JPH0515385Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、大型トランスフアプレスなどに用い
られるトランスフアー装置に関するものである。

従来の技術 上下動及び左右動並びに往復動する一対のトラ
ンスフアバーにフインガを設け、このフインガで
ワークを把持して工程間を搬送するトランスフア
ー装置が知られている。

考案が解決しようとする問題点 フインガは上下動、左右動、往復動するのみで
あるから、把持したワークの姿勢を変更できない
ので、工程間に搬送する際にワーク姿勢を金型形
状に応じて変えることができず、金型設計上に制
約を受ける。

問題点を解決するための手段及び作用 上下動及び往復動する一対のトランスフアバー
１，１に、シリンダチユーブ８に対してピストン
杆１２が回転できないようにしたシリンダ７のシ
リンダチユーブ８を、回転自在でかつピストン杆
１２が相対向してそれぞれ取付け、前記トランス
フアバー１にシリンダチユーブ８を回転するサー
ボモータ９を取付けて角度変換機構２とし、 前記各シリンダ７のピストン杆１２に接続機構
３を介して横材４の長手方向両端部をそれぞれ着
脱自在に連結し、この横材４にバキユームカツプ
５を取付け、前記接続機構３を、前記ピストン杆
１２に取付けられ先細テーパ状の一側部材２１と
前記横材４に取付けられ一側部材２１が嵌合する
漏斗状凹陥部２７を有する他側部材２２より構成
したトランスフアー装置。

これによつて、角度変換機構２によつて横材４
を揺動することどバキユームカツプ５を揺動でき
るから工程間に搬送する間にワークの姿勢を変更
して次工程に確実にセツトできるし、接続機構３
を接・離することで横材４を一対のトランスフア
イバー１，１に連結したり、分離したりできるか
ら、種々のワークに対応したバキユームカツプ５
を備えた横材４を一対のトランスフアバー１，１
に簡単に取付けでき、バキユームカツプ５の種々
のワークに対応した段取替えが容易となる。

実施例 左右一対のトランスフアバー１，１は上下動及
び往復動されると共に、角度変換機構２及び接続
機構３を介して横材４の両端部が連結され、この
横材４にはバキユームカツプ５が複数設けてあ
る。

前記角度変換機構２はトランスフアバー１に固
着した筒体６を備え、この筒体６内にはシリンダ
７が回転自在に挿入され、そのシリンダチユーブ
８は筒体６に固着したサーボモータ９の出力軸９
ａにハーモニツクドライブ１０を介して連結して
あると共に、シリンダ７のピストン１１に連結し
たピストン杆１２は大径部１２ａと小径部１２ｂ
とで段部１２′を有する形状となり、その段部１
２′がシリンダチユーブ８の突出部８′に干渉して
伸長ストロークが規制されるようにしてあると共
に、小径部１２ｂはシリンダチユーブ８に固着し
たガイド筒１３内にブツシユ１４を介して挿通
し、スプライン部１５がガイド筒１３に固着した
板１６のスプライン孔１７に嵌合していると共
に、ピストン杆１２の軸心に穿孔した油路１８の
一端は伸長室７ａに開口し、他端はホース１９と
接続し、このホース１９はガイド筒１３に形成し
た長溝２０より外部に突出していると共に、縮少
室７ｂはシリンダチユーブ８のポート８ａに開口
している。

前記接続機構３は一側部材２１と他側部材２２
とを長手方向に接、離自在としたものであり、一
側部材２１がピストン杆１２の小径部１２ｂに連
結し、他側部材２２が横材４に連結してあると共
に、一側部材２１と他側部材２２とには一側エア
通路２３と他側エア通路２４とが形成してあり、
一側部材２１には一側エア通路２３に接続した突
出部２５が、他側部２２には他側エア通路２３と
同心状の凹部２６が形成されて両者が嵌合するよ
うにしてあると共に、一側部材２１は先細テーパ
状となり、他側部材２２の漏斗状凹陥部２７に嵌
合するようにしてあると共に、一側部材２１には
一対の突出片２８が、他側部材２２には切欠凹部
２９が相互に嵌合するように形成されて両者が正
確に嵌合して回転トルク及び回転角を正確に横材
４に伝達できるようにしてある。

しかして、トランスフアバー１を上下動及び往
復動することでバキユームカツプ５を上下動及び
往復動してワークＡを吸着して搬送できる。

また、サーボモータ９を駆動することでシリン
ダチユーブ８、ガイド筒１３、板１６、スプライ
ン孔１７、スプライン部１５を介してピストン杆
１２が回転し、これによつて横材４が回転してバ
キユームカツプ５を揺動できるから、第５図に示
すようにワークＡの上面が傾斜していても確実に
吸着できると共に、第１の工程から第２の工程
にワークＡを搬送する間にワークＡの姿勢を変
更して正しくセツトして成形可能となる。

また、シリンダ７のピストン杆１２を伸縮する
ことで接続機構３を接、離できる。

この時、ピストン杆１２が伸縮作動してもホー
ス１９はガイド筒１３の長溝２０に沿つて移動す
るので、ホース１９が破損することがない。

考案の効果 角度変換機構２によつて横材４を揺動すること
どバキユームカツプ５を揺動できるから工程間に
搬送する間にワークの姿勢を変更して次工程に確
実にセツトできる。

接続機構３を接・離することで横材４を一対の
トランスフアイバー１，１に連結したり、分離し
たりできるから、種々のワークに対応したバキユ
ームカツプ５を備えた横材４を一対のトランスフ
アバー１，１に簡単に取付けでき、バキユームカ
ツプ５の種々のワークに対応した段取替えが容易
となる。

前記角度変換機構２はトランスフアイバー１に
設けたサーボモータ９でシリンダ７を回転する構
成であるから、サーボモータ９によつてシリンダ
７を所定の角度だけ確実に回転してバキユームカ
ツプ５をワーク形状に合わせて正しく揺動でき
る。

前記接続機構３はシリンダ７のピストン杆１２
に設けた一側部材２１と横材４に設けた他側部材
２２を嵌合して連結した構成であり、しかもその
シリンダ７は角度変換機構２を構成しているか
ら、バキユームカツプ５がどのような姿勢でもシ
リンダ７のピストン杆１２を伸縮して一側部材２
１を移動することで他側部材２２に嵌合、抜け出
して接・離できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体斜
視図、第２図は平面図、第３図は正面図、第４図
は一部断面図、第５図はワーク搬送動作説明図で
ある。 １はトランスフアバー、２は角度変換機構、４
は横材、５はバキユームカツプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下動及び往復動する一対のトランスフアバー
   １，１に、シリンダチユーブ８に対してピストン
   杆１２が回転できないようにしたシリンダ７のシ
   リンダチユーブ８を、回転自在でかつピストン杆
   １２が相対向してそれぞれ取付け、前記トランス
   フアバー１にシリンダチユーブ８を回転するサー
   ボモータ９を取付けて角度変換機構２とし、 前記各シリンダ７のピストン杆１２に接続機構
   ３を介して横材４の長手方向両端部をそれぞれ着
   脱自在に連結し、この横材４にバキユームカツプ
   ５を取付け、 前記接続機構３を、前記ピストン杆１２に取付
   けられ先細テーパ状の一側部材２１と前記横材４
   に取付けられ一側部材２１が嵌合する漏斗状凹陥
   部２７を有する他側部材２２より構成したことを
   特徴とするトランスフアー装置。