JPH0495401A - 有極型誘電体フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、共振器孔を有する誘電体ブロックからなる有
極型誘電体フィルタに関する。

〈従来の技術〉 従来から、有極型フィルタとして第８図の等価回路図に
示すものがある。この有極型フィルタは、計４つの共振
素子Ａ、−Ａ４を有している。そして、初段および最終
段の共振素子Ａ、、Ａ４には外部回路（図示せず）結合
用のＱｅ容量Ｃ，、Ｃ，が接続されているとともに、初
段および最終段の共振素子Ａ、、Ａ、と、これらに隣接
する共振素子Ａ、、Ａ。

との間には有極容量Ｃｘ、Ｃｓが設けられている。

上記等価回路を構成する有極型フィルタとしては第７図
の分解斜視図に示す有極型誘電体フィルタ４０がある。

すなわち、この有極型誘電体フィルタ４０はセラミック
等の誘電体材料からなる誘電体ブロック４１を備えてい
る。この誘電体ブロック４１は、短絡側端面４２、開放
側端面４３を有し、これら両端面４２．４３間に貫通孔
からなる共振器孔４４ａ〜４４ｄが互いに並列に形成さ
れている。各共振器孔４４ａ、・・・の内周面には内導
体４５が形成されており、また、誘電体ブロック４Ｉ側
面全周には外導体４６が形成されている。

短絡側端面４３には、内導体４５と外導体４６とを短絡
する短絡電極膜（図示せず）が形成されている。これに
よって共振器孔４４ａ〜４４ｄ毎に共振素子Ａ、〜Ａ４
が構成されている。なお、共振器孔４４ａ〜４４ｄの間
には、各共振素子Ａ１〜Ａ４を結合するための結合孔４
７．・・・が形成されている。

この誘電体ブロック４１に樹脂ピン４８、配線基板４９
、および金属ケース５０が取り付けられている。

樹脂ピン４８は、金属ピン５１を樹脂で被覆して構成さ
れており、入出力用と有極用とがある。

入出力用樹脂ピン４８ａは初段および最終段の共振器孔
４４ａ、４４ｄに、有極用樹脂ピン４８ｂは中間段の共
振器孔４４ｂ、４４ｃにそれぞれ開放側端面４３から挿
入されている。これにより、入出力用樹脂ビン４８ａの
金属ピン５１と初段および最終段の共振器孔４４ａ、４
４ｄの内導体４５．４５とはＱｅ容量Ｃ，、Ｃ，によっ
て電気的に結合され、有極用樹脂ピン４８ｂ　、４８ｂ
の金属ピン５１．５１と中間段の共振器孔４４ｂ、４４
ｃの内導体４５．４５とは有極容１１Ｃ，，Ｃ，によっ
て電気的に結合されている。

配線基板４９はスルーポール５２を介して各樹脂ピン４
８ａ、４８ｂの金属ピン５Ｉ先端に接続固定されている
。スルーホール５２間には配線パターン５３が形成され
ている。この配線パターン５３によって入出力用樹脂ビ
ン４８ａと隣接する有極用樹脂ピン４８ｂとは接続され
ている。

さらに、アース接続用および電磁界エネルギー漏れ防止
のための金属ケース５０が開放側端面４３側から誘電体
ブロック４１に嵌着されている。

配線基板４９と金属ケース５０との間には絶線用シート
５４が介装されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、上記の有極型誘電体フィルタ４０では、外部
回路との結合用、および有極容量結合用として入出力用
、有極用の樹脂ピン４８ａ　、４８ｂと配線基板４９と
が必要であり、そのため、部品点数が増加してコストが
上がるという問題があった。

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、コ
ストの低減を図ることができる有極型誘電体フィルタを
提供することを目的としている。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上記目的を達成するために、誘電体ブロック
の短絡側端面から対向端面に向がって有底状に設けられ
、かつ互いに並列に配置された少なくとも３つの共振器
孔と、共振器孔の内面に形成された内導体と、誘電体ブ
台ツクの側面に形成された外導体と、短絡側端面上にｔ
成されて内導体、外導体を短絡する短絡電極膜とを備え
、前記対向端面上には、初段および最終段の共振器孔と
対向する位置に入出力電極が設けられるとともに、中間
段の共振器孔のうちの少なくとも一つと対向する位置に
有極電極が形成されており、有極電極どうし、もしくは
有極電極と入出力電極とが電気的に接続されており、以
上のものから誘電体フィルタを構成した。

〈作用〉 上記構成によれば、入出力用電極および有極電極とこれ
らに対向する共振器孔の内導体とは誘電体ブロックを介
して容量結合することになる。そのため、この容量が外
部回路との接続容量および有極容量となる。

〈実施例〉 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて、詳細に説
明する。第１図は、本発明の一実施例の斜視図、第２図
はその断面図である。

この有極型誘電体フィルタｌは、セラミック等の誘電体
材料からなる誘電体ブロック２を備えており、第２図中
、上側の端面が短絡側端面３とされている。そして、短
絡側端面３から対抗端面４に向かって有底状の共振器孔
５８〜５ｅが設けられている。各共振器孔５ａ〜５ｅは
、互いに並列に配置されている。各共振器孔５ａ〜５ｅ
の内周面全面には内導体６が形成されている。誘電体ブ
ロック２の側面全周には外導体７が形成されている。ま
た、短絡側端面３には、内導体６と外導体７とを短絡す
る短絡電極膜８か形成されている。

これによって共振器孔５ａ〜５ｅ毎に計五つの共振素子
Ａ、〜Ａ、が構成されている。なお、各共振器孔５８〜
５ｅの間には、共振素子Ａ、−Ａ５を結合させるスリッ
ト９．・・か形成されている。

一方、対向端面４には、入出力電極１０ａ　、１ｏｂ、
有極電極１１ａ、Ｉｌｂ、およびアース電極１２か形成
されている。すなわち、入出力電極１０ａ　、Ｉ　Ｏｂ
は、それぞれ初段、および最終段の共振器孔５ａ　、５
ｅと対向する位置に形成されている。入出力電極Ｉ　Ｄ
ａ　、Ｉ　Ｏｂは、その端部１４か長手側側面（第１図
では下側の側面）まで延出形成されている。

有極電極１１ａ　、Ｉ　ｌｂは、共振器孔５ａ　、５ｅ
の隣接共振器孔５ｂ　、５ｄと対向する位置にそれぞれ
形成されている。そして、これら有極電極１１ａ　、１
　ｌｂと、入出力電極１０ａ　、１０ｂとはライン電極
１３．１３によって接続されている。

アース劃１２は、対向端面４上において上記した電極１
０ａ、１０ｂ、ｌｌａ、１１ｂ、１３と電気的に離間さ
れて形成されている。そして、対向端面４は、これら電
極１０ａ、１０ｂ、ｌｌａ。

１　ｌｂ　、１２，１３．１３によってほぼ被覆されて
いる。

上記有極型誘電体フィルタ１においては、共振器孔５ａ
　、５ｅの内導体６と入出力電極１０ａ、１０ｂとが誘
電体ブロック２を介して容量結合し、これら容量Ｃ，，
Ｃ，が外部回路結合用のＱｅ容量となっている。

また、有極電極１１ａ　、１　ｌｂは、共振器孔５ｂ　
、５ｄの内導体６と誘電体ブロック２を介して容量結合
する。そして、これら容量Ｃｔ　、　Ｃ３が有極容量と
なり、共振器孔５ａ、５ｂ問および５ｄ５ｅ間は有極容
量結合する。この有極型誘電体フィルタ】の等価回路図
は第３図に示されている。

この有極型誘電体フィルタ１は、第１図に示すように、
配線基板２０上に接続される。すなわち、入出力電極］
　Ｏａ　、１０ｂと外導体７とを入出カバターン２１．
２１とアースパターン２２とに対向させて誘電体フィル
タｌが配線基板２０上に載置される。そして、入出力電
極１０ａ　、Ｉ　Ｏｂと入出カバターン２１、および外
導体７とアースパターン２２とか半田付けされる。

このように、本実施例では、誘電体フィルタＩを配線基
板２０上に直接載置して接続できる、つまり表面実装す
ることかできる。さらに、対向端面４が入出力電極１０
ａ、１０ｂ、・・−等によってほぼ覆われているので電
磁界エネルギーの漏れもない。そのため、従来のような
金属ケース５０を用いる必要がなくなって、部品点数が
より削減されている。

さらに、本実施例の場合、入出力電極１０ａ。

１０ｂは側面部まで延出形成されており、誘電体フィル
タｌと外部回路との接続はりフロー半田付けによって行
うことができ、接続作業がより簡単になっている。

また、本実施例の場合、各共振素子Ａ、−Ａ、の結合は
、短絡側端面３に形成されたスリット９によって行われ
ている。スリット９は、その構造上、その内面に短絡電
極膜８と同様の金属膜を形成してもよい。そのため、本
実施例の誘電体ブロック２の外表面は、アース電極１２
や短絡電極膜８等の金属膜によってほぼ全面に渡って被
覆してもよくなり、これら電極形成がメツキ化できて、
製造がさらにより簡単になっている。

上記有極型誘電体フィルタＩにおける各共振器孔５ａ・
の調整（Ｑｅ容量、有極容量、ストレー容量等の調整）
は、入出力電極１０ａ　、ｌ　Ｏｂ　。

有極電極１１ａ　、１　ｌｂおよびアース電極１２を微
少に削り取ることによって行われる。

ところで、上記実施例においては、有極電極ｌｌａ　、
１　ｌｂと入出力電極１０ａ　、Ｉ　Ｏｂとをライン電
極１３．１３によって接続していたが、第４図、第５図
に示すように、絶縁リードによって接続した実施例も考
えられる。

この有極型誘電体フィルタ３０の対向端面４上には前記
実施例と同様の位置に入出力電極１０ａ。

１０ｂ、有極電極１１ａ　、Ｉ　ｌｂ　、アース電極１
２が形成されている。そして、有極電極１１ａ　。

１１ｂ間がセミリジットケーブルＳによって接続されて
いる。なお、本実施例において、前記実施例と同一ない
し同様の部分には同一の符号を付している。

この有極型誘電体フィルタ３０においては、共振器孔５
ａ　、５ｅと入出力電極１０ａ　、Ｉ　Ｏｂとの間に外
部回路結合用のＱｅ容量Ｃ，、Ｃ，が生じるとともに、
有極電極１１ａ　、１　ｌｂと共振器孔５ｂ　、５ｄの
内導体６との間には有極容量Ｃｘ　、　Ｃ３が生じる。

有極電極１１ａ　、１　ｌｂとはセミリジットケーブル
Ｓによって接続されているので、共振器孔５ｂと５ｄと
は有極容量結合することになる。

この有極型誘電体フィルタ３０の等価回路図は第６図に
示されている。

なお、本実施例の場合、スリット９を仮想線に示すよう
に、対向端面４側に形成することもできる。

上記各実施例においては、スリット９によって共振素子
Ａ　１．Ａ　ｔ・・・を結合させた有極型誘電体フィル
タｌ、３０において実施したものであったが、結合孔に
よって共振素子Ａ　、、Ａ　、、・・・を結合させた有
極型誘電体フィルタにおいても実施できることはいうま
でもない。

さらに、上記各実施例においては、共振器孔５ａ、・・
・を五つ有する有極型誘電体フィルタ１．３０において
実施したものであったが、これに限るわけではなく、有
極型の誘電体フィルタであれば実施できることはいうま
でもない。

〈発明の効果〉 以上のように、本発明によれば、入出力用電極および有
極用電極と共振器孔の内導体との間に発生する誘電体ブ
ロックの内部容量を外部回路との結合容量および有極容
量とすることができた。そのため、従来のような容量結
合用の樹脂ピンや配線基板といった別部品を必要としな
くなり、その分部品点数が削減されて、有極型誘電体フ
ィルタを安価に製造することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例に係り、第１図
は斜視図、第２図は断面図、第３図は等価回路図である
。第４図ないし第６図は本発明の第２の実施例に係り、
第４図は斜視図、第５図は断面図、第６図は等価回路図
である。第７図ないし第８図は従来例に係り、第７図は
分解斜視図、第８図は等価回路図である。 ｌ・・・誘電体フィルタ ２・・・誘電体ブロック ３・・・短絡側端面 ４・・・対向端面 ５ａ〜５ｅ・・・共振器孔 ６・・・内導体 ７・・・外導体 ８・・・短絡電極膜 １０ａ　、１０ｂ・・・入出力電極 １１ａ　、ｌ　ｌｂ　・有極電極

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）誘電体ブロック（２）の短絡側端面（３）から対
   向端面（４）に向かって有底状に設けられ、かつ互いに
   並列に配置された少なくとも３つの共振器孔（５ａ〜５
   ｅ）と、 共振器孔（５ａ〜５ｅ）の内面に形成された内導体（６
   ）と、 誘電体ブロック（２）の側面に形成された外導体（７）
   と、 短絡側端面（３）上に形成されて内導体（６）外導体（
   ７）を短絡する短絡電極膜（８）とを備え、 前記対向端面（４）上には、初段および最終段の共振器
   孔（５ａ，５ｅ）と対向する位置に入出力電極（１０ａ
   ，１０ｂ）が設けられるとともに、中間段の共振器孔（
   ５ｂ，５ｃ，５ｄ）のうちの少なくとも一つと対向する
   位置に有極電極（１１ａ，１１ｂ）が形成されており、
   この有極電極（１１ａ，１１ｂ）どうし、もしくは有極
   電極（１１ａ，１１ｂ）と入出力電極（１０ａ，１０ｂ
   ）とが電気的に接続されていることを特徴とする有極型
   誘電体フィルタ。