JPH05136689A - 多入力ジヨセフソンandゲート、多入力ジヨセフソンorゲート、ジヨセフソンデコーダ回路、及びジヨセフソンpla回路 - Google Patents

多入力ジヨセフソンandゲート、多入力ジヨセフソンorゲート、ジヨセフソンデコーダ回路、及びジヨセフソンpla回路

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JPH05136689A
JPH05136689A JP4066106A JP6610692A JPH05136689A JP H05136689 A JPH05136689 A JP H05136689A JP 4066106 A JP4066106 A JP 4066106A JP 6610692 A JP6610692 A JP 6610692A JP H05136689 A JPH05136689 A JP H05136689A
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josephson
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interference device
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Hideo Suzuki
秀雄 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、新規なジョセフソン論理ゲートに関
し、入力信号数が増大しても、動作信頼性の低下しない
多入力ジョセフソン論理ゲートを提供することを目的と
する。 【構成】複数の量子干渉素子を縦続接続し、各段の量子
干渉素子にそれぞれの入力ポートから入力信号を供給す
ると同時にバイアス電流源をもうけ、その際第二段目以
降のバイアス電流源を、前段の量子干渉素子の出力信号
によってトリガされてバイアス電流を当該段の量子干渉
素子に供給するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般にジョセフソン論理
装置に関わり、特に多入力構成を有するジョセフソン論
理ゲートに関する。本発明はまたかかるジョセフソンプ
ロセッサを使ったジョセフソンプロセッサに関する。
【0002】ジョセフソン素子は極めて高速の動作と低
消費電力を特徴とし、超高速コンピュータや超高速プロ
セッサに適している。このため、ジョセフソン集積回路
を使って様々なデジタル回路を構築する努力がなされて
いる。ジョセフソン集積回路では、論理ゲートは一般に
ANDゲート又はORゲートとして形成される。
【0003】
【従来の技術】一般に、ジョセフソン論理ゲートは一入
力ないし二入力構成に形成され、多入力構成のものはほ
とんど存在しない。以下では、この理由について簡単に
検討する。
【0004】図16は、単一の入力ポートAを有する最
も簡単な従来の2接合量子干渉素子を示す図である。
【0005】図16を参照するに、ジョセフソンゲート
は二つのジョセフソン接合素子J11およびJ12を有し、
これらのジョセフソン接合素子は超伝導コイルLa、L
bとともに量子干渉素子として動作する超伝導閉ループ
を形成する。コイルLa、Lbが接続されているノード
には交流バイアス電流Igがバイアス端子20より抵抗
Rを介して供給され、バイアス電流はコイルLaおよび
ジョセフソン接合素子J1 を含む第一の経路およびコイ
ルLbおよびジョセフソン接合素子J2 を含む第二の経
路を経て超伝導グランドプレーンGNDに流れる。ま
た、入力論理信号は入力ポートAを経て入力ライン21
に供給される。入力ライン21はそれぞれ超伝導ループ
1中のコイルLaおよびLbと磁界結合するインダクタ
ンスLa’およびLb’を有する。これにより、ジョセ
フソン接合素子J11およびJ12は図17に示す特性に従
って有限電圧状態に遷移する。図16の装置では、抵抗
Rが超伝導ループ1に接続されるノードにおいて出力が
得られる。
【0006】図17の特性曲線は入力電流Icとバイア
ス電流Igの関係を示し、ジョセフソン接合素子J11
よびJ12は図中に斜線で示した領域において有限電圧状
態に遷移する。すなわち、バイアス電流Igが一定に保
たれている場合、電流Icが増加して特性曲線を横切る
と遷移が生じる。その際の電流Icの閾値は電流Igが
減少するにともなって減少する。しかし、このような2
接合素子構成のジョセフソンゲートでは、有限電圧状態
の範囲が限られているという問題点が存在する。これに
ともなって、素子の動作マージンも限られてしまう。こ
の問題は入力ラインの数を増やした場合に特に顕著にな
る。
【0007】図18は超伝導コイルLaおよびLbの他
に三つのジョセフソン接合素子J11,J12,J13を含ん
だ超伝導干渉計ループ2を使った別の典型的なジョセフ
ソン論理ゲートを示す。この場合にも入力論理信号は入
力ポートAからライン21に供給され、ライン21に含
まれるインダクタンスLa’,Lb’とこれらに対応す
るループ2の超伝導コイルLa,Lbとの磁界結合によ
りループ2に転送される。この例では、バイアス電流I
gは抵抗Rを介してコイルLa,Lbの中点に接続され
たバイアス端子20に供給され、供給されたバイアス電
流はジョセフソン接合素子J11, J12, J13を通って超
伝導グランドプレーンに流れる。これにより、図示の素
子は図19に示す特性に従って動作する。この回路で
は、出力信号は抵抗Rをループ2に接続するノードにお
いて得られる。
【0008】図19の特性図において、ジョセフソン接
合素子J11,J12, J13が有限電圧状態を有する領域を
斜線で示す。図18の素子では図16のものに比べて有
限電圧状態の範囲が拡大されており、このためこの回路
は図16のものに比べて広い動作マージンを有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この拡大された動作マ
ージンの特徴を活かして、図18の素子を使って二入力
ANDゲートを構成することがなされている。この場合
は別の入力ラインが干渉ループに磁界結合するように設
けられ、バイアス電流Igは入力電流が両方の入力ライ
ンに同時に供給された場合にのみ有限電圧状態への遷移
が生じるように設定される。また、かかる3接合量子干
渉素子を使って三以上の入力ラインを有するジョセフソ
ンANDゲートを構成する提案がなされている(Hatan
o,Y. et al., IEEE J. Solid-State Circuits, Vol.sc-
22, No.4, August 1987)。
【0010】図20はかかる図18の量子干渉素子2を
使った3入力ジョセフソンANDゲートを示す。この例
では、入力ポートA〜Cに接続された3本の入力ライン
21〜23が設けられる。ここで、バイアス電流Ig
は、ジョセフソン接合素子J11〜J13の有限電圧状態へ
の遷移が、入力ポートA〜Cへ論理信号「1」が同時に
供給された場合にのみ生じるように設定される。
【0011】しかし、かかる図18の量子干渉素子をも
とに形成した多入力ANDゲートでは、量子干渉素子自
体の動作マージンは十分あっても、素子の遷移は入力電
流の和に応じて生じるため入力ラインの数が増加するに
つれて動作マージンが狭くなるのは避けられない。その
結果、かかる構成の多入力ANDゲートはノイズ等に対
して脆弱になる。
【0012】本発明は、上記の問題点に鑑み、動作の安
定性および信頼性を犠牲にすることなく入力ポートの数
を任意に増やせる多入力ジョセフソンANDゲートを提
供することを一の目的とする。
【0013】本発明の他の目的は、動作の安定性および
信頼性を犠牲にすることなく入力ポートの数を任意に増
やせる多入力ジョセフソンORゲートを提供することに
ある。
【0014】本発明の他の目的は、動作の安定性および
信頼性を犠牲にすることなく入力ポートの数を任意に増
やせる多入力ジョセフソンANDゲートを使ったジョセ
フソンデコーダを提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、動作の安定性および
信頼性を犠牲にすることなく入力ポートの数を任意に増
やせる多入力ジョセフソンANDゲートおよび多入力ジ
ョセフソンORゲートを使ったジョセフソンPLA回路
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を複
数の入力ポートに対応して初段から最終段まで複数のジ
ョセフソン論理ゲートを相互に縦続接続して形成した多
入力ジョセフソンANDゲートにおいて、前記ジョセフ
ソン論理ゲートの各々は:超伝導状態から有限電圧状態
に遷移することにより出力信号を生成する量子干渉素子
(S1 〜S4 )と;対応する入力ポート(A〜D)に接
続され、前記量子干渉素子に磁界結合してこれに入力ポ
ートからの入力電流を転送する入力ラインと;前記量子
干渉素子に、バイアス電流を、前記入力ラインに入力電
流が供給された場合に量子干渉素子の有限電圧状態への
遷移が生じるようなレベルで供給するバイアス手段(J
2 〜J4 ,Rs1 〜Rs4 ,Rs21〜Rs41,R22〜R
42)とよりなり、前記バイアス手段のうち第2段目〜最
終段までのものは前段の量子干渉素子の出力信号をトリ
ガ信号として供給され、前記バイアス電流を前記トリガ
信号に応じて出力することを特徴とする多入力ジョセフ
ソンANDゲートにより、または複数の入力ポートに対
応して初段から最終段まで複数のジョセフソン論理ゲー
トを相互に縦続接続して形成した多入力ジョセフソンO
Rゲートにおいて、前記ジョセフソン論理ゲートの各々
は:超伝導状態から有限電圧状態に遷移することにより
出力信号を生成する量子干渉素子(S1 〜S4 )と、対
応する入力ポート(A〜D)に接続され、前記量子干渉
素子に磁界結合してこれに入力ポートからの入力電流を
転送する入力ラインと;前記量子干渉素子に、第一のバ
イアス電流を、前記入力ラインに入力電流が供給された
場合に量子干渉素子の有限電圧状態への遷移が生じるよ
うなレベルで供給する第一のバイアス手段(J2
4 ,Rs1 〜Rs4 ,Rs21〜Rs41,R 22〜R42
と、前記量子干渉素子に、第二のバイアス電流を、前記
第一のバイアス電流が同時に供給されている場合に量子
干渉素子の有限電圧状態への遷移が無条件に生じるよう
なレベルで供給する第二のバイアス手段とよりなり、前
記第二のバイアス手段のうち第2段目〜最終段までのも
のは前段の量子干渉素子の出力信号をトリガ信号として
供給され、前記第二のバイアス電流を前記トリガ信号に
応じて出力することを特徴とする多入力ジョセフソンO
Rゲートにより、または入力データを供給されてこれを
デコードするジョセフソンデコーダ回路において、各々
初段から最終段まで入力データのビット数に対応して縦
続接続して構成されたジョセフソン論理ゲートを有する
複数のジョセフソンANDゲートと、前記複数のジョセ
フソンANDゲートを各段毎に相互接続する相互接続手
段とよりなり、前記ジョセフソン論理ゲートの各々は超
伝導状態から有限電圧状態に遷移することにより出力信
号を生成する量子干渉素子(S1 〜S4 )と、対応する
入力ポート(A〜D)に接続され、前記量子干渉素子に
磁界結合してこれに入力ポートからの入力電流を転送す
る入力ラインと、前記量子干渉素子に、バイアス電流
を、前記入力ラインに入力電流が供給された場合に量子
干渉素子の有限電圧状態への遷移が生じるようなレベル
で供給するバイアス手段(J2 〜J4 ,Rs1 〜R
4 ,Rs21〜Rs41,R22〜R42)とよりなり、前記
バイアス手段のうち第2段目〜最終段までのものは前段
の量子干渉素子の出力信号をトリガ信号として供給さ
れ、前記バイアス電流を前記トリガ信号に応じて出力
し、前記相互接続手段は前記ジョセフソン論理ゲートの
入力ラインを、各ジョセフソンANDゲートに入力デー
タが異なった論理組合せで供給されるように相互接続す
ることを特徴とするジョセフソンデコーダ回路により、
または複数の多入力ジョセフソンANDゲートを含むプ
ログラム可能ジョセフソンANDアレイと、複数の多入
力ジョセフソンORゲートを含むプログラム可能ジョセ
フソンORアレイとよりなり、入力ポートに供給された
多ビット入力データにもとづいて所望の論理演算を行う
ジョセフソンPLA回路において、前記プログラム可能
ジョセフソンANDアレイは各々が複数のジョセフソン
論理ゲート(11〜14)を縦続接続して構成される複
数のジョセフソンANDゲート(G1 〜Gn )と、前記
ジョセフソンANDゲートの各段を相互に接続する第一
の相互接続手段(30)とよりなり、前記ジョセフソン
論理ゲートの各々は超伝導状態から有限電圧状態に遷移
することにより出力信号を生成する量子干渉素子(S1
〜S4 )と、前記第一の相互接続手段により対応する入
力ポート(A〜D)に接続され、前記量子干渉素子に磁
界結合してこれに入力ポートからの入力電流を転送する
入力ラインと、前記量子干渉素子に、バイアス電流を、
前記入力ラインに入力電流が供給された場合に量子干渉
素子の有限電圧状態への遷移が生じるようなレベルで供
給するバイアス手段(J2 〜J4 ,Rs1 〜Rs4 ,R
21〜Rs41,R22〜R42)とよりなり、前記バイアス
手段のうち第2段目〜最終段までのものは前段の量子干
渉素子の出力信号をトリガ信号として供給され、前記バ
イアス電流を前記トリガ信号に応じて出力し、前記第一
の相互接続手段は、入力ポートに供給された入力データ
を、前記複数のジョセフソンANDゲートの各ジョセフ
ソン論理ゲートに、各ジョセフソンANDゲートで異な
る論理組合せで供給し、更に特定のジョセフソン論理ゲ
ートへの入力データの供給を選択的に抑止するプログラ
ム手段を備え、前記プログラム可能ジョセフソンORア
レイは前記プログラム可能ジョセフソンANDアレイの
出力を供給される複数の多入力ジョセフソンORゲート
と、前記多入力ORゲートを相互接続する第二の相互接
続手段(351 〜35n )とよりなり、前記多入力ジョ
セフソンORゲートは複数のジョセフソン論理素子を含
み、前記第二の相互接続手段は前記プログラム可能OR
アレイ中の特定のジョセフソン論理素子への入力データ
の供給を抑止するプログラム手段を備えたことを特徴と
するジョセフソンPLA回路により解決する。
【0017】
【作用】本発明の第一の特徴によれば、多入力ジョセフ
ソンANDゲートおよびジョセフソンORゲートにおい
て、バイアス手段のうち第2段目〜最終段までのものに
前段の量子干渉素子の出力信号をトリガ信号として供給
し、前記バイアス電流を前記トリガ信号に応じて出力さ
せることにより、単一の入力ラインを有し大きな動作マ
ージンを特徴とする量子干渉素子を各段に使うことが可
能になり、動作の信頼性が向上する。また、量子干渉素
子を任意の段数に縦続接続するが可能になり、任意の数
の入力信号に対応して任意の数の入力ポートを、動作マ
ージンを犠牲にすることなく設けることが可能になる。
【0018】本発明の第二の特徴によれば、量子干渉素
子を多段に縦続接続して構成した多入力ANDゲートを
複数個使うことにより、個々の多入力ANDゲートの構
成がタイムドインバータおよびタイミング信号を使う従
来のものにくらべて非常に簡素化され、これにともなっ
て簡単な構成のジョセフソンデコーダ回路およびPLA
回路を得ることができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の第一実施例による4入力AN
Dゲートを示す。
【0020】図1を参照するに、図示の回路は相互に縦
続接続された第一段〜第四段のジョセフソン論理ゲート
回路と、第四段目の回路14に接続された出力回路15
とをふくむ。このうち、第一段目の回路11は図18に
説明したジョセフソンANDゲートと実質的に同一の構
成を有する量子干渉素子S1 を含む。量子干渉素子S 1
はバイアスバス16から抵抗Rs1を介して交流バイア
ス電流を供給され、図18の素子と同様に図19に示し
た動作特性従って動作する。バイアスバス16には交流
電源160が接続される。
【0021】これに対し、第二段目12は、一端を抵抗
1 を介して素子S1 の出力端子に接続され他端を超伝
導グランドプレーンに接続されたジョセフソン接合素子
2 を含む。ジョセフソン接合素子J2 の前記第一端は
さらに抵抗Rs2 を介してバイアスバス16に接続さ
れ、ジョセフソン接合素子J2 が超伝導状態にある限り
バイアス電流がグランドプレーンに流れる。さらに、第
二段目12には、抵抗R 2 を介して前記ジョセフソン接
合素子J2 の第一端に接続されてバイアス電流を供給さ
れる量子干渉素子S2 をふくむ。ジョセフソン接合素子
2 が超伝導状態にある限り量子干渉素子S2 にバイア
ス電流が流れることはなく、素子S2 は超伝導状態に維
持される。
【0022】第三段目と第四段目は実質的に第二段目と
同一の構成を有する。すなわち、第三段目の回路は、一
端に抵抗Rs3 を介してバイアス電流を供給されるとと
もに他端がグランドプレーンに接地されたジョセフソン
接合素子J3 を含み、ジョセフソン接合素子J3 の前記
一端には前段の量子干渉素子S2 の出力端子が抵抗R 31
を介して接続される。また、ジョセフソン接合素子J3
の前記第一端は抵抗R 32を介して量子干渉素子S3 にも
接続される。
【0023】同じく、第四段目の回路は一端に抵抗Rs
4 を介してバイアス電流が供給され他端が超伝導グラン
ドプレーンに接地されているジョセフソン接合素子J4
を含み、ジョセフソン接合素子J4 の前記一端には量子
干渉素子S3 の出力が抵抗R 41を介して供給される。さ
らに、ジョセフソン接合素子J4 の前記第一端は抵抗R
42を介して量子干渉素子S4 に供給される。以上の構成
において、第三段目の回路13は第二段目12に縦続接
続され、第四段目の回路14は第三段目13に縦続接続
される。
【0024】出力段15は一端を抵抗R15を介して前段
の量子干渉素子S4 に接続され他端を超伝導グランドプ
レーンに接地されたジョセフソン接合素子J5 を含み、
バイアス電流がジョセフソン接合素子J5 の前記一端に
抵抗Rs5 を介して供給される。さらに、負荷抵抗Rl
がジョセフソン接合素子J5 の前記第一端より引き出さ
れた出力端子に接続される。ここで、負荷抵抗Rlは出
力段以降に接続されるジョセフソン回路の等価負荷抵抗
をあらわすと考えてもよい。
【0025】図1の素子S1 〜S5 に使われる量子干渉
素子は図18において説明した構成を有し、その際ジョ
セフソン接合素子J11〜J13は、ジョセフソン接合素子
12の臨界電流がJ11あるいはJ13の臨界電流の2倍に
なるように、またジョセフソン接合素子J11とジョセフ
ソン接合素子J13の臨界電流が実質的に等しくなるよう
に形成される。一方、ジョセフソン接合素子J1 からJ
5 は全て実質的に同一の臨界電流Imを有するように形
成される。また、臨界電流Imに対応して抵抗R22,R
32,R42,の値は何れもVg/Imに等しく設定され
る。ただし、Vgはジョセフソン接合素子J1 〜J5
ギャップ電圧をあらわす。より具体的には、ジョセフソ
ン接合素子J1 〜J5を臨界電流Imが例えば0.4m
Aになるように形成し、抵抗R22〜R42の値を8Ωに設
定する。さらに、抵抗R21〜R51の値を2Ωに設定す
る。
【0026】次に、図1の4入力ANDゲートの動作を
詳細に説明する。
【0027】図1の回路のジョセフソン接合素子が全て
超伝導状態である場合から始めると、バイアス電流は、
バイアスバス16から全ての量子干渉素子S1 〜S4
よびジョセフソン接合素子J1 〜J4 に供給される。
【0028】この状態において、第一段に入力信号Aが
供給されると量子干渉素子S1 は有限電圧状態に遷移
し、バイアス電流が抵抗Rs1 から抵抗R21を経てジョ
セフソン接合素子J2 に流れる。ここで、ジョセフソン
接合素子J2 は抵抗R21を流れるバイアス電流と抵抗R
2 を流れるバイアス電流の和に等しい電流でバイアスさ
れその結果ジョセフソン接合素子J2 は有限電圧状態に
遷移する。量子干渉素子S1 が遷移する以前には素子S
1 の抵抗がゼロであるためバイアス電流がR21を介して
ジョセフソン接合素子J2 に流れることはない。
【0029】ジョセフソン接合素子J2 が有限電圧状態
に遷移すると、バイアス電流が抵抗Rs2 から抵抗R22
を通って量子干渉素子S2 に流れ始める。ジョセフソン
接合素子J2 がスイッチする以前には量子干渉素子S2
はバイアス電流を供給されていない。
【0030】この状態で入力信号Bが入力ポートに供給
されると量子干渉素子S2 は有限電圧状態に遷移し、こ
んどはバイアス電流が抵抗R31を経てジョセフソン接合
素子J3 に供給されはじめる。ここで、ジョセフソン接
合素子J3 は抵抗R31を経て供給されるバイアス電流と
抵抗Rs3 を経て供給されるバイアス電流の和に等しい
電流でバイアスされ、有限電圧状態に遷移する。
【0031】かかるジョセフソン接合素子J3 のスイッ
チングに対応して量子干渉素子S3 のバイアスが開始さ
れ、入力信号Cが供給されると素子S3 は有限電圧状態
に遷移する。このようにして、全ての入力ポートに入力
信号A〜Dが供給されている場合には各段iの量子干渉
素子Siおよびジョセフソン接合素子Jiの遷移は初段
から最終段まで順次進行する。これに対し、入力ポート
のどれか一つにでも入力信号が供給されていないと遷移
はその段で停止し、負荷Rlに供給される出力信号は低
レベル状態に変化する。このように、図1の回路は多入
力ANDゲートとして動作する。
【0032】以上の動作において、有限電圧状態に遷移
した場合ジョセフソン接合素子J1 からJ5 はジョセフ
ソン接合のギャップ電圧に対応した電圧を出力すること
は重要である。ジョセフソン接合のギャップ電圧は接合
を形成する材料により決定されるものであるため、上記
の動作においてジョセフソン接合素子Jiから対応する
量子干渉素子Siに供給されるバイアス電流の大きさは
抵抗Ri2 の大きさによって一意的に決定されることに
なる。換言すれば、前段の量子干渉素子、例えばSi-1
の遷移を引き起こした前段のバイアス電流の大きさは後
段の量子干渉素子のバイアス電流には全く影響しない。
このため、図1の多入力ANDゲートでは、例え縦続接
続の段数を増やしても動作が不安定になったりする問題
点が生じることがない。
【0033】また、個々の量子干渉素子Siは単一の入
力ラインのみを有しているため、十分な動作マージンが
確保できる。図19の動作特性図を参照。この動作マー
ジンの余裕のため、入力電流を初段から最終段に向かっ
て順次生じる遷移動作に同期させて供給する必要はな
い。すなわち、全入力ポートに入力信号が同時に供給さ
れている場合でも、前記の逐次進行する遷移動作のため
の十分な時間的な余裕が得られる。
【0034】次に、本発明の第2の実施例による4入力
ANDゲートを、図2に示す回路図を用いて説明する。
なお、図1の4入力ANDゲートと同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0035】本実施例は、上記図1に示す第1の実施例
とほぼ同様の構成であるが、第2段入力部12の抵抗R
1及び単接合ジョセフソン素子J2 がなく、第1段入力
部11の3接合量子干渉素子S1 が抵抗R2を介して3
接合量子干渉素子S2 に接続されている点が異なる。
【0036】従って、第2段入力部12の3接合量子干
渉素子S2 は、第1段入力部11の3接合量子干渉素子
1 がスイッチすることにより、バイアス電流が与えら
れる。そしてその際、3接合量子干渉素子S2に入力電
流Bがあると、次の第3段入力部13の単接合ジョセフ
ソン素子J3 をスイッチさせる。入力電流Bがない場合
には、それ以降の接合はスイッチしない。以下、同様に
動作し、全ての入力電流A,B,C,Dが与えられたと
きのみ、出力信号が“1”になる。
【0037】このように本実施例によれば、上記第1の
実施例と同様に動作することができる。但し、第2段入
力部12に単接合ジョフソセン素子J2 がなくなったぶ
んだけ、バイアスのマージンが多少減少するが、その反
面、素子数が減少したことにより、スピードが多少向上
し、また集積度の向上を図ることができる。
【0038】次に、本発明の第3の実施例による4入力
ANDゲートを、図3に示す回路図を用いて説明する。
なお、図1の4入力ANDゲートと同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】本実施例は、上記図1に示す第1の実施例
とほぼ同様の構成であるが、第1段入力部1において、
上記図1における3接合量子干渉素子S1 の代わりに図
16に示した2接合量子干渉素子S5 が設けられている
点が異なる。そしてこの2接合量子干渉素子S5 は、臨
界電流比が1:1になるように設計する。但し、この2
接合量子干渉素子S5 は、対称型でなく比対称型を用い
ることも勿論可能である。
【0040】本実施例においても、上記第1又は第2の
実施例と同様に、4入力のANDゲートとして動作する
ことができる。但し、図1の4入力ANDゲートと比較
すると、第1段入力部11における3接合量子干渉素子
1 の代わりに2接合量子干渉素子S5 を用いている分
だけ、動作マージンが減少するため、設計の余裕が小さ
くなる。このため、本実施例においては、バイアス電流
及び第2段入力部12以降の入力信号B,C,Dを与え
た後、第1段入力部11の入力信号Aを2接合量子干渉
素子S5 の磁界結合線に与えるようなタイミングで動作
させることが望ましい。
【0041】反面、3接合量子干渉素子S1 の代わりに
2接合量子干渉素子S5 を用いた分だけ、レイアウトが
容易になり、集積度の向上を図ることができる。
【0042】次に、本発明の第4の実施例による4入力
ANDゲートを、図4に示す回路図を用いて説明する。
なお、図3の4入力ANDゲートと同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】本実施例は、上記図3に示す第3の実施例
とほぼ同様の構成であるが、第2段入力部12の抵抗R
1 及び単接合ジョセソフン素子J2 がなく、第1段入力
部11の2接合量子干渉素子S5 が抵抗R2 を介して3
接合量子干渉素子S2 に接続されている点が異なる。
【0044】本実施例においても、上記第3の実施例と
同様に、4入力のANDゲートとして動作することがで
きる。但し、図3の4入力ANDゲートと比較すると、
第2段入力部12に単接合ジョセフソン素子J2 がなく
なった分だけ、バイアスのマージンが多少減少するが、
その反面、素子数が減少したことにより、スピードが多
少向上し、また集積度の向上を図ることができる。
【0045】次に、本発明の第5の実施例による4入力
ANDゲートを、図5に示す回路図を用いて説明する。
なお、図3の3入力ANDゲートと同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】本実施例は、上記図3に示す第3の実施例
とほぼ同様の構成であるか、第2乃至第4段入力部1
2,13,14において、上記図1における3接合量子
干渉素子S2 ,S3 ,S4 の代わりにそれぞれ2接合量
子干渉素子S6 ,S7 ,S8 が設けられている点が異な
る。そしてこれらの2接合量子干渉素子S6 ,S7 ,S
8 は、臨界電流比が1:1になるように設計する。但
し、対称型でなく比対称型を用いることも勿論可能であ
る。
【0047】本実施例においても、上記第3の実施例と
同様に、4入力のANDゲートとして動作することがで
きる。但し、図3の4入力ANDゲートと比較すると、
第2段入力部12以降の3接合量子干渉素子S2
3 ,S4 の代わりにそれぞれ2接合量子干渉素子
6 ,S7 ,S8 を用いている分だけ、動作マージンが
減少するため、設計の余裕が小さくなる。このため、本
実施例においては、まずバイアス電流を与えた後、第1
段入力部11と第2段入力部12以降の入力信号をポー
トA,B,C,Dにおいてこの順序でそれぞれ2接合量
子干渉素子S5 ,S6 ,S7 ,S8 の臨界結合線に与え
るようなタイミングで動作させることが望ましい。
【0048】反面、3接合量子干渉素子S2 ,S3 ,S
4 の代わりにそれぞれ2接合量子干渉素子S6 ,S7
8 を用いた分だけ、大幅にレイアウトが容易になり、
集積度の向上を図ることができる。
【0049】次に、本発明の第6の実施例による4入力
ANDゲートを、図6に示す回路図を用いて説明する。
なお、図5の4入力ANDゲートと同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施例は、上記図5に示す第5の実施例
とほぼ同様の構成であるが、第2段入力部12の抵抗R
1 及び単接合ジョセフソン素子J2 がなく、第1段入力
部11の2接合量子干渉素子S5 が抵抗R2 を介して2
接合量子干渉素子S6 に接続されている点が異なる。
【0051】本実施例においても、上記第5の実施例と
同様に、4入力のANDゲートとして動作することがで
きる。但し、図5の4入力ANDゲートと比較すると、
第2段入力部12に単接合ジョセフソン素子J2 がなく
なった分だけ、バイアスのマージンが多少減少するが、
その反面、素子数が減少したことにより、スピードが多
少向上し、また集積度の向上を図ることができる。
【0052】次に、図面を参照して本発明の第7実施例
によるジョセフソンデコーダ回路を説明する。
【0053】図7は本実施例に係るジョセフソンデコー
ダ回路を示す回路図であり、4−16ビットのデコーダ
回路を示すものである。同図に示されるように、本実施
例のジョセフソンデコーダ回路においては、先の実施例
で説明した多入力ジョセフソンANDゲートG1 〜G16
がデコーダの出力OUT1 〜OUT16の数(16個)だ
け配置され、これら複数の多入力ジョセフソンANDゲ
ートの各入力IN10,IN11,IN12,IN13〜IN
160 ,IN161 ,IN162 ,IN163 に対して相補的な
4ビットのアドレス信号A0 ,A1 ,A2 ,A3
0b,A1b,A2b,A 3bが相互接続配線30により、各
段毎に組み合わされて供給されるようになっている。こ
こで、アドレス信号A0b,A1b,A2b,A3bは、アドレ
ス真信号A0 ,A1 ,A2 ,A3 の補信号(反転レベル
の信号)を示している。
【0054】図7に示されるように、具体的に、1番目
の4入力ジョセフソンANDゲートG1 において、入力
IN10には相互接続配線30を介してアドレス信号A0b
が供給され、同様に、入力IN11,IN12,IN13には
それぞれアドレス信号A1b,A2b,A3bが供給されてい
る。従って、1番目のデコーダ出OUT1 は、アドレス
信号A0b,A1b,A2b,A3bが全て入力されてときに出
力されるようになっている。同様に、2番目のデコーダ
出力OUT2 は、アドレス信号A0 ,A1b,A 2b,A3b
が全て入力されたときに出力され、そして、16番目の
デコーダ出力OUT16は、アドレス信号A0 ,A1 ,A
2 ,A3 が全て入力されたときに出力されるようになっ
ている。
【0055】本実施例のジョセフソンデコーダ回路で
は、先の実施例で説明した多入力ANDゲートを使うこ
とにより、アドレス信号数の多い大規模なデコーダ回路
であっても複雑な配線を行うことなく構成することがで
き、これにより、配線領域の面積を低減して集積度を向
上させることができる。また、これに関連して本実施例
のジョセフソンデコーダ回路は、回路設計が容易である
特長を有する。また、冗長回路としてデコーダ回路の出
力数よりも多くの多入力ジョセフソンANDゲートを設
けておき、デコーダ回路の不良な段のANDゲートの代
わりに使用するように構成すれば、歩留りを向上させる
ことができる。
【0056】図8は図7のジョセフソンデコーダ回路の
一変形例に対応する本発明第8実施例を示す図であり、
図9は図7のジョセフソンデコーダ回路の他の変形例に
対応する本発明第9実施例を示す図である。これらの変
形例は、各量子干渉素子の磁界入力線に与える電流を、
ギャップ電圧の2倍以上の出力電圧を発生するジョセフ
ソンゲートにより与えるようにしたものである。このよ
うな昇圧ゲート(ジョセフソンゲート)を用いること
で、アドレス線の立上がり時間を速めることができる。
尚、図3および図4において、参照符号R0 ,R0b,R
1 ,R1b,R2 ,R2b,R3 ,R3bは、昇圧ゲートから
各ジョセフソンANDゲートの量子干渉素子の磁界制御
入力線の負荷抵抗(終端抵抗)である。
【0057】図8に示すジョセフソンデコーダ回路で
は、各ジョセフソンゲート(昇圧ゲート)DG0 ,DG
0b,DG1 ,DG1b,DG2 ,DG2b,DG3 ,DG3b
が複数の単接合ジョセフソン素子を備えて構成されてお
り、ギャップ電圧の数倍の出力電圧を発生することがで
きる。昇圧ゲート(ジョセフソンドライバ)DG0 〜D
3bを用いることにより、アドレス線の立上がり時間を
速めることができる。このとき、アドレス線の特性イン
ピーダンスと負荷抵抗(終端抵抗)R0 〜R3bの値が等
しくなるように昇圧ゲートの出力電圧を選ぶことによ
り、インピーダンスマッチングをとって、理想的な信号
伝達を実現することができる。
【0058】図9に示すジョセフソンデコーダ回路で
は、各ジョセフソン昇圧ゲートEG0 ,EG0b,E
1 ,EG1b,EG2 ,EG2b,EG3 ,EG3bが複数
の量子干渉素子(3接合量子干渉素子)を備えて構成さ
れており、直列接続した複数の3接合量子干渉素子を用
いてギャップ電圧の数倍の出力電圧を得て、アドレス線
の立上がり時間を速めるようにしたものである。なお、
ジョセフソン昇圧ゲートDG,EGについては特願平3
−15575を参照。
【0059】上述したように、本実施例のジョセフソン
デコーダ回路によれば、従来の複雑な構成(特に、複雑
な配線)を有するジョセフソンデコーダを多入力のAN
Dゲートを各デコーダ出力の数用いることによって、配
線領域が小さく簡単な構成のジョセフソンデコーダ回路
を実現することができる。さらに、本実施例のジョセフ
ソンデコーダ回路は、回路設計が容易であり、また、冗
長回路も簡単に設けることができる。
【0060】次に、本発明の第10実施例によるジョセ
フソンメモリ回路のデコーダ回路及び冗長用デコーダ回
路を図10を参照しながら説明する。
【0061】この4−16ビットのデコーダ回路1は、
メモリセル部(図示せず)のビット線側及びワード線側
にぞれぞれ設けられ、4入力ANDゲート(G1
n )が24 個ずつ配置されている。明確に示すため、
そのうちの1個の4入力ANDゲートGi を一点鎖線で
囲む。これらの4入力ANDゲートGi の各入力には、
アドレス信号の真信号及び補信号をペアとしてどちらか
の信号が与えられる。
【0062】例えば図中の最上位に位置する最初の4入
力ANDゲートG1の第1乃至第4段入力部には、それ
ぞれ補信号A0b,A1b,A2b,A3bがその量子干渉素子
の磁界制御入力として与えられる。従って、その演算結
果A0b,A1b,A2b,A3bが出力される。また、第2番
目の4入力ANDゲート2の第1乃至第4入力部には、
それぞれ真信号A0 、補信号A1b,A2b,A3bが与えら
れ、その演算結果A0 ,A1b,A2b,A3bが出力され
る。
【0063】同様に、第3番目から第24 番目に至る4
入力ANDゲート2の第1乃至第4段入力部にも、それ
ぞれアドレス信号の所定の真信号又は補信号が与えら
れ、その演算結果A0b,A1b,A2b,A3b,…が出力さ
れる。このようにして、24 個の出力のうち1個のみが
選択される。即ち、24 本の行又は列のうち、所望の1
本の行又は列が選択される。
【0064】また、このデコーダ回路1の冗長用デコー
ダ回路は図中において破線で囲まれており、4入力AN
DゲートGred が1本の冗長ラインドライバを形成して
いる。この4入力ANDゲートはGred は上記デコーダ
回路1の4入力ANDゲートGi と同じ構成のものであ
る。
【0065】冗長用デコーダ回路の4入力4ANDゲー
トGred の第1乃至第4段入力部は、ヒューズ部31,
32を介して、それぞれデコーダ回路の4入力ANDゲ
ートGi の第1の乃至第4段入力部、及びアドレス信号
の真信号又は補信号A0 ,A 0b;A1 ,A1b,A2 ,A
2b,A3 ,A3bに接続されている。
【0066】このヒューズ部3,32は、その拡大図X
に示されるように、アドレス信号の真信号と補信号の信
号線が互いに並行しているパラレル線30a,30bと
立体的に交差しているクロス線30cとが併存してい
る。
【0067】このため、アドレス信号が与えられると、
その真信号と補信号の信号線は互いに電気的に接続され
ており、しかも磁界制御線のインダクタンスは比較的大
きいため、アドレス信号の信号電流のうち量子干渉素子
の磁界制御線に流れる電流は小さく、従ってこの電流で
は量子干渉素子がスイッチすることはない。
【0068】図10の各多入力ANDゲートG1 〜Gn
及びGred の出力端子にはヒューズf1 〜fn 及びfr
がそれぞれ設けられ、レーザビーム照射によって溶断で
きるようになっている。そこで、ある行又は列のメモリ
セル欠陥ビットがあり、冗長用デコーダ回路として機能
させる場合、例えばレーザを用いてヒューズ部31,3
2の真信号と補信号の信号線のパラレル線30a,30
b又はクロック線30cの一方を任意に切断し、不良ア
ドレスを書き込むと共に、不良アドレスに対応する多入
力ANDゲートの出力ヒューズを切断することができる
ようになっている。
【0069】例えば、いま、アドレス信号1100に相
当する行又は列のメモリセルに欠陥があったとし、その
際の欠陥救済方法を、図11を用いて説明する。
【0070】冗長用デコーダ回路の4入力ANDゲート
red の第1及び第2段入力部のヒューズ部31,32
は、その拡大図Yに示されように、それぞれ真信号と補
信号の信号線のパラレル線30a,30bがレーザによ
って切断され、クロス線30cのみが存在する。従っ
て、第1および第2段入力部には、それぞれ真信号
0 ,A1 が与えられる。
【0071】他方、第3及び第4入力部のヒューズ部
5,6はその拡大図Zに示されるように、それぞれクロ
ック線30cが切断されてパラレル線30a,30bの
みが存在する。従って、第3及び第4段入力部には、そ
れぞれ補信号A2b,A3bが与えられる。こうして、冗長
用デコーダ回路の4入力ANDゲートGred による演算
結果A0 ,A1 ,A2b,A3bが出力されることになる。
【0072】これと同時に4入力ANDゲートG4 のヒ
ューズf4 が切断される。従って、アドレス信号110
0が入力され場合、この信号に対応するデコーダ回路の
4入力ANDゲートG4 の代わりに、冗長用デコーダ回
路Gredの4入力ANDゲートがGred が動作し、冗
長メモリセル部に設けた所定の行又は列を選択する。
【0073】このように第1の実施例によれば、ジョセ
フソンメモリ回路において、動作マージンを低減するこ
となく多入力化が可能な4入力NADゲートGiを用い
てデコーダ回路を構成すると共に、同じ4入力ANDゲ
ートGred4によって冗長用デコーダ回路の冗長ライン
を形成することにより、メモリ配列中に欠陥のある行、
列、又はメモリセルが存在しても、またデコーダ回路の
多入力ジョセフソン論理積ゲートに欠陥が存在しても、
その欠陥部分に相当するアドレス信号が入力されたと
き、冗長用デコーダ回路によって冗長メモリセル部の行
又は列を代わりに選択することができる。
【0074】従って、欠陥を含んでいても良品として機
能することができるため、チップ歩留りの向上、チップ
コストの低減を実現することができる。
【0075】次に、本発明の第11の実施例によるジョ
セフソンメモリデコーダ回路及び冗長用デコーダ回路
を、図12に示す回路図を用いて説明する。なお、図1
1の回路図と同一の構成要素には同一の符号を付して説
明を省略する。
【0076】上記第1の実施例における冗長用デコーダ
回路の冗長ラインが1本であったのに対し、2本の冗長
ライン、即ち2個の4入力ANDゲートGred1,Gred2
が配置されている点に本第11実施例の特徴がある。
【0077】そしてこの冗長用デコーダ回路の2個の4
入力ANDゲートGred1, red2の各段の入力部は上記
第1の実施例の場合と同様にヒューズ部31,32を介
してそれぞれデコーダ色の4入力ANDゲートGi の各
段の入力部、及びアドレス信号の真信号又は補信号A
3,A3’;A2,A2’;A1,A1’;A0,A
0’に接続されていると共に、ヒューズ部33を介して
相互に接続されている。
【0078】そしてこれらのヒューズ部31,32,3
3において、アドレス信号の真信号と補信号の信号線が
パラレル線及びクロック線として併存しているのは、上
記第10の実施例の図10における拡大図に示される場
合と同様である。
【0079】なお、上記第1及び第2の実施れぽにおい
ては、冗長用デコーダ回路の冗長ラインが1本及び2本
の場合について述べたが、これに限定されず、原理的に
は何本にでも増加させることができ、従ってチップ歩留
りの更なる向上を実現することができる。但し、冗長ラ
インの増加につれて歩留り改善率は飽和する傾向にな
る。
【0080】また、上記第1及び第2の実施例は、4−
16ビットのジョセフソンメモリ回路の場合について説
明しが、更に多ビットのジョセフソンメモリ回路にも、
本発明の適用が可能なことはいうまでもない。
【0081】この場合、デコーダ回路及び冗長用デコー
ダ回路に用いる4入力ANDゲートGi を更に多入力化
する必要が生じるが、図3に示す4入力ANDゲートは
原理的にはラダー状に接続された各段の入力部を構成す
る単接合ジョセフソン素子及び3接合量子干渉素子から
なるユニットの数を増加すれば、いくらでも入力数を増
やすことができるため、容易にこの要求に応えることが
できる。
【0082】図13は本発明の第12実施例によるPL
A回路を示す。図13を参照するに、本実施例のPLA
回路はANDアレイ41とORアレイ42とよりなり、
ANDアレイ41は複数のジョセフソンANDゲートG
1 〜Gnを相互接続配線30で接続した点で図12のデ
コーダと同様な構成を有する。
【0083】一方、ANDアレイ41では、相互接続配
線30が、各ジョセフソンANDゲート中の特定の量子
干渉素子Sxと磁界結合をしないように構成されてい
る。かかる相互接続配線30は、例えば先のメモリデコ
ーダの実施例で説明したようなヒューズを使って相互接
続配線中の配線導体lが量子干渉素子Sxを迂回するよ
うにすることで実現できる。その結果、ANDアレイ4
1の各ANDゲートの動作を適宜プログラムすることが
でき、ANDアレイ41はアレイ41中に設けられたジ
ョセフソンANDゲートの数に対応した出力信号O1
Onを、所望のプログラムに従って出力する。
【0084】一方、ORアレイ42は多数のORゲート
OR1 〜ORmより構成され、各々のORゲートは複数
の量子干渉素子Sを交流バイアス電源160に直列に接
続して構成される。さらに、各々のジョセフソンORゲ
ート中の量子干渉素子Sは前記ANDアレイ41の出力
信号O1 〜Onにより駆動され、有限電圧状態に遷移す
ることにより出力信号X0 〜Xmを出力する。その際、
量子干渉素子Sは直列接続されているため何れの素子S
iが遷移しても出力信号Xiがえられる。換言すれば、
このように直列接続された量子干渉素子Sはジョセフソ
ンORゲートとして動作する。
【0085】ORアレイ42に供給されたANDアレイ
42の出力信号O1〜Onは相互接続配線351 〜35
nを介して各ジョセフソンORゲートOR1 〜ORmの
量子干渉素子Sに供給されるが、その際先のメモリデコ
ーダの実施例で説明したのと同じように相互接続配線3
i 中にレーザビームにより切断されるヒューズを設け
ることにより、配線35i が特定の素子Sを迂回するよ
うに形成でき、これによりORゲートの動作を適宜プロ
グラムすることができる。さらに、かかるANDアレイ
41とORアレイ42を組み合わせることにより、任意
の論理動作を得ることが可能になる。
【0086】図14は本発明の第13の実施例によるP
LA回路の構成を示す。図中、ANDアレイ51は図1
3のANDアレイ41と同一の構成を有し入力信号
0 ,A 0b,A1 ,A1b,...に対応して出力信号O
1 〜OnをORアレイ52に供給する。
【0087】ORアレイ52は図20に示す構成の複数
のジョセフソンORゲートより構成され、ORアレイ4
2と同様な動作を行い出力信号X0 〜Xmを出力する。
【0088】図20はORアレイ52に使用するジョセ
フソンORゲートの構成を示す。
【0089】図20を参照するに、ジョセフソンORゲ
ートは図1で説明したジョセフソンANDゲートと類似
した構成を有するが、各量子干渉素子Siに対応してバ
イアスバスからバイアス電流を供給するバイアス抵抗R
si’が設けられている点が異なっている。ここで、各
量子干渉素子Siは抵抗Rsi’を介して、有限電圧状
態への遷移が自発的に生じるよりもわずかに低いレベル
にバイアスされる。この状態で入力信号が入力ポートに
供給されると素子SiはジョセフソンANDゲートの場
合と同じく有限電圧状態に遷移して出力電圧が発生す
る。一方、量子干渉素子Siはその前段の素子Si-1
ら出力が供給された場合でも有限電圧状態に遷移を生
じ、かかる遷移は入力ポートへの入力信号とは無関係に
生じる。一つの段で量子干渉素子の遷移が生じるとかか
る遷移は順次次段に波及し、従って、本実施例のジョセ
フソンORゲートはいずれの段に入力信号が供給された
場合においても出力を生じる論理和動作を行う。
【0090】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨内で様々な
変形、変更が可能である。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、量子干渉素子を入力端
子の数に対応して複数個縦続接続し、その際二段目以降
の量子干渉素子へのバイアス電流の供給を、前段の量子
干渉素子の有限電圧状態への遷移に対応して行うことに
より、簡単な構成で動作の信頼性が高い多入力ANDゲ
ートおよび多入力ORゲートを構成することが可能であ
る。各段の量子干渉素子は単一の入力ラインのみを有す
るため動作マージンが大きく、しかも任意の段数縦続接
続しても動作の安定性が損なわれない。本発明による多
入力ANDゲートあるいは多入力ORゲートを用いるこ
とにより、簡単な構成のジョセフソンデコーダ回路やP
LA回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による4入力ANDゲー
トを示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例による4入力ANDゲー
トを示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例による4入力ANDゲー
トを示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施例による4入力ANDゲー
トを示す回路図である。
【図5】本発明の第5の実施例による4入力ANDゲー
トを示す回路図である。
【図6】本発明の第6の実施例による4入力ANDゲー
トを示す回路図である。
【図7】本発明の第7の実施例によるジョセフソンデコ
ーダ回路を示す図である。
【図8】本発明の第8の実施例によるジョセフソンデコ
ーダ回路を示す図である。
【図9】本発明の第9の実施例によるジョセフソンデコ
ーダ回路を示す図である。
【図10】(A)および(B)は本発明の第10の実施
例によるジョセフソンメモリ回路のデコーダ回路及び冗
長用デコーダ回路を示す回路図である。
【図11】(A)〜(C)は特定のアドレス信号に対応
する行または列のメモリセルに欠陥があった場合の救済
方法を説明するための図である。
【図12】本発明第11の実施例によるジョセフソンメ
モリ回路のデコーダ回路及び冗長用デコーダ回路を示す
回路図である。
【図13】本発明の第12実施例によるPLA回路を示
す図である。
【図14】本発明の第13の実施例によりPLA回路を
示す図である。
【図15】図14のPLA回路で使うジョセフソンOR
ゲートを示す図である。
【図16】従来の2接合量子干渉素子を示す図である。
【図17】図16の素子の動作特性を示す図である。
【図18】従来の3接合量子干渉素子を示す図である。
【図19】図18の素子の動作特性を示す図である。
【図20】従来の3入力ジョセフソンANDゲートを示
す回路図である。
【符号の説明】
11〜14 各段の入力部 15 出力段 16 バイアスバス 20 バイアス端子 21〜23 入力ライン 30 相互接続配線 30a,30b,30c ヒューズ 31〜33 ヒューズ部 351 〜35m 相互接続配線 41,51 ANDアレイ 42,52 ORアレイ 160 バイアス電源 A〜D 入力ポート A0 〜A3 入力真信号 A0b〜A3b 入力補信号 DG0 〜DG3b,EG0 〜EG3b 昇圧ゲート G1 〜Gn ジョセフソンANDゲート GND 超伝導グランドプレーン J1 〜J5 ,J11〜J13 ジョセフソン接合 OR1 〜ORm,OR1 ’〜ORm’ ジョセフソンO
Rゲート Rl 負荷抵抗 Rs1 〜Rs5 ,Rs2 ’〜Rs4 ’ バイアス抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ポートに対応して初段から最
    終段まで複数のジョセフソン論理ゲートを相互に縦続接
    続して形成した多入力ジョセフソンANDゲートにおい
    て、前記ジョセフソン論理ゲートの各々は:超伝導状態
    から有限電圧状態に遷移することにより出力信号を生成
    する量子干渉素子(S1 〜 S4 )と;対応する入力ポ
    ート(A〜D)に接続され、前記量子干渉素子に磁界結
    合してこれに入力ポートからの入力電流を転送する入力
    ラインと;前記量子干渉素子に、バイアス電流を、前記
    入力ラインに入力電流が供給された場合に量子干渉素子
    の有限電圧状態への遷移が生じるようなレベルで供給す
    るバイアス手段(J2 〜J4 ,Rs1 〜Rs4 ,Rs21
    〜Rs41,R22〜R42)とよりなり、 前記バイアス手段のうち第2段目〜最終段までのものは
    前段の量子干渉素子の出力信号をトリガ信号として供給
    され、前記バイアス電流を前記トリガ信号に応じて出力
    することを特徴とする多入力ジョセフソンANDゲー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第2段目から最終段までのバイアス
    手段の各々は、一端をバイアス電流源に接続された第一
    のバイアス抵抗(Rs2 〜Rs4)と、前記第一のバイ
    アス抵抗の他端に一端を接続され他端を接地されたジョ
    セフソン接合素子(J2 〜J4 ) と、一端を前段の量子
    干渉素子に接続されてこれより出力信号を供給され、他
    端を前記ジョセフソン接合素子の一端に接続された入力
    抵抗(R21〜R41) と、一端を前記ジョセフソン接合の
    一端に接続され他端を量子干渉素子のバイアス端子に接
    続された第二のバイアス抵抗(R22〜R42)とよりなる
    ことを特徴とする請求項1記載の多入力ANDゲート。
  3. 【請求項3】 前記第二のバイアス抵抗(R22〜R42
    はジョセフソン接合素子のギャップ電圧(Vg)を臨界
    電流(Im)で除した値に等しく設定されることを特徴
    とする請求項2記載の多入力ジョセフソンANDゲー
    ト。
  4. 【請求項4】 入力データを供給されてこれをデコード
    するジョセフソンデコーダ回路において、 各々初段から最終段まで入力データのビット数に対応し
    て縦続接続して構成されたジョセフソン論理ゲートを有
    する複数のジョセフソンANDゲートと、 前記複数のジョセフソンANDゲートを各段毎に相互接
    続する相互接続手段とよりなり、 前記ジョセフソン論理ゲートの各々は超伝導状態から有
    限電圧状態に遷移することにより出力信号を生成する量
    子干渉素子(S1 〜S4 )と、対応する入力ポート(A
    〜D)に接続され、前記量子干渉素子に磁界結合してこ
    れに入力ポートからの入力電流を転送する入力ライン
    と、前記量子干渉素子に、バイアス電流を、前記入力ラ
    インに入力電流が供給された場合に量子干渉素子の有限
    電圧状態への遷移が生じるようなレベルで供給するバイ
    アス手段(J2 〜J4 ,Rs1 〜Rs4 ,Rs21〜Rs
    41,R22〜R42)とよりなり、前記バイアス手段のうち
    第2段目〜最終段までのものは前段の量子干渉素子の出
    力信号をトリガ信号として供給され、前記バイアス電流
    を前記トリガ信号に応じて出力し、 前記相互接続手段は前記ジョセフソン論理ゲートの入力
    ラインを、各ジョセフソンANDゲートに入力データが
    異なった論理組合せで供給されるように相互接続するこ
    とを特徴とするジョセフソンデコーダ回路。
  5. 【請求項5】 前記ジョセフソンANDゲートは前記入
    力データの論理組合せの数よりも多く設けられ、前記相
    互接続手段は複数のジョセフソンANDゲートが同一の
    入力データ組合せに対して出力を生成するように前記ジ
    ョセフソンANDゲートを接続するプログラム可能接続
    手段を含むことを特徴とする請求項4記載のジョセフソ
    ンデコーダ回路。
  6. 【請求項6】 複数の多入力ジョセフソンANDゲート
    を含むプログラム可能ジョセフソンANDアレイと、複
    数の多入力ジョセフソンORゲートを含むプログラム可
    能ジョセフソンORアレイとよりなり、入力ポートに供
    給された多ビット入力データにもとづいて所望の論理演
    算を行うジョセフソンPLA回路において、 前記プログラム可能ジョセフソンANDアレイは各々が
    複数のジョセフソン論理ゲート(11〜14)を縦続接
    続して構成される複数のジョセフソンANDゲート(G
    1 〜Gn)と、前記ジョセフソンANDゲートの各段を
    相互に接続する第一の相互接続手段(30)とよりな
    り、 前記ジョセフソン論理ゲートの各々は超伝導状態から有
    限電圧状態に遷移することにより出力信号を生成する量
    子干渉素子(S1 〜S4 )と、前記第一の相互接続手段
    により対応する入力ポート(A〜D)に接続され、前記
    量子干渉素子に磁界結合してこれに入力ポートからの入
    力電流を転送する入力ラインと、前記量子干渉素子に、
    バイアス電流を、前記入力ラインに入力電流が供給され
    た場合に量子干渉素子の有限電圧状態への遷移が生じる
    ようなレベルで供給するバイアス手段(J2 〜J4 ,R
    1 〜Rs4 ,Rs21〜Rs41,R22〜R42)とよりな
    り、前記バイアス手段のうち第2段目〜最終段までのも
    のは前段の量子干渉素子の出力信号をトリガ信号として
    供給され、前記バイアス電流を前記トリガ信号に応じて
    出力し、 前記第一の相互接続手段は、入力ポートに供給された入
    力データを、前記複数のジョセフソンANDゲートの各
    ジョセフソン論理ゲートに、各ジョセフソンANDゲー
    トで異なる論理組合せで供給し、更に特定のジョセフソ
    ン論理ゲートへの入力データの供給を選択的に抑止する
    プログラム手段を備え、 前記プログラム可能ジョセフソンORアレイは前記プロ
    グラム可能ジョセフソンANDアレイの出力を供給され
    る複数の多入力ジョセフソンORゲートと、前記多入力
    ORゲートを相互接続する第二の相互接続手段(351
    〜35n )とよりなり、前記多入力ジョセフソンORゲ
    ートは複数のジョセフソン論理素子を含み、前記第二の
    相互接続手段は前記プログラム可能ORアレイ中の特定
    のジョセフソン論理素子への入力データの供給を抑止す
    るプログラム手段を備えたことを特徴とするジョセフソ
    ンPLA回路。
  7. 【請求項7】 複数の入力ポートに対応して初段から最
    終段まで複数のジョセフソン論理ゲートを相互に縦続接
    続して形成した多入力ジョセフソンORゲートにおい
    て、前記ジョセフソン論理ゲートの各々は:超伝導状態
    から有限電圧状態に遷移することにより出力信号を生成
    する量子干渉素子(S1 〜 S4 )と、 対応する入力ポート(A〜D)に接続され、前記量子干
    渉素子に磁界結合してこれに入力ポートからの入力電流
    を転送する入力ラインと;前記量子干渉素子に、第一の
    バイアス電流を、前記入力ラインに入力電流が供給され
    た場合に量子干渉素子の有限電圧状態への遷移が生じる
    ようなレベルで供給する第一のバイアス手段(J2 〜J
    4 ,Rs1 〜Rs4 ,Rs21〜Rs41,R 22〜R42
    と、 前記量子干渉素子に、第二のバイアス電流を、前記第一
    のバイアス電流が同時に供給されている場合に量子干渉
    素子の有限電圧状態への遷移が無条件に生じるようなレ
    ベルで供給する第二のバイアス手段とよりなり、前記第
    二のバイアス手段のうち第2段目〜最終段までのものは
    前段の量子干渉素子の出力信号をトリガ信号として供給
    され、前記第二のバイアス電流を前記トリガ信号に応じ
    て出力することを特徴とする多入力ジョセフソンORゲ
    ート。
JP4066106A 1991-03-25 1992-03-24 多入力ジヨセフソンandゲート、多入力ジヨセフソンorゲート、ジヨセフソンデコーダ回路、及びジヨセフソンpla回路 Withdrawn JPH05136689A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021526772A (ja) * 2018-07-17 2021-10-07 ノースロップ グラマン システムズ コーポレーション Jtlベースの超伝導論理アレイおよびfpga

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