JPH05155398A - 低推力スラスタによる南北軌道制御方法 - Google Patents

低推力スラスタによる南北軌道制御方法

Info

Publication number
JPH05155398A
JPH05155398A JP32293891A JP32293891A JPH05155398A JP H05155398 A JPH05155398 A JP H05155398A JP 32293891 A JP32293891 A JP 32293891A JP 32293891 A JP32293891 A JP 32293891A JP H05155398 A JPH05155398 A JP H05155398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
orbit
thruster
control
thrust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32293891A
Other languages
English (en)
Inventor
Mari Yuzawa
眞理 湯澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32293891A priority Critical patent/JPH05155398A/ja
Publication of JPH05155398A publication Critical patent/JPH05155398A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低推力スラスタ5による軌道制御に対して、
地上の運用負担と制御効率の低下を小さくするための制
御方法を与えるものである。 【構成】 南北軌道制御方法(その1)では、軌道傾斜
角をもたせノード11は慣性空間に対して一定にして、
禁止帯12外でかつノード11に最も近い位置で噴射1
0を行う。また方法(その2)では、軌道傾斜角を0d
egにしノード11に関係なく最も効率が良いと予測さ
れる位置で噴射10を行う。 【効果】 禁止帯がある場合の南北軌道制御の制御効率
の低下を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低推力スラスタにより
複数の軌道制御セットを自動的に実行することのできる
南北軌道制御装置及び軌道上においてスラスタ噴射の実
施できない位置がある場合における南北軌道制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の低推力スラスタによる南北
軌道制御装置の構成図を示す。この図において1は地
球、2は地球局、3は静止軌道、4は衛星本体、5はイ
オンエンジン、6はコマンド受信装置である。
【0003】次に動作について説明する。地上局2で計
画された軌道制御結果が衛星に送信され、これをコマン
ド受信装置6で受信し、6の出力信号を入力としてイオ
ンエンジン5が噴射を行うことによって南北軌道制御を
実施する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の南北軌道制御装
置は以上のように構成されているので、制御を実施する
直前に噴射コマンドを送信しなければならず、また、禁
止帯がある場合にはこれを避けて制御を行うことから、
禁止帯のない場合に対する制御効率低下をできるだけ抑
えるために複雑かつ回数の多い制御を行う必要がある
が、これには地上の運用にかなりの負担がかかるという
問題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、制御タイマー装置に地上で計画さ
れた制御時刻と制御量の複数のセットを記憶しておくこ
とによって禁止帯がある場合の複雑な運用に対して地上
の負荷を軽くして対応できることを目的としており、さ
らに禁止帯がある場合にも制御効率の低下をできるだけ
小さくして南北制御が実施できるための方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる南北制御
方法は、禁止帯のある場合において軌道傾斜角をある程
度もたせノードは慣性空間に対してほぼ一定に保持し、
禁止帯とノードの位置関係から、禁止帯がノードにかか
っていない場合はノード中心にスラスタを噴射し、禁止
帯がノードに重なった場合は禁止帯の外でノードに最も
近い位置かつこの影響によるノードの回転を考慮して適
当な位置まで禁止帯外の1個所で噴射を行い、さらにノ
ードの回転を考慮して適当な位置から禁止帯の手前と後
ろの2個所での噴射に移るという低推力スラスタによる
南北軌道制御を行うものである。
【0007】さらに、禁止帯のある場合の制御方法とし
て軌道傾斜角をほぼ0degに保持し、これによってノ
ードは決定できないがノードに関係なく禁止帯外で、か
つ軌道予測と前回までの制御位置等を考慮して、最も効
率が良いと予測される位置においてスラスタを噴射する
という低推力スラスタによる南北軌道制御を行うもので
ある。
【0008】
【作用】この発明においては、南北軌道制御方法(その
1)としては、禁止帯のある場合に軌道傾斜角をある程
度もたせノードは慣性空間に対しほぼ一定に保持し、禁
止帯とノードの関係から、禁止帯がノードにかかってい
ない場合はノード中心にスラスタ噴射を行い、禁止帯が
ノードに重なった場合は禁止帯の外でノードに最も近い
位置かつこの影響によるノードの回転を考慮して適当な
位置まで禁止帯外の1個所で噴射を行い、さらにノード
の回転を考慮して適当な位置から禁止帯の手前と後ろの
2個所での噴射に移るというようにすることによって、
低推力スラスタによる禁止帯のある南北軌道制御の場合
でも、できるだけ制御効率の良い軌道制御を行う。
【0009】さらに制御方法(その2)としては、軌道
傾斜角を0degに保持し、これによってノードは決定
できないがノードに関係なく軌道予測と前回までの噴射
位置等から最も効率がよいと予測される位置でスラスタ
を噴射することによって禁止帯のある場合でもできるだ
け制御効率の良い軌道制御を行う。
【0010】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明による南北軌道制御装置の実
施例の全体構成図である。この実施例は図1から明らか
なように、地球1で計画された軌道制御計画結果が地上
局2から静止軌道3上の衛星本体4に送信され、これを
コマンド受信装置6で受けたこのコマンド受信装置6か
らの出力信号を制御タイマー装置7が受け噴射時刻と噴
射量のセットを制御タイマー装置7に記憶しておき、こ
の制御タイマー装置7からの信号を受けて低推力スラス
タ装置5が噴射し軌道制御を行い、この低推力スラスタ
装置5の実際の推力と噴射時間をテレメトリデータ送信
装置8から地上局2へ送信することによって、地上局2
で南北軌道制御の制御評価を行えるように構成されてい
る。図(a)(b)(c)は図1に示す南北軌道制御装
置の構成において、禁止帯のある場合の効率の良い制御
方法である実施例1の制御方法を示すものである。図中
1は地球、13は北極、3は静止軌道であり、これに対
して南北軌道制御の行えない位置すなわち禁止帯12が
ある。この禁止帯12は春分点方向9に対して1年間で
360deg回転するため、慣性空間に対して位置が一
定であるノード11に対して低推力スラスタ噴射位置1
0は禁止帯以外を図2(a)(b)(c)のように移動
してゆく。
【0011】次に上記実施例1の動作を図1〜図3を参
照しながら説明する。図1は南北軌道制御装置の構成を
説明する図、図2(a)(b)(c)は図1の装置を使
った禁止帯がある場合の南北軌道制御方法(その1)の
説明図、図3はこの南北軌道制御方法(その1)を説明
するフローチャートである。まず軌道制御計画周期毎に
地上局2において南北軌道制御計画が実施される。この
結果を地上局2から衛星本体4のコマンド受信装置6に
送信し、このコマンド受信装置6の出力信号が制御タイ
マー装置7に送られてここで噴射時刻と噴射量のセット
として記憶される。そして衛星本体4が地上局2で計画
された低推力スラスタ5噴射位置に来たときに、制御タ
イマー装置7から信号が低推力スラスタ装置5に送ら
れ、この信号に基づいて低推力スラスタ装置5が噴射を
行い、南北軌道制御を行う。そしてこのときに実際に噴
射した推力と噴射時間をテレメトリデータ送信装置8に
よって地上局2を送ることによって、地上で軌道制御評
価が行われる。
【0012】このとき禁止帯がある場合の南北軌道制御
は、軌道傾斜角をある程度もたせノードは慣性空間に対
して一定に保持し、禁止帯12とノード11の関係によ
って、図2(a)のように禁止帯12がノード11にか
かっていない場合はノード11を中心に噴射10を行
い、図2(b)のように禁止帯12がノード11にかか
っている時は禁止帯12の外でかつノード11に最も近
い位置かつこの影響によるノードの回転を考慮して適当
な位置まで禁止帯外の1個所で噴射10を行い、そして
図2(c)のようにノードローテーションが大きくなっ
てきたときには禁止帯12外の手前と後ろの2個所で噴
射10を行うというように制御することによって、ノー
ド11以外で噴射することによる制御効率の低下をでき
るだけ小さくするように行われる。
【0013】実施例2.なお、上記実施例1は図1の南
北軌道制御装置によって軌道傾斜角をある程度もたせノ
ードを慣性空間に対して一定に保持して禁止帯を避けて
噴射を行う方法であるが、もう1つの制御方法として、
軌道傾斜角をほぼ0degに保持し、噴射位置はノード
に関係なく軌道予測と前回までの噴射位置等を考慮し
て、最も効率が良いと思われる位置で低推力スラスタ噴
射を行う方法によっても、ノード11以外で噴射するこ
とによる制御効率の低下をできるだけ小さくすることが
できる。
【0014】
【発明の効果】以上のようなこの発明によれば、軌道制
御時刻と噴射量のセットを衛星内に記憶しておく手段を
設け、そこからの信号によって適切な噴射位置において
地上からの指示によらず自動的に噴射が行えるように構
成したので、低推力スラスタによる南北軌道制御のよう
に制御回数が多く、また禁止帯がある場合のような複雑
な運用方法でも、簡単に実施することができる。また、
禁止帯がある場合は、軌道傾斜角をある程度もたせノー
ドを慣性空間に対して一定に保持し、禁止帯とノードの
関係において噴射位置を変える方法、又は、軌道傾斜角
を0degを保持しノードに関係なく軌道予測と前回ま
での噴射位置等から最も効率が良いと予測される位置で
噴射する方法をとることによって、禁止帯がある場合の
南北軌道制御の制御効率をできるだけ小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による低推力スラスタによる南北軌道
制御装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施例1による低推力スラスタによ
る南北軌道制御方法(その1)を示す図であり、(a)
は禁止帯がノードにかかっていない場合の噴射位置を示
し、(b)は禁止帯がノードにかかっている場合の噴射
位置を示し、(c)はノードローテーションを考慮して
禁止帯の両側で噴射する場合を示す。
【図3】この発明の実施例2による禁止帯がある場合の
低推力スラスタによる南北軌道制御方法(その1)を説
明するフローチャートである。
【図4】この発明の実施例2による禁止帯がある場合の
低推力スラスタによる南北軌道制御方法(その2)を説
明するフローチャートである。
【図5】従来の低推力スラスタによる南北軌道制御装置
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 地球 2 地上局 3 静止軌道 4a 衛星本体 4b 太陽電池パドル 5 低推力スラスタ装置 6 コマンド受信装置 7 制御タイマー装置 8 テレメトリデータ送信装置 9 春分点方向 10 低推力スラスタ噴射位置 11 ノード 12 禁止帯 13 北極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上から送信された軌道制御計画結果を
    受信するための受信装置と、この軌道制御計画によるス
    ラスタ噴射時刻と噴射量のセットを記憶しておくための
    制御タイマー装置と、このタイマーからの信号を入力と
    して推力を発生する低推量スラスタ装置と、この低推力
    スラスタ装置が実際に噴射した推力とその時間を地上に
    送信するテレメトリデータ送信装置を備えた静止衛星シ
    ステムにおいて、軌道上でスラスタを噴射できない位置
    すなわち禁止帯がある場合において、軌道上の2つのノ
    ードで制御できないことによる制御効率の低下をできる
    だけ小さくするために、軌道傾斜角をある程度もたせノ
    ードは慣性空間に対してほぼ一定に保持し、禁止帯とノ
    ードの位置関係から、禁止帯がノードにかかっていない
    場合はノード中心にスラスタを噴射し、禁止帯がノード
    に重なった場合は禁止帯の外でノードに最も近い位置で
    かつこの影響によるノードの回転を考慮して適当な位置
    まで禁止帯外の1個所で噴射を行い、さらにノードの回
    転を考慮して適当な位置から禁止帯の手前と後ろの2個
    所での噴射に移るという低推力スラスタによる南北軌道
    制御方法。
  2. 【請求項2】 地上から送信された軌道制御計画結果を
    受信するための受信装置と、この軌道制御計画によるス
    ラスタ噴射時刻と噴射量のセットを記憶しておくための
    制御タイマー装置と、このタイマーからの信号を入力と
    して推力を発生する低推量スラスタ装置と、この低推力
    スラスタ装置が実際に噴射した推力とその時間を地上に
    送信するテレメトリデータ送信装置を備えた静止衛星シ
    ステムにおいて、軌道上でスラスタを噴射できない位置
    すなわち禁止帯がある場合において、軌道上の2つのノ
    ードで制御できないことによる制御効率の低下をできる
    だけ小さくするために、軌道傾斜角をほぼ0degに保
    持し、これによってノードは決定できないがノードに関
    係なく禁止帯外で、かつ軌道予測や前回までの噴射位置
    等を考慮して効率の良いと予測される位置で噴射を行う
    という低推力スラスタによる南北軌道制御方法。
JP32293891A 1991-12-06 1991-12-06 低推力スラスタによる南北軌道制御方法 Pending JPH05155398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32293891A JPH05155398A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 低推力スラスタによる南北軌道制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32293891A JPH05155398A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 低推力スラスタによる南北軌道制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05155398A true JPH05155398A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18149311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32293891A Pending JPH05155398A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 低推力スラスタによる南北軌道制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05155398A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6053455A (en) * 1997-01-27 2000-04-25 Space Systems/Loral, Inc. Spacecraft attitude control system using low thrust thrusters
US11655056B2 (en) 2018-09-21 2023-05-23 Mitsubishi Electric Corporation Orientation control device, satellite, orientation control method, and program

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6053455A (en) * 1997-01-27 2000-04-25 Space Systems/Loral, Inc. Spacecraft attitude control system using low thrust thrusters
US11655056B2 (en) 2018-09-21 2023-05-23 Mitsubishi Electric Corporation Orientation control device, satellite, orientation control method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0602668B1 (en) Propellant immobilizing method
EP1059232A2 (en) An orbit raising system and method for geosynchronous satellites
JP6972373B2 (ja) 姿勢制御装置、衛星、姿勢制御方法、およびプログラム
US6648274B1 (en) Virtual reaction wheel array
JPH05155398A (ja) 低推力スラスタによる南北軌道制御方法
JP2635564B2 (ja) 自転している宇宙船用の自律性の回転軸姿勢制御方法
CN109032158A (zh) 一种直线规划的头对日—尾对日交替连续偏航姿态控制方法
JP7204987B2 (ja) 軌道姿勢制御装置、人工衛星、軌道姿勢制御方法及びプログラム
JPH03159898A (ja) 宇宙航行体の静止軌道保持装置
Tossman A time optimal geomagnetic maneuvering technique for orbit correction thrust vectoring
Kawakatsu et al. Study on a lunar approach strategy tolerant of a lunar orbit injection failure
Dickmanns et al. Positioning of a geostationary satellite as a rendezvous problem
Nakashima et al. The attitude control subsystem and inter orbit pointing subsystem for communications and broadcasting engineering test satellite
JPH07110640B2 (ja) 地球観測衛星
Utashima et al. East-West stationkeeping maneuver
CN117938230A (zh) Sar卫星自主数传回放规划方法及***
Mauté et al. Apogee manoeuvre with a restartable liquid bipropellant motor
Parvez et al. East-west stationkeeping near an equilibrium longitude at 105 degrees west
JP2001213400A (ja) 人工衛星
JPH02117497A (ja) 衛星の軌道制御方式
Milburn et al. Attitude control of prolate satellites in transfer orbit
Folta et al. An algorithm for enhanced formation flying of satellites in low earth orbit
Ratan et al. Directed momentum management for rotating spacecraft
VIGNERON et al. Flight performance of the three-axis stabilization system of the communications technology satellite
WHITE Optimum successive orbital rendezvous(Fuel optimal transfer from space station in circular orbit to rendezvous with two vehicles in two different circular orbits in succession)[Ph. D. Thesis]