JPH05136415A - 電界効果トランジスター及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスター及びその製造方法

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JPH05136415A
JPH05136415A JP32146591A JP32146591A JPH05136415A JP H05136415 A JPH05136415 A JP H05136415A JP 32146591 A JP32146591 A JP 32146591A JP 32146591 A JP32146591 A JP 32146591A JP H05136415 A JPH05136415 A JP H05136415A
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single crystal
crystal
recess
semiconductor
region
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JP32146591A
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Inventor
Kenji Yamagata
憲二 山方
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チャネル領域がソース/ドレイン領域よりも
薄く且つ単結晶半導体膜である電界効果トランジスター
を作製する。 【構成】 絶縁物基体もしくは絶縁層に形成された凹部
104,105内に成長し、平坦化された単結晶半導体
膜110に形成される電界効果トランジスターであっ
て、ソース領域及びドレイン領域の膜厚をチャネル領域
の膜厚より厚くした電界効果トランジスター及びその製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界効果トランジスター
及びその製造方法に係り、例えばアクティブマトリック
ス型液晶表示装置等の駆動用として有用な電界効果トラ
ンジスター及びその製造方法に好適に用いられるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】絶縁基体上の非晶質または多結晶シリコ
ンを半導体材料として用いた薄膜トランジスター(以後
TFTと言う)は製造工程が簡単なこと、素子分離が容
易なこと、機能素子と同一の基体に組み込めることなど
の理由により各種デバイスへの応用が急速に進んでい
る。
【0003】しかし、非単結晶シリコンでつくったTF
Tは単結晶シリコン上に作ったトランジスターに比べ、
しきい値電圧が高く、従ってオン/オフ電流比が低く、
また応答性が遅い等の欠点がある。そこでこれらのTF
T特性向上のため従来より種々の方法が提案されてい
る。その一つは非単結晶シリコン層全体を十分に薄層化
(800Å以下)することである。これにより電界効果
移動度が向上する等の「薄膜効果」が報告されている。
しかし、この方法ではソース・ドレインの領域と金属電
極とのコンタクト抵抗が大きくなるという問題が生じて
しまう。その対策として、ソース・ドレインの膜厚はコ
ンタクト抵抗が大きくならない程度に厚くして、チャネ
ル領域の膜厚のみを薄くするという方法が提案されてい
る。例えば基板上のソース・ドレイン領域部分に、予め
堆積しておいた非単結晶シリコンをパターニングして残
しておき、さらに全面に膜を堆積させるもの(特開昭6
1−252667号公報)、堆積した膜のチャネルにな
る部分のみをエッチングして薄くするもの(特開昭61
−48975号公報)、基体のソース・ドレインとなる
部分に予め溝を掘っておいて、多結晶シリコンを若干厚
めに堆積した後に表面が平坦になるようにエッチバック
をして、溝の深さ分だけソース・ドレインが厚くなると
いうもの(特開平2−130962号公報)等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は、従来
のTFTと比べるといくつかの点で改善がなされている
が、まだ単結晶シリコン上のトランジスターと比べると
電界効果移動度は低く、オン/オフの閾値電圧は高い値
でばらつきも大きい。そこでSOI(Silicon OnInsula
tor)の分野では単結晶の薄膜であって、かつ前述した
ようにチャネル部分のみが十分に薄く、ソース・ドレイ
ン部分がコンタクト抵抗を大きくしない程度の膜厚を有
するTFTが望まれていた。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決した電
界効果トランジスターと、その作製に好適に用いられる
製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電界効果トラン
ジスターは、絶縁物基体もしくは絶縁層に形成された凹
部内に成長し、平坦化された単結晶半導体膜に形成され
る電界効果トランジスターであって、ソース領域及びド
レイン領域の膜厚をチャネル領域の膜厚より厚くしたこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明の電界効果トランジスターの
製造方法は、絶縁物基体もしくは絶縁層に、チャネル領
域となる第1の凹部と、この第1の凹部よりも深い、ソ
ース領域及びドレイン領域となる第2の凹部とを形成す
る工程と、前記絶縁物基体もしくは絶縁層の絶縁物面
(第1の凹部面上、第2の凹部面上の他、第1,2の凹
部外の絶縁物基体もしくは絶縁層の絶縁表面をも含む)
に、この絶縁物面の材料より核形成密度が十分に大きく
かつ単一の核だけが成長する程度に十分微細な核形成面
を設け、該核形成面に成長した単一核より半導体結晶を
成長させる工程と、前記絶縁基体もしくは前記絶縁層の
表面を超えて成長した半導体結晶を除去する工程と、を
有することを特徴とする。
【0008】また、本発明の電界効果トランジスターの
製造方法は、絶縁物基体もしくは絶縁層に、チャネル領
域となる第1の凹部と、この第1の凹部よりも深い、ソ
ース領域及びドレイン領域となる第2の凹部とを形成す
る工程と、前記絶縁物基体もしくは絶縁層の絶縁物面
(第1の凹部面上、第2の凹部面上の他、第1,2の凹
部外の絶縁物基体もしくは絶縁層の絶縁表面をも含む)
に、単一に凝集できる程度に十分微細な非単結晶性の半
導体領域を形成し、この半導体領域を水素雰囲気中で該
半導体領域の融点より低い温度で熱処理することによっ
て単一体の結晶に凝集させ、形成された凝集結晶を種結
晶として半導体結晶を成長させる工程と、前記絶縁基体
もしくは前記絶縁層の表面を超えて成長した半導体結晶
を除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0009】また、本発明の電界効果トランジスターの
製造方法は、単結晶半導体基体上の絶縁層に、チャネル
領域となる第1の凹部と、この第1の凹部よりも深い、
ソース領域及びドレイン領域となる第2の凹部とを形成
するとともに、前記単結晶半導体基体の単結晶面を露出
させる開口部を形成する工程と、前記開口部より露出す
る単結晶面を種として半導体単結晶を成長させる工程
と、前記絶縁層の表面を超えて成長した半導体単結晶を
除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0010】以下、本発明について実施態様例に基づい
て説明する。
【0011】図1〜図5は本発明の実施態様例を簡潔に
説明する代表的工程図である。
【0012】まず図1に示すような、絶縁物基体、もし
くは表面に絶縁膜を有する基体101を準備する。例え
ばSiO2 を主成分とするガラス基板、任意の基体上に
CVD法、スパッタ法などでSiO2 、Si34 等を
堆積したもの、Si基板の表面を酸化したもの等が挙げ
られる。
【0013】次に図2に示すように、絶縁物もしくは絶
縁層の表面の一部を、通常のフォトプロセスによりエッ
チングする。このときエッチングは2段に行なわれ、後
に絶縁ゲート型電界効果トランジスター(ここでは、M
OSトランジスター)を形成する際にチャネル領域にな
る部分(第1の凹部)104は浅く、ソース・ドレイン
領域となる部分(第2の凹部)105は深くエッチング
する。
【0014】次に図3に示すように、絶縁物表面の任意
の領域107から単結晶粒109を成長させ、エッチン
グされた凹部が完全に結晶110によって埋め尽くされ
るまで成長を行なう。このとき結晶の成長起点は凹部内
でも凹部外でもかまわない。かかる単結晶の成長方法は
後に詳述する。
【0015】次に図4に示すように、凹部を越えて成長
した結晶部分を選択的に元の表面と同一面まで除去す
る。このような除去方法としては、例えば、以下に示す
2つの選択研磨法がある。
【0016】1つの選択研磨法は、メカノケミカル・ポ
リッシングであって、これはシリコンを研磨する際に特
殊な化学研磨液を混入してSiとSiO2との研磨速度
が著しく異なることを利用した選択的な化学研磨法であ
る(浜口、遠藤、応用物理学会誌、第56巻第11号1
480頁;T.Hamaguchi,N.Endo,
M.Kimura and A.Ishitani,J
apanese Journal of Applie
d Physics,vol.23,No.10,19
84 PD.LO−815;T.Hamaguchi,
N.Endo,M.Kimura and M.Nak
amae,Proceedings ofIntern
ational Electron DeviceMe
eting,p688 1985 Washingto
n D.C.U.S.A.)。この化学研磨法の詳細は
次の通りである。研磨剤として、コロイダルシリカと呼
ばれるSiO2 の0.01μm径を持つ砥粒を弱アルカ
リ系の溶液に懸濁させた研磨液と、ポリウレタン系の布
を使ってポリッシングを行なう。この研磨法は砥粒とシ
リコン結晶との摩擦による物理的な研磨作用と摩擦中の
発熱温度上昇による弱アルカリの研磨液中へのシリコン
の化学的な溶去作用が混在した研磨である。例えば、弱
アルカリ系溶液としてエチレンジアミン・ピロカテコー
ルを用いてシリコンをエッチングすると、アミンのイオ
ン化過程の酸化還元反応によりSi(OH)6 2-がSi
表面に形成され、それがピロカテコールとキレートを生
成し液中に溶解していく。このSi(OH)6 2-のSi
表面からの除去をポリッシング布の繊維によって機械的
作用によって行なうのがメカノケミカルな選択ポリッシ
ングである。
【0017】もう1つの選択研磨法は、メカニカルポリ
ッシングによるものである。これは研磨砥粒に対する機
械的加工速度に差を有する2種類の領域が同一基体上に
存在するときに、これを特定の研磨剤で研磨していくと
加工速度の大きい材料が研磨されてゆき、加工速度の小
さい材料が表面に露出したところでその面がストッパー
となって研磨終点を検知し、選択性を持たせるものであ
る(特開平2−209730号公報)。例えば凹凸のあ
る基体表面全体に加工速度の小さい材料としてSi3
4 膜が堆積されているとする。この上に被研磨体であり
加工速度の大きい材料であるシリコンを全面に堆積す
る。これをコロイダルシリカ等の研磨剤を用いて研磨す
ると、表面にあるシリコンは研磨されていき、Si3
4 が露出した時点で加工速度が著しく低下して研磨終点
を検知する。結果物として凹部の中に堆積されたシリコ
ンの領域だけが選択的に残されることになる。以上2つ
の選択研磨法が本発明の半導体膜形成工程に好適に利用
できる。
【0018】以上のようなプロセスを経てチャネル領域
がソース/ドレイン領域よりも薄い半導体単結晶膜が得
られる。
【0019】後は図5に示すように、通常のMOSトラ
ンジスター作成プロセスを用いて、決められた領域に各
デバイスをアライメントして作ればよい。図5におい
て、114はチャネル領域、115はソース領域または
ドレイン領域、116はゲート電極、117は金属配線
である。
【0020】以下、非晶質絶縁物基体上に単結晶の半導
体結晶を成長させる方法として3つの例を説明する。
【0021】第1の結晶成長方法の例は、表面材料間の
核形成密度の差による選択核形成に基づいた方法である
(T.Yonehara et al.(1987)E
xtended Abstracts of the
19th SSDM 191,特開昭63−10701
6号公報)。この方法を図6〜図8を用いて説明する。
まず図6に示すように核形成密度の小さい表面203を
もつ基体201上に、表面203よりも核形成密度の大
きい表面をもつ領域207,207′を適宜な直径、間
隔で配する。この基体に所定の結晶形成処理を施すな
ら、図7に示すように、領域207,207′の表面に
のみ堆積物の核209,209′が発生し表面203の
上には発生しない。そこで領域207,207′の表面
を核形成面、表面203を非核形成面と呼ぶ。核形成面
207,207′に発生した核209,209′をさら
に成長させれば結晶粒となり、核形成面207,20
7′の領域を越えて非核形成面203の上まで成長し、
やがて図8に示すように結晶粒210は隣の核形成面2
07′から成長してきた結晶粒210′と接して粒界2
11が形成される。従来この結晶形成方法においては、
核形成面207,207′に非晶質Si34 ,非核形
成面203にSiO2 を用い、CVD法によってSi単
結晶を複数個形成した例(上記論文、T.Yoneha
ra et al.(1987)Extended A
bstracts of the 19th SSDM
191,特開昭63−107016号公報参照)及
び、SiO2を非核形成面203とし、集束イオンビー
ムによりSiイオンを非核形成面203に注入し核形成
面207,207′となる領域を形成し、CVD法によ
りSi単結晶を複数個形成した例(1988年第35回
応用物理学関係連合講演会、28p−M−9)などがあ
る。このとき核形成面207,207′の面積は核形成
面材料やCVD法の条件によって大きく変わるが、おお
むね直径にして0.5μm以上5μm以下であることが
好ましく、最適値としては1.5μm前後であることが
多い。CVD法の条件としてはソースガスにSiCl
4 ,SiHCl3 ,SiH2 Cl2 等のクロロシラン
系、SiF4 ,SiHF3 ,SiH22 等のフロロシ
ラン系、SiH4 ,Si26 等のシラン系などが、ま
た選択性を得るためのエッチング用添加ガスとしてHC
l,HF等が挙げられる。キャリアガスとしてはH2
用いる。成長時の圧力は数Torr〜250Torr程
度の範囲内で行なうのが好ましい。但しこれらの条件は
1つの単結晶核を形成するための核形成面207,20
7′の面積によって変化する。
【0022】第2の結晶成長方法の例は、凝集現象によ
って非単結晶の島状半導体膜を凝集現象によって単結晶
化し、これを種結晶として単結晶を成長させるものであ
る(特開平1−132117号公報)。この方法を図9
〜図11を用いて説明する。まず、図9に示すように、
核形成密度の小さい表面303をもつ基体301上に、
非単結晶性の半導体膜を堆積後パターニングして微細な
薄膜307,307′を適宜な直径、間隔で配する。次
に、図10に示すように、この基体を水素雰囲気中で熱
処理を施すと、薄膜307,307′は凝集現象を起こ
して半球状に形状を変化させながら単結晶の塊309,
309′に変化する。次に、図11に示すように、この
単結晶の塊309,309′を種結晶として第1の結晶
成長方法と同様にして単結晶310,310′を選択的
に成長させる。311は粒界である。凝集現象を起こさ
せる条件として、まず非単結晶の半導体膜307の膜厚
はおよそ500〜5000Å程度が望ましく、パターニ
ングする島状領域の面積は直径にして0.5〜4μm程
度が望ましい。膜厚と島状領域の面積との間には相関関
係があり、膜厚に対して面積が大きすぎると半導体膜は
複数個に分断して凝集してしまうために、単結晶成長の
種結晶とならない。よって適宜望ましい膜厚とパターニ
ングサイズが決定される。膜厚の範囲については500
0Åを超えると、通常のプロセス温度内で凝集させるの
が困難になるため、この値(5000Å)を上限とする
ことが望ましい。また500Åより小さくなると、単一
に凝集させるために島状領域の直径を0.5μmかもし
くはそれ以下にする必要があり、安定的にパターニング
することが困難になることと、仮に0.5μmより小さ
い膜を凝集させた場合に種結晶が小さすぎて結晶成長が
困難である等の問題により、この値(500Å)を下限
とすることが望ましい。凝集させる熱処理の温度Tは膜
厚が薄い程低温でできるが、通常的には凝集させる材料
の融点をTm としたときに絶対温度で0.6Tm <T<
m である。例えば膜厚が1000Åの多結晶シリコン
の場合は、熱処理時間にもよるが約950℃以上で凝集
する。また膜中にリン、ホウ素、ヒ素等の不純物を含む
と凝集開始温度は低くなる。減圧下で熱処理することに
よっても凝集開始温度は低くなる。
【0023】第3の結晶成長例は、単結晶基体上の一部
開口部を有する絶縁膜に、基体表面(露出面)を種とし
て結晶成長する、所謂SEG(Selective E
pitaxial Growth)である。この方法を
図12〜図14を用いて説明する。まず図12に示すよ
うに、半導体基体401上に絶縁膜402を施す。絶縁
膜402はSiO2 ,Si34 ,SiON等をCVD
法、スパッタ等の方法で堆積したもの、半導体基体40
1の表面を酸化したもの等を用いることができる。次に
図13に示すように絶縁膜402の一部に基体表面に達
する開口部407,407′を設ける。開口部の形状、
面積は任意である。次に開口部407,407′から露
出した半導体基体表面409,409′を種結晶とし
て、第1、2の結晶成長例と同様にして結晶成長を行な
い、図14に示すように単結晶410,410′を形成
する。411は粒界である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 (実施例1)図15〜図20は本発明の電界効果トラン
ジスターの第1実施例の工程図である。
【0025】まず、図15に示すように、基板として4
インチ径のSiO2 を主成分とする透明基板501を用
意した。
【0026】次に、図16に示すように、通常のフォト
リソグラフィー/エッチング・プロセスを用いて10μ
m×20μmの長方形領域を1000Åエッチングし
た。
【0027】次に、図17に示すように、同プロセスに
よりソース/ドレインとなる領域(各10μm×6μ
m)をさらに5000Åエッチングした。結果的にチャ
ネル領域が1000Å、ソース/ドレイン領域が600
0Åの深さとなった。
【0028】次に、図18に示すように、LPCVD法
によりSi34 膜を300Å堆積した後、通常のフォ
トリソグラフィー/エッチング・プロセスを用いてチャ
ネル領域内に1.2μm径の島を残して他をエッチング
した。これを核形成領域507とした。
【0029】次に、図19に示すように、図6〜図8に
示した結晶成長法により単結晶シリコンの核509を形
成し、さらに単結晶のシリコン510が凹部を完全に埋
め尽くすまで成長を続けた。このときの堆積条件は次の
とうりである。
【0030】 ソースガス/エッチングガス/キャリアガス : SiH2 Cl2 /HCl/H2 ガス流量 : 0.53/1.60/100 (l/min.) 堆積温度 : 990℃ 堆積圧力 : 100Torr 堆積時間 : 45min. 次に、図20に示すように、この単結晶シリコン510
を前述したメカニカルな選択研磨法で、基体501表面
まで研磨し全体を平坦化した。さらに通常のMOSトラ
ンジスター作成プロセスにより、得られた単結晶膜の上
にn−チャネルMOSトランジスターを作成した。トラ
ンジスターの電界効果移動度は450cm2 /V・se
c.、S係数は70mV/dec.であった。 (実施例2)図21〜図24は本発明の電界効果トラン
ジスターの第2実施例の工程図である。
【0031】まず、図21に示すように、4インチ径の
シリコン基板601を用意し、この基板の表面を1μm
酸化してSiO2 層602を得た。
【0032】次に、図22に示すように、実施例1と同
様の方法でチャネル部の深さが1000Å、ソース/ド
レイン部の深さが6000Åの10μm×20μmのエ
ッチング領域をSiO2 層602の中に形成した。さら
にLPCVD法で多結晶シリコン膜を1000Å堆積し
た後に、通常のフォトリソグラフィー/エッチング・プ
ロセスを用いてチャネル領域内に0.8μm径の島60
7を残して他をエッチングした。
【0033】次に、図23に示すように、これを水素雰
囲気中、1060℃、100Torr、5分間の条件で
熱処理を施し、凝集した単結晶シリコン609を得た。
【0034】次に、図24に示すように、同じ水素雰囲
気中で引き続き、単結晶シリコン609を種結晶として
結晶成長を行ない、単結晶610を得た。成長条件は実
施例1と同じ条件で行なった。また実施例1と同様の方
法で単結晶610を選択研磨し、平坦化された結晶上に
n−チャネルMOSトランジスターを形成した。トラン
ジスターの電界効果移動度やS係数は、実施例1の結晶
上に形成したものと殆ど同じ特性を示した。 (実施例3)図25〜図28は本発明の電界効果トラン
ジスターの第3実施例の工程図である。
【0035】まず、図25に示すように、4インチ径で
結晶軸(100)のシリコン基板701を用意し、この
基板の表面を1μm酸化してSiO2 層702を得た。
【0036】次に、図26に示すように、実施例1と同
様の方法でチャネル部の深さが1000Å、ソース/ド
レイン部の深さが6000Åの10μm×20μmのエ
ッチング領域をSiO2 層702の中に、10μmの間
隔をもって2か所並列に形成した。さらに2か所のエッ
チング領域の中間点に、基板701の表面に達する2μ
m径の開口部707を通常のエッチングプロセスにより
形成した。
【0037】次に、図27に示すように、単結晶シリコ
ンの表面709を種結晶として選択エピタキシャル成長
(SEG)を行ない、単結晶シリコン710が隣接する
2か所の凹部を完全に埋め尽くすまで成長を続けた。こ
のときの堆積条件は次のとうりである。
【0038】 ソースガス/エッチングガス/キャリアガス : SiH2 Cl2 /HCl/H2 ガス流量 : 0.53/2.0/100 (l/min.) 堆積温度 : 1030℃ 堆積圧力 : 80Torr 堆積時間 : 80min. 次に、図28に示すように、この単結晶710を前述し
たメカノケミカルな選択研磨法で、SiO2 層702の
表面703まで研磨し全体を平坦化した。さらに通常の
MOSトランジスター作成プロセスにより、得られた単
結晶膜の上にn−チャネルMOSトランジスターを作成
した。トランジスターの電界効果移動度は670cm2
/V・sec.、S係数は70mV/dec.であっ
た。 (実施例4)図29〜図34は本発明の電界効果トラン
ジスターの第4実施例の工程図である。
【0039】まず、図29に示すように、基板として4
インチ径のSiO2 を主成分とする透明基板801を用
意し、その表面にLPCVD法によりSi34 膜80
2を1000Å堆積した。
【0040】次に、図30に示すように、通常のフォト
リソグラフィー/エッチング・プロセスを用いて10μ
m×20μmの長方形領域のSi34 膜802をエッ
チングした。
【0041】次に、図31に示すように、露出したSi
2 基体801の表面のうちソース/ドレイン部に相当
する領域(各10μm×6μm)のみを、通常のフォト
リソグラフィー/エッチング・プロセスを用いて500
0Åエッチングした。
【0042】次に、図32に示すように、LPCVD法
で多結晶シリコン膜を1000Å堆積した後、通常のフ
ォトリソグラフィー/エッチング・プロセスを用いてチ
ャネル領域内に0.8μm径の島を残して他をエッチン
グした。さらに、これを水素雰囲気中、1060℃、1
00Torr、5分間の条件で熱処理を施し、凝集した
単結晶シリコン809を得た。
【0043】次に、図33に示すように、凝集した単結
晶シリコン809を種結晶として結晶成長を行ない、単
結晶810を得た。成長条件は次のとうりである。
【0044】 ソースガス/エッチングガス/キャリアガス : SiH2 Cl2 /HCl/H2 ガス流量 : 0.53/2.5/100 (l/min.) 堆積温度 : 1030℃ 堆積圧力 : 80Torr 堆積時間 : 70min. 次に、図34に示すように、この単結晶810を前述し
たメカニカルな選択研磨法で、Si34 膜802の表
面803まで研磨し全体を平坦化した。さらに通常のM
OSトランジスター作成プロセスにより、得られた単結
晶膜の上にn−チャネルMOSトランジスターを作成し
た。トランジスターの電界効果移動度やS係数は、実施
例1の結晶上に形成したものと殆ど同じ特性を示した。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電界効果
トランジスター及びその製造方法によれば、チャネル領
域がソース/ドレイン領域よりも薄く且つ単結晶半導体
膜である電界効果トランジスターを作製することがで
き、従来の同型の多結晶半導体上の電界効果トランジス
ターに比べて、電界効果移動度やS係数等の特性を著し
く向上させることができる。また膜厚が均一な単結晶膜
の電界効果トランジスターと比べると、ソース/ドレイ
ンと電極間のコンタクト抵抗を低減化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様例を簡潔に説明する代表的工
程図である。
【図2】本発明の実施態様例を簡潔に説明する代表的工
程図である。
【図3】本発明の実施態様例を簡潔に説明する代表的工
程図である。
【図4】本発明の実施態様例を簡潔に説明する代表的工
程図である。
【図5】本発明の実施態様例を簡潔に説明する代表的工
程図である。
【図6】第1の結晶成長方法を説明する工程図である。
【図7】第1の結晶成長方法を説明する工程図である。
【図8】第1の結晶成長方法を説明する工程図である。
【図9】第2の結晶成長方法を説明する工程図である。
【図10】第2の結晶成長方法を説明する工程図であ
る。
【図11】第2の結晶成長方法を説明する工程図であ
る。
【図12】第3の結晶成長方法を説明する工程図であ
る。
【図13】第3の結晶成長方法を説明する工程図であ
る。
【図14】第3の結晶成長方法を説明する工程図であ
る。
【図15】本発明の電界効果トランジスターの第1実施
例の工程図である。
【図16】本発明の電界効果トランジスターの第1実施
例の工程図である。
【図17】本発明の電界効果トランジスターの第1実施
例の工程図である。
【図18】本発明の電界効果トランジスターの第1実施
例の工程図である。
【図19】本発明の電界効果トランジスターの第1実施
例の工程図である。
【図20】本発明の電界効果トランジスターの第1実施
例の工程図である。
【図21】本発明の電界効果トランジスターの第2実施
例の工程図である。
【図22】本発明の電界効果トランジスターの第2実施
例の工程図である。
【図23】本発明の電界効果トランジスターの第2実施
例の工程図である。
【図24】本発明の電界効果トランジスターの第2実施
例の工程図である。
【図25】本発明の電界効果トランジスターの第3実施
例の工程図である。
【図26】本発明の電界効果トランジスターの第3実施
例の工程図である。
【図27】本発明の電界効果トランジスターの第3実施
例の工程図である。
【図28】本発明の電界効果トランジスターの第3実施
例の工程図である。
【図29】本発明の電界効果トランジスターの第4実施
例の工程図である。
【図30】本発明の電界効果トランジスターの第4実施
例の工程図である。
【図31】本発明の電界効果トランジスターの第4実施
例の工程図である。
【図32】本発明の電界効果トランジスターの第4実施
例の工程図である。
【図33】本発明の電界効果トランジスターの第4実施
例の工程図である。
【図34】本発明の電界効果トランジスターの第4実施
例の工程図である。
【符号の説明】
101 基体、 201 基体、 301 基体、 4
01 基体、 501基体、 601 基体、 701
基体、 801 基体、402 絶縁膜、 602
SiO2 層、 702 SiO2 層、 802Si3
4 膜、203 非核形成面もしくは結晶成長面、 30
3 非核形成面もしくは結晶成長面、 703 非核形
成面もしくは結晶成長面、104 チャネル領域になる
部分、 105 ソースまたはドレイン領域になる部
分、 107 核形成領域または種結晶の前駆体または
SEGのマスク開口部、207 核形成領域、 20
7′ 核形成領域、307 種結晶の前駆体、 30
7′ 種結晶の前駆体、407 SEGのマスク開口
部、 407′ SEGのマスク開口部、507 核形
成領域、 607 種結晶の前駆体、 707 SEG
のマスク開口部、109 発生した単結晶核または凝集
した単結晶種または単結晶基板表面の種結晶、 209
発生した単結晶核、 209′ 発生した単結晶核、
309凝集した単結晶種、 309′ 凝集した単結
晶種、 409 単結晶基体表面の種結晶、 409′
単結晶基体表面の種結晶、509 発生した単結晶
核、 609 凝集した単結晶種、 709 単結晶基
体表面の種結晶、 809 凝集した単結晶種、110
単結晶、 210 単結晶、 210′ 単結晶、
310 単結晶、 310′ 単結晶、 410単結
晶、 410′ 単結晶、 510 単結晶、 610
単結晶、 710単結晶、 810 単結晶、 21
1 粒界、 311 粒界、 411 粒界、114
チャネル、 115 ソースまたはドレイン、 116
ゲート電極、 117 金属配線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物基体もしくは絶縁層に形成された
    凹部内に成長し、平坦化された単結晶半導体膜に形成さ
    れる電界効果トランジスターであって、ソース領域及び
    ドレイン領域の膜厚をチャネル領域の膜厚より厚くした
    電界効果トランジスター。
  2. 【請求項2】 絶縁物基体もしくは絶縁層に、チャネル
    領域となる第1の凹部と、この第1の凹部よりも深い、
    ソース領域及びドレイン領域となる第2の凹部とを形成
    する工程と、 前記絶縁物基体もしくは絶縁層の絶縁物面に、この絶縁
    物面の材料より核形成密度が十分に大きくかつ単一の核
    だけが成長する程度に十分微細な核形成面を設け、該核
    形成面に成長した単一核より半導体結晶を成長させる工
    程と、 前記絶縁基体もしくは前記絶縁層の表面を超えて成長し
    た半導体結晶を除去する工程と、 を有する電界効果トランジスターの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁物基体又は絶縁層に、チャネル領域
    となる第1の凹部と、この第1の凹部よりも深い、ソー
    ス領域及びドレイン領域となる第2の凹部とを形成する
    工程と、 前記絶縁物基体もしくは絶縁層の絶縁物面に、単一に凝
    集できる程度に十分微細な非単結晶性の半導体領域を形
    成し、この半導体領域を水素雰囲気中で該半導体領域の
    融点より低い温度で熱処理することによって単一体の結
    晶に凝集させ、形成された凝集結晶を種結晶として半導
    体結晶を成長させる工程と、 前記絶縁基体もしくは前記絶縁層の表面を超えて成長し
    た半導体結晶を除去する工程と、 を有する電界効果トランジスターの製造方法。
  4. 【請求項4】 単結晶半導体基体上の絶縁層に、チャネ
    ル領域となる第1の凹部と、この第1の凹部よりも深
    い、ソース領域及びドレイン領域となる第2の凹部とを
    形成するとともに、前記単結晶半導体基体の単結晶面を
    露出させる開口部を形成する工程と、 前記開口部より露出する単結晶面を種として半導体単結
    晶を成長させる工程と、 前記絶縁層の表面を超えて成長した半導体単結晶を除去
    する工程と、 を有する電界効果トランジスターの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁基体もしくは前記絶縁層の表面
    を超えて成長した半導体結晶部分を、前記絶縁基体もし
    くは前記絶縁層の表面をストッパーとしたメカニカルま
    たはメカノケミカルな選択研磨法により除去する請求項
    2、3、4のいずれかに記載の電界効果トランジスター
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6107154A (en) * 1998-05-12 2000-08-22 United Microelectronics Corp. Method of fabricating a semiconductor embedded dynamic random-access memory device
JP2000260713A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Sanyo Electric Co Ltd 多結晶シリコン膜の形成方法
JP2007513499A (ja) * 2003-11-12 2007-05-24 アドヴァンスシズ リミテッド 格子チューニング半導体基板の形成
JP2011204720A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法

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