JPH0492672A - ヘモフィルター - Google Patents

ヘモフィルター

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Publication number
JPH0492672A
JPH0492672A JP2209292A JP20929290A JPH0492672A JP H0492672 A JPH0492672 A JP H0492672A JP 2209292 A JP2209292 A JP 2209292A JP 20929290 A JP20929290 A JP 20929290A JP H0492672 A JPH0492672 A JP H0492672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
membrane
hemofilter
chitosan
acid group
Prior art date
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Pending
Application number
JP2209292A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Yamada
雅一 山田
Yoshiaki Nitori
似鳥 嘉昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Medical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Medical Co Ltd filed Critical Asahi Medical Co Ltd
Priority to JP2209292A priority Critical patent/JPH0492672A/ja
Publication of JPH0492672A publication Critical patent/JPH0492672A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/12Composite membranes; Ultra-thin membranes
    • B01D69/1214Chemically bonded layers, e.g. cross-linking

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血液浄化に用いられるヘモフィルターに関す
る。
(従来の技術) 慢性前不全患者の治療のための血液浄化法の1つとして
血液濾過療法が開発され、そのための各種へモフィルタ
ーが実用化されている。血液濾過療法では20〜30ρ
の濾液をできるだけ短時間で取ることが好ましく、その
ためにヘモフィルターには高い濾過速度(以下、UFR
という)が要求される。又、近年ては、β2−ミクロク
ロプリン(以下、β2−MGという)に代表される低分
子量蛋白質を効率よく除去できる様、β2−MGに対す
る高いふるい係数(以下、SCという)を備えているこ
とも求められている。
これらの要求に対し、現在、ヘモフィルターには膜孔形
成の制御の容易性や透水性の高さから合成高分子膜か通
しており、中でもポリアクリロニトリル系(以下、PA
N系という)共重合体膜か生体適合性に優れていて好ま
しい。
ところか、現在のへモフィルターはフィルター表面に血
小板が付着し易いという問題がある。
医療材料の表面への血小板の付着を防ぐためにポリマー
を被覆することは既に知られているが、多孔質の基材表
面へ、その多孔性を損なわずにポリマーの被覆を行うこ
とについて示唆している先行技術はこれまで見い出され
ていない。例えば特開平2−43929号公報には、P
ANやポリスルホンから成る中空糸膜の外面にキトサン
塩やアルギン酸塩を被覆する方法が開示されている。し
かし、この方法は浸透気化分離用中空糸膜への被覆方法
を示すにとどまり、この種の膜は孔径が1〜IOAと非
常に小さく、しかも、膜を通過するのは水やアルコール
等の小さい分子である為、被覆か膜孔径に及ぼす影響に
ついて全く考慮していない。しかも、この公報に示され
た発明には血小板の付着抑制という課題がないため、中
空糸膜の外表面を被覆することしか開示されていない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、膜基材の有するUFR及び低分子蛋白質のS
Cを損うことなく、血小板付着性の低いヘモフィルター
を提供することを課題とするものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明者らは鋭意検討の結果、酸性基含有PAN系共重
合体から成る中空糸膜基材と、その内表面に被覆された
多孔性のキトサン層とから成り、50〜500Aの孔径
を有するヘモフィルターが、UFRやβ2−MGのSC
で評価される基材の膜性能を損わずに低い血小板付着性
を示す事を見い出した。これは多孔性キトサン層か親水
性であるのと同時に、キトサン分子中にアミノ基による
適度な荷電が存在する事が血小板の付着を抑制している
ためと考えられる。
本発明のへモフィルターにおいてPAN系共重合体中の
酸性基の存在は、次の2点で重要である。■予め膜基材
に酸性基が導入されているので、一般に材料表面にポリ
マーを被覆する時、安定に被覆する目的で行われる過マ
ンガン酸/硫酸のような激烈な酸化剤による下地処理が
不要で酸化試薬による酸化反応を受けずに済む。■膜基
材中の酸性基がキトサンのアミン基とイオン結合を形成
し、キトサンを膜基体面に安定に積層させることができ
る。
また、本発明のへモフィルターではキトサン層が多孔性
になっているので膜基材の細孔が損なわれない。この多
孔性キトサン層は血球成分を含む血液が接する中空糸膜
の内表面に形成されている。
以上の特徴を有する本発明のへモフィルターは、血小板
付着性か低く、しかも血液濾過膜としての性能に優れて
いる。
本発明の酸性基含有PAN系共重合体は、主成分として
アクリロニトリルを50wt%以上含有し、他に酸性基
を有するビニル系モノマーが少なくとも1種類共重合さ
れている。ここでいう酸性基は、キトサンがイオン結合
により被覆層を形成できるものであればよく、その種類
は問わない。
しかし、共重合を行う際の安定性からカルホキシル基お
よびスルホン酸基が好ましく、いずれか方、又は両者混
合して存在してもよい。例えば、カルホキシル基を有す
るビニル系モノマーとしてはアクリル酸、メタクリル酸
、イタコン酸、マレイン酸が、またスルホン酸基を有す
るものとして、ビニルスルホン酸、メタリルスルホン酸
、アリルスルホン酸が挙げられる。また、酸性基の含有
量は、多孔性キトサン被覆層がPAN系共重合体上に安
定に存在するのに足る量でよく、且つ通血時に膜が著し
く膨潤しない程度である。従って、0.02〜1.40
mmo 1/g (ポリマー)が好ましい。
上記の材質よりなる基材は一定の孔径を有する多孔性構
造であり、この孔を通じ体積流として血液の液体成分か
濾過される。その為には一般に50〜5ooAの孔径を
有していることが必要であるが、β2−MGのSCが高
く、且つ有用蛋白質であるアルブミンを透過させない為
には100〜250Aである事が好ましい。基材の形態
としては中空糸状であることが必須である。
基材表面の被覆層は、キトサンにより形成される。本発
明では、キチンの脱アセチル化物及び該誘導体をキトサ
ンと定義する。従フて、キトサンの3位や6位の水酸基
を修飾したものも含まれる。例えば、グリコールキトサ
ン、カルボキシメチルキトサン、ジエチルアミノエチル
キトサンが挙げられる。又、分子量も特に限定せず、分
子量数百のキトオリゴ環から数百万のポリマーまで含ま
れる。
キトサンの被覆量は膜基材表面の酸性基とイオン結合し
得る量でよく、必要以上の被覆は膜性能の低下を招く。
具体的には0.1〜100μg/cm2であり、好まし
くは0.3〜504g/cm2、より好ましくは0 、
5〜25 p g / c m 2である。
キトサン被覆層は、血液成分を含む血液が接する中空糸
の内表面のみに形成される。外表面など他の不要な部分
への被覆は膜性能の低下を招くので好ましくない。キト
サン被覆層は多孔性構造である。その孔径は被覆層が膜
の濾過性能の抵抗とならない大きさである。具体的には
膜基材と同等かもしくはそれ以上の孔径てあればよい。
以上の様に基材、被覆層から成る本発明のへモフィルタ
ーは、例えば以下の様に製造される。先ず、中空糸状の
基材を組み立ててモジュールとする。中空糸状膜基材は
例えば特願平1−95223における実施例1に従って
作成される。
次に、モジュールに通水して付着しているグリセリンを
洗浄した後キトサン溶液を一定時間モジュールに通液す
る。通液後、直ちに通水すればキトサンは急激に凝固し
、基材と同等か、それ以上の孔径を有する多孔性キトサ
ン層が形成される。この際、キトサン溶液のpHはキト
サンか溶解できる範囲であれば良いが、pH6,1〜6
.3の液を用いわば、pH3付近の液の約1/10の濃
度でこれと同程度の被覆量が得られるので被覆効率が高
く好ましい。最後に水洗後、50wt%グリセリン水溶
液を循環し真空乾燥すれば、本発明のへモフィルターか
得られる。
次に本発明を実施例を用いて説明するか、本発明はこれ
に限定されるものではない。
実施例において用いられている諸値の測定法は、以下の
通りである。
1、牛血UFR(mI!、/m2 Hh r−mmHg
)モジュールに回路を接続し、生血を37℃において2
00mJl!/分の流速で通液した。膜間圧力差200
mmHg、算出は次式によった。
UFR−濾過量(mA/hr)/(膜面積(〜2)x2
00 (mmHg)) 2、生血漿β2−MGのSC モジュールから中空糸を取り出し85本×15cmのミ
ニモジュールを作った。これに生唾漿(TP6.5g/
dfl、37℃)を2〜2/分0)流速で通液した。膜
間圧力差50mmHg。
SC=濾液中β2−MG濃度/牛血漿中β2−MG濃度 β2−MG濃度はEIA法(イムザイン、富士レビオ社
製)にて測定した。
3、血小板付着性 モジュールより中空糸を取り出し、50本×13cmの
ミニモジュールを作りだ。これにラット血(ヘパリン添
加2500 U/、、i! )を2m1/分で15分間
通液し、生理食塩水でリンスする。その中空糸を細断し
、0.5%トリトンx100を含む生理食塩水中でlh
r超音波破壊し、膜表面に付着した血小板から放出され
るLDH(乳酸脱水素酵素)をLDHモノテスト(ベー
リンガーマンハイム山)自社製)で定量した。
4、キトサンの被覆量(μg/cm2)モジュールから
中空糸(膜面積500cm2)を取り出し、付着してい
るグリセリンを水洗する。次に105℃の熱風下、12
hr乾燥し#量する(この重量をAmgとする)。一方
キトサンを被覆していない中空糸状膜基材(膜面積50
00m2)を105℃の熱風下、12hr乾燥し秤量す
る(この重量をBmgとする)。
5、孔径の測定 モジュールから中空糸を取り出し、膜面N1N120C
のミニモジュールを作った。こわを用いて各標識蛋白質
200ppmを含有する生理食塩水を濾過し、阻止率を
測定した。使用した蛋白質はチトクロームC(分子量1
2400)、トリプシン(分子量23000)、卵アル
ブミン(分子量47000)、牛アルブミン(分子量6
7000)、γ−グロブリン(分子量156000)で
ある。
これにより得られた分子分画曲線より、50%阻止点に
相当する分子量を求め、下記(1)式%式% テイオブアーティフィシャルインターナルオーカン第6
27頁以降、1976)より分子径を求めた。得られた
分子径を下記(2)式で示される修正細孔理論の式(竹
沢他、人工臓器13巻6号1460頁以陣、1984年
)に代入して平均孔径(dp)を求めた。
ds=1.32X (分子量)  ・・・・・・・・・
(1)SC=0.5= (2(1−(1)2− (1−
q)’ )(1−(2/3)q2−Q、202q” )
/(1−0,759(15)      ・・・・・・
・・・(2)(ここてq=ds/dp、ds :  (
1)式で得られた分子径、dp:平均孔径、sc:ふる
い係数) (実施例1) ■アクリロニトリル18.5mmo 1/g (ポリマ
ー)、アクリル酸0.17mmo l/g (ポリマー
)、メタリルスルホン酸ナトリウム0.07mm o 
] 7”g (ポリマー)から成る酸性基含有PAN系
共重体を得た。
■中空糸状膜基材は特願平1−95223における実施
例1に従って作成した。即ち、上記■で得られた共重合
体を70%硝酸に溶解し、重合体濃度13%の紡糸原液
を得た。該原液を鞘芯型中空糸用口金の鞘部より吐出し
、芯部より20wt%のポリビニルピロリドン(K−1
5)水溶液を導入した。空中走行の後、50℃の水中へ
導入し中空糸状を形成させた。水洗工程をへて、40w
t%のグリセリン水溶液中で40℃x6hr浸漬した後
、40℃の真空乾燥機内て乾燥し、内径230μm、膜
厚30μm、平均孔径120λの中空糸状膜基材が得た
。これを組み立て、膜面積0.5m2の膜基材モジュー
ルとした。
■キトサン(片倉チツカリン製:CTA−10、分子量
約16万)5gを2%酢酸水溶液500mp、に溶解さ
せ、次に4N−水酸化ナトリウムを加えて液のpHを6
.10に調整した。上記■のモジュールに通水して付着
しているグリセリンを水洗し、次にこのキトサン溶液を
モジュールに30分間循環後、直ちに通水して凝固させ
、更に水洗した。
■上記■のモジュールに50wt%グリセリン水溶液を
40℃、2hr循環後、真空乾燥してヘモフィルターを
得た。得られたヘモフィルターについての性能等の評価
結果を表−1に示す。膜性能善されていた。
(実施例2) キトサン(片倉チッカリン製: CTA−10、分子量
約16万)0.5gを2%酢酸水溶液500muに溶解
させた以外は、全て実施例1に従った。
評価結果を表−1に示す。膜性能は膜基材のレベルと変
わらず、しかも血小板の付着性は低かった。又、次の実
施例3と比べると、キトサン液の濃度が1/10でも被
覆量は大差なく、被覆効率が優れている事が認められる
(実施例3) キトサン(片倉チッカリン製: CTA−10、分子量
約16万)5gを2%酢酸水溶液500m1に溶解させ
た(pH3,5)。この液を実施例1の■と同じモジュ
ールに30分間循環させた以外は、全て実施例1に従っ
た。
評価結果を表−1に示す。膜性能は膜基材のレベルと変
わらず、しかも血小板の付着性か大幅に改善された。
(比較例1) 膜基材として実施例1の■で得た酸性基含有PAN系共
重合体を用いた以外は、先行技術(特開平2−4392
9)における実施例2に従フた。
即ち、膜基材を0.85wt%のキトサン溶液中に入れ
、10cm/分の速度で垂直に引き上げた。この膜基材
を60℃の温風で一定温度に保たれた乾燥機へ直ちに導
入し、膜基材の外表面にキトサン塩の活性薄層が形成さ
れた複合中空糸膜を得た。評価結果を表−1に示す。膜
性能は著しく悪く、しかも血小板が多量に付着していた
表−1 (発明の効果) 本発明で得られるヘモフィルターは優れた膜性能を保持
し、又、血小板付着性が低いものである。
この様な本発明品は血液濾過療法の他、血液濾過透析療
法や血液透析療法に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 酸性基含有ポリアクリロニトリル系共重合体より成る中
    空糸膜基材と、該基材の内表面に被覆された多孔性キト
    サン層から成り、50〜500Åの孔径を有することを
    特徴とするヘモフィルター。
JP2209292A 1990-08-09 1990-08-09 ヘモフィルター Pending JPH0492672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2209292A JPH0492672A (ja) 1990-08-09 1990-08-09 ヘモフィルター

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2209292A JPH0492672A (ja) 1990-08-09 1990-08-09 ヘモフィルター

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Publication Number Publication Date
JPH0492672A true JPH0492672A (ja) 1992-03-25

Family

ID=16570531

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JP2209292A Pending JPH0492672A (ja) 1990-08-09 1990-08-09 ヘモフィルター

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