JPH049301Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の産業上利用分野］ 本考案は商品ケースに関するもので、たとえば
スプーン、フオーク等の洋食器、ケーキ皿等を収
納する商品ケースに関する。

［従来技術］ 従来のこの種の商品ケースとして、容部に蓋部
の側面に巻込片を分割形成し、この巻込片を分割
形成し、この巻込片と蓋板との間に突縁を設ける
ように切込み、容部の背面壁の両側縁には傾斜切
込にて耳片を形成すると共に容部の左右側壁に係
止片を同一体に突出し、巻込片を容部の左右側壁
に同一体に突出し、巻込片を容部の左右側壁に外
側方向より巻込係着するようになした函体が実公
昭53−2201号公報で開示されている。

また、実公昭和53−22205号公報には方形の底
板にそれぞれ相対する折り目を介して方形の側壁
が設けられ、側壁には相対する位置に指差込口が
設けられ、側壁には折り目を介して折り目の長さ
を有し、組立てた時に指差込口と重なる指差込口
が設けられた補助側壁が設けられており、組立時
において側壁を垂直に起こし、補助側壁が折り目
上になるように折り曲げ、各側壁の上縁に、方形
のプラスチツク製枠の溝を嵌込むようになし、さ
らにプラスチツク製枠に設けられている係合片を
指差込口がある側壁および補助側壁に掛け止めし
た容器が開示されている。さらに、実開昭60−
21416号公報には裏表紙の四方に複数の折線によ
り立上部を形成し、裏表紙の一側に立上部を介在
して表紙を連設し、他側に立上部を介在して窓穴
を有する扉紙を連設し、その扉紙の側端部に折線
を介して貼着片を設け、前記裏長紙の上下双方に
挿入込片を連設し、扉紙を裏表紙の上方に重ね合
わせかつ貼着片を立上部に貼着すると共に裏表紙
と扉紙の間に挿入片を挿入したブツク式商品ケー
スが開示されている。

しかし、このような商品ケースは函型に組立て
易い利点を備えているが、反面一枚の側板に蓋部
を開閉するように形成されているため蓋部を開い
た場合に内部商品が貧弱に表われ商品価値を低下
してしまう虞れがある。

そこで、蓋部と商品ケースとの内面に装飾片を
貼着して、蓋部の展開に伴つて装飾片を立体的に
飛び出させることによつて商品イメージを高める
ように構成したものが実公昭44−28922号公報、
実公昭47−250208号公報で提案されている。

［従来技術の問題点］ 前記従来例においては、商品ケースと装飾片と
をそれぞれ別作業で形成した後、装飾片を商品ケ
ースに貼着しなければならず煩わしい手間と時間
とを要し、作業効率の悪いものであつた。また、
装飾片が平坦的で立体感に欠け、装飾効果の低い
ものであつた。

そこで本考案は前記問題点に基づいて成された
ものであり、作業効率を高めると共に、優れた装
飾効果を発揮できる商品ケースを提供することを
目的とする。

［考案の構成］ 開閉自在な商品ケースにおいて、商品ケース内
に折り曲げ自在な装飾シートを設け、この装飾シ
ートには複数の切り込みによつて折り紙のような
絵・文字等を折りたたんでなる装飾部を起伏自在
に形成し、前記商品ケースを開いたとき装飾部の
折りたたみ部分が飛び出すように形成してなるも
のである。

［実施例］ 第１図は本考案の第１実施例を示し、１は商品
ケースの容体でその一端に蓋部２が開閉自在に取
付けられている。

３はその一端を蓋部２の裏面に貼着した装飾シ
ートであり、一枚の紙を中程で折りたたみその折
りたたみ線３ａが蓋部２と商品ケース容体１との
取着部分に配置されている。

４は装飾シート３の中程に折り込み線３ａを挟
んで切り絵風に切り込まれた装飾部である。この
装飾部４は装飾シート３を設けた複数の切り込み
３ｂによつて蓋部２を閉じたときは商品ケース容
体１側に折りたたまれ、開いたときには装飾部４
が前面へ飛び出すように起伏自在に形成されてい
る。なお、図面では装飾シート３を蓋部２の裏面
に貼着した場合を図示したが、この装飾シート３
を別体に設けずに蓋部２の裏シートを切起こし形
成して蓋部２自体に装飾部４を形成することも可
能である。

５は商品ケースの容体に納められた洋食器であ
るが商品の種類はこれに限定されることはない。

従つて本考案においては、上記従来例のように
別途装飾片を形成して、これを商品ケースに貼着
するといつた煩わしい手間を必要とせず、装飾シ
ート３に切り込み３ｂを入れるだけで装飾部４を
形成することができ、その作業効率を高めること
ができると共に、比較的複然な形状の装飾部４を
簡単に形成することができ、蓋部２の展開に伴つ
て装飾部４を立体的に飛び出させることにより、
その動的変化と相俟つて立体感のある装飾部４を
形成することができ優れた装飾効果を発揮するこ
とができる。

第３図は本考案の第２実施例を示し、第１の商
品ケースの容体１ａと第２の商品ケースの容体１
ｂを開閉できるように組み合わせたもので双方の
商品ケース１ａ，１ｂの折りたたみ部分に折りた
たみ線３ａ部を挟んで切り絵・文字風の切り込み
３ｂによつて装飾部４を形成する。この装飾部４
も第１実施例同様、別体の装飾シート３を両商品
ケースの内側に貼着するか商品ケースの裏部を直
接切起し形成することも可能である。

装飾部のデザインは図示したものに限定される
ものではなく、第２図で示すようなウエデイング
ケーキ風や西洋館風のものや折り鶴など商品イメ
ージ、用途などにマツチしたデコレーシヨン、デ
ザインが自由に企画されてよい。

［考案の効果］ 本考案は開閉自在な商品ケースにおいて、商品
ケース内に折り曲げ自在な装飾シートを設け、こ
の装飾シートには複数の切り込みによつて折り紙
のような絵・文字等を折りたたんでなる装飾部を
起伏自在に形成し、前記商品ケースを開いたとき
装飾部の折りたたみ部分が飛び出すように形成し
てなることにより作業効率を高めると共に優れた
装飾効果を発揮することのできる商品ケースを提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体斜視図、第２図は他の実
施例を示す要部斜視図、第３図は第２実施例を示
す全体斜視図である。 １，１ａ，１ｂ……商品ケースの容体、２……
蓋部、３……装飾シート、３ｂ……切り込み、４
……装飾部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉自在な商品ケースにおいて、商品ケース内
   に折り曲げ自在な装飾シートを設け、この装飾シ
   ートには複数の切り込みによつて折り紙のような
   絵・文字等を折りたたんでなる装飾部を起伏自在
   に形成し、前記商品ケースを開いたとき装飾部の
   折りたたみ部分が飛び出すように形成してなるこ
   とを特徴とする商品ケース。