JPH0491299A - 複合紙及びその製造方法 - Google Patents

複合紙及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0491299A
JPH0491299A JP20735190A JP20735190A JPH0491299A JP H0491299 A JPH0491299 A JP H0491299A JP 20735190 A JP20735190 A JP 20735190A JP 20735190 A JP20735190 A JP 20735190A JP H0491299 A JPH0491299 A JP H0491299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
synthetic
reinforcing layer
pulp
synthetic pulp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20735190A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoyuki Ezaki
元幸 江崎
Koji Horimoto
堀本 耕次
Motofumi Nakamura
中村 基史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP20735190A priority Critical patent/JPH0491299A/ja
Publication of JPH0491299A publication Critical patent/JPH0491299A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、強度が高く、通気性、ヒートシール性等の特
性に優れ、粉体等の包装も可能な複合紙及びその製造方
法に関する。
(従来技術) 近年、紙の用途も多様化され、天然パルプから抄紙され
たものだけでなく、合成パルプや合成繊維を材料の一部
として使用する、いわゆる複合紙も多(見られるように
なってきた。例えば特開昭59−179894号公報に
は、合成パルプ、合成繊維、複合合成繊維及び天然パル
プのうち少なくとも3種から成る紙料を中心層とし、合
成パルプおよび天然パルプからなる紙料を上層および下
層とし、これらを三層砂金せ抄紙してなるものが知られ
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記先行技術の複合紙は、平滑性、通気
性、耐久性等の特性には優れたものではあるが5強度の
点で未だ満足し得るものではない。
したがって本発明の目的は、平滑性、通気性、耐久性等
の特性のみならず、強度的にも優れた特性を有する複合
紙及びその製法を提供することにある。
(課題を達成するための手段) 本発明によれば、不織布、織布及びフラットヤーンの何
れかから成る強化層と、該強化層の少なくとも片面に設
けられた合成紙層とから成り、該合成紙層は少なくとも
合成パルプを含有しているとともに、該合成パルプは、
前記強化層の構成材と熱融着していることを特徴とする
複合紙が提供される。
本発明によればさらに、少なくとも合成パルプを含有す
る紙料を水性媒体中に分散させ、該分散液を、不織布、
織布及びフラットヤーンの何れかから成る強化層の少な
くとも片面に抄紙し、これを乾燥後、熱処理することを
特徴とする複合紙の製造方法が提供される。
すなわち本発明の重要な技術的特徴は、不織布等から成
る強化層を設けるとともに、合成紙層構成材である合成
パルプを強化層構成材と熱融着させたことにより引張強
度、引裂強度等の強度を著しく向上させた点にある。
(好適態様の説明) 合成紙層 この合成紙層は合成パルプから構成される。合成パルプ
としては、熱可塑性樹脂を素材としたものが好適であり
、特に溶液あるいはエマルジョンのフラッシュ紡糸法に
よるものが好適に使用される。この熱可塑性樹脂として
は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリロニト
リル等の疎水性のものを例示することができるが、特に
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−
4−メチル−1−ペンテン共重合体等のエチレン及びα
−オレフィンの1種または2種以上からなる共重合体な
どのポリオレフィンが好適である。なかでも結晶性のポ
リオレフィンが、パルプ状物を製造するため、ならびに
得られるパルプ状物の機械的物性の点で望ましい。また
合成パルプの濾水度は、カナデイアンフリーネスが40
0cc以下の範囲にあることが望ましい。
本発明において、この合成パルプは、後述する強化層構
成材と熱融着しており、これにより本発明の複合紙は、
強度的に極めて優れたものとなる。
また合成パルプは単独で使用することもできるが、熱融
着による強度向上作用が損なわれない限りにおいて、合
成繊維及び/または天然パルプと組み合わせで使用する
ことも可能である。一般に合成パルプは少なくとも5重
量%、好ましくは10重量%以上の割合で使用されてい
れば十分な強度向上効果が発現し、合成繊維及び天然パ
ルプの使用量は、それぞれ95重量%以下、好ましくは
70重量%以下の範囲であることが望ましい。
合成紙層が合成パルプ100%で形成されている場合に
は、複合紙表面は極めて平滑なものとなる。また合成パ
ルプとともに天然パルプが使用されている場合には、複
合紙表面は紙の風合を有するものとなる。また合成繊維
あるいは天然パルプが混合して使用された場合には、複
合紙は通気性に優れたものとなる。
この合成繊維としては、融点もしくは分解温度が上記合
成パルプよりも高い素材から成るものが好ましく、通常
、繊維長が1ないし50闘、特に2ないし20mn+、
繊維径が0.1ないし500μ、特に10ないし100
μの範囲にあるものが好適に使用される。また芯の部分
が高融点であり、鞘の部分が低融点である鞘芯型の複合
型繊維を使用することもできる。この場合、低融点側は
上記合成パルプの融点よりも低く、高融点側は上記合成
パルプの融点よりも高いものである。天然パルプとは、
天然のセルロースを含有した素材を原料としたパルプで
あり、代表的には木材パルプであって、これは叩解処理
をして使用することもできる。
本発明において、この合成紙層は、以下に述べる強化層
の上層及び下層の両方に設けられていてもよいし、何れ
か一方側にのみ設けられていてもよい。この合成紙層の
目付量は、一般に1ないし100g/n2、特に2ない
し50 g/m2であることが好ましい。
沃化1 本発明において、強化層は、不織布、織布あるいはフラ
ットヤーンから成る。
不織布としては、スパンボンド法、ニードルパンチ法、
ウォータージェット法、メルトブローン法、バインダー
法等の任意の方法で製造された不織布を使用することが
できるが、強度的な面からスパンボンド法で製造された
不織布を用いることが好適である。織布としては、種々
のものを使用することができ、その材質は、天然である
と合成であるとを問わない。フラットヤーンとしては、
例えばポリプロピレン系重合体から成るものが好適に使
用される。本発明において好適に使用されるのは不織布
であり、最も好適にはスパンボンド法で製造された不織
布が使用される。
また本発明においては、上記の強化層構成材は、前記合
成パルプの融点よりも高融点あるいは高分解温度の素材
から構成されているものを使用することが望ましく、特
に10℃以上高融点ないし高分解温度の素材から構成さ
れているものを使用することが好適である。例えば、ポ
リエチレンの合成パルプを使用したときには、ポリプロ
ピレン製の不織布等を使用することが望ましい。これに
より当該強化層を溶かすことなくヒートシールを行なう
ことが可能となる。
この強化層の目付量は、5ないし200 g/m2、特
に10ないし100g/m2であることが好ましい。
複合紙の製造 上述した各層から構成される本発明の複合紙は、前記合
成紙層の原料となる合成パルプを含む紙料を水性媒体に
分散させて、抄紙機上に載置された不織布等の強化層構
成材上に抄紙する。強化層の両面に合成紙層を形成させ
る場合には、抄紙機のワイヤー上に抄紙を行ない、上記
強化層構成材の反対側の面にこれを重ね合わせればよい
抄紙終了後は、これを風乾により乾燥した後に、熱処理
を行なうことにより本発明の複合紙が得られる。
上述した製造方法において、抄紙機としては、それ自体
公知のものを使用することができ、例えば長網抄紙機、
円網抄紙機等を使用することができる。熱処理の方法は
、例えば熱風を吹き付ける熱風吹抜型装置、あるいは熱
源の間を通過せしめるフローティング型装置を用いて行
なうことができる。熱処理温度は、合成紙層に含まれて
いる合成パルプの融点以上、不織布等の強化層構成材の
融点以下の温度で行なわれる。熱処理時間は、熱処理温
度等によっても異なるが、通常、1秒ないしlO分間程
度である。このような熱処理によって合成紙層に含まれ
ている合成パルプが強化層構成材と熱融着し、強化層と
合成紙層とが強固に接合した複合紙が得られる。
(発明の効果) か(して得られる本発明の複合紙においては。
抄紙工程で合成パルプが不織布等に根を下ろす形で付着
し、この状態で熱処理が行なわれるため、合成パルプが
強化層構成材と熱融着し、強化層と合成紙層とが強固に
接合している。したがって本発明の複合紙は、引張強度
、引裂強度等の強度的特性に極めて優れている。
また強化層の不織布等を溶かすことなくヒートシールで
きるため、より強いヒートシールにより高度の富封性を
付与することが可能である。
さらに合成紙層に合成繊維、天然パルプ等を混合させた
場合には、熱処理後においても、合成紙層は適度な通気
性が保持されるので、本発明の複合紙は、通気性にも優
れたものとなる。
また不織布等の目が紙のレベルにまで詰まるため、本発
明の複合紙は、粉体等の包装にも使用可能である。
本発明において、合成紙層が合成パルプ100%で構成
されているときには、その表面は極めて平滑なものとな
り、またこれに天然パルプが混合されているときには、
その表面は紙の風合いを有する。
本発明の複合紙は、アパレル用素材、乾燥剤等の微粉末
用の包装袋等の用途として有用である。
(実施例) 以下の例において、複合紙の物性測定は、以下の方法に
より行なった。
通気抵抗; i気性試3141 (KES−F8−API型)カド−
チック−製にて測定 ヒートシール強度; ヒートシール条件 温度:上/下=150℃(実施例1.3)180℃(実
施例2) 圧カニ 2kg/cm2 時間: 1.Osec 以上の条件でヒートシール後、剥離を行い強度を測定し
た。
引張強度; JIS L−1096,A法(ストリップ法)引裂強度
; JIS L−1096,A−1法(シングルタンク法)
実施例1 強化層構成材として、ポリプロピレン−スパンボンド不
織布(目付jli : 25 g/m2)を用いた。
合成紙層構成材として、高密度ポリエチレン合成パルプ
(平均繊維長: 1.2mm、濾水度:C3F=400
cc )を用いた。
前記ポリプロピレン−スパンボンド不織布を、25X2
5cm角型抄紙機のワイヤー上に置いた。
次いで、1記合成パルプ0.625gを水に離解した後
、上記の抄紙機に投入し、前記不織布上に該合成パルプ
を10g7m2で抄き上げる。
この後、50℃で1時間、風乾にて乾燥させ、さらに熱
風乾燥機にて、150℃、5分間熱処理を行なって複合
紙を得た。
この複合紙の表面は、合成パルプの毛が溶融して滑らか
な面となっていた。
この複合紙を用いて袋を作成し、平均粒径5μの炭酸カ
ルシウムを入れ、強く振ってみたが、炭酸カルシウムが
外に振り出されることはなかった。
またこの複合紙の物性は、以下の通りであった。
通気抵抗: 0.36 KPa−sec/mヒートシー
ル強度: 0.3kgf15cm引張強度=7.0kg
f15cm 引裂強度: 1.2 kgf 叉1j」。
強化層構成材として、ポリエステル−スパンボンド不織
布(目付量: 25g/m2)を用いた。
合成紙層構成材として、ポリプロピレン合成パルプ(平
均繊維長=1.4關、濾水度:C3F=70Occ)を
用いた。
上記材料を使用し、熱処理条件を、180℃、5分間と
した以外は実施例Iと同様にして複合紙を得た。
この複合紙を用いて実施例1と同様にして袋を作成し、
平均粒径5μの炭酸カルシウムを入れ、強く振ってみた
が、炭酸カルシウムが外に振り出されることはなかった
またこの複合紙の物性は、以下の通りであった。
通気抵抗: 0.16KPasec10+ヒ一トシール
強度: 2.5kgf15cm引張強度: 6.Okg
f15cm 引裂強度: 1.Okgf 実施例3 強化層構成材として、実施例1で用いたポリプロピレン
−スパンボンド不織布を用いた。
合成紙層構成材として、実施例1で用いた高密度ポリエ
チレン合成パルプと、木材パルプ(NBKP濾水度: 
CS F =200cc )とを用いた。
前記ポリプロピレン−スパンボンド不織布を、25X2
5cm角型抄紙機のワイヤー上に置いた。
次いで、前記合成パルプ0.4375gと、前記木材パ
ルプ0.1875gとを混合して水に離解した後、上記
の抄紙機に投入し、前記不織布上に抄き上げた。
また上記と同様にして、前記合成パルプと前記木材パル
プとを混合して、抄紙機のワイヤー上に抄き上げた。こ
の上に、前記不織布の合成パルプ/木材パルプが付いて
いない面を下にして重ね合わせた。
この後、50℃で1時間、風乾にて乾燥させ、さらに熱
風乾燥機にて、150℃、5分間熱処理を行なって複合
紙を得た。この複合紙は、紙の風合を有していた。
この複合紙を用いて袋を作成し、平均粒径lμの水酸化
アルミニウムを入れたが、水酸化アルミあった。
ニウムが洩れることはなかった。
またこの複合紙の物性は、以下の通りであった。
通気抵抗: 0.92 KPa・sec/mヒートシー
ル強度:11口kgf15cm引張強度: 7.3kg
f15cm 引裂強度: 1.Okgf 比亘舅」−

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)不織布、織布及びフラットヤーンの何れかから成
    る強化層と、該強化層の少なくとも片面に設けられた合
    成紙層とから成り、 該合成紙層は少なくとも合成パルプを含有しているとと
    もに、該合成パルプは、前記強化層の構成材と熱融着し
    ていることを特徴とする複合紙。
  2. (2)前記強化層構成材が、前記合成パルプの融点より
    も高融点の素材から形成されたものである請求項1記載
    の複合紙。
  3. (3)前記合成紙層が、合成繊維及び/又は天然パルプ
    を含有している請求項1記載の複合紙。
  4. (4)少なくとも合成パルプを含有する紙料を水性媒体
    中に分散させ、該分散液を、不織布、織布及びフラット
    ヤーンの何れかから成る強化層の少なくとも片面に抄紙
    し、これを乾燥後、熱処理することを特徴とする複合紙
    の製造方法。
JP20735190A 1990-08-04 1990-08-04 複合紙及びその製造方法 Pending JPH0491299A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20735190A JPH0491299A (ja) 1990-08-04 1990-08-04 複合紙及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20735190A JPH0491299A (ja) 1990-08-04 1990-08-04 複合紙及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0491299A true JPH0491299A (ja) 1992-03-24

Family

ID=16538300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20735190A Pending JPH0491299A (ja) 1990-08-04 1990-08-04 複合紙及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0491299A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168284A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Teijin Techno Products Ltd 紙−繊維構造物積層体およびその製造方法
JP2009106878A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Denso Corp 燃料フィルタ
CN102860365A (zh) * 2011-07-04 2013-01-09 王召海 紫苏香油的制作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168284A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Teijin Techno Products Ltd 紙−繊維構造物積層体およびその製造方法
JP2009106878A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Denso Corp 燃料フィルタ
CN102860365A (zh) * 2011-07-04 2013-01-09 王召海 紫苏香油的制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4522863A (en) Soft nonwoven laminate bonded by adhesive on reinforcing scrim
US5133835A (en) Printable, high-strength, tear-resistant nonwoven material and related method of manufacture
JPH02160995A (ja) 気体透過性・液体不透過性不織材料
JPS61225393A (ja) ペ−パメ−カウエツトプレスフエルト及びその製造方法
US5328757A (en) Paper machine clothing
JPS62104954A (ja) 積層体、その製造方法及びそれを用いた滅菌パッケージバリアと滅菌パッケージ
US6174826B1 (en) Wet-laid nonwoven polyolefin battery separator substrate
US5403444A (en) Printable, high-strength, tear-resistant nonwoven material and related method of manufacture
US3101294A (en) Process for forming a web of synthetic fibers
JPH1053950A (ja) 複合紙及びその製造方法
JPH0491299A (ja) 複合紙及びその製造方法
JPS61124610A (ja) 肌着
AU1591397A (en) An absorbent sheet or web material and a method of producing the material by dry forming
JPH03104995A (ja) 抄紙用ニードルフェルト
EA003479B1 (ru) Искусственный мех и способ его производства
JP2784292B2 (ja) 複合紙及びその製造方法
JP4383236B2 (ja) 複合シートの製造方法
JPH04119161A (ja) 複合不織布およびその製造方法
JPH0673613A (ja) 熱分離性複合繊維及びその繊維集合物
AU2007202503B2 (en) A thermoformable acoustic sheet
JPH04100920A (ja) 複合型熱接着性繊維およびこれを用いた不織布
JP4511254B2 (ja) 起毛不織布及びその製造方法
JPS6135320B2 (ja)
JP2004041300A (ja) 使い捨て温熱具
JPS58169600A (ja) 湿式不織布及びその製造方法