JPH0499113A - 製鋼用の粉粒状フェロシリコンの容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、鋼の製造において使用する粉粒状フェロシリ
コンを製鋼炉から出鋼中の溶鋼に投入する際又は、精錬
終了後製鋼炉内に投入し溶鋼を予備脱酸する際に用いる
製鋼用の粉粒状フェロシリコンの容器に関する。

［従来の技術］ 製鋼過程でのフェロシリコンの用途は、溶鋼の成分調整
　溶鋼昇熱の熱源・スラグ中のＭｎＣｒ等の還元などに
わたり、溶銑予備処理から転炉炉内、出鋼時、二次精錬
、脱ガスなどの工程で用いられている。

資源の有効活用の為に、これらの工程で歩留よく添加す
るには、これらの工程の内で溶鋼に添加する場合には粒
径の粗いものを用い、これらの工程の内でスラグに添加
する場合には粒径の細かいものを用いる。

粒の細かいものは、フェロシリコンの製造工程で破砕時
に発生する副製品が用いられてきたが・、スラグを脱酸
する事は必ずしも合理的でないと考えが変わってきたの
で、過剰に発生する微粉分は再溶解されたり、安価に敗
売されてきた。

この安価な粉粒状のフェロシリコンを溶鋼への添加材と
して用いる試みは、従来から行われてきたが、シュート
を経由させて取鍋中の溶鋼に投入するような場合、粉粒
状のフェロシリコンは特に粒子が軽いので、溶鋼中へ入
らずに表面の滓の中に入り、ロスとなってしまい、更に
投入時の飛散するも・のも多い。

第２図に投入するフェロシリコン合金の粉粒品の粒度分
布を度数分布図によって示したものである。ここに直径
３ｍｍφ以下の粉粒からなるフェロシリコン合金は特に
粒子が軽いので、溶鋼中へ入らずに表面の滓の中に入り
、ロスとなってしまい、更に投入時の飛散するものも多
い。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、粉粒品のフェロシリコン合金を投入しても高
い歩留まりを得られるフェロシリコン合金を投入する際
に使用する容器を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る、製鋼用の粉粒状フェロシリコンの容器
は、円筒状をなす密閉構造を有し硬質の紙から成り粉粒
状のフェロシリコンを充填したことを特徴とする。

［作用］ 投入するフェロシリコン合金が容器に充填されていれば
発塵も少なく、投入すれば直ちに溶鋼中に混入するので
、前記のような問題は発生せず、Ｓｉは溶鋼中に溶解し
て歩留り良く反応する。

［実施例コ 以下、本発明の実施例について説明する。第１図に転炉
における出鋼作業中に合金鉄を出鋼中の溶鋼の流れに投
入する事によって溶鋼の成分を調整している状況、又は
溶鋼の脱酸を行なっている状況をしめす０図において１
は転炉である。２は溶鋼の取鍋である。３は溶鋼である
。４は出鋼中の溶鋼の流れである。５はフェロシリコン
合金等の合金鉄が投入される際の合金鉄が描く軌跡を示
す矢印である。６はフェロシリコン合金等の合金鉄を投
入するシュートである。７は溶滓である。

出鋼中の溶鋼の流れに投入する事によって出鋼中の溶鋼
の流れによって取鍋内の溶鋼の攪拌を行ない溶鋼の成分
を均一にする。

この際出鋼中の溶鋼の流れ４の周囲に強い上昇気流が発
生する。粉状のフェロシリコン合金をシュート６から投
入すると、前記の強い上昇気流によって粉状のフェロシ
リコン合金が飛散してＳｔは溶鋼中に歩留り良く溶解、
反応を行ない難い 粉粒状のフェロシリコンを円筒状紙容器に充填して転炉
から出鋼中の溶鋼に投入すると前記の強い上昇気流によ
っても飛散する事なく矢印５に従った軌跡を描き、出鋼
中の溶鋼の流れ４の中に確実に合流して溶滓７の下側の
溶鋼３の中に入り合金化する。

本発明の粉粒状のフェロシリコンを、仁の発明に係る硬
質の紙から成り円筒状をなす密閉構造の容器に充填して
、転炉の出鋼中の溶鋼の流れに投入する事によって溶鋼
の成分を調整した場合における合金化したＳｉ歩留りを
第４図に度数分布図によって示した０合金化したＳｉ歩
留りの平均値は４５％であって、大幅に合金化するＳｉ
歩留りを向上せしめる事ができる事が明かになった。

これに対して第３図に従来の粉粒状のフェロシリコンを
転炉の出鋼中の溶鋼の流れに投入する事によって溶鋼の
成分を調整した場合における合金化したＳｉ歩留りを度
数分布図によって示したものである０合金化したＳｉ歩
留りの平均値は３３％であった。

又転炉のレススラグ晴錬終了後にＭｎ酸化物を還元する
還元材として、炉内にフェロシリコン合金を投入する場
合においては、粉状のフェロシリコン合金を転炉の炉口
から投入すると、粉状のフェロシリコン合金が溶滓７に
捕捉されて、Ｓｉは歩留り良く溶鋼中に溶解して反応す
る事ができない。

粉粒状のフェロシリコンを、この発明に係る硬質の紙か
ら成り円筒状をなす密閉構造の容器に′充填して、転炉
の精錬終了後に炉口から投入する事によって溶鋼の成分
を調整した場合における合金化したＳｉ歩留りを第６図
に度数分布図によって示した０合金化したＳｉ歩留りの
平均値は５０％であって、大幅に有効に反応したＳｉ歩
留りを向上せしめる事ができる事が明かになった。

これに対して第５図に従来の粉粒状のフェロシリコンを
転炉のレススラグ精錬終了後に転炉の炉口から投入する
事によって溶鋼の還°元をした場合における有効に反応
したＳｉ歩留りを度数分布図によって示したものである
。有効に反応したＳｉ歩留りの平均値は２０％であった
。

ここにおいて粉粒状のフェロシリコンを充填する硬質の
紙から成り円筒状をなす密閉構造の容器の構造は以下の
通りである。

紙容器の第１の構造を第７図に斜視図にて示す０図にお
いて１１は硬質の紙から成り円筒状をなす胴板である。

１２は胴板の重ね合わせ部である。１３は胴板を重ね合
わせて止める鋲である。

１４は薄鋼板から成る天板である。１５は天板を箆絞り
加工により内側におり曲げた蓋口金部である。１６は薄
鋼板から成る地板である。第８図は上記第１の構造の紙
容器の竪断面図である０図において１７は硬質の紙から
成る蓋である。上記の紙容器の直径は２６０■臘であり
、高さは２００　ａｍである。粉粒状のフェロシリコン
を、この容器に充填した際の重量は２０％ｇである。

紙容器の第２の構造を第９図に斜視図にて示す０図にお
いて１１は硬質の紙から成り円筒状をなす胴板である０
図において１１は硬質の紙から成り円筒状をなす胴板で
ある。１５は天板を糊を供給しながら箆絞り加工により
内側におり曲げた蓋の口金部である０次に第１０１２１
において硬質の紙から成り円筒状をなす胴板１１が成形
されている状況を示す、やや薄手の帯状の紙２１がサボ
トロール２３と、圧着ロール２２との間に供給される。

帯状の紙２１は糊をロールコータ−２４によって塗布さ
れながら多数層重ねられて、円筒状をなす胴板が形成さ
れる。第１１図において上記第２の構造の紙容器の竪断
面図を示す、１６は硬質の紙から成る地板である０巻き
締め部２５及び２６は地板１６及び胴板１１を糊を供給
しながら箆絞り加工により内側におり曲げたものである
。この紙容器の直径は２６０　ｆｆ１ｍであり、高さは
２００　ａｍである。粉粒状のフェロシリコンを、この
容器に充填した際の重量は２０Ｋｇである。

ここにおいて粉粒状のフェロシリコンを、この容器構造
により、この容器に充填した際の剛性は充分であり、投
入の際に破損する事は無い［発明の効果］ 本発明は、フェロシリコン合金の粉粒品を゛円筒状の紙
容器に充填したものを出鋼中の溶鋼に投入すると、投入
するフェロシリコン合金は塊状孔と同様の状態になり、
直ちに溶鋼中に混入する。且つ溶鋼中では急速に溶解し
てしまうので、滓中に混入してしまうＳｔロスが激減し
、Ｓｉ歩留が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は転炉の出鋼作業中に合金鉄を投入して溶鋼の成
分を調整している状況をしめず説明図、第２図はフェロ
シリコン合金の粉粒品の粒度分布の度数分布図、第３図
は従来の粉粒状のフェロシリコンを溶鋼の流れに投入し
た場合における合金化したＳｉ歩留りの度数分布図、第
４図は本発明の粉粒状のフェロシリコンを円筒状の紙容
器に充填したものを溶鋼の流れに投入した場合における
合金化したＳｉ歩留りの度数分布図、第５図は従来の粉
粒状のフェロシリコンを炉中に投入した場合における有
効に反応したＳ１歩留トフの度数分布図、第６図は本発
明の粉粒状のフェロシリコンを円筒状の紙容器に充填し
たものを炉中に投入した場合における有効に反応したＳ
ｉ歩留りの度数分布図、第７図は本発明の紙容器の第１
の構造を示す斜視図、第８［］は本発明の紙容器の第１
の構造の竪断面図、第９図は本発明の紙容器の第２の構
造を示す斜視図、第１０図は円筒状をなす胴板が形成さ
れる状況を示す説明図、第１１図は本発明の紙容器の第
２の構造の竪断面図である。 １・・・転炉、２　取鍋、３・溶鋼、４・溶鋼の流れ、
５・・・合金鉄が描く軌跡を示す矢印、６・・シュート
、７・・・溶滓、１１・・胴板、１２・・胴板の重ね合
わせ部、１３・・・鋲、１４・・天板、１５・・・蓋口
金部、１６・・・地板、１７・蓋。 ２１・・・帯状の紙、２２・・・圧着ロール、２３・・
サポートロール、２４・・・ロールコータ−１２５・・
巻き締め部、２６・・・巻き締め部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼の製造において使用する粉粒状のフェロシリコンを充
   填した硬質の紙から成り円筒状をなす密閉構造を有する
   ことを特徴とする製鋼用の粉粒状フェロシリコンの容器
   。