JPH05125526A - スパツタリング用ターゲツト - Google Patents

スパツタリング用ターゲツト

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JPH05125526A
JPH05125526A JP29340091A JP29340091A JPH05125526A JP H05125526 A JPH05125526 A JP H05125526A JP 29340091 A JP29340091 A JP 29340091A JP 29340091 A JP29340091 A JP 29340091A JP H05125526 A JPH05125526 A JP H05125526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
sputtering
target material
alloy
alloy layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29340091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Maenozono
正則 前之園
Akira Oba
彰 大場
Yoichi Koga
陽一 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Vacuum Metallurgical Co Ltd
Original Assignee
Vacuum Metallurgical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Vacuum Metallurgical Co Ltd filed Critical Vacuum Metallurgical Co Ltd
Priority to JP29340091A priority Critical patent/JPH05125526A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のスパッター条件とと同一条件で成膜が
可能で、プレスパッター時間が短縮されたターゲット。 【構成】 ターゲット材の表面を金属層または合金層で
被覆したターゲット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパッタリング用ター
ゲットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スパッタリングとは、1×10- 2〜1
×10- 4Torrのアルゴン(Ar)ガス、またはアルゴ
ンガスに例えば酸素、窒素、メタン等の添加ガスを添加
した雰囲気中で、ターゲットを陰極とし、陽極をサブス
レートまたは独立した電極とし、陰極と陽極との間でグ
ロー放電を起こし、アルゴンイオンが陰極のターゲット
を叩くようにし、この時のアルゴンイオンの運動エネル
ギーによって陰極のターゲット材質またはターゲット材
質と前記添加ガスの反応生成物をターゲットに対向配置
したサブストレートの表面に成膜する技術である。ま
た、スパッタリング用ターゲットはほとんどの材料の性
質に関係なくバッキングプレートにボンディングされ、
スパッタ装置に使用されていた。そしてスパッタリング
用ターゲット、特に焼結体の場合は輸送時および保管時
にターゲット材をプラスチックフィルムで真空パック包
装するか或いはアルゴンガスを封入した状態でプラスチ
ックフィルムで包装していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、焼結体ターゲッ
ト材の大型化に伴い、該ターゲットを包装する真空パッ
ク或いはアルゴンガス封入するプラスチックフィルムが
輸送時に破損を来し、その結果ターゲット材が大気中の
水分等を吸着したり或いは酸化が生じるという問題があ
る。また、焼結体ターゲット材の大型、中型、小型のい
ずれも、該ターゲット材をスパッタ装置に装着する際、
ターゲット材の表面に被覆した包装用プラスチックフィ
ルムを取り除かなければならないため取り外しが煩雑で
あるばかりではなく、プラスチックフィルムが取り外さ
れた結果、ターゲット材が大気に晒されて大気中のH2
O、CO、CO2、O2、H2、N2等のガス吸着したり、
或いは酸化が生じてターゲット材の表面に酸化物が生成
したりする。かかる大気中の前記ガスを吸着し、或いは
表面に酸化物が生成したターゲット材は成膜特性が安定
しないため、スパッタリングを開始する前に予めターゲ
ット材にプレスパッターを行って、前記ガスを吸着せる
場合は該ガスの放出を行ったり、或いはターゲット材の
表面に生成した酸化物を除去しなければならない。その
ためプレスパッター時間に長時間を要するばかりではな
く、プレスパッターにより放出された放出ガス(H
2O、CO、CO2、O2、H2、N2)、或いは除去され
た酸化物がダストとして残存し、その後に行うスパッタ
リングの際、飛散して成膜中の薄膜に付着しやすいとい
う問題がある。特にターゲット材が酸化インジウム系の
場合は大気中のH2Oの影響を受けやすく、また、ター
ゲット材が光磁気用の場合は大気中のO2の影響を受け
やすい。本発明は、かかる問題点を解消したスパッタ用
ターゲットを提出することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のスパッタリング
用ターゲットは、焼結体ターゲット材の表面を金属層或
いは合金層で被覆したことを特徴とする。
【0005】
【作用】焼結体ターゲット材の表面に被覆された金属層
或いは合金層は大気中の水分或いは酸素の吸着を遮蔽す
る。また、金属層或いは合金層はスパッタリングの前の
プレスパッターで容易に除去される。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施
例によるスパッタリング用ターゲットを説明する。この
実施例においては、電場・磁場直交型のスパッタ装置で
使用される直径8インチ(203.2 mm)、厚み6mmの
In23−10%SnO2ターゲットについて説明す
る。
【0007】図1および図2は本発明の1実施例を示
し、図中、1はスパッタリング用ターゲットを示す。タ
ーゲット1はIn23−10%SnO2(以下I.T.
Oと称する)から成る焼結体ターゲット材2の表面に厚
さ0.1〜0.5mmのIn−Sn合金から成る合金層
3を熱間静水圧加圧法により被覆したものである。
【0008】次に、本発明実施例を比較例と共に説明す
る。 [実施例] 直径8インチ(203.2 mm)、厚さ6mm
のI.T.Oから成る焼結体ターゲット材2の表面全面
に亘ってIn−5%Sn合金から成る合金層3を厚さ
0.5mmに熱間静水圧加圧法により被覆形成した。そ
して表面に合金層3で被覆されたターゲット1を真空処
理室内に陰極として設置し、真空処理室内の圧力が2×
10- 6Torrに達するまでの排気時間と、その後Arガ
スを導入して3×10- 3Torrの雰囲気とし、陽極と陰
極の間に280V×1.4Aで行ったプレスパッター時
の状況および成膜された薄膜のシート抵抗値を表1に示
す。
【0009】[比較例] 直径8インチ(203.2 m
m)、厚さ6mmのI.T.Oから成る焼結体ターゲッ
ト材2の表面全面に亘って厚さ0.1mmのラミネート
フィルム材で真空パックした。そしてターゲットを真空
処理室内に設置する直前にターゲット材の表面を被覆せ
るフィルムを取り外した以外は前記実施例と同一条件で
真空処理室内の圧力が2×10- 6Torrに達するまでの
排気時間と、プレスパッター時の状況を調べ、また成膜
された薄膜のシート抵抗値を調べた。調べた結果を表1
に示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1から明らかなように本発明実施例はプ
レスパッタ時間が短いので、プレスパッター時にターゲ
ット材(I.T.O)を消耗しないのでターゲット材の
寿命が長く、電気特性も極めて良好であったのに対し、
比較例はプレスパッター時間が長く、その結果、ターゲ
ット材が消耗してターゲット材の寿命が短く、また電気
特性も悪かった。また、実施例ではダストは発生しなか
ったが、比較例ではダストが発生した。また、実施例で
は表面を被覆せるIn−Snの酸化物がI.T.Oとな
るのでコンタミネーションについては全く問題がなく、
スパッターレイトも従来品とほぼ同一であった。
【0012】前記実施例ではターゲット材2の表面を被
覆する材料としてIn−5%Sn合金を用いたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ターゲット材2の
材質に合わせて適宜設定すればよく、被覆する材料が金
属の場合は、インジウム、亜鉛、スズ、アルミニウム等
が挙げられ、また、被覆する材料が合金の場合は、イン
ジウム合金、スズ合金、亜鉛合金、アルミニウム合金等
が挙げられる。また、前記実施例ではターゲット2の表
面に合金層を被覆する方法として熱間静水圧加圧法で行
ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、ター
ゲット材およびその表面に被覆する被覆材の材質に合わ
せて適宜設定すればよく、低融点金属或いは合金を用い
る場合は超音波含浸法、高融点金属の場合はCVD法で
行えばよい。
【0013】図3本発明品の他の実施例を示し、バッキ
ングプレート4上にI.T.Oから成る焼結体ターゲッ
ト材2の表面に厚さ0.1〜0.5mmのIn−Sn合
金から成る合金層3を熱間静水圧加圧法により被覆した
ターゲット1をメタルボンド5で固定したものである。
前記図3実施例では、バッキングプレート4に固着する
ターゲット1をターゲット材2の表面への合金層3の被
覆を固着するバッキングプレート4側を除いた他の表面
(上面および側面)としたが、該ターゲット1を図1お
よび図2に示すようなターゲット材2の全表面に合金層
を被覆したものとしてもよい。
【0014】以上、本発明実施例について説明したが、
むろん本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の技術思想に基づき種々の変形が可能であること
は明らかであろう。例えば、光磁気ターゲットへの応用
を説明する。Tb−Co−Fe合金ターゲット材5″×
15″×6T、密度80〜90%をIn層で包んだター
ゲットをスパッターしたところプレスパッター時間は従
来ターゲットの半分の約60分となった。
【0015】
【発明の効果】本発明は、前記したような構成であるの
で、従来のスパッター条件とほぼ同一条件で成膜を可能
とし、かつプレスパッター時間が短いターゲットを提供
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の平面図、
【図2】 図1のII−II線截断面図、
【図3】 本発明の他の実施例の截断面図。
【符号の説明】
1 ターゲット 2 ターゲット材 3 金属層或いは合金層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結体ターゲット材の表面を金属層或い
    は合金層で被覆したことを特徴とするスパタリング用タ
    ーゲット。
JP29340091A 1991-11-08 1991-11-08 スパツタリング用ターゲツト Pending JPH05125526A (ja)

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JPH05125526A true JPH05125526A (ja) 1993-05-21

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002511115A (ja) * 1997-05-02 2002-04-09 マテリアル リサーチ コーポレーション スパッタリングのバーンインに要する時間を短縮してスパッタリングの際に発生するパーティクルを最小限に抑える方法、及びこのときに用いられるターゲットアセンブリ
JP2011084765A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 薄膜製造用焼結体ターゲットとその製造方法
JP2011122241A (ja) * 2009-11-13 2011-06-23 Semiconductor Energy Lab Co Ltd ターゲット材料の包装方法、及びターゲットの取り付け方法

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