JPH05131920A - 軌条走行併用ハイブリツド型循環式索道 - Google Patents

軌条走行併用ハイブリツド型循環式索道

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JPH05131920A
JPH05131920A JP3326445A JP32644591A JPH05131920A JP H05131920 A JPH05131920 A JP H05131920A JP 3326445 A JP3326445 A JP 3326445A JP 32644591 A JP32644591 A JP 32644591A JP H05131920 A JPH05131920 A JP H05131920A
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JP
Japan
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section
suspension
rail
carrier
rope
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JP3326445A
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Inventor
Takatomo Inoue
隆智 井上
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Nippon Cable Co Ltd
Original Assignee
Nippon Cable Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軌条走行も可能な索道式の懸垂輸送機関の提
供を目的としている。 【構成】 本発明の軌条走行併用ハイブリッド型循環式
索道は、索条区間と軌条区間との2種類の区間の組み合
わせよりなる走行線路を備えている。搬器の懸垂台車ユ
ニットには握索機と走行車輪とリニアモータ推進手段と
を具え、軌条区間では走行車輪とリニアモータとによっ
て推進駆動し、索条区間では索条に牽引されて運行す
る。運行線路は、曲線の必要がなく、かつ搬器の運転の
断続の必要がない一般の箇所には索条区間を用い、特に
曲線の必要な箇所や、乗降場等で搬器運転の制御が必要
な箇所にのみ軌条走行の区間とし、総合的に建設コスト
の低減を図っている。搬器は両区間を直通運転し乗客は
乗換えを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高架の位置にに懸架し
た軌条区間と、高架に懸架され循環する索条区間との2
種類の区間の組み合わせよりなる運行線路に搬器を運行
して輸送を行う軌条走行併用ハイブリッド型循環式索道
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高架位置に架設されたガイドウェイない
し運行線路に沿って懸垂型車両を運行して輸送を行う設
備としては、懸垂型モノレール方式や、索道方式の設備
等が知られておりそれぞれ特徴をもっている。
【0003】これらのうち、懸垂型モノレール方式の輸
送機関は、よく知られているように客車を懸垂した走行
機を剛体的な軌条ビームに沿って電動力により自走転走
して輸送を行うもので、走行線路は曲線、直線区間を任
意に組み合わせて自由に設定することが可能であり、ま
た、転走面と走行車輪との粘着によって走行可能な範囲
内での勾配区間の設定も許容される。また、間欠的に支
持構造物を立設して地上よりやや高所に走行軌条を架設
するので、既存の道路等の上空を利用して設備すること
が可能であり、連続した路盤を形成しなければならない
一般の鉄道方式よりも経済的に建設できるものとして、
近時は、都市交通又は地域交通用の中量輸送機関として
計画され、建設されている。
【0004】しかし、懸垂型モノレール方式において
は、剛体ビームの走行軌条を用いているのでこの剛体ビ
ームの強度の制約から一定限度以上の長径間を架設する
ことは困難であり、従って支持構造物の建設基数も多く
なって、一般の鉄道方式に比較すれば低コストであると
しても、なお、経済性には不満が残った。また、前記の
ように粘着に依存する走行方式であるため、あまり急勾
配の区間に建設することができないという欠点もあっ
た。
【0005】一方、索道方式の場合は、両端の滑車と滑
車との間に索条を巻き掛けて高架位置に張架し、この索
条には握索機等で、搬器を脱着可能にまたは半永久的に
固着して懸垂し、索条の移動と共に該搬器を運行し輸送
を行うものである。かつ、これに用いる索条は、地上に
立設した支柱に受圧索装置を介して支承、誘導し運行線
路を形成するものであり、支柱と支柱との間隔は相当の
長径間に定めることも可能である。よって地表面には連
続的な路盤工事を必要とせず、地形の凹凸形状や障害物
に左右されずに非常に経済的に運行線路を定めることが
できるという大きな特徴を有している。また、車輪と走
行面との粘着に依存した推進ではないため、特に急勾配
線路にも架設できるという特徴ももっている。 これら
の特徴を生かして、索道方式は山岳傾斜地においてスキ
ー場や観光地における輸送用に多用されている。
【0006】しかしながら索道方式は、運行線路に曲線
区間を設けたい場合には設備が複雑になるという難点が
あり、また、同一線路内を運行する複数の搬器を個別に
運転制御することも困難であるという欠点をもってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一方、近時は、道路等
の上空を利用した低コストの、かつ、信頼性の高い都市
交通ないし地域交通用の輸送機関を求める志向が高まっ
ている。このような要求に対して好適なものとして、し
ばしば懸垂型のモノレール方式の設備等が検討される
が、この設備は前記の如く一般鉄道方式に比較すればよ
いとしても、なお、建設コストが高く経済的でないとい
う問題点があった。
【0008】他方、索道方式の輸送設備は、過去の建設
実績と技術の蓄積により、輸送量も増加し、信頼性も向
上し、かつ建設コストの低い点からも、このような輸送
要請にも対応して検討されるようになってきた。しか
し、前記の如く、曲線区間を設けたい場合や、個別搬器
の運転制御を行いたい場合には問題が残されている。
【0009】そこで、このような事情に対応して本発明
は、前記の両方式の特性を併用して、曲線区間を必要と
する箇所や、乗降場を設けて搬器の運転の断続や速度の
制御を必要とする箇所には剛体軌条を用いて自走走行を
行わせ、その他の直線区間や急勾配区間には搬器を索条
によって曳行して運行するようにして両方式を併用し、
かつ、同一の搬器で乗客の乗り換えを要することなく直
通ないし連通運行できるようにして、必要な機能を満足
し、かつ総合的には低コストで建設できる懸垂型輸送機
関の提供を目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して本発
明は、高架の位置に懸架された走行軌条よりなる軌条区
間と、高架の位置に懸架され循環移動する索条よりなる
索条区間との2種類の区間の組み合わせより構成された
運行線路に搬器を運行して輸送を行う懸垂式輸送機関で
あって、前記搬器は懸垂台車ユニットに懸垂機を介して
搬器本体を懸垂してなり、前記懸垂台車ユニットには、
索条を係脱可能に握索する握索機と、前記走行軌条を転
走するための走行車輪と、及びリニアモータ推進手段
と、を具えたものであり、前記走行軌条を走行車輪で転
走しリニアモータ推進手段で推進運転する軌条区間運行
モードと、前記索条を握索機で握索して該索条に曳行さ
れて運行する索条区間運行モードとの2種類のモードで
運行できるようになした、軌条走行併用ハイブリッド型
循環式索道、として構成したものである。
【0011】
【作用】本発明の、軌条走行ハイブリッド型循環式索道
はの運行線路は、高架位置に懸架支持された走行軌条よ
りなる軌条区間と、高架位置に張架支承されて循環運転
される索条よりなる索条区間と、の2種類の区間の組み
合わせよりなっている。
【0012】搬器は、懸垂台車ユニットと、該懸垂台車
ユニットに枢着懸垂された懸垂機と、及び該懸垂機に連
結懸垂された客車ないし搬器本体とよりなっている。か
つ、この懸垂台車ユニットは、懸垂台車フレームに、握
索機と、走行車輪等と、及びリニアモータ推進手段とを
具えてなっている。
【0013】運行線路の軌条区間において搬器は懸垂台
車ユニットの走行車輪が走行軌条に導かれて転走し、か
つ、リニアモータ推進手段の作用によって推進力が付与
されて運行する。一方、索条区間においては握索機が索
条を握索して、該索条の循環移動と共に移動して運行す
る。
【0014】前記の運行線路のうち、軌条区間において
は曲線をなす線路の設定が自由であり、また、リニアモ
ータ推進手段を制御することによって、搬器の加速、減
速、発進、停止等の制御が容易であるため運行線路の屈
曲を行わせる場合や、乗客の乗降設備を設ける場合等に
好適に用いることができる。
【0015】また、索条区間は支柱ないし支持構造物の
配設間隔を長くして、索条を間欠的に支承した線路構成
とすることができるので、設備ないし建設のコストを低
減することが可能であり、直線区間に搬器を定速運行す
る箇所に好適に用いることができる。運行線路を設定す
る場合に曲線走行や搬器の運転制御を要する箇所にのみ
軌条区間を用い、その他の区間以外には索条区間を用い
るようにして、建設コストを総合的には低下させること
ができる。
【0016】搬器は、軌条区間を軌条区間運行モードで
運行し、索条区間を索条区間運行モードで運行し、これ
ら2種類の運行モードの併用により運行線路を直通ない
し連通運行が可能となっている。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の軌条走行併用ハイブリッド
型循環式索道1の搬器10の全体を斜視図で示したもの
である。
【0018】搬器10は、大別して懸垂台車ユニット1
1と、懸垂機12と、搬器本体15とよりなっている。
かつ、懸垂台車ユニット11は懸垂台車フレーム21に
複数の握索機30,30,30,30と、複数の走行車
輪50,50,50,50と、及びリニアモータ推進手
段60の二次側導体61とを具えてなっている。図1
は、搬器10が索条区間2を運行している運行モードの
場合を示し、握索機30,30,30,30は索条70
又は70を握索している。
【0019】まづ、懸垂台車ユニット11について、図
1,図2,図3及び図4を用いて説明する。図2は、索
条区間3の運行モードにおける懸垂台車ユニット11の
正面図であり、図3は軌条区間2の運行モードにおける
懸垂台車ユニット11の正面図であり、図4は懸垂台車
ユニット11の側面図である。
【0020】懸垂台車ユニット11は、骨格部ないし主
構造体として懸垂台車フレーム21を用いている。懸垂
台車フレーム21は骨格を略図で示した図5の如く、左
右の構造枠体22,22を一の連結部材24で連結して
一体固着関係の構成となっている。一方の構造枠体22
は側面視において上方に凹の倒立台型状ないしほヾU字
状をなした枠状体を水平部材23で連結して構成したも
ので、また、他の一の構造枠体22も前記と均等の構成
となっている。これらの構造枠体22,22は下方にお
いて連結部材24で相互に強固に連結して一体構造とし
懸垂台車フレーム21を構成している。
【0021】この構造枠体22,22の上端部22a,
22aまたは22a,22aにはそれぞれ握索機30,
30または30,30が連結されている。これらの握索
機30,30,30,30は自動循環式索道に用いられ
ている握索機と均等の機能を有するものが用いられてい
る。即ち、ここで一の握索機30について図6によって
説明すれば、握索機30の筐体部31の先端付近には握
子部32の固定握子32aを具えており、筐体部31内
には壁部31a,31bを具えていて、該壁部31a,
31bの孔内にロッド33を貫挿して該ロッド33の長
軸方向に摺動可能に支持している。ここで壁部31bと
ロッド33との間には皿ばね等の弾性部材34が間挿さ
れており、ロッド33を常時、矢印33aの方向に押圧
している。ロッド33にはリンク35を経て関節状に可
動握子32bに枢着連結されており、前記のの弾性部材
34の弾性力によって可動握子32bがピン32cを中
心に回動し、固定握子32aと共働して索条70を握索
する。また、筐体部31の上部に枢設されたレバー36
のローラ37を外部から押圧することによって、ロッド
33は矢印33b方向に摺動移動し、弾性部材34の弾
性力に抗して可動握子32bを開口させ索条70を放索
させるようになっている。
【0022】前記の筐体部31の下方にはブラケット部
38,38が延出しており、ローラ39を後端に枢着し
たロッド40がこのブラケット部38,38の孔内を貫
通し、かつ、固着されている。これらブラケット部38
と38との中間の領域においてロッド40には先記した
懸垂台車フレーム21の構造枠体22の上端部22aが
遊挿外嵌されており、更に、この上端部22aと前記の
一方のブラケット部38との間にはばね41が間挿され
ている。このような構成によって、ローラ39を外部か
らガイドレール等で押圧することによってロッド40と
共に握索機30を全体的に前進移動させ、又はガイドレ
ール等による押圧を止めるとばね41の弾性力によって
握索機30を後退移動させ、このようにして握索機30
を索条70の握索、放索のための適正位置関係に進退移
動調整できるようになっている。
【0023】以上は、一の握索機30について記した
が、他の握索機30,30,30についても均等に構成
されている。
【0024】ここに記したような握索機の構成について
は、例えば、特開平1−240356号公報「複支曳索
自動循環式索道の可動握索装置」、特開平1−2403
57号公報「複支曳索自動循環式索道の枢動握索装
置」、及び、実開平3−8962号公報「複式単線循環
式握索装置の摺動構造」等に記載され開示されている。
【0025】また、図4に示したように、握索機30,
30間及び30,30間においてはそれぞれ連結ガイド
42または42を用いて相互に連結されており、また、
握索機30,30,30,30から前後方向に向かって
はそれぞれ一の舌状部材43又は43…が延出した構成
となっているが、これらは握索機30,30または3
0,30が、索条70または70を圧索支承している圧
索輪の位置を通過するときの動的衝撃を緩和するために
用いられている。
【0026】次に、懸垂台車フレーム21には軌条区間
運行モードのための走行車輪等を具えている。懸垂台車
フレーム21の一方の構造枠体22には軸51,51が
それぞれ固着されて内方側に片持状に延出し、これらの
軸51,51にはそれぞれ走行車輪50又は50が枢着
されている。また、走行車輪50,50の下位の前記構
造枠体22には軸53,53が固着されて内方に片持状
に延出し、これらの軸53,53にはそれぞれ一の浮上
防止車輪52又は52が枢着されている。更にまた、構
造枠体22の進行前後方向にはそれぞれブラケット5
6,56または56,56が固着されて水平に突出し、
これらにはそれぞれ垂直方向の軸55または55を固着
して具え、この軸55,55にはそれぞれ水平姿勢の一
の横圧車輪54または54が枢着されている。
【0027】他の一の構造枠体22に於いても同様に、
軸51,51を用いて走行車輪50または50が枢着さ
れ、軸53,53を用いて浮上防止車輪52または52
が枢着され、かつ、ブラケット56,56又は56,5
6と、軸55又は55とを用いて、横圧車輪54あるい
は54が枢着されている。後記で説明するように、走行
車輪50,50,50,50は走行軌条80又は80を
転走するためのものであり、浮上防止車輪52,52,
52,52は走行軌条80又は80の下面82または8
2に接当して転動し浮上を抑止するものであり、かつ、
横圧車輪54,54,54,54は走行軌条80,80
の腹部83又は83に接当転動して左右揺動を抑止する
ものである。
【0028】これらの走行車輪50,50…には空気入
りタイア車輪又はゴム等の弾性ソリッド車輪等を用い、
また浮上防止車輪52,52…及び横圧車輪54,54
…にはゴム等の弾性ソリッド車輪又は金属車輪等を用い
る。
【0029】更に次に、懸垂台車フレーム21の連結部
材24の上面には、リニアモータ推進手段60が設けら
れている。本実施例においては、リニアモータ推進手段
60は固定側一次車上二次方式の場合について記してい
るので、前記の連結部材24上にはリニアモータの二次
側導体61が貼着されて具えている。図3によって後記
するように軌条区間の運行モードのとき走行軌条80,
80の下面に具えたリニアモータの一次側コイル62と
の相互作用によって推進力を生じ、かつ、走行車輪5
0,50…が走行軌条80,80を転走して搬器10の
運行が行われる。
【0030】次に、懸垂機12は、正面視左右一対のや
や長尺状の懸垂部材13,13を用い下方において搬器
本体連結部14,14…付近において相互に一体の固着
関係構成となして形成されたもので、搬器本体連結部1
4,14…の下方には、乗客の乗車すべき客車、ないし
搬器本体15が連結懸垂されている。かつ、前記の懸垂
部材13,13の上端付近においては、それぞれ懸垂軸
25または25を介して懸垂台車フレーム21の構造枠
体22または22に揺動可能に枢着されており、よって
搬器本体15は該懸垂軸25,25を中心に前後の方向
にピッチング揺動可能となっている。
【0031】以上で搬器10に関する説明を終わり、次
には本発明の軌条走行併用ハイブリッド型循環式索道1
の運行線路について説明する。
【0032】図7は運行線路の組み合わせ構成の一例を
示した平面図である。ここでは一の索条区間3(3A,
3B)と、その前後にそれぞれ軌条区間2(2A,2
B)と及び軌条区間4(4A,4B)とが連通している
場合を示している。
【0033】索条区間3(3A,3B)は両端の滑車7
6,76と滑車77,77との間に索条70及び70が
無端状に巻き掛けられ往復両線の索条区間3A,3Bを
形成して矢印8A及び8B方向に循環運転されている。
この索条区間3(3A,3B)は原則として直線区間と
なっている。
【0034】軌条区間2(2A,2B)は曲線区間また
は必要によっては直線区間をなして配設され、前記の索
条区間3(3A,3B)とはそれぞれ遷移部5Aまたは
5Bを経て連通している。また、軌条区間4(4A,4
B)も同様に曲線区間又は必要によっては直線区間をな
して配設され、前記の索条区間3(3A,3B)とは遷
移部6A又は6Bにおいて連通している。また、この軌
条区間4(4A,4B)には、乗客の乗降のための乗降
場7A,7Bが設けられた場合を例示したものである。
【0035】このような配設関係において、例えば、搬
器10は軌条区間2Aを進行して走行軌条80,80を
走行車輪50,50…とリニアモータ推進手段60とに
よって軌条区間運行モードで運行し、遷移部5A付近に
おいて索条70,70を握索して、該索条70,70に
曳行されて索条区間3Aを矢印8Aの方向に索条区間運
行モードで運行する。更に、遷移部6A付近において握
索機30,30…は索条70,70を放索して再び軌条
区間4Aの軌条80,80を走行車輪50,50…とリ
ニアモータ推進手段60とで、軌条区間運行モードで運
行する。軌条区間4Aに沿っては、乗降場7Aが配設さ
れているので、搬器10は該乗降場7A付近において、
リニアモータ推進手段60の制御によって減速および停
止し、乗客扱いを行ったのち、再び加速して軌条走行に
移るようにする。
【0036】また、併行して配設されている復路の軌条
区間4Bから索条区間3Bを経て軌条区間2Bに到る運
行線路についても同様に矢印8B方向に搬器10の運行
を行うのである。
【0037】叙上のように配線された運行線路を運行す
る搬器10の動作ないし作用についてつぎに説明する。
【0038】先ず、索条区間運行モードの場合は、図8
に示されている。地上に立設された支柱73の上部には
支柱アーム74が固着支持され両側に延出しており、該
支柱アーム74の両端付近にはブラケット75または7
5が固着されて下方に垂下している。ブラケット75に
は受索輪71,71…が枢着支持されていて、この受索
輪71,71…によって索条70,70が支承誘導され
ている。搬器10における懸垂台車フレーム21の握索
機30,30または30,30は索条70または70を
握索して、該索条70,70に曳行されて運行する。
【0039】この模様の詳細は、図2に示されたとおり
である。即ち、ブラケット75には受索輪71,71…
が枢着され、この受索輪71,71によって索条70ま
たは70が支承誘導されている。図において一方の握索
機30,30は一方の索条70を握索し、これと対向し
ている他方の握索機30,30は他の索条70を握索し
て、受索輪71,71の位置を通過中である。 握索機
30,30,30,30には前記の説明のとおり懸垂台
車フレーム21、懸垂機12を経て搬器本体15が懸垂
されている。
【0040】この索条区間運行モードにおいては、遷移
部5(5A,5B)または6(6A,6B)の付近を除
いて軌条80,80は配設されていないので、走行車輪
50,50,50,50は転動状態でなく自由となって
おり、また、リニアモータ推進手段60も動作しておら
ず、もっぱら索条70,70の牽引によってのみ運行が
行われる。
【0041】なお、図3において受索輪71,71が実
線で示されているが、圧索箇所においては鎖線で示した
圧索輪72,72を用いて索条70,70及び握索機3
0,30…を圧索支承し誘導する。
【0042】図9は、軌条区間運行モードの場合を示し
たものである。ここでは、例えば、門型をなした支持構
造物を用いた場合を示したもので、地上に立設した支持
構造物84,84,84の上部には支持ビーム85が水
平に渡設され、この支持ビーム85からはブラケット8
6,86が下方に垂下して、走行軌条80,80または
80,80を固着支持している。懸垂台車ユニット11
の走行車輪50,50,50,50は走行軌条80,8
0に導かれて転走する。この、図9においては乗客の乗
降のための乗降場7A,7Bが付設されている場合が示
されている。
【0043】この、軌条区間運行モードの場合における
走行軌条80,80と、懸垂台車ユニット11との関係
の詳細は図3に示されている。即ち、ブラケット86の
下方で、かつ、左右の方向にはそれぞれ走行軌条80,
80が固着されている。走行軌条80,80は側方向に
開口した溝型状の長尺部材が用いられている。
【0044】一方、懸垂台車ユニット11における懸垂
台車フレーム21の構造枠体22,22からはそれぞれ
水平の軸51,51及び51,51が片持状に延出して
おり、これらの軸51,51,51,51にはそれぞれ
一の走行車輪50または50…が回動自在に枢着されて
いる。これら走行車輪50,50及び50,50はそれ
ぞれ走行軌条80又は80の溝型の凹部領域内に挿入さ
れており、転走面81または81を転動するようになっ
ている。
【0045】次に、前記の構造枠体22,22からはそ
れぞれ内方に水平の軸53,53及び53,53が固着
されて片持状に延出しており、これらの軸53,53,
5353にはそれぞれ一の浮上防止車輪52または52
…が回動自在に枢着されている。浮上防止車輪52,5
2または52,52は走行軌条80,80のそれぞれ下
面82または82を転動面として衝上転動し、走行台車
ユニット11ないし搬器10の浮き上がりを抑止し、ま
た、リニアモータ推進手段60の相互作用ないし電磁的
吸引力による浮上を制止して、リニアモータ推進に所要
な空隙63を一定に維持する。
【0046】次に、懸垂台車フレーム22の一方の構造
枠体22からそれぞれ前後の方向に固着突出しているブ
ラケット56,56及び56,56には、それぞれ軸5
5又は55を介して一の横圧車輪54または54…が回
転自在に枢着されている。他方の構造枠体22について
も同様となっている。これらの横圧車輪54,54及び
54,54は走行軌条80,80の腹部83または83
に当接して転動し、懸垂台車ユニット11ないし搬器1
0の左右方向の偏位や揺動を矯正する機能を有してい
る。
【0047】次に、リニアモータ推進手段60は本実施
例においては、懸垂台車フレーム21の連結部材24の
上面に二次側導体61が貼着されている。この二次側導
体61にはよく知られている如くアルミニウム板等の導
電体が用いられる。一方、前記のブラケット86の下面
にはリニアモータ推進手段60の一次側コイル62,6
2…が搬器10の進行方向に沿って複数組、並設されて
いる。これらの一次側コイル62と、二次側導体61と
は所要の空隙63を維持して対向しており、一次側コイ
ル62,62…に通電し制御することによって懸垂台車
ユニット11ないし搬器10の推進運転が行われる。
【0048】このような、軌条区間の走行モードの行わ
れている区間においては、前記の遷移部5(5A,5
B)及び遷移部6(6A,6B)に該当する区間を除い
ては索条70,70は架設されておらず、従って握索機
30,30,30,30は握索していないので、懸垂台
車ユニット11ないし搬器10はもっぱらリニアモータ
推進手段60の作用のみによって推進駆動が行われる。
【0049】なお、この実施例においては固定側、即ち
走行軌条80,80側には一次側コイル62,62…を
並設し、車上側、即ち懸垂台車ユニット11側には二次
側導体61を設けた固定側一次車上二次方式の場合を記
して説明したが、これに換えて固定側、即ち走行軌条側
に二次側導体を配設し、車上側の懸垂台車ユニットに一
次側コイルを設けた車上側一次固定側二次のリニアモー
タ推進とすることも勿論可能である。ただし、この場合
には移動側である搬器に集電装置を設けて外部のトロリ
ー等から移動電源を供給するようにする。
【0050】
【発明の効果】懸垂式輸送機関は道路等の上空に架設し
て、地表面の障害物等の在否に左右されずに、かつ連続
的な路盤の整地工事を要しないで比較的低廉なコストで
建設できるものとして、都市交通ないし地域交通の輸送
手段としてしばしば計画、検討にとりあげられる。この
うち、懸垂モノレール方式のものは、曲線、直線区間の
何れにも好適に用いることができ、かつ、個別の搬器の
運転制御が容易に行えるという利点があるが、剛体軌条
を比較的短径間毎の多数の支持構造物で支持しなければ
ならないので、建設コストが充分に低廉でないという難
点がある。一方、索道方式は建設コストが低廉な利点が
あるが、曲線の設定や、個別搬器の運転制御の点に問題
があった。
【0051】本発明の装置は、これらの両方式の利点を
享受する懸垂式輸送機関の提供を企図したもので、剛体
軌条を用いた区間と索道方式による区間とを組み合わせ
た運行線路を設定し、これらの両方式の区間を軌条区間
運行モードと索条区間運行モードの何れかで直通ないし
連通可能の搬器を運行するようにしたものである。
【0052】これによって、運行線路のうち直線で構成
されかつ搬器の運転制御を必要としない区間には索条区
間を用いるようにして建設コスト低減のメリットを享受
し、かつ、特に曲線を必要とする一部の箇所や、乗降場
等を設けるために搬器運転の制御を必要とする箇所にの
み軌条区間を用いるようにすれば、所要の機能を満足す
ると共に、総合的には建設コストの低廉な懸垂式輸送機
関を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】軌条走行併用ハイブリッド型循環式索道の搬器
の全体構成を示した斜視図である。
【図2】索条区間運行モードにおける懸垂台車ユニット
を示す正面図である。
【図3】軌条区間運行モードにおける懸垂台車ユニット
を示す側面図である。
【図4】懸垂台車ユニットを示す側面図である。
【図5】懸垂台車フレームの骨格を略図で示した斜視図
である。
【図6】握索機の構成を略図で示した正面図である。
【図7】運行線路の構成の一例を示す平面図である。
【図8】索条区間運行モードにおける搬器と支柱を示す
正面図である。
【図9】軌条区間運行モードにおける搬器と支持構造物
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 軌条走行併用型ハイブリッド式循環式索
道 2 軌条区間 2A,2B 軌条区間 3 索条区間 3A,3B 索条区間 4 軌条区間 4A,4B 軌条区間 5 遷移部 5A,5B 遷移部 6 遷移部 6A,6B 遷移部 7A,7B 乗降場 8A,8B 矢印 10 搬器 11 懸垂台車ユニット 12 懸垂機 13 懸垂部材 14 搬器本体連結部 15 搬器本体 21 懸垂台車フレーム 22 構造枠体 22a 上端部 23 水平部材 24 連結部材 25 懸垂軸 30 握索機 31 筐体部 31a 壁部 31b 壁部 32 握子部 32a 固定握子 32b 可動握子 32c ピン 33 ロッド 33a,33b 矢印 34 弾性部材 35 リンク 36 レバー 37 ローラ 38 ブラケット部 39 ローラ 40 ロッド 41 ばね 42 連結ガイド 43 舌状部材 45 連結ピン 50 走行車輪 51 軸 52 浮上防止車輪 53 軸 54 横圧車輪 55 軸 56 ブラケット 60 リニアモータ推進手段 61 二次側導体 62 一次側コイル 63 空隙 70 索条 71 受索輪 72 圧索輪 73 支柱 74 支柱アーム 75 ブラケット 76 滑車 77 滑車 78a,78b 矢印 80 走行軌条 81 転走面 82 下面 83 腹部 84 支持構造物 85 支持ビーム 86 ブラケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高架の位置に懸架された走行軌条よりなる
    軌条区間と、高架の位置に懸架され循環移動する索条よ
    りなる索条区間との2種類の区間の組み合わせより構成
    された運行線路に搬器を運行して輸送を行う懸垂式輸送
    機関であって、前記搬器は懸垂台車ユニットに懸垂機を
    介して搬器本体を懸垂してなり、前記懸垂台車ユニット
    には、索条を係脱可能に握索する握索機と、前記走行軌
    条を転走するための走行車輪と、及びリニアモータ推進
    手段と、を具えたものであり、前記走行軌条を走行車輪
    で転走しリニアモータ推進手段で推進運転する軌条区間
    運行モードと、前記索条を握索機で握索して該索条に曳
    行されて運行する索条区間運行モードとの2種類のモー
    ドで運行できるようになした、軌条走行併用ハイブリッ
    ド型循環式索道。
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