JPH05118437A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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Publication number
JPH05118437A
JPH05118437A JP30418291A JP30418291A JPH05118437A JP H05118437 A JPH05118437 A JP H05118437A JP 30418291 A JP30418291 A JP 30418291A JP 30418291 A JP30418291 A JP 30418291A JP H05118437 A JPH05118437 A JP H05118437A
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JP
Japan
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range
shaft
actuator
automatic transmission
sensor
Prior art date
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Application number
JP30418291A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Furukawa
俊治 古川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機の所定の走行レンジ(例えばP,
Nレンジ)のみを検出するための接点スイッチをコンパ
クトに収めるとともに、位置センサのバックアップ機能
あるいはニュートラルスタートスイッチの機能を果た
す。 【構成】 電気的な制御によって駆動されるアクチュエ
ータにより自動変速機の走行レンジを選択するためのレ
ンジ切換弁が切換えられ、かつ例えばこのレンジ切換弁
のポジションを検出可能な位置センサ94を備え、この
位置センサ94の動きに連動してオン・オフする接点ス
イッチ100で所定のレンジ(例えばP,Nレンジ)の
みを検出可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の走行レンジの
選択が電気的な制御で実現される自動変速機の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、前進レンジや後退
レンジあるいはニュートラルレンジなどの走行レンジの
切換えは、レンジ切換弁(マニュアルバルブ)の切換え
によって行われる。そしてこのレンジ切換弁は一般に手
動操作によって切換えられていたが、これを電気的な制
御で行う構成の自動変速機もすでに提案されている。
【0003】例えば米国特許第 4,817,471号特許公報に
は、電気的な制御によって駆動するモータにより自動変
速機のレンジ切換弁を複数のポジションに切換える自動
変速機の制御装置が開示されている。しかもこの装置に
は、前記モータの駆動を制御するために、自動変速機の
各走行レンジ(P,R,N,D,2,Lの各レンジ)を
検出する接点スイッチが設けられている。
【0004】また走行レンジ位置の検出手段としては、
前記接点スイッチに代えてポテンショメータなどの位置
センサを用い、モータあるいはレンジ切換弁のポジショ
ンを検出することも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のように接点
スイッチによって自動変速機の各走行レンジを検出する
場合は、この接点スイッチ自体が大型となるため、車両
に搭載する上で好ましくない。またポテンショメータな
どの位置センサのみを使用した場合は、その検出異常が
生じたときに例えばニュートラルスタートスイッチの機
能も果たせなくなり、パーキング(P)レンジあるいは
ニュートラル(N)レンジ以外の走行レンジでもエンジ
ンの始動が可能となり、その対策が必要となる。なおこ
の位置センサの組付け時には、その抵抗値を測定して前
記レンジ切換弁のレンジ位置とセンサの作動位置とが対
応するように調整する必要があるが、正確な位置調整は
困難であった。
【0006】本発明の技術的課題は、自動変速機の各走
行レンジ位置を検出可能な位置センサの動きに連動して
オン・オフする接点スイッチで所定のレンジ(例えば
P,Nレンジ)のみを検出可能とすることにより、この
接点スイッチをコンパクトに収めるとともに、前記位置
センサの検出異常時にそのバックアップ機能あるいはニ
ュートラルスタートスイッチの機能を果たし、しかも位
置センサの組付け時における調整作業の簡素化を図るこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における自動変速機の制御装置は次のように
構成されている。すなわち電気的な制御によって駆動さ
れるアクチュエータにより自動変速機の走行レンジを選
択するためのレンジ切換弁が切換えられ、かつ前記アク
チュエータあるいはレンジ切換弁のポジションを検出可
能な位置センサを備えた自動変速機の制御装置におい
て、前記位置センサの作動部の動きに連動してオン・オ
フ作動し、前記アクチュエータあるいはレンジ切換弁の
所定のポジションのみを検出可能な接点スイッチが設け
られている。
【0008】
【作用】この構成によれば、前記位置センサによりアク
チュエータあるいはレンジ切換弁のポジション、つまり
自動変速機の各走行レンジ位置が検出される。また前記
接点スイッチにより自動変速機の所定の走行レンジ位
置、例えばP,Nレンジ位置のみが検出される。したが
って位置センサがその作動不良などによって検出異常を
起こしても、P,Nレンジ位置だけは接点スイッチによ
って正確に検出されることとなる。これによりニュート
ラルスタートスイッチの機能を維持し、あるいは位置セ
ンサの機能をバックアップできる。
【0009】さらに前記接点スイッチと位置センサとは
互いに連動関係にあるので、これらのケース(ハウジン
グ)をあらかじめ所定の調整位置で一体化しておけば、
位置センサの組付けに際しては接点スイッチと前記レン
ジ切換弁との位置を合わせることで、このレンジ切換弁
と位置センサとの位置も当然に合わせられたこととな
る。これにより位置センサの位置調整作業が簡単とな
る。
【0010】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面にしたがって説
明する。まず図8に自動変速機の走行レンジを切換える
ためのレンジ切換弁30及びそのコントロール系の概要
が斜視図で示されている。この図面からも明らかなよう
にレンジ切換弁30はスプールバルブ形式であって、こ
こには自動変速機の制御のための基本油圧となるライン
油圧が供給されている。このレンジ切換弁30のスプー
ルを軸方向に操作することで、その排出ポートが切換え
られて各走行レンジを設定するための摩擦係合装置(図
示しない)の係合及び解放が制御されるようになってい
る。
【0011】この図8に示されているコントロール軸3
2に対しては、前記レンジ切換弁30を切換えるための
アクチュエータ(直流モータ)50の回転駆動力が、ギ
ヤハウジング60の内部に収容されている後述のギヤ機
構70により増大(減速)して伝達されるようになって
いる。そしてこのコントロール軸32の回転は、その軸
上に固定されているディテントレバー36の回動を通じ
て前記レンジ切換弁30のスプールをその軸線方向に移
動させる。
【0012】前記ディテントレバー36は扇形状であ
り、その外周には複数個の凹凸部36aが形成されて
い。これらの凹凸部36aのうちの一つの凹部に対し、
ディテントスプリング38の端部に設けられたローラ3
8aが常に係合している。これにより前記コントロール
軸32の回転位置、つまりレンジ切換弁30の複数のレ
ンジ位置を決めるディテント機構34が構成されてい
る。
【0013】またパーキング(P)レンジが選択された
ときには、前記ディテントレバー36の回動によってパ
ーキングカム40が押し動かされるようになっている。
このときのパーキングカム40の作用により、パーキン
グ爪42がパーキングギヤ44に噛合わされて車両の出
力軸系がロックされる。
【0014】図9に前記アクチュエータ50の回転駆動
を制御するための電気系統図が示されている。この図面
においてレンジ選択スイッチ10は、自動変速機ATの
走行レンジを選択するために運転者によるシフトレバー
の操作によって切換られるポジションスイッチ、あるい
は運転者が直接操作する操作スイッチなどである。
【0015】図9に示されているレンジ制御部(SB
W)20はマイクロコンピュータが使用され、自動変速
機の走行レンジ切換えのための各種ソフトウェア処理に
必要なプログラムを記憶させた読出専用メモリー(RO
M)、このプログラムを実行する中央演算処理装置(C
PU)、プログラムに必要な変数を一時的に記憶する書
き込み可能メモリー(RAM)などを主体として構成さ
れている。
【0016】前記レンジ制御部20には、前記レンジ選
択スイッチ10の操作によって出力されるレンジ信号が
入力されるとともに、自動変速機AT側に設けられた後
述のアクチュエータセンサ90、バルブセンサ94及び
接点スイッチ100から出力されるそれぞれの検出信号
が入力される。なお両センサ90,94は後で説明する
ようにポテンショメータが使用されており、その検出信
号はアナログ信号であるため、アナログ・ディジタル
(A/D)コンバータ22によりディジタル信号に変換
された後にレンジ制御部20に入力される。
【0017】前記レンジ制御部20からは、前記レンジ
信号に応じた駆動信号が前記アクチュエータ50の駆動
回路(図示しない)に対して出力される。さらにこのレ
ンジ制御部20からは、運転席前面の計器パネルに設け
られたレンジインジケータ23及びボイスナビケーショ
ン制御部24に対する信号がそれぞれ出力される。前記
レンジインジケータ23では基本的には自動変速機AT
の現在の走行レンジを点灯表示し、ボイスナビケーショ
ン制御部22はスピーカ26から音声を出して前記レン
ジ選択スイッチ10の誤操作などを運転者に警告するな
どの機能を果たす。
【0018】図2に前記ギヤハウジング60が前記アク
チュエータ50と共にカバー62の一部を破断した正面
図で示され、図3に図2のX−X矢視断面図が示され、
また図4に図2の背面図が示され、図5に同じく図3の
右側面図が示されている。
【0019】これらの図面から明らかなように、前記ギ
ヤハウジング60はアクチュエータ50と共に前記自動
変速機ATのケース外側に対しボルトなどで取付けられ
るように構成されている。そしてこのギヤハウジング6
0には、前記アクチュエータ50及びギヤ機構70が組
込まれた後にガスケット等を介在してカバー62が組付
けられ、その内部が密閉されている。
【0020】図2及び図5で示すように前記ギヤハウジ
ング60の外側の一部には、前記アクチュエータ50が
スクリューボルトなどによって組付けられている。この
アクチュエータ50の駆動軸52はギヤハウジング60
の内部に位置し、その先端部はギヤハウジング60の壁
に対しベアリング54によって回転可能に支持されてい
る。
【0021】次に前記アクチュエータ50の回転駆動を
コントロール軸32に対し減速して伝達するギヤ機構7
0について説明する。まずアクチュエータ50の駆動軸
52の外周には、ギヤハウジング60の内部においてウ
ォーム72が形成されている。このギヤハウジング60
の内部には、前記ウォーム72と噛合って回転するウォ
ームホイール74が組込まれている。すなわちこのウォ
ームホイール74は、その回転軸線をアクチュエータ5
0の駆動軸52の軸線と直交させて配置されており、そ
の回転軸76の両端部がギヤハウジング60とカバー6
2とに対しベアリング77によって回転自在に支持され
ている。
【0022】前記ウォームホイール42は、その回転軸
76上において一体に形成された小径ギヤ75を備えて
いる。そしてギヤハウジング60の内部には、この小径
ギヤ75に噛合って回転する大径の中間ギヤ78が組込
まれている。この中間ギヤ78の回転軸80において
も、その両端部がギヤハウジング60とカバー62とに
対し軸受81によって回転自在に支持されている。また
この中間ギヤ78の回転軸80上にも小径ギヤ79が一
体に形成されている。
【0023】さらにギヤハウジング60の内部には、前
記小径ギヤ79と噛合って回転する最終減速ギヤとして
のセクタギヤ82が組込まれている。このセクタギヤ8
2の中空状のボス部83も、その両端外周部がギヤハウ
ジング60とカバー62とに対し軸受84によって回転
自在に支持されている。
【0024】前記セクタギヤ82のボス部83には、前
記コントロール軸32の端部が図3の仮想線で示すよう
に挿通されている。このボス部83に対するコントロー
ル軸32の挿通部を拡大断面で表した図6及びコントロ
ール軸32の端部を拡大して表した図7から明らかなよ
うに、コントロール軸32の端部にはその外周面の両側
を所定寸法の二面幅をもって面取りすることで二つの係
合面31が形成されている。
【0025】一方、前記ボス部83の内周形状は、前記
コントロール軸32の端部の形状に合わせて形成されて
いる。そして図6で示すようにコントロール軸32の両
係合面31と、これらに対向するボス部83の内壁面と
の間には相互の回転方向に関して所定の遊びδが設けら
れている。つまり前記コントロール軸32とセクタギヤ
82とは、前記遊びδを介して回転伝達可能に結合され
ている。
【0026】このように前記アクチュエータ50の駆動
軸52の回転は、前記ギヤ機構70を構成している各ギ
ヤ噛合いを通じて三段階に減速されてコントロール軸3
2に伝達される。このコントロール軸32の回転によっ
て前述したように前記レンジ切換弁30を切換え、また
前記パーキング爪42をパーキングギヤ44に噛合わせ
るべくパーキングカム40を作動させる。
【0027】なお前記遊びδは、少なくとも前記ディテ
ント機構34におけるディテントスプリング38のロー
ラ38aがディテントレバー36の凹凸部36aのうち
の一つの凸部の頂部から隣の凹部の谷部へ相対的に変位
するのを許容できる寸法に設定されている。このことは
前記アクチュエータ50の回転駆動とは無関係に、前記
ディテント機構34の機能により前記遊びδの範囲でコ
ントロール軸32が回転(自走)してレンジ切換弁30
が位置決めされることとなる。
【0028】また前記セクタギヤ82は、レンジ切換弁
30をパーキング(P)レンジからロー(L)レンジま
で切換えるのに必要な前記コントロール軸32の回転量
に対応した角度の扇形状に設定されている。このセクタ
ギヤ82の回転方向の両側には、前記ギヤハウジング6
0の外側から内部に向けてねじ込まれたストッパー64
がそれぞれ設けられている。
【0029】これらのストッパー64は、レンジ切換弁
30がPレンジあるいはLレンジに切換えられたときの
セクタギヤ82を受止めてコントロール軸32がそれ以
上回転できないように制限する。そこで両ストッパー6
4のねじ込み量を調整することで、前記セクタギヤ46
の受止め位置が調整される。なお調整後のストッパー7
0はロックナット66の締付けによって弛み止めされ
る。
【0030】さて前記ギヤハウジング60の背面には、
前記ギヤ機構70の中間ギヤ78と対応する箇所におい
てアクチュエータセンサ90が組付けられている。この
センサ90は、図3で示すように前記中間ギヤ78の回
転軸線上においてギヤハウジング60に形成されている
開口部に対し、そのシャフト92と中間ギヤ78の回転
軸80との軸線を一致させたセンタリング状態で組付け
られ、スクリューボルト91によりギヤハウジング60
に固定されている。
【0031】前記シャフト92の端部には係合溝が形成
されていて、これが回転軸80の端部の係合凸片に対し
て回転伝達可能に係合している。これによりアクチュエ
ータセンサ90のシャフト92は中間ギヤ78の回転軸
80に直結されたことになっている。
【0032】なお前記アクチュエータセンサ90は、次
に説明するバルブセンサ94と共にロータリー式ポテン
ショメータが使用されている。これは周知のようにその
シャフト92の回転角に比例して変化する電気抵抗値を
出力電圧として取り出すことができ、これによってシャ
フト92の回転角を検出できる構成となっている。
【0033】同じくギヤハウジング60の背面には、前
記コントロール軸32の軸線上においてバルブセンサ9
4が組付けられている。このバルブセンサ94において
もコントロール軸32の軸線上においてギヤハウジング
60に形成されている開口部に対し、そのシャフト92
とコントロール軸32との軸線を一致させたセンタリン
グ状態で組付けられ、後述する接点スイッチ100のケ
ース102と共にスクリューボルト95によりギヤハウ
ジング60に固定されている。
【0034】図7からも明らかなように、前記バルブセ
ンサ94のシャフト96の端部には係合凸片96aが形
成されている。一方、前記コントロール軸32の端部に
は係合溝32aが形成されている。このコントロール軸
32はすでに説明したように前記セクタギヤ82のボス
部83に挿通され、その係合溝32aを前記シャフト9
6の係合凸片96aに対して回転伝達可能に係合させて
いる。これによってバルブセンサ94のシャフト96は
コントロール軸32に直結されたことになっている。
【0035】前記アクチュエータセンサ90のシャフト
92は、前記ウォームホイール74及び中間ギヤ78を
通じて前記アクチュエータ50の駆動軸52の回転を受
け、もってこのセンサ90はアクチュエータ50の回転
位置を検出する位置センサとして機能する。なおこのア
クチュエータセンサ90は、アクチュエータ50の駆動
軸52の回転が減速された箇所でその回転角を検出して
いるので、一回転型のロータリー式ポテンショメータで
充分対応できる。
【0036】また前記バルブセンサ94は、前記コント
ロール軸32の回転角を検出するとで、結果的には前記
レンジ切換弁30のレンジ位置を検出する位置センサと
して機能する。このセンサ94についても当然に一回転
型のロータリー式ポテンショメータで対応できる。
【0037】さて図3〜図5で示されているように、前
記バルブセンサ94の背面には接点スイッチ100のケ
ース102が二本のビス103により固定されている。
そしてこのケース102は、すでに説明したようにバル
ブセンサ94と共にスクリューボルト95により前記ギ
ヤハウジング60に取付けられている。
【0038】図1(A)に接点スイッチ100がそのケ
ース102の一部を破断した状態で示され、図1(B)
に図1(A)のY−Y矢視断面図が示されている。これ
らの図面において、前記ケース102の内部にはバルブ
センサ94のシャフト96と同軸線上においてロータ1
06が組込まれている。このロータ106の軸部107
は前記ケース102に対し軸受110によって回転自在
に支持されている。
【0039】前記軸部107の一方の端部は、その軸線
上においてケース102に形成されている開口部に位置
し、この端部には係合溝108が形成されている。なお
ケース102はその開口部において前記バルブセンサ9
4のハウジングと互いの内部を連通させた状態で嵌め合
わされている。
【0040】そして前記軸部107の係合溝108は、
バルセンサ94のシャフト96端部にあらかじめ形成さ
れている係合凸片96bに対して回転伝達可能に係合し
ている。これによりロータ106の軸部107は、バル
センサ94のシャフト96と直結されたこととなり、延
いては前記コントロール軸32に結合されたことにな
る。
【0041】前記ケース102の内部において、前記ロ
ータ106と一体的に設けられている円板112の外周
には、その周方向の二箇所において凹部a,bが形成さ
れている。これら両凹部a,bの相互間の回転角が、前
記レンジ切換弁30をNレンジからPレンジへ切換える
ときの前記コントロール軸32の回転角と対応してい
る。
【0042】同じく前記ケース102の内部において、
前記円板112の外周と対向する箇所にはマイクロスイ
ッチ本体118がスクリューボルト120により固定さ
れている。このスイッチ本体118はそのスイッチレバ
ー119が押されることでオフとなり、自由状態ではオ
ンに保持されている。
【0043】前記円板112の外周とスイッチ本体11
8のスイッチレバー119との間には、その基部をケー
ス102の内壁に固定したばね材よりなる可動片114
が位置している。この可動片114の凸部115は前記
円板112の外周に対し、ばね力によって常に押し付け
られている。
【0044】前記凸部115が円板112の前記両凹部
a,bに位置している限り、可動片114の先端116
はスイッチレバー119から離れており、マイクロスイ
ッチ本体118はオン状態にある。また前記凸部115
が円板112の両凹部a,b以外の外周に位置したと
き、可動片114の先端116でスイッチレバー119
が押され、マイクロスイッチ本体118はオフとなる。
したがってこの接点スイッチ100は、前記レンジ切換
弁30のレンジ位置がパーキング(P)レンジあるいは
ニュートラル(N)レンジのときにのみオンとなり、そ
の信号を前記レンジ制御部20に出力する。
【0045】前記の構成において運転者による前記レン
ジ選択スイッチ10の操作により、そのレンジ信号に応
じてレンジ制御部20から出力される駆動信号に基づき
前記アクチュエータ50の回転駆動量が制御される。こ
のアクチュエータ50の回転駆動力は前記ギヤ機構70
により減速され、このギヤ機構70のセクタギヤ82か
ら前記遊びδを詰めた後にコントロール軸32に伝達さ
れる。
【0046】前記コントロール軸32の回転により、前
記ディテントレバー36を通じてレンジ切換弁30が切
換えられ、あるいは前記パーキングギヤ44にパーキン
グ爪42を噛合わせるためのパーキングカム40が押し
動かされる。
【0047】この自動変速機ATの制御において、前記
アクチュエータ50の回転位置は、すでに説明したよう
に前記アクチュエータセンサ90により検出され、レン
ジ切換弁30のレンジ位置は前記バルブセンサ94によ
り検出される。同時にレンジ切換弁30のPレンジ及び
Nレンジについては前記接点スイッチ100におけるマ
イクロスイッチ本体118のオン信号によっても検出さ
れる。
【0048】前記接点スイッチ100から図9のレンジ
制御部20に出力される検出信号に基づき、P,Nレン
ジ以外の走行レンジでエンジンを始動させないニュート
ラルスタートスイッチの機能を果たすことができる。な
お運転者が誤ってP,Nレンジ以外でエンジンの始動操
作を行った場合には、前記ボイスナビケーション制御部
24のスピーカ26からの音声、あるいは計器パネル内
の文字表示などによりレンジ選択スイッチ10による支
持レンジをPレンジに戻すように警告する。
【0049】なお前記レンジ切換弁30の切換制御中に
おいては、前記ディテント機構34におけるディテント
スプリング38のローラ38aが、前記ディテントレバ
ー36における凹凸部36aの凸部を乗り越えては凹部
に係合するといった動作を繰り返す。そして一つの凹部
にローラ38aが係合した状態においてレンジ切換弁3
0はそのときのレンジポジションで位置決めされる。
【0050】また前記ディテントスプリング38のロー
ラ38aが前記ディテントレバー36における凹凸部3
6aの一つの凸部を乗り越えてから隣の凹部に至るまで
の間は、前記ディテントスプリング38の弾性力に基づ
いてコントロール軸32がアクチュエータ50の回転駆
動とは無関係に、前記遊びδの範囲内において自走する
こととなる。
【0051】すなわちこの自走時においては、それまで
所定の対応関係にあったアクチュエータ50の駆動軸5
2とコントロール軸32との回転角にずれが生じる。こ
のため前記の両センサ90,94で検出される電圧値と
の差が大きく変化する。そこでこの電圧差の変化を前記
レンジ制御部20で監視することにより、コントロール
軸32の自走を検出できる。
【0052】したがって目標の走行レンジ位置において
コントロール軸32の自走が検出されたら、レンジ制御
部20からアクチュエータ50の駆動回路に停止信号を
出してこのアクチュエータ50の駆動を停止させる。こ
の停止後は前記ディテント機構34によるコントロール
軸32の自走によってレンジ切換弁30が目標のレンジ
で位置決めされる。
【0053】次に前記バルブセンサ94及び接点スイッ
チ100の組付け手順について説明する。まず変速機ケ
ース内に組込まれている前記コントロール軸32を前記
ディテント機構34により例えばNレンジ位置に位置決
めした後、アクチュエータ50が装着された状態のギヤ
ハウジング60を変速機ケースに組付ける。
【0054】次に前記バルブセンサ94と接点スイッチ
100とをギヤハウジング60に取付けるのであるが、
このときバルブセンサ94のシャフト96をコントロー
ル軸32に結合することで、このシャフト96及び接点
スイッチ100のロータ106はコントロール軸32に
より位置決めされる。この状態において接点スイッチ1
00のケース102とバルブセンサ94のハウジングと
を、これらに形成されている円弧形状の調整孔104
(図1及び図4参照)の範囲で軸心回りに回転させて位
置調整する。
【0055】この位置調整により、すでに位置決めされ
ているバルブセンサ94のシャフト96及び接点スイッ
チ100のロータ106に対してセンサハウジング及び
スイッチケース102の相対的な回転位置が変化する。
そこで接点スイッチ100をNレンジと対応する位置、
つまり前記可動片114の凸部115が前記円板112
の凹部aに係合した図1の状態となるように位置調整す
る。
【0056】これによって接点スイッチ100はもちろ
ん、バルブセンサ94もNレンジと対応した位置に調整
される。この後にセンサハウジング及びスイッチケース
102を前記調整孔104を通じてスクリューボルト9
5によりギヤハウジング60に締め付けて作業を終え
る。
【0057】
【発明の効果】このように本発明によれば、接点スイッ
チは自動変速機の所定の走行レンジ位置、例えばP,N
レンジ位置のみを検出できればよく、これをコンパクト
に収めて車両への搭載が容易になるとともに、前記位置
センサの検出異常時にはこれを位置センサによってバッ
クアップでき、しかも位置センサの組付けに際しての調
整作業が簡単で、かつ正確となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接点スイッチの内部を表した構成図である。
【図2】ギヤ機構が収容されたギヤハウジングの内部を
表した正面図である。
【図3】図2のX−X矢視断面図である。
【図4】ギヤハウジングの背面図である。
【図5】同じくギヤハウジングの側面図である。
【図6】ギヤ機構の最終減速ギヤに対するコントロール
軸の挿通部を表した拡大断面でである。
【図7】コントロール軸の端部を表した拡大図である。
【図8】自動変速機の走行レンジを切換えるためのレン
ジ切換弁とそのコントロール系の概要を表した斜視図で
ある。
【図9】アクチュエータの回転駆動を制御するための電
気系統図である。
【符号の説明】
30 レンジ切換弁 50 アクチュエータ 94 位置センサ(バルブセンサ) 100 接点スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的な制御によって駆動されるアクチ
    ュエータにより自動変速機の走行レンジを選択するため
    のレンジ切換弁が切換えられ、かつ前記アクチュエータ
    あるいはレンジ切換弁のポジションを検出可能な位置セ
    ンサを備えた自動変速機の制御装置において、 前記位置センサの作動部の動きに連動してオン・オフ作
    動し、前記アクチュエータあるいはレンジ切換弁の所定
    のポジションのみを検出可能な接点スイッチが設けられ
    ていることを特徴とした自動変速機の制御装置。
JP30418291A 1991-10-22 1991-10-22 自動変速機の制御装置 Pending JPH05118437A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063267A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Aisin Aw Co Ltd ニュートラルスタートスイッチおよびその位置合わせに用いられる位置合わせ用治具
JP2007056961A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Denso Corp シフトレンジ切替装置

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