JPH05141561A - 流体制御弁 - Google Patents

流体制御弁

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JPH05141561A
JPH05141561A JP32806791A JP32806791A JPH05141561A JP H05141561 A JPH05141561 A JP H05141561A JP 32806791 A JP32806791 A JP 32806791A JP 32806791 A JP32806791 A JP 32806791A JP H05141561 A JPH05141561 A JP H05141561A
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JP
Japan
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valve body
valve
shaft
iron core
hole
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Application number
JP32806791A
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English (en)
Inventor
Kazumi Okura
一美 大倉
Yukio Miyano
征雄 宮野
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Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ベローズに代えて新規な圧力キャンセル機構を
設けることにより流体制御弁の製造コストを低減する。 【構成】弁座1で一次側流路2と二次側流路3とに区分
され、位置決め収納孔5が端部に向って開口した弁本体
1と、ソレノイドを巻回された固定鉄心9を有し位置決
め収納孔に挿入される挿入筒部10を備えたハウジング
体Hと、位置決め収納孔に挿入される挿入筒部と有底カ
ップ状の弁体収納室11と貫通孔12Aとを備えた受圧
室形成体Pと、シャフト13の下端に後面が弁体収納室
に臨み前面に弁部14Bを備えると共に圧力導入路17
を穿設した弁体14を固定的に配置すると共に、ダイヤ
フラム18の外周端を弁体収納室に固定的に配置し、シ
ャフトの上端に固定鉄心に対向する可動鉄心15を配置
した可動鉄心体Tとにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業用機器の流体
の制御に用いられる流体制御弁に関し、そのうち特にソ
レノイドに生起する磁力によって可動鉄心を吸引動作し
て弁座を開閉制御した電磁式の流体制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体制御弁は特開平1−1163
06号公報に示される。これによると、固定鉄心に対向
して配置される可動鉄心の長手軸心方向に沿って上下方
向にシャフトがのび、このシャフトの上端には弁座を閉
塞しうる弁体を備えたベローズが固定され、シャフトの
下端は固定鉄心を貫通して固定鉄心外へと突出する。ベ
ローズと可動鉄心の上端との間のシャフトには第1の板
バネの中心部が固定的に配置され、第1の板バネの外周
端は弁本体に穿設された位置決め収納孔に配置されて固
定される。又、固定鉄心を貫通して下方に向けて突出す
るシャフトの下端には第2の板バネの中心部が圧入プラ
グを介して固定的に配置され、第2の板バネの外周端は
弁本体の位置決め収納孔に配置されて固定される。この
ように、シャフトが第1の板バネ、第2の板バネによっ
て支持されたことによると、シャフトの長手方向軸心に
おける移動は許容され、長手方向軸心線に直交する周方
向における振れは抑止される。
【0003】又、シャフトに弁体を備えたベローズを配
置したことは、一次側流路内の流体圧力が変化した際に
おいて、弁体の前後面に一次側流路内の圧力を同時に作
用させて圧力をキャンセルしソレノイドに生起する磁力
に対して可動鉄心の吸引を常に一定にする上から必要と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の流体制御
弁によると次の不具合を有する。ベローズは、その中
心部を可動鉄心と一体的に形成されたシャフトに固定さ
れ、外周部が弁本体に固着されるもので、ソレノイドに
磁力が発生し、可動鉄心が固定鉄心に対して吸着されて
移動する際、ベローズの蛇腹部の収縮変形は可動鉄心の
移動にとって抵抗となる。従って、ベローズの特に蛇腹
部は極めて弱い力によって変形することが望ましいもの
で一般的には高価な合成樹脂材料を削り出しによって形
成している。例えば、四沸化エチレン樹脂である。これ
によると、大径の丸棒を削り出して形成するもので、材
料の歩留りが悪く、且つ蛇腹部の加工が困難で切削加工
時間が長く、材料が高価なこととあいまってベローズの
製造コストが大きく上昇し、好ましいものでなかった。
シャフトは可動鉄心より上下方向にのび、可動鉄心に
比較して相当長く形成されるものであり、シャフトの直
径及び真直度は正確に形成されなければならない。シャ
フトが正確に形成されないと固定鉄心の貫通孔とシャフ
トとが接触し、可動鉄心の動作上好ましいものでない。
この為にシャフトの加工時間及び検査時間が長くなるこ
と、及び材料費がかさむことより部品の製造コストの上
昇をもたらし好ましいものでない。固定鉄心には貫通
孔を穿設する必要があり、しかもこの貫通孔もまた正確
に形成される必要があることから前記シャフトと同様に
部品の製造コストを引きあげることになる。固定鉄心
を貫通したシャフトの端部に第2の板バネを配置したこ
とによると、流体制御弁のシャフト軸心方向の長さが大
型化してコンパクトにまとめることができないもので機
器への装置の自由度が阻害される。
【0005】本発明になる流体制御弁は、前記不具合に
鑑みなされたものでベローズに代えて新規な圧力キャン
セル機構を設けることによって製造コストの低減を図る
とともに流体制御弁をコンパクトにまとめることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、弁座に
て一次側流路と二次側流路とに区分され、二次側流路よ
り係止段部を介して位置決め収納孔が端部に向かって開
口した弁本体と、磁性材料にて形成された筒状体をな
し、その内部に周囲にソレノイドを巻回された固定鉄心
を磁気的に結合して配置するとともに弁本体の位置決め
収納孔に挿入される挿入筒部を下部に設けたハウジング
体と、非磁性材料にて形成された筒状体をなし、弁本体
の係止段部上に配置されるとともに位置決め収納孔内に
挿入される挿入筒部と、弁座に向けて下端が開口した有
底カップ状の弁体収納室と、その中心部にあって弁体収
納室の底部に向けて開口する貫通孔とを備えた受圧室形
成体と、受圧室形成体の貫通孔を上下方向に貫通して配
置されたシャフトの下端に、後面が弁体収納室に臨み、
前面に弁座を閉塞する弁部を備えるとともに前面と後面
とを貫通する圧力導入路を穿設した弁体を固定的に配置
するとともにその中心部が弁体に一体的に配置されたダ
イヤフラムの外周端を弁体収納室の下端に固定的に配置
し、弁体収納室の弁座側への開口を前記弁体及びダイヤ
フラムにて閉塞して保持し、一方シャフトの上端に固定
鉄心に対向する可動鉄心を配置した可動鉄心体とによっ
て流体制御弁を構成したものである。
【0007】
【作用】弁体はシャフトの下端に固定されて弁体収納室
に臨み、弁体収納室の下端は弁体及びダイヤフラムにて
閉塞されて弁体収納室に受圧室が形成され、この受圧室
には弁体を貫通する圧力導入路を介して一次側流路内の
圧力が導入される。一次側流路内の圧力は、弁体の一次
側流路に対向する前面と圧力導入路を介して一次側流路
内の圧力が導入された受圧室内に開口する弁体の後部に
作用するので、弁体に対する一次側流路の圧力はキャン
セルされる。又、可動鉄心体はシャフトが貫通孔によっ
て案内支持されることから受圧室形成体にセンタリング
支持される。
【0008】
【実施例】以下、本発明になる流体制御弁の一実施例を
図1、図2により説明する。Vは内部を弁座1によって
一次側流路2と二次側流路3とに区分され、二次側流路
3より係止段部4を介して位置決め収納孔5が上方の端
部Aに向かって開口した弁本体である。この位置決め収
納孔5は横断面が円形をなす。
【0009】Hは磁性材料にて形成された筒状体をなす
ハウジング体である。ハウジング体Hは上方筒部6A
と、下方にある挿入突部6Bと上方筒部6Aと挿入筒部
6B間にあって内方に向かい中心部に通孔が穿設された
内方鍔部6Cとよりなり、内方鍔部6C上にソレノイド
7が巻回されたコイルボビン8が配置され、コイルボビ
ン8の上方の開口より固定鉄心9がコイルボビン8内に
挿入され、固定鉄心9の上方より側方に向かう鍔部9A
はハウジング体Hの上方筒部6Aにカシメられて固定さ
れる。すなわち、ハウジング体Hにはソレノイド7が巻
回されたコイルボビン8、固定鉄心9が固着される。
尚、挿入筒部6Bは弁本体Vの位置決め収納孔5内に挿
入又は圧入される形状をなす。
【0010】Pは非磁性材料によって形成された受圧室
形成体であり、以下よりなる。受圧室形成体Pはその上
方に筒状の挿入筒部10が形成され、下方に凹部11B
を設けた弁体収納室11が形成され、その中央に中央突
部12が形成される。挿入筒部10は弁本体Vの係止段
部4上にあって位置決め収納孔5内に挿入配置されるも
ので、弁体収納室11は弁座1に向かって凹部11Bが
開口する有底カップ状をなし、弁体収納室11の弁座1
側の下端11Cは弁座1に接触することはなく間隙Sを
有する。そして中央突部12の中心には貫通孔12Aが
上下方向に貫通して穿設されるもので、貫通孔12Aの
下端は弁体収納室11の底部11Aに開口し、貫通孔1
2Aの上端は中央突部12の上端に開口する。
【0011】Tは可動鉄心体であり、以下の構成よりな
る。13は受圧室形成体Pの中央突部12の貫通孔12
A内を上下方向に貫通して中央突部12の上端及び弁体
収納室11の底部11Aより突出するシャフトであって
シャフト13の下端には弁体14が固定的に配置され、
シャフト13の上端には可動鉄心15が配置される。
【0012】弁体14は、弁体収納室11に向けて配置
され、具体的にはシャフト13の下端に設けた段部13
Aにガイドプレート16を介して固定される。又、弁体
14の一次側流路2に向かう前面14Aには弁座1を開
閉する弁部14Bが設けられ、弁体14の前面14Aと
弁体14の後面14Cに相当するガイドプレート16の
弁体収納室11側には一次側流路2に連なる圧力導入路
17が貫通する。
【0013】18は例えばゴム等の可撓性材料よりなる
ダイヤフラムであって、その環状の中心部は弁体14と
ガイドプレート16との間に挟持されて弁体14に(シ
ャフト13に)固定され、ダイヤフラム18の環状の外
周端は弁体収納室11の下端11Cに固定される。以上
によれば、弁体収納室11の弁座1側に向かう下端11
Cの開口は、ダイヤフラム18及び弁体14によって閉
塞され、弁体収納室11内に受圧室Rが形成されるとと
もに弁体14はシャフト13と同期して受圧室R側へ移
動し得る。更に又、圧力導入路17は受圧室Rと一次側
流路2とを常時連通することになる。
【0014】シャフト13の上端には磁性材料よりなる
可動鉄心15が固定して配置されるもので、固定鉄心
9、ハウジングHの上方筒部6A内方鍔部6C、可動鉄
心15によってソレノイド7の磁気回路が形成される。
【0015】次に流体制御弁の組みつけについて説明す
る。まず、図2により可動鉄心Tと受圧室形成体Pとの
組みつけについて述べる。上部に可動鉄心15が形成さ
れたシャフト13を受圧室形成体Pの中央突部12に穿
設した貫通孔12Aの上方より下方に向けて挿入し、弁
体収納室11内の底部11Aに突出するシャフト13の
下端に弁体14を取着する。弁体14はシャフト13の
下端に次のように取着される。シャフト13の段部13
A上にガイドプレート16を配置し、ガイドプレート1
6の下面にダイヤフラム18の中心部を配置したのちに
ダイヤフラム18上に弁体14を配置し、弁体14より
突出するシャフト13の端部を側方へ拡大カシメする。
これによると、シャフト13の段部13A上にガイドプ
レート16と弁体14とを固定できるとともにガイドプ
レート16と弁体14との間にダイヤフラム18の中心
部が固定される。(説明を容易にする為に弁体14はガ
イドプレート16を含む)一方、ダイヤフラム18の外
周端は、弁体収納室1の下端11Cにリングプレート1
9を介してカシメられて固定される。
【0016】以上によって受圧室形成体Pの貫通孔12
Aに可動鉄心体Tのシャフト13が移動自在に支持され
て取着できたもので、受圧室形成体Pの弁体収納室11
の下端11Cの開口はダイヤフラム18を含む弁体14
にて閉塞され、弁体収納室11の凹部11Bに受圧室R
が形成される。
【0017】前述した可動鉄心体Tを備えた受圧室形成
体Pの挿入筒部10を弁本体Vの位置決め収納孔5内へ
挿入して弁本体Vの係止段部4上に配置する。これによ
ると、受圧室形成体Pに設けた弁体14の弁部14Bは
弁座1に対向して配置される。
【0018】次いで、位置決め収納孔5内にハウジング
体Hの挿入筒部6Bを圧入する。これによると、位置決
め収納孔5内にある受圧室形成体Pの挿入筒部10上に
ハウジング体Hの挿入筒部6Bを固定的に配置すること
ができ、可動鉄心体Tの可動鉄心15はスプリング20
を介して固定鉄心9に対向配置される。以上をもって流
体制御弁の組みつけは完了する。
【0019】次にその作用について説明する。まず、ソ
レノイド7が非通電状態において、固定鉄心9と可動鉄
心15との間に吸引力が生起しない。而して、可動鉄心
体Tはスプリング20のバネ力によって下方に押圧さ
れ、弁体14の弁部14Bは弁座1に当接され、一次側
流路2と二次側流路3とは遮断されて保持される。かか
る閉塞状態において、一次側流路2内の流体圧力が変化
するとこの一次側流路2内の流体圧力は弁座1に向かっ
て開口する弁体14の前面14Aに作用する。一方、一
次側流路2内の流体圧力は弁体14に穿設した圧力導入
路17を介して弁体14の後面14Cの受圧室R内へ作
用し、弁体14の後面14Cに作用する。(受圧室Rは
受圧室形成体Pの貫通孔12Aを介して上方へ連通する
が、位置決め収納孔5の開口はハウジング体Hによって
閉塞されるので密閉的なる受圧室Rは保持されることに
なる。)従って、弁体14の前面14A及びダイヤフラ
ム18を含む後面14Cに同一なる一次側流路2内の流
体圧力を同時に作用させることができたので一次側流路
2内の圧力変化をキャンセルすることができ、常に一定
なる押圧力によって可動鉄心体Tを弁座1に向けて押圧
保持できたものである。いいかえるならば可動鉄心体T
は一次側流路2内の流体圧力が変化しても、常に一定の
磁気吸引力をもって固定鉄心9に向けて吸引できるとい
うことである。
【0020】尚、このとき、弁体収納室11(受圧室
R)に開口するダイヤフラム18を含む弁体14の後面
14Cの有効受圧面積と、弁座1に対向して一次側流路
2に開口する弁体14の前面14Aの有効受圧面積とを
略同一にすると、一次側流路2内の流体圧力変化の影響
を完全にキャンセルすることができる。
【0021】次いで、ソレノイド7に通電されると、固
定鉄心9、ハウジング体H、可動鉄心15によって磁気
回路が形成され、可動鉄心体Tの可動鉄心15は磁気吸
引力に応じてスプリング20のバネ力に抗して固定鉄心
9に吸引され、弁体14は弁体収納室11内を上方に向
かって移動し、弁体14の弁部14Bが弁座1を開放し
て、一次側流路2内の流体が弁座1を介して二次側流路
3内へ流入する。かかる可動鉄心体Tの移動時におい
て、可動鉄心体Tはシャフト13が貫通孔12Aに対し
てセンタリング支持されているので可動鉄心体Tの移動
が振れたりすることなく直線状に円滑に行なわれる。
【0022】図3、図4には、シャフト13の貫通孔1
2Aによるセンタリング支持の他の実施例を示す。本例
において貫通孔12Aは、その横断面において4ケ所の
案内突部12Cによってシャフト13の外周に当接し、
この案内突部12Cはシャフト13の長手軸心方向X−
Xに沿って形成される。以上によれば、横断面円形の貫
通孔12Aによるセンタリング支持に比較してシャフト
13の摺動抵抗を減少させることができ可動鉄心体Tの
動特性の向上を図ることができる。尚、貫通孔12Aの
横断面形状を円形とし、シャフトに案内突部を設けても
よい。
【0023】図5にはシャフト13の貫通孔12Aによ
るセンタリング支持の更に他の実施例を示す。シャフト
13の長手軸心方向X−Xにおける上下方向に間隔をも
って一対の環状鍔部13Bを設け、一方の環状鍔部13
Bを貫通孔12Aの上部近傍に摺動案内させ、他方の環
状鍔部13Bを貫通孔12Aの下部近傍に摺動案内させ
る。以上によればシャフト13と貫通孔12Aとの摺動
面積を第2の実施例に比較して更に小とすることができ
たのでシャフト13の摺動抵抗を一層軽減でき可動鉄心
体Tの動特性を更に向上できるものである。
【0024】
【発明の効果】本発明になる流体制御弁によると、弁座
にて一次側流路と二次側流路とに区分され、二次側流路
より係止段部を介して位置決め収納孔が端部に向かって
開口した弁本体と、磁性材料にて形成された筒状体をな
し、その内部に周囲にソレノイドを巻回された固定鉄心
を磁気的に結合して配置するとともに弁本体の位置決め
収納孔に挿入される挿入筒部を下部に設けたハウジング
体と、非磁性材料にて形成された筒状体をなし、弁本体
の係止段部上に配置されるとともに位置決め収納孔内に
挿入される挿入筒部と、弁座に向けて下端が開口した有
底カップ状の弁体収納室と、その中心部にあって弁体収
納室の底部に向けて開口する貫通孔とを備えた受圧室形
成体と、受圧室形成体の貫通孔を上下方向に貫通して配
置されたシャフトの下端に、後面が弁体収納室に臨み、
前面に弁座を閉塞する弁部を備えるとともに前面と後面
とを貫通する圧力導入路を穿設した弁体を固定的に配置
するとともにその中心部が弁体に一体的に配置されたダ
イヤフラムの外周端を弁体収納室の下端に固定的に配置
し、弁体収納室の弁座側への開口を前記弁体及びダイヤ
フラムにて閉塞して保持し、一方シャフトの上端に固定
鉄心に対向する可動鉄心を配置した可動鉄心体とにより
構成したのでベローズを用いることなくダイヤフラムに
て圧力キャンセル機構を用意できたもので圧力キャンセ
ル機構を極めて安価に提供することが可能と成ったもの
で流体制御弁の製造コストを大幅に低下することが可能
となったものである。又、可動鉄心体のセンタリング支
持を受圧室形成体の貫通孔によって支持したことによる
と、格別なるセンタリング支持部材を用意する必要がな
いので、このことも製造コストの低減に寄与する。
【0025】又、弁体収納室に開口するダイヤフラムを
含む弁体の後面の有効受圧面積と弁座に対向し、一次側
流路に開口する弁体の前面の有効受圧面積とを略同一と
したことによると、弁体に対する一次側流路内の圧力キ
ャンセルを完全に行なうことができ弁体を含む可動鉄心
の動特性を良好に保持することができたものである。
【0026】又、シャフトと貫通孔とのセンタリング支
持を、シャフトの外周と貫通孔の内周とが、その周方向
において少なくとも3ケ所以上部分的に接触し、且つシ
ャフトの長手軸心方向において連続して接触する案内突
部にてセンタリング支持したこと、更にはシャフトと貫
通孔とのセンタリング支持を貫通孔の上部近傍及び下部
近傍において、シャフトより外側方に向かって形成され
る一対の環状鍔部にてセンタリング支持したことによる
と、シャフトを含む可動鉄心体の摺動抵抗を軽減できた
もので、ソレノイドの大型化を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる流体制御弁の一実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1における受圧室形成体と可動鉄心体とのア
ッセンブリ状態を示す縦断面図である。
【図3】受圧室形成体と可動鉄心体とのアッセンブリ状
態の他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】図3のN−N線における要部横断面図である。
【図5】受圧室形成体と可動鉄心体とのアッセンブリ状
態の更に他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弁座 2 一次側流路 3 二次側流路 4 係止段部 5 位置決め収納孔 6B 挿入筒部 7 ソレノイド 9 固定鉄心 10 挿入筒部 11 弁体収納室 11A 底部 12A 貫通孔 12C 案内突部 13 シャフト 13B 環状鍔部 14 弁体 14B 弁部 15 可動鉄心 17 圧力導入路 18 ダイヤフラム H ハウジング体 V 弁本体 P 受圧室形成体 R 受圧室 T 可動鉄心体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座1にて一次側流路2と二次側流路3
    とに区分され、二次側流路3より係止段部4を介して位
    置決め収納孔5が端部Aに向かって開口した弁本体V
    と、磁性材料にて形成された筒状体をなし、その内部に
    周囲にソレノイド7を巻回された固定鉄心9を磁気的に
    結合して配置するとともに弁本体Vの位置決め収納孔5
    に挿入される挿入筒部6Bを下部に設けたハウジング体
    Hと、非磁性材料にて形成された筒状体をなし、弁本体
    Vの係止段部4上に配置されるとともに位置決め収納孔
    5内に挿入される挿入筒部10と、弁座1に向けて下端
    が開口した有底カップ状の弁体収納室11と、その中心
    部にあって弁体収納室11の底部11Aに向けて開口す
    る貫通孔12Aとを備えた受圧室形成体Pと、受圧室形
    成体Pの貫通孔12Aを上下方向に貫通して配置された
    シャフト13の下端に、後面14Cが弁体収納室11に
    臨み、前面14Aに弁座1を閉塞する弁部14Bを備え
    るとともに前面14Aと後面14Cとを貫通する圧力導
    入路17を穿設した弁体14を固定的に配置するととも
    にその中心部が弁体14に一体的に配置されたダイヤフ
    ラム18の外周端を弁体収納室11の下端に固定的に配
    置し、弁体収納室11の弁座1側への開口を前記弁体1
    4及びダイヤフラム18にて閉塞して保持し、一方シャ
    フト13の上端に固定鉄心9に対向する可動鉄心15を
    配置した可動鉄心体Tとよりなりソレノイドに生起する
    磁力に応じて可動鉄心体Tを固定鉄心9側へと動作させ
    てなる流体制御弁。
  2. 【請求項2】 前記、弁体収納室11に開口するダイヤ
    フラム18を含む弁体14の後面14Aの有効受圧面積
    と弁座1に対向し、一次側流路2に開口する弁体14の
    前面14Aの有効受圧面積とを略同一としてなる請求項
    1記載の流体制御弁。
  3. 【請求項3】 前記、シャフト13を貫通孔12Aにて
    センタリング支持してなる請求項1記載の流体制御弁。
  4. 【請求項4】 前記、シャフト13と貫通孔12Aとの
    センタリング支持を、シャフト13の外周と貫通孔12
    Aの内周とが、その周方向において少なくとも3ケ所以
    上部分的に接触し、且つシャフト13の長手軸心方向X
    −Xにおいて連続して接触する案内突部12Cにてセン
    タリング支持してなる請求項3記載の流体制御弁。
  5. 【請求項5】 前記、シャフト13と貫通孔12Aとの
    センタリング支持を、貫通孔12Aの上部近傍及び下部
    近傍において、シャフト13より外側方に向かって形成
    される一対の環状鍔部13B、13Bにてセンタリング
    支持させてなる請求項3記載の流体制御弁。
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