JPH049579A

JPH049579A - 生鮮植物類の輸送用コンテナ

Info

Publication number: JPH049579A
Application number: JP10904590A
Authority: JP
Inventors: Koji Nagata; 永田　晃司
Original assignee: Matsushita Refrigeration Co
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1990-04-25
Filing date: 1990-04-25
Publication date: 1992-01-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、野菜・花弁・果実等の生鮮植物類を新鮮な状
態で輸送する生鮮植物類の輸送用コンテナに関するもの
である。

従来の技術野菜・花弁・果実等の生鮮植物類を新鮮な状態で輸送す
る方法として、近年、特開昭６４−７０３８６号公報の
ように、真空冷却装置と、ガス選択性透過膜を有するコ
ンテナを用いた生鮮植物類の輸送方法が提案されている
。

以上図面を参照しながら、上述した従来提案されている
生鮮植物類の輸送用コンテナ及びそのコンテナを用いた
輸送方法の一例について説明する。

第２図は、従来提案されている生鮮植物類の輸送方法を
示す模式図である。１は生鮮植物類の収穫端に分散配置
された複数個の真空容器、２は真空冷却装置３を搭載し
て各真空容器１を巡回する自動車を示す。該真空容器１
は、第３図に示したように、排気パルプ４を設けた排気
口５と開閉扉６及び生鮮植物類の呼吸抑制用ガスのガス
導入ロアを備え、該排気口６には自動車２へ搭載した真
空冷却装置３の接続口８が接続され、前記開閉扉６を開
閉して輸送用コンテナ９が出し入れされる。

また、ガス導入ロアにはパルプ１０に、１０ｂ。

１０ｃを介して炭酸ガスボンベ１１と窒素ガスボンベ１
２とが接続され、パルプ１０ａを開くと共にパルプ１０
ｂ、１０ｃの開度を調整することにより炭酸ガスと窒素
ガスの任意の混合比の混合ガスが真空容器１内に導入さ
れるようになっている。

前記真空冷却装置３は接続口８に接続したコールドトラ
ップ１３と該トラツプ１３にバルブ１４を介して接続し
た真空ポンプ１６を備え、バッテリー等の動力源１６に
よりコールドトラップ１３の熱交換器１７へ冷媒を循環
させる冷凍機１８と真空ポンプ１５とを駆動するように
なっている。また、１９はコールドトラップ１３のドレ
ン弁である。前記輸送用コンテナ９は、ポリエチレン等
のガス選択性透過膜２ｏを張った通気口２１と開閉扉２
２を有している。次に動作を説明する。

複数個の真空容器１と輸送用コンテナ９を生鮮植物類の
収穫地に必要な個数だけ配置しておき、野菜・果実等が
収穫されると箱詰めして輸送用コンテナ内に収める。真
空冷却装置３を搭載した自動車２が真空容器１に巡回し
て来ると、真空冷却装置３を真空容器１の排気口６へ接
続すると共に生鮮植物類を収めた輸送用コンテナ９を真
空容器１に収容し、真空ポンプ１５とコールドトラップ
１３を順次作動させる。これにより真空容器１及びコン
テナ９の内部が真空化され、生鮮植物類を老化・熟成さ
せるエチレンガスが排除されると共に生鮮植物類から水
分が蒸発して低温化し、真空冷却される。この真空冷却
後、真空容器１内へ１１■記ガス導入ロアから炭酸ガス
と窒素ガスの任意の混合比の混合ガスを導入して大気圧
とし、前記コンテナ９を常温或いは低温で輸送する。こ
の輸送中は、コンテナ９の通気口２１に設けられたガス
選択性透過膜２０の作用により、前記コンテナ９内部の
炭酸ガスを排出すると共に外部の酸素を導入し、該コン
テナ９内の炭酸ガス濃度を一定に保つので、輸送中に生
鮮植物類に炭酸ガス障害を起こすことなく鮮度を保持し
たまま市場へ輸送出来る、というものであった。

発明が解決しようとする課題しかしながら上記のような構成及び方法では、輸送用コ
ンテナ９に冷却装置がない為、低温輸送をするのに別に
低温輸送車が必要となる。また、前記輸送用コンテナ９
は密閉系であり、通気口２１に設けたガス選択性透過膜
２０はコンテナ９内に導入した炭酸ガヌと窒素ガスの任
意の混合比の混合ガスを一定に保ってＣＡ　（ｃｏｎｔ
ｒｏｌｌｅｄａｔｍｏｓｐｈｅｒｅ　）貯蔵状態とする
ものであるから、水蒸気透過性が悪く、野菜類を収納し
た時は前記コンテナ９内は過湿状態となり、収納した段
ボール箱が水濡れによｐ軟弱になったり、アスパラガス
やシュンギクなど水濡れに弱い葉茎菜類はムレが生じて
品質が低下する。従来提案されている生鮮植物類の輸送
用コンテナ及び輸送方法には上記の課題がちった。

本発明は上記課題に鑑み、輸送用コンテナに冷却機能を
もたせ、低温輸送をするのに特別な低温輸送車を必要と
せず、また、野菜類から蒸散してくる水蒸気を適度に逃
がしてコンテナ内を野菜に適した湿度に保ち、且つ清水
等の液体を噴霧してしおれた生鮮植物類を蘇生させるこ
とにより野菜・花卉・果実等の生鮮植物類を品質低下さ
せることなく輸送すゐことを目的とするものである。

課題を解決するための手段上記課題を解決するために本発明の生鮮植物類の輸送用
コンテナは、二重構造をした断熱箱内の内箱と断熱箱で
形成される空間の上部空間に蓄冷材を配設し、内箱の天
面に透湿膜を有する通気口を配設し、更に内箱空間内に
液体噴霧装置を設けたものである。

作　　　用本発明は上記した構成により、コンテナ内に野菜等の生
鮮植物類が収納された時、まず液体噴霧装置で清水ある
いはミネラル分を含んだ鮮度保持液等の液体を噴霧して
生鮮植物類を蘇生させ、蓄冷剤により内箱内部を周囲か
ら間接的に冷却するとともに、内箱の内部と外部空間の
水蒸気分圧差を利用して、内箱に設けた透湿膜を有する
通気口を通して野菜等から蒸散してくる余分な水蒸気を
徐々に透過することにより内箱内部を適度な湿度に保持
して、野菜等の軟弱な生鮮植物類を簡便に鮮度を保持し
たまま輸送することが出来るようにするものである。

実施例以下本発明の一実施例の生鮮植物類の輸送用コンテナに
ついて、図面を参照しながら説明する。

第１図は、本発明の生鮮植物類の輸送用コンテナ２３の
断面図を示すもので、２４は断熱箱、２６は内箱、２５
ａは細孔２ｓｂを有する内箱２６の底板２６は断熱箱の
天面に配置された蓄冷材、２７は透湿膜モジュールであ
る。前記断熱箱２４はヌテンレヌ製のバネ）Ｖ　２４　
ａとこのノくネ／Ｌ／２４＆の中空部に硬質ウレタンを
注入発泡された断熱材２４ｂからなり、前記内箱２５の
天面は平板状の膜モジューＡ／２７を有する。該膜モジ
ュー１ｖ２７はポリジメチルシロキサン等の薄膜からな
る透湿膜２７＆とこれを支持する開孔を有するブラヌチ
ック製の平板２７ｂからなる。また、２８は冷気を内箱
２６の周囲に循環させるためのファン、２９はドレン穴
、２９ａはドレン穴をふさいでいるドレンキャップ、３
ｏはステンレヌ製のノくネ＃３０ａとウレタン発泡断熱
材３０ｂよυなるドア、３１はハンドルで、３２はフｒ
”−クリットのフォーク挿入孔３２ａを有する台枠であ
る。更に、３３は前記ドア３０の内側に取付けられた液
体噴霧装置、３３ａは前記液体噴霧装置のタイマー制御
の駆動部である。尚、前記蓄冷材２６は、着脱自由で、
該輸送用コンテナ２３を使用する前に冷凍庫（図示しな
い）であらかじめ凍結させてコンテナ１内に装着するも
のである。

以上の様な構成であるから、前記輸送用コンテナ２３内
に収穫された生鮮植物類Ａが収納されると、まず液体噴
霧装置３３を駆動部３３ａを操作して駆動させてから前
記ドアを閉めると、前記内箱２５内に清水あるいはカル
シウム、マグネシウムなどのミネラル物質を含んだ鮮度
保持液（例えばダイキョー社製バイオ液体「ＣＬＭ−２
８９Ｊ）等が所定時間噴霧され、しおれた野菜等も生き
生きと蘇生される。そして飽和湿度以上の水分は、前記
内箱２５の天面に設けられた膜モジュール２７から、水
蒸気分圧差によシ徐々に冷却源となる凍結された蓄冷材
２６側へ透湿してゆき、前記内箱２５内は野菜等の生鮮
植物類Ａに適した高湿度（８０〜９０％ＲＨ）に保つこ
とが出来る。但し、この高湿度を維持する為、前記内箱
２５の底板２５ａに設けた水抜き用の細孔２ｓｂは約１
φにするとよい。また、上述のように飽和湿度以上の水
分は膜モジュール２７から抜けていくので、内箱２５天
面に結露水が付着することがなく、単純に密閉容器とし
た場合に生じる結露水の滴下によるホウレン草やアスパ
ラガス等の軟弱生鮮植物類のムレによる損傷を防ぐこと
ができる。更に、前記輸送用コンテナ２３は二重構造で
、冷気が内箱２６内に直接進入することなく間接的に生
鮮植物類Ａを冷却することができるので、乾燥させるこ
となく新鮮な状態で輸送することができる。

尚、前記液体噴霧装置３３の別の使い方として、鮮度保
持液のかわシに殺菌前を薄めた水溶液を使用すれば、前
記輸送用コンテナ２３の殺菌清掃に利用出来、コンテナ
２３の衛生性を向上することが出来る。従って、前記輸
送用コンテナ２３は、従来提案されている輸送用コンテ
ナ９による輸送方法のような低温輸送用の特別なトラッ
クは不用で、普通のトラックで簡単に輸送でき、従来方
法のように真空容器１や真空冷却装置３が不用なので低
コストで輸送することが出来る。現在、予冷の必要な生
鮮植物類（アスパラガスやレタヌ、ホウレン草など）の
産地では産地に真空予冷装置や差圧予冷装置を設置して
いるところが多く、予冷後の生鮮植物類を前記輸送用コ
ンテナ２３で輸送すればより鮮度よく輸送することがで
きる。尚、前記透湿膜２７ａは水蒸気をよく通すのに対
して、従来例のガク選択性透過膜２ｏばＣＡ貯蔵雰囲気
とするための膜材料を使用（ポリエチレン等）するため
に水蒸気透過性は一般に前記透湿膜２７ａよりもかなり
悪いものである。よって従来例では高湿度になシすぎて
ムレが生ずるが、前記輸送用コンテナ２３は従来よりム
レがなく生鮮植物類の鮮度が保てる。また、産地から市
場までの生鮮植物類のトラックによる輸送はほとんど２
４時間以内であシ、この程度の輸送期間内なら、ＣＡ貯
蔵雰囲気の効果より適温適湿に保つことの方が寄与率が
高いので、従来例のように高価な装置で真空冷却してか
ら炭酸ガヌや窒素ガスを導入してＣＡ雰囲気とし々くて
も、前記輸送用コンテナ２３で安価に輸送することがで
きる。

尚、前記透湿膜２７ａは、ポリアルキルメチルシロキサ
ンやポリアミノ酸ウレタンの薄膜でもよい。

発明の効果以上のように本発明の生鮮植物類の輸送用コンテナは、
開閉扉を有する断熱箱で構成され、断熱箱内を二重構造
とする扉側前面が開放された内箱を有し、前記断熱箱と
内箱で形成される上部空間に蓄冷材を配設し、前記内箱
の天面にポリジメチルシロキサン等の薄膜からなる透湿
膜を有する膜モジュールを配設し、更に前記内箱空間内
に液体噴霧装置を設けたものであるから、コンテナ内を
低温で適度な高湿度に保つと共に、清水あるいは鮮度保
持液等の液体の噴霧によりしおれた野菜等も生き生きと
蘇生させることが呂来るので、生鮮植物類特にホウレン
草等の軟弱生鮮植物類を新鮮な状態で輸送できる。また
、比較的簡便で安価な輸送を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の生鮮植物類の輸送用コンテナを示す断
面図、第２図は従来の生鮮植物類の輸送方法を示す概略
図、第３図は従来の実施例の作動状態を示す断面図であ
る。２３・・・・・・輸送用コンテナ、２４・・・・・・断
熱箱、２６・・・・・・内箱、２６・・・・・・蓄冷材
、２７・・・・・・膜モジュール、２７ａ・・・・・・
透湿膜、３３・・・・・・液体噴霧装置。代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名１図輛　良断　熱閂［６１１Ｉｔ遁　温清　怜用コンテナ稙箱打ジュール噴４　弯　装　置第２図！窮　３　図

Claims

【特許請求の範囲】

開閉扉を有する断熱箱で構成され、断熱箱内を二重構造
とする扉側前面が開放された内箱を有し、前記断熱箱と
内箱で形成される上部空間に蓄冷材を配設し、前記内箱
の天面にポリジメチルシロキサン等の薄膜からなる透湿
膜を有する膜モジュールを配設し、更に前記内箱空間内
に液体噴霧装置を設けた生鮮植物類の輸送用コンテナ。