JPH05116356A - 溶融型カラー熱転写記録方法 - Google Patents

溶融型カラー熱転写記録方法

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JPH05116356A
JPH05116356A JP28132591A JP28132591A JPH05116356A JP H05116356 A JPH05116356 A JP H05116356A JP 28132591 A JP28132591 A JP 28132591A JP 28132591 A JP28132591 A JP 28132591A JP H05116356 A JPH05116356 A JP H05116356A
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JP
Japan
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scanning direction
sub
cells
cell
ink dots
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Application number
JP28132591A
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English (en)
Inventor
Masamichi Sato
正倫 佐藤
Kenji Yamakawa
賢治 山河
Yasuko Sonoda
泰子 園田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色ずれ,色モアレ,絵柄モアレを防止した上
で、解像度と階調数を高めること。 【構成】 副走査方向Sでのセル密度を色によって変化
させる。主走査方向Sにおいて奇数番となるセルでは、
セルの始端に寄った状態でインクドットが記録される。
偶数番となるセルでは、セルの終端に寄った状態でイン
クドットが記録される。マゼンタは、階調数が最も低い
が、副走査方向に並んだ2個のセルを用いて、1個の画
素を表現することにより、階調数を高めることができ
る。シアンとマゼンタの間では、副走査方向でのセル密
度を変え、セル密度が小さい色では、インクドットの記
録位置を1個おきに変え、セル密度が高い色は、主走査
方向で所定個数毎に、インクドットの記録位置を変え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間調画像の記録に適
した溶融型カラー熱転写記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融型熱転写記録方法は、多数の発熱素
子を主走査方向に配列したサーマルヘッドを用い、これ
をインクフイルムの背後に押し当て、軟化又は溶融した
インクを記録紙に転写するものである。この溶融型熱転
写記録方法では、記録紙に転写するインク量を熱量に応
じて調節することができないため、線画や文字等の二値
画像の記録に利用されている。本出願人は、発熱素子の
通電時間,電流の大きさ,駆動パルスの個数等を制御す
ることにより、セル内に記録されるインクドットの副走
査方向における長さを濃度に応じて変化させ、またシア
ンとマゼンタは、副走査方向でのセル密度(画素密度)
を変えるとともに、主走査方向で奇数番となるセルに対
して、偶数番となるセルが副走査方向で半ピッチずれた
位置となるようにした溶融型カラー熱転写記録方法を提
案した(例えば特願平2ー163726号)。
【0003】図6は、前述した溶融型カラー熱転写記録
方法の記録状態を示すものであり、各セルを点線で仮想
的に表してある。1個のセルが1画素を形成しており、
ハッチングで示すように、各セルの半分(50%)にイ
ンクドットが記録されている。これらのマゼンタインク
ドット,イエローインクドット,シアンインクドットが
重ねられ、混色によって中間調画像が表現される。
【0004】マゼンタでは、発熱素子の配列方向である
主走査方向M及び主走査方向と直交する副走査方向Sの
セル密度が8ドット/mm及び12ドット/mmであ
り、各セル2a〜2gは、125×84μmのサイズと
なっている。主走査方向Mで奇数番となるセルに対し
て、偶数番のセルが半ピッチずれており、それにより副
走査方向Sでの実効セル密度は、2/3に低下してい
る。すなわち、実効セルサイズが3/2倍に大きくなっ
ている。
【0005】イエローは、主走査方向Mのセル密度がマ
ゼンタと同じ8ドット/mmであるが、副走査方向Sの
セル密度が9ドット/mmである。したがって、各セル
3a〜3gは、125×110μmとなる。また、主走
査方向で隣合うセルの間では、一方が副走査方向Sに半
ピッチずらしてある。これにより、副走査方向Sでの実
効セル密度は、2/3に低下している。すなわち、実効
セルサイズが3/2倍に大きくなっている。
【0006】シアンのセル4a〜4gは、主走査方向M
のセル密度がマゼンタと同じ8ドット/mmであるが、
副走査方向Sのセル密度が6ドット/mmである。した
がって、各セル4a〜4gは、125×166μmとな
る。また、主走査方向で隣合うセルの間では、一方が副
走査方向Sに半ピッチずらしてある。これにより、副走
査方向Sでの実効セル密度は、2/3に低下している。
すなわち、実効セルサイズが3/2倍に大きくなってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記カラー熱転写記録
方法は、インクドットの大きさを変えているから、階調
画像を表現することができ、しかもセルの半ピッチずら
しを行っているから、色ズレの影響がなくなり、また絵
柄モアレや色モアレの発生も抑えることができるという
利点がある。しかし、この記録方法では、色によって充
分な階調を表現することができないという問題がある。
例えば、副走査方向Sの長さが30μmの細長な発熱素
子を用い、最小インクドットの副走査方向Sでの長さを
各色とも30μmとし、そしてサーマルヘッドの送りピ
ッチを2μmとすると、各インクドットの面積は30μ
mから2μmずつ増加してゆくから、各色の階調数は次
のようになる。 マゼンタ: (84−30)÷2+1=28 シアン : (166−30)÷2+1=69 これから分るように、マゼンタは、写真画像を再生する
場合には、階調が低すぎる。
【0008】更に、この記録方法は面積階調であり、階
調数を高くすると解像度が低くなるから、シアンが最も
低い解像度となる。ところで、副走査方向Sに半ピッチ
ずらしを行っているため、全体の解像度は、最低の解像
度となるシアンのそれの2/3に低下してしまう。
【0009】本発明は、最低セル密度となる色の解像度
を低下させることなく、色ズレ,絵柄モアレ,色モアレ
の発生を防止することができる溶融型カラー熱転写記録
方法を提供することを目的とするものである。本発明の
別の目的は、最大セル密度の色の階調数が最低セル密度
の色の階調数とほぼ同程度となるようにした溶融型カラ
ー熱転写記録方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、少なくともシアンとマ
ゼンタは、副走査方向でのセル密度が異なるようにする
とともに、これらの各色は主走査方向において奇数番と
なるセルと偶数番となるセルとの間では、一方のセルに
対しては副走査方向の始端に寄せてインクドットを記録
し、他方のセルに対しては副走査方向の終端に寄せてイ
ンクドットを記録するようにしたものである。更に、最
大セル密度の色に対しては、副走査方向に並んだ2個の
セルによって1個の画素の階調を表現するのがよい。
【0011】請求項3に記載した発明では、少なくとも
シアンとマゼンタは、副走査方向でのセル密度が異なる
ようにし、このセル密度の小さい色は、主走査方向にお
いて奇数番となるセルと偶数番となるセルとの間では、
一方のセルに対しては副走査方向の始端に寄せてインク
ドットを記録し、他方のセルに対しては副走査方向の終
端に寄せてインクドットを記録し、そしてセル密度が高
い色は、主走査方向においてセルを2個ずつグループ化
し、主走査方向で奇数番となるグループと偶数番となる
グループとの間では、一方のグループのセルに対しては
副走査方向の始端に寄せてインクドットを記録し、他方
のグループのセルに対しては副走査方向の終端に寄せて
インクドットを記録することによって達成される。更
に、1個のグループによって、1個の画素の階調を表現
するのがよい。
【0012】
【実施例】図1は、請求項1に記載した発明の記録状態
を示すものであり、各色に対して7個のセルが点線で仮
想的に表してある。最大階調レベルの画素では、1個の
セルの全部にインクドットが記録されるが、この実施例
ではセルの半分(50%)にインクドットが記録されて
いる。
【0013】マゼンタのセル密度(画素密度)は、主走
査方向Mが8ドット/mm,副走査方向Sが12ドット
/mmであり、セル12a〜12gのサイズは125×
84μmである。主走査方向Mで奇数番となるセル12
a及び12cは、ハッチングで示すインクドット12a
i,12ciがセルの始端に寄った状態で記録されてい
る。これに対して、偶数番のセル12bは、インクドッ
ト12biがセルの終端に寄った状態で記録されてい
る。勿論、奇数番のセルに対してインクドットを終端か
ら記録し、偶数番のセルに対して始端から記録してよ
い。
【0014】イエローのセル密度は、主走査方向Mが8
ドット/mm,副走査方向Sが9ドット/mmであり、
セル13a〜13gのサイズは125×110μmであ
る。主走査方向Mで奇数番となるセル13a及び13c
は、ハッチングで示すインクドット13ai,13ci
がセルの始端に寄った状態で記録されている。これに対
して、偶数番のセル13bは、インクドット13biが
セルの終端に寄った状態で記録されている。
【0015】シアンのセル密度は、主走査方向Mが8ド
ット/mm,副走査方向Sが6ドット/mmであり、セ
ル14a〜14gのサイズは125×166μmであ
る。このシアンに対しても、主走査方向Mで偶数番とな
るセル14bに対してはインクドット14biの記録位
置がセルの終端に寄っている。
【0016】この記録では、1個おきにセルの半ピッチ
ずらしを行っていないから、副走査方向Sでの解像度が
低下することがない。また、各色のインクドットは、主
走査方向Mに一列に並ばないので、絵柄モアレが発生せ
ず、しかも各色のセル密度が違うから色ズレも生じるこ
とがない。一般的に、マゼンタのラインとシアンのライ
ンとによって発生する色モアレが目立つが、この実施例
では二点鎖線で示すように、マゼンタとシアンのスクリ
ーン角度を変えているから、色モアレも無視できる。
【0017】各色とも主走査方向Mでのセル密度は同じ
であるが、副走査方向Sでのセル密度が異なっており、
マゼンタが最も高く、1個のセルのサイズは125×8
4μmである。したがって、前述したように、125×
30μの発熱素子を用い、2μmの送りビッチで、セル
にインクドットを記録する場合には、28階調しか表現
することができない。
【0018】前記マゼンタの階調数は、副走査方向Sに
おいて隣接する2個のセルを1組とし、この1組で1個
の画素を表現することにより、階調数を高めることがで
きる。この場合には、階調レベル1に対しては、セル1
2aに最小インクドット(副走査方向の長さが30μ
m)を記録する。階調レベル2では、2μmだけ大きく
した32μmのインクドットをセル12aに記録する。
以下同様にして2μmずつインクドットを大きくする
と、階調レベル15では、インクドットのサイズが58
μmとなる。階調レベル16では、セル12a,12d
の両方に、最小インクドットを記録する。階調レベル1
7以上では、セル12a,12dに交互に、2μmずつ
インクドットを記録する。
【0019】上記のように、2個のセルを用いて階調表
現を行うと、非常に低濃度部分(面積率で約0.18)
を除いて、セル密度が12ドット/mmであるにもかか
わらず、階調数は、 (84×2−30)÷2+1=70 となり、シアンの階調数(69)とほほ同じになる。し
たがって、この実施例では、解像度が半分に低下する
が、色モアレ,絵柄モアレ,色ズレを防止した上で、階
調数を大幅に高めることができる。なお、イエローに対
しても、マゼンタと同様な記録を行ってもよい。
【0020】図2は、請求項3に記載した記録方法を示
すものである。マゼンタは1行5列(全部で5個),イ
エロー及びシアンは1行3列(全部で3個)のセルが点
線が仮想的に表示してあり、インクドットはハッチング
で表してある。マゼンタのセル密度は、主走査方向Mが
8ドット,副走査方向Sが12ドットであり、各セル2
2a〜22eのサイズは125×84μmである。主走
査方向Mにおいて、セルが2個ずつグループ化され、奇
数番のグループと偶数番のグループでは、一方がセルの
始端から記録が開始され、他方がセルの終端で記録が終
了するように、インクドットの位置がずれている。この
実施例では、奇数グループを形成しているセル22a,
22bのインクドットは、セルの始端に寄った状態で記
録され、そして偶数グループを形成しているセル22
c,22dのインクドットはセルの終端に寄っている。
このマゼンタの記録では、副走査方向Sの解像度は、セ
ルの半ピッチずらしを行っていないので、図1に示す実
施例と同様に12ドット/mmである。そして、主走査
方向Mの解像度は、インクドットがセルの始端に寄って
も、終端に寄っても同じであるから、8ドット/mmで
ある。
【0021】イエローとシアンの記録は、図1に示す実
施例と全く同じである。すなわち、イエローのセル密度
は、主走査方向Mが8ドット,副走査方向Sが9ドット
であり、各セル23a〜23cのサイズは125×11
0μmである。主走査方向Mにおいて奇数番となるセル
23aでは、ハッチングで示すインクドットがセルの始
端に寄っており、偶数番のセル23bはインクドットが
終端に寄っている。シアンのセル密度は、主走査方向M
が8ドット,副走査方向Sが6ドットであり、各セル2
4a〜24cのサイズは125×166μmである。こ
のシアンでも、イエローと同様に、主走査方向で交互に
インクドットの記録位置のずらしが行われている。
【0022】この実施例でも、図1に示す実施例と同様
に、絵柄モアレと色ずれを防止するほかに、副走査方向
Sでの解像度の低下を起こすことがない。また、二点鎖
線で示すように、マゼンタのスクリーン角度と、シアン
のスクリーン角度は、図1に示す実施例よりも大きくな
るので、色モアレを一層改善することができる。
【0023】また、マゼンタの階調数は、主走査方向M
に並んだ2個のセルをグループ化し、この2個のセルを
1組として階調を表現することによって、階調数を高め
ることができる。この場合には、例えばセル22aに、
副走査方向Sにおけるインクドットの長さが58μm
(階調レベル15)になるまで記録し、階調レベルが1
6以上では2個のセル22a,22bに最小インクドッ
ト(30μm)を記録し、以後は交互に2μmずつイン
クドットを長くすることで、70階調を表現することが
できる。イエローに対しても、同様な記録を行ってもよ
い。
【0024】次に、図3ないし図5を参照して、図1に
示す記録方法を実施する装置について説明する。図3に
おいて、インクフイルム30には、シアンインクエリア
30a,マゼンタインクエリア30b,イエローインク
エリア30cが一定ピッチで形成されており、一枚のハ
ードコピーを作製する場合に、3個のインクエリアが用
いられ、三色面順次記録によってカラー画像が記録紙3
1に記録される。なお、インクフイルム30にブラック
インクエリアを設け、シアン,マゼンタ,イエロー,ブ
ラックによってカラー画像を記録してもよい。このブラ
ックを用いる場合は、イエローと同じセル密度にすれば
よい。
【0025】前記インクフイルム30の背面を押圧する
ようにサーマルヘッド32が配置されており、インクフ
イルム30を背後から加熱して、溶融したインクを記録
紙31に転写する。このサーマルヘッド32は、図4に
示すように、多数の発熱素子が主走査方向にライン状に
形成されている。なお、図面では3個の発熱素子33a
〜33cだけを示してある。
【0026】ヘッド移動機構34は、モータ35で駆動
され、矢線で示す副走査方向にサーマルヘッド32を連
続的に移動させる。このヘッド移動機構34は、例えば
ベルト又は送りねじ等で構成されている。ヘッド駆動部
36は、サーマルヘッド32が副走査方向Sに1個のセ
ル分だけ移動される間に、各発熱素子の通電を制御し、
画素の濃度に応じて副走査方向でのインクドットの長さ
を変える。この実施例では、サーマルヘッド32が2μ
m移動する毎に各発熱素子を駆動する。なお、サーマル
ヘッド32の連続送り中に各発熱素子を駆動する他に、
サーマルヘッド32を一定距離ずつ間欠送りし、サーマ
ルヘッド32の停止中に各発熱素子を駆動してもよい。
【0027】モータ37は、巻取リール38bを回転さ
せて使用済みの色のエリアを巻き取るとともに、次に記
録すべき色のエリアを供給リール38aから引き出し、
記録紙31に対面した記録位置にセットする。なお、コ
ントローラ39は、モータ35及び37,ヘッド駆動部
36をシーケンス制御する。
【0028】図5はヘッド駆動部の一例を示すものであ
る。入力部40は、ビデオテープレコーダやスキャナー
から構成され、緑色ビデオ信号G,赤色ビデオ信号R,
青色ビデオ信号Bを濃度変換回路41に送る。この濃度
変換回路41は、三色ビデオ信号をマゼンタ濃度信号
M,シアン濃度信号C,イエロー濃度信号Yに変換し、
フレームメモリ42〜44にそれぞれ書き込む。
【0029】色レジストレーションのずれによる色調変
化を防止するために、この実施例では補間回路45,4
6がフレームメモリ42,44に接続されている。これ
らのの補完回路45,46は、フレームメモリ42,4
3からそれぞれ読み出した濃度信号に対して、副走査方
向において一定の画素毎に1個の画素を補間し、この補
間処理した信号をフレームメモリ47,48にそれぞれ
書き込む。例えば、50%の補間を行う場合には、副走
査方向に並んだ2個の画素毎に1個の画素を増やせばよ
い。この補間した画素の濃度は、2個の画素の濃度の平
均値、又は最初の画素の濃度等が用いられる。
【0030】ハードコピーの作製時には、コントローラ
39は、3枚のフレームメモリ43,47,48を順番
に読出しモードにセットする。読出しモードにセットさ
れたフレームメモリは、これに記憶されている濃度信号
が1ラインずつ読み出され、3個の駆動信号変換部50
〜52のうち対応するものに送られ、階調数に対応した
ビット数の駆動信号に変換される。この1ライン分の駆
動信号のうち、主走査方向において奇数番となる画素の
駆動信号はシフトレジスタ53に送られ、偶数番となる
画素の駆動信号は遅延回路54で遅延されてからシフト
レジスタ55に送られる。この遅延回路54は、偶数番
のセルに記録されるインクドットがセルの終端に寄って
記録されるように、記録開始のタイミングをずらす。
【0031】前記駆動信号は、例えば69階調の場合
に、1画素の駆動信号が69ビットから構成されてお
り、69回に分けて読み出される。したがって、1ライ
ン分の画素の記録開始時には、各画素の駆動信号のうち
第1番目のビットだけが順番に読み出され、シリアル信
号としてシフトレジスタ53,55に送られ、ここでパ
ラレル信号に変換される。このようにして各桁のビット
が一定時間毎に順番に読み出され、シフトレジスタ5
3,55に送られる。スイッチング回路56は、サーマ
ルヘッド32の発熱素子に対応した個数のラッチ回路及
びスイッチを備えており、シフトレジスタ53,55に
書き込まれた信号を所定のタイミングでラッチ回路にラ
ッチする。このラッチ回路が「1」の場合には、これに
対応したスイッチがONし、他方「0」の場合にはOF
Fする。スイッチがONすると、これに接続された発熱
素子が通電され、インクフイルム30を加熱する。
【0032】次に、上記装置の作用について説明する。
入力部40から入力されたビデオ信号は、濃度信号に変
換されてから、フレームメモリ42〜44に書き込まれ
る。フレームメモリ42,44に書き込まれたマゼンタ
信号M,シアン信号は、補間回路45,46によって副
走査方向で補間処理されてから、フレームメモリ47,
48にそれぞれ書き込まれる。
【0033】ハードコピーの作製時には、コントローラ
39はモータ37を駆動して巻取りリール38bを回転
させ、例えばシアンエリア30aを記録紙31に重なっ
た位置にセットする。次に、コントローラ39はフレー
ムメモリ43を読出しモードにセットし、シアン濃度信
号を1ラインずつ読み出す。この読み出された1ライン
分のシアン濃度信号は、駆動信号変換回路51で駆動信
号に変換され、そして主走査方向で奇数番となるもの
と、偶数番となるものに分けられる。この奇数番となる
画素の駆動信号は、その各ビットが桁毎にまとめられて
シリアル信号とされ、このシリアル信号がシフトレジス
タ53に送られる。偶数番の駆動信号は、シリアル信号
に変換された後、遅延回路54で階調レベルに応じて遅
延されてからシフトレジスタ55に送られる。これらの
シフトレジスタ53,55は、シリアル信号をパラレル
信号に変換し、これをスイッチング回路56に送る。こ
のスイッチング回路56は、サーマルヘッド32の各発
熱素子を個別的にON状態とする。
【0034】前記サーマルヘッド32はヘッド移動機構
34によって副走査方向に連続的に送られており、そし
て2μm移動する毎に各発熱素子が駆動される。発熱素
子が駆動されると、インクフイルム30のシアンエリア
30aの背後から加熱・加圧し、軟化又は溶融したシア
ンインクのドットを記録紙31に転写する。この際に、
偶数番の発熱素子は、遅延回路54によって階調レベル
に応じて通電開始時がずらされ、インクドットがセルの
終端に寄った状態で記録される。
【0035】次に、第2番目のラインのシアン濃度信号
がフレームメモリ43から読み出され、前述したように
記録紙31に第2番目のラインの画素を記録する。こう
して、1フレーム分のシアンインクドットの記録が終了
すると、モータ37が回転してインクフイルム30を巻
き取り、イエローエリアを記録紙31の上にセットす
る。これとともに、モータ35が逆転してサーマルヘッ
ド32を記録開始位置に戻す。このイエロー画像の熱転
写記録では、フレームメモリ48からイエロー濃度信号
が読み出され、前述したシアンの記録と同様に、インク
ドットの転写が行われる。イエロー画像の熱転写記録後
に、マゼンタエリア30cが記録紙31の上にセットさ
れ、マゼンタ画像の熱転写記録が開始される。この3種
類のインクドットが記録紙31上で重なり、減色法又は
加色法混色で中間調画像が表現される。
【0036】なお、図2に示す記録方法を実施する場合
には、駆動信号発生回路50が1個のシアン濃度信号か
ら2個の駆動信号を発生させ、これらによって隣接する
2個の発熱素子を駆動すればよい。また、前記実施例で
は、セル密度の変更は補間処理で行っているが、ビデオ
信号をデジタル信号に変換する際に、サンプリング周期
を変えることで行ってもよい。なお、サーマルヘッドを
固定しておいて、インクシート及び記録紙を重ねた状態
でこれらを副走査方向に移送してもよい。また、前記実
施例はラインプリンタであるが、本発明はシリアルプリ
ンタにも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シアンとマゼンタに対しては、主走査方向におい
て隣合うセルの位置をずらすことなく、インクドットセ
ルの始端側に寄せた記録状態と、終端側とに寄せた記録
状態とを交互に行うようにしたから、色ずれ,絵柄モア
レ,色モアレの発生を抑えながら、従来の記録方法に比
べて副走査方向での解像度を高めることができる。
【0038】また、シアンとマゼンタの間では、副走査
方向でのセル密度が高い色に対して、主走査方向又は副
走査方向で隣接する2個のセルによって、1個の画素を
表現するように記録するから、階調数を高めることがで
きる。更に、スクリーン角度の差が大きくなるので、色
モアレの防止に顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録方法を示す説明図である。
【図2】副走査方向において隣接する2個のセルで、1
画素を記録する方法を示す説明図である。
【図3】図1に示す記録方法を実施する溶融型カラー熱
転写記録装置の概略図である。
【図4】サーマルヘッドの底面図である。
【図5】ヘッド駆動部の一例を示すブロック図である。
【図6】従来の記録方法を示す説明図である。
【符号の説明】
12a〜12g マゼンタのセル 12ai,12bi,12ci マゼンタインクドット 13a〜13g イエローのセル 14a〜14g シアンのセル 22a〜12e マゼンタのセル 23a〜23c イエローのセル 24a〜24c シアンのセル 30 インクフイルム 31 記録紙 32 サーマルヘッド 33a〜33c 発熱素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を主走査方向に配列した
    サーマルヘッドを用い、セル内に記録されるインクドッ
    トの副走査方向における長さを濃度に応じて変化させる
    とともに、少なくともシアン,マゼンタ,イエローの3
    種類のインクドットにより中間調を持ったカラー画像を
    記録紙に記録する溶融型カラー熱転写記録方法におい
    て、 少なくともシアンとマゼンタは、副走査方向でのセル密
    度が異なるようにするとともに、これらの各色は主走査
    方向において奇数番となるセルと偶数番となるセルとの
    間では、一方のセルに対しては副走査方向の始端に寄せ
    てインクドットを記録し、他方のセルに対しては副走査
    方向の終端に寄せてインクドットを記録することを特徴
    とする溶融型カラー熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】 最大セル密度の色に対しては、副走査方
    向に並んだ2個のセルによって1個の画素の階調を表現
    することを特徴とする請求項1記載の溶融型カラー熱転
    写記録方法。
  3. 【請求項3】 複数の発熱素子を主走査方向に配列した
    サーマルヘッドを用い、セル内に記録されるインクドッ
    トの副走査方向における長さを濃度に応じて変化させる
    とともに、少なくともシアン,マゼンタ,イエローの3
    種類のインクドットにより中間調を持ったカラー画像を
    記録紙に記録する溶融型カラー熱転写記録方法におい
    て、 少なくともシアンとマゼンタは、副走査方向でのセル密
    度が異なるようにし、このセル密度の小さい色は、主走
    査方向において奇数番となるセルと偶数番となるセルと
    の間では、一方のセルに対しては副走査方向の始端に寄
    せてインクドットを記録し、他方のセルに対しては副走
    査方向の終端に寄せてインクドットを記録し、そしてセ
    ル密度が高い色は、主走査方向に並んだセルを2個ずつ
    グループ化し、主走査方向において奇数番となるグルー
    プと偶数番となるグループとの間では、一方のグループ
    のセルに対しては副走査方向の始端に寄せてインクドッ
    トを記録し、他方のグループのセルに対しては副走査方
    向の終端に寄せてインクドットを記録することを特徴と
    する溶融型カラー熱転写記録方法。
  4. 【請求項4】 前記各グループで1個の画素の階調を表
    現することを特徴とする請求項3記載の溶融型カラー熱
    転写記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0720350A2 (en) * 1994-12-28 1996-07-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of recording an image
EP1667425A1 (en) 2004-12-03 2006-06-07 Wedg Co. Ltd Image forming method and image forming apparatus
KR101107253B1 (ko) * 2004-07-19 2012-01-19 삼성전자주식회사 셔틀방식의 열전사헤드를 이용한 고품질 인쇄방법 및 장치

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