JPH05123398A - 咽喉保護吸入剤並びに吸入器具 - Google Patents

咽喉保護吸入剤並びに吸入器具

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JPH05123398A
JPH05123398A JP35053091A JP35053091A JPH05123398A JP H05123398 A JPH05123398 A JP H05123398A JP 35053091 A JP35053091 A JP 35053091A JP 35053091 A JP35053091 A JP 35053091A JP H05123398 A JPH05123398 A JP H05123398A
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JP
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inhalation
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JP35053091A
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Tsunemasa Kamiyama
常正 神山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カルシウムを主成分とする吸入薬を吸入する
ことによって、咳や、たん、鼻水などの、自然の体力を
利用して、気管支ゼンソク、気管支炎、花粉症などの症
状を和らげる。また、たんが、正常の、粘度の低いもの
となり、たんづまり、鼻づまりを解消することができ
る。さらに、吸入を繰り返し行なうことにより、根本的
治療効果が生じ、強い体質にすることができる。 【構成】 カルシウムを主成分とする吸入薬を吸入し、
鼻腔、咽喉、気管支などの呼吸器粘膜に付着した、アレ
ルゲンなどの有害物質や、花粉などを、この成分に吸着
させ、体外へ排出させることによる、気管支ゼンソク、
気管支炎、花粉症などの治療を目的とした、咽喉保護吸
入剤並びに吸入器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業用の利用分野】本発明は、自動車などの廃棄ガス
に起因する咽喉痛、公害地帯に居住することによる気管
支炎、気管支ゼンソク、並びに花粉症などの、対症療法
的治療薬、それらの補助的治療としての▲きょ▼痰剤、
並びに体質改善をともなう根本的治療薬などのすべての
効果を備えた、粘膜保護用の吸入剤、並びに吸入用の器
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、気管支ゼンソク、花粉症などの対
症法剤としてのアドレナリンなどの、交感神経刺激剤
は、持続性がなく、使用にともない効果が漸減し、副作
用が大きいという欠点があった。 またキサンチン誘導
体類にしても、発作を押えるのみで改善効果がなく、副
作用が心配される。 抗ヒスタミン剤は、それ自体では
治療効果がないといわれている。 ステロイド剤は、対
症療法としての効果しかなく、さらにホルモン剤のた
め、副作用がきわめて大きい。根本的治療法としての減
感作療法については、原因物質の特定に長期間を要する
上に、必ずしも全部の人に有効でないし、療法そのもの
にも長期間を要し、又対症療法的な即効果がないため、
他の薬にたよらざるをえず、その他の体質改善療法も同
じような内容であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の同種の薬にあっ
ては、咳、鼻水、たん、などの症状をコントロールする
薬を用いているが、これらの症状は、生体がアレルゲン
などの有害物質から身を守るための防御反応であって、
此らをコントロールすること自体、身体のバランスを崩
すことになり、副作用を生ずる。 更に、咳、鼻水をお
さえることによりアレルゲンなどの有害物質が身体に付
着する期間を長引かせ、薬効がきれた後、ー段と症状が
悪化するという問題点があった。 根本的治療法につい
ても、アレルゲンなどを特定できない人も多く、又、2
つ以上の物質が関係する場合もあり、全ての人に有効な
療法はなかった。
【0004】本発明は、アレルゲン等となる原因物質、
例えば、大気中のすす、室内の埃、花粉などの有害物質
が付着した器官粘膜に、これらの物質の排出を促す成分
を補給し、有害物質を該成分に付着させる。 該成分
は、たんをさらさらとした粘性の少ないものにする▲き
ょ▼たん剤としての作用を持つため、生体本来の働きで
ある、咳、たんとともに、有害物質をただちに体外に排
出せしめる。この働きは個人差がないため、ほとんどの
人に有効である。この成分のなかに、即効性の物質と、
遅効性の物質を配分することにより、粘膜の持つ、有害
物質排出能力を高めるため、対症治療効果と、▲きょ▼
たん効果と、根本的治療効果を併せ持つ、まったく副作
用のない粘膜保護吸入薬を提供するとともに、この吸入
を効果的に行なう器具を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、アレルゲンなどの有害物質を付着させ、
体外へ搬出する物質として、カルシウムを主成分とする
水溶液から成る吸入剤を、この成分の吸入に適した吸入
器具によって行なうものである。
【0006】吸入剤としては、体内に比較的吸収されに
くいと考えられている炭酸カルシウムを70〜80%の
割合とし、体内に吸収が比較的良いと考えられている燐
酸カルシウム10〜20%、その他のカルシウムなど、
その他の成分10〜20%からなる粒径0.1ミクロン
以下の粉末を溶解した水溶液を噴霧状にして鼻孔、咽
喉、気管支などの呼吸器に吸入させる。 濃度は、10
0ccの水に対し、該粉末10g(10%)前後が効果
が著しい。
【0007】該水溶液は、噴出液の粒径が、数ミクロン
から、数100ミクロンと大である為、落下速度が大で
ある。 そのために、吸入は、通常の吸入器でも行なう
ことができるが、カバー付きの専用吸入器を使用するこ
とにより、効果的な方法で行なうことができる。 専用
吸入器においては、噴出薬の落下分が、衣服などに付着
するのを防ぐのと、無駄に薬液が拡散するのを防ぐた
め、鼻口を被するカバーを吸入器に取り付ける。 カバ
ーが顔に接する部分には、折り返し部をつけ溶液のもれ
を防ぐ。 顔と反対の側には通気口をつけ、吸入を容易
にする。 カバー全体を柔軟な構造とし、前後左右に曲
げることができ、かつ、吸入器との接続部分が、自由に
回転し、噴出口の向きを360度かえることができるよ
うに、かつ、吸入器を着脱することが容易にできるよ
う、接続リングを備えたカバーを取り付けるとよい。
【0008】また、別な構造のカバーとしては、接続部
分に折り返しをつけ、溶液の漏れを防ぐとともに、顔と
反対側には通気口をつけ、吸入を容易にし、湾曲したラ
ッパ型の硬質プラスチックの2つの部分より成り、2つ
の接合部分を回転構造とするとともに、さらに吸入器取
り付け部分も回転する構造とすることにより、姿勢を変
えて吸入を行なっても、吸入器を水平に保つことができ
るようにし、また、吸入器を着脱することができるよ
う、接続リングを備えたカバーが便利である。
【0009】さらに、吸入器具としては、緊急の場合に
も対応できる圧力容器(スプレー)型が便利である。
スプレー容器の上部に、カバー装着用の接続リング受け
を備え、カバーを簡単に着脱できる構造とすることによ
り、小型となり、携帯もでき、急な場合にもただちに治
療できる。 該カバーを容器に装着し、折り返し部分を
顔にあて、通気口よりスプレーの頭部を押え、吸入を行
なう。 カバーと吸入器が分離できるため、携帯に便利
であり、どこででも手軽に吸入ができ、衣類などをよご
すこともない。
【0010】また別な吸入器としては、ゴム球加圧式の
霧吹型吸入器の場合においては、同様に、カバーの接続
部分の受けを備えておくことにより、該カバーを装着
し、効果的に吸入を行なうことができる。 この場合
は、薬液を使い捨てでなく、粉末の分包、濃縮液の分
包、チューブ入りなどとし、容器の中で所定の濃度に薄
めることができ、経済的である。 また、携帯可能で便
利である。
【0011】さらに別な吸入器としては、霧吹型の吸入
器にカバー装着用の受けを備えておくことにより、該カ
バーを、容易に装着し、吸入を行なうことができる。こ
の場合は、使い捨てタイプにしないと衛生上問題が生じ
る。プラスチック製の使い捨て式の霧吹式吸入器に、薬
液を封入し、上部に、カバー接続用の受けを備え、カバ
ーを装着し、通気口より霧吹の頭部を押して吸入を行な
う。
【0012】また別な吸入器としては、噴霧器型の吸入
器に、カバー装着用の受けを備え、該カバーを容易に装
着して吸入をおこなうことができる。 この場合も使い
捨てにしないと衛生上問題が生じる。プラスチックの使
い捨て式の噴霧器に薬液を封入し、上部にカバー装着用
の受けを備え、カバーの接続リングをセットすることに
より、簡単に組み立てができる。 通気口より噴霧器の
レバーを押して吸入を行なう。
【0013】また別な吸入器としては、電気式のエアー
コンプレッサーの噴気を利用した吸入器もまた、この薬
液の場合利用可能である。 同方式の吸入器の上部に、
カバー接続リング装着用の受けを備え、該カバーを装着
し吸入を行なう。この場合には、薬液は、粉末の分包、
濃縮液の分包、チューブ入りなどとし、容器の中で所定
の濃度に薄めて使用でき、経済的である。
【0014】
【作用】上記のように構成された溶液、器具により吸入
を行なうと、溶液は、微細な粒子となって呼吸器の粘膜
に付着するが、濃溶液のため、カルシウムとしての性質
をそのまま有し、付近にあるアレルゲンなどの有害物質
を、該溶液に付着させ、たんとなって、生体の自然な反
応である咳によって簡単に体外へ排出される。溶液のう
ち、炭酸カルシウムは、比較的体内に吸収されにくいの
で、粘膜に付着後、すぐに有害物質を吸着させ、体外へ
搬出する作用が強い。 従って即効的な、対症療法的効
果を持っている。 これに対し、燐酸カルシウムは体内
に吸収される率が高いが、後から体内に侵入してくるア
レルゲンなどの有害物質が、粘膜に付着すると、ただち
に体内から粘膜上に供給され、有害物質を吸着し、体外
へ搬出する。従って、根本的治療効果を有する。
【0015】呼吸器の粘膜に、アレルゲンなどの有害物
質が、頻繁に付着すると、粘膜中のカルシウムが使用さ
れ、カルシウム不足が生じ、鼻汁、たんが高粘度とな
り、鼻づまり、たんづまりが生ずる。本発明の薬液の吸
入によって、カルシウムが補給され、鼻づまり、たんづ
まりが解消し、鼻から咽喉へ向かっての、正常の鼻汁の
流れ、気管支から気管、咽喉へ向かう健康なたんの流れ
が、円滑に行なわれ、▲きょ▼たん作用が働く。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する
と、図1においては、折畳式カバー3に接続リング4を
介して、スプレー式吸入器2を取り付け、使用する例を
示している。 折畳式カバー3は、蛇腹になっていて、
折畳可能である。 顔に接する部分は、折り返し5にな
っていて、溶液漏れを防ぐとともに、液溜り部6の役目
もはたし、かつ、顔になじむ構造になっている。 顔と
反対側は、通気口8になっていて、空気が入るため、吸
入が楽にできるとともに、スプレーの頭部などを、そこ
から押えることができるようになっている。 吸入器2
は、向きをそのままにして、回転部10もって、360
度回転させることができる。
【0017】図2においては、折畳式カバー3より、吸
入器2を取りはずし、携行に便利なように折畳んだとこ
ろを示している。
【0018】図3では、別な構造のカバーを示してい
る。 これはスプレー式吸入器2の受け9に、接続リン
グ24を介して、カバー25を取り付けたところであ
る。硬質プラスチック製のカバー25は、ラッパ状の湾
曲した構造をしており、2つの360度回転する、回転
部である、回転部A22、及び、回転部B23、を備え
ている。 顔に接する部分は、折り返し19になってい
て、液漏れを防ぐ、液溜り20の役目もはたし、かつ、
顔になじむ構造になっている。 顔と反対側は通気口2
1になっていて、空気が入るため、吸入が楽にできると
ともに、スプレーの頭部などを押えることができるよう
になっている。 回転部A22と、回転部B23を回転
させることにより、姿勢を変えても吸入器を水平に保つ
ことができる。
【0019】図4においては、カバー25の回転部A2
2と、回転部B23を回転させ、姿勢をかえて吸入を行
なっているところを示している。図4では、上半身をう
つぶせにして吸入を行なっているところであるが、吸入
器2はほぼ水平を保っているので、吸入を支障なく行な
うことができる。
【0020】図5に示される実施例では、溶液1を入れ
たスプレー式吸入器2の、受け9を、接続リング4に接
続することによって、折畳式カバー3を装着し、吸入を
行なっている使用例である。 折り返し部5を顔にあ
て、開口している通気口8よりスプレー頭部7を押え
て、溶液1を噴霧状にして噴出させ、同時に息を吸う
と、通気口8より空気が入り、吸入ができる。 鼻口よ
り吸入されずに下に落ちた薬液は、折り返し5に当た
り、液溜り部6に溜るため、衣服などをよごすことはな
い。 吸入された溶液は、粒子が大きいのと、比重が大
きいため、落下速度が早く、肺部を単純化し、2つの肺
胞で示せば、鼻腔、口腔、気管支、肺胞の、斜線で示す
下の部分11は薬液に接するが、上の部分は、比較的薬
液にふれることが少ない。
【0021】これを補うため、吸入は、姿勢を変えて行
なうことが必要となる。図6に示される実施例では、そ
のために、上半身をうっぶせにして吸入を行なっている
ところである。この場合においては、折畳式カバー3を
下方に曲げ、回転部10を上下反対に180度回転させ
る。 この状態で顔を下に向けても、吸入器は水平に保
たれ、吸入が可能である。図6においては、ゴム球加圧
式の霧吹型の吸入器12を使用し、吸入を行なっている
ところである。この場合においては、液溜部6は、吸入
器に近いところである。 ゴム球13は、通気口8より
後方に出し、接続リング4によって、カバーと吸入器を
接続する。 この場合、鼻腔、口腔、気管支などが薬液
に接するのは、11の部分となる。
【0022】鼻腔、口腔、気管支などの各部分に薬液を
ゆきわたらせるためには、この他に、(1)上半身を右
を上にして寝かせ吸入する、(2)同じく左を上にして
寝かせ吸入する、(3)上半身を仰向けにして吸入す
る、など、姿勢を変えながら、かつ、それぞれの姿勢
で、口から息を吸う、口をとじ鼻から息を吸う、など、
方法を変え吸入を行なう必要がある。 これは、薬液の
粒径が大きく、落下速度が大きいためである。 図7に
示す実施例では、使用者は右を上にして上半身を寝かせ
て吸入を行なっているところである。 薬液と接するの
は11の部分となる。 この場合、カバー25を使用
し、回転部B23を90度廻して、吸入器を水平に保
ち、使い捨ての霧吹式吸入器14を、接続リング25に
よって、受け9に装着し、通気口21より、吸入器の頭
15を押えて吸入を行なっている。 この場合、液溜り
部20は、カバー25の左側となる。
【0023】図8に示す実施例では、使用者は、左を上
にして、上半身を寝かせて吸入を行っているところであ
る。薬液と接するのは11の部分である。 この場合カ
バー25を使用し、回転部B23を90度廻して吸入を
行なっているところである。
【0024】図9に示す実施例では、使い捨ての噴霧器
式吸入器16を、接続リング4によって、折畳式カバー
3に取り付け、上半身を仰向けにして吸入を行なってい
る例を示している。 この場合、吸入器をそのままにし
て、折畳式カバー3を下方に曲げ、身体を仰向けにする
と、吸入器は水平な状態となり、吸入が可能である。通
気口8より、噴霧器の取手17を押して、噴霧器に空気
を入れる。さらに、レバー18を引いて、薬液を噴出さ
せてを行なう。 鼻腔、口腔、気管支などと、薬液が接
するのは、11の部分となる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような作用、構
成であるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】公害地帯に居住することに起因する、気管
支ゼンソク、又は、気管支炎や、喉や鼻を痛めた人、あ
るいは、職業上、廃棄ガスなどで呼吸器を痛めた人、並
びに花粉症の人々の治療方法として、これらの原因物質
である、アレルゲンなどの有害物質を吸着する働きを持
つ、カルシウムを主成分とする吸入薬を吸入することに
よって、咳や、たん、鼻水などの、自然の体力を利用し
て、対症療法的効果、すなわち、これらの有害物質を、
ただちに体外へ排出し、症状を和らげることができる。
【0027】さらに、鼻に該薬液が吸入されることによ
り、鼻汁が、正常の粘度の低いものとなり、鼻から咽喉
への鼻汁の流れを保つことができる。 また、気管支
に、該薬液が吸入されることにより、たんが、正常の、
粘度の低いものとなり、▲きょ▼たん作用、すなわち、
気管支、気管、咽喉へのたんの流れが回復し、治療をさ
またげるたんづまりを解消することができる。
【0028】また、該薬液吸入の後に、アレルゲンなど
の有害物質が体内に侵入してくると、一度呼吸器粘膜よ
り吸収されたカルシウム分が、体内より ただちに粘膜
上に補給され、有害物質を吸着し、体外へ排出する。こ
の働きにより、症状が和らげられ、これを繰り返し行な
うことにより、根本的治療効果が生じ、アレルゲンにも
対抗できる、強い体質にすることができる。
【0029】噴霧粒子の粒径が大きく、比重も大きい該
薬液の吸入を、効果的に行なうため、接顔部分に折り返
しをもち、後部に通気口を持ち、吸入されないで落下し
た薬液の液溜り部を備えた、鼻口を覆う、屈曲自在の、
折畳式カバーを吸入器に取り付け、吸入を行なうことに
より、吸入薬のもれを押え、衣服などのよごれを最小に
押え、かつ、吸入時の姿勢を、仰向け、うつぶせ、横向
き、などと変えることによって、呼吸器の全部位に、吸
入薬をゆきわたらせることができる。
【0030】また、吸入器の操作性を良くする上では、
カバーの向こうが透けて見える、透明な、硬質プラスチ
ック製などのカバーを、吸入器に取り付けることが効果
的となる。 接顔部分に折り返しをつけ、下部に液溜り
部を備え、後部に通気口を持ち、湾曲した2つの回転部
である、回転部Aと、回転部Bを持ち、この組み合わせ
により、吸入時の姿勢を、仰向け、うつぶせ、横向きな
どと変えても吸入することができ、呼吸器の全部位に吸
入薬を行きわたらせることができる。
【0031】また、携帯用の圧力ガス入りのスプレー式
吸入器に、接続リングの受けを取り付けることにより、
該2種の、カバーいずれかを装着でき、いつでもどこで
も、手軽に吸入を行なうことができる。 該カバーによ
り、無駄な拡散を防ぎ、衣服をよごすこともなく、姿勢
を変え吸入することにより、呼吸器の各部位に薬液を行
き渡らせる、効果的な吸入をおこなうことができる。
【0032】さらに、ゴム球加圧式の霧吹型吸入器に接
続リングの受けをもうけ、該2種のいずれかのカバーを
取り付けることにより、繰り返し使用可能の携帯用吸入
器として、どこでもいつでも吸入が可能となる。カバー
により、薬液の吸入が効果的となり、姿勢を変え吸入す
ることにより、呼吸器の各部位に薬液をゆきわたらせる
ことができるとともに、薬液を補充式にすることによ
り、経済的である。
【0033】また、使い捨ての霧吹式吸入器に、接続リ
ング用の受けをもうけ、該2種いずれかのカバーを取り
付けることにより、スプレー式にくらべ、ガスによる刺
激が少なく、急を要する吸入にもただちに使用でき、使
い捨てのため衛生的で、かつ、姿勢を変え吸入すること
により、呼吸器の各部位に薬液をゆきわたらせることの
できる、比較的安価な吸入器として使用することができ
る。
【0034】さらに、使い捨ての噴霧器式の吸入器に、
カバー接続用の受けをもうけ、該2種いずれかのカバー
を取り付けることにより、スプレー式にくらべ、ガスを
使用しないため、刺激が少なく、しかも、ワンタッチで
噴霧できるので便利であり、かつ、姿勢を変え吸入する
ことにより、呼吸器の各部位に薬液を行きわたらせるこ
とができる吸入器として、使用することができる。
【0035】また、電動のエアーコンプレッサー式の吸
入器に、該2種のいずれかのカバーを取り付けることに
より、薬液漏れが少なく、姿勢を変えて吸入することに
より、呼吸器の部位に薬液をゆきわたらせることがで
き、薬液も補充式にできる経済的な吸入器として使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳式カバーを、スプレー式吸入器に取り付け
た斜視図である。
【図2】折畳式カバーを折畳んだ状態の側面図である。
【図3】カバーをスプレー式吸入器に取り付けた側面の
断面図である。
【図4】カバーを電動のエアーコンプレッサー式吸入器
に取り付け、上半身をうつぶせにして吸入を行なってい
る側面図である。
【図5】スプレー式吸入器に、折畳式カバーを取り付け
て吸入を行なっている、側面の断面図である。
【図6】ゴム球加圧式の吸入器に、折畳式カバーを取り
付けて、上半身をうつぶせにして吸入を行なっている側
面の断面図である。
【図7】霧吹式吸入器にカバーを取り付けて、上半身を
横にして吸入を行なっている、側面の断面図である。
【図8】霧吹式吸入器にカバーを取り付けて、上半身を
横にして吸入を行なっている、正面の透視図及び断面図
である。
【図9】噴霧器式吸入器にカバーを取り付けて、上半身
を仰向けにして吸入を行なっている、側面の断面図であ
る。
【符号の説明】 1 吸入薬 26 電動エアーコンプレッサー式 2 スプレー式吸入器 吸入器 3 折畳式カバー 4 折畳式カバー接続リング 5 折畳式カバー折り返し部 6 折畳式カバー液溜り部 7 スプレー頭部 8 折畳式カバー通気口 9 受け 10 折畳式カバー回転部 11 吸入溶液 12 ゴム球加圧式吸入器 13 ゴム球 14 霧吹式吸入器 15 霧吹式吸入器頭 16 噴霧器式吸入器 17 噴霧器式吸入器取っ手 18 噴霧器式吸入器レバー 19 カバー折り返し部 20 カバー液溜り部 21 カバー通気口 22 カバー回転部A 23 カバー回転部B 24 カバー接続リング 25 カバー
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、気管支ゼンソク、花粉症などの対
法剤としてのアドレナリンなどの、交感神経刺激剤
は、持続性がなく、使用にともない効果が漸減し、副作
用が大きいという欠点があった。 またキサンチン誘導
体類にしても、発作を押えるのみで改善効果がなく、副
作用が心配される。抗ヒスタミン剤は、それ自体では治
療効果がないといわれている。ステロイド剤は、対症療
法としての効果しかなく、さらにホルモン剤のため、副
作用がきわめて大きい。根本的治療法としての減感作療
法については、原因物質の特定に長期間を要する上に、
必ずしも全部の人に有効でないし、療法そのものにも長
期間を要し、又対症療法的な即効果がないため、他の薬
にたよらざるをえず、その他の体質改善療法も同じよう
な内容であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】鼻腔、口腔、気管支などの各部分に薬液を
ゆきわたらせるためには、この他に、(1)上半身を右
を上にして寝かせ吸入する。(2)同じく左を上にして
寝かせ吸入する。(3)上半身を仰向けにして吸入す
る。など、姿勢を変えながら、かつ、それぞれの姿勢
で、口から息を吸う、口をとじ鼻から息を吸う、など、
方法を変え吸入を行なう必要がある。これは、薬液の粒
径が大きく、落下速度が大きいためである。図7に示す
実施例では、使用者は右を上にして上半身を寝かせて吸
入を行なっているところである。薬液と接するのは11
の部分となる。この場合、カバー25を使用し、回転部
B23を90度廻して、吸入器を水平に保ち、使い捨て
の霧吹式吸入器14を、接続リング24によって、受け
9に装着し、通気口21より、吸入器の頭15を押えて
吸入を行なっている。この場合、液溜り部20は、カバ
ー25の左側となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図8に示す実施例では、使用者は、を上
にして、上半身を寝かせて吸入を行っているところであ
る。薬液と接するのは11の部分である。この場合カバ
ー25を使用し、回転部B23を90度廻して吸入を行
なっているところである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】噴霧器式吸入器に折畳式カバーを取り付けて、
上半身を仰向けにして吸入を行なっている、側面の断面
図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウムを主成分とする水溶液(1)
    を、噴霧状にして吸入を行い、体外より侵入し、鼻腔、
    咽喉、気管支などの呼吸器の粘膜に付着した、アレルゲ
    ンなどの有害物質や、花粉などを該成分に吸着させ、体
    外へ排出させることによる、気管支ゼンソク、気管支
    炎、花粉症などの治療を目的とした、粘膜保護吸入剤
    (1)。
  2. 【請求項2】 接顔部分に折り返し(5)をつけ、下部
    に液溜り部(6)を備え、後部に通気口(8)を持ち、
    前後左右に柔軟に屈曲することができ、吸入器の接続部
    分の受け(9)に接続できる、接続リング(4)を備
    え、該リング部分が、上下左右に回転自在の、吸入用折
    畳式カバー(3)。
  3. 【請求項3】 接顔部分に折り返し(19)をつけ、下
    部に液溜り部(20)を備え、後部に通気口(21)を
    持ち、湾曲構造と、回転部A(22)、回転部B(2
    3)の構造により、前後左右に屈曲自在で、吸入器の接
    続部分の受け(9)に接続できる接続リング(24)を
    備え、該リング部分が上下左右に回転自在の吸入用カバ
    ー(25)。
  4. 【請求項4】 圧力ガス入りのスプレー式吸入器(2)
    の上部に、カバー装着用の受け(9)を備え、該受けに
    折畳式カバー(3)、又は、カバー(25)を装着し、
    粘膜保護吸入剤(1)を封入した、携帯用の吸入器
    (2)。
  5. 【請求項5】 ゴム球加圧式の霧吹型吸入器(12)の
    上部に、カバー装着用の受け(9)を備え、該受けに折
    畳式カバ−(3)、又は、カバー(25)を装着した、
    携帯用の吸入器(12)。
  6. 【請求項6】 使い捨て式の霧吹型吸入器(14)の上
    部に、カバー装着用の受け(9)を備え、該受けに、折
    畳式カバー(3)又はカバー(25)を装着し、粘膜保
    護吸入剤(1)を封入した、携帯用の吸入器(14)。
  7. 【請求項7】 使い捨て式の噴霧器型吸入器(16)の
    上部に、カバー装着用の受け(9)を備え、該受けに折
    畳式カバー(3)、又はカバー(25)を装着し、粘膜
    保護吸入剤(1)を封入した、携帯用の吸入器(1
    6)。
  8. 【請求項8】 電気式のエアーコンプレッサーの噴気を
    利用した吸入器に、カバー装着用の受け(9)、を備
    え、該受けに、折畳式カバー(3)又は、カバー(2
    5)を装着し、粘膜保護吸入剤(1)を吸入するための
    吸入器。
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