JPH05127826A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH05127826A
JPH05127826A JP29299791A JP29299791A JPH05127826A JP H05127826 A JPH05127826 A JP H05127826A JP 29299791 A JP29299791 A JP 29299791A JP 29299791 A JP29299791 A JP 29299791A JP H05127826 A JPH05127826 A JP H05127826A
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signal
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JP29299791A
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Hiroshi Tsujioka
寛 辻岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成を簡略化できるとともに使用性が格段に
向上される座標入力装置を提供することである。 【構成】 座標入力装置21のパネル部材26は、一対
の透明基板22,23上に第1入力部24および第2入
力部25が設定され、第1入力部24では先細のペン状
片を用いる単位面積当たりの押圧圧力が比較的大きな部
材による入力のみが可能である。第2入力部25では、
前記ペン状部材に限らず手指など単位面積当たり押圧圧
力が比較的低い部材による押圧でも入力が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるタッチパネル
と称される座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タッチパネルと称される入力装置
が、たとえば液晶表示装置などと組み合わせて多く用い
られている。このタッチパネルには、アナログ入力方式
とデジタル入力方式とがあり、それぞれ図12および図
13に示す。図12のアナログ入力方式の座標入力装置
は一対の透明なフィルム基板2,3の対向する表面にI
TOなどの透明導電膜4,5を全面に形成し、各透明導
電膜4,5上の相互に直交する方向の両端部に金属など
の電極6,7;8,9を形成する。各電極6〜9はそれ
ぞれスイッチS1〜S4を介して電源電圧V1〜V4に
それぞれ個別に接続される。このようなフィルム基板
2,3が相互に貼り合わされて液晶表示装置などの表示
装置10上に固定され、座標入力装置1が構成される。
【0003】この座標入力装置1では、まずスイッチS
1,S2を導通し、スイッチS3,S4は遮断する。こ
れにより電極6,7間に電圧(V1−V2)が与えられ
る。この状態でフィルム基板2の押圧位置Pを押圧する
と、押圧位置Pにおける前記電極間電圧(V1−V2)
が透明導電膜4の抵抗値で内分された電圧が透明導電膜
5に与えられ、スイッチS3,S4を導通することによ
りこの電圧が電極8,9から読み取られる。これにより
押圧位置PのX方向の座標が検出される。押圧位置Pの
Y方向の座標については、前述の説明とは逆にスイッチ
S3,S4を導通して電極8,9間に電圧(V3−V
4)を印加し、押圧位置Pにおける透明導電膜5の内分
電圧を電極6,7から読み取る。
【0004】一方、図13に示すデジタル方式の座標入
力装置11では、一対のフィルム基板2,3を準備し、
フィルム基板2上にはX方向に延びる帯状の透明電極1
2をY方向に複数配列する。各透明電極12は、フィル
ム基板2の端部に設けられた複数の接続端子13に個別
に接続される。また他方のフィルム基板3には、Y方向
に延びる透明電極14がX方向に複数配列され、各透明
電極14はフィルム基板3の端部に設けられた複数の接
続端子15にそれぞれ個別に接続される。これらフィル
ム基板2,3を重ね合わせることにより、透明電極1
2,14の交差部分がマトリックス状に配列され、これ
らは前記表示装置10上に固定される。ここで、押圧位
置Pを押圧すると前記接続端子13,15が接続される
マイクロコンピュータなどの制御装置によって各透明電
極12,14が時分割で走査され、押圧位置Pに対応す
る透明電極12,14が検知され、押圧位置Pの透明電
極12,14を単位とするX座標およびY座標が検知さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記座標入力装置1で
は、先細状のペン部材を用いてフィルム基板2を押圧し
つつ入力を行う。このとき、たとえばペン部材を把持す
る手をフィルム基板2上に置くことが多く、このような
手など単位面積当たりの押圧圧力が低い押圧部材によっ
て誤入力が発生しないようにするため、フィルム基板
2,3間には電気絶縁性樹脂材料からなどから成り、粒
状のスペーサが所定の高さでかつ比較的高密度で配置さ
れる。このような座標入力装置1では、人間の手指など
による入力が不可能となり、使用性が低いという課題を
有している。
【0006】一方、図13に示す座標入力装置11で
は、相互に直交する方向に延びる透明電極12,14を
用いてデジタル的な座標入力は可能であるが、図12を
参照して説明したようなアナログ的な連続的に座標が変
化する入力は不可能となり、使用性が低いという課題を
有している。
【0007】本発明の目的は、上述の技術的課題を解消
し、単位面積当たりの押圧圧力が比較的高い場合や比較
的低い場合のいずれでも入力を行うことができ、使用性
が格段に向上された座標入力装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性を
有する一対の透明基板の予め定める第1領域の全面に亘
ってそれぞれ形成される透明抵抗体層と、各透明抵抗体
層の相互に交差する方向の両端部にそれぞれ形成される
各一対の電極とを備える第1入力部と、各透明基板の第
1領域と異なる第2領域に、相互に交差する方向に延び
る帯状の複数の透明電極を形成して成る第2入力部とを
含み、第1入力部の少なくとも一方の透明基板上には予
め定める間隔で突起が配置され、第2入力部の少なくと
も一方の透明基板には、第1入力部における前記間隔よ
り大きな間隔で突起が配置されることを特徴とする座標
入力装置である。
【0009】また本発明は、電気絶縁性を有する一対の
透明基板の相互に対向する表面の全面に亘ってそれぞれ
形成される透明抵抗体層と、各透明抵抗体層の相互に交
差する方向の両端部にそれぞれ形成される各一対の電極
とを備える入力パネルと、前記電極からのアナログ信号
を、入力されるしきい値信号に基づいてデジタル信号に
変換する信号変換手段と、前記入力パネルへの入力操作
状態に対応して信号変換手段に異なるレベルのしきい値
信号を出力するしきい値選択手段とを含むことを特徴と
する座標入力装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、電気絶縁性を有する一対の透
明基板上に第1入力部と第2入力部とを構成する。第1
入力部は、一方の透明基板側の電極間に電圧をかけた状
態で、透明基板を押圧して各透明基板の透明抵抗体層を
接触させると、接触位置に対応する前記電圧の内分電圧
が他方側透明基板の電極から取り出される。他方側の透
明基板の電極間に電圧をかけた状態では、前記押圧位置
に対応する他方側透明基板の内分電圧が一方側基板の電
極から取り出される。
【0011】第2入力部では、各透明基板における帯状
の透明電極の走査により押圧位置に対応する透明電極の
位置として座標が入力される。
【0012】ここで、第1入力部には、予め定める間隔
で突起が配置され、第2入力部の少なくとも一方の透明
基板には、第1入力部における前記間隔より大きな間隔
で突起が配置される。したがって第1入力部における入
力は比較的先細の部材を用いて単位面積当たりの押圧力
が比較的高い部材で押圧することにより行われ、第2入
力部では人間の手指など単位面積当たりの押圧圧力が比
較的低い部材で入力が行われる。
【0013】したがって本発明では、一対の透明基板上
に前述のような第1入力部および第2入力部を構成する
ことができ、各入力部を独立の構成として座標入力装置
を構成する場合と比較し、生産工数および部品点数の削
減を図ることができる。
【0014】また本発明では、前記第1入力部と同等の
構成を有する入力パネルに対し、入力パネルの電極から
のアナログ信号をデジタル信号に変換する信号変換手段
を接続する。この信号変換手段へは、入力パネルへの入
力操作状態、すなわち前記先細状の部材など単位面積当
たりの押圧力が比較的高い部材による入力、あるいは人
間の手指など単位面積当たりの押圧圧力が比較的低い部
材による入力のいずれを行うかに対応して異なるレベル
のしきい値信号を出力するしきい値選択手段からのしき
い値信号が入力される。したがって前記先細状の部材を
用いて単位面積当たりの押圧圧力が比較的高い状態で入
力を行う場合、アナログ信号の比較的高いレベル範囲を
デジタル信号に変換するようなしきい値信号を入力す
る。一方、単位面積当たりの押圧圧力が比較的低い部材
で入力を行う場合には、アナログ信号の前記レベル範囲
よりも低いレベル範囲を含む範囲をデジタル信号に変換
するようなしきい値信号を入力する。
【0015】したがって前記先細状の部材を手で把持し
て入力を行う場合、パネル部材上に置かれた手により誤
入力が行われる事態が防止される。また人間の手指など
で入力を行う場合には、先細状の部材で入力を行ったパ
ネル部材と同一のパネル部材で入力を行うことができ、
各入力操作状態に対応した部材を準備する必要が解消さ
れ、構成の簡略化と製造工程の簡略化とを合わせて図る
ことができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例の座標入力装置21
の平面図であり、図2は座標入力装置21の分解斜視図
である。座標入力装置21は、例として電気絶縁性を有
する合成樹脂材料から成る一対の透明基板22,23を
有する。この各透明基板22,23を含むパネル部材2
6には、第1入力部24および第2入力部25が設定さ
れ、パネル部材26はたとえば液晶表示装置などの表示
装置27の表面に装着され、透明基板22,23および
表示装置27は後述するように、たとえばマイクロコン
ピュータなどによって実現される制御装置28に接続さ
れる。
【0017】図3は透明基板22の平面図であり、図4
は図1の切断面線X4−X4から見た断面図であり、図
5は透明基板23の平面図であり、図6は図1の切断面
線X6−X6から見た断面図である。透明基板22上の
第1入力部24には、ほぼ全面に亘って例としてITO
(インジウムスズ酸化物)などから成る透明電極29が
形成され、図3左右方向両端に金属などから成る一対の
電極30,31が形成される。
【0018】透明電極22の第2入力部25には、例と
して前記ITOなどから成り、図3左右方向に帯状に延
びる透明電極32,33が図3上下方向に配列され、電
極30,31,32,33は回路配線34を介して、透
明基板22の一端部に形成された複数の接続端子35に
個別に接続される。透明電極32,33に対応する接続
端子35は、前記制御装置28に接続され、電極30,
31に対応する接続端子35はそれぞれスイッチS1,
S2を介して電極電圧V1,V2にそれぞれ接続される
とともに、アナログ/デジタル変換器53を介して制御
装置28に接続される。
【0019】一方、透明基板23の第1入力部24に
は、ほぼ全面に亘って前記ITOなどから成る透明電極
36が形成され、図3の電極30,31の配列方向すな
わち図3の左右方向と直交する方向である図5の上下方
向の両端部に、金属材料などから成る電極37,38が
形成される。
【0020】透明基板23の第2入力部25には、前記
透明電極32,33の設置領域と対応する範囲内に図5
上下方向に延び、図5左右方向に配列される帯状の透明
電極39,40,41,42が形成される。前記電極3
7〜42は、透明基板23上の複数の回路配線43を介
して透明基板23の一端部に形成される複数の接続端子
44に個別に接続される。透明電極39〜42に対応す
る接続端子44は、前記制御装置28に接続され、電極
37,38に対応する接続端子44はスイッチS3,S
4を介して電源電圧V3,V4にそれぞれ接続されると
ともに、アナログ/デジタル変換器53を介して制御装
置28に接続される。
【0021】透明基板23上の第1入力部24上、少な
くとも透明電極36上には電気絶縁性合成樹脂材料など
から成り、たとえば円錐台形状を為し高さh1のスペー
サ45が間隔d1で形成される。スペーサ45の高さh
1および間隔d1は、後述するように第1入力部24に
おける入力が先細状のペン状片50によって行われるた
め、このペン状片50を把持する操作者の手が第1入力
部24上に置かれても、このような手の圧力では透明電
極29,36が接触しない程度に選ばれる。
【0022】一方、透明基板23の第2入力部25上に
は、前記スペーサ45の高さh1より小さな高さh2の
スペーサ46が前記スペーサ45の間隔d1より大きな
間隔d2で配列される。このようにして第2入力部25
には複数の押圧部材49がマトリックス状に配列され
る。
【0023】図7は座標入力装置21の電気的構成を示
すブロック図である。制御装置28は表示装置27の制
御を行うにあたり、たとえば表示装置27が単純マトリ
ッククス型表示装置あるいはアクティブマトリックス型
表示装置などの場合、電極の走査および表示データに対
応する信号の供給などを行う表示制御部47を介して制
御を行う。またパネル部材26における後述するような
入力操作による座標入力を読み取る制御は、前記スイッ
チS1〜S4の開閉制御および透明電極32,33;3
9〜40の走査を行う読取り制御部48を介して読取り
制御を行う。
【0024】図8は、前記パネル部材26の製造工程を
説明する工程図である。工程a1では、透明基板22,
23の各全面に亘り、たとえばITOなどから成る透明
導電体層を形成する。工程a2では、この透明導電体層
に通常のホトプロセスを用いて第1入力部における透明
電極29,36および第2入力部における透明電極3
2,33;39〜42をパターンニングする。工程a3
では、この段階の透明基板22,23上にたとえばアル
ミニウムなどの金属層を形成し、工程a4ではこの金属
層に通常のホトプロセスを用いて第1入力部における電
極30,31;37,38および各回路配線34,4
3、接続端子35,44をパターンニングする。
【0025】工程a5では、電気絶縁性合成樹脂材料を
この製造段階の透明基板22,23上にスクリーン印刷
などの厚膜技術で形成する。工程a6では、ホトプロセ
スとりわけエッチング技術を用いて、図6を参照して説
明した形状および配置間隔にスペーサ45,46を形成
する。このとき第1入力部24および第2入力部25で
は、スペーサ45,46の高さが異なるので、第1入力
部24および第2入力部25に厚さh1,h2の絶縁体
層をそれぞれ印刷して形成し、これらから前記配置間隔
d1,d2と成るようなスペーサ45,46を形成す
る。工程a7では、透明基板22とスペーサ45,46
が形成された透明基板23とを貼り合わせ、パネル部材
26を構成する。
【0026】本実施例では、第1入力部24および第2
入力部26における前述したような入力可能な押圧圧力
の区分は、スペーサ45,46の高さおよび配置間隔に
よて規定されており、前述のように透明基板22,23
上に印刷によて形成される絶縁体層の厚さを異ならせホ
トプロセスに用いるマスクのパターンを前記スペーサ4
5,46がそれぞれ配置間隔d1,d2となるように選
べばよい。
【0027】以下、本実施例の座標入力装置21の動作
について説明する。第2入力部25への入力は、図1に
示すように人間の指51など単位面積当たりの押圧圧力
が比較的低い部材による入力が可能であり、したがって
ペン状片50を用いる入力も可能である。制御装置28
は、透明電極32,33のいずれか一方からの信号を入
力可能とし、他方をハイインピーダンス状態とする走査
を交互に行う。透明電極32,33のいずれか一方から
の信号が入力可能となっている状態で、制御装置28は
図5に示す透明電極39〜42に時間順次的にパルスを
供給し、次に透明電極33についても同様な走査を行
う。これにより操作者が指51で押圧領域49のいずれ
かを押圧した場合、押圧位置に対応する透明電極39〜
42のいずれかからの信号が、押圧位置に対応する透明
電極32,33のいずれかを介してデジタル信号に変換
され制御装置28に入力される。制御装置28は、透明
電極39〜42;32,33の操作位置として前記押圧
位置、すなわち行列状に配列された例として2行4列の
押圧領域49の座標(x,y)(x=1〜4、y=1)
として入力座標を検知することができる。
【0028】第1入力部24の入力は、第1入力部24
におけるスペーサ45の形状および配列密度が前述のよ
うに高密度であるため、指51など単位面積当たりの押
圧圧力が比較的低い部材による入力が防がれ、先細状の
ペン状片50による入力のみが可となる。制御装置28
は、第1入力部24に対して以下の走査を行う。以下図
3および図5を参照する。スイッチS1,S2を導通
し、スイッチS3,S4を遮断して電極30,31間に
電圧(V1−V2)を印加する。このとき透明電極29
には、電極30,31間の距離x0に亘って電位V1か
ら電位V2に至る電圧分布が設定される。
【0029】次のタイミングで制御装置28はスイッチ
S1,S2を遮断し、スイッチS3,S4を導通する。
これにより電極37,38間には電圧(V3−V4)が
印加され、透明電極36には電極37,38間の距離y
0に亘って電位V3から電位V4に至る電圧分布が測定
される。このような走査を交互に繰り返している状態で
前記ペン状片50で操作者が押圧位置Pを押圧する。電
極30,31間に電圧(V4−V2)が印加されている
期間では、押圧位置Pの電位Vxは押圧位Pの電極3
0,31からの距離x1,x2に基づいて下記数1で定
められる。
【0030】
【数1】Vx=x2(V1−V2)/x0 この電位Vxは、透明電極29が接触した透明電極36
および電極37,38を経て制御装置28に読み取られ
る。
【0031】一方、前記押圧時にスイッチS3,S4が
導通されている期間では、押圧位置Pの電極37,38
からの距離y1,y2に基づいて押圧位置Pの電位Vy
は、下記数2で定められる。
【0032】
【数2】Vy=y2(V3−V4)/y0 この電位Vyは、透明電極36が接触した透明電極29
および電極30,31を介して制御装置28に読み取ら
れる。制御装置28が前記電位Vx、Vyを読み取ると
下記数3および数4に基づいて押圧位置Pの座標(x
1,y1)を得ることができる。
【0033】
【数3】x1=x0(1−Vx/(V1−V2))
【0034】
【数4】y1=y0(1−Vy/(V3−V4)) 以上のように本実施例では、一対の透明基板22,23
上に第1入力部24と第2入力部25とを設定し、第1
入力部24では先細のペン状片50など単位面積当たり
の押圧圧力が比較的高い部材による入力のみが可能であ
り、人間の手指など単位面積当たりの押圧圧力が比較的
低い部材による入力が防止されている。したがって操作
者がペン状片50を把持して第1入力部24に入力を行
おうとする場合、ペン状片50を把持する手が第1入力
部24に置かれて誤入力が発生する事態が防止される。
【0035】さらに隣接して第2入力部25を設け、第
2入力部25では前記指などによる入力が可能となる構
成に選ばれる。したがって当然ペン状片50による入力
も可能である。すなわち本実施例では、前述のように入
力操作状態が異なる第1入力部24および第2入力部2
5を単一のパネル部材26上に構成した。したがって前
記入力操作状態が異なる部材が複数必要な場合に、独立
した構成の第1入力部と第2入力部とを準備する必要が
解消され、構成の小型化と簡略化とを図ることができ
る。
【0036】また第1入力部24と第2入力部25と制
御装置28との接続は、本実施例では各透明基板22,
23毎に予め定められる単一箇所に接続端子35,45
としてまとめられるので、前述のような第1入力部24
および第2入力部25が独立した基板から成る別途の構
成である場合に比較し、接続に要する構成が格段に簡略
化される。
【0037】図9は、スペーサ45,46の斜視図であ
る。図9(1)は、本実施例のスペーサ45,46であ
り、略円錐台形状に形成されるが透明基板22の透明電
極29と接触する上端面の周縁部52は、前記接触によ
り透明電極29を損傷しないように角丸状に形成され
る。また図9(2)に示すスペーサ45,46の変形例
は、角錐体形状に構成される。このような場合でも、ス
ペーサ45,46の上端面の周縁部52aは、やはり角
丸状に形成される。
【0038】図10は、本発明の第2の実施例の座標入
力装置21aの電気的構成を示すブロック図である。本
実施例の座標入力装置21aは、前記実施例において図
1〜図6を参照して説明した構成におけるパネル部材2
6の第1入力部24、表示装置27、制御装置28およ
びアナログ/デジタル変換器53と同一の構成を備え、
対応する部分には同一の参照符号を付すとともに、前記
図1〜図6を参照して説明する。前述したように本実施
例の座標入力装置21aは、前記実施例のパネル部材2
6における第1入力部24と同一の構成を有するパネル
部材54を備え、制御装置28によって、前記実施例で
説明した第1入力部24への走査および座標の読取り処
理と同様の処理が行われる。
【0039】すなわちパネル部材54からは、アナログ
量の出力電圧Vx、Vyが得られ、アナログ/デジタル
変換器53に入力され、デジタル信号に変換されて制御
装置28に読取られる。本実施例では、制御装置28に
スイッチなどから成る切換え手段55が接続され、ハイ
レベルまたはローレベルの切換え信号Scを制御装置2
8に入力する。
【0040】すなわち本実施例のパネル部材54は、前
記実施例の第1入力部24のみの構成であり、前記実施
例におけるように第1入力部24および第2入力部25
を用いてペン状片50および指51などの入力手段の相
異に対応する入力部を構成していない。本実施例では、
パネル部材54の構成を一対の透明基板22,23と透
明電極29,36、電極30,31;37,38を含み
透明基板22,23の間のスペーサは、前記実施例の第
2入力部25におけるスペーサ46の高さおよび配置間
隔程度に定める。これによりパネル部材54は、指によ
る押圧でも入力を行うことができる。
【0041】ここで、パネル部材54に設けられる例と
してITOなどから成る透明電極29,36は、押圧操
作に対して図11に示す出力電圧レベルの変化を示す。
図11において時刻t1でパネル部材54が押圧を開始
され、次第に押圧力が増大し時刻t2で最大押圧力とな
り、以下持続する場合を想定する。このとき前記ITO
膜などは、時刻t1〜t2の曲線に示されるように押圧
力が増大するに従い出力レベルが漸増する変化を示す。
したがって出力信号の最小出力レベルVdと最大出力レ
ベルVuとの間に複数、本実施例では2つのしきい値V
t1,Vt2を設定すると比較的弱い押圧圧力による出
力信号を座標入力信号とするか否かの切換えを行うこと
ができる。
【0042】図10のブロック図において、切換え手段
55からの切換え信号Scがハイレベルであれば、図1
1におけるハイレベル側の基準信号Vt1が選択され、
切換え信号Scがローレベルであれば図11のローレベ
ル側の基準電圧Vt2が選択され場合を説明する。
【0043】制御装置28に接続されている信号ライン
56,57は、それぞれトランジスタ58,59のゲー
トに接続され、各トランジスタ58,59のソースは共
通な電源電圧V01の接続され、各トランジスタ58,
59のドレインはそれぞれ抵抗R1,R2をそれぞれ介
して共通な抵抗R3に接続される。抵抗R3の他端は、
前記電源電圧V01と異なる電源電圧V02に接続され
る。抵抗R2,R3の間の電位が取り出され、アナログ
/デジタル変換器53に基準電圧Esとして供給され
る。ここで抵抗R1は、抵抗R2より抵抗値が低い場合
を想定する。
【0044】制御装置28は、信号ライン56,57に
ハイレベルおよびローレベルの信号をそれぞれ供給す
る。これによりトランジスタ58は導通しトランジスタ
59が遮断される。したがって前記接続点60からは下
記数5で定められる基準電圧Vt1がアナログ/デジタ
ル変換器53に出力される。
【0045】
【数5】 Vt1=R3(V01−V02)/(R1+R3) 一方、制御装置28が信号ライン56,57にローレベ
ルおよびハイレベルの信号をそれぞれ出力するとトラン
ジスタ58は遮断され、トランジスタ59が導通され
る。これにより接続点60からは、下記数6で示される
基準電圧Vt2がアナログ/デジタル変換器53に出力
される。
【0046】
【数6】 Vt2=R3(V01−V02)/(R2+R3) 前述したように抵抗R1の抵抗値は抵抗R2の抵抗値よ
り小さく定められており、前記基準電圧Vt1は基準電
圧Vt2よりもハイレベルとなる。
【0047】このようにして切換手段55からの切換信
号Scによりアナログ/デジタル変換器53にレベルの
異なる基準電圧Vt1,Vt2が選択的に入力され、パ
ネル部材54においてペン状片50など単位面積当たり
の押圧圧力が比較的高い部材の押圧操作のみが入力可能
となり、手指などの単位面積当たり押圧圧力が比較的低
い部材による押圧では入力が実現されない動作状態と手
指による押圧でも入力が可能な動作状態とを切換えるこ
とができる。
【0048】すなわち本実施例では、前述の実施例にお
いて述べた効果と同様な効果を達成できるとともに、さ
らに加えて前記第1実施例における第1入力部24と類
似の単一の構成を用いて、前記実施例における第1入力
部24および第2入力部25の入力と同等な入力状態を
達成することができ、構成をさらに簡略化することがで
きるとともに、使用性を格段に向上することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、電気絶縁
性を有する一対の透明基板上に第1入力部と第2入力部
とを構成する。第1入力部は、一方の透明基板側の電極
間に電圧をかけた状態で、透明基板を押圧して各透明基
板の透明抵抗体層を接触させると、接触位置に対応する
前記電圧の内分電圧が他方側透明基板の電極から取り出
される。他方側の透明基板の電極間に電圧をかけた状態
では、前記押圧位置に対応する他方側透明基板の内分電
圧が一方側基板の電極から取り出される。
【0050】第2入力部では、各透明基板における帯状
の透明電極の走査により押圧位置に対応する透明電極の
位置として座標が入力される。
【0051】ここで、第1入力部には、予め定める間隔
で突起が配置され、第2入力部の少なくとも一方の透明
基板には、第1入力部における前記間隔より大きな間隔
で突起が配置される。したがって第1入力部における入
力は比較的先細の部材を用いて単位面積当たりの押圧力
が比較的高い部材で押圧することにより行われ、第2入
力部では人間の手指など単位面積当たりの押圧圧力が比
較的低い部材で入力が行われる。
【0052】したがって本発明では、一対の透明基板上
に前述のような第1入力部および第2入力部を構成する
ことができ、各入力部を独立の構成として座標入力装置
を構成する場合と比較し、生産工数および部品点数の削
減を図ることができる。
【0053】また本発明では、前記第1入力部と同等の
構成を有する入力パネルに対し、入力パネルの電極から
のアナログ信号をデジタル信号に変換する信号変換手段
を接続する。この信号変換手段へは、入力パネルへの入
力操作状態、すなわち前記先細状の部材など単位面積当
たりの押圧力が比較的高い部材による入力、あるいは人
間の手指など単位面積当たりの押圧圧力が比較的低い部
材による入力のいずれを行うかに対応して異なるレベル
のしきい値信号を出力するしきい値選択手段からのしき
い値信号が入力される。したがって前記先細状の部材を
用いて単位面積当たりの押圧圧力が比較的高い状態で入
力を行う場合、アナログ信号の比較的高いレベル範囲を
デジタル信号に変換するようなしきい値信号を入力す
る。一方、単位面積当たりの押圧圧力が比較的低い部材
で入力を行う場合には、アナログ信号の前記レベル範囲
よりも低いレベル範囲を含む範囲をデジタル信号に変換
するようなしきい値信号を入力する。
【0054】したがって前記先細状の部材を手で把持し
て入力を行う場合、パネル部材上に置かれた手により誤
入力が行われる事態が防止される。また人間の手指など
で入力を行う場合には、先細状の部材で入力を行ったパ
ネル部材と同一のパネル部材で入力を行うことができ、
各入力操作状態に対応した部材を準備する必要が解消さ
れ、構成の簡略化と製造工程の簡略化とを合わせて図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の座標入力装置21の平面図
である。
【図2】座標入力装置21の分解斜視図である。
【図3】透明基板22に関連する構成の系統図である。
【図4】図1の切断面線X4−X4から見た断面図であ
る。
【図5】透明基板23に関連する構成の系統図である。
【図6】図1の切断面線X6−X6から見た断面図であ
る。
【図7】座標入力装置21のブロック図である。
【図8】パネル部材26の製造工程を説明する工程図で
ある。
【図9】スペーサ45,46の斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例の座標入力装置21aの
ブロック図である。
【図11】透明電極29,36の押圧力と出力レベルの
変化とを示すグラフである。
【図12】第1の従来例の分解斜視図である。
【図13】第2の従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
21,21a 座標入力装置 22,23 透明基板 24 第1入力部 25 第2入力部 26,54 パネル部材 28 制御装置 29,32,33,36,39,40,41,42 透
明電極 35,44 接続端子 45,46 スペーサ 53 アナログ/デジタル変換器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性を有する一対の透明基板の予
    め定める第1領域の全面に亘ってそれぞれ形成される透
    明抵抗体層と、各透明抵抗体層の相互に交差する方向の
    両端部にそれぞれ形成される各一対の電極とを備える第
    1入力部と、 各透明基板の第1領域と異なる第2領域に、相互に交差
    する方向に延びる帯状の複数の透明電極を形成して成る
    第2入力部とを含み、 第1入力部の少なくとも一方の透明基板上には予め定め
    る間隔で突起が配置され、第2入力部の少なくとも一方
    の透明基板には、第1入力部における前記間隔より大き
    な間隔で突起が配置されることを特徴とする座標入力装
    置。
  2. 【請求項2】 電気絶縁性を有する一対の透明基板の相
    互に対向する表面の全面に亘ってそれぞれ形成される透
    明抵抗体層と、各透明抵抗体層の相互に交差する方向の
    両端部にそれぞれ形成される各一対の電極とを備える入
    力パネルと、 前記電極からのアナログ信号を、入力されるしきい値信
    号に基づいてデジタル信号に変換する信号変換手段と、 前記入力パネルへの入力操作状態に対応して信号変換手
    段に異なるレベルのしきい値信号を出力するしきい値選
    択手段とを含むことを特徴とする座標入力装置。
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