JPH05139111A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH05139111A JPH05139111A JP3304825A JP30482591A JPH05139111A JP H05139111 A JPH05139111 A JP H05139111A JP 3304825 A JP3304825 A JP 3304825A JP 30482591 A JP30482591 A JP 30482591A JP H05139111 A JPH05139111 A JP H05139111A
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- JP
- Japan
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- carcass layer
- fiber
- tire
- pen
- rubber
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- Tires In General (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ポリエチレン−2,6−ナフタレート系繊維
コードのコートゴムに対する接着性を改善すると共に耐
疲労性を向上し、カーカス層を前記繊維コードから構成
したタイヤの高速走行時の操縦安定性を向上する。 【構成】 繊維に対して反応性を有する接着剤とレゾル
シン−ホルムアルデヒド−ゴムラテックス(RFL)の
接着剤処理を施したポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト系繊維コードとJIS−A硬度50〜80のコートゴ
ムとからカーカス層4を構成する。
コードのコートゴムに対する接着性を改善すると共に耐
疲労性を向上し、カーカス層を前記繊維コードから構成
したタイヤの高速走行時の操縦安定性を向上する。 【構成】 繊維に対して反応性を有する接着剤とレゾル
シン−ホルムアルデヒド−ゴムラテックス(RFL)の
接着剤処理を施したポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト系繊維コードとJIS−A硬度50〜80のコートゴ
ムとからカーカス層4を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速走行時の操縦安定
性と共に耐久性を向上した空気入りラジアルタイヤに関
する。
性と共に耐久性を向上した空気入りラジアルタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】乗用車用空気入りラジアルタイヤのカー
カス層には、ポリエチレンテレフタート繊維(以下PE
T繊維と略す)コードが主として使用されている。しか
し、このPET繊維は高温でのモジュラスの低下が大き
いため、高速走行時における操縦安定性に問題があっ
た。このようなPET繊維コードの欠点を解消するタイ
ヤとして、特開昭50−55004号公報には、カーカ
ス層にポリエチレン−2,6−ナフタレート系繊維(以
下、PEN繊維と称する)コードを使用した空気入りラ
ジアルタイヤが提案されている。しかしながら、このP
EN繊維はゴム対する接着性が低いため、特にビードコ
アの廻りにターンアップしたカーカス層端末部のエッジ
セパレーションを生じ易いこと、また、モジュラスが大
きいためコードの耐疲労性が悪くPET繊維コードを使
用したタイヤに比べ、その耐久性が低下することといっ
た欠点があった。
カス層には、ポリエチレンテレフタート繊維(以下PE
T繊維と略す)コードが主として使用されている。しか
し、このPET繊維は高温でのモジュラスの低下が大き
いため、高速走行時における操縦安定性に問題があっ
た。このようなPET繊維コードの欠点を解消するタイ
ヤとして、特開昭50−55004号公報には、カーカ
ス層にポリエチレン−2,6−ナフタレート系繊維(以
下、PEN繊維と称する)コードを使用した空気入りラ
ジアルタイヤが提案されている。しかしながら、このP
EN繊維はゴム対する接着性が低いため、特にビードコ
アの廻りにターンアップしたカーカス層端末部のエッジ
セパレーションを生じ易いこと、また、モジュラスが大
きいためコードの耐疲労性が悪くPET繊維コードを使
用したタイヤに比べ、その耐久性が低下することといっ
た欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カー
カス層をPEN繊維コードから構成して高速走行時の操
縦安定性を向上させる場合、PEN繊維コードのコート
ゴムに対する接着性を改善すると共に、耐疲労性を向上
することにより耐久性を向上した空気入りラジアルタイ
ヤを提供することにある。
カス層をPEN繊維コードから構成して高速走行時の操
縦安定性を向上させる場合、PEN繊維コードのコート
ゴムに対する接着性を改善すると共に、耐疲労性を向上
することにより耐久性を向上した空気入りラジアルタイ
ヤを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の空気入りラジアルタイヤは、繊維に対して反
応性を有する接着剤とレゾルシン−ホルムアルデヒド−
ゴムラテックス(RFL)の接着剤処理を施したポリエ
チレン−2,6−ナフタレート系繊維コードとJIS−
A硬度50〜80のコートゴムとからカーカス層を構成
したことを特徴とする。
る本発明の空気入りラジアルタイヤは、繊維に対して反
応性を有する接着剤とレゾルシン−ホルムアルデヒド−
ゴムラテックス(RFL)の接着剤処理を施したポリエ
チレン−2,6−ナフタレート系繊維コードとJIS−
A硬度50〜80のコートゴムとからカーカス層を構成
したことを特徴とする。
【0005】このようにカーカス層を、基材繊維に対し
て反応性を有する接着剤とRFLの接着剤処理を施した
PEN繊維コードから構成することにより、コートゴム
に対する接着性を向上することができるため、カーカス
層端末部のエッジセパレーションを防止することができ
る。また、上述のJIS−A硬度を有するコートゴムで
被覆することにより、PEN繊維コードとのモジュスラ
の差が小さくなるようにしたので耐疲労性が向上し、し
かも、カーカス層端末部に加わる応力集中が低減して上
述のエッジセパレーションの防止効果をさらに高めるこ
とができる。このため、PEN繊維コードによる高温時
の操縦安定性の向上を図ると共に、PET繊維コード使
いのタイヤと同等以上のタイヤ耐久性を可能にする。
て反応性を有する接着剤とRFLの接着剤処理を施した
PEN繊維コードから構成することにより、コートゴム
に対する接着性を向上することができるため、カーカス
層端末部のエッジセパレーションを防止することができ
る。また、上述のJIS−A硬度を有するコートゴムで
被覆することにより、PEN繊維コードとのモジュスラ
の差が小さくなるようにしたので耐疲労性が向上し、し
かも、カーカス層端末部に加わる応力集中が低減して上
述のエッジセパレーションの防止効果をさらに高めるこ
とができる。このため、PEN繊維コードによる高温時
の操縦安定性の向上を図ると共に、PET繊維コード使
いのタイヤと同等以上のタイヤ耐久性を可能にする。
【0006】以下、図面を参照して本発明を具体的に説
明する。本発明の空気入りラジアルタイヤは、図1に示
すように、トレッド部1の左右両側にサイドウォール部
2とビード部7を配置し、これら両サイドウォール部2
とビード部7の間に跨がってカーカス層4が架け渡され
ている。カーカス層4の両端末は、それぞれビード部7
のビードコア3の廻りにタイヤ内側から外側に折り返さ
れ、その折り返し端末はサイドウォール部2のタイヤ最
大幅位置下方付近の位置にもたらされている。図におい
て、5はベルト層、6はベルトカバー層を示している。
明する。本発明の空気入りラジアルタイヤは、図1に示
すように、トレッド部1の左右両側にサイドウォール部
2とビード部7を配置し、これら両サイドウォール部2
とビード部7の間に跨がってカーカス層4が架け渡され
ている。カーカス層4の両端末は、それぞれビード部7
のビードコア3の廻りにタイヤ内側から外側に折り返さ
れ、その折り返し端末はサイドウォール部2のタイヤ最
大幅位置下方付近の位置にもたらされている。図におい
て、5はベルト層、6はベルトカバー層を示している。
【0007】上記カーカス層4はPEN繊維コードから
構成され、このPEN繊維コードを構成するポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートとしては、単独重合体のみな
らず、85モル%以上のポリエチレン−2,6−ナフタ
レートと15モル%未満の共重合可能な第3成分とから
なる共重合体であってもよい。第3成分としては、例え
ば、2,6−ナフタレンジカルボン酸以外のナフタレン
ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、セ
バシン酸、アジピン酸、テトラメチレングリコール、ト
リメチレングリコール、ジエチレングリコール等があ
る。
構成され、このPEN繊維コードを構成するポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートとしては、単独重合体のみな
らず、85モル%以上のポリエチレン−2,6−ナフタ
レートと15モル%未満の共重合可能な第3成分とから
なる共重合体であってもよい。第3成分としては、例え
ば、2,6−ナフタレンジカルボン酸以外のナフタレン
ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、セ
バシン酸、アジピン酸、テトラメチレングリコール、ト
リメチレングリコール、ジエチレングリコール等があ
る。
【0008】このようなポリエチレン−2,6−ナフタ
レート又はその共重合体からなるPEN繊維コードは、
その引張強度が少なくとも7g/dであることが好まし
い。このようなPEN繊維コードに付与する撚り数は、
強度、初期モジュラス、収束性等を考慮して決定される
が、好ましくは下式で示される撚り係数Kが1700〜
2500の範囲になるように撚糸するのがよい。
レート又はその共重合体からなるPEN繊維コードは、
その引張強度が少なくとも7g/dであることが好まし
い。このようなPEN繊維コードに付与する撚り数は、
強度、初期モジュラス、収束性等を考慮して決定される
が、好ましくは下式で示される撚り係数Kが1700〜
2500の範囲になるように撚糸するのがよい。
【0009】 上式中、Tは撚り数(回/10cm) 、Dはコードの総
デニール数を示す。この撚りを与えたPEN繊維コード
は、この繊維に対して反応性を有する接着剤とRFLと
により接着剤処理が施される。この接着剤処理は、通
常、反応性を有する接着剤で処理した後RFLで処理す
る2段処理で行うのが一般的である。
デニール数を示す。この撚りを与えたPEN繊維コード
は、この繊維に対して反応性を有する接着剤とRFLと
により接着剤処理が施される。この接着剤処理は、通
常、反応性を有する接着剤で処理した後RFLで処理す
る2段処理で行うのが一般的である。
【0010】反応性を有する接着剤としては、例えばエ
ポキシ系接着剤、ブロックドイソシネート系接着剤があ
る。この接着剤による処理条件としては、繊維重量当た
り0.5〜1.5重量%程度付着させ、100〜150
℃で約3分間乾燥した後、240〜260℃で50〜6
0秒間熱処理を行う。このときコードに掛かる張力は
0.3g/d程度である。
ポキシ系接着剤、ブロックドイソシネート系接着剤があ
る。この接着剤による処理条件としては、繊維重量当た
り0.5〜1.5重量%程度付着させ、100〜150
℃で約3分間乾燥した後、240〜260℃で50〜6
0秒間熱処理を行う。このときコードに掛かる張力は
0.3g/d程度である。
【0011】また、RFLによる処理条件としては、4
〜5%のRFLを付着させた後、240〜260℃の温
度で50〜60秒間0.2g/d程度の張力を加える熱
処理を行う。かくして接着剤処理されたPEN繊維コー
ドは、2.25g/d時中間伸度と150℃における乾
熱収縮率との和が4.0〜6.0の範囲であることが望
ましい。 得られたPEN繊維コードにはコートゴムが
被覆されてシート状のカーカス層に形成されるが、この
コートゴムにはPEN繊維コードのモジュラスに近似し
たJIS−A硬度50〜80の範囲のゴムを使用する必
要がある。好ましくは60〜70の範囲のものがよい。
このコートゴムのJIS−A硬度が50未満になると、
PEN繊維コードのモジュラスとの差が大きくなって、
PEN繊維コードの耐疲労性の低下を招くようになる。
また、カーカス層のエッジセパレーションを防止する助
長効果を低下する。さらに、このような高硬度のコート
ゴムを使用することにより、カーカス層の剛性が増大す
るため操縦安定性を向上することができる。他方、JI
S−A硬度が80を越えると、コートゴムの耐疲労クラ
ック性が悪化するため好ましくない。
〜5%のRFLを付着させた後、240〜260℃の温
度で50〜60秒間0.2g/d程度の張力を加える熱
処理を行う。かくして接着剤処理されたPEN繊維コー
ドは、2.25g/d時中間伸度と150℃における乾
熱収縮率との和が4.0〜6.0の範囲であることが望
ましい。 得られたPEN繊維コードにはコートゴムが
被覆されてシート状のカーカス層に形成されるが、この
コートゴムにはPEN繊維コードのモジュラスに近似し
たJIS−A硬度50〜80の範囲のゴムを使用する必
要がある。好ましくは60〜70の範囲のものがよい。
このコートゴムのJIS−A硬度が50未満になると、
PEN繊維コードのモジュラスとの差が大きくなって、
PEN繊維コードの耐疲労性の低下を招くようになる。
また、カーカス層のエッジセパレーションを防止する助
長効果を低下する。さらに、このような高硬度のコート
ゴムを使用することにより、カーカス層の剛性が増大す
るため操縦安定性を向上することができる。他方、JI
S−A硬度が80を越えると、コートゴムの耐疲労クラ
ック性が悪化するため好ましくない。
【0012】
【実施例】表1に示す通り、総デニール、撚り数を共通
にし、接着剤処理、コード物性及びコートゴムのJIS
−A硬度を異にするポリエチレン−2,6−ナフタレ−
ト繊維(PEN)コードでカーカス層を構成したタイヤ
サイズがいずれも同一の185/70R13である、4
種類の本発明タイヤ1及び比較タイヤ1〜3を製作し
た。
にし、接着剤処理、コード物性及びコートゴムのJIS
−A硬度を異にするポリエチレン−2,6−ナフタレ−
ト繊維(PEN)コードでカーカス層を構成したタイヤ
サイズがいずれも同一の185/70R13である、4
種類の本発明タイヤ1及び比較タイヤ1〜3を製作し
た。
【0013】また、比較のため、表1に示す接着剤処理
液及びコード物性を有し、JIS−A硬度48のコート
ゴムで被覆したポリエチレンテレフタレート繊維(PE
T)コードでカーカス層を構成した同一タイヤサイズの
従来タイヤを製作した。これら5種類のタイヤを下記方
法により、操縦安定性(コーナリングパワー)、エッジ
セパレーション性及び耐久性を評価した。結果を表4に
示した。操縦安定性: 空気圧1.9kgf/cm2 の試験タイヤ
を13×5Jのリムにリム組みし、荷重450kgf、
速度10km/hrの条件で走行し、スリップ角右1
°、左1°の時の横力の絶対値の平均値をもってコーナ
リングパワーとした。
液及びコード物性を有し、JIS−A硬度48のコート
ゴムで被覆したポリエチレンテレフタレート繊維(PE
T)コードでカーカス層を構成した同一タイヤサイズの
従来タイヤを製作した。これら5種類のタイヤを下記方
法により、操縦安定性(コーナリングパワー)、エッジ
セパレーション性及び耐久性を評価した。結果を表4に
示した。操縦安定性: 空気圧1.9kgf/cm2 の試験タイヤ
を13×5Jのリムにリム組みし、荷重450kgf、
速度10km/hrの条件で走行し、スリップ角右1
°、左1°の時の横力の絶対値の平均値をもってコーナ
リングパワーとした。
【0014】また、上記リム組みしたタイヤを80℃の
室内に24時間放置した後取り出してタイヤが冷えない
うちに、室温で上記ど同一条件下にコーナリングパワー
を測定した。耐久性 :空気圧1.9kgf/cm2 の試験タイヤを1
3×5Jのリムにリム組みし、速度80km/hrで、
次の荷重条件下でタイヤに故障が発生するまで走行した
ときの距離を以て耐久性とした。
室内に24時間放置した後取り出してタイヤが冷えない
うちに、室温で上記ど同一条件下にコーナリングパワー
を測定した。耐久性 :空気圧1.9kgf/cm2 の試験タイヤを1
3×5Jのリムにリム組みし、速度80km/hrで、
次の荷重条件下でタイヤに故障が発生するまで走行した
ときの距離を以て耐久性とした。
【0015】荷重条件:ステップ1 荷重450kgで
4時間走行 ステップ2 荷重495kgで6時間走行 ステップ3 荷重515kgで24時間走行 ステップ4 荷重580kgで4時間走行 ステップ4以降は、4時間毎に荷重を65kgずつ増加
し、最大荷重1360kgまで増大させ、それ以降は荷
重を1360kgに保ってタイヤに故障が発生するまで
走行する。エッジセパレーション性 :空気圧2.0kgf/cm2
の試験タイヤを13×5Jのリムにリム組みし、直径1
707mmの室内(38℃)ドラム上で、 荷重900
kgf、速度80km/hrで5,000km走行した
後、カーカス層のターンアップ部を切断し、損傷状態を
観察した。“微小多数”はカーカス層のターンアップエ
ッジ部のセパレーションが1mm以下、“クラック発
生”はカーカス層のターンアップエッジ部のセパレーシ
ョンがつながってしまった状態を示す。
4時間走行 ステップ2 荷重495kgで6時間走行 ステップ3 荷重515kgで24時間走行 ステップ4 荷重580kgで4時間走行 ステップ4以降は、4時間毎に荷重を65kgずつ増加
し、最大荷重1360kgまで増大させ、それ以降は荷
重を1360kgに保ってタイヤに故障が発生するまで
走行する。エッジセパレーション性 :空気圧2.0kgf/cm2
の試験タイヤを13×5Jのリムにリム組みし、直径1
707mmの室内(38℃)ドラム上で、 荷重900
kgf、速度80km/hrで5,000km走行した
後、カーカス層のターンアップ部を切断し、損傷状態を
観察した。“微小多数”はカーカス層のターンアップエ
ッジ部のセパレーションが1mm以下、“クラック発
生”はカーカス層のターンアップエッジ部のセパレーシ
ョンがつながってしまった状態を示す。
【0016】 表1中、接着剤のエポキシ、“バルカボンド”及びRF
Lの配合組成は、それぞれ表2〜4に示す通りである。
また、コートゴム1〜4の配合組成は、表5に示す通り
である。 *1:1をゴム付着なし、5を100%ゴム付着とする
1〜5の5段階評価の値である。
Lの配合組成は、それぞれ表2〜4に示す通りである。
また、コートゴム1〜4の配合組成は、表5に示す通り
である。 *1:1をゴム付着なし、5を100%ゴム付着とする
1〜5の5段階評価の値である。
【0017】 表2中、*1は“テナコール”EX−313(ナガセ化成
社製)*2 はソジウムジオクチルスルホサクシネート(アメリカ
ンシャナミド社製)である。
社製)*2 はソジウムジオクチルスルホサクシネート(アメリカ
ンシャナミド社製)である。
【0018】 表3中、*1はRFレジン(住友化学工業社製)*2 は Vulnax International Limited 社製*3 は Upラテックス(日本ゼオン社製)
【0019】
【0020】 表1中、*1は“ニポール”1502(日本ゼオン社製)*2 は1,2−ジハイドロ−2,2,4−トリメチルキノ
リン*3 はN−タート−ブチル−2−ベンゾチアジル−スルフ
ェンアミドである。
リン*3 はN−タート−ブチル−2−ベンゾチアジル−スルフ
ェンアミドである。
【0021】表1より、本発明タイヤは、従来タイヤと
同等のタイヤ耐久性を保有しながら、操縦安定性(C
P)が向上している。これに対し比較タイヤ1,3はい
ずれも従来タイヤに比べてタイヤ耐久性が著しく低下し
ており、比較タイヤ2はタイヤ耐久性の低下が少ないも
のの、操縦安定性も低下している。
同等のタイヤ耐久性を保有しながら、操縦安定性(C
P)が向上している。これに対し比較タイヤ1,3はい
ずれも従来タイヤに比べてタイヤ耐久性が著しく低下し
ており、比較タイヤ2はタイヤ耐久性の低下が少ないも
のの、操縦安定性も低下している。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、カーカス層を、基材繊
維に対して反応性を有する接着剤とRFLの接着剤処理
を施したPEN繊維コードから構成することにより、コ
ートゴム対する接着性を向上することができるため、カ
ーカス層端末部のエッジセパレーションを防止すること
ができる。また、上述の特定のJIS−A硬度を有する
コートゴムで被覆することにより、PEN繊維コードと
のモジュスラの差が小さくなるようにしたので耐疲労性
が向上し、しかも、カーカス層端末部に加わる応力集中
が低減して上述のエッジセパレーションの防止効果をさ
らに高めることができる。このため、PEN繊維コード
による高温時の操縦安定性の向上を図ると共に、PET
繊維コード使いのタイヤと同等以上のタイヤ耐久性を可
能にする。
維に対して反応性を有する接着剤とRFLの接着剤処理
を施したPEN繊維コードから構成することにより、コ
ートゴム対する接着性を向上することができるため、カ
ーカス層端末部のエッジセパレーションを防止すること
ができる。また、上述の特定のJIS−A硬度を有する
コートゴムで被覆することにより、PEN繊維コードと
のモジュスラの差が小さくなるようにしたので耐疲労性
が向上し、しかも、カーカス層端末部に加わる応力集中
が低減して上述のエッジセパレーションの防止効果をさ
らに高めることができる。このため、PEN繊維コード
による高温時の操縦安定性の向上を図ると共に、PET
繊維コード使いのタイヤと同等以上のタイヤ耐久性を可
能にする。
【図1】本発明の空気入りラジアルタイヤの一例を示す
半断面図である。
半断面図である。
1 トレッド 2 サイドウォー
ル部 4 カーカス層
ル部 4 カーカス層
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維に対して反応性を有する接着剤とレ
ゾルシン−ホルムアルデヒド−ゴムラテックス(RF
L)の接着剤処理を施したポリエチレン−2,6−ナフ
タレート系繊維コードとJIS−A硬度50〜80のコ
ートゴムとからカーカス層を構成した空気入りラジアル
タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304825A JPH05139111A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304825A JPH05139111A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139111A true JPH05139111A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17937710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304825A Pending JPH05139111A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05139111A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0950546A1 (en) * | 1998-04-16 | 1999-10-20 | PIRELLI PNEUMATICI S.p.A. | Tyres with high tranverse curvature coefficient, in particular for a two-wheeled vehicle |
KR20020027031A (ko) * | 2000-10-04 | 2002-04-13 | 신형인 | 카카스 플라이에 pen 코드가 적용된 공기입 타이어 |
JP2005178520A (ja) * | 2003-12-18 | 2005-07-07 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2007161068A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2008290591A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
CN100450796C (zh) * | 2002-02-14 | 2009-01-14 | 住友橡胶工业株式会社 | 充气轮胎 |
JP4571270B2 (ja) * | 2000-05-02 | 2010-10-27 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りランフラットタイヤ及び製造方法 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3304825A patent/JPH05139111A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0950546A1 (en) * | 1998-04-16 | 1999-10-20 | PIRELLI PNEUMATICI S.p.A. | Tyres with high tranverse curvature coefficient, in particular for a two-wheeled vehicle |
JP4571270B2 (ja) * | 2000-05-02 | 2010-10-27 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りランフラットタイヤ及び製造方法 |
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JP4621127B2 (ja) * | 2005-12-13 | 2011-01-26 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2008290591A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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