JPH0486493A - 耐孔食性のすぐれたアルミニウム熱交換器コア - Google Patents
耐孔食性のすぐれたアルミニウム熱交換器コアInfo
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- JPH0486493A JPH0486493A JP20044590A JP20044590A JPH0486493A JP H0486493 A JPH0486493 A JP H0486493A JP 20044590 A JP20044590 A JP 20044590A JP 20044590 A JP20044590 A JP 20044590A JP H0486493 A JPH0486493 A JP H0486493A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、耐孔食性のすぐれたアルミニウム熱交換器
コアに関するものである。
コアに関するものである。
一般に、例えば自動車のラジェータなどとしてアルミニ
ウム熱交換器が用いられ、これを構成するコアが、例え
ば特開昭８３〜１１８０４４号公報に記載されるように
、 Ｍ ｎ ： ０ 、３〜１ 、５９６、 Ｓｌ
：０．７〜１．２％、を含有し、残りがＡｌと不可避
不純物からなる組成を有するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉニア〜１２％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドし′Ｃなるブレージングシートで
構成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、 Ｍｎ ： ０．２〜１．
５％、を含有し、残りが八ρと不可避不純物からなる組
成（以上重量％、以下％は重量％を示す）を有するＡｌ
合金のフィン材をフラックスろう付けすることにより組
立てられることもよく知られるところである。
ウム熱交換器が用いられ、これを構成するコアが、例え
ば特開昭８３〜１１８０４４号公報に記載されるように
、 Ｍ ｎ ： ０ 、３〜１ 、５９６、 Ｓｌ
：０．７〜１．２％、を含有し、残りがＡｌと不可避
不純物からなる組成を有するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉニア〜１２％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドし′Ｃなるブレージングシートで
構成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、 Ｍｎ ： ０．２〜１．
５％、を含有し、残りが八ρと不可避不純物からなる組
成（以上重量％、以下％は重量％を示す）を有するＡｌ
合金のフィン材をフラックスろう付けすることにより組
立てられることもよく知られるところである。
一方、近年の自動車などの軽量化および高速化に伴ない
、これに用いられているラジェータなどのアルミニウム
熱交換器にも軽量化が要求されるようになり、したがっ
てこれを構成する管体やフィン材の薄肉化が強く要求さ
れる傾向にある。
、これに用いられているラジェータなどのアルミニウム
熱交換器にも軽量化が要求されるようになり、したがっ
てこれを構成する管体やフィン材の薄肉化が強く要求さ
れる傾向にある。
しかし、上記の従来アルミニウム熱交換器コアにおいて
、冷却機能のほか、Ｚｎ含をにより管体に対して犠牲陽
極効果を発揮するフィン材については、強度を向上させ
るだけで比較的薄肉化が可能であるが、管体は、これの
強度を向上させて薄肉化をはかると、それたけ管内流体
により引き起される孔食が貫通孔に発展し易くなるなど
の問題がある。
、冷却機能のほか、Ｚｎ含をにより管体に対して犠牲陽
極効果を発揮するフィン材については、強度を向上させ
るだけで比較的薄肉化が可能であるが、管体は、これの
強度を向上させて薄肉化をはかると、それたけ管内流体
により引き起される孔食が貫通孔に発展し易くなるなど
の問題がある。
そこで、本発明者等は上述のような観点から、特にアル
ミニウム熱交換器コアの管体に着目し、これの耐孔食性
向上をはかって薄肉化を可能ならしめるべく研究を行な
った結果、 上記の従来熱交換器コアの管体を構成するへΩ合金にフ
ィン材を構成するＡｌ合金のＺｎ含有量より相対的に低
い０．１〜１％のＺｎを含有させると、ろう付は時に管
体の外側にクラッドされているろう材中に管体中のＺｎ
が拡散移動し、ろう付は後の管体においては、内側から
外側に向ってＺｎ濃度が低くなるＺｎ分布を示すように
なり、この結果管体の内面部は相対的に高含有のＺｎ。
ミニウム熱交換器コアの管体に着目し、これの耐孔食性
向上をはかって薄肉化を可能ならしめるべく研究を行な
った結果、 上記の従来熱交換器コアの管体を構成するへΩ合金にフ
ィン材を構成するＡｌ合金のＺｎ含有量より相対的に低
い０．１〜１％のＺｎを含有させると、ろう付は時に管
体の外側にクラッドされているろう材中に管体中のＺｎ
が拡散移動し、ろう付は後の管体においては、内側から
外側に向ってＺｎ濃度が低くなるＺｎ分布を示すように
なり、この結果管体の内面部は相対的に高含有のＺｎ。
すなわちろう付は前とほとんど変らない含有量のＺｎに
よって管内流体による腐食が全面腐食型になって孔食の
発生が著しく抑制されるようになり、一方管体の外面部
はろう祠へのＺｎ拡散移動に１＋′なうＺｎ含有量の低
減によって電気化学的に貴となり、電気化学的に卑なフ
ィン材およびろう材がよく犠牲陽極効果を発揮して防食
されるようになることから、薄肉化によっても著しく長
期に亘ってすぐれた性能を発揮し、さらに、上記芯材を
構成するＡｌ１合金に、 Ｆｃ：０．３〜１％、 Ｃｕ ： ０．０５〜０
．５％、Ｃｒ ： ０．０５〜０．２％、 Ｚ ｒ
： ０，０５〜０．１５％、のうちの１種または２種以
上、上記フィン材を構成するＡｌ合金に、 Ｆｅ：０．３〜１％、 Ｓｉ ： ０．２〜１．
３％、Ｍｇ ： ０．１−０．５％、 Ｃｒ
： ０．０５〜０．３％、Ｚ ｒ ： ０．０５〜０．
２％、 のうちの１種または２種以上を、それぞれ含有させると
、いずれの場合も室温強度が一段と向上するようになり
、また上記ろう材を構成するＡｌ合金に、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有させると、管体外面部に対してろう材が電気化学
的に一段と卑になって管体に対する犠牲陽極効果をより
一層発揮するようになるという研究結果を得たのである
。
よって管内流体による腐食が全面腐食型になって孔食の
発生が著しく抑制されるようになり、一方管体の外面部
はろう祠へのＺｎ拡散移動に１＋′なうＺｎ含有量の低
減によって電気化学的に貴となり、電気化学的に卑なフ
ィン材およびろう材がよく犠牲陽極効果を発揮して防食
されるようになることから、薄肉化によっても著しく長
期に亘ってすぐれた性能を発揮し、さらに、上記芯材を
構成するＡｌ１合金に、 Ｆｃ：０．３〜１％、 Ｃｕ ： ０．０５〜０
．５％、Ｃｒ ： ０．０５〜０．２％、 Ｚ ｒ
： ０，０５〜０．１５％、のうちの１種または２種以
上、上記フィン材を構成するＡｌ合金に、 Ｆｅ：０．３〜１％、 Ｓｉ ： ０．２〜１．
３％、Ｍｇ ： ０．１−０．５％、 Ｃｒ
： ０．０５〜０．３％、Ｚ ｒ ： ０．０５〜０．
２％、 のうちの１種または２種以上を、それぞれ含有させると
、いずれの場合も室温強度が一段と向上するようになり
、また上記ろう材を構成するＡｌ合金に、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有させると、管体外面部に対してろう材が電気化学
的に一段と卑になって管体に対する犠牲陽極効果をより
一層発揮するようになるという研究結果を得たのである
。
この発明は、上記研究結果にもとづいてなされたもので
あって、 Ｍｎ ： ０．６〜１．２％、 Ｓ ｉ ： ０．
１５〜０．６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、 Ｃｕ ： ０．０５〜０
．５％、Ｃｒ ： ０．０５〜０．２％、 Ｚｒ ：
０．０５〜０．１５％、のうちの１種または２種以上
、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２、 を含有し、さらに必要に応じて、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう祠をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、 Ｍｎ ： ０．２〜１．５
％、を含有し、さらに必要に応じて、 Ｆｅ ： ０．３〜１％、 Ｓｉ ：０．２〜１
．３％、Ｍｇ：０．ｌ〜０．５％、 Ｃｒ：０．０５
〜０．３％、Ｚｒ ： ０．０５〜０．２％、 のうちの１８または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金のフィン材をろう付けしてなり、かつ、フ
ィン材を構成するＡｌ合金のＺｎ含有量〉管体を構成す
るＡｌ合金のＺｎ含有量、を満足する、耐孔食性のすぐ
れたアルミニウム熱交換器コアに特徴を有するものであ
る。
あって、 Ｍｎ ： ０．６〜１．２％、 Ｓ ｉ ： ０．
１５〜０．６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、 Ｃｕ ： ０．０５〜０
．５％、Ｃｒ ： ０．０５〜０．２％、 Ｚｒ ：
０．０５〜０．１５％、のうちの１種または２種以上
、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２、 を含有し、さらに必要に応じて、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう祠をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、 Ｍｎ ： ０．２〜１．５
％、を含有し、さらに必要に応じて、 Ｆｅ ： ０．３〜１％、 Ｓｉ ：０．２〜１
．３％、Ｍｇ：０．ｌ〜０．５％、 Ｃｒ：０．０５
〜０．３％、Ｚｒ ： ０．０５〜０．２％、 のうちの１８または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金のフィン材をろう付けしてなり、かつ、フ
ィン材を構成するＡｌ合金のＺｎ含有量〉管体を構成す
るＡｌ合金のＺｎ含有量、を満足する、耐孔食性のすぐ
れたアルミニウム熱交換器コアに特徴を有するものであ
る。
つぎに、この発明のアルミニウム熱交換器コアにおいて
、管体の芯材およびろう材、並びにフィン材を構成する
ｌ）合金の成分組成を上記の通りに限定した理由を説明
する。
、管体の芯材およびろう材、並びにフィン材を構成する
ｌ）合金の成分組成を上記の通りに限定した理由を説明
する。
Ａ、管体の芯材
（ａ） Ｚｎ
Ｚｎ成分は、上記の通りろう付は後の管体において、内
面側が高く、外面側が低いＺｎ′ａ度分布を形成し、こ
の結果管体の内面部では腐食形態が全面腐食型になって
孔食発生が著しく抑制され、一方間外面部では、ろう付
は時のろう材への拡散移動によるＺｎ低減によって、こ
れに接するフィン材およびろう祠の電位に比して、ろう
付は前にすでにフィン材のＺｎ含有量が管体のＺｎ含有
量より高いことと相まって、著しく貴になり、前記フィ
ン材およびろう材による犠牲陽極効果が顕著に発揮され
るようになるが、その含有量が０．１％未満では上記作
用に所望の効果が得られず、一方その含有量が１％を越
えると、管体内面の腐食進行が急激に促進されるように
なることから、その含有量を０．１〜１％と定めた。
面側が高く、外面側が低いＺｎ′ａ度分布を形成し、こ
の結果管体の内面部では腐食形態が全面腐食型になって
孔食発生が著しく抑制され、一方間外面部では、ろう付
は時のろう材への拡散移動によるＺｎ低減によって、こ
れに接するフィン材およびろう祠の電位に比して、ろう
付は前にすでにフィン材のＺｎ含有量が管体のＺｎ含有
量より高いことと相まって、著しく貴になり、前記フィ
ン材およびろう材による犠牲陽極効果が顕著に発揮され
るようになるが、その含有量が０．１％未満では上記作
用に所望の効果が得られず、一方その含有量が１％を越
えると、管体内面の腐食進行が急激に促進されるように
なることから、その含有量を０．１〜１％と定めた。
（ｂ）ＭｎおよびＳｌ
これらの成分には、素地中に均一に分散する微細なＡｌ
１−Ｍｎ−Ｓｉ化合物を形成して、芯材の強度を向上さ
せると共に、ろう付は時において芯材の結晶粒を粗大化
し、溶融ろうの侵入を抑制して、耐食性の低下を防１ト
するほか、特にＭｎ／Ｓｉの含有割合を重量比で２〜４
の範囲内とした場合には、素地中へのＭｎおよびＳｌの
固溶量が少なくなり、この結果素地の電位が電気化学的
に卑となり、Ｚｎ含有と相まって管体内面の全面腐食形
態を確実なものとする作用があるが、その含有量かＭｎ
：０．０％未満およびＳ ｉ：ｏ、１５％未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方その含有量が、Ｍｎ
成分にあっては１．２％を越えると加工性が低下するよ
うになり、またＳｉ成分では、０．６％を越えると強度
低下をきたすようになることから、その含有量を、Ｍ
ｎ ： ０ 、６〜１ 、２％、ＳＩ：０．１５〜０，
６％とそれぞれ定めた。
１−Ｍｎ−Ｓｉ化合物を形成して、芯材の強度を向上さ
せると共に、ろう付は時において芯材の結晶粒を粗大化
し、溶融ろうの侵入を抑制して、耐食性の低下を防１ト
するほか、特にＭｎ／Ｓｉの含有割合を重量比で２〜４
の範囲内とした場合には、素地中へのＭｎおよびＳｌの
固溶量が少なくなり、この結果素地の電位が電気化学的
に卑となり、Ｚｎ含有と相まって管体内面の全面腐食形
態を確実なものとする作用があるが、その含有量かＭｎ
：０．０％未満およびＳ ｉ：ｏ、１５％未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方その含有量が、Ｍｎ
成分にあっては１．２％を越えると加工性が低下するよ
うになり、またＳｉ成分では、０．６％を越えると強度
低下をきたすようになることから、その含有量を、Ｍ
ｎ ： ０ 、６〜１ 、２％、ＳＩ：０．１５〜０，
６％とそれぞれ定めた。
（ｃ） Ｆｅ、Ｃｕ、Ｃｒ、およびＺｒこれらの成分
には、いずれも室温強度を一段と向上させる作用がある
ので、必要に応して＠ｒイされるが、その含有量が、そ
れぞれＦ ｅ：ｏ、３％未満、Ｃｕ：０．０５％未満、
Ｃｒ：ｏ、０５％未満、およびＺ「：０．０５％未満で
は所望の向上効果が得られず、一方、ＦｃおよびＣｕに
あっては、それぞれ１％および０．５％を越えると耐食
性が損なわれるようになり、またＣ「およびＺｒでは、
それぞれ０．２％および０．１５％を越えると加工性が
低下するようになることから、その含有量を、それぞれ
Ｆ ｅ：０．３〜１％、Ｃｕ：０．０５〜０．５％、Ｃ
ｒ：０．０５〜０．２％、およびＺ ｒ：０．０５〜０
．１５％と定めた。
には、いずれも室温強度を一段と向上させる作用がある
ので、必要に応して＠ｒイされるが、その含有量が、そ
れぞれＦ ｅ：ｏ、３％未満、Ｃｕ：０．０５％未満、
Ｃｒ：ｏ、０５％未満、およびＺ「：０．０５％未満で
は所望の向上効果が得られず、一方、ＦｃおよびＣｕに
あっては、それぞれ１％および０．５％を越えると耐食
性が損なわれるようになり、またＣ「およびＺｒでは、
それぞれ０．２％および０．１５％を越えると加工性が
低下するようになることから、その含有量を、それぞれ
Ｆ ｅ：０．３〜１％、Ｃｕ：０．０５〜０．５％、Ｃ
ｒ：０．０５〜０．２％、およびＺ ｒ：０．０５〜０
．１５％と定めた。
Ｂ、管体のろう材
（ａ）ＳＩ
ＳＬ酸成分は、融点を低下させ、流動性を付与せしめて
ろう材としての機能を十分に発揮せしめる作用があるが
、その含有量が７％未満でも、また１２％を越えても十
分な融点低下がはかれず、ろう材として用いることは困
難であることから、その含有量を７〜１２％と定めた。
ろう材としての機能を十分に発揮せしめる作用があるが
、その含有量が７％未満でも、また１２％を越えても十
分な融点低下がはかれず、ろう材として用いることは困
難であることから、その含有量を７〜１２％と定めた。
（ｂ） Ｚｎ
Ｚｎ成分には、上記の通りろう材の管体外面部に対する
電位差を大きくして、犠牲陽極効果を安定して発揮する
作用があるので必要に応じて含有されるが、その含有量
が０．３％未満では前記作用に所望の向上効果が得られ
ず、一方その含有量が１％を越えるとろう自体の耐食性
に問題が生じるようになることから、その含有量を０．
３〜１％と定めた。
電位差を大きくして、犠牲陽極効果を安定して発揮する
作用があるので必要に応じて含有されるが、その含有量
が０．３％未満では前記作用に所望の向上効果が得られ
ず、一方その含有量が１％を越えるとろう自体の耐食性
に問題が生じるようになることから、その含有量を０．
３〜１％と定めた。
Ｃ，フィン材
（ａ） Ｚｎ
Ｚｎ成分には、フィン材を管体に対して常に電気化学的
に卑に保ち、犠牲陽極効果を十分に発揮させる作用があ
るが、その含有量が０．５％未満では、管体の芯材の最
低Ｚｎ含有量が０．１％であることから、十分な犠牲陽
極効果を発揮することができず、一方その含有量が２％
を越えると耐食性が急激に低下するようになることから
、その含有量を０．５〜２％と定めた。
に卑に保ち、犠牲陽極効果を十分に発揮させる作用があ
るが、その含有量が０．５％未満では、管体の芯材の最
低Ｚｎ含有量が０．１％であることから、十分な犠牲陽
極効果を発揮することができず、一方その含有量が２％
を越えると耐食性が急激に低下するようになることから
、その含有量を０．５〜２％と定めた。
（ｂ） Ｍｎ
Ｍｌ成分には、ろう付は時に要求される高温強度を向上
させる作用があるが、その含有量が０．２％未満では所
望の高温強度を確保することができず、一方その含有量
が１．５％を越えても、より一層の向上効果が得られず
、加工性の低下を招くようになることから、その含有量
を０，２〜１．５％と定めた。
させる作用があるが、その含有量が０．２％未満では所
望の高温強度を確保することができず、一方その含有量
が１．５％を越えても、より一層の向上効果が得られず
、加工性の低下を招くようになることから、その含有量
を０，２〜１．５％と定めた。
（ｃ） Ｆｅ、Ｓｊ 、Ｍｇ、Ｃｒ、およびＺｒこれ
らの成分には、いずれも室温強度を一段と向上させる作
用かあるので、必要に応じて含有されるが、その含有量
か、それぞれＦ ｅ：０．３％未満、Ｓ ｉ：０．２％
未満、Ｍ ｇ ： ０ 、１ ％未満、Ｃｒ：０．０５
％未満、およびＺ ｒ：０．０５％未満では所望の向上
効果が得られず、一方、Ｆｃは含有量が１％を越えると
耐食性が低下し、またＳｉおよびＭｇではそれぞれ１．
３％および０．５％を越えるとろう付は性か低下し、Ｃ
ｒおよびＺｒにおいては、それぞれ０．３％および０．
２％を越えると加工性が低下するようになることから、
その含有量を、Ｆ ｅ：０．３〜１％、Ｓｊ：０．２〜
Ｌ３％、Ｍｇ：０．１〜０．５％、Ｃｒ：０．０５〜０
．３％、およびＺ ｒ：ｏ、０５〜０．’２％と定めた
。
らの成分には、いずれも室温強度を一段と向上させる作
用かあるので、必要に応じて含有されるが、その含有量
か、それぞれＦ ｅ：０．３％未満、Ｓ ｉ：０．２％
未満、Ｍ ｇ ： ０ 、１ ％未満、Ｃｒ：０．０５
％未満、およびＺ ｒ：０．０５％未満では所望の向上
効果が得られず、一方、Ｆｃは含有量が１％を越えると
耐食性が低下し、またＳｉおよびＭｇではそれぞれ１．
３％および０．５％を越えるとろう付は性か低下し、Ｃ
ｒおよびＺｒにおいては、それぞれ０．３％および０．
２％を越えると加工性が低下するようになることから、
その含有量を、Ｆ ｅ：０．３〜１％、Ｓｊ：０．２〜
Ｌ３％、Ｍｇ：０．１〜０．５％、Ｃｒ：０．０５〜０
．３％、およびＺ ｒ：ｏ、０５〜０．’２％と定めた
。
［実 施 例〕
つぎに、通常の溶解法によりそれぞれ第１表に示される
成分組成をもった管体の芯材用Ａ［合金Ａ−Ｑ（たたし
Ａ−Ｃは従来の管体芯材用Ａｌ合金）、同じく管体のろ
う材用Ａｌ合金ａ −ｆ 、およびフィン材用ＡΩ合金
イ〜ワを溶製し、鋳造して鋳塊となした後、通常の条件
で均質化処理を施し、ついで上記の各種の鋳塊に熱間圧
延を施して板厚：９＋Ｉ１ｍの熱延板とし、さらに管体
のろう材用Ａρ合金熱延板およびフィン材用Ａｌ合金熱
延板には冷間圧延を施して板厚：１市の冷延板とし、こ
の状態で上記管体の芯材用Ａρ合金熱延板とろう材用Ａ
Ω合金冷延板とを第２表に示される組合せにしたがって
重ね合わせ、まず熱間圧延を施して前記両板材をクラッ
ドし、引続いて中間焼鈍を加えなから冷間圧延を施して
板厚： ０．２０ｍｒｓのブレージングシートとし、引
続いてこのブレージングシートよりろう祠を外側とし、
かつ外面寸法で幅：１５ｍｍＸ厚さ＝３Ｉａｌｌの偏平
状電縫管を形成し、また上記フィン材用ＡΩ合金冷延板
にも中間焼鈍を加えながら冷間圧延を施して板厚＋ ０
．０７ｍｍのフィン材を形成し、これらの管体とフィン
材とを同じく第２表に示される組合せで、かつ上記の長
さ：２００ｍｍの２本の平行配置の管体間に３ｍ＋ｓの
ピッチでコルゲート加工したフィン材を装着した形態に
組立て、管体の両側端面を密閉した状態で、大気中、温
度＝５５０℃に３０分間保持の条件でフラックスろう付
けを行なうことにより本発明Ａｌ熱交換器コア１〜２３
および従来Ａｌ熱交換器コア１〜３をそれぞれ製造した
。
成分組成をもった管体の芯材用Ａ［合金Ａ−Ｑ（たたし
Ａ−Ｃは従来の管体芯材用Ａｌ合金）、同じく管体のろ
う材用Ａｌ合金ａ −ｆ 、およびフィン材用ＡΩ合金
イ〜ワを溶製し、鋳造して鋳塊となした後、通常の条件
で均質化処理を施し、ついで上記の各種の鋳塊に熱間圧
延を施して板厚：９＋Ｉ１ｍの熱延板とし、さらに管体
のろう材用Ａρ合金熱延板およびフィン材用Ａｌ合金熱
延板には冷間圧延を施して板厚：１市の冷延板とし、こ
の状態で上記管体の芯材用Ａρ合金熱延板とろう材用Ａ
Ω合金冷延板とを第２表に示される組合せにしたがって
重ね合わせ、まず熱間圧延を施して前記両板材をクラッ
ドし、引続いて中間焼鈍を加えなから冷間圧延を施して
板厚： ０．２０ｍｒｓのブレージングシートとし、引
続いてこのブレージングシートよりろう祠を外側とし、
かつ外面寸法で幅：１５ｍｍＸ厚さ＝３Ｉａｌｌの偏平
状電縫管を形成し、また上記フィン材用ＡΩ合金冷延板
にも中間焼鈍を加えながら冷間圧延を施して板厚＋ ０
．０７ｍｍのフィン材を形成し、これらの管体とフィン
材とを同じく第２表に示される組合せで、かつ上記の長
さ：２００ｍｍの２本の平行配置の管体間に３ｍ＋ｓの
ピッチでコルゲート加工したフィン材を装着した形態に
組立て、管体の両側端面を密閉した状態で、大気中、温
度＝５５０℃に３０分間保持の条件でフラックスろう付
けを行なうことにより本発明Ａｌ熱交換器コア１〜２３
および従来Ａｌ熱交換器コア１〜３をそれぞれ製造した
。
つぎに、この結果得られた各種のＡｌｌ熱交換器コアに
ついて、管体両側の密閉を開放した状態で、（１）
１ ｐｐｍのＣｕ２＋イオン含有の温度＝４０℃の水道
水中に３０日間浸漬の水道水浸漬試験、ＨＣＯ−イオン
と、１ ｐｐｍのＣｕ２＋イオンを含有する温度；４０
℃の溶液中に３０日間浸漬の溶液浸漬試験を行ない、管
体の内面および外面における４０Ｃ−当りの孔食数と最
大孔食深さを測定した。これらの試験結果を第２表に示
した。
ついて、管体両側の密閉を開放した状態で、（１）
１ ｐｐｍのＣｕ２＋イオン含有の温度＝４０℃の水道
水中に３０日間浸漬の水道水浸漬試験、ＨＣＯ−イオン
と、１ ｐｐｍのＣｕ２＋イオンを含有する温度；４０
℃の溶液中に３０日間浸漬の溶液浸漬試験を行ない、管
体の内面および外面における４０Ｃ−当りの孔食数と最
大孔食深さを測定した。これらの試験結果を第２表に示
した。
第２表に示される結果から、本発明Ａｌ熱交換器コア〕
〜２３は、いずれも管体内面が相対的に高含有のＺｎに
よって腐食が全面腐食型となるので、孔食の発生はきわ
めて少なく、一方管体の外面も、ろう付は時のＺｎのろ
う材中への拡散移動によって相対的に内面部よりＺｎ含
有量が低いが、この残留Ｚｎと、これに接する電気化学
的に卑なフィン材およびろう材による犠牲陽極効果によ
って、よく防食されるので、わずかな孔食の発生しか見
られないことが明らかであり、一方従来Ａｌ熱交換器コ
ア１〜３では、管体の内面および外面とも孔食の発生が
著しく、中でも内面に発生した孔食には薄肉であること
と相まって貫通するものが存在することが明らかである
。
〜２３は、いずれも管体内面が相対的に高含有のＺｎに
よって腐食が全面腐食型となるので、孔食の発生はきわ
めて少なく、一方管体の外面も、ろう付は時のＺｎのろ
う材中への拡散移動によって相対的に内面部よりＺｎ含
有量が低いが、この残留Ｚｎと、これに接する電気化学
的に卑なフィン材およびろう材による犠牲陽極効果によ
って、よく防食されるので、わずかな孔食の発生しか見
られないことが明らかであり、一方従来Ａｌ熱交換器コ
ア１〜３では、管体の内面および外面とも孔食の発生が
著しく、中でも内面に発生した孔食には薄肉であること
と相まって貫通するものが存在することが明らかである
。
上述のように、この発明のアルミニウム熱交換器コアは
、すぐれた耐孔食性を有するので、軽量化に伴なう管体
およびフィン材の薄肉化によっても孔食発生が原因で使
用寿命に至ることはなく、著しく長期に亘ってすぐれた
性能を発揮するのである。
、すぐれた耐孔食性を有するので、軽量化に伴なう管体
およびフィン材の薄肉化によっても孔食発生が原因で使
用寿命に至ることはなく、著しく長期に亘ってすぐれた
性能を発揮するのである。
Claims (8)
- （１）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以上重量
％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けしてなり、
かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中のＺｎ含
有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれたアル
ミニウム熱交換器コア。 - （２）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、Ｃｕ：０．０５〜０．５％、Ｃｒ
：０．０５〜０．２％、Ｚｒ：０．０５〜０．１５％、
のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以上重量
％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けしてなり、
かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中のＺｎ含
有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれたアル
ミニウム熱交換器コア。 - （３）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、さらに、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以上重量
％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けしてなり、
かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中のＺｎ含
有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれたアル
ミニウム熱交換器コア。 - （４）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、Ｓｉ：０．２〜１．３％、Ｍｇ：
０．１〜０．５％、Ｃｒ：０．０５〜０．３％、Ｚｒ：
０．０５〜０．２％、 のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けして
なり、かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中の
Ｚｎ含有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれ
たアルミニウム熱交換器コア。 - （５）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、Ｃｕ：０．０５〜０．５％、Ｃｒ
：０．０５〜０．２％、Ｚｒ：０．５〜０．１５％、の
うちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、さらに、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以上重量
％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けしてなり、
かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中のＺｎ含
有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれたアル
ミニウム熱交換器コア。 - （６）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、さらに、 Ｆｃ：０．３〜１％、Ｃｕ：０．０５〜０．５％、Ｃｒ
：０．０５〜０．２％、Ｚｒ：０．０５〜０．１５％、
のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、Ｓｉ：０．２〜１．３％、Ｍｇ：
０．１〜０．５％、Ｃｒ：０．０５〜０．３％、Ｚｒ：
０．０５〜０．２％、 のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けして
なり、かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中の
Ｚｎ含有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれ
たアルミニウム熱交換器コア。 - （７）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、さらに、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、さらに、 Ｆｏ：０．３〜１％、Ｓｉ：０．２〜１．３％、Ｍｇ：
０．１〜０．５％、Ｃｒ：０．０５〜０．３％、Ｚｒ：
０．０５〜０．２％、 のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けして
なり、かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中の
Ｚｎ含有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれ
たアルミニウム熱交換器コア。 - （８）Ｍｎ：０．６〜１．２％、Ｓｉ：０．１５〜０．
６％、Ｚｎ：０．１〜１％、 を含有し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、Ｃｕ：０．０５〜０．５％、Ｃｒ
：０．０５〜０．２％、Ｚｒ：０．０５〜０．１５％、
のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するＡｌ合金の芯材の外側に、 Ｓｉ：７〜１２％、 を含有し、さらに、 Ｚｎ：０．３〜１％、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成を有
するろう材をクラッドしてなるブレージングシートで構
成された管体に、 Ｚｎ：０．５〜２％、Ｍｎ：０．２〜１．５％、を含有
し、さらに、 Ｆｅ：０．３〜１％、Ｓｉ：０．２〜１．３％、Ｍｇ：
０．１〜０．５％、Ｃｒ：０．０５〜０．３％、Ｚｒ：
０．０５〜０．２％、 のうちの１種または２種以上、 を含有し、残りがＡｌと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）を有するＡｌ合金のフィン材をろう付けして
なり、かつフィン材中のＺｎ含有量の方が管体芯材中の
Ｚｎ含有量より多いことを特徴とする耐孔食性のすぐれ
たアルミニウム熱交換器コア。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20044590A JPH0486493A (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 耐孔食性のすぐれたアルミニウム熱交換器コア |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20044590A JPH0486493A (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 耐孔食性のすぐれたアルミニウム熱交換器コア |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0486493A true JPH0486493A (ja) | 1992-03-19 |
Family
ID=16424420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20044590A Pending JPH0486493A (ja) | 1990-07-27 | 1990-07-27 | 耐孔食性のすぐれたアルミニウム熱交換器コア |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0486493A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011031278A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 高強度で耐食性に優れるアルミニウム合金ブレージングシート |
-
1990
- 1990-07-27 JP JP20044590A patent/JPH0486493A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011031278A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 高強度で耐食性に優れるアルミニウム合金ブレージングシート |
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