JPH0515820A - 微粒体塗布方法及び微粒体塗布装置 - Google Patents

微粒体塗布方法及び微粒体塗布装置

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JPH0515820A
JPH0515820A JP3018988A JP1898891A JPH0515820A JP H0515820 A JPH0515820 A JP H0515820A JP 3018988 A JP3018988 A JP 3018988A JP 1898891 A JP1898891 A JP 1898891A JP H0515820 A JPH0515820 A JP H0515820A
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JP
Japan
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work
face
air
adhesive
gap
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JP3018988A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Inagaki
勝彦 稲垣
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業効率が良好で、マスキングテープ等の消
耗品を必要とせずに製造コストを低減するとともに、熟
練を要することなく常にワークの端面のみを選択的に塗
布する。 【構成】 ワークWの端部外周に間隙Sを形成した状態
で上部及び下部マスクブロック3,4を配設する第1の
工程と、前記間隙S内にエアを導入してワークWの端面
Faの周囲から放出させる第2の工程と、前記ワークW
の端面Faに接着剤を吹付ける第3の工程と具備し、第
2の工程にてワークWの端面周囲から放出されたエアに
より、第3の工程でワークWの端面Faに接着剤が吹付
けられたときに、接着剤がワークWの外周や端面Faの
周囲の角部に付着するのが防止され、かつマスキングテ
ープを用いないことからその貼着及び剥離作業を省略可
能となるとともに、マスキングテープの購入費用を必要
としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粒体塗布方法及び微
粒体塗布装置に関するもので、特に、所定のワークの端
面のみに選択的に微粒子化した塗料または接着剤等(以
下、両者を『微粒体』と総称する)を塗布する微粒体塗
布方法及び微粒体塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来のこの種の微粒体塗布方法としては、
図8に示すマスキングテープを用いたものが広く実施さ
れている。
【0003】図8はこの従来のマスキングテープを用い
た微粒体塗布方法が適用されるワークを示す斜視図であ
る。
【0004】この微粒体塗布方法の手順を説明すると、
まず、マスキングテープ101の片縁をワークWの端面
Faの周囲に一致させた状態で貼着される。次いで、そ
の端面Faに図示しないスプレー装置で微粒体が吹付け
られ、微粒体の乾燥後にマスキングテープ101が剥離
されると、端面Faのみに塗膜が形成される。
【0005】なお、この種の微粒体塗布方法としては、
特公昭62−41796号公報に掲載のものがある。
【0006】一方、前記したものとは別の微粒体塗布方
法として、図9に示す自動車用サイドモールの構成部材
に接着剤を塗布する方法を挙げることができる。
【0007】図9はこの従来の微粒体塗布方法が適用さ
れるサイドモールの構成部材を示す斜視図である。
【0008】図に示すように、ポリ塩化ビニル(PV
C)等からなるサイドモールの構成部材としてのワーク
Wは、押出成形にて長尺状に形成され、その後、所定の
長さで切断されている。そして、ワークWの端面Faに
は接着剤が塗布された後に、仮想線で示すように、ポリ
塩化ビニルからなる端部成形材14が射出成形され、更
に、表面全体を黒色等に塗装するとサイドモールが完成
する。
【0009】前記した接着剤の塗布作業は、接着剤に浸
した綿棒111、刷毛、ウエス等によって行なわれ、作
業者はこれらの用具を使用して構成部材Wの端面Fa全
体にくまなく、かつ、食出さないように接着剤を塗布し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のマスキングテー
プ101を用いた微粒体塗布方法は、上記のようにマス
キングテープ101の貼着時に、その片縁をワークWの
端面Faの周囲に正確に一致させる必要がある上に、塗
布後にテープ101を剥離する必要があるため、作業効
率がよくなかった。また、マスキングテープ101は使
い捨てのため、大量生産ではコストアップしてしまう可
能性があった。
【0011】一方、サイドモールの構成部材であるワー
クWに接着剤を塗布する方法については、塗布を綿棒1
11等で行なうことから端面Faのみを塗布するには熟
練を要し、接着剤の塗布が不足したときには端部成形材
14に剥離が生じ、また、接着剤が端面Faから食出し
たときには食出個所が盛上って外観不良となる可能性が
あった。
【0012】そこで、本発明は作業効率が良好で、マス
キングテープ等の消耗品を必要とせずに製造コストを低
減できるとともに、熟練を要することなく常にワークの
端面のみを選択的に塗布することができる微粒体塗布方
法及び微粒体塗布装置の提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかる微粒
体塗布方法は、ワークの端部外周に間隙を形成した状態
でマスキング部材を配設する第1の工程と、前記間隙内
にエアを導入してワークの端面の周囲から放出させる第
2の工程と、前記ワークの端面に微粒体を吹付ける第3
の工程とを設けたものである。
【0014】第2の発明にかかる微粒体塗布装置は、ワ
ークの端部外周に間隙を形成した状態で配設されたマス
キング部材と、前記ワークの端面に対向配置されたスプ
レー手段と、前記間隙内にエアを導入してワークの端面
の周囲から放出させるエア供給手段とを設けたものであ
る。
【0015】
【作用】第1の発明においては、第1の工程にてマスキ
ング部材が配設され、第2の工程にてワークとマスキン
グ部材との間隙にエアが導入されてワークの端面の周囲
から放出し、第3の工程にてワークの端面に微粒体が吹
付けられ、このときワークの端面周囲から放出されるエ
アにより、微粒体がワークの外周や端面の周囲の角部に
付着するのが防止され、かつ、マスキングテープを用い
ないことからその貼着及び剥離作業を省略可能になると
ともに、マスキングテープの購入費用を必要としない。
【0016】第2の発明においては、エア供給手段から
のエアは、ワークとマスキング部材との間隙内に導入さ
れてワークの端面の周囲から放出し、スプレー手段から
構成部材の端面に微粒体が吹付けられたときには、前記
エアにより微粒体がワークの外周や端面の周囲の角部に
付着するのが防止され、かつ、マスキングテープを用い
ないことからその貼着及び剥離作業を省略可能になると
ともに、マスキングテープの購入費用を必要としない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0018】[第一実施例]図1は本発明の第一実施例
の微粒体塗布装置の全体構成を示す図3のX−X線断面
図、図2は本発明の第一実施例の構成部材とマスクブロ
ックの斜視図、図3は本発明の第一実施例の構成部材と
マスクブロックの正面図である。
【0019】本実施例の微粒体塗布装置は、サイドモー
ルの構成部材としてのワークWの端面Faに接着剤を塗
布するためのものである。サイドモールのワークWはポ
リ塩化ビニル(PVC)等からなり、押出成形にて長尺
状に形成された後に所定の長さで切断され、その切断面
を端面Faとしている。このワークWの表面には長手方
向に連続する凹凸を有する意匠面1が形成され、ワーク
Wの裏面には同じく長手方向に連続する凹溝2が形成さ
れている。各ワークWは図示しない搬送装置により長手
方向に順次搬送され、本実施例の微粒体塗布装置が設置
されている個所に至ると、一旦停止して位置決されるよ
うになっている。図1及び図2においては、この位置決
されたときのワークWを示している。
【0020】微粒体塗布装置のマスキング部材としての
上部及び下部マスクブロック3,4は、図示しない駆動
機構により連動して上下方向に接離可能であり、接近時
には前記ワークWの端部を挟み込むようになっている。
このときのワークWの端面Faはマスクブロック3,4
の側面3a,4aより寸法Aだけ没入している。上部マ
スクブロック3の下面にはワークWの意匠面1に対応す
る凹部5が形成され、下部マスクブロック4の上面には
ワークWの凹溝2に対応する突条6が形成されている。
【0021】前記凹部5と突条6は、段差部5a,6a
を境界としてワークWの端部側では断面形状が大きく、
反対側では断面形状が小さく設定されている。そして、
ワークWを挟み込んだときのマスクブロック3,4は、
ワークWの端部側においてワークWの外周との間に間隙
Sを形成し、また、反対側においてはワークWの外周に
ほぼ接している。本実施例ではマスクブロック3,4の
端面Faと段差部5a,6aとの距離、つまり間隙Sの
全長Bが50mmに設定され、間隙Sの厚みCが全て1mm
に設定されている。
【0022】上部及び下部マスクブロック3,4にはそ
れぞれエア導入孔7,8が形成され、両エア導入孔7,
8の一端は前記凹部5及び突条6内に開口して間隙Sと
連通し、両エア導入孔7,8の他端は電磁式の開閉弁9
を介して微粒体塗布装置のエア供給源10と連通してい
る。また、エア供給源10は、減圧弁11と電磁式の開
閉弁12を介してワークWの端面Faに対向配置された
スプレー手段としてのスプレー装置13に接続され、こ
のスプレー装置13はワークWの端面Faに向けて接着
剤を吹付けるようになっている。本実施例では、前記エ
ア供給源10の設定圧、つまり、間隙S内に導入される
エア圧を0.8〜1.0kg/cm2 程度に設定し、減圧弁
11にて減圧後の圧力、つまり、スプレー装置13に供
給されるエア圧を0.5kg/cm2 程度に設定している。
【0023】本実施例では前記開閉弁9とエア供給源1
0によりエア供給手段を構成している。
【0024】次に、上記のように構成された本実施例の
微粒体塗布装置の動作を説明する。作業開始前の上部及
び下部マスクブロック3,4は互いに離間しており、サ
イドモールの構成部材としてのワークWは図1及び図2
において右方から両マスクブロック3,4間に搬送され
て位置決される。次いで、駆動装置にて両マスクブロッ
ク3,4が互いに接近してワークWを挟み込み、開閉弁
9が開かれるとエア供給源13からのエアがエア導入孔
7,8を経て間隙S内に導入される。ワークWの反端部
側にはマスクブロック3,4との間にほとんど間隙が形
成されていないため、間隙S内のエアはワークWの端面
Faを負圧とし、その周囲から外部に放出される。
【0025】そして、この状態で開閉弁12を開いてス
プレー装置13から接着剤を吹付けと、その接着剤はワ
ークWの端面Faとマスクブロック3,4の側面3a,
4aに付着する。前記したように間隙S内からはスプレ
ー装置13の噴射圧より高圧のエアが放出されているこ
とから、接着剤が間隙S内に侵入してワークWの外周に
付着したり、或いは端面Faの周囲の角部に付着したり
するのが防止される。したがって、作業者の熟練を要す
ることなく、接着剤はワークWの端面Faのみにくまな
く塗布される。また、このように間隙S内から放出され
るエアによりマスキング作用を得ているため、従来のマ
スキングテープを用いた場合のように、テープの貼着及
び剥離作業を省略でき、かつ、マスキングテープの費用
を必要としない。
【0026】なお、ワークWの端面Faをマスクブロッ
ク3,4の側面3a,4aより没入させたのは、間隙S
内から放出されるエアの作用を充分に発揮させるため
で、仮に、ワークWの端面Faがマスクブロック3,4
の側面3a,4aより突出しているとすると、ワークW
の外周や角部に接着剤が付着するのを防止する以前にエ
アが外部に拡散してしまうことになる。したがって、ワ
ークWの端面Faは、本実施例のようにマスクブロック
の側面3a,4aより若干没入させるか、或いはマスク
ブロックの側面3a,4aと面一にするのが望ましい。
【0027】また、前記間隙Sは、エア導入孔7,8か
ら導入されたエアを均一化する作用をなし、その間隙S
の全長Bを短縮し過ぎるとエアが均一化されず、端面F
aの周囲においてエア放出量のむらが生じて充分な接着
剤の付着防止効果が得られない虞がある。すなわち、本
実施例の間隙Sの全長Bである50mmは、エアを均一に
し、かつマスクブロック3,4の大型化を抑制できる最
適な値として設定されたものである。
【0028】一方、前記両開閉弁9,12は所定時間後
に閉じられ、接着剤の塗布が完了する。次いで、上部及
び下部マスクブロック3,4は駆動装置によりワークW
から離間される。そして、このマスクブロック3,4間
には新たなワークWが搬送され、同様にその端面Faに
接着剤が塗布される。
【0029】図4は本発明の第一実施例のサイドモール
の完成時を示す斜視図である。
【0030】図に示すように、塗布された接着剤は含有
している溶剤(MEK)が揮発すると乾燥し、その後、
ワークWの端面Faにはポリ塩化ビニルからなる端部成
形材14が射出成形される。接着剤はこの射出成形時の
熱で一旦溶融し、ワークWと端部成形材14とを強固に
接着する。そして、ワークWの両端についてそれぞれ端
部成形材14が成形され、その後、全体を黒色等に塗布
されるとサイドモールが完成する。前記したように接着
剤は端面Faのみにくまなく塗布され、ワークWの外周
や端面Faの周囲の角部に付着するのが防止されている
ことから、端部成形材が剥離したり接着剤の食出しが生
じたりする虞はない。
【0031】なお、塗布作業の繰返しによりマスクブロ
ック3,4の側面3a,4aには接着剤が次第に付着す
るが、マスクブロック3,4を適当なサイクルで洗浄す
れば廃棄することなく継続して使用することができる。
【0032】このように、上記実施例は、サイドモール
の構成部材としてのワークWの端部外周に対して間隙S
を形成した状態で上部及び下部マスクブロック3,4を
配設する第1の工程と、前記ワークWと上部及び下部マ
スクブロック3,4との間隙S内に所定圧のエアを導入
してワークWの端面Faの周囲から外部に放出させる第
2の工程と、前記間隙S内に導入されるエア圧より低圧
で、前記ワークWの端面Faに向けてスプレー装置13
から接着剤を吹付ける第3の工程とを具備している。
【0033】したがって、第1の工程にて上部及び下部
マスクブロック3,4が配設され、第2の工程にてワー
クWとマスクブロック3,4との間隙にエアが導入され
てワークWの端面Faの周囲から放出し、第3の工程に
てワークWの端面Faに接着剤が吹付けられ、このとき
ワークWの端面周囲から放出されるエアにより、接着剤
がワークWの外周や端面Faの周囲の角部に付着するの
が防止される。
【0034】故に、作業者の熟練を要することなく、接
着剤はワークWの端面Faのみにくまなく塗布され、接
着剤の塗布不足による端部成形材14の剥離や、接着剤
の端面Faからの食出しによる外観不良等を未然に防止
することができる。
【0035】また、マスキングテープを使用しないた
め、その貼着及び剥離作業を省略して作業効率を向上さ
せることができるとともに、テープの購入費用が必要な
いため製造コストを低減することができる。
【0036】そして、上記実施例は、サイドモールの構
成部材としてのワークWの端部外周に対して所定の間隙
Sを形成した状態で配設された上部及び下部マスクブロ
ック3,4と、前記ワークWの端面Faに対向配置さ
れ、端面Faに向けて所定圧で接着剤を吹付けるスプレ
ー装置13と、前記ワークWと上部及び下部マスクブロ
ック3,4との間隙S内に前記スプレー装置13の噴射
圧より高圧のエアを導入してワークWの端面Faの周囲
から外部に放出させる開閉弁9及びエア供給源10とを
具備している。
【0037】したがって、エア供給源10からのエアは
開閉弁9を経てワークWとマスクブロック3,4との間
隙S内に導入されてワークWの端面Faの周囲から放出
し、スプレー装置13からワークWの端面Faに接着剤
が吹付けられたときには、前記エアにより接着剤がワー
クWの外周及び/または端面Faの周囲の角部に付着す
るのが防止される。
【0038】故に、作業者の熟練を要することなく、接
着剤はワークWの端面Faのみにくまなく塗布され、接
着剤の塗布不足による端部成形材14の剥離や、接着剤
の端面Faからの食出しによる外観不良等を未然に防止
することができる。
【0039】また、マスキングテープを使用しないた
め、その貼着及び剥離作業を省略して作業効率を向上さ
せることができるとともに、テープの購入費用が必要な
いため製造コストを低減することができる。
【0040】[第二実施例]図5は本発明の第二実施例
の微粒体塗布装置におけるワークとマスクブロックの正
面図である。
【0041】図に示すように、本実施例では上部及び下
部マスクブロック21,22にそれぞれ3組の凹部5及
び突条6を形成し、同時に3つのワークWの端面Faに
接着剤を塗布できるようになっている。したがって、図
示はしないがスプレー装置も各ワークWに対応して3台
配置されている。
【0042】このように構成された微粒体塗布装置にお
いては、第一実施例で説明した作用効果に加え、同時に
3つのワークWを処理できるため、作業効率を更に大幅
に向上させることができる。
【0043】[第三実施例]図6は本発明の第三実施例
の微粒体塗布装置の構成を示す説明図である。
【0044】図に示すように、本実施例ではワークWの
両端に上部及び下部マスクブロック31,32とスプレ
ー装置33を配置している。したがって、ワークWの両
端面Faに同時に接着剤を塗布できるようになってい
る。
【0045】このように構成された微粒体塗布装置にお
いては、第一実施例で説明した作用効果に加え、ワーク
Wの両端面Faを同時に処理できるため、作業効率を更
に大幅に向上させることができる。
【0046】[第四実施例]図7は本発明の第四実施例
の微粒体塗布装置における構成部材としてのマスクブロ
ックの正面図である。
【0047】図に示すように、本実施例の微粒体塗布装
置で処理されるワークWは厚みが非常に薄く、その意匠
面43の凹凸は緩やかである。そして、上部マスクブロ
ック41の凹部44は、ワークWの意匠面43の凹凸に
対応することなく平坦な内部形状をなし、意匠面43と
の間に間隙Sを形成している。また、下部マスクブロッ
ク42はワークWの裏面に当接し、その間に間隙は形成
されていない。
【0048】前記したように凹部44内は平坦である
が、意匠面43の凹凸が緩やかなため間隙Sの厚みCに
大きなばらつきは生じない。したがって、接着剤の塗布
の際には、間隙S内から放出されるエアによりワークW
の意匠面43側に接着剤が付着するのを防止することが
できる。また、ワークWの裏面側には間隙が形成されて
いないため接着剤が付着することがあるが、この裏面は
車両に装着される面であるため、サイドモールの外観を
低下させてしまう虞はない。
【0049】このように構成された微粒体塗布装置にお
いては、第一実施例で説明した作用効果に加え、上部マ
スクブロック41の凹部44内を平坦な形状にしたた
め、この凹部44の加工が簡略化されるとともに、ワー
クWの裏面側に間隙を形成しないことから、下部マスク
ブロック42の加工も簡略化される。したがって、マス
クブロック41,42の製造が容易になり、設備費を低
減することができる。
【0050】ところで、上記実施例はサイドモールの構
成部材を前提としたワークWの端面Faに、接着剤を塗
布するための微粒体塗布方法及び微粒体塗布装置として
構成されているが、本発明を実施する場合には、これに
限定されるものではなく、ワークの端面を塗布するもの
であれば、別のワークを対象にした微粒体塗布方法や微
粒体塗布装置に具体化してもよい。
【0051】そして、上記実施例の微粒体塗布として、
接着剤の塗布を前提としているが本発明を実施する場合
には、接着剤に限定されるものではく、塗料を含みエア
で微粒体に微粒子化できるものに適用できる。
【0052】また、上記実施例のマスキング部材は上下
方向に接離してサイドモールのワークWを挟み込む上部
及び下部マスクブロック3,4,21,22,31,3
2,41,42として構成されているが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、ワーク
Wの端部外周に対して間隙Sを形成した状態で配設可能
なものであればよい。したがって、例えば、上部及び下
部マスクブロック3,4,21,22,31,32,4
1,42を一体化し、その凹部5,44と突条6により
構成される孔内にワークWの端部を挿入するようにして
もよい。
【0053】更に、上記実施例のエア供給手段はエア供
給源10とそのエア供給源10からのエアを制御する開
閉弁9とから構成されているが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、間隙S内に所定
圧のエアを導入可能なものであればよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、第1の発明の微粒体塗布
方法は、ワークの端部外周に間隙を形成した状態でマス
キング部材を配設する第1の工程と、前記間隙内にエア
を導入してワークの端面の周囲から放出させる第2の工
程と、前記ワークの端面に微粒体を吹付ける第3の工程
とを具備しているため、第1の工程にてマスキング部材
が配設され、第2の工程にてワークとマスキング部材と
の間隙にエアが導入されてワークの端面の周囲から放出
し、第3の工程にてワークの端面に微粒体が吹付けら
れ、このときワークの端面周囲から放出されるエアによ
り、微粒体がワークの外周や端面の周囲の角部に付着す
るのが防止されて、熟練を要することなく常にワークの
端面のみを選択的に塗布することができ、かつ、マスキ
ングテープを用いないことからその貼着及び剥離作業を
省略して作業効率を向上させることができるとともに、
マスキングテープの購入費用を必要とせず製造コストを
低減できる。
【0055】また、第2の発明の微粒体塗布装置は、ワ
ークの端部外周に間隙を形成した状態で配設されたマス
キング部材と、前記ワークの端面に対向配置されたスプ
レー手段と、前記間隙内にエアを導入してワークの端面
の周囲から放出させるエア供給手段とを具備しているた
め、エア供給手段からのエアは、ワークとマスキング部
材との間隙内に導入されてワークの端面の周囲から放出
し、スプレー手段からワークの端面に微粒体が吹付けら
れたときには、前記エアにより微粒体がワークの外周や
端面の周囲の角部に付着するのが防止されて、熟練を要
することなく常にワークの端面のみを選択的に塗布する
ことができ、かつ、マスキングテープを用いる必要がな
いことからその貼着及び剥離作業を省略して作業効率を
向上させることができ、かつ、マスキングテープの費用
を必要とせず製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例の微粒体塗布装置の
全体構成を示す図3のX−X線断面図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例のワークとマスクブ
ロックの斜視図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例のワークとマスクブ
ロックの正面図である。
【図4】図4は本発明の第一実施例のサイドモールの完
成時を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明の第二実施例の微粒体塗布装置に
おけるワークとマスクブロックの正面図である。
【図6】図6は本発明の第三実施例の微粒体塗布装置の
構成を示す説明図である。
【図7】図7は本発明の第四実施例の微粒体塗布装置に
おけるワークとマスクブロックの正面図である。
【図8】図8は従来のマスキングテープを用いた微粒体
塗布方法が適用されるワークを示す斜視図である。
【図9】図9は従来の微粒体塗布方法が適用されるサイ
ドモールのワークを示す斜視図である。
【符号の説明】
3,21,31,41 上部マスクブロック(マスキ
ング部材) 4,22,32,42 下部マスクブロック(マスキ
ング部材) 9 開閉弁(エア供給手段) 10 エア供給源(エア供給手段) 13 スプレー装置(スプレー手段) W ワーク S 間隙 Fa 端面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの端部外周に対して間隙を形成し
    た状態でマスキング部材を配設する第1の工程と、 前記ワークとマスキング部材との間隙内に所定圧のエア
    を導入して、ワークの端面の周囲から外部にそのエアを
    放出させる第2の工程と、 前記ワークの端面に向けて微粒体を吹付ける第3の工程
    とを具備することを特徴とする微粒体塗布方法。
  2. 【請求項2】 ワークの端部外周に対して所定の間隙を
    形成した状態で配設されたマスキング部材と、 前記ワークの端面に対向配置され、端面に向けて所定圧
    で微粒体を吹付けるスプレー手段と、 前記ワークとマスキング部材との間隙内に前記スプレー
    手段の噴射圧より高圧のエアを導入してワークの端面の
    周囲から外部に放出させるエア供給手段とを具備するこ
    とを特徴とする微粒体塗布装置。
JP3018988A 1991-02-12 1991-02-12 微粒体塗布方法及び微粒体塗布装置 Pending JPH0515820A (ja)

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