JPH0480211A - スチレン系重合体の製法 - Google Patents

スチレン系重合体の製法

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JPH0480211A
JPH0480211A JP19295490A JP19295490A JPH0480211A JP H0480211 A JPH0480211 A JP H0480211A JP 19295490 A JP19295490 A JP 19295490A JP 19295490 A JP19295490 A JP 19295490A JP H0480211 A JPH0480211 A JP H0480211A
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polymerization
weight
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polymerization reactor
polymer
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JP19295490A
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Teruo Arai
輝夫 新井
Yuuichi Arito
裕一 有戸
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、塊状又は溶液重合法によるスチレン系重合体
の製造方法に関する。
詳しくは、本発明は、前半の重合段階で特定の有機過酸
化物を用いてスチレン系高分子量重合体をつくり、重合
後半に重合率を高めることにより強度、成形性の優れた
スチレン系重合体を製造する方法に関するものである。
(従来の技術) スチレン系重合体は、透明性、成形性、剛性に優れた樹
脂であるところから、以前から家庭用品、電気製品など
の成形材料として広く用いられてきた。近年、原材料の
高謄から他の高品位樹脂を比較的コストの安い樹脂へ切
り替える方向にあり、スチレン系重合体に対する需要は
一層増大の傾向にある。これとともに、利用分野を拡大
する為、及び製品の生産性を高める為スチレン系重合体
の強度、成形性の改良の要望が高まっている。
これまで、強度の高いスチレン系重合体を得るためには
、重合体の平均分子量を大きくすればよいことが広く知
られている。スチレン系重合体の平均分子量を大きくす
る手段としては、重合温度を低くしたり、あるいは、重
合開始剤の使用量を減少させる方法が知られているが、
このような方法は重合速度を遅くするため、生産性が低
下することを免れず、工業的には好ましくない。
生産性を損なうこと無くスチレン系樹脂の平均分子量を
大きくする方法として例えば、1分子中にペルオキシド
結合を3個以上有する一般式(): %式%() で示される特定のジアンル型ポリメリックペルオキシド
を用いるスチレン系樹脂の製造方法が特開昭60−83
04号公報、特開昭60−13805号公報ムこ開示さ
れている。
また、特開平1−156325号公報ではポリメリック
ペルオキソエステルが示され、同公報参考例中にはこの
開始剤を用いたスチレンの重合が記載されている。この
時、平均分子量83.0万、87.2万のポリスチレン
が得られることが示されている。
(発明が解決しようとするyAlり しかしながら、前記の特定のシアツル型ペルオキシドを
用いる方法は高分子量化は図れるもののこの開始剤は分
解温度が低く、取り扱いに危険が伴う。かつ、重合初期
に低温で重合することにより高分子量化の効果を発現す
るため、生産性を低下させることを免れない。生産性を
さらムこ高めるためには、開始剤量を多くするか、ある
いは、重合温度を高めなければならず、いずれの方法を
用いても重合体の分子量を逆に低下させてしまうという
問題点があった。
また、特開平1−156325号公報によればポリメリ
ックペルオキソエステルを開始剤として用いることによ
り高分子量ポリスチレンを与えることは理解できるが、
得られたポリスチレンは分子量が高すぎ、実用的な成形
性−強度ハランスに優れたポリマーを得る方法について
は何等明らかとなっていない。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、かかる現状に鑑み、#A意検討を重ねた
結果、前半の重合段階で特定の有機過酸化物を用いてス
チレン系高分子量重合体をつくり、後半の重合で重合率
を高めることにより、良好な成形性を有するスチレン系
樹脂から高い強度を与える高分子量スチレン系樹脂まで
、すなわち、重量平均分子量が20万〜50万の範囲の
スチレン系樹脂を、生産性よく製造することができるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は; スチレン系単量体を塊状重合又は溶液重合してスチレン
系重合体を連続的に製造する方法において、一般式: %式% で示される繰り返し単位を3個以上有する有機過酸化物
をスチレン系単量体100重量部当たり活性酸素量換算
で0.0002〜0.05重量部の割合で添加し、重合
温度85以上130°C未満の温度範囲で反応溶液中の
ポリマー濃度が】5重量%を越える迄予備重合を行った
後、後段重合反応器での重合温度が170 ’Cを越え
ない温度で重合を行い、最終反応器出口の反応/8液中
のポリマー濃度が70重量%以上になる迄重合すること
を特徴とするスチレン系重合体の製造方法に関するもの
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いるスチレン系単量体はスチレン単独、又は
スチレンとスチレン誘導体の混合物である。スチレン系
誘導体の代表的なものとしてはαメチルスチレン、p−
メチルスチレン、pターシャリブチルスチレン等である
。また、スチレンと共重合可能な単量体、例えば、アク
リロニトリル、メチルメタアクリレート、ブチルアクリ
レート、ブチルメタアクリシート、メタクリル酸、無水
マレイン酸等とスチレン系単量体との混合物であっても
よい。
本発明は分子量調整、そして/又は重合溶液の粘度調整
のために、適当量の溶媒、分子量調整剤を使用すること
も可能である。溶媒としては、トルエン、エチルヘンゼ
ン、キシレン等である。分子量調整剤としては、メルカ
プタン類、α−メチルスチレンダイマー等が使用できる
。溶媒の使用量は特に限定されるものではないが、0重
量%〜15重量%の範囲の使用が好ましい。
本発明においては、前段重合反応機で特定の有機過酸化
物からなる開始剤の存在下で重合することが必要である
。この有機過酸化物は前記の一般式(A)で示される繰
り返し単位を少なくとも3個、好ましくは5〜30個含
有するものであり、このような有機過酸化物としては、
例えば、次に示す繰り返し単位を有するものを挙げるこ
とができる。このような有機過酸化物は公知の方法、例
えば、特開平1−156325号に開示されている方法
によって合成すればよい。
CH3 CH3 CH。
L CH。
CH3 CH。
CH8 本発明において用いる有機過酸化物の10時間半減期温
度は75〜90°Cの温度範囲にある。このような有機
過酸化物を用いることにより重合温度を高め、かつ、生
成するスチレン系重合体の高分子量化を図ることができ
る。
本発明に使用される一般式(A)で示される有機過酸化
物は単独、あるいは2種以上を混合して用いることも可
能である。また、スチレン系重合体の製法で一般的に用
いられる有機過酸化物を併用することもできる。
本発明においては、一般式(A)で示される有機過酸化
物の使用量はスチレン系単量体100重量部当たり、活
性酸素量換算で0.0002〜0゜05重量部の範囲で
ある。ここで言う活性酸素量とは有機過酸化物中に存在
する過酸化物結合中の活性酸素(−〇−)の量を意味す
る。有機過酸化物のスチレン系単量体100重量部当た
りの量が活性酸素量換算で0.0002重量部未満では
重合に要する時間が著しく長くなるので生産性が低下し
、かつ、生成する超高分子量スチレン系重合体の量も少
なくなる。また、0.05重量部を越えると超高分子量
スチレン系重合体の生成が不十分になり、強度の優れた
スチレン系重合体を得ることができない。
本発明における重合は、通常のスチレン系重合体の製造
に際して用いられる塊状重合法または溶液重合法に従い
、原料スチレン系単量体に開始剤及び所望に応し溶媒そ
の他必要な添加剤を加えた混合物を反応容器に挿入し、
必要に応じ加圧しながら加熱することによって行うこと
ができる。
本発明の前半の重合はこのようにして85°C〜] 3
0 ’Cの温度で、より好ましくは、90°C〜125
°Cの温度で反応溶液中のポリマー濃度カ月5重量%以
上、好ましくは、20重重量以上、より好ましくは25
重量%以上になるまで行う必要がある。この段階におい
である程度の超高分子量スチレン系重合体を含む反応混
合物が生成する。
重合温度が130°C以上の温度では超高分子量スチレ
ン系重合体が生成せず目的とする強度の優れたスチレン
系重合体が得られない。また、85°C以下の低温では
生産性が低下し好ましくない。
また、前半の重合では反応溶液中のスチレン系重合体の
ポリマー濃度が15重量%になるまで重合を行う必要が
ある。15重量%未満では最終スチレン系重合体に高い
強度を与えるのに充分な量の超高分子量体を含む反応混
合物を得ることができない。
前段重合反応器としては、公知の反応器、例えば、完全
混合型反応器、置型反応器等が使用できる。また、複数
個の反応器を直列あるいは並列ムこ並べて使用すること
も可能である。
次に、前段重合反応器から出た重合液を後段重合反応器
に導く、後段重合器は押出し流れに近い流動パターンを
与える反応器であることが好ましい。この反応器として
は空間部を有する横型二軸反応器、静的混合器を内蔵し
た反応器、攪拌式基型反応器が使用できる。あるいはこ
れらの反応器を組み合わせて使用することも可能である
。特に静的混合器を内蔵した反応器または横型二軸反応
器を使用することが好ましい。
完全混合特性に近い流動パターンを与える反応器を使用
すると、重合率が高くなるにつれて、攪拌動力が異常に
大きくなり経済的でない。また、反応溶液の粘度が高く
なるにつれて、混合特性、除熱能力が悪くなり、重合反
応を制御するのが困難となり、結果として低分子量重合
体を多量に生成するので好ましくない。
後段重合器では開始剤を後段重合器の最初又は途中一箇
所以上の場所に添加することが好ましい。
開始剤の添加量は100000≧a / b≧3000
の範囲であることが好ましい。より好ましくは、600
00≧a / b≧5000の範囲である。
添加する開始剤量が100000 < a / bであ
るときは本発明の効果が発現しに(く、a / b <
 3000であるときは低分子量重合体が多量に止成し
本発明の効果が発現しにくい。また、開始剤濃度が高い
ため重合反応を制御することが非常に困難になる。
ここで言うaは、後段重合反応器で生成するポリマー重
量%〔最終反応器出口の重合溶液中のポリマー濃度(重
量%)−前段重合反応器出口の重合溶液中のポリマー濃
度(重量%)〕を表す。bは反応系に供給される全スチ
レン系単量体100重量部に対する活性酸素量換算での
開始剤の重量部数を表す。
開始剤の添加場所は特に限定されることはないが、後段
重合反応器の最初または途中添加の場合は、(後段反応
器全容積/(開始剤添加場所数+1)の値が同し程度に
なるところに添加場所を決めるのがよい。
開始剤と反応溶液を混合するにあたり、混合器として静
的混合器を用いることが好ましい。静的混合器としては
、ケエックス弐スクティノクミキサー、スルーザー式ス
タティックミキサー、東し式スタティックミキサーが使
用できる。動的混合器、例えば、攪拌羽根式完全混合器
では撹拌による剪断応力によって局部的に過熱状態にな
り、低分子量重合体を生成したり、分子鎖切断が生し品
質低下にフながり好ましくない。横型二輪反応器の途中
に開始剤を添加する場合は反応器自身の混合性が優れて
いる故、開始剤溶液を反応溶液表面に滴下するだけでよ
い。
均一混合時間も特に限定される物ではないが、30分以
内で均一混合することが好ましい。均混合に長時間かけ
ることは高濃度開始剤が長時間局在化することになり、
低分子量重合体を生成し本発明の効果が発現せず強度低
下を招くため好ましくない。
開始剤の添加方法としては開始剤を単独添加してもよい
し、あるいはスチレン単量体あるいは重合溶媒に希釈し
て添加してもよい。
開始剤の種類としては、10時間半減期の温度が80〜
+40°Cの範囲の有8!過酸化物が使用できる。この
ような有機過酸化物の具体例を挙げれば、例えば、2,
2−ビス(−1−ブチルパーオキシ)ブタン、22−ビ
ス)も−ブチルパーオキシ)オクタン、1.1−ビス(
t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、1.1−ビス(t−ブチルパーオキシ)吉
草酸n−ブチルのようなパーオキシケタール類、2゜5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン−3のようなジアルキルパーオキシド類:t−ブチ
ルパーオキシアテート、t−ブチルパーオキシ−3,3
,5−)リメチルヘキサノエート、t−プチルパーオキ
シヘンゾエート、ジt−ブチルパーオキシイソフタレー
ト、2,5ジメチル−2,5−ジ(ヘンシイルバーオキ
シ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネートのようなパーオキシエステル類二メチルエチル
ケトンバーオキンド、シクロヘキサノンパーオキシドの
ようなケトンパーオキシド類:ジイソプロビルヘンゼン
ヒドロパーオキシト、p−メタンヒドロパーオキンドの
ようなヒドロパーオキシド類を挙げることができる。
80°C以下の10時間半減期温度を有する開始剤では
短時間で分解反応が生し、局部的にラジカル濃度が高く
なり低分子量重合体を生成し好ましくない。また、14
0°C以上の10時間半減期温度を有する開始剤では、
反応器内で完全に消費されず高温に曝される回収工程ま
で残り、回収工程で低分子量重合体を生成したり、分子
鎖切断を生しさせ品質低下を招くので好ましくない。
ここで言う有機過酸化物の10時間半減期を示す分解温
度は、これをラジカルに対して比較的不活性な溶剤、例
えば、トルエン、ヘンゼンに0゜1モル/1の濃度で溶
解し、この溶液を窒素置換したガラス管中に密封し、恒
温槽に浸漬し、熱分解させると言う実験を恒温槽の温度
を変えて繰り返し行い、以下のようにして求めることが
できる。
すなわち、この分解反応は近似的ζニー次反応として取
り扱うことができるのでり解有機過酸化物の量を(X)
と分解速度定数(K)と時間(1)と有機過酸化物の初
期濃度(C)の間には、次の式が成り立つ。
dX/d t=K (C−X)      −・−(f
)I n (C/ (C−X) ) −Kxt  HH
H■従って、tと(C/ (C−X))とを−軸対数目
盛りのグラフとしてプロットすると得られる直線の勾配
から分解速度定数(K)を求めることができる。
他方においてKに関しては、 K=AxExp (−△E/RT)  ・・・■(但し
、Aば頻度因子、△Eは活性化エネルギー、Rは気体定
数、Tは絶対温度) の関係式が成り立つので、異なった温度についてKを計
算し、In(t)+z2と1/Tの関係式をグラフにプ
ロットし、得られた直線から10時間半減期(D)+z
□)を示す分解温度を得ることができる。
後段重合反応器での重合温度は、製造すべき重合体の分
子量によって決まるが、いがなる分子量のスチレン系重
合体であっても170″C以下、好ましくは160°C
以下で重合する必要がある。170°Cを越えて重合す
ると、低分子量重合体が多量に生成して好ましくない。
目標分子量が重合温度のみで調整できない場合は、添加
する開始剤量、分子量調整剤あるいは溶媒量等で制御し
なければならない。
最終反応器出口の重合溶液中のポリマー濃度は70重量
%以上、好ましくは75重量%以上まで重合する必要が
ある。ポリマー濃度が70重量%未満であれば強度の優
れたスチレン系重合体は得られない。
最終反応器を出た重合溶液は通常のスチレン系重合体の
塊状または溶液重合において使用されている回収工程に
送られ、脱揮発され、ベレット化される。
本発明で言うスチレン系重合体の分子量は特に限定され
るものではないが、重量平均分子量で20〜50万程度
のスチレン系重合体の製造に本発明の製造方法及び装置
を適応するのが好ましい。
ここで言う重量平均分子量とは38°C、テトラヒトロ
フランヲン各課としてゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィーにより測定される。通常行われている如く、単
分散ポリスチレンの溶出時間により検量線を作成し、サ
ンプルの溶出曲線より各溶出時間における分子量を算出
し、重量平均分子量を算出すればよい。
(実施例) 以下、実施例で本発明を更に詳しく説明する。
但し、本発明はこれらの実施例によって何ら限定される
ものではない。
なお、実施例中の物性試験は以下の測定方法を用いて行
った。
■重量平均分子量: 東ソー■製GPC(HLC−802A、同社製GPCカ
ラム(TSK−GELGMH62本)を用いて測定。
■メルト・フロー・レート: ISOR1133の方法に準して測定。
■−撃面衝撃強度 :縮成形法(200°C)で厚さ2mm、直径1Ocu
の円盤状試験片を作成し、半径7Cmから半径10cm
の環状部分を金具で固定し、20cmの高さから、6.
5kgの鋼球を試験片の中心に落下させて、試験片が破
壊する際の最大応力を測定。
■繰り返し衝撃強度: 圧縮成形法(200°C)で厚さ2胚、9cmX5cm
の角状試験片を作成し、中心より縮方向に25CI+の
所を金具で固定し、3/4R1130gのミサイルを5
C11の高さから試験片の中心に落下させ、クラ、り発
生までの回数を測定。
(実施例1) 添付の第1図に記載した装置により、ポリスチレンの重
合を行った。
前段の重合反応器−1は完全混合型反応器であり、容量
は6!である。後段の重合反応器−2,3は静的混合器
を内蔵した背型反応器であり、容量は各々6Pである。
又、3!毎の二段の温度制御が可能である。
スチレン90重量部、エチルヘンゼン9.97重量部お
よび式: %式% で示される繰り返し単位8個を含む有機過酸化物(10
時間半減期温度80.4°C1活性酸素量0.10g/
Ig)0.03重量部からなる原料溶液を2 ffi/
Hの流量で重合反応器−1へ連続的に供給し、110”
Cの温度で重合する。重合反応器−1での重合溶液中の
ポリマー濃度は31重量%である。この反応溶液は重合
反応器−2に導かれ、重合反応器−2では115°C−
125°Cで重合する。重合反応器−2を出た重合溶液
中のポリマー濃度は、57重量%である。
続いて、重合反応器−3に導かれ、重合反応器3では1
30℃−150’Cで重合する。重合反応器−3を出た
重合溶液中のポリマー濃度は76重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液は予熱器で240°C迄
加熱された後脱揮発されベレット化される。
重合開始後48時間目から製品を採取し、物性を評価し
た。評価結果を表−1に示す。
(実施例2) 実施例1と同し装置を用いて、スチレン93重量部、エ
チルヘンゼン6.95重量部、実施例1で用いたと同し
有機過酸化物0.05重置部からなる原料溶液を2.5
17Hの流量で重合反応器1へ連続的に供給し、107
°Cの温度で重合する。重合反応器−1での重合78a
中のポリマー濃度は36重量%である。
続いて、実施例1と同様に、重合反応器−2では110
°C−120°C1重合反応器−3では130°C−1
50°Cで重合する。重合反応器−2を出た重合溶液中
のポリマー濃度は61重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液中のポリマー濃度は75
重量%である。重合反応器−3を出た重合溶液は実施例
1と同様に処理し、製品を採取する。評価結果を表−1
に示す。
(比較例1) 実施例1と同し装置を用いて、スチレン90重量部、エ
チルヘン上29.90重量部、式:%式% で示される有機過酸化物(10時間半減期温度64.4
°C1活性酸素量0.04g/Ig)0゜10重量部か
らなる原料溶液を1.542/Hの流星で重合反応器−
1へ連続的に供給し、100°Cの温度で重合する。重
合反応器−1の重合溶液中のポリマー濃度は21重量%
である。
続いて実施例1と同様に、重合反応器−2では115°
C−125°C1重合反応器−3では130’C−15
0°Cで重合する。重合反応器−2を出た重合溶液中の
ポリマー濃度は52重量%で、重合反応器−3を出た重
合溶液中のポリマー濃度は、74重量%である。重合反
応器−3を出た重合溶液は実施例1と同様に処理し、製
品を採取する。
評価結果を(表−1)に示す。
(比較例2) 実施例1と同し装置を用いて、スチレン951i量部、
エチルヘンガフ4.9フ重量部、1.1ビス〜(t−ブ
チルパーオキソ)シクロヘキサン(10時間半減期温度
91°C1活性酸素量0.086g/Ig)0.03重
量部からなる原料溶液を21/Hの流量で重合反応器−
1へ連続的に供給し、105°Cの温度で重合する。重
合反応器1の重合溶液中のポリマー濃度は26重量%で
ある。
続いて、実施例1と同様に、重合反応器−2では115
°C−130°C1重合反応器−3では135°C−1
45°Cで重合する。重合反応器−2を出た重合溶液中
のポリマー濃度は56重量%で、重合反応器−3を出た
重合?gfl中のポリマー濃度は75重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液は実施例1と同様に処理
し、製品を採取する。評価結果を(表1)に示す。
(実施例3) 添付の第2図に記載した装置により、ポリスチレンの重
合を行った。
重合反応器−2、重合反応器−3の容量が各々51であ
り、2.5f毎の二段の温度制御が可能であり、重合反
応器−3の入口に重合溶液と重合開始剤溶液を混合する
ために、容積11の静的混合器を設置した以外、実施例
1で用いた装置と同しである。
スチレン92重量部、エチルベンゼン7.97重量部、
実施例1で用いたと同し有機過酸化物0゜03重蓋部か
らなる原料溶液を21/HO)流星で重合反応1−1へ
連続的に供給し、110’Cの温度で重合する。重合溶
液中のポリマー濃度は31重量%である。
続いて、実施例1と同様に、重合反応器−2では120
°C−140°Cで重合する。重合反応器2を出た重合
溶液中のポリマー濃度は64重量%である。
重合反応機−2を出た重合溶液は静的混合器に導かれる
。一方、1.1−ビス−(t−ブチルパーオキソ)シク
ロヘキサンの1重量%エチルヘンゼン溶液を0.03β
/Hの流量で静的混合器乙こ供給する。重合溶液と重合
開始剤溶液は静的7H合器で均一混合された後、重合反
応器−3へ導かれる。重合反応器−3では135°C〜
150 ’Cで重合する。重合反応器−3を出た重合溶
液中のポリマー濃度は81重量%である。
重合反応器−3を出た重合/8液は実施例1と同様に処
理し、製品を採取する。評価結果を表−1に示す。
(実施例4) 実施例3と同し装置を用いて、スチレン92重量部、エ
チルヘンゼン7.97重量部、実施例]で用いたと同し
有機過酸化物0.02重量部、1゜l−ビス−(1−ブ
チルパーオキソ)シクロヘキサン0.01重り部からな
る原料?8液を2L/Hの流量で重合反応器−1へ連続
的ムこ供給し、110′Cの温度で重合する。重合/8
液中のポリマー濃度は29重量%である。
続いて、実施例1と同様ムこ、重合反応器−2では] 
20 ’C−] 40 ’Cで重合する。重合反応器2
を出た重合溶液中のポリマー濃度は62重量%である。
重合反応器−2を出た重合溶液は静的混合器に導かれる
。一方、1.1−ビス−(t−ブチルパーオキシ)シク
ロヘキサンの1重量%エチルベンゼン溶液を0.03j
2/Hの流量で静的混合器に供給する。重合溶液と重合
開始剤溶液は静的混合器で均一混合された後、重合反応
器−3へ導かれる。重合反応器−3では135°C〜1
50°Cで重合する。重合反応器−3を出た重合溶液中
のポリマー濃度は80重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液は実施例1と同様に処理
し、製品を採取する。評価結果を表−1に示す。
(比較例3) 実施例3と同し装置を用いて、スチレン92重量部、エ
チルヘンゼン7.90重量部、比較例1で用いたと同し
有機過酸化物0.10重量部からなる原料溶液を1.5
17Hの流量で重合反応器1へ連続的に供給し、100
°Cの温度で重合する。重合?8液中のポリマー濃度は
22重量%である。
続いて、実施例1と同様に、重合反応器−2では110
°C〜130°Cで重合する。重合反応器2を出た重合
溶液中のポリマー濃度は60重量%である。
重合反応器−2を出た重合溶液は静的混合器に導かれる
。一方、1.1−ビス−(L−ブチルパーオキシ)シク
ロヘキサンの1重量%エチルヘンゼン溶液を0.034
27Hの流量で静的混合器に供給する。重合溶液と重合
開始剤溶液は静的混合器で均一混合された後、重合反応
器−3へ導かれる。重合反応器−3では135°C〜1
50°Cで重合する。重合反応器−3を出た重合溶液中
のポリマー濃度は76重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液は実施例1と同様に処理
し、製品を採取する。評価結果を表−1に示す。
(比較例4) 実施例3と同し装置を用いて、スチレン90重量部、エ
チルベンゼン9.96重量部、実施例1で用いたと同し
有機過酸化物0.04重量部からなる原料溶液を2.5
17Hの流量で重合反応器1へ連続的に供給し、108
°Cの温度で重合する。重合溶液中のポリマー濃度は2
8重量%である。
重合反応器−2では120°C−130°C1重合反応
器−3では135°C−145°Cで重合する。
重合反応器−2を出た重合溶液中のポリマー濃度は48
重量%であり、重合反応器−3を出た重合溶液中のポリ
マー濃度は67重量%である。
重合反応器−3を出た重合?8e、は実施例1と同様に
処理し、製品を採取する。評価結果を(表1)に示す。
は48重量%であり、重合反応器−3を出た重合溶液中
のポリマー濃度は67重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液は実施例1と同様に処理
し、製品を採取する。評価結果を(表1)に示す。
(比較例5) 実施例3と同し装置を用いて、スチレン95重量部、エ
チルベンゼン4.97重量部、実施例1で用いたと同し
有機過酸化物0.03重量部からなる原料溶液を31/
Hの流量で重合反応器−1へ連続的に供給し、102°
Cの温度で重合する。
重合溶液中のポリマー濃度は13重量%である。
続いて、実施例1と同様に、重合反応器−2では135
°C〜140°Cで重合する。重合反応器2を出た重合
溶液中のポリマー濃度は60重量%である。重合反応器
−2を出た重合溶液は静的混合器に導かれる。
一方、1,1−ビス−(t−ブチルパーオキシ)シクロ
ヘキサンの1重量%エチルヘンゼンン容液を0.03f
/Hの流量で静的混合器に供給する。重合溶液と重合開
始剤溶液は静的混合器で均一混合された後重合反応器−
3へ導かれる。重合反応器−3では140°C−145
°Cで重合する。
重合反応器−3を出た重合溶液中のポリマー濃度は75
重量%である。
重合反応器−3を出た重合溶液は実施例1と同様に処理
し、製品を採取する。評価結果を表−1に示す。
(比較例6) 実施例3と同し装置を用いて、スチレン96重量部、エ
チルヘンガフ3,9フ重量部、実施例1で用いたと同し
有機過酸化物0.03重量部からなる原料溶液を3I!
、/Hの流量で重合反応器−1へ連続的に供給し、12
0°Cの温度で重合する。
重合溶液中のポリマー濃度は29重量%である。
続いて、実施例1と同様に、重合反応器−2では130
°C〜140°Cで重合する。重合反応器2を出た重合
?81中のポリマー濃度は60重量%である。重合反応
器−2を出た重合?8液は静的混合器に導かれる。
方、1.1−ビス〜(t−ブチルパーオキシ)シクコヘ
キサンの1重量%エチルヘンゼン溶液を0.03f/H
の流量で静的混合器に供給する。重合溶液と重合開始剤
溶液は静的混合器で均一混合された後、重合反応器−3
へ導かれる。重合反応器−3では150°C〜175°
Cで重合する。
重合反応器−3を出た重合78液中のポリマー濃度は8
6重量%である。
重合反応器−3を出た重合?8液は実施例1と同様に処
理し、製品を採取する。評価結果を表−1に示す。
(発明の効果) 実施例1.2と比較例1:実施例3.4と比較例3の生
産性を比べると、特開昭60−830.1、特開昭60
−13805号公報記載の低温分解型有機過酸化物を用
いるよりも本発明の有機過酸化物を用いることにより、
30%〜50%生産性向上がlれることが解る。得られ
た重合体の強度は低温分解型有機過酸化物を用いた場合
と同等の強度を有する。
一方、スチレン系重合体の製造に広く使用されている有
機過酸化物を用いた場合(比較例2)と比べると、生産
性向上効果は小さいが、得られた重合体の強度は著しく
改良されていることが理解できる。
本発明の開始剤を用いても最適な重合条件を設定しなけ
れば、例えば、最終反応器を出た重合溶液中のポリマー
濃度が低い場合(比較例4)、重合温度が170°Cを
越えた場合で重合した場合(比較例6)、前段での重合
率が低い場合(比較例5)等は強度の向上が殆ど認めら
石ない。
以上のように、本発明の特定の有機過酸化物を用いて、
本発明で規定する重合条件でスチレン系重合体を製造す
ることにより、生産性を犠牲にすることなく強度の向上
が圓れる。
【図面の簡単な説明】 第1〜2図は、本発明の実施例で使用される装置の説明
Vである。 1:前段重合反応器(完全混合型) 2:後段重合反応Fi−1(静的混合器内蔵)3:後段
重合反応器−2(静的混合器内蔵)4:脱揮槽 5:原料溶液フィートポンプ 5゛ :開始剤?g’/Flフィードポンプ6.6’ 
 :重合7容液移送ポンプ 6゛:溶融樹脂移送ポンプ 7・予熱器 8:真空ライン 9:溶融樹脂移送ライン 10、静的混合器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 スチレン系単量体を塊状重合又は溶液重合してスチレン
    系重合体を連続的に製造する方法において、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼(A) (式中、R^1は▲数式、化学式、表等があります▼あ
    るいは▲数式、化学式、表等があります▼CH_3を表
    し、R^2は−CH_2CH_2−、−C≡C−、▲数
    式、化学式、表等があります▼を表す。)で示される繰
    り返し単位を3個以上有する有機過酸化物をスチレン系
    単量体100重量部当たり活性酸素量換算で0.000
    2〜0.05重量部の割合で添加し、重合温度85以上
    130℃未満の温度範囲で反応溶液中のポリマー濃度が
    15重量%を越える迄重合を行った後、後段重合反応器
    での重合温度が170℃を越えない温度で重合を行い、
    最終反応器出口の反応溶液中のポリマー濃度が70重量
    %以上になる迄重合することを特徴とする、スチレン系
    重合体の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248003A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Ps Japan Corp 耐熱性スチレン系樹脂の製造方法及びその組成物
JP2005248002A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Ps Japan Corp 耐熱性スチレン系樹脂延伸シート

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JP4721645B2 (ja) * 2004-03-04 2011-07-13 Psジャパン株式会社 耐熱性スチレン系樹脂の製造方法及びその組成物

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