JPH05105718A - 多モードの分子量分布を有するポリマーの重合触媒組成物および方法 - Google Patents

多モードの分子量分布を有するポリマーの重合触媒組成物および方法

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JPH05105718A
JPH05105718A JP13779191A JP13779191A JPH05105718A JP H05105718 A JPH05105718 A JP H05105718A JP 13779191 A JP13779191 A JP 13779191A JP 13779191 A JP13779191 A JP 13779191A JP H05105718 A JPH05105718 A JP H05105718A
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Ippu-Kuwai Ro Frederick
フレデリツク・イツプ−クワイ・ロ
Thomas E Nowlin
トーマス・エドワード・ノウリン
Pradeep Pandurang Shirodkar
プラダツプ・パンドラン・シロドカー
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 前駆物質および触媒活性化剤を含む担体に担持されたオ
レフィン重合触媒組成物を開示する。前駆物質はマグネ
シウム化合物、たとえばジブチルマグネシウム、シクロ
ペンタジエニル基含有ジルコニウム化合物、ならびにチ
タン化合物および/またはバナジウム化合物、たとえば
TiCl4 、ならびに有機化合物、たとえばアルコール
類を含む。触媒活性化剤は通常のチーグラー・ナッタ助
触媒およびジルコニウム部位活性化剤、たとえばメチル
アルミニウムオキサンの混合物である。少量の水素の存
在下で触媒を使用して、単一反応器中で多モードの分子
量分布を有するポリマーを生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は触媒前駆物質組成物;触媒組成
物;およびアルファオレフィンを重合させて多モードの
分子量分布を有するポリマーを生成させる方法に関す
る。より詳細には、本発明は触媒、および多モードの分
子量分布を有する高密度ポリエチレン(HDPE)を生
成させる該触媒の調製方法に関する。本発明は、また本
発明の触媒を用いて行う単一重合反応器内で定常状態の
重合条件下で多モードの分子量分布を有するポリマーを
生成させるオレフィン重合方法にも関する。
【0002】多モードの分子量分布を有するポリマーの
生成に関しては、種々の方法が提案されている。「多モ
ードの分子量分布」という用語は、ポリマーのゲル浸透
クロマトグラフィー(GPC)分析によって得られるよ
うに、一定の分子量を有するポリマー画分の関数として
分子量をプロットする場合に2つ以上のピークを容易に
認めることができることを意味する。我々にとって公知
の該方法の1つは直列に作動するタンデム反応器を用
い、第1の反応器で、触媒を存在させ、かつ連鎖移動剤
としての水素を実質的に存在させずに、オレフィンを重
合させる。生成物を第2の下流の反応器に移し、そこで
比較的多量の水素を存在させて重合を行わせる。第1の
反応器は最終ポリマー生成物中の高分子量成分を生成
し、第2反応器は低分子量成分を生成する。このような
多モードの分子量分布のポリマーを製造する方法は経費
を要し、めんどうで、時間がかかりすぎる。
【0003】本発明は単一重合反応器中で、定常状態の
重合条件下で多モードの分子量分布を有するポリマーを
製造することができるオレフィン重合触媒を提供しよう
とするものである。
【0004】本発明によって、多孔質担体に担持させた i)マグネシウム化合物; ii)ジルコニウム化合物;ならびに iii)チタン化合物および/またはバナジウム化合物
を含むオレフィン重合触媒前駆物質組成物が提供され、
ただしチタン化合物および/またはバナジウム化合物は
触媒前駆物質調製中にジルコニウム化合物よりも先に添
加する。
【0005】触媒前駆物質は担体に担持する。本発明で
使用する担体物質は、通常無機質固体の粒状多孔性物質
である。該担体物質にはケイ素および/またはアルミニ
ウムの酸化物のような無機物質がある。担体物質は、平
均粒径が1ミクロンないし250ミクロン、好ましくは
10ミクロンないし150ミクロンの乾燥粉末として用
いられる。また担体物質は多孔質で表面積が少なくとも
3平方メートル/グラム、好ましくは少なくとも50平
方メートル/グラムである。担体物質は乾燥、すなわ
ち、吸収水分を除去すべきものである。担体物質の乾燥
は100°ないし1000℃の温度、好ましくは約60
0℃に加熱することによって行うことができる。担体が
シリカである場合には、担体は少なくとも200℃、好
ましくは200°ないし850℃、もっとも好ましくは
約600℃の温度に加熱する。担体物質は、本発明の触
媒組成物を生成するために少なくとも若干の活性ヒドロ
キシル(OH)基を含まなければならない。「活性OH
基」という用語はアルキルマグネシウムおよび/または
アルキルアルミニウムのようなアルキル金属化合物と化
学的に反応するヒドロキシル基を意味する。
【0006】もっとも好ましい態様においては、担体
は、最初の触媒合成工程で使用する前に、約0.7ミリ
モル/グラムの表面ヒドロキシル濃度を得るように、窒
素で流動させ、かつ約600℃で約16時間加熱するこ
とにより脱水されたシリカである。もっとも好ましい態
様のシリカは表面積が大きく、無定形のシリカ(表面積
=300平方メートル/グラム;細孔容積=1.65立
方センチメートル/グラム)で、それはW.R.Gra
ce and CompanyのDavisonChe
mical DivisionからDavison 9
52またはDavison 955という商品名で市販
されている物質である。該シリカは噴霧乾燥法によって
得られるような球状の粒子形態をなしている。
【0007】担体物質は有機溶剤中のスラリーとするの
が適当であり、得られたスラリーは少なくとも1つのマ
グネシウム化合物と接触させる。担体物質の溶剤スラリ
ーは、好ましくは攪拌しながら担体物質を溶剤中に導入
し、混合物を50°ないし90℃、好ましくは50°な
いし85℃の温度に加熱することによって調製する。次
に前記温度で加熱を続けながら、スラリーをマグネシウ
ム化合物と接触させる。
【0008】マグネシウム化合物は、式 Mg(OR)2 、R1 m MgR2 n または R3 k MgX(2-k) (式中、R、R1 、R2 およびR3 は同一または異なる
ことができ、それぞれC2 ないしC12アルキル、好まし
くはC4 ないしC8 アルキル、より好ましくはC4 アル
キルのようなアルキル基を表わし;k、mおよびnは、
m+nがMgの原子価に等しいという条件で、それぞれ
0、1、または2を表わし;かつXはハロゲン原子、好
ましくは塩素原子を表わす)を有するのが好ましい。該
化合物の混合物を使用することができる。マグネシウム
化合物は該有機溶剤に可溶で、活性OH基を含有する担
体表面に付着させることができなければならない。適当
なマグネシウム化合物はグリニャール試薬、たとえばメ
チルマグネシウムブロマイド、クロライドまたはアイオ
ダイド、エチルマグネシウムブロマイド、クロライドま
たはアイオダイド、プロピルマグネシウムクロライド、
ブロマイドまたはアイオダイド、イソプロピルマグネシ
ウムクロライド、ブロマイドまたはアイオダイド、n−
ブチルマグネシウムクロライド、ブロマイドまたはアイ
オダイド、イソブチルマグネシウムクロライド、ブロマ
イドまたはアイオダイド;マグネシウムメトキシド、マ
グネシウムエトキシド、マグネシウムプロポキシド、マ
グネシウムブトキシド、マグネシウムペントキシド、マ
グネシウムヘキソキシド、マグネシウムヘプトキシド、
マグネシウムオクトキシドのようなマグネシウムアルコ
キシド類;ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウ
ム、ジプロピルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、
ジペンチルマグネシウム、ジヘキシルマグネシウム、ジ
ヘプチルマグネシウム、ジオクチルマグネシウム、ジノ
ニルマグネシウム、メチルエチルマグネシウム、メチル
プロピルマグネシウム、メチルブチルマグネシウム、ま
たはプロピルブチルマグネシウムのようなジアルキルマ
グネシウム化合物(ただしアルキル基は同一または異な
ることができる);およびマグネシウムジクロライドの
ようなマグネシウムジハライドである。ジブチルマグネ
シウムが本発明の1つの態様で特に好ましいことが見出
された。
【0009】次に、場合によっては、少なくとも1つの
有機化合物をスラリーに添加することができる。適当な
有機化合物には、式、ROHのアルコール類;式、RC
O−R′ケトン類;式、RCOOR1 のエステル類;
式、RCOOHの酸類;または式、Si(OR)4 の有
機ケイ酸塩である(式中、RおよびR1 は同一または異
なることができ、それぞれ1ないし12個の炭素原子の
線状、分枝状または環状のアルキル基、たとえばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、シクロプ
ロピル、デシルまたはドデシルを表わす)。各有機化合
物Rは前記アルキル基のいずれかの混合物であることも
できる。1−ブタノールのようなアルコール類が好まし
い。
【0010】次に、スラリーに、チタン化合物および/
またはバナジウム化合物を加えるのが適当であり、混合
物の加熱は前記の温度、すなわち50ないし90℃、好
ましくは50ないし85℃で継続する。本発明で使用す
るのに適当なチタン化合物またはバナジウム化合物は該
合成に用いられる有機溶剤に可溶な化合物である。該化
合物の例にはチタンハライド、チタンオキシハライドま
たはそれらの混合物、たとえば四塩化チタンまたはオキ
シ三塩化チタン;バナジウムハライド、バナジウムオキ
シハライドまたはそれらの混合物、たとえば四塩化バナ
ジウムまたはオキシ三塩化バナジウム;およびチタンま
たはバナジウムアルコキシド(ただしアルコキシド部分
は炭素原子が1ないし20個、好ましくは1ないし6個
の分枝状または非分枝状のアルキル基を含む)がある。
チタン化合物、特に四価のチタン化合物が好ましい。も
っとも好ましいチタン化合物は四塩化チタンである。し
かし、塩素(Cl)または臭素(Br)を含む任意の他
のチタン化合物またはバナジウム化合物を含まずに、バ
ナジウムアルコキシドだけを触媒合成のこの工程で使用
する場合には、活性触媒を生成させるために、当業者に
公知の方法で該バナジウムアルコキシドを塩素化または
臭素化しなければならない。
【0011】前記チタン化合物もしくはバナジウム化合
物は別個に使用することができるかまたは該チタン化合
物もしくはバナジウム化合物の混合物を使用することも
でき、含有させることができるチタン化合物もしくはバ
ナジウム化合物には通常制約は加えられない。単独で使
用することができる任意のチタン化合物またはバナジウ
ム化合物は、他のチタン化合物またはバナジウム化合物
と共に使用することもできる。
【0012】次に、少なくとも1つのジルコニウム化合
物を、好ましくは促進剤とともにスラリーに導入するの
が適切である。ジルコニウム化合物は式 Cpm ZrYn(2-n) (式中、Cpはシクロペンタジエニル基を表わし;mは
1、2または3を表わし;YおよびXは同一または異な
ることができ、それぞれハロゲン原子、特に塩素原子、
1 ないしC6 のアルキル基または水素原子を表わし;
かつnは0または1を表わす)を有する。適当なジルコ
ニウム化合物はジシクロペンタジエニルジルコニウムジ
ハライドまたはジシクロペンタジエニルジルコニウムモ
ノアルキルモノハライド(ただしハライド原子は塩素、
臭素またはヨウ素で塩素が好ましく、アルキル基はC1
ないしC6 アルキル基)である。該ジルコニウム化合物
の混合物を使用することもできる。本発明の1つの態様
ではジシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド
が特に好ましい。
【0013】促進剤は、式: または
【0014】
【0015】(式中、mは3から50の整数を表わし;
nはゼロまたは1から50の整数を表わし;かつRは線
状、分枝状または環状のC1 ないしC12のアルキル基、
たとえばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチ
ル、シクロヘキシル、デシルまたはドデシルを表わす)
を有する少なくとも1つのアルミノオキサン化合物であ
る。
【0016】各アルミノオキサン化合物は異なるR基を
含有することができ、該アルミノオキサン化合物の混合
物を使用することもできる。メチルアルミノオキサンは
本発明の1つの態様では特に好ましい促進剤である。促
進剤は担体表面にジルコニウム化合物を含浸させるのに
用いられる。どのような操作可能性の理論にも拘束され
ることは望まないけれども、促進剤がジルコニウム化合
物を担体表面に付着できるようにすることは考えられ
る。促進剤の量はジルコニウム化合物全量の担体への付
着を促進させるような量である。好ましい態様では、促
進剤の量はジルコニウム化合物をすべて担体表面に付着
させ、溶剤中には実質的に何も残さないような量であ
る。スラリーは前記の温度で約1ないし約5時間攪拌
し、さらに温度が90℃を超えないように濾過または減
圧蒸留で溶剤を除去する。高温は活性重合部位としての
チタンを破壊すると思われるのですべての触媒合成工程
は約50ないし約90℃、好ましくは約50ないし約8
5℃という前記の温度で行わなければならない。たとえ
ば、前記化合物すべての混合物を115℃の溶剤中に数
時間保持すると活性重合部位としてのチタンは破壊する
と考えられる。
【0017】適当な有機溶剤は、本発明で使用する全反
応物、すなわちマグネシウム化合物、チタン化合物およ
び/またはバナジウム化合物、ジルコニウム化合物、促
進剤ならびに任意の有機化合物が少なくとも一部可溶で
あり、かつ反応温度で液体である物質である。好ましい
有機溶剤はベンゼン、トルエン、エチルベンゼンまたは
キシレンである。本発明の1つの態様にもっとも好まし
い溶剤はトルエンである。使用する前に、水、酸素、極
性化合物、および触媒活性に悪影響を及ぼすことができ
る他の物質を除くために、たとえばシリカゲルおよび/
またはモレキュラーシーブを通すパーコレーションによ
って溶剤を精製すべきである。
【0018】この触媒の合成のもっとも好ましい態様に
おいては、溶液中の反応物のいささかの過剰も他の合成
薬品と反応して、担体外面に沈澱することがあるので、
担体表面に物理的または化学的に付着するだけの量のす
べての触媒合成反応物、すなわちマグネシウム化合物、
ジルコニウム化合物、チタン化合物および/またはバナ
ジウム化合物、促進剤ならびに任意の有機化合物を添加
することが重要である。担体の乾燥温度は反応物が利用
しうる担体表面の部位の数に影響を及ぼす−すなわち、
乾燥温度が高いと、部位の数は少なくなる。このよう
に、ヒドロキシル基に対するマグネシウム化合物、ジル
コニウム化合物、チタン化合物および/またはバナジウ
ム化合物、促進剤ならびに任意の有機化合物の厳密なモ
ル比が変化するので、溶液中にいささかの過剰をも残さ
ないで、溶剤から担体表面に付着させるだけの各反応物
が溶液に確実に加えられたことを確めるためにその場そ
の場で測定を行わなければならない。従って、下記のモ
ル比は単に概略の指針として役立てようと思うだけのも
のにすぎず、この態様における触媒合成反応物の厳密な
量は前記の機能的制約によって制御しなければならな
い。すなわち、担体表面に付着させることができる量よ
りも多いことがあってはならない。それよりも多い量を
溶剤に添加する場合には、過剰量は他の反応物と反応し
て、その結果本触媒の合成に有害な担体外面の沈澱を生
じることがあるので、避けなければならない。担体表面
に付着する量よりも多くない種々の反応物の量は任意の
通常の方法、たとえばスラリーを攪拌しながらマグネシ
ウム化合物を溶剤溶液として検知するまで担体の溶剤ス
ラリーにマグネシウム化合物のような反応物を添加する
ことによって測定することができる。
【0019】たとえば、約200ないし約850℃に加
熱したシリカ担体の場合には、スラリーに加えるマグネ
シウム化合物の量は、Mg対固体表面のヒドロキシル基
(OH)のモル比が、担体物質を乾燥した温度によっ
て、約0.1から約3、好ましくは約0.5から約2、
より好ましくは約0.7から約1.5、もっとも好まし
くは約0.8から約1.2に及ぶような量である。マグ
ネシウム化合物は溶剤に溶解して溶液になる。前記の熱
処理を受けた同じシリカ担体の場合、合成にチタン化合
物を用いる場合には、Ti対担体表面のOH基のモル比
は約0.1:1ないし約10:1、好ましくは約1:1
で;合成にバナジウム化合物を用いる場合には、V対O
H基のモル比は約0.1:1ないし約10:1、好まし
くは約1:1で、チタン化合物およびバナジウム化合物
の混合物を用いる場合には、VおよびTiの合計対固体
担体表面のOH基のモル比は約0.1:1ないし約1
0:1、好ましくは約1:1である。スラリーに添加す
る促進剤の量は、促進剤から得られるAl対固体担体表
面のOH基のモル比が担体物質を乾燥した温度によって
約0.1から約3、好ましくは約0.5から約2、より
好ましくは約0.7から約1.5、もっとも好ましくは
約0.8から約1.2に及ぶような量である。最終触媒
組成物中のTi:ZrまたはV:Zrのモル比は約1:
1ないし約50:1、好ましくは約10:1ないし約2
0:1である。任意の有機化合物を合成に用いる場合に
は、その量は該化合物が触媒合成中に担体表面にその点
に至るまで付着したマグネシウム化合物の実質的にすべ
てと反応するような量である。
【0020】種々な反応物の、担体表面に付着する量を
上回る量を添加し、次に、たとえば、濾過および洗浄に
よって、いささかの過剰な反応物をも除去することも可
能である。しかし、この別法は前記のもっとも好ましい
態様ほど望ましいものではない。このように、好ましい
態様においては、合成に用いられるマグネシウム化合
物、ジルコニウム化合物、チオン化合物および/または
バナジウム化合物、促進剤ならびに任意の有機化合物の
量は担体に付着することができる量よりも大ではない。
Mg対Zr、Tiおよび/またはVの厳密なモル比なら
びにMg、Zr、Tiおよび/またはV対担体のヒドロ
キシル基の厳密なモル比は(たとえば担体乾燥温度によ
って)このように変化し、従ってその場その場で測定し
なければならない。
【0021】ここで触媒前駆物質と呼ぶ生成固形物を触
媒活性化剤と混合する。該活性化剤はチタンまたはバナ
ジウム部位を活性化するのに用いられる通常のオレフィ
ン重合触媒の助触媒とジルコニウム部位を活性化するの
に適する活性化剤との混合物である。
【0022】ここで使用する通常の助触媒は、Fish
er Scientific Companyから出版
されたCatalog Number 5−702−1
0(1978年)の元素周期表中第IB、IIA、II
B、IIIB、またはIVB族元素の少なくとも1つの
化合物を含むチーグラー・ナッタオレフィン重合触媒成
分を活性化するのに通常用いられる任意の物質のいずれ
か1つまたはその混合物である。該助触媒の例はアルキ
ル金属、金属ハライド、アルキル金属ハライド、および
アルキル金属ハライド、たとえばアルキルリチウム化合
物、ジアルキル亜鉛化合物、トリアルキルホウ素化合
物、トリアルキルアルミニウム化合物、アルキルアルミ
ニウムハライドおよびハイドライド、ならびにテトラア
ルキルゲルマニウム化合物である。該助触媒の混合物を
使用することもできる。有用な助触媒の具体的な例に
は、n−ブチルリチウム、ジエチル亜鉛、ジ−n−プロ
ピル亜鉛、トリエチルホウ素、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシル
アルミニウム、エチルアルミニウムジクロライド、ジブ
ロマイドおよびジハイドライド、イソブチルアルミニウ
ムジクロライド、ジブロマイドおよびジハイドライド、
ジエチルアルミニウムクロライド、ブロマイドおよびハ
イドライド、ジ−n−プロピルアルミニウムクロライ
ド、ブロマイド、およびハイドライド ジイソブチルア
ルミニウムクロライド、ブロマイドおよびハイドライ
ド、テトラメチルゲルマニウム、ならびにテトラエチル
ゲルマニウムがある。本発明に好ましい有機金属助触媒
は、アルキル基ごとに1ないし約20個の炭素原子を有
する第IIIB族元素のアルキル金属およびジアルキル
金属ハライドである。より好ましくは、助触媒はアルキ
ル基ごとに炭素原子が1ないし6個、好ましくは1ない
し4個のトリアルキルアルミニウム化合物である。もっ
とも好ましい助触媒はトリメチルアルミニウムである。
ここで使用することができる他の助触媒は、Steve
nsらの米国特許第3,787,384号、第4欄、第
45行目から第5欄、第12行目、およびStrobe
lらの米国特許第4,148,754号、第4欄、第5
6行目から第5欄、第59行目に開示されており、この
両者は全文を参考資料として本明細書に収録してある。
助触媒は、本発明の触媒のチタンおよび/またはバナジ
ウム部位の重合活性を促進させるのに少なくとも効果的
である量を使用する。触媒前駆物質中の助触媒対Vまた
はTiのたとえば15:1、30:1、50:1以上と
いった高重量比も適当であって、満足すべき結果を示す
ことが多いけれども、触媒前駆物質中のVまたはTiの
1重量部当り少なくとも約10重量部の助触媒を用いる
のが好ましい。
【0023】ジルコニウム部位を活性化するのに適当な
活性化剤は前記の通常の活性化剤とは異なる。ジルコニ
ウム部位の活性化剤は、水の量でアルミノオキサン分子
の平均分子量を制御しながら、R3 Al(式中、RはC
1 −C12のアルキル)と水とを相互に作用させて調製す
る線状および/または環状アルミノオキサン種である。
当業者には公知のように、水のR3 Alへの付加速度、
3 Alおよび水の濃度、ならびに反応温度が触媒の性
能、たとえば触媒活性、ジルコニウム部位をジルコニウ
ム部位活性化剤で活性化させた触媒で製造したポリマー
の分子量および分子量分布を制御することができる。
【0024】ジルコニウム部位の活性化剤は、線状アル
ミノオキサンの場合には、式 (式中、nは0、1、2または3)のアルミノオキサン
であるか/または環状アルミノオキサンの場合には、式
【0025】
【0026】(式中、mは3から50の整数)のアルミ
ノオキサンであるのが好ましく、線状および環状アルミ
ノオキサンいずれの場合にもRは同一かまたは異なる炭
素が1ないし12個の線状、分枝状または環状のアルキ
ル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イ
ソブチル、シクロプロピル、デシルまたはドデシルであ
る。いずれのアルミノオキサン化合物も異なるR基を含
有することができ、該アルミノオキサン化合物の混合物
を用いることもできる。
【0027】もっとも好ましいジルコニウム部位の活性
化剤はメチルアルミニウムオキサンである。市販のメチ
ルアルミニウムオキサンはトリメチルアルミニウムを含
むと思われるので、もっとも好ましい態様において、触
媒前駆物質への該市販メチルアルミニウムオキサンの添
加はジルコニウム部位ならびにチタンおよび/またはバ
ナジウム部位をいずれも活性化するのに十分である。
【0028】本発明の触媒前駆物質は水、酸素、および
他の触媒毒が実質的に存在しないころで製造する。該触
媒毒は触媒製造工程中任意の周知の方法、たとえば窒
素、アルゴンまたは他の不活性ガス雰囲気中で製造を行
うことによって排除することができる。不活性ガスのパ
ージは製造中外部の異物を排除し、かつ触媒前駆物質の
製造の結果生じる好ましくない反応副生物を除くという
2つの目的に役立つことができる。触媒合成に使用する
溶剤の精製はこの点でも有効である。
【0029】前駆物質および活性化剤混合物を別々に重
合媒体に加えることによってその場で前駆物質を活性化
させることができる。重合媒体中に導入する前に、たと
えば約−40ないし約100℃の温度で最高約2時間の
間、前駆物質と活性化剤とを混合しておくことも可能で
ある。
【0030】オレフィン、特にアルファオレフィンを、
本発明によって調製した触媒を用いて、任意の適当な方
法によって重合させる。該方法には懸濁液、溶液または
気相中で行う重合法がある。気相重合反応、たとえば攪
拌層反応器、特に流動層反応器で行う反応が好ましい。
【0031】本発明の触媒の特異な性質のために、重合
反応中に、ポリマー生成物の分子量を制御するために、
意図的に、比較的少量の水素を反応媒体に添加する。反
応器内の典型的な水素(H2 ):エチレン(C2=)の気
相モル比は約0.01ないし約0.2、好ましくは約
0.02ないし約0.05である。反応温度は約70な
いし約100℃、滞留時間は約1ないし約5時間、およ
び反応器内で使用するオレフィンの量は、エチレンを単
独または高級アルファオレフィン類とともに重合する場
合には、反応器内のエチレン分圧が約50ないし約25
0psiであるような量である。このような重合操作条
件で、多モードの分子量分布を有するポリマーが得られ
る。本発明の触媒を存在させて単一重合反応器内で行う
重合によって2モードの分子量分布を有し、分子量が約
1,000から約1,000,000に及ぶポリマー鎖
を有するポリマーが得られる。どのような操作可能性の
理論にも拘束されることは望まないが、或る重合条件、
すなわちここで特定する水素量によってジルコニウム
(Zr)触媒部位は比較的低分子量の比較的短かいポリ
マー鎖を生成するために、2モードの分子量分布が得ら
れると考えられる。対照的に、同じ重合条件下でチタン
(Ti)および/またはバナジウム(V)触媒部位は比
較的高分子量の比較的長いポリマー鎖を生成する。この
ように、ポリマー生成物は2種類のポリマー鎖を含み、
多モードの分子量分布を生じる。多モードの分子量分布
が重要であるのは、該分子量分布を有する樹脂がたとえ
ば押出機内で比較的容易に処理され、かつ該樹脂が十分
な強度性能を有するフィルムを生成するからである。
【0032】本発明の触媒を存在させて製造したポリマ
ーの分子量分布は、メルトフロー比(MFR)値で表わ
すと、密度が約0.930ないし約0.940g/cc
で、I2 (メルトインデックス)か約0.01ないし約
1g/10分である中密度ポリエチレン(MDPE)生
成物の場合には約50から約300、好ましくは約10
0から約200にわたる。逆に、本発明の触媒を用いて
製造したHDPE生成物は、密度が約0.940ないし
約0.960g/cc、フローインデックス(I21)が
約1ないし約100、好ましくは約4ないし約40、M
FR値が約50ないし約300、好ましくは約100な
いし約200である。当業者には公知のように、前記の
フローインデックス値の場合、これらのMFR値はポリ
マーの比較的幅広い分子量分布を示す。これも当業者に
公知のように該MFR値は、高密度ポリエチレン(HD
PE)フィルム用および吹込成形用に特に適するポリマ
ーを示す。本発明の混合金属触媒を用いて製造したポリ
マーのゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)の痕跡
(trace)は幅広い2モードの分子量分布(MW
D)を示す。MWDの細部は触媒組成および反応条件に
よって制御される。2モードのMWDを利用して、機械
的性質と加工性の適正な均衡を得ることができる。
【0033】本発明により製造した触媒は活性が強く、
約1時間でエチレン100psiにつき触媒1グラム当
りポリマーが少なくとも約1.0ないし約10.0キロ
グラムという活性を有することができる。
【0034】本発明によって製造した線状ポリエチレン
ポリマーはエチレン・ホモポリマーまたはエチレンと1
つ以上のC3 −C10アルファオレフィンとのコポリマー
である。従って、2つのモノマー単位を有するコポリマ
ーのみならず3つのモノマー単位を有するターポリマー
も可能である。該ポリマーの具体的な例には、エチレン
/プロピレンコポリマー、エチレン/1−ブテンコポリ
マー、エチレン/1−ヘキセンコポリマー、エチレン/
1−オクテンコポリマー、エチレン/4−メチル−1−
ペンテンコポリマー、エチレン/1−ブテン/1−ヘキ
センターポリマー、エチレン/プロピレン/1−ヘキセ
ンターポリマーおよびエチレン/プロピレン/1−ブテ
ンターポリマーがある。エチレン/1−ヘキセンコポリ
マーが本発明の方法で、本発明の触媒を用いて重合させ
るもっとも好ましいコポリマーである。
【0035】本発明によって製造したポリエチレンポリ
マーは少なくとも80重量パーセントのエチレン単位を
含むことが好ましい。
【0036】本発明によってポリエチレンポリマーを製
造する特に好ましい方法は流動層反応器内での方法であ
る。該反応器およびそれを操作する手段は、Levin
eらの米国特許第4,011,382号、Karolら
の米国特許第4,302,566号、およびNowli
nらの米国特許第4,481,301号に記載されてお
り、これらの全文はすべて参考資料として本明細書に収
録してある。該反応器中で製造したポリマーは、触媒が
ポリマーから分離しないので触媒粒子を含んでいる。
【0037】以下の実施例によって本発明を説明する。
【0038】各実施例で製造したポリマーの性状および
どのような計算プロセスパラメータも下記の試験方法に
よって測定した。
【0039】密度:ASTM D 1505−プラック
をつくり、100℃で1時間状態調節して、平衡結晶化
度に近づける。次に密度勾配カラム中で密度測定を行
い、グラム/立方センチメートルとして記載する。
【0040】メルトインデックス(MI)、I2 :AS
TM D−1238……条件E──190℃で測定──
グラム/10分として記載する。
【0041】高荷重メルトインデックス(HIMI)、
21:ASTM D−1238……条件F──前記メル
トインデックスで用いた重量の10倍の重量で測定。
【0042】メルトフロー比(MFR)=I21/I2 生産性:樹脂生成物試料を灰化して、灰分の重量パーセ
ントを求める;灰分は実質的に触媒より成るので、従っ
て生産性は消費された全触媒1ポンド当り生成したポリ
マーのポンド数である。灰分中のTi、Mg、Vおよび
Alの量を元素分析で求める。
【0043】実 施 例 1 (触媒前駆物質の合成) 操作はすべて乾燥窒素雰囲気中
で行った。
【0044】溶液(A):0.317グラムのジシクロ
ペンタジエニルジルコニウムジクロライド(Cp2 Zr
Cl2 )を100mlの丸底フラスコに移して、無水ト
ルエン50mlを加えた。透明な溶液が生成するまでフ
ラスコを50℃の油浴に入れた。
【0045】溶液(B):無水トルエン50mlおよび
メチルアルミニウムオキサン(MAO)(トルエン中に
4.6重量%のAl)12mlを200ccの洋梨形フ
ラスコに入れた。洋梨形フラスコを50℃にセットした
油浴に入れた。次に洋梨形フラスコに溶液(A)20m
lを加えて透明な淡黄色の溶液を得た。
【0046】触媒調製溶液:乾燥窒素をパージしながら
600℃で約16時間加熱したDavison Che
mical Companyのグレード955シリカ1
0.095グラムを磁気攪拌棒を入れた500ccの洋
梨形フラスコに秤取した。フラスコを80℃の油浴に入
れて無水トルエン50mlをフラスコに加えた。次に、
シリカ/トルエンスラリーにジブチルマグネシウム
(0.973ミリモル/ml)7.2mlを添加した。
フラスコ内容物を50分間攪拌した。次に、純粋の四塩
化チタン0.80mlをフラスコに加えた。スラリーは
暗褐色に変り、さらに攪拌を60分間続けた。最後に、
溶液(B)の全内容量を触媒調製フラスコにサイフォン
で移し、スラリーを60分間攪拌した。この終了後、窒
素をパージしながら蒸発によって溶剤をすべて除去し
た。触媒収量は暗褐色のサラサラした粉末12.805
グラムであった。
【0047】実 施 例 2 (重 合 操 作) 実施例1の触媒前駆物質を用い、下
記の典型的な手順でエチレン/1−ヘキセンコポリマー
を調製した。
【0048】約50℃に保った1.6リットルのステン
レススチール製オートクレーブに緩やかに窒素をパージ
しながら、無水ヘキサン0.750リットル、無水1−
ヘキセン0.030リットル、およびメチルアルミニウ
ムオキサン(MAO)5.1ミリモルを充填した。反応
器を閉じ、攪拌速度を約900rpmにセットし、内部
温度を70℃に上げ、かつ水素で内圧を8psiないし
11psiに高めた。エチレンを導入して、圧力を約1
14psiに保った。次に、実施例1の触媒前駆物質
0.0349グラムをエチレンの過度の圧力を加えなが
ら反応器に導入し、温度を上げて85℃に保持した。重
合を60分間継続した後、エチレンの供給を止めて反応
器を室温まで冷却した。ポリエチレン110グラムが採
取された。ポリマーのMWDをGPCによって調べる
と、結果は明らかに、ポリマーが2モードのMWD(図
2)を有することを示した。
【0049】実 施 例 3 (触媒前駆物質の合成) 予め600℃で16時間乾燥し
たDavisonグレード955シリカ191.4グラ
ムをオーバーヘッド攪拌器の付いた3リットルの四つ口
丸底フラスコに窒素をパージしながら添加した。トルエ
ン(800ml)をフラスコに加えて、フラスコを60
℃に保った油浴に入れた。次に、シリカ/トルエンスラ
リーにジブチルマグネシウム(1.04モルヘプタン溶
液)129mlを加えた。溶液を35分間攪拌した。さ
らに純粋なTiCl4 15.0mlを無水トルエン50
mlで希釈してフラスコに加えた。溶液を60分間攪拌
した。最後に、メチルアルミノオキサン(4.6重量%
Al)93mlおよびCp2 ZrCl2 2.41gを1
25mlの添加漏斗に加えて、透明な黄色の溶液を得
た。この溶液をシリカ/トルエンスラリーに加え、油浴
温度を80−85℃に上げた。
【0050】スラリーを3時間加熱した。これが終ると
油浴の温度を50℃に下げ、攪拌を止めてシリカを沈降
させた。上澄み液を傾瀉して、シリカを1500mlの
無水ヘキサンで3回洗った。シリカを窒素でパージしな
がら乾燥して、サラサラした転換粉末約233グラムを
得た。
【0051】実 施 例 4 (重 合 操 作) 実施例3の触媒前駆物質組成物を用
いて、Howlinらが米国特許第4,481,301
号に開示した方法に実質的に従って操作した流動層パイ
ロットプラント反応器でエチレン/1−ヘキセンコポリ
マーを調製した。触媒前駆物質、MAO活性化剤、およ
び反応物ガス(エチレン、1−ヘキセンおよび水素)を
連続的に反応器に供給しながら同時に反応器からポリマ
ー生成物を連続的に抜き取ることによって定常状態の操
作が得られた。反応器の操作条件は次の通りであった。
【0052】 エチレン 210psi (C6=/C2=)蒸気モル比 0.039 (H2 /C2 )蒸気モル比 0.050 生成速度 24.9ポンド/時 触媒生産性 3000グラムポリマー/グラム触媒 滞留時間 2.5時間 温 度 90℃ MAO供給 270ml/時(1.0重量%Alトルエン溶液) ポリマーは次の性状を有していた 密 度 0.942グラム/cc フローインデックス(I21) 16.3グラム/10分 ポリマーの分子量分布をGPCで調べると、結果は明ら
かにポリマーが2モードのMWDを有することを示した
(図3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】工業的に製造された2モードポリマー(Cai
n Chemicals,Inc.より入手したCai
n L5005)の分子量分布のゲル浸透クロマトグラ
フィー(GPC)のクロマトグラフである。
【図2】実施例2に述べた本発明の触媒および方法を用
いて製造したポリマーの分子量分布のGPCグラフであ
る。
【図3】実施例4に述べた本発明の触媒および方法を用
いて製造したポリマーの分子量分布のGPCグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 プラダツプ・パンドラン・シロドカー アメリカ合衆国ニユージヤージー州08873, サマーセツト,ジヨンソン・ロード 52

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)マグネシウム化合物; ii)ジルコニウム化合物;ならびに III)チタン化合物および/またはバナジウム化合
    物; を多孔質担体に担持させてなるオレフィン重合触媒前駆
    物質組成物において、触媒前駆物質組成物調製するとき
    に、チタン化合物および/またはバナジウム化合物をジ
    ルコニウム化合物に先だって添加するオレフィン重合触
    媒前駆物質組成物。
  2. 【請求項2】 担体が活性OH基を含有する請求項1の
    前駆物質組成物。
  3. 【請求項3】 マグネシウム化合物が式; Mg(OR)2 、R1 m MgR2 n またはR3 k MgX(2-k) (式中、R、R1 、R2 およびR3 は同一または異なる
    ことができ、それぞれアルキル基を表わし;Xはハロゲ
    ン原子を表わし;かつk、mおよびnは、m+nがMg
    の原子価に等しいという条件で、それぞれ0、1または
    2を表わす)を有する請求項1または請求項2の前駆物
    質組成物。
  4. 【請求項4】 ジルコニウム化合物が式: Cpm ZrYn(2-n) (式中、Cpはシクロペンタジエニル基を表わし;mは
    1、2または3を表わし;XおよびYは同一または異な
    ることができ、それぞれハロゲン原子、C1 ないしC6
    のアルキル基または水素原子を表わし;かつnは0また
    は1を表わす)を有する前記請求項のいずれか1つの項
    の前駆物質組成物。
  5. 【請求項5】 チタン化合物がチタンハライド、チタン
    オキシハライドまたはそれらの混合物より成り、バナジ
    ウム化合物がバナジウムハライド、バナジウムオキシハ
    ライド、またはそれらの混合物より成る前記請求項のい
    ずれか1つの項の前駆物質組成物。
  6. 【請求項6】 Ti:Zrのモル比が1:1ないし5
    0:1である前記請求項のいずれか1つの項の前駆物質
    組成物。
  7. 【請求項7】 式R−OHのアルコール;式RCO−R
    1 のケトン;式RCOOR1 のエステル;式RCOOH
    の酸;または式Si(OR)4 の有機ケイ酸塩をさらに
    含む(式中、RおよびR1は同一または異なることがで
    き、それぞれ炭素原子が1ないし12個の線状、分枝
    状、または環状アルキル基を表わす)前記請求項のいず
    れか1つの項の前駆物質組成物。
  8. 【請求項8】 前記請求項のいずれか1つの請求項の前
    駆物質と;元素周期表中第IB、IIA、IIB、II
    IB、またはIVB族元素の少なくとも1つの化合物を
    含む助触媒と式: または (式中、mは3から50の整数を表わし;nは0または
    1から50整数を表わし;Rは線状、分枝状または環状
    のC1 ないしC12のアルキル基を表わす)を有するアル
    ミノオキサンであるジルコニウム部位活性化剤との混合
    物である触媒活性化剤;とからなる触媒組成物。
  9. 【請求項9】 助触媒がアルキル基ごとに1ないし20
    個の炭素原子を有する第IIIB族金属アルキルまたは
    ジアルキルハライドである請求項8の触媒組成物。
  10. 【請求項10】 オレフィン重合触媒前駆物質組成物を
    合成する方法において、固体多孔質担体にマグネシウム
    化合物;ジルコニウム化合物;ならびにチタン化合物、
    バナジウム化合物およびそれらの混合物より成る群から
    選ばれる化合物;を接触させ、さらにチタン化合物およ
    び/またはバナジウム化合物をジルコニウム化合物より
    も先に添加する方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも1種類のC2 ないしC10
    ルファオレフィンを重合させて、多モードの分子量分布
    を有するポリマーを生成させる方法において、請求項8
    または請求項9で定める担持触媒組成物の存在下で重合
    を行わせる方法。
  12. 【請求項12】 アルファオレフィン供給原料がエチレ
    ンと少なくとも1つのC3 ないしC10アルファオレフィ
    ンとの混合物より成る請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 水素:エチレンのモル比が0.01な
    いし0.2であるような水素量の存在下で行う請求項1
    1または請求項12の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6376416B1 (en) 1998-07-21 2002-04-23 Japan Polychem Corporation Olefin polymerization catalyst and process for producing olefin polymer
JP2007521347A (ja) * 2003-07-16 2007-08-02 ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー 噴霧乾燥重合触媒及びこれを用いた重合方法
JP2014515434A (ja) * 2011-06-01 2014-06-30 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー オレフィン重合のための多金属チーグラー・ナッタ触媒前駆体およびそれから調製される触媒

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