JPH0495087A - ケトパントラクトンの製造方法 - Google Patents

ケトパントラクトンの製造方法

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JPH0495087A
JPH0495087A JP21220190A JP21220190A JPH0495087A JP H0495087 A JPH0495087 A JP H0495087A JP 21220190 A JP21220190 A JP 21220190A JP 21220190 A JP21220190 A JP 21220190A JP H0495087 A JPH0495087 A JP H0495087A
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JP
Japan
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pantolactone
ketopantolactone
reaction
manganese dioxide
oxidation
Prior art date
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Pending
Application number
JP21220190A
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English (en)
Inventor
Noritaka Kuroda
黒田 典孝
Kenichi Kashiwa
柏 謙一
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はパントラクトン(ジヒドロ−3−一ヒドロキシ
ー4,4−ジメチル−2(3H)−フラノン)を酸化し
てケトパントラクトン(ジヒドロ−4゜4−ジメチル−
2,3−フランジオン)を製造する際に、二酸化マンガ
ンを用いて酸化反応をおこなう新規な製造法に関するも
のである。
従来の技術 ケトパントラクトンは光学活性な[)−(−)−パント
ラクトンを得るための重要な中間物質であり、D −(
−)−パントラクトンは、生体内の重要な成分であるパ
ントテン酸、パンテチン、 Coenzya+e Aな
どに誘導されることは良く知られている。
従来、パントラクトンを酸化してケトパントラクトンを
製造する方法としては; (イ)四酢酸鉛による酸化(S、 H,Lipton、
 F、 M。
Strong、  J、  Am、Chem、  So
c、、  7↓、2364(1949))。
(ロ)N−ブロモコハク酸イミドによる酸化(M、 G
Champetier、 C,R,Acad、 Sc、
  Paris(C)、  262.1891(196
6))。
(ハ)クロム酸化(0,Nagaseら、  CheI
Il、  Pharm、  Bu+t、、17(2)、
398(1969))。
(ニ)ルテニウムあるいはパラジウム触媒存在下。
酸素または酸素含有ガスを用いた酸化(特開昭58−1
26880)。
(ホ)バナジウム酸化物あるいはモリブデン酸化物の存
在下、酸素または酸素含有ガスを用いた酸化(特開昭5
8−148872)。
(へ)ルテニウム触媒存在下、ヒドロベルオ牛シト化合
物を用いた酸化(特公平1−40022)などが知られ
ている。
しかし、いずれも高価な試薬を必要としたり、収率が低
いことなどからとうてい工業的に有利な方法とは言えな
い。
また、特開昭54−160363では、この酸化を固形
の次亜塩素酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩を用い
て有機相中にて行なう方法が記載され、有利にケトパン
トラクトンを製造できるとされている。
しかし、固形の次亜塩素酸塩、例えば、次亜塩素酸カル
シウムを酸化剤として使用することは、真空中乾燥予備
処理(60〜70℃、24h)が必要であったり、酸化
剤に炭酸カルシウムや塩化ナトリウムなどの夾雑物が含
まれていることにより、ケトパントラクトンの収率が低
下するなど、工業的方法のためには不満足である。
また、この改良法として、特開昭59−106480で
は、この酸化を有機溶媒中、塩素と粉末の酸化カルシウ
ムを用いて行なっているが、この方法では塩素自身がパ
ントラクトンの酸化に関与し、その結果、副生成物が多
くできてしまって良い方法とは言い難い。
更に、特開昭54−88257には臭素を用いて反応を
行う方法が記載されているか、この方法では反応の再現
性がなかったり、反応時間が長いなどの欠点がある。
また、特開昭59−27882にはこの酸化を臭素と少
量の水を用いて行なう方法が記載されているが、この反
応では臭化水素の回収か困難であり、高価な臭素の再利
用も困難となる。
また、反応に再現性がなく、遅い時には24時間加熱還
流を続けても臭素の赤色が消えず、未反応のパントラク
トンを検出する場合も有る。
これらの改良法としては、特開昭59−106479で
は臭素を少量にし、廉価な塩素を当量近く代替してパン
トラクトンの酸化を行ない、良好な収率を上げたと記載
しているが、この方法について本発明者らが追試したと
ころ、やはり塩素が反応系内に存在するため、副生成物
が多く産出し、良好な収率は得られなかった。
発明が解決しようとする課題 上記の従来法の欠点を克服し、容易に、また副反応を抑
えて高収率で目的のケトパントラクトンを得る製造方法
の開発が望まれている。
課題を解決するための手段 本発明者らは、二酸化マンガンを用いて、パントラクト
ンを酸化することにより、ケトパントラクトンが安全に
かつ高収率で得られることを知見し、本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明はパントラクトンを二酸化マンガンで酸化
することを特徴とするケトパントラクトンの製造方法で
ある。
本発明の製造方法は、反応を有機溶媒中でおこなうこと
ができ、加水分解などで変化しやすいラクトン環構造を
もつパントラクトンの酸化には、大変好都合な条件を満
たしている。
本発明に用いる二酸化マンガンは、市販のものを用いる
ことが可能であり、特に制限されるものではない。
その使用量はパントラクトンに対し1〜10当量好まし
くは5〜8当量用いる。
この二酸化マンガンが有機溶媒中に分散された不均一系
にて酸化反応は行われるが、この際の反応溶媒としては
例えば、ベンゼン、エーテル、クロロホルム、アセトン
、石油エーテル、 四I化炭素、アセトニトリルなど酸
化に関与しない不活性溶媒なら何でも使用することが可
能である。また、本反応では副生ずる水を積極的に除去
する操作、例えば、共沸脱水やモレキュラシーブ処理な
どに付すことにより、反応時間や収率なども良好にする
ことかできる。
通常、反応は溶媒の沸点付近で加熱還流により行われる
反応時間は通常、3〜IO時間、好ましくは5〜8時間
である。
得うれたケトパントラクトンは反応液を濃縮。
洗浄、乾燥や再結晶することにより容易に取り出すこと
ができる。該再結晶に使用される溶媒としては水、イソ
プロピルエーテルなどのエーテル系溶媒や四塩化炭素な
どが挙げられる。
また、本発明の反応終了後に生成するマンガンの低原子
価物(MnIIやMnn1[なと)は回収し、安価な酸
化剤にて再生できる可能性がある。
発明の効果 本発明の製造方法によれば、二酸化マンガンを使用する
ため、工業的規模でも安全に生産可能である。
また、原料物質であるパントラクトンか開環・分解する
ような厳しい条件下で反応する必要がな(、高収率で目
的のケトパントラクトンを得ることができる。
実施例 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
[実施例1] パントラクトン13.0g(0,1mol)を、ベンゼ
ン200−に溶解し、市販の二酸化マンガン69゜6 
g(0、8mol)を加えて、加熱還流を7時間おこな
った。
反応終了後、黒色のマンガン酸化物をろ去し、ろ液を留
去することによりケトパントラクトン12.5g(97
,5%)を得た。
[実施例2] パントラクトン13.0g(0,1mol)を、ベンセ
ン200dに溶解し、市販の二酸化マンガン52゜2 
g(0,6111ol)を加えて、加熱還流を7時間お
こなった。この間に、モレキュラシーブ3A(和光純薬
社製)20gを用いて、共沸脱水操作を行った。
反応終了後、黒色のマンガン酸化物をろ去し、ろ液を留
去することによりケトパントラクトン11.8(91,
9%)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)パントラクトンを二酸化マンガンで酸化することを
    特徴とするケトパントラクトンの製造方法。 2)有機溶媒中で、行う請求項1)記載の製造方法。
JP21220190A 1990-08-10 1990-08-10 ケトパントラクトンの製造方法 Pending JPH0495087A (ja)

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