JPH05100268A - 光波長変換素子 - Google Patents

光波長変換素子

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JPH05100268A
JPH05100268A JP3260662A JP26066291A JPH05100268A JP H05100268 A JPH05100268 A JP H05100268A JP 3260662 A JP3260662 A JP 3260662A JP 26066291 A JP26066291 A JP 26066291A JP H05100268 A JPH05100268 A JP H05100268A
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JP
Japan
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light
clad
wavelength conversion
conversion element
optical
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Pending
Application number
JP3260662A
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English (en)
Inventor
Naota Uenishi
直太 上西
Takafumi Uemiya
崇文 上宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】有機非線形光学材料を用いた光波長変換素子4
は、有機非線形光学材料の光吸収領域の波長の光の入射
によって光分解などが起こり、このため光波長変換素子
4の機能が劣化することを防止する。 【構成】光波長変換素子4の,光入射端面44の光入射
領域41a及び光出射端面45の光出射領域を除く外面
に遮光層43を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円柱状光導波部(コ
ア)をクラッドで取り囲んだ構造を有する光ファイバ
型、平面光導波部の上面、下面若しくは両面にクラッド
を接触させた構造を有する2次元光導波路型、又は立体
光導波部(チャンネル)にクラッドを接触させた構造を
有する3次元光導波路型などで構成され、レーザ光であ
る基本波を光導波部に入射し、その2次高調波を変換光
として端面から出射させるようにした光波長変換素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学効果は、媒質に光が入射した
とき、その光の電場の2乗以上の高次項に比例する分極
が生じる現象であり、この現象により2次高調波、和周
波、差周波等が発生する。前記現象が現れる材料は非線
形光学材料といわれ、KH2 PO4 、LiNbO 3 等の
無機材料がよく知られているが、最近では、2−メチル
−4−ニトロアニリン(MNA)、4−ジメチルアミノ
−3−アセトアミドニトロベンゼン(DAN)、3,5
−ジメチル−1−(4−ニトロフェニル)ピラゾール
(DMNP)に代表される有機材料が大きな非線形光学
定数を有することから注目されている。
【0003】最近では、前記のような有機非線形光学材
料を、半導体レーザ等の低出力レーザ光源の波長を半分
にする光波長変換素子に応用するための研究が盛んに行
われている。光波長変換素子では、基本波を高いエネル
ギー密度で閉じ込め、かつ基本波と高調波との相互作用
長を長くするように設計されていることが重要である。
【0004】そのため、光波長変換素子の形態として
は、光ファイバ型や光導波路型のものが使用されてい
る。これらの形態の光波長変換素子では、光導波部又は
光導波部よりも低屈折率のクラッドの少なくとも一方が
有機非線形光学材料の単結晶又は多結晶で構成されてお
り、光導波部中を基本波が導波されることにより、高い
変換効率を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の有機
非線形光学材料を用いた光波長変換素子は、有機非線形
光学材料への光、特に有機非線形光学材料の光吸収領域
の波長の光の入射によって光分解などが起こる。図5の
グラフは、DMNPとDANの単結晶における光透過率
の測定値を示し、DMNPは波長0.45μm以下、D
ANは波長0.48μm以下の光を吸収することが分か
る。なお、長波長の光の透過率が100%にならないの
は表面反射のためである。
【0006】この光吸収のため、光波長変換素子の劣化
につながり、当該光波長変換素子を用いた光源装置の寿
命が短くなるという問題があった。そこで、本発明の目
的は、上述の技術的課題を解決し、光の照射による光波
長変換素子の劣化が生じにくく、光源装置の寿命を長く
することができる光波長変換素子を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載の光波長変換素子は、少なくとも光入
射端面の光入射領域及び光出射端面の光出射領域を除く
光波長変換素子の外面に遮光層を設けたものである。な
お、遮光層は、光入射端面の光入射領域及び光出射端面
の光出射領域を除く光波長変換素子の外面の全面に形成
されている必要はなく、外面の一部、例えば光入射端面
や光出射端面には、全く形成されていなくてもよい。
【0008】
【作用】前記の構成によれば、光の入出射領域を除く光
波長変換素子の外面に遮光層を設けたので、光導波部又
はクラッドの少なくとも一方を形成している有機非線形
光学材料への有害な光の入射を最小限に抑えることがで
きる。
【0009】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2は、本発明の一実施例である光波長変換素
子を用いた光源装置の基本的な構成を示す概念図であ
る。この光源装置は、半導体レーザ等のレーザ光源1か
ら発生されたレーザ光を球面レンズ2でコリメートし、
このコリメートされた光線を球面レンズ3で集光して、
光波長変換素子4に入射させるようにしたものである。
【0010】光波長変換素子4は、図1に拡大して示さ
れているように、光ファイバ型に構成されたものであ
り、コア41及びクラッド42を有しているとともに、
光の入出射端面44,45を除いてクラッド42の外周
に遮光層43を形成している。遮光層43は、例えばア
ルミニウム、銀等の金属の光反射膜、あるいは紫外線や
可視光線を透過しないカーボン膜、塗料膜などから構成
されている。コア41、クラッド42は、いずれか一方
又は双方にMNA,DAN等の公知の有機非線形光学材
料を適用したものである。
【0011】光波長変換素子4のコア41にレーザ光が
入射すると、入射したレーザ光を基本波としたチェレン
コフ放射が生じ、発生した2次高調波(変換光)が出射
されてリング状に拡散しつつ放射される。出射された変
換光は、コリメートされ、さらに集光されて光ディスク
の読取りなどのために用いられる。この場合、光波長変
換素子4の外周は遮光層43で覆われているので、有害
な光劣化をおこす波長の光(例えばDANならば波長
0.5μm以下の光)が外部からコア41やクラッド4
2に入射するのを防ぐことができる。なお、基本波や2
次高調波は有機非線形光学材料を透過するので、光吸収
による劣化などの問題は発生しないことはいうまでもな
い。
【0012】図3は光波長変換素子の他の実施例を示
す。この例では、光波長変換素子5は断面矩形状のチャ
ンネル51をクラッド52の上面に埋め込んだ構造を有
する3次元光導波路で構成されている。そして、光の入
出射端面54,55を除くクラッド52の外面およびチ
ャンネル51の上部露出面には遮光層53が形成されて
いる。
【0013】この実施例においても、チャンネル51の
光入射端面54にレーザ光が入射すると、入射したレー
ザ光を基本波として2次高調波(変換光)が発生し、反
対側の光出射端面55から出射される。そして、遮光層
53のために光劣化をおこす波長の光が外部からチャン
ネル51やクラッド52に入射するのを防ぐことができ
る。
【0014】次に光波長変換素子の作製例について説明
する。ここでは、図1に示す光ファイバ型波長変換素子
の作製例について説明する。内径2.5μm、外径1.
0mm、長さ50mmのSF4ガラス(保谷ガラス製)
の毛細管中にDANの融液を満たし、冷却により単結晶
をコアとして成長させ、光ファイバ型光波長変換素子を
作製した。コアの成長方法は、DANの溶融液を毛細管
現象を利用して吸い上げた後、ブリッジマン法によって
端から結晶を成長させる方法である(詳細な製法は特開
平3−111826号公報参照)。
【0015】この光ファイバ型光波長変換素子を5mmの
長さに2本切り出し、この後、1本のガラスクラッドの
側面に真空蒸着法によって遮光膜であるアルミニウム薄
膜を形成した。各光波長変換素子のコアにNd:YAG
(波長1.064 μm)のレーザ光を入射したところ、それ
ぞれ波長0.532 μmの変換光がファイバ出射端から空気
中に出射した。
【0016】この遮光膜のある素子とない素子とをそれ
ぞれ100Wの白色ランプ下で長期間放置し性能劣化試
験を行ったところ、遮光膜のある素子では変換効率はほ
とんど劣化しないのに、遮光膜のない素子では変換効率
は日数とともに指数関数的に低下していった。この性能
劣化試験の結果を図4に示す。次に、コアの材料として
DANの代わりにDMNPを用いて、前記と同様の光波
長変換素子を作製し、同じ性能劣化試験を行ったとこ
ろ、遮光膜のある素子では変換効率はほとんど劣化しな
いのに、遮光膜のない素子では変換効率は日数とともに
指数関数的に低下していった。この性能低下試験の結果
を図4に示す。
【0017】なお、本発明は前記の実施例に限られるも
のではなく、例えば、図1の光入射端面44のうち、光
入射領域であるコア41の端面41aを除く部分すなわ
ちクラッド42の端面42aは遮光層で覆われていても
よく、図3の光入射端面54のうち、光入射領域である
チャンネル51の端面51aを除く部分すなわちクラッ
ド52の端面52aは遮光層で覆われていてもよい。い
ずれも、クラッドの端面には光が入射する訳ではないか
らである。さらに、光波長変換素子の基板への取付け面
など外部の光が入射するおそれのない部分には、遮光層
を設ける必要はないことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の光波長変換素子に
よれば、光導波部又はクラッドの少なくとも一方を形成
している有機非線形光学材料への有害な光の吸収を最小
限に抑えることができ、有機非線形光学材料の光分解な
どによる光波長変換素子の劣化を防ぐことができ、光波
長変換素子の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光波長変換素子の基本的な
構成を示す斜視図である。
【図2】前記光波長変換素子が適用された光源装置の基
本的な構成を示す概念図である。
【図3】本発明の他の実施例の光波長変換素子の基本的
な構成を示す斜視図である。
【図4】光波長変換素子の性能劣化試験の結果を示すグ
ラフである。
【図5】有機非線形光学材料の光透過率を実測したグラ
フである。
【符号の説明】
4,5 光波長変換素子 41 コア 42,52 クラッド 43,53 遮光層 51 チャンネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導波部と、光導波部よりも低屈折率のク
    ラッドとを具備し、光導波部又はクラッドの少なくとも
    一方が有機非線形光学材料で形成されており、光導波部
    に入射した光から波長変換された光を発生する光波長変
    換素子において、 光波長変換素子の,光入射端面の光入射領域及び光出射
    端面の光出射領域を除く外面又はその外面の一部に遮光
    層を設けたことを特徴とする光波長変換素子。
JP3260662A 1991-10-08 1991-10-08 光波長変換素子 Pending JPH05100268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07209680A (ja) * 1994-01-20 1995-08-11 Sharp Corp 光波長変換素子及びその製造方法並びにレーザユニット
JP2013195915A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ktn光スキャナーの遮蔽機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07209680A (ja) * 1994-01-20 1995-08-11 Sharp Corp 光波長変換素子及びその製造方法並びにレーザユニット
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