JPH05109485A - 電界発光素子 - Google Patents

電界発光素子

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JPH05109485A
JPH05109485A JP3296505A JP29650591A JPH05109485A JP H05109485 A JPH05109485 A JP H05109485A JP 3296505 A JP3296505 A JP 3296505A JP 29650591 A JP29650591 A JP 29650591A JP H05109485 A JPH05109485 A JP H05109485A
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JP
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light emitting
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compound
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Application number
JP3296505A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Takahashi
俊彦 高橋
Masabumi Ota
正文 太田
Teruyuki Onuma
照行 大沼
Hirota Sakon
洋太 左近
Takehito Yamaguchi
岳人 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有機化合物層のうち少なくとも一層が、蛍光
性フラン化合物を構成成分とする層であることを特徴と
する電界発光素子。 【効果】 本発明の電界発光素子は、低い駆動電圧でも
長期間にわたって輝度の高い発光を得ることが出来ると
共に種々の色調を呈することが可能となり、また素子の
作成も真空蒸着法等により容易に行なえるので安価で大
面積の素子を効率よく生産できる等の利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発光性物質からなる発光
層を有し、電界を印加することにより電気エネルギーを
直接光エネルギーに変換でき、従来の白熱灯、蛍光灯あ
るいは発光ダイオード等とは異なり大面積の面状発光体
の実現を可能にする電界発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】電界発光素子はその発光励起機構の違い
から、(1)発光層内での電子や正孔の局所的な移動に
より発光体を励起し、交流電界でのみ発光する真性電界
発光素子と、(2)電極からの電子と正孔の注入とその
発光層内での再結合により発光体を励起し、直流電界で
作動するキャリア注入型電界発光素子の二つに分けられ
る。(1)の真性電界発光型の発光素子は一般にZnS
にMn、Cu等を添加した無機化合物を発光体とするも
のであるが、駆動に200V以上の高い交流電界を必要
とすること、製造コストが高いこと、輝度や耐久性も不
十分である等の多くの問題点を有する。
【0003】(2)のキャリア注入型電界発光素子は発
光層として薄膜状有機化合物を用いるようになってから
高輝度のものが得られるようになった。たとえば、特開
昭59−194393、米国特許4,539,507、
特開昭63−2956695、米国特許4,720,4
32及び特開昭63−264692には、陽極、有機質
ホール注入輸送帯、有機質電子注入性発光体および陰極
から成る電界発光素子が開示されており、これらに使用
される材料としては、例えば、有機質ホール注入輸送用
材料としては芳香族三級アミンが、また、有機質電子注
入性発光材料としては、アルミニウムトリスオキシン等
が代表的な例としてあげられる。
【0004】また、Jpn.Journal of A
pplied Physicd,vol.27,p71
3−715には陽極、有機質ホール輸送層、発光層、有
機質電子輸送層および陰極から成る電界発光素子が報告
されており、これらに使用される材料としては、有機質
ホール輸送材料としてはN,N’−ジフェニル−N,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェ
ニル−4,4’−ジアミンが、また、有機質電子輸送材
料としては、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボ
ン酸ビスベンズイミダゾールがまた発光材料としてはフ
タロペリノンが例示されている。
【0005】これらの例は有機化合物を、ホール輸送材
料、発光材料、電子輸送材料として用いるためには、こ
れらの有機化合物の各種特性を探求し、かかる特性を効
果的に組み合わせて電界発光素子とする必要性を意味
し、換言すれば広い範囲の有機化合物の研究開発が必要
であることを示している。
【0006】さらに、上記の例を含め有機化合物を発光
体とするキャリア注入型電界発光素子はその研究の歴史
も浅く、未だその材料研究やデバイス化への研究が充分
になされているとは言えず、現状では更なる輝度の向
上、発光波長のコントロールあるいは耐久性の向上など
多くの課題を抱えているのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は発光性
能が長時間に亘って持続する耐久性に優れた電界発光素
子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するための発光層の構成要素について鋭意検討し
た結果、陽極および陰極と、これらの間に挾持された一
層または複数層の有機化合物層より構成される電界発光
素子において、前記有機化合物層のうち少なくとも一層
が、蛍光性フラン化合物を構成成分とする層である電界
発光素子が、上記課題に対し、有効であることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明によれば、陽極および陰
極と、これらの間に挾持された一層または複数層の有機
化合物層より構成される電界発光素子において、前記有
機化合物層のうち少なくとも一層が、蛍光性フラン化合
物を構成成分とする層であることを特徴とする電界発光
素子が提供される。本発明は前記したように有機化合物
層の少なくとも一層に蛍光性フラン化合物を含有させる
ものであるが、かかる蛍光性フラン化合物としては、好
ましくは下記の化1、化2、化3又は化4で示される化
合物が挙げられる。
【0010】
【化1】 (式中、R1、R1'は各々独立に、水素原子、ハロゲン
原子、置換または未置換のアルキル基、不飽和アルキル
基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換
のアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換または
未置換のアミノ基、シアノ基等を表す。nは1から4ま
でのいずれかの数字を表す。)
【0011】
【化2】 (式中、Aはエチレン基またはビニレン基、またはエチ
ニレン基またはフェニレン基、ビフェニレン基を表す。
1,R1'は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換
または未置換のアルキル基、不飽和アルキル基、置換ま
たは未置換のアリール基、置換または未置換のアルコキ
シ基、アルコキシカルボニル基、置換または未置換のア
ミノ基、シアノ基等を表す。nおよびmは、1から4ま
でのいずれかの数字を表す。)
【0012】
【化3】 (式中、R1,R1'は各々独立に水素原子、ハロゲン原
子、置換または未置換のアルキル基、不飽和アルキル
基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換
のアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換または
未置換のアミノ基、シアノ基等を表す。nおよびmは、
1から4までのいずれかの数字を表す。)
【0013】
【化4】 (式中、R1,R1'は各々独立に水素原子、ハロゲン原
子、置換または未置換のアルキル基、不飽和アルキル
基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換
のアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換または
未置換のアミノ基、シアノ基等を表す。)
【0014】前記化1〜化4におけるR1,R1'として
は具体的には次のような基を挙げることができる。
【0015】(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル
基、シアノ基、ニトロ基。 (2)アルキル基;好ましくはC1〜C20とりわけC1
12の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらの
アルキル基は更に水酸基、シアノ基、C1〜C12のアル
コキシ基、フェニル基、またはハロゲン原子、C1〜C
12のアルキル基、若しくはC1〜C12のアルコキシ基で
置換されたフェニル基を含有しても良い。 (3)不飽和のアルキル基;好ましくは−CH=CH−
Ar−C≡C−Arであり、Arは(4)で定義したア
リール基を表わす。 (4)アリール基;炭素環式あるいは複素環式芳香環で
あり、フェニル、ナフチル、アントリル、アセナフテニ
ル、フルオレニル、フェナントリル、インデニル、ピレ
ニル、ピリジル、ピリミジル、フラニル、ピロニル、チ
オフェニル、キノリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフ
ェニル、インドリル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリ
ル、キノキサリル、ベンゾイミダゾリル、ピラゾリル、
ジベンゾフラニル、ジベンジチオフェニル等を示し、こ
れらのアリール基は更にハロゲン原子、水酸基、シアノ
基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、
スチリル基等で置換されていてもよい。 (5)アルコキシ基(−OR1):R1は(2)で定義し
たアルキル基を表わす。 (6)アリールオキシ基;アリール基としてフェニル
基、ナフチル基が挙げられ、これらはC1〜C12のアル
コキシ基、C1〜C12のアルキル基またはハロゲン原子
を置換基として含有しても良い。 ルキル基、アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、ま
たはアリール基を表わし、アリール基としては例えばフ
ェニル基、ビフェニリル基、またはナフチル基が挙げら
れ、これらはC1〜C12のアルコキシ基、C1〜C12のア
ルキル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても
良い。またピペリジル基、モルホリル基のように、R2
とR3が窒素原子と共同で環を形成しても良い。またユ
ロリジル基のようにアリール基上の炭素原子と共同で環
を形成しても良い。 (8)アルコキシカルボニル基(−COOR4):R4
(2)で定義したアルキル基、または(4)で定義した
アリール基を表わす。 (9)アシル基(−COR4)、スルホニル基(−SO2
4)、カルバモイル基 及びR4は上記で定義した意味を表わす。但しR2及びR
3においてアリール基上の炭素原子と共同で環を形成す
る場合を除く。 (10)メチレンジオキシ基またはメチレンジチオ基等
のアルキレンジオキシ基またはアルキレンジチオ基。
【0016】次に本発明で使用される一般式化1〜化4
で表わされる化合物の具体例を表1〜表4に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】
【表1】
【化1】
【0018】
【表2】
【化2】
【0019】
【表3】
【化3】
【0020】
【表4】
【化4】
【0021】本発明における電界発光素子は以上で説明
した化合物を真空蒸着法、溶液塗布法等により薄膜化
し、陽極及び陰極で挟持することにより構成される。そ
の際、化合物中に添加物として他の物質を複数種添加す
ることもできる。また、電極からの電荷注入効率を向上
させるために電荷注入輸送層を電極との間に別に設ける
ことも可能である。
【0022】陽極材料としてはニッケル、金、白金、パ
ラジウムやこれらの合金或いは酸化錫(SnO2)、酸
化錫インジウム(ITO)、沃化銅などの仕事関数の大
きな金属やそれらの合金、化合物、更にはポリ(3−メ
チルチオフェン)、ポリピロール等の導電性ポリマーな
どを用いることができる。
【0023】一方、陰極材料としては、仕事関数の小さ
な銀、錫、鉛、マグネシウム、マンガン、アルミニウ
ム、或いはこれらの合金が用いられる。陽極及び陰極と
して用いる材料のうち少なくとも一方は、素子の発光波
長領域において十分透明であることが望ましい。具体的
には80%以上の光透過率を有することが望ましい。
【0024】図1に本発明に係る電界発光素子の代表的
な構成例を示す。図1において、1は基板、2,4は電
極、3aは発光層、3bは電子輸送層、3cは正孔輸送
層である。図1は、基板1上に電極2を設け、電極2上
に発光層3aを単独で設け、その上に電極を設けた構成
のものである。図2は、図1において電極2と発光層3
aの間に正孔輸送層3cを設けたものであり、図3は、
図1において発光層3aと電極4の間に電子輸送層3b
を設けたものである。図4は、図3において電極2と発
光層3aとの間に正孔輸送層3cを設けた構成ものであ
る。
【0025】本発明の電界発光素子は以上の各層をガラ
ス等の透明基板上に順次積層されて素子として構成され
るわけであるが、素子の安定性の向上、特に大気中の水
分に対する保護のために、別に保護層を設けたり、素子
全体をセル中に入れ、シリコンオイル等を封入するよう
にしてもよい。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 陽極として厚さ500Åのインジウム−スズ酸化物(I
TO)の薄膜の形成されたガラス基板(HOYA製)を
中性洗剤により洗浄し、次いでエタノール中で約10分
間超音波洗浄した。これを沸騰したエタノール中に約1
分間入れ、取り出した後、すぐに送風乾燥を行った。つ
ぎにガラス基板上に化合物No.(A)−1を加熱温度
が設定され、蒸着速度の制御できる抵抗加熱源で蒸着し
て蛍光性有機化合物層(発光層)を形成した。すなわ
ち、化合物No.(A)−1を含んだタンタル製ボーシ
を温度コントローラーにより制御し、蒸着速度が2Å/
sとなるように保った。蒸着時の真空度は0.7×10
-6torr、基板温度は20℃であった。ITO上に生
成した蒸着層の膜厚は800Åであった。次に発光層上
に、膜厚1500ÅはMg−Agによる陰極を蒸着し
た。このようにして得られた発光素子に外部電極を接続
して、電流を流したところ、陽極側にプラスのバイアス
電圧を印加した場合に、明瞭な発光が確認された。また
素子は湿度を十分に陰極した状態において空気中で作動
させることが可能であった。
【0027】実施例2 発光物質として、化合物No.(A)−3を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0028】実施例3 発光物質として、化合物No.(A)−5を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0029】実施例4 発光物質として、化合物No.(A)−10を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0030】実施例5 発光物質として、化合物No.(A)−12を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0031】実施例6 発光物質として、化合物No.(A)−13を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0032】実施例7 発光物質として、化合物No.(A)−16を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0033】実施例8 発光物質として、化合物No.(B)−1を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0034】実施例9 発光物質として、化合物No.(B)−5を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0035】実施例10 発光物質として、化合物No.(B)−6を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0036】実施例11 発光物質として、化合物No.(B)−8を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0037】実施例12 発光物質として、化合物No.(B)−9を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0038】実施例13 発光物質として、化合物No.(B)−12を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0039】実施例14 発光物質として、化合物No.(C)−4を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0040】実施例15 発光物質として、化合物No.(C)−7を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0041】実施例16 発光物質として、化合物No.(C)−8を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0042】実施例17 発光物質として、化合物No.(C)−10を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0043】実施例18 発光物質として、化合物No.(C)−14を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0044】実施例19 発光物質として、化合物No.(C)−14を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0045】実施例20 発光物質として、化合物No.(D)−2を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0046】実施例21 発光物質として、化合物No.(D)−5を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0047】実施例22 発光物質として、化合物No.(D)−8を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0048】実施例23 発光物質として、化合物No.(D)−9を用いた以外
は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られた
発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した場
合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度を
十分に除去した状態において空気中で作動させることが
可能であった。
【0049】実施例24 発光物質として、化合物No.(D)−10を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0050】実施例25 発光物質として、化合物No.(D)−11を用いた以
外は実施例1と同様にして発光素子を作製した。得られ
た発光素子は陽極側にプラスのバイアス電圧を印加した
場合に明瞭な発光を呈した。更に、この発光素子は湿度
を十分に除去した状態において空気中で作動させること
が可能であった。
【0051】
【発明の効果】本発明の電界発光素子は有機化合物層の
構成材料として蛍光性フラン化合物を用いたことから、
低い駆動電圧でも長期間にわたって輝度の高い発光を得
ることが出来ると共に種々の色調を呈することが可能と
なる。また素子の作成も真空蒸着法等により容易に行な
えるので安価で大面積の素子を効率よく生産できる等の
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電界発光素子の模式断面図であ
る。
【図2】 本発明に係る他の電界発光素子の模式断面図
である。
【図3】 本発明に係る別の電界発光素子の模式断面図
である。
【図4】 本発明に係る更に別の電界発光素子の模式断
面図である。
【符号の説明】
1…基板、2,4…電極、3a…発光層、3b…電子輸
送層、3c…正孔輸送層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左近 洋太 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山口 岳人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極および陰極と、これらの間に挾持さ
    れた一層または複数層の有機化合物層より構成される電
    界発光素子において、前記有機化合物層のうち少なくと
    も一層が、蛍光性フラン化合物を構成成分とする層であ
    ることを特徴とする電界発光素子。
  2. 【請求項2】 前記蛍光性フラン化合物は、下記構造式
    化1で示されることを特徴とする請求項1記載の電界発
    光素子。 【化1】 (式中、R1、R1'は各々独立に、水素原子、ハロゲン
    原子、置換または未置換のアルキル基、不飽和アルキル
    基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換
    のアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換または
    未置換のアミノ基、シアノ基等を表す。nは1から4ま
    でのいずれかの数字を表す。)
  3. 【請求項3】 前記蛍光性フラン化合物は、下記構造式
    化2で示されることを特徴とする請求項1記載の電界発
    光素子。 【化2】 (式中、Aはエチレン基またはビニレン基、またはエチ
    ニレン基またはフェニレン基、ビフェニレン基を表す。
    1,R1'は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、置換
    または未置換のアルキル基、不飽和アルキル基、置換ま
    たは未置換のアリール基、置換または未置換のアルコキ
    シ基、アルコキシカルボニル基、置換または未置換のア
    ミノ基、シアノ基等を表す。nおよびmは、1から4ま
    でのいずれかの数字を表す。)
  4. 【請求項4】 前記蛍光性フラン化合物は、下記構造式
    化3で示されることを特徴とする請求項1記載の電界発
    光素子。 【化3】 (式中、R1,R1'は各々独立に水素原子、ハロゲン原
    子、置換または未置換のアルキル基、不飽和アルキル
    基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換
    のアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換または
    未置換のアミノ基、シアノ基等を表す。nおよびmは、
    1から4までのいずれかの数字を表す。)
  5. 【請求項5】 前記蛍光性フラン化合物は、下記構造式
    化4で示されることを特徴とする請求項1記載の電界発
    光素子。 【化4】 (式中、R1,R1'は各々独立に水素原子、ハロゲン原
    子、置換または未置換のアルキル基、不飽和アルキル
    基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換
    のアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、置換または
    未置換のアミノ基、シアノ基等を表す。)
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