JPH05136797A - 多重リングlan及び多重リングlanのデータ伝送方法 - Google Patents

多重リングlan及び多重リングlanのデータ伝送方法

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JPH05136797A
JPH05136797A JP29593191A JP29593191A JPH05136797A JP H05136797 A JPH05136797 A JP H05136797A JP 29593191 A JP29593191 A JP 29593191A JP 29593191 A JP29593191 A JP 29593191A JP H05136797 A JPH05136797 A JP H05136797A
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slot
buffer
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JP29593191A
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Hidehiko Shigesa
秀彦 重左
Yoshihiro Takiyasu
美弘 滝安
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重リングLANシステムにおいて、外部通
信装置との接続インタフェースの伝送速度を高速化し、
高速の伝送速度を必要とするホストコンピュータ等との
接続が可能な多重リングLANおよび多重リングLAN
のデータ伝送方法を提供する。 【構成】 各ノード100は、時間的または空間的に多
重化され、かつ同期した複数の伝送路200と複数の伝
送路200上のスロットの授受を行うループアクセスブ
ロック110と、ループアクセスブロック110とホス
トコンピュータ300や周辺装置400等の外部通信装
置を接続するアダプタ120を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重リングLAN及び
多重リングLANのデータ伝送方法、更に詳しくいえ
ば、時間的又は空間的に多重化され、かつ同期した複数
の伝送路と、複数の伝送路によりリング状に接続された
複数のノ−ドからなる多重リングLAN及び伝送路とノ
ードとの間のデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LAN(ローカルエリアネットワーク)
システムの高速化を実現する方法として、時間的又は空
間的に多重化された複数の伝送路を使用することによ
り、伝送速度をシステム全体として実効的に高速化する
ものがある。これらの方法では、複数の伝送路の個々の
速度が低速となるため、アクセス制御が容易になる。こ
の種の方法に関連するものには、たとえば1991年電
子情報通信学会春季全国大会,B−638,マルチメデ
ィア高速基幹LANΣ−600の開発、特開昭61−1
63753号公報、及び信学技報,シミュレーションに
よるマルチリングLANの性能評価,CS90−42、
が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術ではシステム全体の伝送速度は高速化されるが、
外部通信装置と複数の伝送路との関係は、1個の外部通
信装置の伝送信号が必ず単一の伝送路で伝送されるよう
に構成されているため、外部通信装置と複数の伝送路と
の接続インタフェースにおいては、高々伝送路一本分の
伝送速度しか得られない。そのため、多重化リングLA
Nにホストコンピュータ等の高速の伝送速度を必要とす
る外部通信装置を接続することが実現できなかった。本
発明の主な目的は、時間的又は空間的に多重化され、か
つ同期した複数の伝送路を使用する多重リングLANシ
ステムに、外部通信装置との接続インタフェースの伝送
速度を高速化し、高速の伝送速度を必要とするホストコ
ンピュータ等の外部通信装置との接続が可能な多重リン
グLAN及び多重リングLANのデータ伝送方法を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、時間的又は空間的に多重化され、かつ同期
した複数の伝送路と、上記複数の伝送路によりリング状
に接続された複数のノードからなる多重リングLANシ
ステムにおいて、上記複数のノードの少なくとも1つの
ノードに複数の伝送路とのスロットの同時アクセスを行
う第1のループアクセスブロックと、上記ループアクセ
スブロックと単一の外部通信装置との送受信データの授
受を行うアダプタを設けて構成した。上記ノードに、更
に上記複数の伝送路の個々の線路単位にスロットのアク
セスを行う単一又は複数の第2ループアクセスブロック
と、上記単一又は複数の第2ループアクセスブロックの
それぞれに対応した単一又は複数の外部通信装置を接続
するアダプタを付加して構成してもよい。
【0005】上記ノードの好ましい構成は、上記アダプ
タが、上記第1のループアクセスブロックから同時アク
セスされた複数のスロットのデータを上記単一の外部通
信装置のデータに変換しリアセンブルバッファに保持す
る第1の処理手段と、上記単一の外部通信装置からの送
信データを送信スロットデータに変換しセグメンティン
グバッファに保持する第2の処理手段とをもち、上記第
1のループアクセスブロックが、上記複数の伝送路によ
り同時アクセスされた複数のスロットのデータの有効
性、スロットのビジービット及び送信元を判定する受信
判定部と、上記受信判定部及び上記アダプタからの情報
に基づいて複数の出力用伝送路に送出するスロットを判
定し、上記複数の出力用伝送路に送出する送信判定部を
もって構成する。上記外部通信装置とは端末機器、支線
LAN、コンピュータ等の非同期通信を行う機器、PB
X、映像機器等の同期通信を行う機器が含まれる。
【0006】上記構成の多重リングLANのデータ伝送
方法は上記アダプタから送信要求があり、かつ上記複数
の伝送路から上記ループアクセスブロックに送られてき
た複数のスロットが全て空き状態である場合には、上記
複数の伝送路に設けられた送信優先順位に従って複数の
スロットに送信データをのせた後、上記複数のスロット
を上記複数の伝送路へ送出することにした。さらに上記
複数の伝送路の数に送信データのスロット数が満たない
場合には、上記アダプタ内のセグメンティングバッファ
にダミーデータを付加することにした。他の方法は、上
記セグメンティングバッファから上記複数の伝送路上の
スロットに対して、上記複数の伝送路に設けられた送信
優先順位に従ってデータをシーケンス番号順に送出し、
上記アダプタ内のリアセンブルバッファから同一時刻に
到着した複数のデータを、上記複数の伝送路に設けられ
た送信優先順位に従って読み出し、上記アダプタから送
信要求があり、かつ上記複数の伝送路から上記ループア
クセスブロックに送られてきたスロットが空き状態であ
る場合には、上記複数の伝送路に設けられた送信優先順
位に従って、空き状態のスロットにのみ送信データを順
序正しくのせた後、このスロットを上記複数の伝送路へ
送出する。更に他の方法は、上記セグメンティングバッ
ファから固定的に割り当てられた上記伝送路にデータを
送出し、上記アダプタ内の順序制御バッファから、スロ
ット内に設けられたフレーム長の情報及びデータの順序
を示すシーケンス番号の情報をもとにして、データをシ
ーケンス番号順に読み出し、リアセンブルバッファへ格
納し、上記アダプタから送信要求があり、かつ上記複数
の伝送路から上記ループアクセスブロックに送られてき
たスロットが空き状態である場合には、上記複数の伝送
路に設けられた送信優先順位に従って、空き状態のスロ
ットにのみ送信データをのせた後、このスロットを上記
複数の伝送路へ送出する。また、他の方法は、上記セグ
メンティングバッファから固定的に割り当てられた上記
伝送路にデータを送出し、上記リアセンブルバッファか
ら同一時刻に到着した複数のデータを、上記複数の伝送
路に設けられた送信優先順位に従って読み出し、上記ア
ダプタから送信要求があり、かつ上記複数の伝送路から
上記ループアクセスブロックに送られてきたスロットが
すべてビジースロットでない場合には、上記複数の伝送
路に設けられた送信優先順位に従ってスロットに送信デ
ータをのせた後、このスロットを上記複数の伝送路へ送
出する。
【0007】
【作用】本発明の多重リングLANでは、ノードを、複
数の伝送路と、複数の伝送路上のスロットの授受を行う
ループアクセスブロックと、ループアクセスブロックと
通信装置等を接続するアダプタから構成し、アダプタは
複数の伝送路を同時にアクセスすることになるので、複
数の伝送路の伝送速度を加算した伝送速度、すなわち高
速の伝送速度を得ることができる。また、アダプタから
送信要求があり、かつ複数の伝送路からループアクセス
ブロックに送られてきたスロットが全て空き状態である
場合には、複数の伝送路に設けられた送信優先順位に従
ってスロットに送信データをのせた後、このスロットを
伝送路へ送出することにした。これにより、送信データ
を順序よく相手先ノードへ送信することができる。さら
に複数の伝送路の数に送信データの数が満たない場合
に、アダプタ内のセグメンティングバッファにダミーデ
ータを付加することにより、ダミーデータを付加したセ
グメンティングバッファの位置に後続の送信データが搭
載されるのを防ぐことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明である多重リングLANシステムの一
実施例を示す全体構成図である。本実施例の多重リング
LANシステムは、複数のノード100が、時間的又は
空間的に多重化され、かつ同期した複数の伝送路200
によってリング状に接続されている。各ノード100
は、上記複数の伝送路200と複数の伝送路200上の
スロットの同時アクセスを行うループアクセスブロック
110と、ループアクセスブロック110とホストコン
ピュータ300や周辺装置(たとえば磁気ディスク)4
00等の単一の外部通信装置を接続し、複数の伝送路2
00を統括的に扱うこと、即ち同期した複数の伝送路2
00の複数個のスロットを同時にアクセスすることによ
り多量データ送受信を実現するアダプタ120H及び複
数の伝送路200の個々の線路とスロットの授受を行う
ループアクセスブロック110と、FDDI等の支線L
AN500、音声系のネットワークであるPBX60
0、テレビ映像信号を扱うカメラやモニタ等の映像機器
700等の外部通信装置を接続するアダプタ120Lを
複数個もつ。たとえば、ホストコンピュータ300と周
辺装置400との間の通信、FDDI等の支線LAN5
00に接続された端末800相互間の通信、PBX60
0に接続された端末800相互間の通信、及びカメラや
モニタ等の映像機器700間の通信を実現する。なお図
1では伝送路200に4本の多重線路を示しているが、
単一の線路を用い各線路に対応する信号を時分割多重す
る場合も本発明の複数の伝送路に含まれ、また伝送路の
数も4本に限定されない。
【0009】図2は、伝送路200で伝送される多重化
伝送信号を説明する為の信号フォーマットを示す図であ
る。図2(a)はスロットのフォーマットの一例であ
り、下段の数字は構成ビット数を表す。同図においてB
はスロットの使用状況を表す使用状況表示ビット(ビジ
ービット)であり、空き状態(未使用)の時には”
0”、使用中の時には”1”とする。DAは宛先アドレ
ス、SAは送信元アドレスを示す。HCSはヘッダチェ
ックシーケンスであり、誤り検出符号であるCRC符号
を用いてヘッダ部分の誤りを検出するビットである。D
は情報部である。
【0010】図2(b)及び(c)は上記(a)のスロ
ットが伝送路200で伝送される様子を示したものであ
る。上記図1のシステムでは、ある特定のノ−ドが4本
の伝送路200の各々に、125μs周期、270×9
バイトのフレームを割当て、フレーム内の情報領域であ
るバーチャルコンテナにスロットを複数個乗せて周回さ
せる。単一線路で時分割多重化伝送する場合には、各フ
レーム1、2、3、4をバイト単位で時分割多重する。
したがって、いずれの場合も125μs周期の間に27
0×9×4バイトの情報が伝送されることになる。
【0011】図3は本発明の一実施例における上記ノ−
ド100の構成を示すブロック図である。本実施例のノ
−ド100は複数の伝送路200のすべてにアクセスす
るアダプタ(高速アダプタ)120Hが接続されてい
る。また、各々のノード間に単一の線路を用い、各線路
に対応する信号を時分割多重した場合の構成を示してい
る。時分割多重された線路は、ノ−ド100内の分離回
路130で空間的に分割された線路に分離され、また、
各々の線路はノード100内の多重回路140で時分割
多重された線路に戻される。高速アダプタ120Hで扱
う情報は非同期情報であるため、ノ−ド100では上記
スロット(図2)のビジービットBが未使用を示すスロ
ットを用いて相手先ノード100に情報を転送するとと
もに、上記ビジービットBを使用中に変更する機能、及
び自ノード使用のスロットをリング周回後に再受信した
時に、上記ビジービットBを未使用にすることでスロッ
トを解放する機能を持つことで対処する。伝送路200
−iから取り込まれたスロットは、受信判定ブロック1
11のある受信用線路と遅延回路113及び送信判定ブ
ロック112へ向かう中継用線路に分離される。
【0012】まず、受信部及びその動作について説明す
る。受信判定ブロック111は、スロットが有効か否か
を表す受信有効信号e(0:アダプタにおいて受信しな
い、1:アダプタにおいて受信する)を生成し、この受
信有効信号eをアダプタ120H内のリアセンブル制御
部124へ送出する。スロットの受信は、スロットが使
用中(ビジービットBが”1”)であり、かつ宛先アド
レスDAが自ノードのアダプタに割り当てられたアドレ
スと一致し、かつ宛先アドレスDAと送信元アドレスS
Aに対して計算したCRCの値がHCSの値と一致した
場合(宛先アドレスDAと送信元アドレスSAが正常な
場合)に行なわれる。
【0013】アダプタ120H内のスロットヘッダ処理
部123ではスロットヘッダの情報を読み取り、リアセ
ンブル制御部124にリアセンブルの指示fを送り、ま
たフィルタリングデータベース127に送信元アドレス
SA及びユーザデータ用のアドレスの情報gを送る。ア
ダプタ120Hにおいて受信すると判定されたスロット
のデータは、スロットヘッダ部分を取り除かれた後、受
信有効信号eを受けたリアセンブル制御部124の指示
hによりリアセンブルバッファ121に格納される。リ
アセンブルバッファ121に格納されたデータは、ユー
ザデータ(たとえば接続される通信機器がLANの場合
はLANフレームを指す)単位にリアセンブルされた
後、ホストコンピュータ300へ転送される。
【0014】なお受信判定ブロック111では、スロッ
トの受信有効信号eのほかに、ビジービットB(B=
0:空き、B=1:ビジー)の情報と送信元(0:他
発、1:自発)の情報iを、送信判定ブロック112内
の経路選択制御部114へ送出することも行う。前述の
ように、ビジービットBについては、伝送路200上の
スロットのビジービットBが”0”の時は「空き」とみ
なし、伝送路200上のスロットのビジービットBが”
1”の時は「ビジー」とみなす。送信元の情報について
は、伝送路200上のスロットの送信元アドレスSAが
自ノードのアダプタに与えられたアドレスと一致しない
場合には「他発」とみなし、伝送路200上のスロット
の送信元アドレスSAが自ノードのアダプタに与えられ
たアドレスと一致した場合には「自発」とみなす。
【0015】次に、送信部及びその動作について説明す
る。高速伝送が必要なホストコンピュータ300等の外
部通信装置から送出されたユーザデータは、アダプタ1
20H内のユーザデータバッファ128に格納される。
ここでフィルタリングデータベース127は、ユーザデ
ータバッファ128に格納されているユーザデータから
ユーザデータ用のアドレス情報dを読み取り、その情報
を格納する。ユーザデータバッファ128内のユーザデ
ータはスロット組立て部126において分割され、複数
のスロットの情報部Dを構成する。この情報部Dに宛先
アドレスDA及び送信元アドレスSA等のスロットヘッ
ダを付加して、多重リングLANシステムの転送単位で
あるスロットとする。スロットヘッダの内容の設定はス
ロットヘッダ生成部125からの指示kで行う。宛先ア
ドレスDAには、フィルタリングデータベース127を
検索した結果得られた送信先のアダプタ120のアドレ
ス情報nを設定し、送信元アドレスSAにはアダプタ1
20Hに割り当てられたアドレスを設定する。なお、ス
ロットヘッダ内のHCS及びビジービットBの設定はア
ダプタ120H内では行わず、送信判定ブロック112
内のスロットヘッダ付替部115にて設定する。以上の
ようにして作られたスロットは、セグメンティングバッ
ファ122に格納され、伝送路200上への送出を待
つ。
【0016】送信判定ブロック112は、アダプタ12
0H内のセグメンティングバッファ122からの送信要
求信号sと受信判定ブロック111から送られるビジー
ビットBの情報と送信元(0:他発、1:自発)の情報
iをもとに表1に示す条件に従って送信判定を行い、送
信、解放及び中継の通信形態を決定する。
【表1】
【0017】送信の場合には、送信判定ブロック112
内の経路選択制御部114から、アダプタ120H内の
セグメンティングバッファ122に対して送信許可信号
yを有効にして送るとともに、送信判定ブロック112
内のセレクタに対してアダプタ120Hからのデータを
優先させる経路選択信号jを出す。セレクタを通過した
データに対しては、スロットヘッダ付替部115で、表
1で示した再設定値とともに、HCSに対して宛先アド
レスDAと送信元アドレスSAの誤りを検出するための
誤り検出符号であるCRC符号を設定した後、伝送路2
00−oへ送出する。
【0018】解放及び中継の場合には、送信判定ブロッ
ク112内の経路選択制御部114からはアダプタ12
0H内のセグメンティングバッファ122に対して送信
許可信号yを無効にして送るとともに、送信判定ブロッ
ク112内のセレクタに対して遅延回路113からのデ
ータを優先させる経路選択信号jを出す。セレクタを通
過したデータに対しては、スロットヘッダ付替部115
で表1に従ってスロットヘッダの内容を再設定した後、
伝送路200−oへ送出する。なお、リアセンブルバッ
ファ121及びセグメンティングバッファ122につい
ては、個々の伝送路200に対応した個別バッファを持
つ方法と1つのバッファをすべての伝送路200が共有
し、バッファ内に設けられたアドレスによりその使用領
域を区別する共通バッファを持つ方法のいずれでもよ
い。
【0019】表1は送信判定ブロック112の送信判定
条件の一実施例を示した表である。「送信」は項番#3
の場合に行い、複数の伝送路200に対して「同時アク
セス制御」をする。すなわち、セグメンティングバッフ
ァ122から送信要求があり、かつ複数の伝送路200
−iからループアクセスブロック110に送られてきた
スロットがすべて空き状態(ビジービットBが”0”)
である場合には、複数の伝送路200に設けられた送信
優先順位に従ってスロットに送信データをのせ、スロッ
トのビジービットBを”1”とした後、このスロットを
複数の伝送路200へ送出する。なお複数の伝送路20
0−oの数に送信データの数が満たない場合には、セグ
メンティングバッファ122にダミーデータを付加す
る。
【0020】この「同時アクセス制御」では、送信ノー
ド100はセグメンティングバッファ122から固定的
に割り当てられた伝送路200−oにデータを送出す
る。また、受信ノード100では、リアセンブルバッフ
ァ121から、同一時刻に到着した複数のスロット上の
データを、複数の伝送路200−oに設けられた送信優
先順位に従って読み出す。「解放」は表1の項番#2と
#5の場合に行う。すなわち、(1)セグメティングバ
ッファ122から送信要求がなく、かつループアクセス
ブロック110に送られてきたスロットが自発(自ノー
ドが送信)の場合と、(2)セグメティングバッファ1
22から送信要求があり、かつ伝送路200からループ
アクセスブロック110に送られてきたスロットがすべ
て空き状態(ビジービットBが”0”)でなく、かつ自
発の場合に行い、スロットのビジービットBを”0”と
した後、伝送路200−oへ送出する。
【0021】「中継」は表1の#1と#4の場合に行
う。すなわち(1)セグメティングバッファ122から
送信要求がなく、かつループアクセスブロック110に
送られてきたスロットが他発(他ノードが送信)の場合
と、(2)セグメティングバッファ122から送信要求
があり、かつ伝送路200からループアクセスブロック
110に送られてきたスロットがすべて空き状態(ビジ
ービットBが”0”)でなく、かつ他発の場合に行い、
伝送路200−iからループアクセスブロック110に
送られてきたスロットをそのまま伝送路200−oへ送
出する。スロットの送信、解放及び中継は以上のように
して行う。上記実施例に説明したように、本発明は複数
の伝送路200すべてにアクセスする形のアダプタ(高
速アダプタ)120Hが接続された多重リングLANで
ある。
【0022】図4及び図5は図1の複数の伝送路200
の一本のみにアクセスするアダプタ(低速アダプタ)1
20Lを介して外部通信装置とデータの授受を行う部分
の構成を示す図である。図4は、支線LAN500等の
非同期系の情報を扱うアダプタ120Lが接続されてい
るノ−ド100の構成を示したものであり、図5は、P
BX600や映像機器700等の同期系の情報を扱うア
ダプタ120Lが接続されているノ−ド100の構成を
示したものである。説明の簡明のため、複数の伝送路2
00の内の一本に接続された部分のみしめす。なお、図
3と実質的に同一の構成機能部については同一の番号を
付して説明を省く。ノ−ド100では上記ビジービット
Bが未使用を示すスロットを用いて相手先ノード100
に情報を転送するとともに、上記ビジービットBを使用
中に変更する機能、及び自ノード使用のスロットをリン
グ周回後に再受信した時に、上記ビジービットBを未使
用にすることでスロットを解放する機能を持つ。伝送路
200−iから取り込まれたスロットは、受信判定ブロ
ック111のある受信用線路と遅延回路113及び送信
判定ブロック112へ向かう中継用線路に分離される。
【0023】受信は、図3で示した複数の伝送路200
すべてにアクセスする形のアダプタ(高速アダプタ)1
20Hの場合と同様にして行う。これに対し送信は、セ
グメンティングバッファ122に格納する処理までは高
速アダプタ120Hの場合と同様であるが、これ以降の
処理が少し異なる。すなわち各々の低速アダプタ120
L内のセグメンティングバッファ122に格納されたデ
ータは、ループアクセスブロック110内の送信待機バ
ッファ116に移されて、伝送路200−o上への送出
を待つ。なお、支線LAN500として特にFDDIを
接続した場合のFDDIフレームのセグメンティング及
びリアセンブル処理は、1991年電子情報通信学会春
季全国大会,B−641,マルチメディア高速基幹LA
NΣ−600のFDDIブリッジハードウェア開発、に
記載されている方法を使用する。
【0024】送信判定ブロック112では、ループアク
セスブロック110内の送信待機バッファ116からの
送信要求信号sと受信判定ブロック111から送られる
ビジービットBの情報と送信元(0:他発、1:自発)
の情報iをもとに表2に示す条件(ただしセグメンティ
ングバッファ122からの送信要求は、送信待機バッフ
ァ116からの送信要求となる)に従って送信判定を行
い、送信、解放及び中継の通信形態を決定する。送信の
場合には、送信判定ブロック112内の経路選択制御部
114から、ループアクセスブロック110内の送信待
機バッファ116に対して送信許可信号yを有効にして
送るとともに、送信判定ブロック112内のセレクタに
対して送信待機バッファ116からのデータを優先させ
る経路選択信号jを出す。なお送信待機バッファ116
内における送信可能データの優先順位は送信毎に移動す
る。セレクタを通過したデータに対しては、スロットヘ
ッダ付替部115で、表2で示した再設定値とともに、
HCSに対して宛先アドレスDAと送信元アドレスSA
の誤りを検出するための誤り検出符号であるCRC符号
を付加した後、伝送路200−oへ送出する。解放及び
中継の場合には、送信判定ブロック112内の経路選択
制御部114は送信待機バッファ116に対して送信許
可信号yを無効にして送るとともに、セレクタに対して
遅延回路113からのデータを優先させる経路選択信号
jを出す。セレクタを通過したデータに対しては、スロ
ットヘッダ付替部115で表2に従ってスロットヘッダ
の内容を再設定した後、伝送路200−oへ送出する。
【0025】図5のノードでは伝送路200から取り込
まれたスロットは、受信判定ブロック111のある受信
用線路と遅延回路113及び送信判定ブロック112へ
向かう中継用線路に分離される。受信は、同期系の情報
に対しては図2(c)で示したフレーム上のスロットを
周期的に割り当てるため、受信判定ブロック111は、
この割り当て位置を認識することによりスロットの有効
及び無効を判定し、受信有効信号e(0:アダプタにお
いて受信しないかつアダプタから送信しない、1:アダ
プタにおいて受信するかつアダプタから送信する)の形
にしてアダプタ120Lへ送出する。アダプタ120L
では、受信有効信号eが有効”1”の場合にのみスロッ
ト上のデータをPBX600へ送る。
【0026】送信は以下のようにして行う。PBX60
0から送信の要求がある場合は、アダプタ120Lは受
信判定ブロック111から来たスロットに対して送信デ
ータ乗せ、アダプタ120L内のセレクタをPBX60
0からのデータが優先されるように設定して、スロット
をループアクセスブロック110へ送出する。またPB
X600から送信の要求がない場合は、アダプタ120
内のセレクタを受信判定ブロック111からのデータが
優先されるように設定して、スロットをそのままループ
アクセスブロック110内へ送出する。
【0027】送信判定ブロック112では、受信判定ブ
ロック111から送られる受信有効信号を用いて、送信
及び中継の通信形態を決定する。すなわち受信有効信号
eが有効”1”の場合(送信の場合)には、送信判定ブ
ロック112内のセレクタに対してアダプタ120Lか
らのデータを優先させるようにして送信データを伝送路
200−oへ送出する。受信有効信号eが無効”0”の
場合(中継の場合)には、送信判定ブロック112内の
セレクタに対して遅延回路113からのデータを優先さ
せるようにして中継データを伝送路200−oへ送出す
る。なお、各アダプタ120Lからの送信データの切り
替えは動的には行わず、送信判定ブロック112内のレ
ジスタ117に予め設定された経路を固定的に選択す
る。
【0028】図6は図3の実施例のアダプタ(高速アダ
プタ)120Hが接続されているノ−ド100における
送信判定のタイミングを説明した図、すなわち上流ノー
ド100からの受信データ、受信判定ブロック111か
ら送られるビジービットB及び送信元の情報信号i、ア
ダプタ120内のセグメンティングバッファ122から
送られる送信要求信号s、アダプタ120H内のセグメ
ンティングバッファ122に対して送られる送信許可信
号y、及び伝送路200への送出データ間のタイミング
関係の一例を示したものであり、特に図6ではアダプタ
120H内のセグメンティングバッファ122から送信
要求sがあり、またアダプタ120H内のセグメンティ
ングバッファ122に対して送信が許可された場合を示
している。時刻T0でノード100に到着した受信デー
タに対し、受信判定ブロック111では時刻T1から当
該スロットのビジービットB及び送信元の情報信号の内
容を、次のスロットが自ノ−ド100に到着するまで保
持する。
【0029】一方アダプタ120L内のセグメンティン
グバッファ122は、時刻T1からT3までの間のみ情
報として有効な送信要求信号sを、送信判定ブロック1
12内の経路選択制御部114へ幅を持ったパルス(例
えば、信号レベル0:送信要求なし、信号レベル1:送
信要求有り)で送る。送信判定ブロック112内の経路
選択制御部114では時刻T2において送信判定(送
信、解放及び中継)を行い、送信の場合にのみ送信許可
信号yを有効にして時刻T3のタイミングでアダプタ1
20内のセグメンティングバッファ122へ通知する。
なおこの通知は単発的なパルス(例えば、信号レベル
0:送信を許可しない、信号レベル1:送信を許可す
る)で送る。送信許可を受けたアダプタ120H内のセ
グメンティングバッファ122は、送信データをスロッ
トにのせる。送信判定ブロック112内の経路選択制御
部114は、時刻T4においてセレクタを送信データ側
に設定し、伝送路200へスロットを送出する。なおこ
の場合には、遅延回路113の遅延量は(T4−T0)
の大きさに設定する。
【0030】複数の伝送路200の一本のみにアクセス
する形のアダプタ(低速アダプタ)120Lの中で、支
線LAN500等の非同期系の情報を扱うアダプタ12
0Lが接続されているノ−ド100における送信判定の
タイミングの取り方は、上記の方法と同様にして実現可
能である。これに対し、PBX600や映像機器700
等の同期系の情報を扱うアダプタ120Lが接続されて
いるノ−ド100においては、予め使用するスロットが
割り当てられているため、上記のような送信判定のタイ
ミングの制御は必要ない。
【0031】図7は本発明によるデータ送信方法の一実
施例を説明するための図である。同図(a)は、複数の
伝送路200すべてにアクセスする形のアダプタ(高速
アダプタ)120Hが接続されているノード100にお
いて、セグメンティングバッファ122内に格納されて
いる送信データDn(n=1,…,9)を伝送路200
−o上のスロットに送出する場合を示している。なお伝
送路200−oの送信優先順位は上側から下側へ設定さ
れているものとする。また、セグメンティングバッファ
122中の送信データD9の送信に関しては、複数(4
本)の伝送路200の全体の送信データの数がないため
(すなわち、スロットが4の倍数となっていないため)
ダミーデータを付加している。
【0032】図7(b)は、セグメンティングバッファ
122内に格納されている送信データDn(n=1,
…,9)をスロットに送出した後の様子を示したもので
ある。まず送信データD1,D2,D3,D4を伝送路
200上のスロットに送出する。次に続く送信データD
5,D6,D7,D8に対しては、4本の伝送路200
上のスロットが全て空き状態でないため、これらのスロ
ットには送出せず、後続のスロットに送出する。送信デ
ータD9とダミーデータに対しては、送信データD9は
伝送路200上のスロットに送出するが、ダミーデータ
は消去する。以上のような処理を行うことにより、受信
ノ−ドでは送信データが順序正しく到着することになる
ので、データの正しい受信が実現できる。なお送信デー
タD9とダミーデータについては、送信データD9のみ
を伝送路200上のスロットに送出する場合を示した
が、両者とも伝送路200上のスロットに送出する方法
も考えられる。なお、図7(b)の空きスロット(例え
ばD1とD5の間のスロット)に対しては、他のノード
100において接続されている低速アダプタ120L
(複数の伝送路200の一部にのみアクセス可能なアダ
プタ)からの送信を行うようにしてよい。
【0033】図8は複数の伝送路200に対して「同時
アクセス制御」を行うことができない場合の誤受信を説
明した図である。複数の伝送路200全てにアクセスす
る形のアダプタ(高速アダプタ)120Hが接続されて
いるノード100において、セグメンティングバッファ
122内に送信データDn(n=1,…,8)が、図8
(a)に示すような形で格納されている場合を考える。
【0034】図8(b)は、セグメンティングバッファ
122内に格納されている送信データDn(n=1,
…,8)をスロットに送出した後の様子を示したもので
ある。送信データD1,D2,D3,D4は伝送路20
0上のスロットにそのまま送出されるが、送信データD
5,D6,D7,D8の内、送信データD6に関して
は、送信位置のスロットがビジーのため、送信データD
6のみ後続のスロットに送出される。その結果、受信ノ
ード100では送信データD7,D8よりも送信データ
D6の到着の方が遅れるため、正しい受信が行われな
い。以上のように「同時アクセス制御」を行わない場合
には、データが正しく受信されないことがある。なお伝
送路200の送信優先順位は、図7の場合と同じように
上側から下側へ設定されているものとする。
【0035】図9は上記実施例において、ダミーデータ
を付加しない場合の誤受信を説明した図である。図9
(a)は、複数の伝送路200全てにアクセスする形の
アダプタ(高速アダプタ)120Lが接続されているノ
ード100において、送信データDn(n=1,…,
5)をセグメンティングバッファ122内に格納した
後、ダミーデータを付加しなかったため、次フレームの
送信データdn(n=1,…,4)が図に示すような形
に格納された状態を示している。このような状態になっ
た場合には、図9(b)のように、受信ノードでは送信
データd2,d3,d4よりも送信データd1の到着の
方が遅れるため、正しい受信が行われなくなる。このよ
うにダミーデータを付加しない場合にも、データが正し
く受信されないことがある。なお伝送路200の送信優
先順位は、図7の場合と同じように上側から下側へ設定
されているものとする。
【0036】以上本発明による多重リングLANおよび
多重リングLANのデータ伝送方法の実施例について説
明したが、上記実施例に限定されるものではない。上記
実施例では、データをセグメンティングバッファ122
に書き込む際にダミーデータを付加したが、セグメンテ
ィングバッファ122への書き込み手順を変更すれば、
ダミーデータを付加しなくても正しい送受信が可能とな
る。図10は複数の伝送路200全てにアクセスする形
のアダプタ(高速アダプタ)120Hが接続されている
ノード100において、セグメンティングバッファ12
2への書き込み手順を変更した場合のデータ送信方法を
説明したものである。
【0037】図10(a)は、送信データDn(n=
1,…,5)をセグメンティングバッファ122内に格
納した後、次フレームの送信データdn(n=1,…,
4)を格納した状態を示している。図9(a)の場合と
異なり、データのシーケンス順に送信データdn(n=
1,…,4)を書き込む。このような制御を行えば、図
10(b)のようにデータが送信されるため、受信ノー
ド100で伝送路200の送信優先順位に従って処理す
ると正しい受信が行われる。なお伝送路200の送信優
先順位は、図5の場合と同じように上側から下側へ設定
されているものとする。
【0038】以上「同時アクセス制御」によるデータ伝
送方法の二つの実施例を示してきたが、「送信の順序制
御」によるデータ伝送方法でも目的は達成できる。この
「送信の順序制御」では、以下に示すようにして送信を
行う。図3を用いて説明すると、送信ノード100で
は、アダプタ120H内のセグメンティングバッファ1
22から複数の伝送路200上のスロットに対して、複
数の伝送路200に設けられた送信優先順位に従ってデ
ータをシーケンス番号順にのせた後送出する。また、受
信ノード100では、アダプタ120H内のリアセンブ
ルバッファ121から、同一時刻に到着した複数のスロ
ット上のデータを、複数の伝送路200に設けられた送
信優先順位に従って読み出す。
【0039】表2は「送信の順序制御」を用いた場合の
送信判定ブロック112の送信判定条件の一実施例を示
した表である。
【表2】
【0040】「送信」は項番#3の場合に行い、複数の
伝送路200に対して「送信の順序制御」を行う形をと
る。アダプタ120内のセグメティングバッファ122
から送信要求があり、かつ複数の伝送路200からルー
プアクセスブロック110に送られてきたスロットが空
き状態(ビジービットBが”0”)である場合には、複
数の伝送路200に設けられた送信優先順位に従って、
空き状態のスロットにのみ送信データを順序正しくの
せ、スロットのビジービットBを”1”とした後、この
スロットを伝送路200へ送出する。「解放」および
「中継」は表2に従って行うが、その方法は前述した
「同時アクセス制御」の場合と同じである。
【0041】図11は「送信の順序制御」によるデータ
送信方法を説明したものである。図11(a)は、複数
の伝送路200全てにアクセスする形のアダプタ(高速
アダプタ)120Hが接続されているノード100にお
いて、セグメンティングバッファ122内に格納されて
いる送信データDn(n=1,…,9)を伝送路200
−o上のスロットに送出する場合を示している。なお、
伝送路200の送信優先順位は上側から下側へ設定され
ているものとする。またセグメンティングバッファ12
2の形態は、個々の伝送路200に固定的に対応した個
別バッファの形ではなく、任意の伝送路200への送出
が可能な形とする。図11(b)は、セグメンティング
バッファ122内に格納されている送信データDn(n
=1,…,9)をスロットに送出した後の様子を示した
ものである。送信データD1,D2,D3,D4は伝送
路200上のスロットにそのまま送出されるが、次に続
くスロットのうち一つがビジースロットであるため、残
りの空き状態にある三つのスロットに対し、送信データ
D5,D6,D7が順に送出される。そして次のスロッ
トに対し、送信データD8,D9が送出されるため、受
信ノ−ド100では送信データが順序正しく到着するこ
とになり、データの正しい受信が実現される。
【0042】以上本発明による多重リングLANおよび
多重リングLANのデータ伝送方法である「同時アクセ
ス制御」と他の方法である「送信の順序制御」について
説明してきたが、上記実施例に限定されるものではな
く、以下に示す方法、すなわち「受信の順序制御」でも
可能である。図12を用いてこの方法を説明する。送信
ノード100ではアダプタ120H内のセグメンティン
グバッファ122から固定的に割り当てられた伝送路2
00−oにデータを送出し、また受信ノードは、アダプ
タ120H内の順序制御バッファ129内の全てのスロ
ットの内容をチェックし、スロット内に設けられたフレ
ーム長の情報(フレームを構成するスロットの総数)お
よびデータの順序を示すシーケンス番号の情報をもとに
してデータをシーケンス番号順に読み出し、シーケンス
番号順に従い正しい順序でデータをリアセンブルバッフ
ァ121ヘ格納する。したがって、データが正しい順序
で受信ノード100に到着しなくても、受信ノード10
0でデータを正しく受信することができる。なおこのフ
レーム長およびシーケンス番号の情報は、例えば図2で
示したスロットの情報部D内に設ける。
【0043】図13は「受信の順序制御」によるデータ
受信方法を説明する図である。図13(a)は、複数の
伝送路200全てにアクセスする形のアダプタ(高速ア
ダプタ)120Hが接続されているノード100におい
て、伝送路200−i上のスロットにより伝送されてい
る送信データDn(n=1,…,9)を受信する場合を
示している。図13(b)は順序制御バッファ129内
に格納された送信データDn(n=1,…,9)を、リ
アセンブルバッファ121へ送出する様子を示したもの
である。順序制御バッファ129からは、データの順序
を示すシーケンス番号の情報に基づいて順にデータを読
み出し(この場合は送信データD1,D2,……の
順)、スロット内に設けられたフレーム長の情報からフ
レームを構成するデータの終わり(この場合は送信デー
タD9)を認識してリアセンブルバッファ121への格
納を完了する。以上のように「受信の順序制御」を行え
ば、受信ノ−ド100にデータが順序正しく到着しなく
ても、データの正しい受信が実現できる。
【0044】以上示してきた実施例は、同一多重リング
LANシステム内に高速アダプタ120Hと低速のアダ
プタ120Lを混在させて設置することを前提としてい
た。しかし同一システム内に高速アダプタ120H(複
数の伝送路200の全てにアクセスするアダプタ12
0)のみを設置する場合には、「強制的同時アクセス制
御」による方法も可能である。
【表3】 表3は「強制的同時アクセス制御」を用いた場合の送信
判定ブロック112の送信判定条件の一実施例を示した
表である。「送信」は項番#3の場合に行い、複数の伝
送路200に対して「強制的同時アクセス制御」を行う
形をとる。図3を用いて説明すると、アダプタ120内
のセグメンティングバッファ122から送信要求sがあ
り、かつ複数の伝送路200からループアクセスブロッ
ク110に送られてきた全てのスロットがビジースロッ
ト(ビジービットBが”1”)でない場合には、複数の
伝送路200に設けられた送信優先順位に従って、複数
の伝送路200上のスロットの状態(空き状態あるいは
ビジー状態)にかかわらず送信データを順序正しくの
せ、スロットのビジービットBを”1”とした後、この
スロットを複数の伝送路200−oへ送出する。これは
システム内に高速のアダプタ120Hしか接続されてい
ないことから、複数の伝送路200上のスロットが全て
ビジーセルか、あるいは全て空き状態でない場合は、伝
送路エラー(例えばビジービットBにビット化けが起こ
り、設定値が”0”から”1”へ変化する場合など)と
考えることができ、無視することができるためである。
「解放」および「中継」は表3に従って行うが、その方
法は前述した「同時アクセス制御」の場合と同じであ
る。
【0045】図14(a)は、「強制的同時アクセス制
御」のデータ送信方法を説明したものである。複数の伝
送路200全てにアクセスする形のアダプタ(高速アダ
プタ)120Hが接続されているノード100におい
て、セグメンティングバッファ122内に格納されてい
る送信データDn(n=1,…,8)を伝送路200−
o上のスロットに送出する場合を示している。なお伝送
路200−oの送信優先順位は上側から下側へ設定され
ているものとする。図14(b)は、セグメンティング
バッファ122内に格納されている送信データDn(n
=1,…,8)をスロットに送出した後の様子を示した
ものである。まず送信データD1,D2,D3,D4を
伝送路200上のスロットに送出する。次に続く送信デ
ータD5,D6,D7,D8に対しては、4本の伝送路
200上のスロットが全てビジースロットでないため、
これらのスロットに送出する。以上のような処理を行う
ことにより、受信ノ−ド100では送信データが順序正
しく到着することになるので、データの正しい受信が実
現できる。なお送信データの数が複数の伝送路200の
数だけない場合には、ダミーデータを付加する等の処置
が必要となるが、これについては前記実施例中で示し
た、「同時アクセス制御」と「送信の順序制御」におけ
る方法をそのまま流用すればよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば以下に示す効果が得られ
る。 (1)ノードを、複数の伝送路と、複数の伝送路上のス
ロットの授受を行うループアクセスブロックと、ループ
アクセスブロックと通信装置等を接続するアダプタから
構成することにより、各々の伝送路の速度を高速化する
ことなく、アダプタにおいて高速の伝送速度を得ること
ができるので、アクセス制御が容易なシステムが構築で
きる。また上記複数の伝送路上のスロットの授受を1バ
イト単位で処理しているため、伝送路一本分の伝送速度
しか持たない低速アダプタを接続する場合も、伝送路複
数分の伝送速度を持つ高速アダプタを接続する場合も、
共に伝送路一本分の伝送速度で処理できる。これに対し
て、伝送路上のスロットの授受を複数バイト単位で処理
する場合には、伝送路一本分の伝送速度しか持たない低
速アダプタを接続する場合にも伝送路複数分の高速処理
が必要となるので、実用的でない。
【0047】(2)アダプタから送信要求があり、かつ
複数の伝送路からループアクセスブロックに送られてき
たスロットが全て空き状態である場合には、複数の伝送
路に設けられた送信優先順位に従ってスロットに送信デ
ータをのせた後、このスロットを複数の伝送路へ送出す
ることにした。これにより、送信データが順序よく相手
先ノードへ送信されることになるので、相手先ノードで
データを正しく受信することが可能になる。さらに上記
のようなデータ伝送方法を用いることにより、同一シス
テム内に高速アダプタと低速アダプタを混在させて設置
することが可能となるので、システムをより効率的に運
用することができる。
【0048】(3)複数の伝送路の数に送信データの数
が満たない場合には、アダプタ内のセグメンティングバ
ッファにダミーデータを付加することにした。これによ
りダミーデータを付加したセグメンティングバッファの
位置に後続の送信データが搭載されないため、後続の送
信データによる追越し現象が防止できる。 (4)アダプタから送信要求があり、かつ複数の伝送路
からループアクセスブロックに送られてきたスロットが
空き状態である場合には、複数の伝送路に設けられた送
信優先順位に従って、空き状態のスロットにのみ送信デ
ータを順序正しくのせた後、このスロットを複数の伝送
路へ送出することにした。これにより、送信データが順
序よく相手先ノードへ送信されることになるので、相手
先ノードでデータを正しく受信することが可能になる。
さらに上記のようなデータ伝送方法を用いることによ
り、同一システム内に高速アダプタと低速アダプタを混
在させて設置することが可能となるので、システムをよ
り効率的に運用することができる。
【0049】(5)アダプタから送信要求があり、かつ
複数の伝送路からループアクセスブロックに送られてき
たスロットが空き状態である場合には、複数の伝送路に
設けられた送信優先順位に従って、空き状態のスロット
にのみ送信データをのせた後、このスロットを複数の伝
送路へ送出することにした。またスロット内に設けられ
たフレーム長の情報およびシーケンス番号の情報をもと
にして、受信ノードでデータを正しく並び換えることに
した。これにより、データが受信ノードに正しい順序で
到着しなくても、受信ノードでデータを正しく受信する
ことが可能になる。 さらに上記のようなデータ伝送方
法を用いることにより、同一システム内に高速アダプタ
と低速アダプタを混在させて設置することが可能となる
ので、システムをより効率的に運用することができる。
【0050】(6)同一システム内に高速アダプタのみ
を設置する場合において、アダプタから送信要求があ
り、かつ複数の伝送路からループアクセスブロックに送
られてきたスロットが全てビジースロットでない場合に
は、複数の伝送路に設けられた送信優先順位に従ってス
ロットに送信データをのせた後、このスロットを複数の
伝送路へ送出することにした。これにより、送信データ
が順序よく相手先ノードへ送信されることになるので、
相手先ノードでデータを正しく受信することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多重LANの一実施例を示す全体
構成図である。
【図2】多重LANにおける伝送信号のスロットフォー
マット、フレームフォーマット、及び多重化伝送信号を
説明する図である。
【図3】本発明による多重LANの一実施例におけるノ
−ドの構成を示すブロック図である。
【図4】多重LANのノ−ドの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】多重LANのノ−ドの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明による多重LANの一実施例における送
信判定のタイミングを説明する図である。
【図7】本発明による多重LANの一実施例におけるデ
ータ送信方法を説明する図である。
【図8】複数の伝送路に対して同時アクセス制御を行わ
ない場合の誤受信を説明する図である。
【図9】ダミーデータを付加しない場合の誤受信を説明
する図である。
【図10】本発明による多重LANの一実施例における
セグメンティングバッファへの書き込み手順を変更した
場合のデータ送信方法を説明する図である。
【図11】本発明による多重LANの一実施例における
送信の順序制御によるデータ送信方法を説明する図であ
る。
【図12】本発明による多重LANの他の実施例におけ
るノ−ドの構成を示すブロック図である。
【図13】図12の実施例における受信の順序制御によ
るデータ受信方法を説明する図である。
【図14】図3の実施例における強制的同時アクセス制
御によるデータ送信方法を説明する図である。
【符号の説明】
100…ノード、 126…スロッ
ト組立て部、110…ループアクセスブロック、 1
27…フィルタリングデータベース、111…受信判定
ブロック、 128…ユーザデータバッファ、
112…送信判定ブロック、 129…順序制
御バッファ、113…遅延回路、 130…分離
回路、114…経路選択制御部、 140…
多重回路、115…スロットヘッダ付替部、 20
0…伝送路、116…送信待機バッファ、 3
00…ホストコンピュータ、117…レジスタ、
400…周辺装置、120…アダプタ、
500…支線LAN、121…リアセンブルバ
ッファ、 600…PBX、122…セグメンティ
ングバッファ、 700…映像機器、123…スロット
ヘッダ処理部、 800…端末 124…リアセンブル制御部、125…スロットヘッダ
生成部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的または空間的に多重化され、かつ
    同期した複数の伝送路と、上記複数の伝送路によりリン
    グ状に接続された複数のノードからなる多重リングLA
    Nシステムにおいて、上記複数のノードの少なくとも1
    つが、上記複数の伝送路上のスロットの同時アクセスを
    行う第1のループアクセスブロックと、上記ループアク
    セスブロックと単一の外部通信装置を接続するアダプタ
    を有することを特徴とする多重リングLAN。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多重リングLANにおい
    て、上記複数のノードの少なくとも1つが、更に上記複
    数の伝送路の個々の線路単位にスロットのアクセスを行
    う単一又は複数の第2ループアクセスブロックと、上記
    単一又は複数の第2ループアクセスブロックのそれぞれ
    に対応した単一又は複数の外部通信装置を接続するアダ
    プタを付加して構成されたことを特徴とする多重リング
    LAN。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の多重リングLAN
    において、上記アダプタが、上記第1のループアクセス
    ブロックから同時アクセスされた複数のスロットのデー
    タを上記単一の外部通信装置のデータに変換しリアセン
    ブルバッファに保持する第1の処理手段と、上記単一の
    外部通信装置からの送信データを送信スロットデータに
    変換しセグメンティングバッファに保持する第2の処理
    手段とをもち、上記第1のループアクセスブロックが、
    上記複数の伝送路により同時アクセスされた複数のスロ
    ットのデータの有効性、スロットのビジービット及び送
    信元を判定する受信判定部と、上記受信判定部及び上記
    アダプタからの情報に基づいて複数の出力用伝送路に送
    出するスロットを判定し上記複数の出力用伝送路に送出
    する送信判定部をもって構成されたことを特徴とする多
    重リングLAN。
  4. 【請求項4】 請求項1、又は2又は3記載の多重リン
    グLANにおいて、上記ノードの入力部及び出力部は、
    それぞれ分離回路及び多重化回路を設け、上記複数のノ
    ード間のリング状に接続された線路は単一の伝送線路で
    構成されたことを特徴とする多重リングLAN。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の多重リングLANのデー
    タ伝送方法であって、上記アダプタから送信要求があ
    り、かつ上記複数の伝送路から上記ループアクセスブロ
    ックに送られてきたスロットがすべて空き状態である場
    合には、上記複数の伝送路に設けられた送信優先順位に
    従って上記セグメンティングバッファから固定的に割り
    当てられた伝送路に送信データをのせた後、このスロッ
    トを上記複数の伝送路へ送出することを特徴とする多重
    リングLANのデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の多重リングLANのデー
    タ伝送方法であって、上記複数の伝送路の数に送信デー
    タのスロット数が満たない場合には、上記セグメンティ
    ングバッファにダミーデータを付加することを特徴とす
    る多重リングLANのデータ伝送方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の多重リングLANのデー
    タ伝送方法であって、上記アダプタ内のセグメンティン
    グバッファから上記複数の伝送路上のスロットに対し
    て、上記複数の伝送路に設けられた送信優先順位に従っ
    てデータをシーケンス番号順に送出し、上記アダプタ内
    のリアセンブルバッファから同一時刻に到着した複数の
    データを、上記複数の伝送路に設けられた送信優先順位
    に従って読み出し、上記アダプタから送信要求があり、
    かつ上記複数の伝送路から上記ループアクセスブロック
    に送られてきたスロットが空き状態である場合には、上
    記複数の伝送路に設けられた送信優先順位に従って、空
    き状態のスロットにのみ送信データを順序正しくのせた
    後、このスロットを上記複数の伝送路へ送出することを
    特徴とする多重リングLANのデータ伝送方法。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の多重リングLANのデー
    タ伝送方法であって、上記アダプタ内のセグメンティン
    グバッファから固定的に割り当てられた上記伝送路にデ
    ータを送出し、上記アダプタ内の順序制御バッファか
    ら、スロット内に設けられたフレーム長の情報及びデー
    タの順序を示すシーケンス番号の情報をもとにして、デ
    ータをシーケンス番号順に読み出し、リアセンブルバッ
    ファへ格納し、上記アダプタから送信要求があり、かつ
    上記複数の伝送路から上記ループアクセスブロックに送
    られてきたスロットが空き状態である場合には、上記複
    数の伝送路に設けられた送信優先順位に従って、空き状
    態のスロットにのみ送信データをのせた後、このスロッ
    トを上記複数の伝送路へ送出することを特徴とする多重
    リングLANのデータ伝送方法。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の多重リングLANにおい
    て、上記アダプタ内のセグメンティングバッファから固
    定的に割り当てられた上記伝送路にデータを送出し、上
    記アダプタ内のリアセンブルバッファから同一時刻に到
    着した複数のデータを、上記複数の伝送路に設けられた
    送信優先順位に従って読み出し、上記アダプタから送信
    要求があり、かつ上記複数の伝送路から上記ループアク
    セスブロックに送られてきたスロットがすべてビジース
    ロットでない場合には、上記複数の伝送路に設けられた
    送信優先順位に従ってスロットに送信データをのせた
    後、このスロットを上記複数の伝送路へ送出することを
    特徴とする多重リングLANのデータ伝送方法。
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