JPH05112418A - 天然物によるゴルフ場の芝草病害防除方法 - Google Patents
天然物によるゴルフ場の芝草病害防除方法Info
- Publication number
- JPH05112418A JPH05112418A JP8361291A JP8361291A JPH05112418A JP H05112418 A JPH05112418 A JP H05112418A JP 8361291 A JP8361291 A JP 8361291A JP 8361291 A JP8361291 A JP 8361291A JP H05112418 A JPH05112418 A JP H05112418A
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- JP
- Japan
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- lawn
- disease
- natural products
- turfgrass
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来ゴルフ場の芝草の病害の発生に対しては、
殺菌剤等の農薬による防除が行われてきた。しかし、現
在使用されている殺菌剤の多くは、合成化合物を原料と
しており、環境汚染が危惧されている。本発明は天然物
により芝草の病害を防除しようとするものである。 【構成】ビワの葉から抽出したビワエキスと食用酢との
混合液を適当に希釈してそれをそのまま、あるいは粉石
けんを少量加えた後に、如露、噴霧器で芝草の病斑部分
に散布する。
殺菌剤等の農薬による防除が行われてきた。しかし、現
在使用されている殺菌剤の多くは、合成化合物を原料と
しており、環境汚染が危惧されている。本発明は天然物
により芝草の病害を防除しようとするものである。 【構成】ビワの葉から抽出したビワエキスと食用酢との
混合液を適当に希釈してそれをそのまま、あるいは粉石
けんを少量加えた後に、如露、噴霧器で芝草の病斑部分
に散布する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】ゴルフ場のパッティンググリー
ン、ティーグランド、フェアウェイなどにおいて、芝草
の病害の発生が問題となる所を対象とする。
ン、ティーグランド、フェアウェイなどにおいて、芝草
の病害の発生が問題となる所を対象とする。
【０００２】
【従来の技術】従来ゴルフ場の病害の発生に対しては、
殺菌剤等の農薬による防除が行われてきた。しかし、現
在使用されている殺菌剤の多くは、合成化合物を原料と
しており、環境汚染が危惧されるため、その使用に際し
ては十分な注意がはらわれている。それでもなお付近住
民および自然保護グループの中には不安を抱く者がい
る。
殺菌剤等の農薬による防除が行われてきた。しかし、現
在使用されている殺菌剤の多くは、合成化合物を原料と
しており、環境汚染が危惧されるため、その使用に際し
ては十分な注意がはらわれている。それでもなお付近住
民および自然保護グループの中には不安を抱く者がい
る。
【０００３】
【発明が解決すべき課題】まず第一に人間が食用とする
ものを原料としているため、毒性が低く環境への影響も
小さい。
ものを原料としているため、毒性が低く環境への影響も
小さい。
【０００４】第二に、ビワと酢は単独でもそれぞれ抗菌
作用はあるが、混合することにより、その効果をたかめ
ることができることである。
作用はあるが、混合することにより、その効果をたかめ
ることができることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】適当に希釈したビワエキ
スと食用酢の混合液を作り、それをそのまま、あるいは
粉石けんを少量加えた後に、如露、噴霧器等で芝草の病
斑部分に散布し、以て病原菌の活動を低下させることに
より、病斑の拡大を抑制あるいは阻止する方法である。
スと食用酢の混合液を作り、それをそのまま、あるいは
粉石けんを少量加えた後に、如露、噴霧器等で芝草の病
斑部分に散布し、以て病原菌の活動を低下させることに
より、病斑の拡大を抑制あるいは阻止する方法である。
【０００６】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【０００７】
【実施例１】ブラウンパッチ（病原菌 リゾクトニア
ソラニ Rhizoctonia solani )が自然発生しているベン
トグラス芝生で病害防除効果を検討した。病斑部を含む
１区１平方メートルのプロットにビワエキス３０倍、醸
造酢（酸度４．５パーセント）１００倍の混合液を１平
方メートル当たり１リットルを如露で散布した。
ソラニ Rhizoctonia solani )が自然発生しているベン
トグラス芝生で病害防除効果を検討した。病斑部を含む
１区１平方メートルのプロットにビワエキス３０倍、醸
造酢（酸度４．５パーセント）１００倍の混合液を１平
方メートル当たり１リットルを如露で散布した。
【０００８】
【実施例２】適当に希釈したビワエキスと食用酢の混合
液を作り、粉石けんを少量加えた後に、如露、噴霧器等
で芝草の病斑部分に散布した。
液を作り、粉石けんを少量加えた後に、如露、噴霧器等
で芝草の病斑部分に散布した。
【０００９】
室内抗菌試験 （Ａ）供試菌 以下３種の芝草病原菌を供試した。 ピシウム アファニダータム Pythium aphanide
rmatum リゾクトニア ソラニ Rhizoctonia sola
ni スクレロティニア ホモエオカルパ Sclerotinia homo
eocarpa
rmatum リゾクトニア ソラニ Rhizoctonia sola
ni スクレロティニア ホモエオカルパ Sclerotinia homo
eocarpa
【００１０】これら病原菌は、それぞれ芝草に対して、
ビシウムブライト、ブラウンパッチ、ダラースポットを
発生させ、芝草を枯死にいたらしめる重要菌である。こ
れら病原菌は、ＰＤＡ培地を注入したシャーレで摂氏２
５度で２日間培養したものを供試した。
ビシウムブライト、ブラウンパッチ、ダラースポットを
発生させ、芝草を枯死にいたらしめる重要菌である。こ
れら病原菌は、ＰＤＡ培地を注入したシャーレで摂氏２
５度で２日間培養したものを供試した。
【００１１】（Ｂ）検定用培地の調整 市販のビワエキスを３０倍濃度に希釈されるようＰＤＡ
培地に混入し、高圧滅菌後、シャーレに流し込む直前
に、市販の醸造酢（酸度４．５パーセント）を１００倍
濃度に希釈されるよう混入した。
培地に混入し、高圧滅菌後、シャーレに流し込む直前
に、市販の醸造酢（酸度４．５パーセント）を１００倍
濃度に希釈されるよう混入した。
【００１２】又、比較対照にビワエキスを３０倍濃度に
希釈したものを単独に混入したものを作製した。
希釈したものを単独に混入したものを作製した。
【００１３】（Ｃ）上記方法で作製した検用培地に供試
菌の菌叢先端部を直径５ミリメートルのコルクボーラー
で打ち抜き接種した。所定日数経過後、そこから伸長し
た菌叢の直径を測定し、無処理区との比較により菌叢生
育阻止率を算出した。結果を表１に示す。
菌の菌叢先端部を直径５ミリメートルのコルクボーラー
で打ち抜き接種した。所定日数経過後、そこから伸長し
た菌叢の直径を測定し、無処理区との比較により菌叢生
育阻止率を算出した。結果を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【数１】
【００１６】
【実験例２】 圃場試験 ブラウンパッチ（病原菌 リゾクトニア ソラニ Rhiz
octonia solani )が自然発生しているベントグラス芝生
で病害防除効果を検討した。病斑部を含む１区１平方メ
ートルのプロットにビワエキス３０倍、醸造酢（酸度
４．５パーセント）１００倍の混合液を１平方メートル
当たり１リットルを如露で散布した。３日後に病斑の直
径を測定し、病斑伸展距離を求めた。 結果を表２に示
す。
octonia solani )が自然発生しているベントグラス芝生
で病害防除効果を検討した。病斑部を含む１区１平方メ
ートルのプロットにビワエキス３０倍、醸造酢（酸度
４．５パーセント）１００倍の混合液を１平方メートル
当たり１リットルを如露で散布した。３日後に病斑の直
径を測定し、病斑伸展距離を求めた。 結果を表２に示
す。
【００１７】
【表２】
【００１８】本発明により環境汚染を引き起こすことな
く、病害による芝草の被害を最小限に抑え、芝草の質を
良好に維持することが可能である。
く、病害による芝草の被害を最小限に抑え、芝草の質を
良好に維持することが可能である。
【００１９】
【発明の効果】本発明のビワの葉から抽出したビワエキ
スと、穀類等を原料とした醸造酢を混合して芝生に散布
することを特徴とするゴルフ場のグリーン等の芝草の病
害防除方法であって、芝生に施用することにより芝生の
病害防除が可能である。
スと、穀類等を原料とした醸造酢を混合して芝生に散布
することを特徴とするゴルフ場のグリーン等の芝草の病
害防除方法であって、芝生に施用することにより芝生の
病害防除が可能である。
Claims (1)
- 【請求項１】 ビワの葉から抽出したビワエキスと、穀
類等を原料とした醸造酢を混合して芝生に散布すること
を特徴とするゴルフ場のグリーン等の芝草の病害防除方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8361291A JPH05112418A (ja) | 1991-03-23 | 1991-03-23 | 天然物によるゴルフ場の芝草病害防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8361291A JPH05112418A (ja) | 1991-03-23 | 1991-03-23 | 天然物によるゴルフ場の芝草病害防除方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05112418A true JPH05112418A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=13807315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8361291A Pending JPH05112418A (ja) | 1991-03-23 | 1991-03-23 | 天然物によるゴルフ場の芝草病害防除方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05112418A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007308433A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | S F C:Kk | 抗菌剤 |
-
1991
- 1991-03-23 JP JP8361291A patent/JPH05112418A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007308433A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | S F C:Kk | 抗菌剤 |
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