JPH0512959U - 光学的文字読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 光学的文字読み取り装置において、先の紙葉
類の文字認識結果が出る前に、次の紙葉類の画像入力を
行わせる。また文字認識がエラーとなった紙葉類の再処
理を自動化する。 【構成】 紙葉類１０を積載したホッパー１から給紙部
２により紙葉類１０を一枚ずつ搬送路５に送り出し、搬
送路５に沿って集積部９に搬送するとともに、搬送路５
の中間部に設けられた画像入力部３で紙葉類の画像を光
学的に読み取り、文字認識部４の認識結果に応じてスタ
ッカセレクタ６ａが、アクセプトスタッカ７とリジェク
トスタッカ８とに分別する光学的文字読み取り装置。第
１ルートセレクタ６ｂにより紙葉類を搬送路本路５ａと
ストレージ搬送路１１とに交互に振り分けることによ
り、前の紙葉類の文字認識結果が出る前に次の紙葉類の
画像入力を可能にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、紙葉類の文字を光学的に読み取り、文字を認識する光学的文字読み 取り装置に関し、特に処理能力の向上やエラー発生時の再読み取り処理の自動化 を達成して運用効率を向上させた光学的文字読み取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、紙葉類の文字を光学的に読み取り、文字を認識する光学的文字読み取り 装置としては、図４に示した構成の装置が知られている。

【０００３】 すなわち、図中１は多数枚の紙葉類１０を積載するホッパーであり、このホッ パー１は上昇運動して紙葉類１０がホッパー１の上部に設けられた給紙部２によ り一枚ずつ搬送路５に給紙されるようになっている。

【０００４】 図中３は画像入力部であり、上記ホッパー１から給紙された紙葉類１０が、こ の画像入力部３に搬送され、紙葉類１０の画像がこの画像入力部３で光学的に取 り込まれ、文字認識部４により取り込んだ画像から文字が認識されるようになっ ている。

【０００５】 図中６ａは搬送路５の終端部に設けられたスタッカセレクタであり、このスタ ッカセレクタ６ａで画像入力部３から搬送路５を搬送されてきた紙葉類１０を上 記文字認識部４による認識結果に応じて紙葉類集積部９のアクセプトスタッカー ７又はリジェクトスタッカー８に振り分けるようになっている。

【０００６】 次に、この光学的読み取り装置の動作について説明する。 まず、上記ホッパー１に積載された紙葉類１０がホッパー１の上昇運動によっ て給紙部２と接触し、この給紙部２によって紙葉類１０が一枚ずつ搬送路５へと 送り出される。

【０００７】 送り出された紙葉類は、画像入力部３を通過中にその画像が画像入力部３に光 学的に取り込まれ、更に搬送路５を搬送されてスタッカセレクタ６ａの直前で停 止するとともに、これと平行して次の紙葉類がホッパー１から給紙部２によって 搬送路５に給紙され、画像入力部３の直前で停止する。

【０００８】 そして、文字認識部４によって取り込まれた画像データが解析され、その結果 文字が認識されると、スタッカセレクタ６ａがアクセプトスタッカ７を選択し、 このスタッカセレクタ６ａの直前で停止していた紙葉類が紙葉類集積部９のアク セプトスタッカー７に集積され、また文字認識部４による解析結果がエラーであ った場合には、スタッカセレクタ６ａがリジェクトスタッカー８を選択し、紙葉 類は、リジェクトスタッカー８に集積される。

【０００９】 その一方で、上記文字認識部４による画像データの解析結果が出ると、直ちに 画像入力部３の直前で停止していた次の紙葉類が画像入力部３に搬送され、以下 同様に処理されて集積部９に集積される。この動作がホッパー１上の紙葉類１０ が無くなるまで順次連続的に行われる。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この従来の光学的文字読み取り装置には、処理能力及び運用効 率の点で次のような問題点が有る。 すなわち、この従来の光学的文字読み取り装置の場合、前の紙葉類の文字認識 結果が出るまで次の紙葉類の画像入力が行えず、これが処理能力の低下を招いて いる。また、画像入力等にエラーが発生した場合、リジェクトスタッカ８に集積 された紙葉類を取り出して再処理する必要があり、その再処理作業の発生により 運用効率の低下を招くという問題点を有している。

【００１１】 本考案は、上記問題点にかんがみてなされたもので、処理能力、運用効率が向 上した光学的文字読み取り装置の提供を目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

本考案の第１の光学的文字読み取り装置は、処理能力の向上を目的として、多 数枚の紙葉類を積載したホッパーから給紙部により紙葉類を一枚ずつ搬送路に送 り出し、この紙葉類を搬送路に沿って集積部に搬送するとともに、搬送路の中間 部に設けられた画像入力部で紙葉類の画像を光学的に読み取り、読み取った画像 から文字認識部が文字を認識し、この認識結果に応じて搬送路の終端部に設けら れたスタッカセレクタが紙葉類を集積部のアクセプトスタッカとリジェクトスタ ッカとに分別する光学的文字読み取り装置において、上記搬送路中間部の画像入 力部より後方で搬送路から分岐して該搬送路の後部に再び合流するストレージ搬 送路を設けるとともに、上記搬送路とこのストレージ搬送路との分岐点に紙葉類 をストレージ搬送路と上記搬送路とに交互に振り分けるルートセレクタを設けた 構成としてある。

【００１３】 また、本考案の第２の光学的文字読み取り装置は、エラー発生時の再処理作業 を自動化することによって運用効率を向上させることを目的として、多数枚の紙 葉類を積載したホッパーから給紙部により紙葉類を一枚ずつ搬送路に送り出し、 この紙葉類を搬送路に沿って集積部に搬送するとともに、搬送路の中間部に設け られた画像入力部で紙葉類の画像を光学的に読み取り、読み取った画像から文字 認識部が文字を認識し、この認識結果に応じて搬送路の終端部に設けられたスタ ッカセレクタが紙葉類を集積部のアクセプトスタッカとリジェクトスタッカとに 分別する光学的文字読み取り装置において、搬送路終端部から分岐して搬送路の 画像入力部前方に接続したリサーキュレーション搬送路を設けるとともに、搬送 路とこのリサーキュレーション搬送路との分岐点に、エラー発生時に紙葉類を搬 送路からこのリサーキュレーション搬送路へ誘導するルートセリクタを設けた構 成としてある。

【００１４】 そして、本考案の第３の光学的文字読み取り装置は、処理能力と運用効率との 両方を向上させることを目的として、多数枚の紙葉類を積載したホッパーから給 紙部により紙葉類を一枚ずつ搬送路に送り出し、この紙葉類を搬送路に沿って集 積部に搬送するとともに、搬送路の中間部に設けられた画像入力部で紙葉類の画 像を光学的に読み取り、読み取った画像から文字認識部が文字を認識し、この認 識結果に応じて搬送路の終端部に設けられたスタッカセレクタが紙葉類を集積部 のアクセプトスタッカとリジェクトスタッカとに分別する光学的文字読み取り装 置において、上記ストレージ搬送路とルートセレクタとからなるストレージ機構 と、上記リサーキュレーション搬送路とルートセレクタとからなるリサーキュレ ーション機構との両方を設けた構成としてある。

【００１５】

【作用】

上記構成からなる第１の光学的文字読み取り装置によれば、一の紙葉類の画像 入力を行った後、その文字認識結果が出るのを待つことなく、次の紙葉類の画像 入力を行うことができ、処理能力を大幅に向上させることができる。

【００１６】 すなわち、この第１の光学文字読み取り装置により紙葉類の文字読み取り処理 を行う場合、一の紙葉類について画像入力部で画像入力を行い、この紙葉類を搬 送路の本路に搬送して、搬送路とストレージ搬送路との合流点の直前で停止させ 、文字認識部による文字認識結果が出るまで待機させる。そして、この間に次の 紙葉類の画像入力を行い、この次の紙葉類はルートセレクタによりストレージ搬 送路に導かれ、合流点の直前で停止させる。

【００１７】 次いで、上記一の紙葉類の文字認識結果が出され、この一の紙葉類が集積部へ と搬送されて上記文字認識結果に応じてスタッカセレクタが選択した集積部のア クセプトスタッカ又はリジェクトスタッカのいずれかに集積される。更にこの間 に、その次の紙葉類の画像入力が行われ、この紙葉類が搬送路の本路を搬送され て搬送路とストレージ搬送路との合流点の直前で停止するとともに、これと平行 してストレージ搬送路の合流点直前で停止していた上記次の紙葉類についての文 字認識結果が出され、この紙葉類が合流点から搬送路を搬送されてスタッカセレ クタによって選択された集積部のアクセプトスタッカ又はリジェクトスタッカの いずれかに集積される。以降、上記動作がホッパーに紙葉類が無くなるまでこの 動作が繰り返される。

【００１８】 したがって、この第１の光学的文字読み取り装置によれば、ルートセレクタに よって搬送路本路とストレージ搬送路とを交互に使用することにより、一の紙葉 類についての文字認識結果が出る前に次の紙葉類について画像入力を行うことが でき、従来の文字読み取り装置のように前の紙葉類についての文字認識結果が出 るまでの間、次の紙葉類についての処理動作を停止する必要がなく、処理能力を 著しく向上させることができるものである。

【００１９】 また、本考案の第２の光学的文字読み取り装置によれば、エラー発生時の再処 理作業を自動的に行うことができ、したがって運用効率を大幅に向上させること ができる。

【００２０】 すなわち、この第２の光学的文字読み取り装置によれば、画像入力部で紙葉類 から読み取った画像を文字認識部で解析した結果がエラーであった場合には、搬 送路終端部のルートセレクタがリサーキュレーション搬送路を選択し、リサーキ ュレーション搬送路によりこの紙葉類が自動的に搬送路の画像入力部前方へ返送 され、再処理される。なお、この第２の光学的文字読み取り装置による文字読み 取り動作は、上記従来の読み取り装置と同様である。

【００２１】 したがって、この第２の光学的文字読み取り装置によれば、エラーが生じた場 合にエラーの紙葉類が自動的に搬送路の画像入力部前に返送されるので、リジェ クトスタッカに集積されたエラーの紙葉類を再処理のためにホッパーに戻す必要 がなく、運用効率を大幅に向上させることができるものである。

【００２２】 さらに、本考案の第３の光学的文字読み取り装置によれば、一の紙葉類の画像 入力を行った後、その文字認識結果が出るのを待つことなく、次の紙葉類の画像 入力を可能にして、処理能力を大幅に向上させることができる上記ストレージ搬 送路とルートセレクタとからなるストレージ機構と、エラー発生時の再処理作業 を自動化して、運用効率を大幅に向上させることが可能な上記リサーキュレーシ ョン搬送路とルートセレクタとからなるリサーキュレーション機構との両方を備 えているので、トータル的な運用効率を大幅に向上させることができるものであ る。

【００２３】

【実施例】

以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、下記の各実施 例において、図４に示した上記従来例と同一の構成部分については、同一の参照 符号を付してその説明を省略する。

【００２４】 ［第１実施例］ 図１は、本考案の実施例にかかる第１の光学的文字読み取り装置を示すもので 、この光学的文字読み取り装置は、搬送路５中間部の画像入力部３より後方にお いて搬送路５から分岐し、搬送路５の後部Ｅ（合流点Ｅ）において再び搬送路５ に合流するストレージ搬送路１１を有している。また、搬送路５とこのストレー ジ搬送路１１との分岐点には、ホッパー１から順次搬送されてくる紙葉類を搬送 路本路５ａ（Ａ方向）とこのストレージ搬送路１１（Ｂ方向）とに交互に振り分 けるルートセレクタ６ｂが設けられている。 なお、その他の構成は上記従来例の光学的文字読み取り装置と同様である。

【００２５】 次に、この光学的文字読み取り装置の動作について説明する。 この光学的文字読み取り装置により紙葉類の文字読み取り処理を行う場合、ま ず上記ホッパー１に積載された紙葉類１０がホッパー１の上昇運動によって給紙 部２と接触し、この給紙部２によって紙葉類１０が一枚ずつ搬送路５へと送り出 される。

【００２６】 送り出された紙葉類は、画像入力部３を通過中にその画像が画像入力部３に光 学的に取り込まれた後、ルートセレクタ６ｂにより搬送路本路５ａに導かれ、図 中Ａ方向に搬送されて合流点Ｅの直前で停止し、文字認識部４による文字認識結 果が出るまで待機する。

【００２７】 このように紙葉類が合流点Ｅの直前で停止すると、次の紙葉類がホッパー１か ら給紙部２によって搬送路５に給紙され、前の紙葉類の文字認識結果が出ている か否かにかかわらず、画像入力部３により画像が取り込まれ、今度はルートセレ クタ６ｂによりストレージ搬送路１１に導かれ、図中Ｂ方向に搬送されて合流点 Ｅの直前で停止し、文字認識部４による文字認識結果が出るまで待機する。

【００２８】 そして、搬送路本路５ａの合流点Ｅの直前で待機していた紙葉類の文字認識結 果が出ると、この紙葉類が搬送路５の終端部へと搬送され、スタッカセレクタ６ ａが文字認識結果に応じて選択したアクセプトセレクタ７又はリジェクトスタッ カ８のいずれかに集積される。

【００２９】 この動作と同時に更に次の紙葉類がホッパー１から給紙部２によって搬送路５ に給紙され、ストレージ送路１１の合流点Ｅの直前で待機している上記紙葉類の 文字認識結果が出ているか否かにかかわらず、画像入力部３により画像が取り込 まれ、今度はルートセレクタ６ｂにより搬送路本路５ａに導かれ、図中Ａ方向に 搬送されて合流点Ｅの直前で停止し、文字認識部４による文字認識の結果が出る まで待機する。 次いで、上記ストレージ搬送路１１の合流点Ｅ直前で待機している紙葉類の文 字認識結果が出ると、この紙葉類が合流点Ｅを経て搬送路５の終端部へと搬送さ れ、スタッカセレクタ６ａが文字認識結果に応じて選択したアクセプトセレクタ ７又はリジェクトスタッカ８のいずれかに集積される。以降、ストレージ送路１ １と搬送路本路５ａとを交互に使用して同様の処理がホッパー１上の紙葉類１０ が無くなるまで順次連続的に行われる。

【００３０】 したがって、この光学的文字読み取り装置によればストレージ送路１１と搬送 路本路５ａとを交互に使用することにより、一の紙葉類についての文字認識結果 が出る前に次の紙葉類について画像入力を行うことができ、従来の文字読み取り 装置のように前の紙葉類についての文字認識結果が出るまでの間、次の紙葉類に ついての処理動作を停止する必要がなく、処理能力を著しく向上させることがで きる。

【００３１】 ［第２実施例］ 図２は、本考案の実施例にかかる第２の光学的文字読み取り装置を示すもので 、この光学的文字読み取り装置は、搬送路５の終端部に設けられたルートセレク タ６ａからリジェクトスタッカ８に至る紙葉類送通路１３より分岐して搬送路５ の画像入力部３より前方Ｆ（合流点Ｆ）に合流するリサーキュレーション搬送路 １２を有している。また、上記紙葉類送通路１３とこのリサーキュレーション搬 送路１２との分岐点には、文字認識結果がエラーであった場合にスタッカセレク タ６ａを介して送られてくる紙葉類をリサーキュレーション搬送路１２に誘導す るルートセレクタ６ｃが設けられている。 なお、その他の構成は上記従来例の光学的文字読み取り装置と同様である。

【００３２】 次に、この光学的文字読み取り装置の動作について説明する。 この光学的文字読み取り装置により紙葉類の文字読み取り処理を行う場合、ま ず上記ホッパー１に積載された紙葉類１０がホッパー１の上昇運動によって給紙 部２と接触し、この給紙部２によって紙葉類１０が順次一枚ずつ搬送路５へと送 り出される。

【００３３】 送り出された紙葉類は、画像入力部３を通過中にその画像が画像入力部３に光 学的に取り込まれた後、搬送路５を搬送されてスタッカセレクタ６ａの直前で停 止し、文字認識部４による文字認識の結果が出るまで待機する。次いで、次の紙 葉類がホッパー１から給紙部２によって搬送路５に給紙され、画像入力部３の直 前で停止し、前の紙葉類の文字認識の結果が出るまで待機する。

【００３４】 そして、最初の紙葉類の文字認識結果が出ると、その結果に応じてスタッカセ レクタ６ａが選択した集積部のアクセプトスタッカ７又はリジェクトスタッカ８ のいずれかに紙葉類が集積される。また、これと平行して画像入力部３の直前で 待機していた次の紙葉類が搬送路を搬送され、画像入力部で画像が取り込まれた 後、スタッカセレクタ６ａの直前で停止し、文字認識部４による文字認識の結果 が出るまで待機する。

【００３５】 この場合、画像から文字が認識されてスタッカセレクタ６ａがアクセプトスタ ッカ７を選択した場合には、紙葉類がそのままアクセプトスタッカ７に集積され るが、文字認識結果がエラーになり、スタッカセレクタ６ａがリジェクトスタッ カ７を選択した場合には、紙葉類は紙葉類送通路１３からルートセレクタ６ｃに よりリサーキュレーション搬送路１２に誘導され、図中ｃ方向に搬送されて合流 点Ｆの直前で停止する。

【００３６】 そして、上記次の紙葉類の画像入力が終了すると、ホッパー１からの紙葉類の 給紙に優先してこの合流点Ｆの直前で停止していた紙葉類が搬送路５に返送され 、画像入力部３の直前で停止する。

【００３７】 次いで、上記スタッカセレクタ６ａの直前で停止していた次の紙葉類の文字認 識結果が出ると、画像入力部３の直前で停止していたエラー紙葉類が搬送路５を 搬送され、再び画像が取り込まれて再処理される。

【００３８】 この再処理の結果、文字が認識されると、スタッカセレクタ６ａによりアクセ プトスタッカ７が選択されてこれに集積され、一方再びエラーであった場合には 、スタッカセレクタ６ａがリジェクトスタッカ８を選択し、更にルートセレクタ ６ｃが紙葉類をリジェクトスタッカ８側に誘導してこれに集積される。以降、エ ラーが生じた場合に、逐次エラーの紙葉類を搬送路５の画像入力部３より前方に 返送してこれをホッパー１からの紙葉類に優先して再処理を行いながら、上記と 同様の動作を繰り返して、ホッパー１上の紙葉類１０が無くなるまで処理が行わ れる。

【００３９】 したがって、この光学的文字読み取り装置によれば、エラー発生時には逐次自 動的に再処理が行われるので、エラーが生じた場合でもリジェクトスタッカに集 積された紙葉類を再処理のためにホッパーに戻す必要がなく、運用効率を大幅に 向上させることができる。

【００４０】 ［第３実施例］ 図３は、本考案の実施例にかかる第３の光学的文字読み取り装置を示すもので 、この光学的文字読み取り装置は、搬送路５中間部の画像入力部３より後方にお いて搬送路５から分岐し、搬送路５の後部Ｅ（合流点Ｅ）において再び搬送路５ に合流するストレージ搬送路１１と、搬送路５とこのストレージ搬送路１１との 分岐点に設けられた第１ルートセレクタ６ｂとからなる上記第１実施例と同様の ストレージ機構を有し手いる。また、更に搬送路５の終端部に設けられたルート セレクタ６ａからリジェクトスタッカ８に至る紙葉類送通路１３より分岐して搬 送路５の画像入力部３より前方Ｆ（合流点Ｆ）に合流するリサーキュレーション 搬送路１２と、上記紙葉類送通路１３とこのリサーキュレーション搬送路１２と の分岐点に設けられた第２ルートセレクタ６ｃとからなる上記実施例２と同様の リサーキュレーション機構を有している。 なお、その他の構成は上記従来例の光学的文字読み取り装置と同様である。

【００４１】 次に、この光学的文字読み取り装置の動作について説明する。 この光学的文字読み取り装置は、第１ルートセレクタ６ｂによりストレージ送 路１１と搬送路本路５ａとを交互に使用し、先の紙葉類についての文字認識結果 が出ているか否かにかかわらず、次の紙葉類について画像入力を行って、連続的 に文字読み取り処理を行う。そして、エラーが生じたときには、逐次第２ルート セレクタ６ｃによりリサーキュレーション搬送路１２を通じてエラーの紙葉類を 自動的に搬送路５の画像入力部３より前方に返送して再処理を行うものである。 なお、この処理動作及び再処理動作は、それぞれ上記第１実施例及び第２実施例 と同様であるので詳しい説明は省略する。

【００４２】 したがって、この光学的文字読み取り装置によれば、一の紙葉類の画像入力を 行った後、その文字認識結果が出るのを待つことなく、次の紙葉類の画像入力を 行うことができるので、処理能力が大幅に向上し、しかもエラー発生時の再処理 作業が自動化されているので、トータル的な運用効率を大幅に向上させることが できるものである。

【００４３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の第１の光学的文字読み取り装置によれば、ルー トセレクタによって搬送路本路とストレージ搬送路とを交互に使用することによ り、一の紙葉類についての文字認識結果が出る前に次の紙葉類について画像入力 を行うことができ、従来の文字読み取り装置のように文字認識結果が出るまでの 間処理動作を停止する必要がなく、処理能力を著しく向上させることができる。

【００４４】 また、本考案の第２の光学的文字読み取り装置によれば、エラーの紙葉類をル ートセレクタによりリサーキュレーション搬送路を通じて自動的に搬送路の画像 入力部前方に返送することができるので、エラーが生じた場合でもリジェクトス タッカに集積された紙葉類を再処理のためにホッパーに戻す必要がなく、運用効 率を大幅に向上させることができる。

【００４５】 更に、本考案の第３の光学的文字読み取り装置によれば、ストレージ機構によ り一の紙葉類についての文字認識結果が出る前に次の紙葉類について画像入力を 行うことができ、しかもリサーキュレーション機構によってエラーの紙葉類を自 動的に再処理することができるので、トータル的な運用効率が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例にかかる第１の光学的文字読み
取り装置を示す概略図である。

【図２】本考案の実施例にかかる第２の光学的文字読み
取り装置を示す概略図である。

【図３】本発明の実施例にかかる第３の光学的文字読み
取り装置を示す概略図である。

【図４】従来の光学的文字読み取り装置を示す概略図で
ある。

【符号の説明】

１ ホッパー ２ 給紙部 ３ 画像入力部 ４ 文字認識部 ５ 搬送路 ５ａ 搬送路本路 ６ａ スタッカセレクタ ６ｂ 第１ルートセレクタ ６ｃ 第２ルートセレクタ ７ アクセプトスタッカ ８ リジェクトスタッカ ９ 集積部 １０ 紙葉類 １１ ストレージ搬送路 １２ リサーキュレーション搬送路 １３ 紙葉類挿通路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数枚の紙葉類を積載したホッパーから
   給紙部により紙葉類を一枚ずつ搬送路に送り出し、この
   紙葉類を搬送路に沿って集積部に搬送するとともに、搬
   送路の中間部に設けられた画像入力部で紙葉類の画像を
   光学的に読み取り、読み取った画像から文字認識部が文
   字を認識し、この認識結果に応じて搬送路の終端部に設
   けられたスタッカセレクタが紙葉類を集積部のアクセプ
   トスタッカとリジェクトスタッカとに分別する光学的文
   字読み取り装置において、 上記搬送路中間部の画像入力部より後方で搬送路から分
   岐して該搬送路の後部に再び合流するストレージ搬送路
   を設けるとともに、上記搬送路とこのストレージ搬送路
   との分岐点に紙葉類をストレージ搬送路と上記搬送路と
   に交互に振り分けるルートセレクタを設けたことを特徴
   とする光学的文字読み取り装置。
2. 【請求項２】 多数枚の紙葉類を積載したホッパーから
   給紙部により紙葉類を一枚ずつ搬送路に送り出し、この
   紙葉類を搬送路に沿って集積部に搬送するとともに、搬
   送路の中間部に設けられた画像入力部で紙葉類の画像を
   光学的に読み取り、読み取った画像から文字認識部が文
   字を認識し、この認識結果に応じて搬送路の終端部に設
   けられたスタッカセレクタが紙葉類を集積部のアクセプ
   トスタッカとリジェクトスタッカとに分別する光学的文
   字読み取り装置において、 搬送路終端部から分岐して搬送路の画像入力部前方に接
   続したリサーキュレーション搬送路を設けるとともに、
   搬送路とこのリサーキュレーション搬送路との分岐点
   に、エラー発生時に紙葉類を搬送路からこのリサーキュ
   レーション搬送路へ誘導するルートセリクタを設けたこ
   とを特徴とする光学的文字読み取り装置。
3. 【請求項３】 多数枚の紙葉類を積載したホッパーから
   給紙部により紙葉類を一枚ずつ搬送路に送り出し、この
   紙葉類を搬送路に沿って集積部に搬送するとともに、搬
   送路の中間部に設けられた画像入力部で紙葉類の画像を
   光学的に読み取り、読み取った画像から文字認識部が文
   字を認識し、この認識結果に応じて搬送路の終端部に設
   けられたスタッカセレクタが紙葉類を集積部のアクセプ
   トスタッカとリジェクトスタッカとに分別する光学的文
   字読み取り装置において、 請求項１記載のストレージ搬送路とルートセレクタとか
   らなるストレージ機構と、請求項２記載のリサーキュレ
   ーション搬送路とルートセレクタとからなるリサーキュ
   レーション機構との両方を設けたことを特徴とする光学
   的文字読み取り装置。