JPH05149636A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH05149636A
JPH05149636A JP3317087A JP31708791A JPH05149636A JP H05149636 A JPH05149636 A JP H05149636A JP 3317087 A JP3317087 A JP 3317087A JP 31708791 A JP31708791 A JP 31708791A JP H05149636 A JPH05149636 A JP H05149636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outdoor fan
compressor
outdoor
speed
heat exchanger
Prior art date
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Pending
Application number
JP3317087A
Other languages
English (en)
Inventor
Yozo Ohata
洋三 大畑
Shoji Maruhashi
章二 丸橋
Yasuo Saito
靖夫 齋藤
Toshihiro Suzuki
敏裕 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3317087A priority Critical patent/JPH05149636A/ja
Publication of JPH05149636A publication Critical patent/JPH05149636A/ja
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機内の潤滑油不足を解消し、圧縮機の安
全を確保することができる空気調和機を提供する。 【構成】 圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、膨張
弁4、室内熱交換器5を順次接続してヒートポンプ式冷
凍サイクルを構成し、室外熱交換器3の近傍に室外ファ
ン6を設けている。運転中は空調負荷に応じて圧縮機1
および室外ファン6の運転をオン,オフし、圧縮機1の
運転オンごとにその運転オンの継続時間tをタイマ21
で計測する。そして、室外ファン6の運転オンに際し
て、その室外ファン6の速度を計測時間tに応じて制御
する。この室外ファン6の速度制御は波数制御であり、
室外ファン6に供給される駆動用交流電圧の波数を所定
波数ブロックごとに制御することによって速度が定ま
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室外ファンの速度を
連続的に制御する機能を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプ式の冷凍サイクルを備えた
空気調和機では、暖房運転時、室内温度が設定値より高
くなると圧縮機の運転をオフし、その後、室内温度が設
定値より低くなると再び圧縮機を運転オンする。
【0003】一方、冷凍サイクルの高圧側圧力を監視
し、過負荷運転などによって高圧側圧力が異常上昇した
場合には圧縮機の運転を停止し、冷凍サイクル機器の安
全を確保する高圧保護を採用するのが普通となってい
る。
【0004】また、圧縮機の運転オン,オフに連動して
室外ファンの運転をオン,オフするが、その運転オンに
際しては室外ファンをあらかじめ定められている最高速
度または最低速度のいずれかで起動するのが普通となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】暖房運転が進むと、室
内の壁等の温度が上昇するようになり、それに伴なって
空調負荷が減少し、圧縮機の運転オン時間が徐々に短く
なる。
【0006】ただし、圧縮機の運転オン時間が短くなり
過ぎると、圧縮機内の潤滑油が冷凍サイクル中を循環し
て戻ってくる前に、圧縮機が運転オフする事態が生じ
る。こうなると、圧縮機内の潤滑油が不足し、潤滑不良
を起こして圧縮機が故障することがある。
【0007】また、室外ユニットに強い風が当たって室
外ファンの回転が弱められることがあり、冷房運転であ
れば高圧側圧力が上昇し、冷凍サイクル機器の寿命に悪
影響を与えたり、さらには高圧保護が働いて不要な運転
停止に至ることがある。
【0008】運転オン時に室外ファンを最高速度または
最低速度のいずれかで起動するものでは、運転オフ前の
速度とのずれから起動時に冷凍サイクルの状態が大きく
変動し、上記同様に冷凍サイクル機器の寿命に悪影響を
与えたり、さらには高圧保護が働いて不要な運転停止に
至ることがある。
【0009】この発明は上記の事情を考慮したもので、
請求項1の空気調和機は、圧縮機内の潤滑油不足を解消
し、圧縮機の安全を確保することができる空気調和機を
提供することを目的とする。
【0010】請求項2の空気調和機は、室外の風の影響
などによる高圧側圧力の上昇を防ぎ、冷凍サイクル機器
の寿命に対する悪影響を防ぐとともに、高圧保護による
不要な運転停止を回避することができる空気調和機を提
供することを目的とする。
【0011】請求項3の空気調和機は、運転オン時の冷
凍サイクルの状態変動を小さく押さえることができ、冷
凍サイクル機器の寿命に対する悪影響を防ぐとともに、
高圧保護による不要な運転停止を回避することができる
空気調和機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧器、室内熱交
換器を順次接続したヒートポンプ式冷凍サイクルと、上
記室外熱交換器に外気を送る室外ファンと、空調負荷に
応じて上記圧縮機および室外ファンの運転をオン,オフ
する手段と、上記圧縮機の運転オンごとにその運転オン
の継続時間を計測する手段と、上記室外ファンの運転オ
ン時、その室外ファンの速度を上記計測時間に応じて制
御する手段とを備える。
【0013】請求項2の空気調和機は、圧縮機、室外熱
交換器、減圧器、室内熱交換器を順次接続した冷凍サイ
クルと、上記室外熱交換器に外気を送る室外ファンと、
上記冷凍サイクルの高圧側圧力を検知する手段と、この
検知圧力が設定値またはそれ以下に収まるよう上記室外
ファンの速度を制御する手段とを備える。
【0014】請求項3の空気調和機は、圧縮機、室外熱
交換器、減圧器、室内熱交換器を順次接続した冷凍サイ
クルと、上記室外熱交換器に外気を送る室外ファンと、
空調負荷に応じて上記圧縮機および室外ファンの運転を
オン,オフする手段と、上記室外ファンの運転オン時、
その室外ファンの速度を運転オフ前の速度に設定する手
段とを備える。
【0015】
【作用】請求項1の空気調和機では、空調負荷に応じて
圧縮機および室外ファンの運転をオン,オフするととも
に、暖房運転時は圧縮機の運転オンごとにその運転オン
の継続時間を計測する。そして、室外ファンの運転オン
に際し、その室外ファンに供給される駆動用交流電圧の
波数を所定波数ブロックごとに上記計測時間に応じて制
御する。
【0016】請求項2の空気調和機では、冷凍サイクル
の高圧側圧力を検知し、その高圧側圧力が設定値または
それ以下に収まるよう室外ファンの速度を制御する。
【0017】請求項3の空気調和機では、空調負荷に応
じて圧縮機および室外ファンの運転をオン,オフすると
ともに、室外ファンの運転オン時、その室外ファンの速
度を運転オフ前の速度に設定する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。この第1実施例は、請求項1の空気
調和機に対応する。
【0019】図1に示すように、圧縮機1の吐出口に四
方弁2を介して室外熱交換器3を接続し、その室外熱交
換器3に減圧器たとえば膨張弁4を介して室内熱交換器
5を接続する。そして、室内熱交換器5を四方弁2を介
して圧縮機1の吸込口に接続する。
【0020】室外熱交換器3の近傍に、その室外熱交換
器3に対して外気を送るための室外ファン6を設ける。
【0021】室内熱交換器5の近傍に、その室内熱交換
器5に対して室内空気を循環させるための室内ファン7
を設ける。また、室内熱交換器5の近傍に室内温度セン
サ8を設ける。
【0022】一方、10は商用交流電源で、その電源1
0に降圧用のトランス11を介して制御部20を接続す
る。
【0023】制御部20は、マイクロコンピュータおよ
びその周辺回路からなり、空気調和機の全般にわたる制
御を行なうものである。この制御部20に、タイマ2
1、操作器22、および複数個のリレー23,24,2
5,26を接続する。
【0024】電源10に、リレー接点23aを介して圧
縮機1の駆動モータを接続する。
【0025】電源10に、リレー接点24aを介して四
方弁2を接続する。
【0026】電源10に、リレー接点25aを介して室
内ファン7のモータを接続する。
【0027】電源10に、リレー接点26aとスイッチ
ング素子たとえば双方向性サイリスタ27とを直列に介
して室外ファン6のモータを接続する。そして、双方向
性サイリスタ27のゲート端子を制御部20に接続す
る。
【0028】そして、制御部20は次の機能手段を備え
る。
【0029】(1)操作器22の操作に応じて冷房運転
または暖房運転を実行する手段。
【0030】(2)室内温度センサ8の検知温度と操作
器22における設定温度との比較に基づく空調負荷に応
じて圧縮機1および室外ファン6の運転をオン,オフす
る手段。
【0031】(3)暖房運転時、圧縮機1の運転オンご
とに、その運転オンの継続時間tをタイマ21で計測す
る手段。
【0032】(4)暖房運転時、室外ファン6の運転オ
ンに際し、その室外ファン6に供給される駆動用交流電
圧つまり商用交流電源電圧の波数hを所定波数ブロック
(=16波)ごとに上記計測時間tに応じて、かつ双方
向性サイリスタ27を用いて制御する手段。
【0033】つぎに、図2を参照しながら作用を説明す
る。
【0034】操作器22で暖房運転モードおよび所望の
室内温度を設定し、かつ運転開始操作を行なう。
【0035】このとき、室内温度センサ8で室内温度が
検知され、その検知温度が操作器22の設定温度より低
ければ(サーモオン)、圧縮機1、室外ファン6、およ
び室内ファン7が運転オンされ、同時に四方弁2が切換
えられ、暖房運転が実行される。
【0036】この場合、図1に破線矢印で示す方向に冷
媒が流れ、室内熱交換器5が凝縮器、室外熱交換器3が
蒸発器として働き、室内に暖気が送られる。
【0037】室外ファン6の運転オンに当たっては、リ
レー26が付勢されて接点26aがオンされるととも
に、双方向性サイリスタ27がオン,オフされる。この
双方向性サイリスタ27のオン,オフは、室外ファン6
に供給される商用交流電源電圧の波数hを所定波数ブロ
ックごとに制御するためのものである。
【0038】すなわち、16波数が1ブロックとして定
められており、そのうちのいくつの波数に双方向性サイ
リスタ27のオン期間を対応させるかが、室外ファン6
の速度を決定する要素となる。
【0039】この波数制御の例を図3に示しており、1
6波数(全通電)、8波数(半通電)、5波数、1波数
など、適宜に設定可能である。
【0040】このうち、8波数が定格波数haとして設
定される。
【0041】また、このサーモオン時は圧縮機1の運転
オンの継続時間tがタイマ21で計測される。
【0042】その後、室内温度が設定温度と同じまたは
それ以上に上昇すると(サーモオフ)、圧縮機1、室外
ファン6、および室内ファン7が運転オフされ、暖房が
中断する。
【0043】このサーモオフ時、それまでのサーモオン
時の計測時間tつまり運転オンの継続時間が監視され、
それがあらかじめ定められている3分よりも短いかどう
か判定される。
【0044】計測時間tが3分以上なら、次のサーモオ
ンでの波数制御がこれまでと同じく定格波数haに設定
される。
【0045】計測時間tが3分以下なら、次のサーモオ
ンでの波数制御が定格波数haの半分、つまり4波数に
設定される。
【0046】すなわち、暖房運転が進むと空調負荷が減
少して圧縮機1の運転オン時間が短くなるが、その場合
には室外ファン6の速度が通常よりも低く設定される。
【0047】室外ファン6の速度が低くなると、室外熱
交換器3における熱交換作用が減少して蒸発能力が低下
し、外気からの汲み上げ熱量が減少する。このため、暖
房能力が低下する。
【0048】暖房能力が低下すると、圧縮機1の運転オ
ン時間が延びるようになる。
【0049】こうして、圧縮機1の運転オン時間の延長
を図ることにより、圧縮機1内の潤滑油が冷凍サイクル
中を循環して戻ってくる前に圧縮機1が運転オフすると
いう事態を回避することができる。言い換えれば、圧縮
機1の運転オンに際し、圧縮機1内には十分な量の潤滑
油が存在していることになる。
【0050】したがって、潤滑不良は起こらず、圧縮機
1の故障を防ぐことができる。
【0051】しかも、室外ファン6への波数制御によ
り、室外ファン6の適切な速度制御が可能である。
【0052】次に、この発明の第2実施例について説明
する。この第2実施例は、請求項2の空気調和機に対応
する。
【0053】ここでは、図1に破線で示すように、圧縮
機1の吐出側配管に圧力センサ28を取付け、その圧力
センサ28のリード線を制御部20に接続する。さら
に、室外熱交換器3の近傍に風速センサ29を設け、そ
の風速センサ29のリード線を制御部20に接続する。
【0054】風速センサ29は、室外ファン6の運転に
よって流れる風とは反対の方向に流れる風についてのみ
速度を検知する。
【0055】制御部20は、次の機能手段を備える。
【0056】(1)操作器22の操作に応じて冷房運転
または暖房運転を実行する手段。
【0057】(2)室内温度センサ8の検知温度と操作
器22における設定温度との比較に基づく空調負荷に応
じて圧縮機1および室外ファン6の運転をオン,オフす
る手段。
【0058】(3)冷房運転時、圧力センサ29で検知
される高圧側圧力Pが設定値P1 以下に収まるよう室外
ファン6の速度を制御する手段。
【0059】他の構成については第1実施例と同じであ
る。
【0060】作用について図4を参照しながら説明す
る。
【0061】操作器22で冷房運転モードおよび所望の
室内温度を設定し、かつ運転開始操作を行なう。
【0062】このとき、室内温度センサ8で室内温度が
検知され、その検知温度が操作器22の設定温度より高
ければ(サーモオン)、圧縮機1、室外ファン6、およ
び室内ファン7が運転オンされ、冷房運転が実行され
る。
【0063】この場合、図1に実線矢印で示す方向に冷
媒が流れ、室外熱交換器3が凝縮器、室内熱交換器5が
蒸発器として働き、室内に冷気が送られる。
【0064】室外ファン6の運転オンに当たっては、リ
レー26が付勢されて接点26aがオンされるととも
に、双方向性サイリスタ27がオン,オフされる。この
双方向性サイリスタ27のオン,オフは、室外ファン6
に供給される商用交流電源電圧の波数hを所定波数ブロ
ックごとに制御するためのものである。
【0065】すなわち、16波数が1ブロックとして定
められており、そのうちのいくつの波数に双方向性サイ
リスタ27のオン期間を対応させるかが、室外ファン6
の速度を決定する要素となる。
【0066】この冷房運転では、室外ファン6への通電
波数hとして定格波数haであるところの8波数が設定
される。
【0067】ところで、室外ユニットに強い風が当たる
と、室外ファン6の回転が弱められることがある。この
場合、冷房運転であれば高圧側圧力Pが異常上昇し、冷
凍サイクル機器の寿命に悪影響を与えたり、さらには高
圧保護が働いて不要な運転停止に至る心配がある。
【0068】これに対処し、圧力センサ28によって高
圧側圧力Pが検知され、また室外ファン6の風とは反対
向きの風の速度が速度センサ29で検知される。
【0069】高圧側圧力Pが異常上昇して設定値P1
上になったとき、検知風速Vが設定値V1 以上ならば、
高圧側圧力Pの異常上昇が室外の風の影響によるもので
あるとの判断の下に、室外ファン6への通電波数hが1
ステップ分増大される。
【0070】通電波数hが増えると、室外ファン6の速
度が増し、室外の風によって弱められたであろうファン
回転が補われる。
【0071】ただし、この速度増にもかかわらず高圧側
圧力Pの上昇が続き、通電波数hがあらかじめ定められ
ている最高波数hmax に達したら、異常であるとの判断
の下に冷房運転を停止する。また、高圧側圧力Pが設定
値P1 以上であるにもかかわらず、検知風速Vが設定値
1 よりも低ければ、異常であるとの判断の下に冷房運
転を停止する。
【0072】高圧側圧力Pが設定値P1 以下に収まった
ら、通電波数hが定格波数haよりも大きいかどうか判
定される。通電波数hが定格波数haよりも大きけれ
ば、通電波数hが定格波数haに戻される。
【0073】このように、高圧側圧力Pが設定値P1
下に収まるよう室外ファン6の速度を制御することによ
り、室外の風の影響による高圧側圧力Pの上昇を防ぐこ
とができる。したがって、冷凍サイクル機器の寿命に対
する悪影響を防ぐことができるとともに、高圧保護によ
る不要な運転停止を回避することができる。
【0074】この発明の第3実施例について図5により
説明する。この第3実施例は、請求項3の空気調和機に
対応する。
【0075】ここでは、第2実施例の圧力センサ28に
代えて温度センサ31を用意し、それを室外熱交換器3
に取付けている。さらに、第2実施例の風速センサ29
に代えて回転数センサ32を用意し、それを室外ファン
6に取付けている。そして、温度センサ31および回転
数センサ32のそれぞれのリード線を制御部20に接続
する。
【0076】回転数センサ32は、室外ファン6の回転
数Nを検知する。
【0077】制御部20は、次の機能手段を備える。
【0078】(1)操作器22の操作に応じて冷房運転
または暖房運転を実行する手段。
【0079】(2)室内温度センサ8の検知温度と操作
器22における設定温度との比較に基づく空調負荷に応
じて圧縮機1および室外ファン6の運転をオン,オフす
る手段。
【0080】(3)冷房運転時、温度センサ31で検知
される凝縮温度Tcが設定値Tcsと同じになるよう室外
ファン6の速度を制御する手段。
【0081】(4)室外ファン6の運転オン時、その室
外ファン6の速度を運転オフ前の速度に設定する手段。
【0082】他の構成については第1および第2実施例
と同じである。
【0083】作用について図6および図7を参照しなが
ら説明する。
【0084】冷房運転時、凝縮器として働く室外熱交換
器3の温度Tcが温度センサ31で検知され、その凝縮
温度Tcが設定値Tcsと比較される。なお、凝縮温度T
cは、高圧側圧力Pに対応しており、高圧側圧力Pが上
がれば上昇し、高圧側圧力Pが下がれば下降する。
【0085】凝縮温度Tcが設定値Tcsより低ければ、
室外ファン6への通電波数hが1ステップ分減少され
る。室外ファン6の通電波数hが減ると、室外ファン6
の速度が低くなり、室外熱交換器3における放熱作用が
減少して凝縮温度Tcが上昇する。
【0086】凝縮温度Tcが設定値Tcsより高ければ、
室外ファン6への通電波数hが1ステップ分増大され
る。室外ファン6の通電波数hが増えると、室外ファン
6の速度が高くなり、室外熱交換器3における放熱作用
が増大して凝縮温度Tcが下降する。
【0087】凝縮温度Tcが設定値Tcsとほぼ同じにな
れば、そのときの室外ファン6への通電波数hがそのま
ま保持される。
【0088】ところで、室外ユニットに強い風が当たる
と、室外ファン6の回転が弱められることがある。
【0089】室外ファン6の回転が弱まってその送風作
用が衰えると、冷房運転であれば高圧側圧力Pが異常上
昇し、冷凍サイクル機器の寿命に悪影響を与えたり、さ
らには高圧保護が働いて不要な運転停止に至る心配があ
る。
【0090】これに対処し、回転数センサ32によって
室外ファン6の回転数Nが検知される。そして、現時点
の通電波数hに対応する回転数が内部メモリから読み出
され、それと上記検知回転数Nとが比較される。
【0091】検知回転数Nが読出し回転数より小さけれ
ば、室外の風が室外ファン6の回転に対して抵抗となる
方向、つまり室外ファン6の送風と反対の方向に流れて
いることになり、室外に逆回転方向の風が吹いていると
の判断の下に、通電波数hが1ステップ分だけ増大補正
される。
【0092】通電波数hが増えると、室外ファン6の速
度が増し、室外の風によって弱められたファン回転が補
われる。
【0093】検知回転数Nが読出し回転数より大きけれ
ば、室外の風が室外ファン6の回転を増す方向、つまり
室外ファン6の送風と同じ方向に流れていることにな
り、室外に正回転方向の風が吹いているとの判断の下
に、速度の補正はなされない。
【0094】検知回転数Nが読出し回転数と同じ場合
も、速度の補正はなされない。
【0095】このように、高圧側圧力Pに対応する凝縮
温度Tcが設定値Tscと同じになるよう室外ファン6の
速度を制御することにより、室外の風の影響による高圧
側圧力Pの上昇を防ぐことができる。したがって、冷凍
サイクル機器の寿命に対する悪影響を防ぐことができる
とともに、高圧保護による不要な運転停止を回避するこ
とができる。
【0096】ところで、サーモオフによって室外ファン
6が運転オフすることがあり、その場合は運転オフ直前
の室外ファン6の速度つまり通電波数hが記憶される。
【0097】そして、サーモオンによる室外ファン6の
運転オンに際しては、図7に示しているように、室外フ
ァン6への通電波数hが上記記憶した運転オフ前の通電
波数hに設定される。
【0098】このように、室外ファン6の運転オフ前の
速度と運転オン時の速度とを同じにすることにより、運
転オン時の冷凍サイクルの状態変動を小さく押さえるこ
とができる。
【0099】したがって、この点でも冷凍サイクル機器
の寿命に対する悪影響を防ぐことができ、さらには高圧
保護による不要な運転停止を回避することができる。
【0100】なお、上記各実施例では、室外ファン6の
速度制御に波数制御を採用したが、その速度制御の方法
に限定はなく、たとえば位相制御や周波数制御などの採
用が可能である。
【0101】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、請
求項1の空気調和機は、暖房運転時、圧縮機の運転オン
ごとにその運転オンの継続時間を計測し、室外ファンの
運転オンに際して、その室外ファンの速度を上記計測時
間に応じて制御する構成としたので、圧縮機内の潤滑油
不足を解消し、圧縮機の安全を確保することができる。
【0102】請求項2の空気調和機は、冷凍サイクルの
高圧側圧力を検知し、その高圧側圧力が設定値またはそ
れ以下に収まるよう室外ファンの速度を制御する構成と
したので、室外の風の影響などによる高圧側圧力の上昇
を防ぎ、冷凍サイクル機器の寿命に対する悪影響を防ぐ
とともに、高圧保護による不要な運転停止を回避するこ
とができる。
【0103】請求項3の空気調和機は、空調負荷に応じ
て圧縮機および室外ファンの運転をオン,オフするとと
もに、室外ファンの運転オン時、その室外ファンの速度
を運転オフ前の速度に設定する構成としたので、運転オ
ン時の冷凍サイクルの状態変動を小さく押さえることが
でき、冷凍サイクル機器の寿命に対する悪影響を防ぐと
ともに、高圧保護による不要な運転停止を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例および第2実施例の冷凍
サイクルの構成を示す図。
【図2】第1実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図3】第1実施例に関わる波数制御の例を示す波形
図。
【図4】第2実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図5】この発明の第3実施例の冷凍サイクルの構成を
示す図。
【図6】第3実施例における波数制御の例を示すグラ
フ。
【図7】第3実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…圧縮機、3…室外熱交換器、5…室内熱交換器、6
…室外ファン、7…、8…室内温度センサ、10…商用
交流電源、20…制御部、21…タイマ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 敏裕 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧
    器、室内熱交換器を順次接続したヒートポンプ式冷凍サ
    イクルと、前記室外熱交換器に外気を送る室外ファン
    と、空調負荷に応じて前記圧縮機および室外ファンの運
    転をオン,オフする手段と、前記圧縮機の運転オンごと
    にその運転オンの継続時間を計測する手段と、前記室外
    ファンの運転オン時、その室外ファンの速度を前記計測
    時間に応じて制御する手段とを備えたことを特徴とする
    空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱
    交換器を順次接続した冷凍サイクルと、前記室外熱交換
    器に外気を送る室外ファンと、前記冷凍サイクルの高圧
    側圧力を検知する手段と、この検知圧力が設定値または
    それ以下に収まるよう前記室外ファンの速度を制御する
    手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、室外熱交換器、減圧器、室内熱
    交換器を順次接続した冷凍サイクルと、前記室外熱交換
    器に外気を送る室外ファンと、空調負荷に応じて前記圧
    縮機および室外ファンの運転をオン,オフする手段と、
    前記室外ファンの運転オン時、その室外ファンの速度を
    運転オフ前の速度に設定する手段とを備えたことを特徴
    とする空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231947A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Hitachi Appliances Inc 室外機及び室内機並びに空気調和機
JP5834147B2 (ja) * 2014-05-14 2015-12-16 株式会社小松製作所 作業車両

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