JPH05111484A - 医用超音波画像評価装置 - Google Patents

医用超音波画像評価装置

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JPH05111484A
JPH05111484A JP27742991A JP27742991A JPH05111484A JP H05111484 A JPH05111484 A JP H05111484A JP 27742991 A JP27742991 A JP 27742991A JP 27742991 A JP27742991 A JP 27742991A JP H05111484 A JPH05111484 A JP H05111484A
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JP
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signal
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Application number
JP27742991A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hashimoto
雅彦 橋本
Shinichiro Ueno
進一郎 植野
Akihisa Adachi
明久 足立
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 超音波断層像の形成過程を再現し、超音波断
層像の画質を決定する多くの電気的、あるいは音響的要
因と超音波断層像の関係を解明し、超音波診断装置の最
適な設計指針や的確な診断情報を提示する医用超音波画
像評価装置を提供する。 【構成】 圧電振動子の応答特性を計算する圧電振動子
応答特性計算部11と、1個の圧電振動子の空間的な応
答特性を計算する空間応答計算部12と、被検体となる
ファントムを計算する超音波ファントム生成部13と、
空間応答特性と超音波ファントムデータから1個の素子
に関するRF信号を計算する1素子RF信号計算部14
と、1素子RF信号データから探触子のRF信号を計算
する探触子RF信号計算部15と、信号処理部16と、
画像形成部17と、形成された画像を解析評価する画像
評価部18と、各ユニットの計算結果を記録しデータベ
ース化する記録装置20を設ける。各関連パラメータを
変化させながら超音波断層像を観察あるいは評価でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療分野で用いれる超音
波診断装置の超音波断層像を評価する医用超音波画像評
価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医用超音波診断装置が広い医療分
野で利用されており、装置自体の高分解能化、高画質化
が図られているが、超音波診断装置の供給する超音波断
層像は超音波探触子に用いられる圧電振動子の応答特性
や、伝搬媒質である生体組織の音響特性、そしてメイン
フレーム内での信号処理方式など音響的電気的な多くの
要因によってその特性が決定される。したがって、この
ような多くの異なる要因と、装置の出力である超音波断
層像との関係を明らかにして、超音波断層像を総合的に
評価し、装置の設計指針や医学的な判断材料を提供する
医用画像評価装置が望まれている。
【0003】以下、従来の医用画像評価装置について説
明する。従来の医用画像評価装置としては、例えば「”
コンピュータ シミュレーションズ オブ スペックル
イン Bスキャン イメイジズ”、D.R.フォスタ
ーら、ウルトラソニック イメージング、VOL5,1
983」(”Computer Simulation
s of spekle in B−scan ima
ges”,D.R.Foster et.,Ultra
sonic Imaging,Vol5,1983)に
記載されているものが知られている。図15は従来の医
用画像評価装置のを示すものである。図15において、
151は超音波円形凹面振動子、152はランダム散乱
体ファントム、153は送信器、154は受信器、15
5はA/D,156はメモリ、157は画像解析部であ
る。
【0004】以上のように構成された医用画像装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、送信器か
ら超音波円形凹面振動子152の駆動波形を発生させ超
音波をランダム散乱体ファントム152に放射してその
反射超音波を受信する。受信されたRF信号は受信器1
54で増幅されA/D155により量子化され、メモリ
156に記録され、計算機などの画像解析部により解析
評価される。解析データは上記の系を実際に実現して実
際のデータを用いることも、あるいは超音波円形凹面振
動子の送信波形を計算するか、近似的な波形を使用して
計算により求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、実際の超音波診断装置に使用される超音
波振動子の形状、超音波断層像構成時に問題となるノイ
ズレベルや、生体組織の周波数依存減衰などを考慮して
おらず、多くの異なる要因とそれらの干渉しあった出力
としての超音波断層像の関係を解明することができない
という課題を有していた。
【0006】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、超音波断層像の画質を決定する各種のパラメータ
と画像の関係を明らかにして、総合的な画像評価が可能
な医用画像評価装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、超音波圧電振動子の振動形態を計算する圧
電振動子応答特性計算部と、超音波の送受信を行なう超
音波アレイを構成する1個の圧電素子の形状から音場空
間に対する1個の圧電素子の空間的応答を計算する空間
応答計算部と、被検体としてのランダム散乱体を発生す
る超音波ファントム生成部と、上記圧電振動子応答特性
計算部と上記空間応答計算部と上記ファントム生成部の
計算結果から超音波探触子の1素子のRF信号を計算す
る1素子RF信号計算部と、上記1素子RF信号計算部
の計算結果から画像化のための超音波探触子の反射超音
波信号を計算する探触子RF信号計算部と、上記探触子
RF信号計算部の計算結果を処理してRF信号を超音波
断層像用データに変換する信号処理部と、上記信号処理
部の出力から超音波断層像を形成しビデオ信号に変換す
る画像形成部と、上記画像形成部からの出力を受けて超
音波断層像を表示する画像表示装置と、上記画像形成部
の計算結果を受け各種の画像解析および評価を行なう画
像評価部と、上記各部の計算結果を記録しデータベース
化する記録装置と、上記各部に計算パラメータを出力す
るパラメータ生成部と、上記パラメータ生成部に計算パ
ラメータを入力するための入力装置と、上記各部を制御
する中央制御部の構成を有している。
【0008】
【作用】本発明は上記構成によって、医用超音波断層像
を装置内で合成し、合成された超音波断層像を評価でき
る。また本発明は超音波断層像の画質に影響を与える各
種のパラメータを変化させて画像を合成でき、画像を観
察あるいは評価しながら各種パラメータの最適値を決定
することができ、超音波診断装置の適切な設計指針を得
ることができる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施例における全体の
ブロック図である。図1において、11は圧電振動子応
答特性計算部、12は空間応答計算部、13は超音波フ
ァントム生成部、14は1素子RF信号計算部、15は
探触子RF信号計算部、16は信号処理部、17は画像
形成部、18は画像評価部、19は画像表示装置、20
は記録装置、21はパラメータ生成部、22は入力装
置、23は出力装置、24は中央制御部である。
【0011】図2は圧電振動子の応答特性計算に関する
もので、図2(a)は圧電振動子を含む超音波探触子の
断面図、図2(b)は計算された圧電振動子応答特性を
示している。図2(a)において、25はバッキング
層、26は圧電振動子、27は第1整合層、28は第2
整合層、29は音響レンズ、30は電極層、31は接着
層、32は音波放射面でり、また(b)において33は
駆動波形、34は応答波形である。
【0012】図3は空間応答計算に関するもので、図3
(a)は空間応答計算の概念図、図3(b)は計算され
た空間応答を示している。図3において、32は音波放
射面、35は伝搬媒質、36は観察点、37は超音波伝
搬経路、38は空間的応答特性を示している。
【0013】図4はRF信号計算の概念図であり、図4
(a)は1素子RF信号の計算の概念を(b)は探触子
RF信号計算の概念を示している。図4において40は
超音波変換器、41は超音波変換器アレイ、42は送信
用超音波変換器、43は受信用超音波変換器、44は音
場空間内に分布させたランダム散乱体、45は模擬的に
表示した送信用超音波変換器から散乱体を経て受診用超
音波変換器に到る伝搬経路、46は計算された1素子R
F信号波形、47は記録装置内に記録された1素子RF
信号、48は遅延時間、49は加算器、50は最終的に
計算された探触子RF信号を示している。
【0014】以上のように構成された医用超音波画像評
価装置についてその動作を説明する。 まず、入力装置
22から振動子の形状、寸法、整合層特性、駆動波形等
を入力する。入力されたパラメータはパラメータ生成部
21を介して圧電振動子応答特性計算部11に入力され
圧電振動子の振動形態が計算される。送信時に任意の駆
動波形33が圧電振動子26両端の電極層30に印加さ
れた場合の音波放射面32の振動波形と、受信時に音波
放射面32にインパルス波形が入射した場合の電極層3
0での電気的な応答特性を計算する。これらの圧電振動
子の応答特性は、メイソンの等価回路や有限要素法を用
いて精度よく計算することができる。また、計算された
圧電振動子の応答特性は図2(b)のようなもので、記
録装置20内の圧電振動子応答特性データベースに記録
される。
【0015】次に 入力装置22から減衰パラメータ等
の計算しようとする伝搬媒質の特性を入力する。パラメ
ータはパラメータ生成部21を介して空間応答計算部1
2に入力され超音波探触子アレイ41を構成する1個の
超音波変換器40(1素子)の音波放射面32の形状、
寸法、音響インピーダンス等を考慮して1素子の空間的
な応答特性が計算される。この計算の過程では伝搬媒質
35の音響特性が取り入れられ、観察点36と音波放射
面32の間の超音波伝搬経路37の分布と、伝搬媒質3
5の音響特性を考慮して音波放射面32上での面積分を
実行して1素子の空間応答特性データが計算される。こ
れらの空間応答データは音響的均質媒質における一種の
インパルス応答であり、その波形は図3(b)のような
ものとなる。計算された空間応答特性は記録装置20内
の空間応答データベースに記録される。
【0016】次に、入力装置22からファントムの寸
法、ランダム散乱体の密度、構造物の情報等を入力し、
入力されたパラメータはパラメータ生成部21を介して
超音波ファントム生成部13に入力される。超音波ファ
ントム生成部13では入力されたファントムの寸法の中
に入力された散乱体密度でランダム散乱体を分布させ
る。また構造物情報から構造物内部のランダム散乱体を
データから排除し、あるい構造物内部に新たに構造物散
乱体を分布させる。計算の過程で媒質の不均質性を考慮
するデータが計算される場合もある。計算された超音波
ファントムデータは記録装置20内の超音波ファントム
データベースに記録される。
【0017】次に、入力装置22からRF信号の計算に
必要な画像化範囲等のパラメータを入力し、入力された
パラメータはパラメータ生成部21を介して1素子RF
信号計算部14に入力する。前段階で計算されデータベ
ース化されている圧電振動子応答特性データと超音波フ
ァントムデータと空間応答データを記録装置20内のそ
れぞれのデータベースから読みとり、1素子RF信号を
計算する。ランダム散乱体の位置情報、構造物散乱体の
位置情報などから伝搬時間を計算し、超音波探触子アレ
イ41の超音波変換器40の内に1対の送信用超音波変
換器42と受信用超音波変換器43を想定し、超音波フ
ァントムデータベースから読みとったランダム散乱体情
報から得た散乱体44の位置情報より、送信用超音波変
換器42から散乱体44を経て受信用超音波変換器43
に到る超音波の伝搬経路45を計算し、空間応答データ
ベースから適応する空間応答データを読みだし、各散乱
体44からの往復の応答を計算する。計算された往復の
応答を各伝搬経路45の伝搬時間を考慮して重ね合わせ
ることにより全ての散乱体に関する想定した送信用超音
波変換器42、受信用超音波変換器43に対する往復の
応答が計算される。最後に圧電振動子応答特性データを
畳み込むことにより、1素子RF信号データ46を計算
する。この過程を超音波変換器アレイ41を構成する全
素子の全ての送受信の組み合わせにつて実行することに
より入力された画像化領域を画像化するのに必要なだけ
の1素子RF信号データを計算する。計算された1素子
RF信号データは、記録装置20内のRF信号データベ
ース47に記録される。
【0018】次に入力装置22からダイナミックフォー
カスのための素子数、ビームステアリングのための遅延
特性、画像化に必要な探触子RF信号の個数などを入力
し、入力されたパラメータはパラメータ生成部21を介
して探触子RF信号計算部15に入力され、前段階で計
算した1素子RF信号データから探触子RF信号データ
が計算される。入力されたパラメータから1素子RF信
号データベース47内の対応する1素子RF信号データ
を選択し、各素子に対応する遅延時間48を与えて、加
算器49により加算することによって探触子RF信号5
0を計算する。この過程を入力された探触子RF信号の
数だけ繰り返すことにより画像化に必要な探触子RF信
号を得ることができる。計算された探触子RF信号は記
録装置20内の探触子RF信号データベースに記録され
る。
【0019】次に、入力装置22から、前段階で計算し
た探触子RF信号の処理に必要なパラメータを入力す
る。入力されたパラメータはパラメータ生成部21を介
して信号処理部16に入力され、ダイナミックレンジ、
ノイズレベル、各種フィルタ定数等の信号処理における
パラメータが決定される。画像化に必要な探触子RF信
号は順次記録装置20内の探触子RF信号データベース
から読み出され、処理されて画像信号となる。計算され
た画像信号は記録装置20内の画像信号データベースに
記録される。記録装置20内に記録された画像信号は、
画像形成部17により読み出され、ビデオ信号に変換さ
れ、画像表示装置19に表示される。画像表示装置19
では、入力装置22を介して入力された各種の計算パラ
メータの中で、必要なものあるいはその全てを超音波断
層像とともに表示することができる。また記録装置20
内の画像信号データは画像評価部18によって読み出さ
れ、入力装置22を介して入力された指示により、周波
数分析、統計解析などの各種の画像評価が行われる。画
像評価の結果は画像形成部17を介して画像表示装置1
9上に表示され、あるいは記録装置20内の画像評価デ
ータベースに記録され、必要なときには出力装置23に
よって出力される。
【0020】これらの過程は中央制御装置24によって
総合的に制御される。計算の過程は上記のごとくシーケ
ンシャルなものでもよく、またあるいは各部に分散した
制御装置を設けて、記録装置20内のデータベースを介
してそれぞれの部分で干渉しない限り独立した過程を行
うことも可能である。また各種パラメータの入力は計算
過程の開始時点、計算途中などにその都度入力すること
も、あるいは記録装置20内のデータベースに一端入力
しておいて、データベースを読み出すことでパラメータ
を入力することもできる。なお、この計算過程は、開口
自体が移動する電子走査リニア探触子、電子走査コンベ
ックス探触子の場合にも、あるいは固定した開口を使用
して電気的な遅延走査により超音波ビームをステアリン
グする電子走査セクタ探触子の場合についても適応する
ことが可能である。
【0021】以上のように本実施例によれば、超音波圧
電振動子の応答特性を計算する圧電振動子応答特性計算
部と、超音波の送受信を行なう超音波アレイを構成する
1個の圧電素子の形状から音場空間に対する1個の圧電
素子の空間的な応答を計算する空間応答計算部と、被検
体としてのランダム散乱体を発生する超音波ファントム
生成部と、上記圧電振動子応答特性計算部と上記空間応
答計算部と上記超音波ファントム生成部の計算結果から
1素子のRF信号を計算する1素子RF信号計算部と、
上記1素子RF信号計算部の計算結果を受けて超音波探
触子の反射超音波信号を計算する探触子RF信号計算部
と、上記探触子RF信号計算部の計算結果を処理してR
F信号を超音波断層像用データに変換する信号処理部
と、上記信号処理部の計算結果から超音波断層像を形成
しビデオ信号に変換する画像形成部と、上記画像形成部
からの出力を受けて超音波断層像を表示する画像表示装
置と、上記画像形成部の計算結果を受け各種の画像解析
および評価を行なう画像評価部と、上記各部の出力をデ
ータベース化子、記録する記録装置と、上記各部に計算
パラメータを出力するパラメータ生成部と、上記パラメ
ータ生成部に計算パラメータを入力するための入力装置
と、上記各部の計算パラメータや画像評価結果を出力す
る出力装置と、上記各部を制御する中央制御部を設ける
ことにより、医用超音波断層像を装置内で合成し、合成
された超音波断層像を評価できる。
【0022】また本発明は超音波断層像の画質に影響を
与える各種のパラメータを変化させて画像を合成でき、
画像を観察あるいは評価しながら各種パラメータの最適
値を決定することができ、超音波診断装置の適切な設計
指針を得ることができる。
【0023】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0024】図5は図1の医用超音波画像評価装置の要
部である空間応答計算部のブロック図を示している。
【0025】図5おいて51は位置情報発生器、52は
1素子表面メッシュ分割器、53は振幅位相補正器、5
4は周波数依存減衰補正器、55は積分器を示してい
る。
【0026】図6は同第2の実施例における1素子の空
間的応答特性計算対象空間の3次元メッシュ分割の概念
図である。図6において、32は音波放射面、35は伝
搬媒質、36は超音波の伝搬経路、61は計算対象空間
を分割した3次元メッシュ、62はメッシュ点を示して
いる。
【0027】以上のような構成において、位置情報発生
器51はパラメータ生成部21からメッシュ間隔、計算
対象空間寸法等のパラメータを入力され、計算対象空間
を3次元のメッシュ61に分割し、各メッシュ点62を
計算点としてメッシュ点62の3次元の離散位置情報を
1素子表面メッシュ分割器52に順次出力する。1素子
表面メッシュ分割器52では、空間応答を計算するため
に必要な音波放射面32上の面積分を実行するための1
素子の音波放射面32を2次元メッシュに分割する。こ
の際空間応答計算点である3次元メッシュ61のメッシ
ュ点62の位置と、互いに隣あう音波放射面32上の2
次元メッシュのメッシュ点を結ぶ伝搬経路の経路差が使
用する超音波の波長にの1/10以下になるよう音波放
射面32上の2次元メッシュのメッシュ幅、分割数が決
定され振幅位相補正器53に各2次元メッシュの位置情
報が出力される。振幅位相補正器53では音波放射面3
2上の2次元メッシュ点から空間応答計算点である3次
元メッシュ点62までの伝搬経路長に起因する距離減衰
と位相シフトを補正する。周波数依存減衰補正器54で
は伝搬媒質35の音響特性としての周波数依存伝搬減衰
に起因する空間応答の位相シフトと振幅変化を補正し、
音波放射面32上での面積分のための被積分関数が計算
され、積分器55に出力される。積分器55では1素子
表面メッシュ分割器52から2次元メッシュの分割数等
のパラメータと、周波数依存減衰補正器54からの被積
分関数出力を受け分割数に起因する重みを被積分関数に
加えながら空間的応答特性の計算を実行する。
【0028】この場合の空間応答計算のための3次元メ
ッシュ61のメッシュ間隔は深さ方向、スキャン方向、
スライス方向いずれも独立に設定することが可能である
が、スキャン方向に関しては、計算しようとする超音波
探触子の圧電振動子素子のスキャン方向ピッチと同じ間
隔、あるいはその整数分の1か整数倍に設定すると後の
1素子RF信号計算等に都合がよい。また深さ方向、ス
ライス方向に関しては計算される空間応答の波形変化が
隣合うメッシュで大きく変化しない程度の間隔で設定す
ればよい。なお、ここに示した実施例は電子走査リニア
探触子、あるいは電子走査セクタ探触子の場合の実施例
であり、3次元メッシュ61はxyz座標方式で分割し
てあるが、超音波コンベックス探触子などの場合にはr
θz座標方式で分割すれば同様な計算が可能となる。
【0029】以上のように本実施例によれば、空間応答
計算部が、音場空間を3次元メッシュに分割して離散位
置情報を発生する位置情報発生器と、1素子の音波放射
面を2次元メッシュに分割して面積分の情報を発生する
1素子表面メッシュ分割器と、上記位置情報発生器と上
記1素子表面メッシュ分割器の出力を受けて伝搬経路長
から空間応答の位相と振幅を補正する振幅位相補正器
と、上記振幅位相補正器の出力を受け周波数依存減衰パ
ラメータから伝搬減衰値を計算する周波数依存減衰補正
器と、上記位置情報発生器と上記1素子表面メッシュ分
割器と上記周波数依存減衰補正器の出力から空間応答を
計算し出力する積分器で構成されることにより、1素子
の音波放射面の形状等のパラメータから伝搬媒質の周波
数依存減衰を考慮した空間応答を得ることができる。
【0030】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0031】図7は図1の医用超音波画像評価装置の要
部である超音波ファントム生成部のブロック図を示して
いる。図7において、71は散乱***置発生器、72は
構造物内散乱体除去器、73は並び代え器、74はデー
タ圧縮器、75は構造物内散乱体発生器、76は並び代
え器、77はデータ圧縮器である。
【0032】図8は本発明の第3の実施例における超音
波ファントム生成部によって生成された超音波ファント
ムの説明図である。図8において、81は超音波ファン
トム、82はファントムを分割するファントム3次元メ
ッシュ、83は構造物としての円筒構造、84は構造物
としてのストリングを示している。
【0033】以上のような構成において、散乱***置発
生器71は入力装置22から入力されたファントムの寸
法、散乱体密度等のパラメータをパラメータ生成部21
を介して入力され、設定されたファントム寸法の内部の
ランダム散乱体の位置情報を発生する。発生したランダ
ム散乱***置データは構造物内散乱体除去器72に出力
される。構造物内散乱体除去器72は入力装置22から
入力され、パラメータ生成部21を介して入力されたフ
ァントム内の構造物情報に基づき、構造物内に存在する
ランダム散乱体を除去する。除去されなかったランダム
散乱体データは並び代え器73に入力される。並び代え
器73には入力装置22から入力されたファントムの3
次元メッシュのメッシュ間隔等のパラメータがパラメー
タ生成部21を介して入力され、入力されたランダム散
乱***置データを後の計算過程が簡略化できるように各
3次元メッシュに割当て、メッシュの順番に並び代え
る。
【0034】この場合に超音波の反射体であるランダム
散乱体の密度は、後のRF信号計算過程で通常の生体組
織の超音波断層像に見られるようなスペックルパターン
を十分に生成できるように、超音波の送信パルス内に1
0個以上存在するように設定することが望ましい。全て
のランダム散乱体に関して位置情報を記録するのにはか
なり大きな記録容量が必要となるため、データ圧縮器7
4を介してランダム散乱***置情報をコード化して圧縮
し記録容量の節約を図っている。圧縮されたデータは記
録装置20内のファントムデータベースに記録される。
【0035】また一方で構造物内散乱体発生器75に
は、入力装置22から入力されたファントム内部の構造
物に関する情報がパラメータ生成部21を介して入力さ
れ、散乱体内部に周囲のランダム散乱体とは特性の異な
る散乱体を分布させるために散乱***置情報を発生させ
る。ここで生成される構造物内部の散乱***置情報は例
えば図8の円筒構造83の内部の周囲のランダム散乱体
とは異なる反射率を持つ散乱体群であり、またあるいは
ストリング84のような場合は散乱体が密に直線上に配
置されたようなものである。構造物内散乱体発生器75
で発生した散乱***置情報は、先のランダム散乱体の場
合と同様に並び代え器76により各3次元メッシュに割
当てられ、メッシュの順番に並び代えられ、データ圧縮
器77によりコード化されて記録装置20内のファント
ムデータベースに記録される。
【0036】ファントムの3次元メッシュのメッシュ間
隔は深さ方向、スキャン方向、スライス方向とも計算の
基本データである空間応答データ計算時のピッチと同じ
間隔、あるいはその整数倍に設定すると都合がよい。
【0037】以上のように本実施例によれば、超音波フ
ァントム生成部が、ランダム散乱体をファントムの寸法
内に分布させる散乱***置発生器と、上記散乱***置発
生器の出力を受け内容構造物内のランダム散乱体データ
を消去する構造物内散乱体除去器と、上記構造物内散乱
体除去器の出力を受け、ファントムを3次元メッシュに
分割しランダム散乱体データをメッシュ構造に対応して
順番に並び代えるデータ並び代え器と、上記並び代え器
の出力を受け、ランダム散乱***置データをコード化し
て圧縮し記録装置内のランダム散乱体ファントムデータ
ベースに出力するデータ圧縮器と、構造物内に新たに他
種の散乱体を配置する構造物内散乱体発生器と、上記構
造物内散乱体発生器の出力を受けファントムを3次元メ
ッシュに分割し構造物散乱体データをメッシュ構造に対
応して順番に並び代えるデータ並び代え器と、上記並び
代え器の出力を受け、構造物内散乱***置データをコー
ド化して圧縮し記録装置内の構造物内散乱体データベー
スに出力するデータ圧縮器とを設けることによりランダ
ム散乱体群の内部にある程度の構造物を有するような、
実際の超音波ファントムを模擬したファントムデータを
生成することができる。
【0038】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0039】図9は図1の医用超音波画像評価装置の要
部である1素子RF信号計算部のブロック図を示してい
る。図9において、91は位置情報発生器、92は空間
応答選択器、93は記録装置20内の空間応答データベ
ース、94はファントムデータ選択器、95は記録装置
20内のファントムデータベース、96は振幅補正器、
97は散乱***置発生器、98は伝搬時間発生器、99
は畳み込み積分器、100は1素子RF信号選択器、1
01は加算器、102は記録装置20内の1素子RF信
号データベースである。
【0040】以上のような構成において、位置情報発生
器91は、入力装置22からメッシュ間隔、計算対象空
間寸法、探触子のチャンネルピッチ等のパラメータをパ
ラメータ生成器21を介して入力されファントム空間を
3次元メッシュに分割し、各メッシュ点の離散的位置情
報、探触子の送受信チャンネル位置情報を順次出力す
る。空間応答選択器92は、計算点であるメッシュ点と
送受信のチャンネルに適合する位置の送受信空間応答デ
ータを空間応答データベース93から選択し、それぞれ
を送信用、受信用の振幅補正器96に出力する。またフ
ァントムデータ選択器94は位置情報発生器91の出力
を受け、ファントムデータベース95から計算対象メッ
シュ点付近のランダム散乱体データ、あるいは構造物散
乱体データを選択し散乱***置発生器97に出力する。
散乱***置発生器97は個々の散乱体の位置情報を解読
して振幅補正器96と伝搬時間発生器98に出力する。
振幅補正器96は計算対象メッシュ点と散乱体の位置の
ずれを換算し、位置のずれに対応した振幅の補正と散乱
体の反射率に起因した振幅の補正を空間応答データに施
す。振幅補正された空間応答データは伝搬時間発生器9
8に出力され、散乱***置発生器97の出力からRF信
号の取り出し位置から散乱体までの往路復路の伝搬時間
がそれぞれ計算され、空間応答データの伝搬時間が補正
される。伝搬時間発生器98により送信時、受信時の伝
搬時間を補正された空間応答データは畳み込み積分器9
9に入力され記録装置20内の圧電振動子応答特性デー
タベースより読み込まれた圧電振動子応答特性データと
送受信時における空間応答データが畳み込まれ計算対象
の散乱体からの反射超音波信号に変換され加算器101
に出力される。1素子RF信号選択器100では位置情
報発生器91からの出力より記録すべきRF信号の取り
出し位置が計算され、対応するRF信号が1素子RF信
号データベース102から選択され加算器101に読み
出され、加算器101において計算された散乱体からの
超音波反射信号と加算され再び1素子RF信号データベ
ース102に出力される。
【0041】この場合の1素子RF信号データ計算のた
めのファントムの3次元メッシュのメッシュ間隔は深さ
方向、スキャン方向、スライス方向とも計算の基本デー
タである空間応答データ計算時のピッチと同じ間隔、あ
るいはその整数倍に設定すると都合がよい。また振幅補
正器96における振幅補正は隣接するファントムの3次
元メッシュに対応した空間応答データから補正用の係数
をあらかじめ計算しておけばよく、係数はスプライン関
数などを利用して求めれば、精度よく補正をすることが
できる。
【0042】以上のように本実施例によれば、1素子R
F信号計算部が、ファントム空間を3次元メッシュに分
割しメッシュの離散位置情報を発生し、また送受信のチ
ャンネル位置を発生する位置情報発生器と、上記位置情
報発生器の出力を受け記録装置内の空間応答データベー
スから送受信の空間応答データを選択する空間応答選択
器と、上記位置情報発生器からの出力を受け記録装置内
のファントムデータベースから計算対象3次元メッシュ
に対応したファントムの部分データを選択するファント
ムデータ選択器と、上記ファントムデータ選択器により
選択されたファントムデータを各ランダム散乱体の3次
元の位置情報に変換する散乱***置発生器と、上記散乱
***置発生器の出力を受け、上記空間応答選択器により
選択された空間応答データの振幅を補正する振幅補正器
と、上記散乱***置発生器の出力と上記振幅補正器の出
力を受け、送受信の伝搬時間を求め空間応答データに遅
延時間を与える伝搬時間発生器と、上記伝搬時間発生器
からの空間応答データと、記録装置から読み込んだ圧電
振動子応答特性データを畳み込んで、散乱体による超音
波反射信号を計算する畳み込み積分器と、上記位置情報
発生器の出力を受け記録装置内の1素子RF信号データ
ベースの1素子RF信号データを選択する1素子RF信
号選択器と、上記1素子RF信号選択器の選択した1素
子RFデータに上記畳み込み積分器の出力を加算する加
算器とで構成されることにより、全ての散乱体データに
関して空間応答を計算することなく、離散的に計算した
空間応答データから精度よく、かつ高速に1素子RF信
号データを計算し、画像表示のための基礎データを得る
ことができる。
【0043】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0044】図10は図1の医用超音波画像評価装置の
要部である超音波ファントム生成部のブロック図を示し
ている。図10において、71は散乱***置発生器、7
2は構造物内散乱体除去器、73は並び代え器、74は
データ圧縮器、75は構造物内散乱体発生器、76は並
び代え器、77はデータ圧縮器、103は構造物減衰デ
ータ発生器、104はデータ圧縮器を示している。
【0045】図11は 構造物内の減衰補正用データ生
成の概念図である。図11において111はRF信号の
取り出し位置、112は計算対象ファントムメッシュ
点、113は構造物としての円筒構造、114はメッシ
ュ点とRF信号の取り出し位置を結ぶ伝搬経路、115
は減衰補正データを与える伝搬経路長、116はファン
トムを示している。以上のような構成において、散乱体
位置発生器71、構造物内散乱体除去器72、並び代え
器73、データ圧縮器74、構造物内散乱体発生器7
5、並び代え器76、データ圧縮器77は上記の第3の
実施例と同様に作用し、それぞれの散乱体情報を記録装
置20内のファントムデータベースに出力する。
【0046】一方、構造物物減衰データ発生器103
は、入力装置22から構造物内部の伝搬減衰情報、RF
信号の取り出し位置、ファントム3次元メッシュ間隔等
のパラメータを、パラメータ生成部21を介して入力さ
れ、計算の対象となるRFの取り出し位置とメッシュ点
の全ての組み合わせについて構造物内部の減衰特性が周
囲の媒質と異なることに起因する伝搬減衰量のズレに対
する補正データを計算する。
【0047】減衰補正量の計算過程は、まず計算対象と
なるファントム3次元メッシュ点112とRF信号の取
り出し位置111を結ぶ伝搬経路114を想定し、伝搬
経路114が例えばファントム116の周囲媒質とは異
なる伝搬減衰特性を与えられた円筒構造113のと交わ
れば、円筒構造113を伝搬経路114が通過する距離
115に対応した減衰補正量を与えるものとして、円筒
構造113内部の伝搬減衰係数と伝搬経路長115の積
の形で減衰補正データが計算される。
【0048】計算された減衰補正データは、後のRF信
号計算に影響する全てのRF信号の取り出し位置111
と計算対象メッシュ点112の組み合わせについて計算
されるため、データ圧縮器104を介してコード化して
圧縮し、記録容量の低減化を行う。ここで計算される減
衰補正量は生体組織の減衰特性を考慮して周波数に依存
するものである。
【0049】以上のように本実施例によれば、超音波フ
ァントム生成部が、ランダム散乱体をファントムの寸法
内に分布させる散乱***置発生器と、上記散乱***置発
生器の出力を受け内容構造物内のランダム散乱体データ
を消去する構造物内散乱体除去器と、上記構造物内散乱
体除去器の出力を受け、ファントムを3次元メッシュに
分割しランダム散乱体データをメッシュ構造に対応して
順番に並び代えるデータ並び代え器と、ランダム散乱体
位置データをコード化して圧縮し記録装置内のランダム
散乱体ファントムデータベースに出力するデータ圧縮器
と、構造物内に新たに他種の散乱体を配置する構造物内
散乱体発生器と、上記構造物内散乱体発生器の出力を受
けファントムを3次元メッシュに分割し構造物散乱体デ
ータをメッシュ構造に対応して順番に並び代えるデータ
並び代え器と、構造物内散乱***置データをコード化し
て圧縮し記録装置内の構造物内散乱体データベースに出
力するデータ圧縮器と、構造物内部の減衰特性と伝搬経
路長から構造物内部での伝搬減衰を全てのメッシュと全
てのRF信号取り出し位置の組み合わせについて計算し
構造物内部での減衰補正用データを生成する構造物減衰
データ発生器と、上記構造物減衰データ発生器のデータ
をコード化し圧縮して記録装置内の減衰補正データベー
スに出力するデータ圧縮器とで構成され、伝搬媒質の音
響特性としての伝搬減衰のファントム内での不均質を考
慮したより実際に使用される超音波ファントムに近いフ
ァントムデータを生成することができる。
【0050】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0051】図12は図1の医用超音波画像評価装置の
要部である1素子RF信号計算部のブロック図を示して
いる。図12において、91は位置情報発生器、92は
空間応答選択器、93は記録装置20内の空間応答デー
タベース、94はファントムデータ選択器、95は記録
装置20内のファントムデータベース、96は振幅補正
器、97は散乱***置発生器、98は伝搬時間発生器、
99は畳み込み積分器、100は1素子RF信号選択
器、101は加算器、102は記録装置20内のRF信
号データベース、121減衰補正データ選択器、122
は伝搬減衰補正器である。
【0052】以上のような構成において、位置情報発生
器91、空間応答選択器92、空間応答データベース9
3、ファントムデータ選択器94、ファントムデータベ
ース95、振幅補正器96、散乱***置発生器97、伝
搬時間発生器98、畳み込み積分器99、1素子RF信
号選択器100、加算器101、1素子RF信号データ
ベース102は上記の第4の実施例と同様に動作する。
【0053】減衰補正データ選択器121は、位置情報
発生器91からの出力を受け、記録装置20内のファン
トムデータベース95からファントム内の構造物に起因
する伝搬減衰補正データを選択する。選択された伝搬減
衰補正データはファントムデータベース95から伝搬減
衰補正器121に出力され伝搬減衰補正器121内で解
読され、振幅補正器96から出力された空間応答データ
の振幅と位相を補正して伝搬時間発生器98に出力す
る。
【0054】以上のように本実施例によれば、1素子R
F信号計算部が、ファントム空間を3次元メッシュに分
割して離散位置情報を発生し、また送受信のチャンネル
位置を発生する位置情報発生器と、上記位置情報発生器
の出力を受け記録装置内の空間応答データベースから送
受信の空間応答データを選択する空間応答選択器と、上
記位置情報発生器からの出力を受け記録装置内のファン
トムデータベースから計算対象3次元メッシュに対応し
たファントムの部分データを選択するファントムデータ
選択器と、上記ファントムデータ選択器により選択され
たファントムデータを各ランダム散乱体の3次元の位置
情報に変換する散乱***置発生器と、上記位置情報発生
器からの出力を受け記録装置内のファントムデータベー
スから計算対象3次元メッシュに対応した構造物内の伝
搬減衰補正用データを選択する減衰補正データ選択器
と、上記散乱***置発生器の出力を受け、上記空間応答
選択器により選択された空間応答データの振幅を補正す
る振幅補正器と、上記減衰補正データ選択器により選択
された構造物伝搬減衰補正用データを解読し上記振幅補
正器の出力の振幅と位相を補正する伝搬減衰補正器と、
上記散乱***置発生器の出力と上記伝搬減衰補正器の出
力を受け、送信時受信時の伝搬時間を求めそれぞれの空
間応答データに遅延時間を与える伝搬時間発生器と、上
記伝搬時間発生器からの空間応答データと、記録装置か
ら読み込んだ圧電振動子応答特性データを畳み込んで、
散乱体による超音波反射信号を計算する畳み込み積分器
と、上記位置情報発生器の出力を受け記録装置内の1素
子RF信号データベースの1素子RF信号データを選択
する1素子RF信号選択器と、上記1素子RF信号選択
器の選択した1素子RFデータに上記畳み込み積分器の
出力を加算する加算器を有し、ファントム全体に均質に
かかる減衰特性とともに、生体組織に見られるような不
均質な伝搬減衰特性を考慮したより実際に近い形のRF
信号の計算ができる。
【0055】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0056】図13は図1の医用超音波画像評価装置の
要部である探触子RF信号計算部のブロック図を示して
いる。図13おいて131は記録装置20内の1素子R
F信号データベース、132はチャンネル情報発生器、
133は1素子RF信号選択器、134は重み発生器、
135は乗算器、136は遅延時間制御器、137は可
変遅延器、138は加算器、139はデータラインを示
している。
【0057】以上のような構成において、チャンネル情
報発生器132はパラメータ生成部21から画像化の範
囲、探触子のチャンネルピッチ、RF信号の計算間隔等
のパラメータを入力され画像化のために必要な素子の情
報を順次出力する。1素子RF信号選択器133は、チ
ャンネル情報発生器132からの出力を受けて、探触子
RF信号計算に必要な1素子RF信号データを必要な数
だけ選択する。選択された1素子RF信号データは記録
装置20内の1素子RF信号特性データベース131か
らデータライン139を介して読み出される。重み発生
器134ではチャンネル情報発生器132から出力と、
パラメータ生成部21からの重みに関する情報から各素
子に対して付加される重み値が計算され、データライン
139上の乗算器135に出力され、乗算器135によ
ってデータライン139上の1素子RF信号データに重
みが付加される。遅延時間制御器136はチャンネル情
報発生器132から出力と、パラメータ生成部21から
の遅延特性情報から各素子に対する送受合計の遅延時間
が計算され、データライン139上の可変遅延器137
に出力され、各データライン139上の1素子RF信号
データに遅延時間が与えられる。この場合遅延時間制御
器136内に、遅延時間の量子化時間や遅延時間誤差を
設定できるようにすることが可能であり、遅延時間精度
と最終的に計算された超音波断層像の関係を推定するこ
とができる。最後に各データライン139上の1素子R
F信号データは加算器138によって加算され1アパー
チャー分の探触子RF信号データが計算され、記録装置
20内の探触子RF信号データベースに記録される。
【0058】以上のように本実施例によれば、探触子R
F信号計算部が、探触子RF信号の計算に必要な素子情
報を発生するチャンネル情報発生器と、上記チャンネル
情報発生器の出力を受け記録装置内の1素子RF信号デ
ータベースから1素子RF信号データを設定された素子
数だけ選択する1素子RF信号選択器と、上記チャンネ
ル情報発生器の出力と、上記チャンネル情報発生器の出
力を受け選択された各1素子RF信号に加える重みを計
算する重み発生器と、上記1素子RF信号選択器の出力
と上記重み発生器の出力を受け選択された各1素子RF
信号に重みをかける乗算器と、上記チャンネル情報発生
器の出力を受け各素子データに対する遅延時間を与える
遅延時間制御器と、上記遅延時間制御器の出力を受け各
素子データを加算して探触子RF信号データを出力する
加算器で構成されることにより、実際の超音波診断装置
の場合に対応した画像形成のためのRF信号の計算が可
能となる。
【0059】(実施例8)以下、本発明の第8の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0060】図14は図1の医用超音波画像評価装置の
要部である信号処理部のブロック図である。図14にお
いて、141はプリアンプ部、142はデプス・ゲイン
・コントローラ(DGC)部、143はダイナミックフ
ィルタ部、144は対数増幅器、145は検波器、14
6はナイキストフィルタ、147は任意レベルノイズ発
生器である。
【0061】以上のような構成において、記録装置20
内の探触子RF信号データベースからRF信号は順次読
み出され、プリアンプ部141に入力される。プリアン
プ部141である程度増幅されたRF信号データは、任
意レベルノイズ発生器147で発生したノイズ成分を加
算した後、伝搬減衰を補償するためのDGC部142入
力される。DGC部でRF信号の距離に応じた減衰補償
が行われ、帯域制限のためのダイナミックフィルタ部1
43において、距離に応じたフィルタリングが行われ、
レベル圧縮のための対数増幅器144によって対数的に
増幅される。対数圧縮されたRF信号データは検波器1
45により検波されエンベロープデータなり、ナイキス
トフィルタ部146において帯域制限され、画像信号と
なる。計算された画像信号は記録装置内の画像信号デー
タベースに出力され、画像信号データベースを介して画
像形成部17、あるいは画像評価部18に出力される。
【0062】この過程において、各処理ユニットの処理
に関するパラメータは処理前に入力しておくことも、あ
るいは各ユニットの処理結果を画像表示装置19に表示
させながら対話的に随時パラメータを入力して、処理の
変化を観察していくことも可能である。
【0063】以上のように本実施例によれば、信号処理
部が、プリアンプ部と、DGC部と、ダイナミックフィ
ルター部、対数増幅器と、検波器と、ナイキストフィル
タ部と、任意レベルノイズ発生器で構成されることによ
り、RF信号データを画像信号データに変換することが
できるとともに、各処理ユニットがRF信号を処理する
過程を観察でき、出力としての画像化信号に与える各ユ
ニットの影響を明確にして超音波診断装置の最適設計仕
様を導出することも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明は、超音波圧電振動
子の振動形態を計算する圧電振動子応答特性計算部と、
超音波の送受信を行なう超音波アレイを構成する1個の
圧電素子の形状から音場空間に対する1個の圧電素子の
空間的な応答を計算する空間応答計算部と、被検体とし
てのランダム散乱体を発生する超音波ファントム生成部
と、上記圧電振動子応答特性計算部と上記空間応答計算
部と上記超音波ファントム生成部の計算結果から1素子
のRF信号を計算する1素子RF信号計算部と、上記1
素子RF信号計算部の計算結果を受けて画像化のための
探触子の反射超音波信号を計算する探触子RF信号計算
部と、上記探触子RF信号計算部の計算結果を処理して
RF信号を超音波断層像用データに変換する信号処理部
と、上記信号処理部の計算結果から超音波断層像を形成
しビデオ信号に変換する画像形成部と、上記画像形成部
からの出力を受けて超音波断層像を表示する画像表示装
置と、上記画像形成部の計算結果を受け各種の画像解析
および評価を行なう画像評価部と、上記各部の計算結果
を記録しデータベース化する記録装置と、上記各部に計
算パラメータを出力するパラメータ生成部と、上記パラ
メータ生成部に計算パラメータを入力するための入力装
置と、上記各部の計算パラメータや画像評価結果を出力
する出力装置と、上記各部を制御する中央制御部を備を
設けることにより、医用超音波断層像を装置内で合成
し、合成された超音波断層像を評価できる。また本発明
は、電子走査リニア探触子、電子走査コンベックス探触
子、電子走査セクタ探触子などのアレイ型の探触子に対
して適用可能であり、超音波断層像の画質に影響を与え
る各種のパラメータを変化させて画像を合成でき、画像
を観察あるいは評価しながら各種パラメータの最適値を
決定することができ、超音波診断装置の適切な設計指針
を得ることができる優れた医用画像評価装置を実現でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における医用超音波画像
評価装置の全体ブロック結線図
【図2】(a)本発明の第1の実施例における医用超音
波画像評価装置の圧電振動子を含む超音波探触子の断面
図 (b)同圧電振動子の応答特性図
【図3】(a)同実施例における医用超音波画像評価装
置の空間応答計算の概念図 (b)同実施例における医用超音波画像評価装置の空間
応答の特性図
【図4】(a)同実施例における医用超音波画像評価装
置の1素子RF信号計算の概念図 (b)同実施例における医用超音波画像評価装置の探触
子RF信号計算の概念図
【図5】本発明の第2の実施例における医用超音波画像
評価装置の要部である空間応答計算部のブロック結線図
【図6】本発明の第2の実施例における医用超音波画像
評価装置の要部である計算対象空間の3次元メッシュ分
割の概念図
【図7】本発明の第3の実施例における医用超音波画像
評価装置の要部である超音波ファントム生成部のブロッ
ク結線図
【図8】本発明の第3の実施例における医用超音波画像
評価装置の要部である超音波ファントムの概念図
【図9】本発明の第4の実施例における医用超音波画像
評価装置の要部である1素子RF信号計算部のブロック
【図10】本発明の第5の実施例における医用超音波画
像評価装置の要部である超音波ファントム生成部のブロ
ック図
【図11】本発明の第5の実施例における医用超音波画
像評価装置の減衰補正データ生成の概念図
【図12】本発明の第6の実施例における医用超音波画
像評価装置の要部である1素子RF信号計算部のブロッ
ク結線図
【図13】本発明の第7の実施例における医用超音波画
像評価装置の要部である探触子RF信号計算部のブロッ
ク結線図
【図14】本発明の第8の実施例における医用超音波画
像評価装置の要部である信号処理部のブロック結線図
【図15】従来の医用超音波画像評価装置の全体ブロッ
ク結線図
【符号の説明】
11 圧電振動子応答特性計算部 12 空間応答計算部 13 超音波ファントム生成部 14 1素子RF信号計算部 15 探触子RF信号計算部 16 信号処理部 17 画像形成部 18 画像評価部 19 画像表示装置 20 記録装置 21 パラメータ生成部 22 入力装置 23 出力装置 24 中央制御部 25 バッキング層 26 圧電振動子 27 第1整合層 28 第2整合層 29 音響レンズ 30 電極層 31 接着層 32 音波放射面 33 駆動波形 34 応答波形 35 伝搬媒質 36 観察点 37 超音波伝搬経路 38 空間的応答特性 40 超音波変換器 41 超音波変換器アレイ 42 送信用超音波変換器 43 受信用超音波変換器 44 散乱体 45 伝搬経路 46 1素子RF信号 47 1素子RF信号データベース 48 遅延時間 49 加算器 50 探触子RF信号 51 位置情報発生器 52 1素子表面メッシュ分割器 53 振幅位相補正器 54 周波数依存減衰補正器 55 積分器 61 3次元メッシュ 62 メッシュ点 71 散乱***置発生器 72 構造物内散乱体除去器 73 並び代え器 74 データ圧縮器 75 構造物内散乱体発生器 76 並び代え器 77 データ圧縮器 81 超音波ファントム 82 ファントム3次元メッシュ 83 円筒構造 84 ストリング 91 位置情報発生器 92 空間応答選択器 93 空間応答データベース 94 ファントムデータ選択器 95 ファントムデータベース 96 振幅補正器 97 散乱***置発生器 98 伝搬時間発生器 99 畳み込み積分器 100 1素子RF信号選択器 101 加算器 102 1素子RF信号データベース 103 醸造物減衰データ発生器 104 データ圧縮器 111 RF信号の取り出し位置 112 メッシュ点 113 円筒構造 114 伝搬経路 115 伝搬経路長 116 ファントム 121 減衰補正データ選択器 122 伝搬減衰補正器 131 1素子RF信号データベース 132 チャンネル情報発生器 133 1素子RF信号選択器 134 重み発生器 135 乗算器 136 遅延時間制御器 137 可変遅延器 138 加算器 139 データライン 141 プリアンプ部 142 DGC部 143 ダイナミックフィルタ部 144 対数増幅器 145 検波器 146 ナイキストフィルタ部 147 任意レベルノイズ発生器 151 超音波円形凹面振動子 152 ランダム散乱体ファントム 153 送信器 154 受信器 155 A/D 156 メモリ 157 画像解析部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波圧電振動子の振動形態を計算する
    圧電振動子応答特性計算部と、超音波の送受信を行なう
    超音波振動子アレイを構成する1個の圧電素子の形状か
    ら音場空間に対する1個の圧電素子の空間的な応答を計
    算する空間応答計算部と、被検体としてのランダム散乱
    体を発生する超音波ファントム生成部と、上記圧電振動
    子応答特性計算部と上記空間応答計算部と上記超音波フ
    ァントム生成部の計算結果から超音波振動子アレイを構
    成する1素子のランダム散乱体群からの反射超音波信号
    を計算する1素子RF信号計算部と、上記1素子RF信
    号計算部の計算結果から各素子に遅延や重みをかけて探
    触子としての受信超音波信号を計算する探触子RF信号
    計算部と、上記探触子RF信号計算部の計算結果を処理
    してRF信号を超音波断層像用データに変換する信号処
    理部と、上記信号処理部の計算結果から超音波断層像を
    形成しビデオ信号に変換する画像形成部と、上記画像形
    成部からのビデオ出力を受けて超音波断層像を表示する
    画像表示装置と、上記画像形成部の計算結果あるいは上
    記信号処理部の計算結果に各種の画像解析および評価を
    行なう画像評価部と、上記各部の計算結果を記録しデー
    タベース化する記録装置と、上記各部に計算パラメータ
    を出力するパラメータ生成部と、上記パラメータ生成部
    に計算パラメータを入力するための入力装置と、上記各
    部を制御する中央制御部を備えた医用超音波画像評価装
    置。
  2. 【請求項2】 空間応答計算部が、音場空間を3次元メ
    ッシュに分割して離散位置情報を発生する位置情報発生
    器と、1素子の音波放射面を2次元メッシュに分割して
    面積分の情報を発生する1素子表面メッシュ分割器と、
    上記位置情報発生器と上記1素子表面メッシュ分割器の
    出力を受けて伝搬経路長から空間応答の位相と振幅を補
    正する振幅位相補正器と、上記振幅位相補正器の出力を
    受け周波数依存減衰パラメータから伝搬減衰値を計算す
    る周波数依存減衰補正器と、上記位置情報発生器と上記
    1素子表面メッシュ分割器と上記周波数依存減衰補正器
    の出力から空間応答を計算し出力する積分器とを具備す
    る請求項1記載の医用超音波画像評価装置。
  3. 【請求項3】 超音波ファントム生成部が、ランダム散
    乱体をファントムの寸法内に分布させる散乱***置発生
    器と、上記散乱***置発生器の出力を受け内容構造物内
    のランダム散乱体データを消去する構造物内散乱体除去
    器と、上記構造物内散乱体除去器の出力を受け、ファン
    トムを3次元メッシュに分割しランダム散乱体データを
    メッシュ構造に対応して順番に並び代えるデータ並び代
    え器と、上記並び代え器の出力を受けランダム散乱***
    置データをコード化して圧縮し記録装置内のランダム散
    乱体ファントムデータベースに出力するデータ圧縮器
    と、構造物内に新たに他種の散乱体を配置する構造物内
    散乱体発生器と、上記構造物内散乱体発生器の出力を受
    けファントムを3次元メッシュに分割し構造物散乱体デ
    ータをメッシュ構造に対応して順番に並び代えるデータ
    並び代え器と、上記並び代え器の出力を受け構造物内散
    乱***置データをコード化して圧縮し記録装置内の構造
    物内散乱体データベースに出力するデータ圧縮器とを具
    備する請求項1記載の医用超音波画像評価装置。
  4. 【請求項4】 超音波ファントム生成部が、ランダム散
    乱体をファントムの寸法内に分布させる散乱***置発生
    器と、上記散乱***置発生器の出力を受け内容構造物内
    のランダム散乱体データを消去する構造物内散乱体除去
    器と、上記構造物内散乱体除去器の出力を受け、ファン
    トムを3次元メッシュに分割しランダム散乱体データを
    メッシュ構造に対応して順番に並び代えるデータ並び代
    え器と、ランダム散乱***置データをコード化して圧縮
    し記録装置内のランダム散乱体ファントムデータベース
    に出力するデータ圧縮器と、構造物内に新たに他種の散
    乱体を配置する構造物内散乱体発生器と、上記構造物内
    散乱体発生部の出力を受けファントムを3次元メッシュ
    に分割し構造物散乱体データをメッシュ構造に対応して
    順番に並び代えるデータ並び代え器と、構造物内散乱体
    位置データをコード化して圧縮し記録装置内の構造物内
    散乱体データベースに出力するデータ圧縮器と、構造物
    内部の減衰特性と伝搬経路長から構造物内部での伝搬減
    衰を全てのメッシュと全てのRF信号取り出し位置の組
    み合わせに付いて計算し構造物内部での減衰補正用デー
    タを生成する構造物減衰データ発生器と、上記構造物減
    衰データ発生器のデータをコード化し記録装置内の減衰
    補正データベースに出力するデータ圧縮器とを具備する
    請求項1記載の医用超音波画像評価装置。
  5. 【請求項5】 1素子RF信号計算部が、ファントム空
    間を3次元メッシュに分割して離散位置情報を発生する
    位置情報発生器と、上記位置情報発生器の出力を受け記
    録装置内の空間応答データベースから送信時、受信時の
    空間応答データを選択する空間応答選択器と、上記位置
    情報発生器からの出力を受け記録装置内のファントムデ
    ータベースから計算対象3次元メッシュに対応したファ
    ントムの部分データを選択するファントムデータ選択器
    と、上記ファントムデータ選択器により選択されたファ
    ントムデータを各ランダム散乱体の3次元の位置情報に
    変換する散乱***置発生器と、上記散乱***置発生器の
    出力を受け、上記空間応答選択器により選択された送信
    時、受信時の空間応答データの振幅を補正する2個の振
    幅補正器と、上記散乱***置発生器の出力と上記振幅補
    正器の出力を受け、送受信の伝搬時間を求め空間応答デ
    ータに遅延時間を与える2個の伝搬時間発生器と、上記
    伝搬時間発生器の各出力を受け、圧電振動子応答特性デ
    ータとの畳み込み積分を実行する畳み込み積分器と、記
    録装置内の1素子RF信号データベースの1素子RF信
    号データを選択する1素子RF信号選択器と、上記1素
    子RF信号選択器の選択した1素子RFデータに上記畳
    み込み積分器の出力を加算する加算器とを具備する請求
    項1記載の医用超音波画像評価装置。
  6. 【請求項6】 1素子RF信号計算部が、ファントム空
    間を3次元メッシュに分割して離散位置情報を発生する
    位置情報発生器と、上記位置情報発生器の出力を受け記
    録装置内の空間応答データベースから送信時、受信時の
    空間応答データを選択する空間応答選択器と、上記位置
    情報発生器からの出力を受け記録装置内のファントムデ
    ータベースから計算対象3次元メッシュに対応したファ
    ントムの部分データを選択するファントムデータ選択器
    と、上記ファントムデータ選択器により選択されたファ
    ントムデータを各ランダム散乱体の3次元の位置情報に
    変換する散乱***置発生器と、上記位置情報発生器から
    の出力を受け記録装置内のファントムデータベースから
    計算対象3次元メッシュに対応した構造物内の伝搬減衰
    補正用データを選択する減衰補正データ選択器と、上記
    散乱***置発生器の出力を受け、上記空間応答選択器に
    より選択された送信時、受信時の空間応答データの振幅
    を補正する2個の振幅補正器と、上記減衰補正データ選
    択器により選択された構造物伝搬減衰補正用データをデ
    コードし上記振幅補正器の出力の振幅と位相を補正する
    2個の伝搬減衰補正器と、上記散乱***置発生器の出力
    と上記伝搬減衰補正器の出力を受け、送受信の伝搬時間
    を求め空間応答データに遅延時間を与える2個の伝搬時
    間発生器と、上記伝搬時間発生器の各出力を受け、圧電
    振動子応答特性データとの畳み込み積分を実行する畳み
    込み積分器と、記録装置内の1素子RF信号データベー
    スの1素子RF信号データを選択する1素子RF信号選
    択器と、上記RF信号選択器の選択したRFデータに上
    記畳み込み積分器の出力を加算する加算器とを具備する
    請求項1記載の医用超音波画像評価装置。
  7. 【請求項7】 探触子RF信号計算部が、探触子RF信
    号計算のための素子情報を発生するチャンネル情報発生
    器と、上記チャンネル情報発生器の出力を受け記録装置
    内の1素子RF信号のデータベースから1素子RF信号
    データを設定された素子数だけ選択する1素子RF信号
    選択器と、上記チャンネル情報発生器の出力を受け選択
    された各1素子RF信号に加える重みを計算する重み発
    生器と、上記1素子RF信号選択器の出力と上記重み発
    生器の出力を受け選択された各1素子RF信号に重みを
    かける乗算器と、上記チャンネル情報発生器の出力を受
    け各素子データに対する遅延時間を与える遅延時間制御
    器と、上記遅延時間制御器の出力を受け各素子データを
    加算して探触子RF信号データを出力する加算器を具備
    する請求項1記載の医用超音波画像評価装置。
  8. 【請求項8】 信号処理部が、RF信号を増幅するプリ
    アンプ部と、上記プリアンプ部の出力にノイズ成分の信
    号を加算する任意レベルノイズ発生器と、上記任意レベ
    ルノイズ発生器の出力に対して距離に応じた伝搬減衰を
    補償するデプス・ゲイン・コントローラ部と、上記デプ
    ス・ゲイン・コントローラ部の出力に対して距離に応じ
    た帯域制限を与えるダイナミックフィルタ部と、上記ダ
    イナミックフィルタ部の出力のレベル圧縮を行なう対数
    増幅器と、上記対数増幅器の出力の検波を行なう検波部
    と、上記検波部の出力に帯域制限を加えて画像信号とす
    るナイキストフィルタ部とを具備する請求項1記載の医
    用超音波画像評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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