JPH0498387A - キャッシユボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野Ｊ この発明は、自動現金処理機などに装填しつる防犯機能
を具備するキャッシュボックスに関するものである。

［従来の技術］ 従来、この種の自動現金処理機などにおいて、たとえば
自動的に搬出させつるように所定枚数の紙幣を収容した
キャッシュボックスを当該現金処理機にカセット状に装
填しうるように構成したものが各検知られている。

ところで、このようなキャッシュボックスの場合、紙幣
を盗難から防止するため、ボックス自体を強固な素材で
構成し、また紙幣を装填するための開口部を閉止する蓋
体を、丈夫で安全な錠手段で鎖錠する手段が講じられて
いた。

〔発明が解決しようとする問題点１ 上記の従来技術に係るキャッシュボックスによっても、
勿論紙幣の盗難防止には、有用であることは言うまでも
ないことである。

しかしながら、このようなキャッシュボックスにおいて
は、自動現金処理機などに頻繁に装填し、または取り出
すように扱われるものであって労力低減のため、小型、
軽量化を図らねばならなかった。

ところが、たとえば金庫などのように丈夫なものとすれ
ば勿論安全性は向上するが、キャッシュボックスが大型
化し、重量が大きくなり、その取り扱いに重労働を要す
ることとなり、軽量化を図り結果的には強度的に十分な
もので破壊され難いものとすることが困難であるという
それぞれ相関する問題点が未解決であって、銀行その他
の金融機関などのユーザーよりは、軽量でコンパクトで
あって、しかも紙幣の盗難のおそれのないキャッシュボ
ックスの提供が切望されるところであった。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、このようなユーザニーズに十分窓えつる画
期的に安全なキャッシュボックスを提供しつるもので、
その構成上の特徴点は、その特許請求の範囲に記載の通
りであるが、その要点とも言える点は、不正、不当手段
によってキャッシュボックスを開放しようとすると、そ
の内部に収容されている紙幣が自動的に流通不能の状態
に処理されるようにした点にある。

したがって、軽量・小型化して容易に自動現金取扱機な
どに適用できるものであって、たとえキャッシュボック
スが破損されることがあっても、その紙幣の流通は阻止
させつるものであるから、防犯効果もきわめて高く、ユ
ーザの不安を一挙に解消しつるものが得られたものであ
る。

〔実施例］ 次にこの考案の内容について、その実施例を示す図面に
基づいて説明する。

この実施例のキャッシュボックスの王たる特徴点は、現
金取扱処理機などにカートリッヂ状に装填自在であり、
不正手段によって無理に開放して収容された紙幣を取得
しようとすると、特殊インキによって紙幣が汚損され、
流通不能なものになるよう自動処理できるようになした
点である。

第１図乃至第３図に示す第１の実施例におけるキャッシ
ュボックス上は、略直方体状をなし、第２図および第７
図にみるように紙幣Ｃを竪状に整列させ、付勢手段Ｐに
よって前方に付勢させるようにした筐体２に、螺番Ｈに
よって開閉自在に蓋体３を枢着し、施錠手段りによって
これを開放不能に閉止できるようにすると共に、筺体２
の前壁２Ａには紙幣を繰り出すフリクションローラーＲ
の係合孔２Ｂを開設し、前記蓋体３の前方には紙幣Ｃの
繰り出し細孔Ｓを開設したものであって、自動現金処理
機りへその挿入孔Ｄ′から矢印■′力方向挿着脱自在と
なしたものである。

次に、このキャッシュボックス１の内部構造について説
明する。

蝶番Ｈによって筐体２の長平方向に関して開閉自在に枢
着した蓋体３の中間壁３１と後壁３１’間に略し字状の
揺動杆４の軸支部４１を、ベアリング４５によって傾動
可能に枢着し、その中央部４２には多数の針杆４３をそ
の軸通端を上向きとなして並設する一方、当該揺動杆４
の平行部４４の一方の開放端が別途中間壁３１上に内向
きに突設した係止ピン５に係合しつるよう、バネ６を蓋
体３の頂壁３２と当該平行部４４の間に縮設したもので
あり、更に、この針杆４３に対向状にして頂壁３２の内
面には、紙幣Ｃを汚損処理しつる特殊インクを封入した
インクバッグ７を固定枠８によって添設したものである
。

次に、筐体２と蓋体３との施錠手段りについて説明する
。

施錠子Ｌｌについては、各種の形式の錠手段が採用可能
であるが、この実施例ではロータリタイプのものを採用
しており、筐体２の側壁２１上にこの施錠子Ｌｌを装着
しており、キＫによって回動される軸Ｌ２にロック杆Ｌ
３を連結し、その係合部Ｌ３’を前記係止ピン５の突子
５Ａに係脱自在となしたものである。

またこの係止ピン５については、その中間部分に弱体部
５Ｂを形成したものであって、所定以上の強大なモーメ
ントが付与されると、当該弱体部５Ｂが破断されてしま
うように構成されている。

次にその作用について説明する。

（１）正当使用の場合 正当使用とは、たとえばキーＫによって施錠手段りを解
錠させ、その施錠子Ｌ′の内端に設けたロック杆Ｌ３を
第２図矢印■に示すように蝶番Ｈを支声、として蓋体３
を解放し、筐体２内に所望の紙幣Ｃを装填し再び蓋体３
を閉じて、施錠子Ｌ′をキーＫにより駆動して、ロック
杆Ｌ３を反時計方向に旋回させ、第２図示のように施錠
手段りを鎖錠させて、紙幣Ｃの紛失、盗難を防止しうる
ようにするものであり、この紙幣Ｃを収容したキャッシ
ュボックス１を、施錠子５９　Ｌにより蓋体３を開放不
能とした状態で挿入孔Ｄ′より自動現金処理機り内に矢
印方向■′に装填し、その前壁２Ａの係合孔２Ｂにフリ
クションローラーＲを部分的に挿入させるように配設す
るものであり、適宜現金処理機りからの指令により当該
フリクションローラーＲが間歇的に回動されると、付勢
手段ＰによってフリクションローラーＲに向って押圧さ
れた紙幣群の最前列の紙幣Ｃが一枚宛上向きに移動され
、案内枠Ｈを経由して細孔Ｓから繰り出されつるもので
あり、キャッシュボックス】内の紙幣Ｃが空になると、
これを適宜の報知手段（図示せず）によって通報させ、
操作員が押持杆Ｇを把持して、このキャッシュボックス
１を現金処理機りから矢印■方向に取り出し、紙幣Ｃの
補充をなしうるものである。

この説明によっても十分理解されるように、このような
正当使用の場合には、バネ６によって付勢されている揺
動杆４は、その平行部４４の尾端が係止ピン５によって
支持されでいるため、軸支部４１を支点として旋回され
ることなく不動であって、インクバッグ７は針杆４３に
よって破砕されることはなく、インクか紙幣Ｃを汚損さ
せるような不慮の事態は発生しないものである。

（２）不当使用の場合 次に、このキャッシュボックス上の不当使用について説
明する。

この場合の不当使用とは、キャッシュボックス上を不正
な用い方をすることを意味するのではなく、内部に紙幣
Ｃを格納する際もしくは、内部に格納された紙幣Ｃを取
り出す際にキーＫによって、施錠手段りを解錠して蓋体
３を開放する正当な手順に対し、これ以外の場合、たと
えば施錠手段りを破壊して蓋体３を開放するなどの行為
を意味するものである。

この例の場合において、第１図もしくは第２図にみるよ
うに施錠手段りにおける施錠子Ｌ′により、ロック杆Ｌ
３が実線の位置に配置され、突子５Ａにその係合部Ｌ３
’が係合している状態の所謂キャッシュボックスｌの筐
体２に蓋体３が閉止状態とされて施錠されている際に、
不当な手段、たとえば施錠手段りを破壊して蓋体３を無
理に開放させようと試みると、突子５Ａがロック杆Ｌ３
により係止されているため、係止ビン５には、矢印■方
向に示す強大なモーメントが作用し、遂には弱体部５Ｂ
が１えきれず、破断されてしまうこととなる。

この結果、平行部４４が解放され、軸支部４１を支、屯
として揺動杆４がバネ６の弾発力によって、第１図矢印
■方向に旋回され、針杆４３がインクバッグ７に軸通さ
れてこのバッグ７が破裂され、−挙にその内部からイン
キが暗出し、−１ｇの間に紙幣Ｃを汚損させてしまうも
のである。

これにより、紙幣Ｃは、窓口でも自動現金取引機におい
ても使用が不能なものと化するものである。

したがって、たとえばキャッシュボックス１の所望の個
処に 「このキャッシュボックスは、不当な手段により開放さ
れると、紙幣が自動的に使用不能となるように処置され
ておりま す。」 などの！告表示をしておけば、−層その防犯効果が発揮
されるものであると言える。

なお、この実施例においては、施錠手段りを破壊した場
合にインクにより紙幣Ｃが再使用不可能になるよう汚損
処理されるものについて、この発明の詳細な説明を試み
たものであるが、この発明の狙いとするところは、貴重
な紙幣Ｃの盗難を安全に未然防止することであって、不
当使用に際し、不当・不正手段により得た紙幣の使用を
不能とすれば足りるものである。

したがって、そのための具体的手段としては、この実施
例の他にも幾多の設計事例が容易に想定しつるものであ
る。

たとえば施錠手段に係わりなく、キャッシュボックスが
溶断などの手法で無理に開放された場合における紙弊Ｃ
の汚損処理については、第４図乃至第６図に示す第２の
実施例が挙げられる。

この実施例の特徴とするところは、キャッシュボックス
１の筺体２と蓋体３の内部の略全域に亘ってリード線ｐ
を埋設したものであって、施錠手段Ｌｘが不当手段によ
って開閉されるのではな（、当該施錠手段Ｌｘが鎖錠さ
れた状態で筐体２もしくは蓋体３が破壊された際には、
同時にリード線βが断線され、インクが噴出して、紙幣
Ｃを汚損処理しう−るものである。

即ち、筺体２と蓋体３とを、その長手方向に関する各後
端部で蝶番Ｈにより蝶着し、蓋体３内の揺動杆４の平行
部４４の後端を係止する掛止杆５０を第６図反時計方向
にバネ５１により付勢して蓋体３内に枢着５２し、この
掛止杆５０を時計方向に作動させつるようにソレノイド
Ｍ２をこれに連係させる一方、施錠手段Ｌｘによる蓋体
３の閉止・鎖錠の際に励磁されるソレノイドＭ、によっ
て開成されるスイッチＳ３により、ソレノイドＭ２を消
磁させうるようになしたものである。

この点の回路構成は、第６図示の通りであって、キーＫ
ｘにより９０度宛旋回されるカム体６０により同時に開
閉される第１スイツチＳ。

と第２スイツチＳ２を備えた第１の回路Ｃ，と第２の回
路Ｃ２で構成されており、第１の回路Ｃ１は、第１のス
イッチＳ１の開成により電源■１よりの電力によりソレ
ノイドＭ、を励磁させるように構成し、第２の回路Ｃ２
については、第２のスイッチＳ２を閉成し、第３のスイ
ッチＳ３が前記ソレノイドＭ、の情動により閉成された
際にのみ、電源■２よりの電力により、ソレノイドＭ２
が励磁されつるようになされており、殊に第１の回路Ｃ
１のリード線βを延長して、第４図において仮想線で示
すように筐体２と蓋体３内の略全面に亘って埋設したも
のである。なお、第２の実施例における前記以外の構成
については、第１の実施例と異なるところはないのでそ
の説明を割愛する。

次に、その作用については、以下の通りである。

ｆｌ）正当使用の場合 紙幣Ｃを整列させて内装した筐体２に蓋体３を閉止し、
蓋体３に設けたキーＫｘを閉止状態にすると、ロック杆
Ｌ３／が筐体２に突設したピン７０に係合して、蓋体３
をロックすると共に、カム体６０が第６図実線位置に配
置される。これにより、スイッチＳ１と８２とが５同時
に閉成され、ソレノイドＭ１が励磁されてスイッチＳ３
が開放されるため、ソレノイドＭ２は励磁されないこと
となり、掛止杆５０は第５図実線位置に止まり、紙幣Ｃ
がインクによって汚損されてしまうような事態は発生し
ない。

次に、紙幣Ｃを補給する必要が生じた際には、キーＫｘ
を解放すればロック杆Ｌｙがビン７０を解放するため、
蓋体３は自在に開放できるものであり、同時にカム体６
０が第６図点線位置に移動され、スイッチＳ、、Ｓ２を
開放する。

この結果、ソレノイドＭ、は情動されスイッチＳ３は閉
成されるが、スイッチＳ２は開放されるため、ソレノイ
ドＭ２は依然として情動されたままであって、紙幣Ｃは
汚損処理されることがないもので安全に紙幣Ｃの補給を
なしつるものである。

（２）不当使用の場合 次に、カム体６０が、第６図実線位置に存する状態、即
ち蓋体３が閉じられスイッチＳ８２が閉成されている状
態において、たとえばバーナもしくは機械切断手段を用
いて、筺体２もしくは蓋体３を破壊して、内部の紙幣Ｃ
を取り出そうとすると、リード線βがその位置において
切断され、即時にソレノイドＭ、への通電が遮断されて
該ソレノイドＭ１が情動され、スイッチＳ３が閉成され
るものであり、この際にも、スイッチＳ２は閉成されて
いるため、ソレノイドＭ２が励磁されることとなり、バ
ネ５１に抗して掛止杆５０が時計方向に旋回されて揺動
杆４の平行部４４を解放するため該揺動杆４が旋回し、
第１の実施例と同様にインクバッグ７が破壊されてイン
クが噴出し、紙幣Ｃを汚損させることとなるものである
。

以上、第１および第２の実施例にみるように、施錠手段
もしくは筐体あるいは蓋体を損壊させるなどの不当な手
段によってキャッシュボックス１内の紙幣Ｃを取り出そ
うとすると自動的に紙幣Ｃが汚損され、流通不能なもの
とされるものである。

なお、紙幣Ｃの汚損処理のためインクを供給する手段に
ついても、インクジェット方式を電気もしくは機械的手
段で発動させてインクを噴射するようなものも容易に設
計しつるものであり、またこの際使用されるインクの種
類について、可視的もしくは不可視的のもののいずれで
あっても、その汚損が確認しつる性質のものであればよ
いものであって、これらについては図示して説明するま
でもなく、当業者をもってすれば容易に相判しつる事柄
であるから、その詳細説明は割愛する。

［発明の効果１ 以上の説明によって十分に理解されるように、この発明
によれば、キャッシュボックス内に収納された紙幣を、
不当、違法の手段でこれを開放して取り出そうと試みる
と自動的に汚損処理され、その紙幣の再使用は不可能と
なってしまうものであるから、キャッシュボックスから
紙幣を窃盗するような犯罪行為の発生は、完全に未然防
止しつるところであり、その果たす効果は真に顕著であ
ると言える。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係るキャッシュボックスの第１実
施例の一部横断側面図、第２図は、その施錠手段を示す
一部縦断面図、第３図は、蓋体を開放した状態のキャッ
シュボックスの平面図、第４図は、第２実施例の蓋体を
開放した状態の平面図、第５図は、施錠手段の一部縦断
面図、第６図は、その電気回路図、第７図は、自動現金
処理機にキャッシュボックスを装填する状態の側面略図
である。 ｌ・・−キャッシュボックス ２−・・蓋体 ３・・・筐体 ４・−揺動杆 り、Ｌｘ・・−施錠手段 ５・−・係止ピン ７−・−インクバッグ ４３・−・針杆 Ｃ，Ｃ２・・・第１．第２回路 ５０−・・掛止杆 ６０・・・カム体 Ｍ、　　Ｍ２・−・ソレノイド β・・・リード線

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、自動現金処理機などに装填され、収容された紙幣を
   繰り出し使用しうるように構成されたキャッシュボック
   スにおいて、該キャッシュボックスが開錠などの正当な
   手段によることなく開放されると、その内部に収容され
   た紙幣を使用不能となるよう自動的に汚損させるように
   構成したキャッシュボックス。 ２、開錠などによる正当な手段以外の手段によってキャ
   ッシュボックスが開放されると、インク収容手段からイ
   ンクが噴出し、該インクにより紙幣を自動的に汚損させ
   るようにした請求項１記載のキャッシュボックス。