JPH05117112A - 徐放性農薬粒剤 - Google Patents

徐放性農薬粒剤

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JPH05117112A
JPH05117112A JP14286591A JP14286591A JPH05117112A JP H05117112 A JPH05117112 A JP H05117112A JP 14286591 A JP14286591 A JP 14286591A JP 14286591 A JP14286591 A JP 14286591A JP H05117112 A JPH05117112 A JP H05117112A
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JP
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bensultap
granule
granules
starch
amount
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JP14286591A
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English (en)
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Tsutomu Tanabayashi
力 棚林
Tetsuo Okauchi
哲夫 岡内
Takeshi Kawakami
剛 川上
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薬害の抑制されたベンスルタップ粒剤を提供す
る。 【構成】最終製剤全体に対して約1〜10重量%のs,s
−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレン]ビス−ベンゼン
チオスルホネート(ベンスルタップ),約1〜10重量
%のアルファ−デンプンおよび該ベンスルタップ1重量
部に対して約0.1〜100重量部の酸化亜鉛を含有す
ることを特徴とする、水中での崩壊時間が1時間以上で
ある徐放性粒剤。 【効果】上記の粒剤は、栽培植物に対して葉枯れ、穂枯
れ、枯死などの薬害がほとんどなく、しかも優れた殺虫
効果を示す。また、残留毒性もほとんどないので、環境
破壊も引き起こすことはなく、人や動物に対しても極め
て安全に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は徐放性に優れ、薬害の抑
制されたベンスルタップ粒剤に関するものである。この
粒剤は農業用殺虫剤として用いられる。
【0002】
【従来の技術】s,s−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレ
ン]ビス−ベンゼンチオスルホネート[一般名:ベンスル
タップ、商品名:ルーバン、以下ベンスルタップと称す
ることもある。]は、下記の構造式
【0003】
【化1】
【0004】で示される優れた害虫防除効力を有する公
知農業用殺虫剤である(特公昭46-13755、同4
5-18847等)。しかもベンスルタップは人畜毒
性、魚毒性が低く、また害虫の天敵に対する毒性も低い
という利点を有する。
【0005】そのためベンスルタップは、例えば、鉱物
性粉末等の担体・増量剤と混合して、粉剤、粒剤、水和
剤などの通常の固形製剤などとして農業用に広範囲に用
いられている。
【0006】一方ベンスルタップと担体・増量剤(例え
ば、鉱物性粉末)とを混合して得られる固型製剤中でベ
ンスルタップは比較的不安定で、常温(約30℃)で長期
間保存しておくと、ベンスルタップが徐々に分解、変
質、着色あるいは劣化し、有効成分であるベンスルタッ
プの含有率低下をきたす。
【0007】更に、一層広い優れた薬効や省力的同時防
除を目的として、ベンスルタップの他に1種または2種
以上の農薬活性成分とを混合して得られるベンスルタッ
プ混合固型製剤においては、ベンスルタップ単一固型製
剤よりもベンスルタップ等の農薬活性成分の分解や劣化
が著しい場合もある。このような問題点を解決するため
金属酸化物を加えた製剤が特開昭64-4に教示されて
おり、このような製剤ではベンスルタップが安定化され
得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ベンスルタップ製剤は、その粒剤等を育苗箱中の稲の幼
苗に株元処理すると稲の枯死などの著しい薬害を引き起
こす場合もあることがわかった。
【0009】本発明の目的は、育苗箱中の稲の幼苗の株
元処理の場合に薬害を生じない、ベンスルタップ粒剤を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ベンスルタップにア
ルファ−デンプンと酸化亜鉛を加えた粒剤は、意外にも
徐放性が付与され、植物に対する薬害も軽減され、残効
性が高まることを見い出した。
【0011】更に、検討を加え本発明者等はこのベンス
ルタップ粒剤中のベンスルタップの徐放化効果がアルフ
ァ−デンプンと酸化亜鉛とによって特異的に得られるも
のであることを知見し、本発明を完成した。
【0012】すなわち本発明は、s,s−[2−(ジメチル
アミノ)トリメチレン]ビス−ベンゼンチオスルホネー
ト,アルファ−デンプンおよび酸化亜鉛を含有すること
を特徴とする水中での崩壊時間が1時間以上である徐放
性粒剤に関する。
【0013】本発明に使用される酸化亜鉛は、ベンスル
タップを顕著に安定化し、特に混合剤として用いられる
のに好適である。
【0014】また、施用時または施用後における、人や
動物に対する安全性の点でも酸化亜鉛の使用は好まし
い。
【0015】本発明の粒剤の製造にあたってはベンスル
タップと酸化亜鉛とを適当な固体の担体・増量剤と混合
または配合するか、もしくは固体の担体・増量剤に吸着
させるのが好ましい。
【0016】本発明に用いるアルファ−デンプンはいわ
ゆる結合剤として機能し、酸化亜鉛と相俟って、粒剤の
水中での崩壊時間を1時間以上に延ばす作用を有するも
のである。このアルファ−デンプンは通常市販されてい
るものでよく、例えば、アルファ−スターチ(三和澱
粉)、アミコールC(日澱化学)、アロミックス1A(日本
コーンスターチ(株)等が挙げられる。
【0017】また、本発明で示す水中での崩壊時間は、
農薬登録申請の実務書(農薬工業会)に記載の水中崩壊性
測定法による水中での崩壊時間をいう。
【0018】この粒剤には、必要に応じ他の農薬活性成
分、崩壊剤、湿潤剤、安定化剤、酸化防止剤などの補助
成分を常法に従って加えてもよい。
【0019】本発明粒剤中のベンスルタップの含有割合
は、最終製剤全体に対して、約1〜10重量%好ましく
は約2〜6重量%が適当である。
【0020】本発明粒剤において、酸化亜鉛は適宜の割
合で混合して用いてもよいが、その添加量は、通常、ベ
ンスルタップ1重量部に対して約0.1ないし100重
量部、好ましくは約0.5ないし50重量部使用する。
【0021】この酸化亜鉛は粉末のものが使用される。
その粒径が約100μm以下のものが好ましい。
【0022】また、アルファ−デンプンも適宜の割合で
混合し、所望の徐放化効果を奏するようにすればよい。
通常は最終製剤全体に対して、約1〜10重量%好まし
くは約3〜7重量%が適当である。
【0023】固体の担体・増量剤としては、好ましく
は、例えばクレイ類(例、カオリン、ベントナイト、酸
性白土、微粉末クレーなど)、タルク類(例、滑石粉、ロ
ウ石粉など)、シリカ類(例、硅藻土、雲母粉、ホワイト
カーボンなど)などの鉱物性粉末、たとえば大豆粉、タ
バコ粉、小麦粉、木粉などの植物性粉末のほか、炭酸カ
ルシウム、硫黄粉末、活性炭などが1種または2種以上
混合して用いられる。
【0024】補助成分としては、具体的には崩壊剤
[例:トキサノンGR−50P(三洋化成)、ソルポール
5073(東邦化学)、ニューカルゲンTG− 285
(竹本油脂)]、湿潤剤[例:NP−85(三洋化成)、ネオ
ゲンパウダー(第一工業製薬)等の界面活性剤]、 安定化
剤[例:PAP助剤(日本化学工業)、有機酸、無機酸]、
酸化防止剤[イルガノックス1010(チバガイギー)、
スミライザーBHT(住友化学工業)]等の補助剤が挙げ
られる。
【0025】本発明粒剤に、更に、他種の殺虫剤(カル
タップ塩酸塩、ピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫
剤、カーバメート系殺虫剤、天然殺虫剤など)、殺ダニ
剤、殺線虫剤、除草剤、植物ホルモン剤、植物発育調節
物質、殺菌剤(たとえば有機ヒ素系殺菌剤、有機塩素系
殺菌剤、有機硫黄系殺菌剤、有機リン系殺菌剤、バリダ
マイシンAなど)、共力剤、誘引剤、忌避剤、色素、肥
料などを配合し、混合使用することも可能である。
【0026】これらの他の農薬活性物質のうち好ましい
ものを例示する(化合物名のあとのカッコ内には一般名
もしくは略称を示し、以下の記載において一般名もしく
は略称を使うこともある。)。
【0027】殺 菌 剤 有機硫黄系殺菌剤 エチレンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛:(ジネブ) エチレンビス(ジチオカルバミン酸)マンガン:(マンネ
ブ) 有機リン系殺菌剤 O,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオホスフェー
ト:(IBP) O−エチル−S,S−ジフェニルジチオホスフェート:
(EDDP) 有機ヒ素系殺菌剤 メタンアルソン酸鉄:(MAF) メタンアルソン酸アンモニウム鉄:(MAFA) 有機塩素系殺菌剤 ペンタクロロフェノール:(PCP) テトラクロロイソフタロニトリル:(TPN) 4,5,6,7−テトラクロロフタリド:(フサライド) 抗生物質系殺菌剤 ブラストサイジンS カスガマイシン ポリオキシン オキシテトラサイクリン バリダマイシンA ミルディオマイシン等 その他の殺菌剤 3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,
1−ジオキシド:(プロベナゾール) ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イリデン−
マロネート:(イソプロチオラン) 3−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド:(メ
プロニル) (Z)−2(1)−メチルアセトフェノン=4,6−ジメチル
ピリジン−2−イルヒドラジン:(フェリムゾン) 1−(4−クロロベンジル)−1−シクロペンチル−3−
フェニル尿素:(ペンシクロン) 5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチ
アゾール:(トリシクラゾール) 殺 虫 剤 有機リン系殺虫剤 O,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニ
ル)チオホスフェート:(MEP) S−1,2−ビス(エトキシカルボニル)エチルジメチル
ホスホロチオロチオネート:(マラソン) (2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジエ
チルチオホスフェート:(ダイアジノン) (RS)−[O−1−(4−クロロフェニル)ピラゾール−
4−イル=O−エチル=S−プロピルホスホロチオアー
ト]:(ピラクロホス) カーバメート系殺虫剤 1−ナフチル−N−メチルカーバメート:(NAC) メタトリル−N−メチルカーバメート:(MTMC) 2−イソプロピルフェニル−N−メチルカーバメート:
(MIPC) 2−セコンダリ−ブチルフェニル−N−メチルカーバメ
ート:(BPMC) 3,4−キシリル−N−メチルカーバメート:(MPM
C) 3,5−キシリル−N−メチルカーバメート:(XMC) 2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラ
ニル=N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカーバマー
ト:(カルボスルファン) O−n−ブチル−O'−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒ
ドロベンゾフラン−7−イル)−N,N−ジメチル−N,
N−チオ−ジカルバマート:(フラチオカルプ) エチル=N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベン
ゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチ
オ]−N−イソプロピル−β−アラニナート:(ベンフラ
カルプ) S,S(1)−[2−(ジメチルアミノ)−トリメチレン]ビス
−チオカルバメート:(カルタップ) ピレスロイド系殺虫剤 ピレスリン アレスリン レスメトリン等 その他の殺虫剤 2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル 3
−フェノキシベンジルエーテル:(エトフェンプロック
ス) (RS)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (S)−2
−(4−ジフルオロメトキシフェニル)−3−メチルブチ
ラート:(フルシトリネート) (RS)α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(RS)−
2,2−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカ
ルボキシラート:(シクロプロトリン) 2−ターシャリ−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5
−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,
3,5−チアジアジン−4−オン:(ブプロフェジン) 除 草 剤 2−クロロ−2',6'−ジエチル−N−(2−プロポキシ
エチル)アセトアニリド:(プレチラクロール) α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド:(ナプロア
ニリド) 2−メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−S−ト
リアジン:(シメトリン) 5-ターシャリ-ブチル-3-(2,4−ジクロル−5−イソプロポキシ
フェニル)−1,3,4−オキサジアゾリン−2−オン:
(オキサジアゾン) S−(2−メチル−1−ピペリジル−カルボニルメチル
−O,O−ジ−n−プロピルジチオホスフェート:(ピペ
ロホス) 3−イソプロピル−2,1,3−ベンゾチアジアジノン−
(4)−2,2−ジオキシド:(ベンタゾン) 2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメ
チルプロピルアミノ)−S−トリアジン:(ジメタメトリ
ン) 等があげられる。
【0028】上記のうち更に好ましくは、バリダマイシ
ンA、カルタップ塩酸塩、フェリムゾン、ピラクロホス
である。
【0029】ベンスルタップ混合固型製剤におけるベン
スルタップ以外の農薬活性物質の配合量は、最終製剤全
体に対して、1種の場合は約0.01ないし20重量%
であり、好ましくは、約0.05ないし10重量%であ
り、2種以上の場合は合計で約0.01ないし20重量
%、好ましくは合計で約0.05ないし15重量%であ
る。
【0030】本発明製剤を農業用殺虫剤として用いる場
合、その使用量は組成物中のベンスルタップが10アー
ルあたり約30gから約500gが適当である。
【0031】本発明製剤は直接茎葉に散布するか植物の
根元に処理する。水稲にあっては、育苗箱への床土混和
あるいは移植前の箱処理として用いることもできる。特
に、植物の株元処理に適している。即ち、自体公知の方
法により処理することが出来る。
【0032】本発明製剤は稲、野菜(例えば、キャベ
ツ、ハクサイ、ダイコン、キュウリ、トマト、イチゴ、
ダイズ、ジャガイモなど)、果樹(例えば、みかん、な
し、りんご、ぶどう、かき、くり、もも、うめ等)、
茶、タバコ等の諸害虫、例えば鱗翅目のニカメイガ、コ
ブノメイガ、イネツトムシ、アワノメイガ、アワヨト
ウ、モンシロチョウ、コナガ、ヨトウガ、タマナギンウ
ワバ、ハイマダラノメイガ、ナノメイガ、タバコガ、チ
ャノホソガ、鞘翅目のイネドロオイムシ、ウリハムシ、
半翅目のツマグロヨコバイ、ミドリヒメヨコバイ、アザ
ミウマ目のチャノキイロアザミウマ、双翅目のイネハモ
グリバエ等が発生した時期に散布又は処理することによ
り害虫を駆除することができる。
【0033】また、あらかじめ散布又は処理することに
より長期間にわたって諸害虫の発生を防ぐことができ
る。
【0034】本発明の粒剤は、常法により製造すること
ができる。例えば、本発明製剤は、通常ベンスルタップ
と結合剤と本発明の前記徐放化剤及び必要によりその他
の農薬活性成分,担体・増量剤,各種補助成分等を均一に
混合した後、水を加えて練合し、該練合物を造粒、乾燥
することにより製造される。
【0035】尚、ベンスルタップは、上記特公昭46−
13755,同45-18847等に記載の公知方法また
は自体公知の方法により製造することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の農業用粒剤は、栽培植物、例え
ば、野菜や稲に対して葉枯れ、穂枯れ、枯死などの薬害
がほとんどなく、しかも優れた殺虫効果を示す。
【0037】また、残留毒性もほとんどなく、環境破壊
も引き起こすことはない。人や動物に対しても施用時ま
たは施用後に害はなく、きわめて安全に使用できる。
【0038】
【実施例】次に、実施例、試験例で、本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0039】以下の実施例、参考例において、「部」と
あるのは「重量部」を意味する。
【0040】[実施例1]ベンスルタップ4部、アルフ
ァ−デンプン(三和澱粉工業製)5部、界面活性剤(NP
−85)0.5部、酸化亜鉛粉末10部、および全量を1
00部となるようにクレーを秤量し、よく混合する。
【0041】混合物に水12部を加えて練合し、練合物
を押出造粒機(スクリーン1.0mm径)で造粒し、湿式成
形物を得る。
【0042】これを乾燥後、整粒して10メッシュから
32メッシュの粒剤を得る。
【0043】[実施例2]ベンスルタップ4部、アルフ
ァ−デンプン(三和澱粉工業製)5部、界面活性剤(NP
−85)0.5部、酸化亜鉛粉末50部、および全量を1
00部となるようにクレーを秤量し、よく混合する。
【0044】混合物に水12部を加えて練合し、練合物
を押出造粒機(スクリーン1.0mm径)で造粒し、湿式成
形物を得る。
【0045】これを乾燥後、整粒して10メッシュから
32メッシュの粒剤を得る。
【0046】[参考例1] ルーバン粒剤 ベンスルタップ4部、アルファ−デンプン(三和澱粉工
業製)5部、界面活性剤(NP−85)0.5部および全量
を100部となるようにクレーを秤量し、よく混合す
る。
【0047】混合物に水12部を加えて練合し、練合物
を押出造粒機(スクリーン1.0mm径)で造粒し、湿式成
形物を得る。
【0048】これを乾燥後、整粒して10メッシュから
32メッシュの粒剤を得る。
【0049】[試験例] 薬効・薬害試験 1. 試験場所:ガラス温室(試験期間中の温度:20〜
33℃) 2. 供試薬剤と処理薬量:所定の供試薬剤を株あたり、
100mg,200mgもしくは300mg 3. 供試作物:水稲(品種:中正新千本)、 4.播種日:1989年6月26日 5.ペーパーポット:1.5cm角 6.育苗、1/10,000aポット栽培 7. 供試土壌 ペーパーポット:イセキ粒状培土 1/10,000aポット:京都土壌 8. 処理方法:ペーパーポットに播種、育苗したイネ稚
苗(5本/株)の根部の覆土の部分のみを水で洗い流し、
根部の上面を露出させたうえに所定量の薬剤を散粒し、
温室内の直射日光のあたる場所に約3時間(10時〜1
3時)放置したのち、薬剤がこぼれないようにポットに
定植し、ポットの水深がおおよそ3cmになるように注水
した。
【0050】9. 調査項目 薬 害 急性薬害:移植(薬剤処理)4日後および8日後に展開葉
の葉先枯の程度を調査し、0〜10(正常〜枯死)の10
段階に分類した。
【0051】薬 効 移植(薬剤処理)後定期的にポットに透明塩化ビニル円筒
をかぶせ、この中にツマグロヨコバイ(6〜10頭)を放
し、放虫24時間後〜48時間後の死亡または中毒して
水面に落下している全虫数を調査した。
【0052】10. 試験結果および考察 急性薬害 〔表1〕に各製剤処理区における急性薬害の発生消長を
示した。
【0053】〔表1〕から明らかなように、薬量に依存
して明らかな薬害(葉先枯れ)症状が発現したのはルーバ
ン粒剤(参考例1)であり、酸化亜鉛が添加されたルーバ
ン粒剤(実施例1、2)では、ほとんど観察されなかっ
た。
【0054】薬 効 〔表2〕に薬剤処理後各時期のイネにツマグロヨコバイ
を放飼した場合の死虫率の推移を示した。
【0055】〔表2〕からわかるように、ルーバン粒剤
(実施例2)処理区のイネでは第3回目放飼の場合の死虫
率が最も高く、第1回目放飼の死虫率がきわめて低いと
の特徴が認められ、また第4回目放飼以降の経時的な死
虫率の低下の程度も他のルーバン粒剤に較べて明らかに
緩やかであった。
【0056】即ち、実施例1および2のルーバン粒剤
は、酸化亜鉛の配合量に依存して残効期間が長くなる傾
向が顕著に認められた。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】上記結果から、本発明粒剤はイネに対して
薬害はほとんどなく、しかも優れた殺虫効果を示すこと
は明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】s,s−[2−(ジメチルアミノ)トリメチレ
    ン]ビス−ベンゼンチオスルホネート,アルファ−デン
    プンおよび酸化亜鉛を含有することを特徴とする水中で
    の崩壊時間が1時間以上である徐放性粒剤。
JP14286591A 1990-06-15 1991-06-14 徐放性農薬粒剤 Withdrawn JPH05117112A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3041415A1 (en) * 1979-04-13 1981-04-23 Taito Corp Apparatus for forming multiple planar image
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JP2019156836A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 三井化学アグロ株式会社 農園芸用粒状組成物および当該組成物の製造方法
CN115340495A (zh) * 2021-05-14 2022-11-15 华东理工大学 邻硝基苯类化合物及其制备方法和用途

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