JPH05148145A - エストラジオール経皮吸収貼付剤 - Google Patents
エストラジオール経皮吸収貼付剤Info
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- JPH05148145A JPH05148145A JP34192191A JP34192191A JPH05148145A JP H05148145 A JPH05148145 A JP H05148145A JP 34192191 A JP34192191 A JP 34192191A JP 34192191 A JP34192191 A JP 34192191A JP H05148145 A JPH05148145 A JP H05148145A
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- Japan
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- estradiol
- polyethylene glycol
- polymer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エストラジオールを持続的に放出するエスト
ラジオール経皮吸収貼付剤を提供する。 【構成】 (A−B)n−A型弾性重合体〔式中、Aは
実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合体ブロック、
Bは実質的に共役ジオレフィン重合体ブロック、nは3
〜7の整数を表わす〕、ポリエチレングリコール、脂肪
酸エステル及び吸水高分子を必須とする基剤成分に、薬
効成分としてエストラジオールを含有したエストラジオ
ール経皮吸収貼付剤。
ラジオール経皮吸収貼付剤を提供する。 【構成】 (A−B)n−A型弾性重合体〔式中、Aは
実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合体ブロック、
Bは実質的に共役ジオレフィン重合体ブロック、nは3
〜7の整数を表わす〕、ポリエチレングリコール、脂肪
酸エステル及び吸水高分子を必須とする基剤成分に、薬
効成分としてエストラジオールを含有したエストラジオ
ール経皮吸収貼付剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エストラジオールを持
続的に放出するのに好適なエストラジオール経皮吸収貼
付剤に関するものである。
続的に放出するのに好適なエストラジオール経皮吸収貼
付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エストラジオールは、女性の生殖可能な
時期に卵巣より分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモ
ン)である。したがって、閉経前後の女性は主としてエ
ストラジオールの欠乏を来たし、更年期障害や月経異常
などの症状が生じる。現在これらの症状を改善する目的
で経口剤等による治療法が行われているものの、胃腸等
の消化管や肝臓等により迅速に代謝され不活性化される
ため、充分な薬効発現を期待するためには高用量のエス
トラジオールを服用しなければならない。また高用量の
ため副作用等の発現性が高まるおそれがある。
時期に卵巣より分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモ
ン)である。したがって、閉経前後の女性は主としてエ
ストラジオールの欠乏を来たし、更年期障害や月経異常
などの症状が生じる。現在これらの症状を改善する目的
で経口剤等による治療法が行われているものの、胃腸等
の消化管や肝臓等により迅速に代謝され不活性化される
ため、充分な薬効発現を期待するためには高用量のエス
トラジオールを服用しなければならない。また高用量の
ため副作用等の発現性が高まるおそれがある。
【0003】そこで消化管や肝臓等を経由しない経皮投
与を対象とした投与方法が検討されている。例えば特開
昭57−154122号公報には、ヒドロキシプロピル
セルロース−エタノールのゲルに溶解しているエストラ
ジオールをエチレン−酢酸ビニル膜で放出を制御する方
法、特開昭60−152413号公報には、経皮吸収促
進剤としてメントールを含有する経皮吸収製剤が開示さ
れているのみで貼付剤に関しては何ら記載されていな
い。
与を対象とした投与方法が検討されている。例えば特開
昭57−154122号公報には、ヒドロキシプロピル
セルロース−エタノールのゲルに溶解しているエストラ
ジオールをエチレン−酢酸ビニル膜で放出を制御する方
法、特開昭60−152413号公報には、経皮吸収促
進剤としてメントールを含有する経皮吸収製剤が開示さ
れているのみで貼付剤に関しては何ら記載されていな
い。
【0004】特開昭61−17513号公報には、プロ
ピレングリコールとグリセリンをある特定比に混合して
なる薬物透過促進剤を用いた医薬組成物に関して述べら
れている。特開昭61−155321号公報には、粘着
基剤として粘着性樹脂材料(ポリテルペン樹脂、炭化水
素樹脂等)、天然ゴム又は合成ゴム(ポリイソブチレ
ン、スチレン−ブチレン重合体、スチレン−イソプレン
重合体、スチレン−エチレン−ブチレン重合体、1,4
−ポリイソプレン等)及びガラクトマンナンなどの水中
で膨潤することのできるポリマーを主成分とする貼付剤
が開示されている。特開昭63−233916号公報に
は、7層積層体からなるデバイスに関する貼付剤が開示
されている。
ピレングリコールとグリセリンをある特定比に混合して
なる薬物透過促進剤を用いた医薬組成物に関して述べら
れている。特開昭61−155321号公報には、粘着
基剤として粘着性樹脂材料(ポリテルペン樹脂、炭化水
素樹脂等)、天然ゴム又は合成ゴム(ポリイソブチレ
ン、スチレン−ブチレン重合体、スチレン−イソプレン
重合体、スチレン−エチレン−ブチレン重合体、1,4
−ポリイソプレン等)及びガラクトマンナンなどの水中
で膨潤することのできるポリマーを主成分とする貼付剤
が開示されている。特開昭63−233916号公報に
は、7層積層体からなるデバイスに関する貼付剤が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように各種検討
が行われているエストラジオール経皮吸収貼付剤は、1
つには複雑な構造のため、その製造に特殊な工程を必要
とし、製造設備が高くなる。他の面では含有された活性
物質は限られた割合しか利用されず生物学的利用率が低
い。さらにエタノール等の吸収促進剤等の添加は、経皮
に投与するという面から皮膚刺激の点で問題がある。以
上の問題点に鑑み、本発明者らは 1)シンプルな構造 2)生物学的利用率の向上 3)皮膚刺激の低減 を図ったエストラジオール経皮吸収貼付剤を提供するこ
とを目的とし鋭意検討を続けた結果、本発明の完成に至
ったものである。
が行われているエストラジオール経皮吸収貼付剤は、1
つには複雑な構造のため、その製造に特殊な工程を必要
とし、製造設備が高くなる。他の面では含有された活性
物質は限られた割合しか利用されず生物学的利用率が低
い。さらにエタノール等の吸収促進剤等の添加は、経皮
に投与するという面から皮膚刺激の点で問題がある。以
上の問題点に鑑み、本発明者らは 1)シンプルな構造 2)生物学的利用率の向上 3)皮膚刺激の低減 を図ったエストラジオール経皮吸収貼付剤を提供するこ
とを目的とし鋭意検討を続けた結果、本発明の完成に至
ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のエスト
ラジオール経皮吸収貼付剤は、 1)製剤のベースとして(A−B)n−A型弾性重合体
〔式中、Aは実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合
体ブロック、Bは実質的に共役ジオレフィン共重合体ブ
ロック、nは3〜7の整数を表す〕 2)ポリエチレングリコール 3)脂肪酸エステル 4)吸水性高分子、 を必須成分として含有するものである。本発明に用いら
れるエストラジオールとは、一般名エストラ−1.3.
5(10)トリエン−3.17β−ジオールであり、下
記の構造式によって示される。
ラジオール経皮吸収貼付剤は、 1)製剤のベースとして(A−B)n−A型弾性重合体
〔式中、Aは実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合
体ブロック、Bは実質的に共役ジオレフィン共重合体ブ
ロック、nは3〜7の整数を表す〕 2)ポリエチレングリコール 3)脂肪酸エステル 4)吸水性高分子、 を必須成分として含有するものである。本発明に用いら
れるエストラジオールとは、一般名エストラ−1.3.
5(10)トリエン−3.17β−ジオールであり、下
記の構造式によって示される。
【0007】
【化1】 このエストラジオールの含有量は、エストラジオール経
皮吸収貼付剤中に0.01〜10重量% 、好ましくは
0.05〜5重量% 、さらに好ましくは0.1〜1重量
%である。
皮吸収貼付剤中に0.01〜10重量% 、好ましくは
0.05〜5重量% 、さらに好ましくは0.1〜1重量
%である。
【0008】本発明において、製剤ベースとして用いら
れる(A−B)n−A型弾性重合体は、具体的には市販
品として容易に入手できるシェル化学製のスチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体(カリフレックス
TR−1101)、スチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体(カリフレックスTR−1107、カリ
フレックスTR−1111)等、日本合成ゴム社製のス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(JS
R5000)、日本ゼオン社製のクインタック3421
等が挙げられるが、特にスチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体が好適に用いられる。このような
(A−B)n−A型弾性重合体を製剤ベースとして用い
ることによって、エストラジオールの放出、生物学的利
用率の大幅な向上が図れる。
れる(A−B)n−A型弾性重合体は、具体的には市販
品として容易に入手できるシェル化学製のスチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体(カリフレックス
TR−1101)、スチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体(カリフレックスTR−1107、カリ
フレックスTR−1111)等、日本合成ゴム社製のス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(JS
R5000)、日本ゼオン社製のクインタック3421
等が挙げられるが、特にスチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体が好適に用いられる。このような
(A−B)n−A型弾性重合体を製剤ベースとして用い
ることによって、エストラジオールの放出、生物学的利
用率の大幅な向上が図れる。
【0009】本発明において用いられるポリエチレング
リコールは具体的にはポリエチレングリコール200、
ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコー
ル400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレ
ングリコール1000、ポリエチレングリコール150
0、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレング
リコール4000が好適に用いられる。
リコールは具体的にはポリエチレングリコール200、
ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコー
ル400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレ
ングリコール1000、ポリエチレングリコール150
0、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレング
リコール4000が好適に用いられる。
【0010】本発明において用いられる脂肪酸エステル
は具体的にはオレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、ステアリン酸コレステリル、アジピン酸ジイソ
プロピルが好適に用いられる。
は具体的にはオレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、ステアリン酸コレステリル、アジピン酸ジイソ
プロピルが好適に用いられる。
【0011】本発明に用いられるポリエチレングリコー
ルと脂肪酸エステルの配合は、エストラジオールの溶解
性、製剤からの放出、経皮吸収等を大幅に向上させるも
のである。また、ポリエチレングリコールと脂肪酸エス
テルをエストラジオールの溶解剤、吸収促進剤として
(A−B)n−A型弾性重合体ベース製剤に配合された
例はなく、それを示唆する公知文献も見あたらない。
ルと脂肪酸エステルの配合は、エストラジオールの溶解
性、製剤からの放出、経皮吸収等を大幅に向上させるも
のである。また、ポリエチレングリコールと脂肪酸エス
テルをエストラジオールの溶解剤、吸収促進剤として
(A−B)n−A型弾性重合体ベース製剤に配合された
例はなく、それを示唆する公知文献も見あたらない。
【0012】本発明に用いられる吸水高分子は、自重の
10倍以上の水を吸収しゲル化膨潤するものであって、
好ましくは微粉体のもので、例えばポリアクリル酸及び
その金属塩、例えばナトリウム塩、カルボキシメチル化
されたポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロ
ース及びその金属塩、カルボキシメチルポリマー等に軽
度の架橋結合を導入したもの又はデンプンアクリロニト
リルグラフトケン化物金属塩等が用いられ、好ましく
は、これらの微粉体が用いられる。
10倍以上の水を吸収しゲル化膨潤するものであって、
好ましくは微粉体のもので、例えばポリアクリル酸及び
その金属塩、例えばナトリウム塩、カルボキシメチル化
されたポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロ
ース及びその金属塩、カルボキシメチルポリマー等に軽
度の架橋結合を導入したもの又はデンプンアクリロニト
リルグラフトケン化物金属塩等が用いられ、好ましく
は、これらの微粉体が用いられる。
【0013】具体的には(株)三洋化成製サンウエット
〔IM−300,IM−1000,IM−1000MP
S等〕、(株)製鉄化学製アクアキープ〔4S,4SH
等〕、(株)住友化学製スミカゲル〔SP−520,S
P−540,N−100,NP−1020,NP−10
40等〕、(株)荒川化学製アラソーブ〔800,80
0F等〕が用いられる。
〔IM−300,IM−1000,IM−1000MP
S等〕、(株)製鉄化学製アクアキープ〔4S,4SH
等〕、(株)住友化学製スミカゲル〔SP−520,S
P−540,N−100,NP−1020,NP−10
40等〕、(株)荒川化学製アラソーブ〔800,80
0F等〕が用いられる。
【0014】これら、弾性体、ポリエチレングリコー
ル、脂肪酸エステル、吸水高分子を必須成分とする基材
成分を用いることによって、利用率の向上と、貼付時の
発汗等によるムレ、薬物の刺激等による発赤、気触れの
大幅な低減が図れる。
ル、脂肪酸エステル、吸水高分子を必須成分とする基材
成分を用いることによって、利用率の向上と、貼付時の
発汗等によるムレ、薬物の刺激等による発赤、気触れの
大幅な低減が図れる。
【0015】本発明のエストラジオール経皮吸収貼付剤
中、(A−B)n−A型弾性重合体、ポリエチレングリ
コール、脂肪酸エステル、吸水高分子の好ましい含有量
は以下の通りである。
中、(A−B)n−A型弾性重合体、ポリエチレングリ
コール、脂肪酸エステル、吸水高分子の好ましい含有量
は以下の通りである。
【0016】すなわち、(A−B)n−A型弾性重合
体、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル、吸水性
高分子からなる必須成分の含有量の総量は、製剤中、2
0〜99重量%、さらに好ましくは30〜60重量%で
ある。さらに各々の成分の含有量は、製剤中(A−B)
n−A型弾性重合体5〜50重量%、さらに好ましくは
10〜20重量%、ポリエチレングリコール1〜15重
量%、さらに好ましくは3〜10重量%、脂肪酸エステ
ル1〜15重量%、さらに好ましく3〜10重量%、吸
水高分子1〜20重量%、さらに好ましくは2〜10重
量%であり、この範囲の組合せが最も本発明の効果を現
す。
体、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル、吸水性
高分子からなる必須成分の含有量の総量は、製剤中、2
0〜99重量%、さらに好ましくは30〜60重量%で
ある。さらに各々の成分の含有量は、製剤中(A−B)
n−A型弾性重合体5〜50重量%、さらに好ましくは
10〜20重量%、ポリエチレングリコール1〜15重
量%、さらに好ましくは3〜10重量%、脂肪酸エステ
ル1〜15重量%、さらに好ましく3〜10重量%、吸
水高分子1〜20重量%、さらに好ましくは2〜10重
量%であり、この範囲の組合せが最も本発明の効果を現
す。
【0017】本発明のエストラジオール経皮吸収製剤に
は、上記必須成分に加え従来公知の流動パラフィン等の
軟化剤、粘着付与剤、無機充填剤の配合が適宣適量含有
される。また、本発明の製剤の支持体としては、薬物の
放出に影響がなく柔軟性に優れるものが望ましく、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリチレン等のフィルム又
は織布、アルミ箔より選ばれるか又はこれらが張り合わ
された柔軟性のあるプラスチックフィルム又は織布など
の複合素材が望ましい。
は、上記必須成分に加え従来公知の流動パラフィン等の
軟化剤、粘着付与剤、無機充填剤の配合が適宣適量含有
される。また、本発明の製剤の支持体としては、薬物の
放出に影響がなく柔軟性に優れるものが望ましく、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリチレン等のフィルム又
は織布、アルミ箔より選ばれるか又はこれらが張り合わ
された柔軟性のあるプラスチックフィルム又は織布など
の複合素材が望ましい。
【0018】次に、本発明のエストラジオール経皮吸収
製剤の製造法について説明する。まず、基剤成分を加熱
溶解した後、薬物、ポリエチレングリコール、脂肪酸エ
ステルを加え、上記の支持体に展膏し、ライナーで覆
い、所望の形状に切断製品となすか、あるいは一旦、剥
離処理の施されたフィルムに展膏後、適当な支持体に転
写圧着製品となすこともできる。このようにして得られ
た本発明のエストラジオール経皮吸収貼付剤は、含有薬
物であるエストラジオールの放出を高め、生物学的利用
率を向上させると共に、連続投与、長期投与においての
皮膚刺激を大幅に軽減せしむるという効果を有する。
製剤の製造法について説明する。まず、基剤成分を加熱
溶解した後、薬物、ポリエチレングリコール、脂肪酸エ
ステルを加え、上記の支持体に展膏し、ライナーで覆
い、所望の形状に切断製品となすか、あるいは一旦、剥
離処理の施されたフィルムに展膏後、適当な支持体に転
写圧着製品となすこともできる。このようにして得られ
た本発明のエストラジオール経皮吸収貼付剤は、含有薬
物であるエストラジオールの放出を高め、生物学的利用
率を向上させると共に、連続投与、長期投与においての
皮膚刺激を大幅に軽減せしむるという効果を有する。
【0019】
【実施例】以下、実施例、試験例を挙げて本発明をより
詳細に説明する。なお、実施例、比較例、参考例中、
“部”とあるのはすべて重量部を意味する。
詳細に説明する。なお、実施例、比較例、参考例中、
“部”とあるのはすべて重量部を意味する。
【0020】実施例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 57.99部 ポリエチレングリコール200 1.00部 オレイン酸エチル 1.00部 吸水性高分子(スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 0.01部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0021】実施例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 51.50部 ポリエチレングリコール300 5.00部 オレイン酸エチル 3.00部 吸水性高分子(スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0022】実施例3 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 30.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 35.00部 ポリエチレングリコール400 10.00部 ミリスチン酸イソプロピル 10.00部 吸水性高分子(スミカゲルSP−520) 5.00部 エストラジオール 10.00部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0023】実施例4 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 53.50部 ポリエチレングリコール600 6.00部 パルミチン酸イソプロピル 4.00部 吸水性高分子(商品名 アクアキープ4SH) 1.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0024】実施例5 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 20.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 47.50部 ポリエチレングリコール1000 5.00部 ステアリン酸ブチル 7.00部 吸水性高分子(商品名 アクアキープ4SH) 20.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0025】実施例6 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 45.50部 ポリエチレングリコール1500 7.00部 ミリスチン酸ミリスチル 7.00部 吸水性高分子(商品名 アラソーブ800F) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0026】実施例7 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 49.50部 ポリエチレングリコール200 4.00部 ミリスチン酸オクチルドデシル 6.00部 吸水性高分子(商品名 アラソーブS−100F) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0027】実施例8 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 51.50部 ポリエチレングリコール300 5.00部 ステアリン酸コレステリル 3.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−300MPS) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0028】実施例9 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 35.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 45.50部 ポリエチレングリコール400 7.00部 アジピン酸ジイソプロピル 7.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0029】実施例10 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 34.50部 ポリエチレングリコール600 5.00部 オレイン酸エチル 5.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 25.00部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0030】実施例11 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 5.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 42.50部 ポリエチレングリコール1000 4.00部 ミリスチン酸イソプロピル 8.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 35.00部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0031】実施例12 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 50.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 22.00部 ポリエチレングリコール1500 7.00部 パルミチン酸イソプロピル 3.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 12.50部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0032】実施例13 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 27.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 38.50部 ポリエチレングリコール300 2.00部 ステアリン酸ブチル 2.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0033】実施例14 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 26.50部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 36.00部 ポリエチレングリコール300 5.00部 ミリスチン酸ミリスチル 5.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 2.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0034】実施例15 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 32.50部 ポリエチレングリコール400 5.00部 ミリスチン酸オクチルドデシル 7.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0035】実施例16 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.50部 (商品名 カリフレックスTR−1107 流動パラフィン 30.00部 ポリエチレングリコール400 7.00部 ステアリン酸コレステリル 5.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS)10.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0036】実施例17 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.50部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 27.00部 ポリエチレングリコール600 10.00部 アジピン酸ジイソプロピル 10.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0037】実施例18 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) 流動パラフィン 33.50部 ポリエチレングリコール600 8.00部 オレイン酸エチル 3.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 25.00部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0038】実施例19 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1111) 流動パラフィン 34.50部 ポリエチレングリコール1000 2.00部 ミリスチン酸イソプロピル 8.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 25.00部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0039】実施例20 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.50部 (商品名 カリフレックスTR−1107) ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 29.00部 ポリエチレングリコール1000 10.00部 パルミチン酸イソプロピル 3.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 25.00部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0040】実施例21 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.50部 (商品名 カリフレックスTR−1111) ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 32.00部 ポリエチレングリコール1500 6.00部 ステアリン酸ブチル 4.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(脂環族飽和炭化水素樹脂) 25.00部 (商品名アルコンP−100) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0041】実施例22 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1111) 流動パラフィン 29.50部 ポリエチレングリコール1500 7.00部 ミリスチン酸ミリスチル 8.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0042】実施例23 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.50部 (商品名 カリフレックスTR−1107) ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 32.00部 ポリエチレングリコール300 3.00部 オレイン酸エチル 7.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0043】実施例24 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 22.50部 (商品名 カリフレックスTR−1111) ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 32.00部 ポリエチレングリコール400 5.00部 ミリスチン酸イソプロピル 5.00部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0044】比較例1 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 32.50部 ポリエチレングリコール300 5.00部 ミリスチン酸ミリスチル 7.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0045】比較例2 スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.00部 (商品名 カリフレックスTR−1107) ポリイソブチレン 5.00部 流動パラフィン 39.50部 吸水性高分子(商品名 サンウエットIM−1000MPS) 5.00部 粘着付与剤(ロジンエステル) 25.00部 (商品名KE−311) エストラジオール 0.50部 この処方で上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0046】参考例1 アクリル樹脂系溶剤型感圧接着剤 93.16部 (商品名 NISSETSU PE-300 固形分40%) (乾燥後84.47部) ポリエチレングリコール300 2.21部 (乾燥後 5.01部) オレイン酸エチル 2.21部 (乾燥後 5.01部) 吸水性高分子(商品名 スミカゲルSP−520) 2.21部 (乾燥後 5.01部) エストラジオール 0.22部 (乾燥後 0.50部) この処方で混合した後、溶剤蒸発後の膏体厚みが実施例
と同様になるよう上記の支持体、又はライナーに展膏
し、以後は上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
と同様になるよう上記の支持体、又はライナーに展膏
し、以後は上記の製造法に従い作製し所望の大きさに切
断しエストラジオール経皮吸収貼付剤とした。
【0047】参考例2 シリコーン粘着剤 80.50部 (商品名 シラスコン 355Medical Adhesive ) ポリエチレングリコール300 5.00部 オレイン酸エチル 7.00部 吸水性高分子(商品名 スミカゲルSP−520) 7.00部 エストラジオール 0.50部 この処方で混合した後、膏体厚みが実施例と同様になる
よう上記の支持体、又はライナーに展膏し、以後は上記
の製造法に従い作製し所望の大きさに切断しエストラジ
オール経皮吸収貼付剤とした。
よう上記の支持体、又はライナーに展膏し、以後は上記
の製造法に従い作製し所望の大きさに切断しエストラジ
オール経皮吸収貼付剤とした。
【0048】試験例1(ヘアレスマウス皮膚透過試験
1) 実施例2、参考例1、2を用い、ヘアレスマウス皮膚透
過試験を行い試験結果を図1にに示す。試験結果に示さ
れるように、実施例2は参考例1、2に比較し、明らか
にエストラジオールの放出が高いことを示している。こ
れは本発明の製剤が基剤成分として又は(A−B)n−
A型弾性重合体とポリエチレングリコールと脂肪酸エス
テルを用いていることに起因するものである。すなわち
本発明の有用性を裏づけるものである。
1) 実施例2、参考例1、2を用い、ヘアレスマウス皮膚透
過試験を行い試験結果を図1にに示す。試験結果に示さ
れるように、実施例2は参考例1、2に比較し、明らか
にエストラジオールの放出が高いことを示している。こ
れは本発明の製剤が基剤成分として又は(A−B)n−
A型弾性重合体とポリエチレングリコールと脂肪酸エス
テルを用いていることに起因するものである。すなわち
本発明の有用性を裏づけるものである。
【0049】試験例2(ヘアレスマウス皮膚透過試験
2) 実施例15、17、23、比較例2を用い、ヘアレスマ
ウス皮膚透過試験を行い結果を第2図に示す。試験結果
に示されるように、実施例15、17、23は比較例2
に比較し、明らかにエストラジオールの放出が高いこと
を示している。これは本発明の製剤が、ポリエチレング
リコールと脂肪酸エステルを用いていることに起因する
ものである。すなわち本発明の有用性を裏づけるもので
ある。
2) 実施例15、17、23、比較例2を用い、ヘアレスマ
ウス皮膚透過試験を行い結果を第2図に示す。試験結果
に示されるように、実施例15、17、23は比較例2
に比較し、明らかにエストラジオールの放出が高いこと
を示している。これは本発明の製剤が、ポリエチレング
リコールと脂肪酸エステルを用いていることに起因する
ものである。すなわち本発明の有用性を裏づけるもので
ある。
【0050】試験例3(皮膚刺激試験) 実施例14〜16、23、比較例1を用い、健康成人男
15名子の胸部に3.5日間、貼付し皮膚の状態を観察
した。表1に示されるように、実施例14〜16、23
は比較例1に比較し、明らかに皮膚刺激が少なく吸水高
分子の配合による効果が現れているものである。すなわ
ち本発明の有用性を裏づけるものである。
15名子の胸部に3.5日間、貼付し皮膚の状態を観察
した。表1に示されるように、実施例14〜16、23
は比較例1に比較し、明らかに皮膚刺激が少なく吸水高
分子の配合による効果が現れているものである。すなわ
ち本発明の有用性を裏づけるものである。
【0051】
【表1】 なお、皮膚刺激判定基準は下記の通りである。 変化なし ; ― 微弱な発赤 ; ± 明瞭な発赤 ; + 重篤なかぶれ ; ++
【0052】試験例4(ウサギ血中濃度測定試験) 実施例15、17、23、比較例2を用い、ウサギ血中
濃度測定を行った。日本白色家うさぎの背部の毛を除去
し、経時的に血中のエストラジオール濃度を測定した。
試験結果を図3に示す。試験結果に示されるように、実
施例15、17、23は比較例2に比較し血中濃度の立
ち上がり、放出量、持続性の全てにわたり上回ってい
る。すなわち本発明の有用性を裏づけるものである。
濃度測定を行った。日本白色家うさぎの背部の毛を除去
し、経時的に血中のエストラジオール濃度を測定した。
試験結果を図3に示す。試験結果に示されるように、実
施例15、17、23は比較例2に比較し血中濃度の立
ち上がり、放出量、持続性の全てにわたり上回ってい
る。すなわち本発明の有用性を裏づけるものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、(A−B)n−A
型弾性重合体とポリエチレングリコール、脂肪酸エステ
ル、吸水高分子を必須成分として含む本発明のエストラ
ジオール経皮吸収貼付剤は、エストラジオールの放出に
最も適した製剤となり、充分な薬効を発現し、しかも発
赤、かぶれ等のないまさに理想的なエストラジオール経
皮吸収貼付剤として、産業上非常に有用である。
型弾性重合体とポリエチレングリコール、脂肪酸エステ
ル、吸水高分子を必須成分として含む本発明のエストラ
ジオール経皮吸収貼付剤は、エストラジオールの放出に
最も適した製剤となり、充分な薬効を発現し、しかも発
赤、かぶれ等のないまさに理想的なエストラジオール経
皮吸収貼付剤として、産業上非常に有用である。
【図1】ヘアレスマウス皮膚透過試験1である。
【図2】ヘアレスマウス皮膚透過試験2である。
【図3】ウサギ血中濃度測定試験である。
図1において、 ○:実施例2のエストラジオール経皮吸収貼付剤 □:参考例1のエストラジオール経皮吸収貼付剤 △:参考例2のエストラジオール経皮吸収貼付剤 図2及び図3において、 ○:実施例23のエストラジオール経皮吸収貼付剤 □:実施例17のエストラジオール経皮吸収貼付剤 △:実施例15のエストラジオール経皮吸収貼付剤 ●:比較例2のエストラジオール経皮吸収貼付剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 晃 佐賀県鳥栖市田代大官町408番地 久光製 薬株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 エストラジオール経皮吸収製剤におい
て、基剤成分が(A−B)n−A型弾性重合体〔式中、
Aは実質的にモノビニル置換芳香族化合物重合体ブロッ
ク、Bは実質的に共役ジオレフィン共重合体ブロック、
nは3〜7の整数を表す〕とポリエチレングリコール、
脂肪酸エステル及び、吸水高分子を必須成分とし、薬効
成分としてエストラジオールを含有してなるエストラジ
オール経皮吸収貼付剤。 - 【請求項2】 基剤成分として(A−B)n−A型弾性
重合体5〜50重量%、ポリエチレングリコール1〜1
0重量%、脂肪酸エステル1〜10重量%、吸水高分子
1〜20重量%及び薬効成分であるエストラジオール
0.01〜10重量%含有することを特徴とする請求項
1記載のエストラジオール経皮吸収貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34192191A JP2971224B2 (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | エストラジオール経皮吸収貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34192191A JP2971224B2 (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | エストラジオール経皮吸収貼付剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148145A true JPH05148145A (ja) | 1993-06-15 |
JP2971224B2 JP2971224B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=18349787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34192191A Expired - Lifetime JP2971224B2 (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | エストラジオール経皮吸収貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971224B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0624635A2 (en) * | 1993-05-11 | 1994-11-17 | Nitto Denko Corporation | Medical pressure-sensitive adhesive and medical bandage formed using the same |
WO1998046267A1 (fr) * | 1997-04-16 | 1998-10-22 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Composition de base pour absorption percutanee, preparation destinee a cette absorption et renfermant ladite composition |
WO1999053957A1 (fr) * | 1998-04-17 | 1999-10-28 | Lead Chemical Co., Ltd. | Preparations a absorption percutanee contenant de l'estradiol |
US6262121B1 (en) | 1997-07-18 | 2001-07-17 | Teikoku Seiyaku Co., Ltd. | Oily patches for external use containing diclofenac sodium |
WO2004014395A1 (ja) | 2002-08-09 | 2004-02-19 | Teikoku Seiyaku Co.,Ltd. | 女性ホルモン含有貼付剤 |
JP2006528680A (ja) * | 2003-04-11 | 2006-12-21 | オール ナチュラル エフエムジィ、インコーポレイテッド | アルコールを含まない経皮鎮痛薬組成物およびその製造工程ならびに使用 |
JPWO2006070653A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2008-06-12 | ライオン株式会社 | 皮膚外用剤組成物 |
JP2018016615A (ja) * | 2015-09-30 | 2018-02-01 | 富士フイルム株式会社 | 経皮吸収用組成物 |
-
1991
- 1991-11-30 JP JP34192191A patent/JP2971224B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0624635A2 (en) * | 1993-05-11 | 1994-11-17 | Nitto Denko Corporation | Medical pressure-sensitive adhesive and medical bandage formed using the same |
EP0624635A3 (en) * | 1993-05-11 | 1997-08-20 | Nitto Denko Corp | Pressure sensitive adhesives for medical use and medical band formed therefrom. |
WO1998046267A1 (fr) * | 1997-04-16 | 1998-10-22 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Composition de base pour absorption percutanee, preparation destinee a cette absorption et renfermant ladite composition |
AU723018B2 (en) * | 1997-04-16 | 2000-08-17 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Base composition for percutaneous absorption and percutaneously absorbable preparation containing the base composition |
US6262121B1 (en) | 1997-07-18 | 2001-07-17 | Teikoku Seiyaku Co., Ltd. | Oily patches for external use containing diclofenac sodium |
WO1999053957A1 (fr) * | 1998-04-17 | 1999-10-28 | Lead Chemical Co., Ltd. | Preparations a absorption percutanee contenant de l'estradiol |
WO2004014395A1 (ja) | 2002-08-09 | 2004-02-19 | Teikoku Seiyaku Co.,Ltd. | 女性ホルモン含有貼付剤 |
US8124122B2 (en) | 2002-08-09 | 2012-02-28 | Teikoku Seiyaku Co., Ltd. | Female hormone-containing patch |
EP2520289A1 (en) | 2002-08-09 | 2012-11-07 | Teikoku Seiyaku Co., Ltd. | Norethisterone-containing patch |
JP2006528680A (ja) * | 2003-04-11 | 2006-12-21 | オール ナチュラル エフエムジィ、インコーポレイテッド | アルコールを含まない経皮鎮痛薬組成物およびその製造工程ならびに使用 |
JPWO2006070653A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2008-06-12 | ライオン株式会社 | 皮膚外用剤組成物 |
JP5007800B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2012-08-22 | ライオン株式会社 | 育毛剤 |
JP2018016615A (ja) * | 2015-09-30 | 2018-02-01 | 富士フイルム株式会社 | 経皮吸収用組成物 |
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---|---|
JP2971224B2 (ja) | 1999-11-02 |
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