JPH05139440A

JPH05139440A - 折り畳みコンテナー

Info

Publication number: JPH05139440A
Application number: JP13281192A
Authority: JP
Inventors: Heinz Focke; ハインツ・フオツケ; Harald Gosebruch; ハラルト・ゴーゼブルツフ
Original assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Current assignee: Focke and Co GmbH and Co KG
Priority date: 1991-05-29
Filing date: 1992-05-25
Publication date: 1993-06-08
Also published as: EP0516954A1; US5292060A; DE59204549D1; ES2080368T3; DE4117663A1; CA2067871A1; BR9202011A; EP0516954B1

Abstract

(57)【要約】【目的】使用後のガラクタ化を避け、再使用と大規模な
リサイクルが可能な折り畳みコンテナーを提供するこ
と。【構成】側壁を接続するための同一のまたは類似の材料
からなるプラスチック製の少なくとも側壁（１１及至１
４）が、ヒンジストリップ（３０）を持つように設計さ
れる。いわゆるトレーの形を取ることも可能である。こ
の場合は、折り畳みコンテナーの一部が、ペーパーボー
ド製であり、小さなパックを収容するのに役立つ。その
一方で、プラスチック製の他の部分がヒンジストリップ
とともに設計されるので、再使用が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、側壁、底壁および上
壁を有し、側壁は、剛性材料からなっていて、開いたと
き、（垂直な）エッジ部で偏平に折り畳み可能であり、
かつ少なくとも側壁は、耐水性または撥水性の材料、特
に、プラスチック製である折り畳みコンテナーに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】包装技術に顕在する問題は、使用後の材
料をどうするかである。ガラクタの廃棄に伴う負担を減
じ、資源の保護を計るためには、包装材が、少なくとも
部分的には、繰り返し使用できることが大切である。こ
のことは、包装材料の再使用を許容するためには、包装
材の外観の影響に対する何がしかの抵抗があっても、そ
れに対してえ無感覚であることをを暗示する。このこと
が成り立つためには、なにを差し置いても、包装材の低
コストで省スペースな回収輸送を行うことが必要であ
る。さらに、包装材料は、最終的に使用し終わった後
も、リサイクルできなければならず、このことは、すな
わち、包装材料が製造工程に復帰できることである。前
記の要件は、商品の生産者からディーラーまでの流通過
における、商品の包装単位の大きさと特に係わってく
る。頑丈な包装品を低コストで早く輸送することが、今
まさに重要である。ペーパーボード（カードボード）製
の従来の折り畳み用の箱は、繰り返して使用するには、
充分に頑丈であるとはいえず、さらに、使用後はガラク
タとなり果てる。特に敏感な商品の保管に当たっては、
耐水壁を持つ複層の折り畳み輸送コンテナーを使用する
ことが既に知られている。これらのコンテナーにあって
は、互いに連続する壁面の間の折り畳み線は、断面強度
が低い部分によって形成される。このタイプのコンテナ
ーは、英国特許第１，５８３，３２４号に記載されてい
る。このコンテナーは、耐水性の保証がなく、折り畳み
線の領域が頑丈であるという保証もない。さらに、断面
強度が低い部分を調整可能に製造することには、大変に
高い費用を伴う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような背景の下
に、この発明は、複数回使用できるがゆえに、環境に優
しく、同時にできる限り単純に製造できる折り畳みコン
テナーを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的達成のため、こ
の発明の折り畳みコンテナーは、個々の壁面、特に側壁
面が、耐水性を持つ、弾性ヒンジストリップのような別
体の手段によって、特に垂直なエッジの領域において、
互いに接続される点に特徴を有する。

【０００５】

【作用】別体の耐水性ヒンジストリップの形成のみが、
折り畳みコンテナーの低コストの製造と関連する所望の
高い再使用性を可能とする。この発明の、従属クレーム
は、折り畳みコンテナーの構造、材料の選択、ヒンジス
トリップおよびコンテナー壁の材料の選択、特別な設計
に関する。この発明の有利な実施例を、図にしたがって
詳細に説明しよう。

【０００６】

【実施例】まず、図１、２を参照する。長方形の折り畳
みコンテナー１０は、２つの大きな側壁１１，１２と、
２つの小さな側壁１３，１４からなる。底壁１５を形成
するために、大きな折り畳みタブ１６，１７と、小さな
折り畳みタブ１８，１９があり、各タブは、関節を有す
る態様で、それぞれ側壁１１及至１４に接続されてい
る。したがって、上方の大小の折り畳みタブ２１及至２
４は、カバー壁２０を形成するためのものである。さら
に、側壁１１及至１４の間に関節接続が存在する。図２
において、ヒンジストリップ２５は、小さな側壁１４の
右側に示されている。折り畳みコンテナー１０が、空間
的に折り畳まれ、すなわち偏平な状態となるとき、小さ
な側壁１４は、ヒンジストリップ２５によって大きな側
壁１１に常に接続される。図２によれば、互いに隣り合
う折り畳みタブの間には、接続すなわちヒンジストリッ
プは存在しない。折り畳みコンテナー１０を閉鎖するた
めに、図１において、リサイクル材料、例えば紙を構成
する、コーティングを有する粘着ストリップ２６が示さ
れており、このストリップは、折り畳みコンテナー１０
を開く場合には完全に剥ぎ取られるように取り付けられ
る。

【０００７】別の実施例では、折り畳みコンテナー１０
は、本質的に繰り返し使用可能な即効性のファスナー
(touch-and-close fastening)を備える。このストリッ
プ２６は、例えば、ベルベット式テープとして設計され
る。前記ストリップの直下に、すなわち前記ストリップ
に被覆されているので、図１では目視できないが、ベル
ベット式テープに匹敵する即効性ストリップが、次に、
壁２１，２２またはそれ以上の壁に恒久的に接続され
る。

【０００８】側壁１１及至１４、もし差支えなければ、
折り畳みタブ１６及至１９、および２１及至２４は、剛
性の耐水性または撥水性の材料からなる。図３，４は、
断面の特別な構造を示す。これらによれば、壁（側壁お
よび折り畳みタブ）は、複層のカバーボードからから作
られる。これらはプラスチック製であり、これらと交差
する向きにあるウエッブ２９を備える外側プライ２７，
２８を有する。これは、直線状をなすので、押し出し成
型によって（プラスチック製）カバーボードの単純生産
が可能である。

【０００９】図４は、ヒンジストリップ３０による上方
の折り畳みタブ２２と大きな端部壁１２間のさらに特別
な態様を示す。これは、もし差支えなければ、付加的に
プラスチックコーティングされたプラスチック繊維製の
布からなる。ヒンジストリップ３０は、折り畳みタブ２
２と側壁１２の連続したエッジ部３１，３２の間に挟持
される。より良好な接続のためには、壁のエッジ３１，
３２は、熱の作用の下でヒンジストリップとともに押圧
またはシールされる。上に述べた以外の態様で説明され
ない場合は、折り畳みタブ２２と側壁１２の間について
述べた接続の態様は、他の壁の間にも適用される。ヒン
ジストリップ３０は、実質的に弾性を有し折り畳みコン
テナー１０を多数回に亘って折り畳むことを可能ならし
める。エッジ部３１，３２の領域における外側プライ２
７，２８の間における既述の挟持力は、ヒンジストリッ
プの布を磨耗から防ぐ。

【００１０】カバーボードは、ポリカーボネート製であ
る。ポリアミドおよびポリプロピレンを使用することも
また、材料の再加工および製造工程への還流という観点
からは特に有利である。もし、ヒンジストリップ３０お
よび即効性テープ２６が、壁（側壁、折り畳みタブ）用
材料と同一の材料からできていれば、折り畳みコンテナ
ー１０の完全なリサイクル性が得られる。

【００１１】図５，６，７は、この発明の折り畳みコン
テナーのための壁（側壁、折り畳みタブ）の変形版を示
す。この壁は、高密度な安定フィルムの外側層３３，３
４を備えており、それらの間に下方の重い材料からなる
厚い硬化プライ３５が設置される。エッジ域３６におい
ては、２つの外層３３，３４は、液密な態様、例えば、
接着剤または融着で堅く接続される。エッジ３１，３２
の領域においても、外側プライ２７，２８に同じことが
適用される。発泡プラスチック、または図６に示すよう
に、コルゲート状またはジグザグ形状のフィルムからな
る硬化プライ３５が、接着剤または融着により好ましく
は外側層３３，３４に接続される。図７は、図４の接続
と類似した特別な接続の態様を示す。図７において、２
つの壁を接続するヒンジストリップ３７は、外側のエッ
ジ領域３６に対して押圧され、これらと接着もしくは融
着される。このようにして形成された接続部分は、同時
に、エッジ保護部分を構成する。実施例は図示しない
が、図４と図７の実施例は結合することができる。図７
のエッジ領域３６の両側に、二重構造のヒンジストリッ
プを設けることは可能である。材料の選択については、
図１及至４に関して述べたことが、そのまま当て嵌ま
る。

【００１２】図８及至１１は、この発明の折り畳みコン
テナーの２部分からなる特別な実施例を示す。図９に
は、図２と似た態様で、２つの小さな側壁３９，４０と
２つの大きな側壁４１，４２を有する長方形の折り畳み
コンテナー３８の展開図を示す。上の折り畳みタブ４３
及至４６は、上方で側壁と隣り合う。壁（側壁および折
り畳みタブ）およびこれらの間の接続部は、既述の１つ
または複数の実施例と構造的に対応する。折り畳みコン
テナー３８の第２の部分は、例えば、図８のブランクか
ら製造されるような、いわゆるトレーを構成する。図８
によれば、トレー４７は、四方で隣り合う側面リム４９
及至５２を備える底壁４８を有する。図１０および１１
は、組立て位置にあるトレー４７を、この場合挿入され
た複数の小パック５３である包装対象の商品とともに、
断面で示す。トレー４７の寸法は、側面リム４９及至５
２が、側壁３９及至４２の内部と接触するように選ばれ
る（図１０）。この実施例の特色は、図９との関連で述
べた折り畳みコンテナー３８の一部が、輸送のために必
要不可欠であり、製造者と取り引き場との間を流通する
ということである。パック５３の恒久的な容器として役
立つトレー４７は、そのために、好ましくは、ペーパー
ボードから作られ、同時に例えば小売り業において、展
示用の補助部材としても用いることができる。パック５
３は、トレー４７内においてエッジ上に配列されるの
で、図１０の頂面に位置する折り畳みコンテナー３８の
一部は、接着剤を剥離した後、もし差支えなければ、パ
ックを伴うことなく、上に持ち上げて取り外すことがで
きる。この目的で、大きな側壁４１，４２は、下方のエ
ッジの領域に把持用間隙（easy-gripclearances) ５
４，５５を有する。

【００１３】図示しないが、この発明の折り畳みコンテ
ナーは、２つのトレーを備える。この点において、折り
畳みコンテナーは、底部用およびカバー用のそれぞれ１
つのトレーと、互いに接続された再使用可能な側壁から
なっている。

【００１４】図１２は、返送用か、そうでなければ、充
填直前を想定して、偏平な状態にされた折り畳みコンテ
ナー５６を示す。折り畳みコンテナーの充填（折り畳み
コンテナー１０、３８にも当て嵌まる）は、通常の通り
に行われる。偏平なコンテナーが、堆積した状態で、個
々に把持され、互いに反対の向きに支持されて、包装機
に供給され、次いで隣り合った側壁５７，５８が引き離
されて長方形の箱が形成される。包装の対象である商
品、例えば小さなパックが、内部に導入される。このた
めに採用される装置は、例えば、ドイツ特許第3,429,76
1 A1 に記載されている。

【００１５】トレー４７を有する折り畳みコンテナー
は、特別な態様で充填される。このために、図９の折り
畳みコンテナー３８は、既に説明した態様で折り畳まれ
て長方形の箱を形成する。大きな側壁４２は、ヒンジス
トリップ５９によって小さな側壁３９に接続される。パ
ック５３が、トレー４７の底壁４８の上に定置され、こ
れと一緒に開いた箱内に導入される。側面リム４９及至
５２の上方への折り畳みは、パックの導入前またはこれ
と同時に行う。最後の場合は、側面リム４９及至５２の
折り畳み段階は、上方の折り畳みタブ４３及至４６との
摩擦接触によって行う。これらは、その後でパック５３
の側に折り畳まれる。

【００１６】

【発明の効果】この発明によって、複数回使用できるが
ゆえに、環境に優しく、同時にできる限り単純に製造で
きる折り畳みコンテナーが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の折り畳みコンテナーの斜視図。

【図２】側壁、底壁、カバー壁および折り畳みタブを備
える折り畳みコンテナーの上面展開図。

【図３】図１の折り畳みコンテナーの上半分の断面図。

【図４】図３の側壁と折り畳みタブの接続を拡大した
図。

【図５】この発明の折り畳みコンテナーの上面図。

【図６】図５の壁のVI-VI 線に沿う断面図。

【図７】２つの壁の特別な接続を示す、図４のものと類
似した、図。

【図８】複数箇所を折り畳むコンテナーの一部のための
ブランクの上面図。

【図９】図８に示すものと整合する、さらに別の部分の
上面展開図。

【図１０】図８、９の部分を有する複数箇所を折り畳む
コンテナーの断面図。

【図１１】図１０の断面の下半分を、挿入した包装中の
商品の表現とともに示す断面図。

【図１２】折り畳まれて偏平になったこの発明の折り畳
みコンテナーを示す図。

【符号の説明】

１０…折り畳みコンテナー，１１，１２，１３，１４…
側壁，２５，３０，３７，５９…ヒンジストリップ，１
５…底壁，２０…カバー壁，１６及至１９；２１及至２
４…折り畳みタブ，２６…粘着ストリップ，２７，２８
…外層，３５…硬化層，４７…トレー，４９及至５２…
側面リム。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】個々の壁、特に側壁（１１，１２，１
３，１４）が、特に垂直なエッジの領域において、別体
の同様な耐水性の弾性ヒンジストリップ（３０）によっ
て相互に接続される点に特徴を有する、側壁、底壁およ
びカバー壁を有し、前記側壁が、剛性材料からなり、
（垂直な）エッジ部分において、開いた折り畳みコンテ
ナーを偏平に畳むことができるように折り畳み可能であ
り、少なくとも耐水性または撥水性の材料、特にプラス
チックからなる折り畳みコンテナー。
【請求項２】ヒンジストリップ（２５，３０，３７，
５９）が、布帛などの補強用挿入体を有するプラスチッ
クからなる点に特徴を有する請求項１記載の折り畳みコ
ンテナー
【請求項３】ヒンジストリップ（２５，３０，３７，
５９）が、熱融着または接着剤によって、側壁（１１及
至１４；３９及至４２）の内側および／または外側と接
続される点に特徴を有する請求項１または２記載の折り
畳みコンテナー。
【請求項４】底壁（１５）およびカバー壁（２０）
が、側壁（１１及至１４）の上部自由エッジと下部自由
エッジの間にある折り畳みタブ（１６及至１９；２１及
至２４）から形成されており、前記折り畳みタブは、耐
水性または撥水性材料、特にプラスチックからなり、開
いた折り畳みコンテナー（１０）が、ヒンジストリップ
（３０）を介して偏平に畳まれるように、枢動自在に側
壁（１１及至１４）に接続される点に特徴を有する請求
項１及至３のいずれか１または複数の項に記載の折り畳
みコンテナー。
【請求項５】側壁（１１及至１４；３９及至４２）お
よび差支えない限り存在する折り畳みタブ（１６及至１
９；２１及至２４；４３及至４６）が、複層設計をな
し、接続用に用意されるヒンジストリップ（３０）が、
側壁の個々の層（外層２７，２８）の間に、特に接着剤
または融着によって埋設される点に特徴を有する請求項
１及至４のいずれか１または複数の項に記載の折り畳み
コンテナー。
【請求項６】ヒンジストリップ（２５，３０，３７，
５９）が、側壁および、差支えない限り存在する折り畳
みタブと同一の材料からなる点に特徴を有する請求項１
及至５のいずれか１または複数の項に記載の折り畳みコ
ンテナー。
【請求項７】底壁（１５）および／またはカバー壁
（２０）が、カードボード（コルゲート状カードボー
ド）または紙製の別体のブランク（４７）からなり、折
り畳みコンテナー（３８）の側壁（３９及至４２）に取
り外し自在に接続される点に特徴を有する請求項１及至
６のいずれか１または複数の項に記載の折り畳みコンテ
ナー。
【請求項８】少なくとも底壁（１５）が、トレー（４
７）、すなわち側壁（３９及至４２）の内側または外側
と摩擦接触して、これらと取り外し自在に接続される連
続する側面リム（４９及至５２）を有するトレーとして
設計される点に特徴を有する請求項７記載の折り畳みコ
ンテナー。
【請求項９】側壁（１１及至１４；３９及至４２）お
よび、もし差支えなければ、折り畳みタブ（１６及至１
９；２１及至２４；４３及至４６）が、高密度フィル
ム、特にプラスチックフィルムの外層（３３，３４）を
有しており、前記フィルムの間に、下方の重垂をなす材
料からなる厚い硬化材層（３５）が設けられる点に特徴
を有する請求項１及至８のいずれか１または複数の項に
記載の折り畳みコンテナー。
【請求項１０】硬化層（３５）が、接着または融着に
よって外層（３３，３４）に接続するコルゲート状また
はジグザグ状のフィルムからなる点に特徴を有する請求
項９記載の折り畳みコンテナー。
【請求項１１】硬化層（３５）が、発泡プラスチック
からなる点に特徴を有する請求項９または１０記載の折
り畳みコンテナー。
【請求項１２】側壁（１１及至１４；３９及至４２）
および、もし差支えなければ、折り畳みタブ（１６及至
１９；２１及至２４；４３及至４６）が、２つの外層
（２７，２８）およびこれらと直交する中間ウエッブ
（２９）を有する複層設計である点に特徴を有する請求
項１及至１１のいずれか１または複数の項に記載の折り
畳みコンテナー。
【請求項１３】複層設計の側壁および／または折り畳
みタブと一緒に、個々の外層（２７，２８；外層３３，
３４）が、エッジの領域において、互いに押圧され、お
よび／または、エッジが液密になるように互いに接続さ
れる点に特徴を有する請求項１及至１２のいずれか１ま
たは複数の項に記載の折り畳みコンテナー。
【請求項１４】単一の材料、特にポリプロピレンまた
はポリアミドである点に特徴を有する請求項１及至１３
のいずれか１または複数の項に記載の折り畳みコンテナ
ー。
【請求項１５】完全に剥離できるリサイクル可能な粘
着ストリップ（２６）による接続である点に特徴を有す
る請求項１及至１４のいずれか１または複数の項に記載
の折り畳みコンテナー。
【請求項１６】繰り返し使用できる即効性テープ（２
６）による接続である点に特徴を有する請求項１及至１
５のいずれか１または複数の項に記載の折り畳みコンテ
ナー。