JPH05143999A - 光情報記録方法及びその装置 - Google Patents

光情報記録方法及びその装置

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JPH05143999A
JPH05143999A JP3300794A JP30079491A JPH05143999A JP H05143999 A JPH05143999 A JP H05143999A JP 3300794 A JP3300794 A JP 3300794A JP 30079491 A JP30079491 A JP 30079491A JP H05143999 A JPH05143999 A JP H05143999A
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JP
Japan
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time width
signal
recording
signal level
laser light
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Pending
Application number
JP3300794A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Sunakawa
隆一 砂川
Hiroo Shimizu
宏郎 清水
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録時における熱干渉の影響を考慮して情報
の記録を行う光情報記録方法並びにその装置を提供する
こと。 【構成】 主制御部5によりアナログスイッチ33を切
り替え、所定の特定パタ−ンにおける最小時間幅の非ピ
ット部からの反射光強度のピ−ク値を検出し、これらの
ピ−ク値に基づいて基準ディジタル信号Aのハイレベル
あるいはロ−レベルの時間幅を増減すると共に、記録時
の線速及びレ−ザ光の波長に対応してハイレベルの時間
幅を増減した記録信号Eを生成し、この記録信号Eによ
ってレ−ザ光を出射し、光ディスク1にピットを形成す
る。 【効果】 情報記録時におけるピット部間の熱干渉の影
響を低減することができ、基準ディジタル信号の時間幅
に対応した長さのピット部及び非ピット部を形成するこ
とができる。さらに、記録再生特性を向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてEFM(Eight
to Fourteen Modulation)方式を用いた光ディスク等の
光情報記録媒体への情報記録方法の記録再生特性の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光情報記録媒体、例えばWOディ
スク等の光ディスクに大容量の情報を記録する技術が一
般に普及してきた。光ディスクに例えば音響信号を記録
する場合、再生時における歪みや雑音等を排除するため
に、記録時において音響信号をディジタル化して記録す
る方法が一般に行われている。また、ディジタル化され
た音響信号(以下、基準ディジタル信号と称する)に対
してCIRC(Cross Interleaved Reed-Solomon Code)
により誤り訂正のためのパリティが付加されると共に、
さらにこれをEFM方式により変調することにより再生
特性の向上を図っている。
【0003】前述したEFM変調を行うことにより、基
準ディジタル信号のハイレベル及びロ−レベルの時間幅
として、所定の基準時間幅Tの3〜11倍の9通りの時
間幅が与えられる。この基準ディジタル信号に基づいて
光ディスクにレ−ザ光が照射され、記録層にピット部及
び非ピット部からなるピットが形成される。例えば、基
準ディジタル信号のハイレベルの期間に前記記録層を変
質させてピット部を形成できる強度のレ−ザ光が照射さ
れる。
【0004】また、基準ディジタル信号に基づいて光デ
ィスクにレ−ザ光を照射して前記記録層を溶解或いは変
質させてピットを形成した場合、光ディスクにレ−ザ光
を照射した際に記録層に熱が吸収されるまでに時間がか
かると共に、レ−ザ光の照射を停止した際に記録層に蓄
えられた熱が発散するまでに時間がかかる。このため、
実際に記録層に形成されるピット部及び非ピット部の長
さは、前述した基準ディジタル信号のハイ又はロ−レベ
ルの時間幅に対応しない場合があり、再生特性が低下す
るという問題点があった。
【0005】即ち、図2に示すようにレ−ザ光の照射開
始時には、レ−ザ出力の積分値が増加し、記録層に熱が
吸収されるまでに時間がかかるため、ピット部Paの先
端は基準ディジタル信号Aの先端よりも少し遅れて形成
される。
【0006】また、レ−ザ光の照射停止時には記録層に
吸収された熱エネルギ−の量、及び熱エネルギ−の伝達
により、ピット部Paの後端が後方に引き伸ばされて形
成される。この傾向はレ−ザ光の照射時間が長い場合、
即ち光ディスクの温度が時間に比例して上昇するため、
前記時間幅が大きい場合に特に顕著に現れ、この場合ピ
ット部Paの形状が涙形状となってピット部後部の幅が
広がってしまうと共に、反射率の低下及びトラック間の
クロスト−クの悪化を招く。
【0007】前記時間幅が最小のものについては熱エネ
ルギ−の量が少ないため、ピット部Paの後端が引き伸
ばされることは少ないが、他のピット部に比べて短くな
り過ぎてしまう場合がある。
【0008】従って、ピット部Pa間の熱干渉によって
生じるピット部Paの長さのずれにより、ジッタが大き
くなると共に、遅い線速度、例えば線速度1.2m/sで情報
を記録した場合、前述した熱干渉の影響によって記録再
生特性が低下するという問題点があった。
【0009】前述した問題点を解決するため、従来、基
準ディジタル信号Aのハイレベル或いはロ−レベルの時
間幅を一様に小さくしたり、又は特定の時間幅のハイレ
ベル或いはロ−レベルの時間幅を変更した記録信号を生
成し、この記録信号によって光ディスクに高い光強度の
レ−ザ光を照射して、基準ディジタル信号の時間幅に対
応した長さのピット部及び非ピット部からなるピットを
形成していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た手段を用いても完全に熱影響を除去することができ
ず、記録再生特性は低いものであった。これは、基準デ
ィジタル信号のハイレベル或いはロ−レベルの時間幅を
一様に補正していたためであり、各ピット部間の熱干渉
等の影響を考慮していなかったためである。
【0011】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、記録
時における条件を考慮して情報の記録を行う光情報記録
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、記録対象の情報に対応する
と共に、ピット部を形成できる強度のレ−ザ光を照射す
る期間を表す第1の信号レベルと前記強度よりも低い強
度のレ−ザ光を照射する期間或いはレ−ザ光の照射停止
期間を表す第2の信号レベルとを有し、該第1及び第2
の信号レベルは所定の基準時間幅の整数倍となる等差級
数をなす時間幅をもつ基準ディジタル信号に基づき、光
情報記録媒体に対して所定の強度のレ−ザ光を照射し、
ピットを形成する光情報記録方法において、情報の正式
記録を行う前に、前記光情報記録媒体の種類毎に、前記
基準ディジタル信号に基づいて、複数種の情報記録速度
及びレ−ザ光波長を用い、前記光情報記録媒体に試験的
に情報を記録した後、該情報を再生する工程を複数回繰
り返して、レ−ザの適正光強度を求めると共に、前記適
正光強度のレ−ザ光を用いて、前記情報の記録速度及び
前記レ−ザ光の波長を複数種変化させて試験的に形成し
たピットからの反射光強度を検出すると共に、該反射光
強度に基づいて前記光情報記録媒体に記録された情報を
ディジタル信号として再生し、該再生ディジタル信号と
前記基準ディジタル信号とを比較して前記情報の記録速
度及び前記レ−ザ光の波長に対応した前記第1の信号レ
ベルの時間幅の増減値を定めた第1のテ−ブルを作成
し、さらに、前記基準時間幅の所定倍の時間幅を比較対
象時間幅とし、該比較対象時間幅以外の所定の時間幅を
有する前記第1の信号レベルに続く最小時間幅の第2の
信号レベルに対応する非ピット部からの反射光強度の極
大値が前記比較対象時間幅を有する第1の信号レベルに
続く最小時間幅の第2の信号レベルに対応する非ピット
部からの反射光強度の極大値にほぼ一致するように前記
第1の信号レベルの時間幅の増減値を定めた第2のテ−
ブルを作成し、情報の正式記録時には、前記第1及び第
2のテ−ブルに基づいて、前記基準ディジタル信号の第
1の信号レベルの時間幅を増減した記録信号を生成し、
該記録信号により前記光情報記録媒体にレ−ザ光を照射
してピットを形成する光情報記録方法を提案する。
【0013】また、請求項2では、記録対象の情報に対
応すると共に、ピット部を形成できる強度のレ−ザ光を
照射する期間を表す第1の信号レベルと前記強度よりも
低い強度のレ−ザ光を照射する期間或いはレ−ザ光の照
射停止期間を表す第2の信号レベルとを有し、該第1及
び第2の信号レベルは所定の基準時間幅の整数倍となる
等差級数をなす時間幅をもつ基準ディジタル信号に基づ
き、光情報記録媒体に対して所定の強度のレ−ザ光を照
射し、ピットを形成する光情報記録方法において、前記
光情報記録媒体からの反射光の強度を検知する光強度検
知手段と、前記光強度検知手段により検知された光強度
に基づいて、非ピット部からの反射光強度の極大値を検
出する極大値検出手段と、前記光情報記録媒体への情報
の記録速度並びに前記レ−ザ光の波長に基づいて、前記
基準ディジタル信号における第1の信号レベルの時間幅
の増減値を求める第1の補正時間幅選定手段と、前記基
準時間幅の所定倍の時間幅を比較対象時間幅とし、前記
極大値検出手段の検出結果に基づき、比較対象時間幅以
外の所定の時間幅を有する前記第1の信号レベルに続く
最小時間幅の第2の信号レベルに対応する非ピット部か
らの反射光強度が前記比較対象時間幅を有する第1の信
号レベルに続く最小時間幅の第2の信号レベルに対応す
る非ピット部からの反射光強度にほぼ一致するように前
記第1の信号レベルの時間幅の増減値を求める第2の補
正時間幅選定手段と、前記第1及び第2の補正時間幅選
定手段により選定された増減値を用いて、前記基準ディ
ジタル信号の信号レベルの時間幅を補正して記録信号と
なす記録信号生成手段と、該記録信号に基づいて、レ−
ザの駆動を制御するレ−ザ駆動制御手段とを設けた光情
報記録装置を提案する。
【0014】
【作用】本発明の請求項1によれば、情報の記録に際し
予め、光情報記録媒体の種類毎に、基準ディジタル信号
に基づいて前記光情報記録媒体に試験的に情報を記録
し、該情報を再生する工程を複数回繰り返して、レ−ザ
の適正光強度がを求められる。さらに、前記適正光強度
のレ−ザ光を用いて、情報の記録速度及び前記レ−ザ光
の波長を複数種変化させて試験的に形成したピットから
の反射光強度が検出され、該反射光強度に基づいて前記
光情報記録媒体に記録された情報がディジタル信号とし
て再生され、情報の記録速度及び前記レ−ザ光の波長に
対応した前記第1の信号レベルの時間幅の増減値を定め
た第1のテ−ブルが作成される。さらにまた、基準時間
幅の所定倍の時間幅を比較対象時間幅とし、該比較対象
時間幅以外の所定の時間幅を有する前記第1の信号レベ
ルに続く最小時間幅の第2の信号レベルに対応する非ピ
ット部からの反射光強度の極大値が、前記比較対象時間
幅を有する第1の信号レベルに続く最小時間幅の第2の
信号レベルに対応する非ピット部からの反射光強度の極
大値にほぼ一致するように該第1の信号レベルの時間幅
の増減値が定められた第2のテ−ブルが作成される。
【0015】この後、情報の正式記録時には、前記第1
のテ−ブルに基づいて前記基準ディジタル信号の第1の
信号レベルの時間幅が一律に増減され、第2のテ−ブル
に基づいて、前記基準ディジタル信号の所定の第1の信
号レベルの時間幅が増減された記録信号が生成され、該
記録信号により前記光情報記録媒体にレ−ザ光が照射さ
れてピットが形成される。
【0016】また、請求項2によれば、光情報記録媒体
に情報の試験的な記録再生を行った際に、光強度検知手
段によって光情報記録媒体からの反射光の強度が検知さ
れ、該光強度に基づいて、極大値検知手段により非ピッ
ト部からの反射光強度の極大値が検出される。また、前
記光情報記録媒体への情報の記録速度並びにレ−ザ光の
波長に基づいて、第1の補正時間幅選定手段により前記
基準ディジタル信号における第1の信号レベルの時間幅
に対する共通の増減値が選定される。さらに、基準時間
幅の所定倍の時間幅、例えば11倍の時間幅が比較対象
時間幅とされ、前記極大値検出手段の検出結果に基づい
て、第2の補正時間幅選定手段により、前記比較対象時
間幅以外の所定の時間幅を有する前記第1の信号レベル
に続く最小時間幅の第2の信号レベルに対応する非ピッ
ト部からの反射光強度が前記比較対象時間幅を有する第
1の信号レベルに続く最小時間幅の第2の信号レベルに
対応する非ピット部からの反射光強度にほぼ一致するよ
うに前記第1の信号レベルの時間幅の増減値が求められ
る。ここで、時間幅の短い信号レベルに対応する非ピッ
ト部からの反射光強度のピ−ク値はその非ピット部の長
さにほぼ対応したものとなり、前記ピ−ク値によって非
ピット部の長さを知ることができる。この後、正式な情
報記録を行う際には、記録信号生成手段により、前記第
1及び第2の補正時間幅選定手段によって選定された増
減値を用いて、前記基準ディジタル信号の第1の信号レ
ベルの時間幅が一律に増減されると共に、さらに所定の
第1の信号レベルの時間幅が増減された記録信号が生成
され、該記録信号に基づいて、レ−ザ駆動制御手段によ
ってレ−ザの駆動が制御され、前記光情報記録媒体にピ
ットが形成される。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す光情報記録装
置の構成図である。図において、1は光情報記録媒体の
光ディスクで、周知のように情報記録時において、光デ
ィスク1は図示せぬスピンドルモ−タ等によって回転さ
れる。
【0018】また、光情報記録装置は、信号変換部2、
特定パタ−ン検出部3、ピ−ク値検出部4、主制御部
5、表示部6、スイッチ部7及び記録部8によって構成
されている。
【0019】信号変換部2は、光ピックアップ21、R
Fアンプ22、ACカップリング23、コンパレ−タ2
4によって構成されている。光ピックアップ21は、レ
−ザダイオ−ド、フォトトランジスタ等から構成され、
光ディスク1にレ−ザ光を照射し光ディスク1からの反
射光を受けてその光強度に比例した電圧を出力する。R
Fアンプ22は、光ピックアップ21の出力信号を増幅
した信号RFを出力する。この信号RFは、ACカップ
リング23によって信号RF1とされた後、コンパレ−
タ24及び後述するピ−クホ−ルド回路43に入力され
る。コンパレ−タ24は、入力した信号RF1を所定の
しきい値電圧と比較し、例えばTTLレベルの電圧を有
するディジタル信号RDに変換して出力する。
【0020】特定パタ−ン検出部3は、時間幅検出回路
31、L3T検出回路32、アナログスイッチ33、遅
延回路34及びAND回路35から構成されている。時
間幅検出回路31は、シフトレジスタ、2入力のAND
回路等から構成され、信号RDを入力し、そのロ−レベ
ルの時間幅を検出して、この時間幅に対応した出力端子
よりパルス信号P3T〜P11Tを出力する。即ち、光
ディスク1から再生された信号RDは、前述したように
EFM変調されたものであり、そのハイレベル或いはロ
−レベルの時間幅は、基準時間幅Tの3乃至11倍の幅
を有している。このうち基準時間幅Tの3倍及び11倍
の時間幅のロ−レベルを、基準時間幅Tに等しい周期の
クロック信号CPを用いて検出し、検出したロ−レベル
の立ち上がりから2クロックCP後に1クロックCP幅
の正のパルス信号P3T,P11Tを出力する。これら
のパルス信号P3T,P11Tは、対応するアナログス
イッチ33の第1及び第2の接点33a〜33bに入力
されている。以下、基準時間幅Tのn倍の時間幅をnT
時間幅と称する。
【0021】L3T検出回路32は、シフトレジスタ、
AND回路等から構成され、信号RDを入力し、そのハ
イレベルの時間幅を検出して、その時間幅が基準時間幅
Tの3倍に等しいときに、このハイレベルの立ち下がり
から2クロックCP後に1クロックCP幅の正のパルス
信号L3TをAND回路35に出力する。
【0022】アナログスイッチ33は、主制御部5から
の切り替え信号SELに基づいて、その接片33cを接
点33a,33bのいずれかに接続し、接片33cから
出力されるパルス信号P3T,P11Tは遅延回路34
に入力される。
【0023】遅延回路34は、入力したパルス信号P3
T,P11Tを3クロックCP遅延して、信号PTとし
て出力する。この信号PTはAND回路35に入力さ
れ、信号L3Tと論理積されて信号SAとして後述する
サンプルホ−ルド回路44に出力される。
【0024】ピ−ク値検出部4は、遅延回路41、2入
力のOR回路42、ピ−クホ−ルド回路43、サンプル
ホ−ルド回路44、ロ−パスフィルタ45及びアナログ
/ディジタル(以下、A/Dと称する)変換器46から
構成されている。遅延回路41は、コンパレ−タ26か
ら出力される信号RDを2クロックCP遅延して信号D
Rとして出力し、この信号DRはOR回路42によって
信号RDと論理和されて信号HLとしてピ−クホ−ルド
回路43に出力される。
【0025】ピ−クホ−ルド回路43は、信号HLがハ
イレベルの間に入力した信号RF1の正のピ−ク電圧を
保持してこの電圧VAをサンプルホ−ルド回路44に出
力し、この保持された電圧VAは信号HLがロ−レベル
になったときにリセットされて0Vにされる。
【0026】サンプルホ−ルド回路44は、信号SAが
ハイレベルの間に入力している電圧VAを保持し、この
保持電圧VBをロ−パスフィルタ45に出力する。保持
電圧VBは、ロ−パスフィルタ45によってノイズ成分
等が除去された電圧VCとしてA/D変換器46に入力
される。A/D変換器46は、電圧VCをディジタル値
に変換したデ−タDA1と、変換終了信号CSとを主制
御部5に出力する。
【0027】主制御部は、CPU等によって構成され、
表示部6の表示制御を行うと共に、スイッチ部7のスイ
ッチ操作に基づいて各部の駆動制御及び後述する演算処
理を行い、後述する記録信号生成回路82に補正デ−タ
DATを出力する。また、スイッチ部7は、記録スイッ
チ、デ−タ選定スイッチ、リセットスイッチ等のモ−メ
ンタリスイッチ、並びに情報記録時の線速度及び使用し
ているレ−ザ光の波長を設定するスイッチを備えてい
る。これらのスイッチの設定状態は主制御部5によって
読み取られる。
【0028】記録部8は、EFMエンコ−ダ81、記録
信号生成回路82、レ−ザ駆動制御回路83及びレ−ザ
ダイオ−ド84から構成されている。EFMエンコ−ダ
81は、記録対象のディジタル情報をEFM変調して基
準ディジタル信号Aとして記録信号生成回路82に出力
し、記録信号生成回路82によって基準ディジタル信号
Aのハイレベル及びロ−レベルの時間幅が補正され、信
号Gとしてレ−ザ駆動制御回路83に出力される。レ−
ザ駆動制御回路83は信号Gがハイレベルのときにレ−
ザダイオ−ド84に所定の電流を流し、光ディスクの記
録層にピット部を形成できる高光強度のレ−ザ光を出射
する、また、記録信号Gがロ−レベルのときには、レ−
ザダイオ−ド84に非ピット部を形成できる低光強度の
レ−ザ光を出射する電流を通電するか、或いはレ−ザダ
イオ−ド84への通電を停止する。
【0029】記録信号生成回路82は、光ディスク1へ
の記録対象となる情報に対応した基準ディジタル信号A
とこれに同期したクロック信号CPとを入力し、補正デ
−タDATに基づいて基準ディジタル信号Aを補正した
記録信号Gを生成する。この記録信号Gによりレ−ザ駆
動制御回路83を介してレ−ザダイオ−ド84を駆動
し、光ディスク1に情報を記録する。また、ここでは光
ディスク1としては、例えばトラッキング用グル−ブが
形成された基板上にシアニン色素によって記録層が形成
され、さらにこの記録層の上に金の反射層及び紫外線硬
化樹脂による保護層が形成された光ディスクが用いられ
る。さらに、基準ディジタル信号Aがハイレベルのとき
にピット部を形成できる高強度のレ−ザ光を光ディスク
に照射し、ロ−レベルのときに非ピット部を形成できる
低強度のレ−ザ光を光ディスクに照射するか或いはレ−
ザ光の照射を停止して前記記録媒体にピットを形成する
ように設定されている。
【0030】記録信号生成回路82は図3に示すよう
に、後端パルス生成回路100 、複数の遅延回路201 〜20
3 、電圧制御回路300 、3入力のNOR回路400 、NO
T回路500 によって構成されている。後端パルス生成回
路100 は、クロック信号CPに基づいて、基準ディジタ
ル信号Aのハイレベル及びロ−レベルの時間幅を検出
し、ハイレベルの時間幅が3〜6T時間幅であるとき
に、各時間幅に対応して基準時間幅Tの正のパルス信号
P3〜P6を出力すると共に、ロ−レベルの時間幅が基
準時間幅Tの3或いは4T時間幅であるときに、各時間
幅に対応して基準時間幅Tの正のパルス信号L3,L4
を出力する。
【0031】また、後端パルス生成回路100 は、シフト
レジスタ111 、NOT回路112 〜114 、4入力のAND
回路115 〜116 から構成され、シフトレジスタ111 のク
ロック入力端子CKにはクロック信号CPが入力され、
シリアルデ−タ入力端子ABには基準ディジタル信号A
が入力されている。シフトレジスタ111 の出力端子Qa
は、NOT回路112 を介してAND回路115 〜116 のそ
れぞれの第1の入力端子に接続されている。シフトレジ
スタ111の出力端子Qbは、AND回路115 〜116 のそ
れぞれの第2の入力端子及びNOR回路400 の第1の入
力端子に接続されている。シフトレジスタ111 の出力端
子Qdは、AND回路115 の第3の入力端子に接続さ
れ、シフトレジスタ111 の出力端子Qeは、AND回路
116 の第3の入力端子に接続されると共に、NOT回路
113 を介してAND回路115 の第4の入力端子に接続さ
れている。シフトレジスタ111 の出力端子Qfは、NO
T回路114 を介してAND回路116 の第4の入力端子に
接続されている。
【0032】これにより、基準ディジタル信号Aのハイ
レベルの時間幅が3T或いは4T時間幅のときに、対応
するAND回路115,116 からパルス信号P3,P4がそ
れぞれ出力される。
【0033】遅延回路201 〜203 のそれぞれは、図4に
示すように、NPN型のトランジスタ211,212 、NOT
回路213,214 、ダイオ−ド215 、抵抗器R1〜R3、及
びコンデンサC1から構成され、トランジスタ211 のコ
レクタには所定の正の電圧+V1、例えば+5Vが印加
されている。さらに、トランジスタ211 のエミッタ−コ
レクタ間にはコンデンサC1が接続されると共に、エミ
ッタはトランジスタ212 のコレクタ、ダイオ−ド215 の
カソ−ド及びNOT回路213 の入力端子に接続されてい
る。ダイオ−ド215 のアノ−ドは接地され、NOT回路
213 の出力端子はNOT回路214 の入力端子に接続され
ている。トランジスタ212 のエミッタには抵抗器R2を
介して所定の負の電圧−V2、例えば−5Vが印加され
ていると共に、ベ−スは抵抗器R3の一端に接続されて
いる。
【0034】また、遅延回路201,202 のトランジスタ21
1 のベ−スは抵抗器R1を介してAND回路115,116 の
出力端子にそれぞれ対応して接続され、遅延回路203 の
トランジスタ211 のベ−スには後述する信号Cが入力さ
れている。さらに、遅延回路201 〜203 のそれぞれにお
ける抵抗器R3の他端には、電圧制御回路300によって
後述する所定の電圧v1 〜v3 が印加されている。
【0035】これにより、遅延回路201,202 において
は、後端パルス生成回路100 から各遅延回路201,202 に
入力されるパルス信号P3,P4によって、トランジス
タ211のオン、オフ状態が切り替えられ、NOT回路214
の出力端子からはパルス信号P3,P4の後端が所定
時間t1 〜t2 だけ遅延された正のパルス信号Pd3,
Pd4が出力される。
【0036】即ち、図5に示すように、パルス信号P
3,P4が入力され、トランジスタ211 のベ−ス電圧V
Eがハイレベルになると、トランジスタ211 はオン状態
となり、コンデンサC1は放電すると共に、NOT回路
213 の入力電圧Vinは電圧+V1となり、NOT回路21
4の出力電圧Vout はハイレベルとなる。また、トラン
ジスタ211 のベ−ス電圧VEがロ−レベルになると、ト
ランジスタ211 はオフ状態となり、コンデンサC1には
トランジスタ212 のベ−ス電圧と抵抗器R3の抵抗値に
基づく電流が流れ、コンデンサC1の充電が開始され
る。これにより、NOT回路213 の入力電圧Vinは、コ
ンデンサC1の充電が進につれて徐々に低下し、NOT
回路213 のしきい値電圧以下になると、NOT回路214
の出力電圧Vout はロ−レベルとなる。
【0037】電圧制御回路300 は、例えば主制御部5か
ら入力する補正デ−タDATを保持するレジスタ、複数
の抵抗器及びアナログスイッチ等から構成され、補正デ
−タDATに基づいて、各遅延回路201 〜203 に出力す
る制御電圧v1〜v3の値を変える。
【0038】NOR回路400 は、シフトレジスタ111 の
出力端子Qbから出力される信号Bと遅延回路201,202
のそれぞれから出力される信号Pd3,Pd4とを論理
和して、さらにこれを反転した信号Cを出力する。この
信号Cは遅延回路203 に入力され、そのハイレベルの後
端が一律に所定時間t3 だけ遅延された信号Dとして出
力される。またこのとき信号Dにおけるロ−レベルの時
間幅は一律に時間t3だけ短くされる。
【0039】また、前述した各遅延回路201 〜203 にお
ける抵抗器の抵抗値、コンデンサC1の容量は予め実験
等によって求めた適切な値に設定されている。
【0040】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を図6及び図7に示すタイミングチャ−ト、図8及び図
9に示すフロ−チャ−ト、図10に示す補正値選定テ−
ブル及び図11に示す特定パタ−ン図に基づいて説明す
る。信号変換部2、特定パタ−ン検出部3、ピ−ク値検
出部4及び主制御部5では、光ディスク1に試験的に形
成されたピットから特定パタ−ンにおける最小時間幅、
即ち3T時間幅を有する非ピット部Pbからの反射光強
度のピ−ク値を電圧値として複数検出し、この検出結果
に基づいて、光ディスク1への正式な情報記録時におけ
る基準ディジタル信号Aの3T及び4T時間幅を有する
ハイレベルの時間幅に対する補正値を選定する。また、
ここでいうピ−ク値とは、非ピット部Pbからの反射光
の極大値をいう。
【0041】さらに、主制御部5は情報記録時の線速及
びレ−ザ光の波長の種類を判断して、正式な情報記録時
における基準ディジタル信号Aのハイレベルの時間幅に
対する補正値を選定する。
【0042】本実施例では、特定のパタ−ンとして図1
1に示すように、第1乃至第3のパタ−ンを設定してい
る。即ち、第1及び第2の特定パタ−ンとしては、3
T、4T時間幅のピット部Paの後に3T時間幅の非ピ
ット部Pbが続くパタ−ンを、また第3の特定パタ−ン
としては、11T時間幅のピット部Paの後に3T時間
幅の非ピット部Pbが続くパタ−ンをそれぞれ設定し、
第3の特定パタ−ンを比較基準としている。前記補正値
は、これらの特定パタ−ンから検出した前記ピ−ク値及
び予め実験等により求められている図10の(a)(b)に示
す補正値選定テ−ブルに基づいて選定される。
【0043】補正値選定テ−ブルは、予め実験によって
求められたものである。即ち、複数種の線速(情報の記
録速度)と複数種のレ−ザ光波長との組み合わせを変
え、それぞれにおけるレ−ザ光の最適光強度を求める。
次いで、この最適光強度を用いて、基準ディジタル信号
に基づいて試験的な情報の記録を行い、これを再生して
再生ディジタル信号と基準ディジタル信号とを比較する
ことにより設定されたものである。
【0044】補正値選定テ−ブルにおいて、特定パタ−
ンによる各時間幅に対する補正値は、3T,4T時間幅
のピット部Paのそれぞれに続く3T時間幅の非ピット
部Pbの前記ピ−ク値の平均値が、比較基準とする11
T時間幅のピット部Paに続く3T時間幅の非ピット部
Pbの前記ピ−ク値の平均値にほぼ等しくなるように設
定されている。また、それぞれの特定パタ−ンにおける
ピ−ク値の平均値と前記比較基準とする平均値との差に
対応して各補正値が選定できるようになっている。
【0045】さらに、補正値選定テ−ブルには、基準デ
ィジタル信号Aのハイレベルの各時間幅に対する一律な
補正値が設定されている。この補正値には、線速による
補正値とレ−ザ光の波長による補正値とが設定され、実
際の補正値はこれらを加算したものとなる。例えば線速
が1.2m/s及び1.4m/sである場合のそれぞれ
に対して補正値が設定され、レ−ザ光の波長がλ1nm
以下の場合、λ1nmより大きくλ2nmより小さい場
合、λ2nm以上の場合のそれぞれに対して補正値が設
定されている。これらの補正値は、情報記録時の線速が
速くなると光ディスク1への熱吸収率が低下し、またレ
−ザ光の波長が長くなると光ディスク1における反射率
が高くなることから、これらを緩和するために設定され
ている。また、前記補正値とは、基準ディジタル信号A
におけるハイレベル及びロ−レベルの各時間幅に対応す
る補正時間幅t01,t02,t11〜t13,t31〜t45と、
これらに対応する制御電圧値v01,v02,v11〜v13,
v31〜v45をいう。
【0046】一方、補正値の選定に際しては、予め光デ
ィスク1へのピット形成に対して最適となるレ−ザの光
強度を求め、この最適光強度によって光ディスク1に形
成されたピットからの再生信号を用いる。また、前記補
正値に基づいて生成された記録信号によって正式に情報
を記録する際にもレ−ザ光の強度は前記最適光強度とさ
れる。
【0047】前述した補正値選定テ−ブルに基づいて、
信号変換部2、特定パタ−ン検出部3、ピ−ク値検出部
4及び主制御部5は、次のように補正値を選定する。例
えば、11T時間幅のピット部Paに続く3T時間幅の
非ピット部Pbからの反射光のピ−ク値を検出する場合
には、主制御部5は、切り替え信号SELによってアナ
ログスイッチ33を切り替えて遅延回路34にパルス信
号P11Tを入力する。これにより図6に示すように、
RFアンプ22の出力信号RFはACカップリングされ
てコンパレ−タ26及びピ−クホ−ルド回路43に入力
される。この場合、信号RFにおいて、非ピット部Pb
からの反射光強度は正の電圧とされ、ピット部Paから
の反射光強度は負の電圧とされる。ピ−クホ−ルド回路
43は、信号RFにおける正の電圧の保持とリセットを
繰り返す。
【0048】一方、特定パタ−ン検出部3により、再生
ディジタル信号RDから、11T時間幅のロ−レベルの
後に3T時間幅のハイレベルが続くパタ−ンが検出され
たときにパルス信号SAが出力される。即ち、時間幅検
出回路31によって11T時間幅のロ−レベルが検出さ
れたときにパルス信号P11Tが出力され、L3T検出
回路32によって3T時間幅のハイレベルが検出された
ときにパルス信号L3Tが出力される。パルス信号P1
1Tは遅延回路34によってパルス信号L3Tとタイミ
ングが合わされたパルス信号PTとされる。これにより
AND回路35からパルス信号SAが出力される。
【0049】従って、サンプルホ−ルド回路44には、
検出対象となる特定パタ−ンにおけるピ−ク値、即ち1
1T時間幅のピット部Paに続く3T時間幅の非ピット
部Pbからの反射光のピ−ク値に対応する電圧Vaが保
持される。この電圧Vaの値は、A/D変換器46によ
ってディジタル値に変換され、変換終了後にデ−タDA
1として主制御部5に読み取られる。
【0050】第1及び第2の特定パタ−ンにおけるピ−
ク値、即ち3T,4T時間幅のピット部Paに続く3T
時間幅の非ピット部Pbからの反射光のピ−ク値を検出
する場合には、これに対応してアナログスイッチ33が
切り替えられる。
【0051】動作を開始した後、主制御部5は、デ−タ
選定スイッチ、記録スイッチ或いはリセットスイッチが
オンされたか否かを常に監視し(S1,S2,S3)、
デ−タ選定スイッチがオンされたときは、線速の設定値
が1.2m/sであるか否かを判定する(S4)。この
判定の結果、1.2m/sであるときは変数TA1に補
正時間t01を設定し(S5)、線速の設定値が1.2m
/sでないときは、線速の設定値は1.4m/sである
ものとして変数TA1に補正時間t02を設定する(S
6)。
【0052】この後、主制御部5は、レ−ザ光の波長の
設定値がλ1nm以下であるか否かを判定し(S7)、
λ1nm以下であるときは変数TA2に補正時間t11を
設定して(S8)、後述するS12の処理に移行する。
また、波長の設定値がλ1nmよりも大きいときは、波
長の設定値がλ2nm以上であるか否かを判定する(S
9)。この判定の結果、波長の設定値がλ2nm以上で
あるときは変数TA2に補正時間t13を設定して(S1
0)、後述するS12の処理に移行する。
【0053】前記S9の判定の結果、波長の設定値がλ
2nmに満たないときは、主制御部5は変数TA2に補
正時間t12を設定した後(S11)、予め設定されてい
る検出対象となる複数種の特定パタ−ンの中の1番目の
特定パタ−ンを選択し、これに対応してアナログスイッ
チ25,33を切り替える(S12)。
【0054】次いで、主制御部5は、この特定パタ−ン
におけるピ−ク値を所定数、例えば100個検出し(S
13)、これらの平均値を算出する(S14)。この
後、検出対象となる特定パタ−ンのピ−ク値を全て検出
したか否かを判定し(S15)、検出が終了していない
ときは前記S12の処理に移行する。また、検出が終了
したときは、前記特定パタ−ンの中の比較基準となる特
定パタ−ンのピ−ク値とその他の特定パタ−ンのピ−ク
値との差を算出し(S16)、この算出結果並びに変数
TA1,TA2の値及び予め設定されている補正値選定
テ−ブルに基づいて補正値を選定する(S17)。
【0055】ここでは、3T,4T時間幅のピット部P
aに続く3T時間幅の非ピット部Pbのピ−ク値の平均
値から、比較基準とする11T時間幅のピット部Paに
続く3T時間幅の非ピット部Pbのピ−ク値の平均値を
減算し、これらの差の値M3,M4 を求める。この後、
これらの差の値M3 ,M4 と補正値テ−ブルとを対応さ
せて各時間幅に対する個別の補正値が選定される。
【0056】時間幅毎の補正値の選定に際しては、各差
の値M3 ,M4が、図10の補正値選定テ−ブルにおけ
る選定基準範囲 0〜K1,K2〜K3,K4〜K5,K6〜K7,K8〜
のいずれに入るかによって、それぞれの補正値が選定さ
れる。また、補正値選定テ−ブルにおいて、P3T及び
P4Tはそれぞれ基準ディジタル信号Aにおける3T,
4T時間幅のハイレベルに対する補正値である。ここで
例えば、3T時間幅のピット部Paに続く3T時間幅の
非ピット部Pbのピ−ク値の平均値から、比較基準とす
る11T時間幅のピット部Paに続く3T時間幅の非ピ
ット部Pbのピ−ク値の平均値を減算した差の値M3
が、K4以上で且つK5よりも小さいとき(K4=<M3 <K
5)は、3T時間幅のピット部Paに対応する基準ディ
ジタル信号Aにおける3T時間幅のハイレベルに対する
時間幅の補正値として補正時間t33 が、また制御電圧値
v33がそれぞれ選定される。
【0057】また、変数TA1、TA2の値に基づい
て、基準ディジタル信号Aにおけるハイレベルの時間幅
を一律に補正する補正時間幅及び制御電圧値が選定され
る。この時間幅としては変数TA1、TA2の値の加算
値が設定され、制御電圧値としては、補正値選定テ−ブ
に基づいて、変数TA1、TA2に設定されている時間
幅のそれぞれに対応する電圧値の加算値が設定される。
【0058】主制御部5は前述のように各補正時間を選
定し、これらに対応する制御電圧値v01,v02,v11 〜v13
,v31 〜v85 に基づいて、電圧制御部300 から各遅延
回路201 〜203 に出力する電圧値を電圧制御部300 に指
示するための補正デ−タDATを決定して主制御部5に
備わるメモリに記憶する(S18)。ここで、遅延回路
201,202 への出力電圧v1,v2 は前記電圧値v31 〜v45
に対応した値に設定され、遅延回路203への出力電圧v3
の値は、前記変数TA1と変数TA2に設定された補
正時間t01, t02,t11〜t13に対応する電圧値v01,v0
2,v11 〜v13 の合計値に設定される。次いで、主制御部
5は表示部6に備わる選定終了ランプを所定時間点灯し
(S19)、この後、前記S1の処理に移行する。
【0059】また、前記S2の判定の結果、記録スイッ
チがオンされたときは、主制御部5は前記メモリに記憶
されている補正デ−タDATを出力して、記録信号生成
回路82の電圧制御回路300 に各遅延回路201 〜203 へ
の出力電圧値を設定する(S20)。これにより、記録
信号生成回路82によって基準ディジタル信号Aのハイ
レベル或いはロ−レベルの時間幅が補正された記録信号
Eが生成され、この記録信号Eによって光ディスク1へ
の情報記録が行われる。
【0060】即ち、記録信号生成回路82は次のように
動作する。後端パルス生成回路100 から出力されるパル
ス信号P3,P4のそれぞれは、図8及び図9に示すよ
うに、シフトレジスタ111 の出力端子Qbから出力され
る信号、即ち基準ディジイタル信号Aを2クロックパル
スCP分だけ遅延させた信号Bに対応したものとなり、
パルス信号P3,P4の後端は基準ディジタル信号Aに
おける3T,4T時間幅をもつハイレベルの後端に一致
するように出力される。また、これらのパルス信号P
3,P4のそれぞれの時間幅は、基準時間幅Tに等しい
ものとされる。
【0061】後端パルス生成回路100 から出力されたパ
ルス信号P3,P4のそれぞれは、前述したように、対
応する遅延回路201,202 によって、その後端が所定の時
間t1,t2 だけ遅延されて出力される。
【0062】この後、NOR回路400 によって、パルス
信号Pd3,Pd4と信号Bとが論理和され、さらに反
転された信号Cとして遅延回路203に入力される。信号
Cは遅延回路203 によってそのハイレベルの時間幅が一
律に時間t3 だけ増加され、ロ−レベルの時間幅がその
分短くされて信号Dとして出力される。これにより、基
準ディジタル信号Aにおけるハイレベルの時間幅が一律
に時間t3 だけ減少される。この信号Dは、NOT回路
500 によって反転され記録信号Eとしてレ−ザ駆動制御
回路83に入力される。
【0063】レ−ザ駆動制御回路83は、記録信号Eが
ハイレベルのときにレ−ザダイオ−ド84に所定の電流
を流し、光ディスクの記録層にピット部を形成できる高
光強度のレ−ザ光を出射する、また、記録信号Eがロ−
レベルのときには、レ−ザダイオ−ド84に非ピット部
を形成できる低光強度のレ−ザ光を出射する電流を通電
するか、或いはレ−ザダイオ−ド84への通電を停止す
る。
【0064】また、前記S3の判定の結果、リセットス
イッチがオンされたときは、主制御部5は、前記メモリ
に記憶した補正デ−タを消去して(S21)、前記S1
の処理に移行する。
【0065】従って、本実施例によれば、情報記録時の
線速及びレ−ザ光の波長に基づいて、基準ディタル信号
Aのハイレベルの時間幅を一律に減少させているので、
時間幅の大きいピット部の後端部の延びを低減すること
ができる。これに伴い、時間幅の小さいピット部が短く
形成されることになるが、熱干渉の影響が顕著に現れる
3T時間幅の非ピット部Pbの反射光強度のピ−ク値に
基づいて、基準ディジタル信号Aの3T及び4T時間幅
を有するハイレベルの時間幅を個別に増加しているの
で、情報記録時における隣り合うピット部間の熱干渉の
影響を低減することができ、基準ディジタル信号Aの時
間幅に対応した長さのピット部及び非ピット部からなる
ピットを形成することができる。これにより、記録再生
特性を向上させることができると共に、記録時における
レ−ザ光の強度を低く設定できるので、2倍速記録も可
能となる。さらに、光ピックアップ21、レ−ザダイオ
−ド84、レ−ザ光の波長、或いは光ディスク1の種類
等が変わっても即座にこれに対応することができ、常に
高い記録再生特性を維持することができる。
【0066】尚、本実施例では、5T時間幅以上の時間
幅に対応するピット部Pa及び非ピット部Pbには熱干
渉の影響が現れないか若しくは現れたとしても極微小で
ある場合を想定して、基準ディジタル信号Aにおける個
別補正の対象を3T及び4T時間幅を有するハイレベル
としたが、これに限定されることはなく、必要に応じて
個別補正の対象を変えても良い。
【0067】また、本実施例における回路構成及び補正
値選定テ−ブルは一例であり、これに限定されないこと
は言うまでもないことである。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、情報記録時の線速、レ−ザ光の波長、並びに
熱干渉の影響が顕著に現れる最小時間幅の第2の信号レ
ベルに対応する非ピット部からの反射光強度の極大値に
基づいて、基準ディジタル信号の信号レベルの時間幅を
補正した記録信号を生成し、該記録信号により前記光情
報記録媒体にレ−ザ光を照射してピットを形成している
ので、情報記録時におけるピット部間の熱干渉の影響を
低減することができ、基準ディジタル信号の時間幅に対
応した長さのピット部及び非ピット部からなるピットを
形成することができる。これにより、記録再生特性を向
上させることができると共に、記録時におけるレ−ザ光
の強度を低く設定できるので、2倍速記録も可能とな
る。さらに、光ピックアップ、レ−ザ光の波長、記録時
の線速或いは光情報記録媒体等が変わっても即座にこれ
に対応することができ、常に高い記録再生特性を維持す
ることができる。
【0069】また、請求項2によれば、情報の記録速度
並びにレ−ザ光の波長に基づいて、第1の補正時間幅選
定手段により基準ディジタル信号における第1の信号レ
ベルの時間幅に対する共通の増減値が選定される。さら
に、熱干渉の影響が顕著に現れる最小時間幅の第2の信
号レベルに対応する非ピット部からの反射光強度の極大
値に基づいて、第2の補正時間幅選定手段により基準デ
ィジタル信号の第1の信号レベルの時間幅の増減値が求
められ、これらの増減値を用いて前記基準ディジタル信
号の信号レベルの時間幅を補正した記録信号が生成さ
れ、該記録信号により前記光情報記録媒体にレ−ザ光を
照射してピットが形成されるので、情報記録時における
ピット部間の熱干渉の影響を低減することができ、基準
ディジタル信号の時間幅に対応した長さのピット部及び
非ピット部からなるピットを形成することができる。こ
れにより、記録再生特性を向上させることができると共
に、記録時におけるレ−ザ光の強度を低く設定できるの
で、2倍速記録も可能となる。さらに、光ピックアッ
プ、レ−ザ光の波長、記録時の線速或いは光情報記録媒
体等が変わっても即座にこれに対応することができ、常
に高い記録再生特性を維持することができるという非常
に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光情報記録装置を示す構成
【図2】従来例における基準ディジタル信号とピットと
の関係を示す図
【図3】本発明の一実施例における記録信号生成回路の
詳細を示す構成図
【図4】一実施例における遅延回路の構成図
【図5】一実施例における遅延回路のタイミングチャ−
【図6】一実施例における補正値選定時のタイミングチ
ャ−ト
【図7】一実施例における情報記録時のタイミングチャ
−ト
【図8】一実施例における制御フロ−チャ−ト
【図9】一実施例における制御フロ−チャ−ト
【図10】一実施例における補正値選定テ−ブルを示す
【図11】一実施例における特定パタ−ンを示す図
【符号の説明】
1…光ディスク、2…信号変換部、21…光ピックアッ
プ、22…RFアンプ、23…ACカップリング、24
…コンパレ−タ、3…特定パタ−ン検出部、31…時間
幅検出回路、32…L3T検出回路、33…アナログス
イッチ、34…遅延回路、35…AND回路、4…ピ−
ク値検出部、41…遅延回路、42…OR回路、43…
ピ−クホ−ルド回路、44…サンプルホ−ルド回路、4
5…ロ−パスフィルタ、46…A/D変換器、5…主制
御部、6…表示部、7…スイッチ部、8…記録部、81
…EFMエンコ−ダ、82…記録信号生成回路、83…
レ−ザ駆動制御回路、84…レ−ザダイオ−ド、100 …
後端パルス生成回路、201〜203 …遅延回路、300 …電
圧制御回路、400 …NOR回路、500 …NOT回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録対象の情報に対応すると共に、ピッ
    ト部を形成できる強度のレ−ザ光を照射する期間を表す
    第1の信号レベルと前記強度よりも低い強度のレ−ザ光
    を照射する期間或いはレ−ザ光の照射停止期間を表す第
    2の信号レベルとを有し、該第1及び第2の信号レベル
    は所定の基準時間幅の整数倍となる等差級数をなす時間
    幅をもつ基準ディジタル信号に基づき、光情報記録媒体
    に対して所定の強度のレ−ザ光を照射し、ピットを形成
    する光情報記録方法において、 情報の正式記録を行う前に、前記光情報記録媒体の種類
    毎に、前記基準ディジタル信号に基づいて、複数種の情
    報記録速度及びレ−ザ光波長を用い、前記光情報記録媒
    体に試験的に情報を記録した後、該情報を再生する工程
    を複数回繰り返して、レ−ザの適正光強度を求めると共
    に、 前記適正光強度のレ−ザ光を用いて、前記情報の記録速
    度及び前記レ−ザ光の波長を複数種変化させて試験的に
    形成したピットからの反射光強度を検出すると共に、該
    反射光強度に基づいて前記光情報記録媒体に記録された
    情報をディジタル信号として再生し、該再生ディジタル
    信号と前記基準ディジタル信号とを比較して前記情報の
    記録速度及び前記レ−ザ光の波長に対応した前記第1の
    信号レベルの時間幅の増減値を定めた第1のテ−ブルを
    作成し、 さらに、前記基準時間幅の所定倍の時間幅を比較対象時
    間幅とし、該比較対象時間幅以外の所定の時間幅を有す
    る前記第1の信号レベルに続く最小時間幅の第2の信号
    レベルに対応する非ピット部からの反射光強度の極大値
    が前記比較対象時間幅を有する第1の信号レベルに続く
    最小時間幅の第2の信号レベルに対応する非ピット部か
    らの反射光強度の極大値にほぼ一致するように前記第1
    の信号レベルの時間幅の増減値を定めた第2のテ−ブル
    を作成し、 情報の正式記録時には、前記第1及び第2のテ−ブルに
    基づいて、前記基準ディジタル信号の第1の信号レベル
    の時間幅を増減した記録信号を生成し、 該記録信号により前記光情報記録媒体にレ−ザ光を照射
    してピットを形成する、 ことを特徴とする光情報記録方法。
  2. 【請求項2】 記録対象の情報に対応すると共に、ピッ
    ト部を形成できる強度のレ−ザ光を照射する期間を表す
    第1の信号レベルと前記強度よりも低い強度のレ−ザ光
    を照射する期間或いはレ−ザ光の照射停止期間を表す第
    2の信号レベルとを有し、該第1及び第2の信号レベル
    は所定の基準時間幅の整数倍となる等差級数をなす時間
    幅をもつ基準ディジタル信号に基づき、光情報記録媒体
    に対して所定の強度のレ−ザ光を照射し、ピットを形成
    する光情報記録方法において、 前記光情報記録媒体からの反射光の強度を検知する光強
    度検知手段と、 前記光強度検知手段により検知された光強度に基づい
    て、非ピット部からの反射光強度の極大値を検出する極
    大値検出手段と、 前記光情報記録媒体への情報の記録速度並びに前記レ−
    ザ光の波長に基づいて、前記基準ディジタル信号におけ
    る第1の信号レベルの時間幅の増減値を求める第1の補
    正時間幅選定手段と、 前記基準時間幅の所定倍の時間幅を比較対象時間幅と
    し、前記極大値検出手段の検出結果に基づき、比較対象
    時間幅以外の所定の時間幅を有する前記第1の信号レベ
    ルに続く最小時間幅の第2の信号レベルに対応する非ピ
    ット部からの反射光強度が前記比較対象時間幅を有する
    第1の信号レベルに続く最小時間幅の第2の信号レベル
    に対応する非ピット部からの反射光強度にほぼ一致する
    ように前記第1の信号レベルの時間幅の増減値を求める
    第2の補正時間幅選定手段と、 前記第1及び第2の補正時間幅選定手段により選定され
    た増減値を用いて、前記基準ディジタル信号の信号レベ
    ルの時間幅を増減して記録信号となす記録信号生成手段
    と、 該記録信号に基づいて、レ−ザの駆動を制御するレ−ザ
    駆動制御手段とを設けた、 ことを特徴とする光情報記録装置。
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JP (1) JPH05143999A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07225948A (ja) * 1994-02-07 1995-08-22 Yamaha Corp 光ディスク記録装置
US7542394B2 (en) 2004-06-24 2009-06-02 Taiyo Yuden Co., Ltd. Optical information recording device for detecting information during recording and method therefor
US7633844B2 (en) 2005-02-21 2009-12-15 Taiyo Yuden Co., Ltd. Optical information recording apparatus, optical information recording method, and signal processing circuit
US7693015B2 (en) 2004-11-18 2010-04-06 Taiyo Yuden, Co., Ltd. Optical information recording device, optical information recording method, and signal processing circuit

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