JPH0476263B2 - - Google Patents

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JPH0476263B2
JPH0476263B2 JP60067865A JP6786585A JPH0476263B2 JP H0476263 B2 JPH0476263 B2 JP H0476263B2 JP 60067865 A JP60067865 A JP 60067865A JP 6786585 A JP6786585 A JP 6786585A JP H0476263 B2 JPH0476263 B2 JP H0476263B2
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JP
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data
clock
image
pixel
interpolation
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JP60067865A
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Masamichi Cho
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Priority to US06/841,466 priority patent/US4712141A/en
Priority to EP89120809A priority patent/EP0359292B1/en
Priority to DE3650382T priority patent/DE3650382T2/de
Priority to EP86103910A priority patent/EP0198269B1/en
Priority to DE8686103910T priority patent/DE3678322D1/de
Publication of JPS61227477A publication Critical patent/JPS61227477A/ja
Publication of JPH0476263B2 publication Critical patent/JPH0476263B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は画像処理装置に関するもので、特
に、画像データを入力して記憶手段に記憶した
後、指定された倍率でこの画像データを出力する
ような画像処理装置における、画像の拡大処理の
改良に関する。 (従来の技術とその問題点) 製版用のスキヤナやレーザプリンタ、フアクシ
ミリなどの画像処理装置における画像変倍技術と
して、画像データをたとえば1走査線分の容量の
メモリ中にいつたん記憶させるとともに、当該画
像データを書込む際の画素クロツク(あるいはメ
モリアドレス)と当該メモリから画像データを読
出す際の画素クロツクとを倍率に応じて相対的に
変化させ、それによつて画素数の増大あるいは減
少を達成する技術が知られている。それらのいく
つかを、その特徴や欠点とともに、以下に列挙す
る。 その第1は、PLL回路中の分周回路を利用
し、このPLL回路中の分周比を変化させるこ
とによつて、画素クロツク周波数を書込み時と
読出し時とで変化させるという方式(たとえ
ば、特公昭52−50561)である。この方法は、
低周波数の場合には問題は少ないが、高速の処
理すなわち高周波数での処理が要求されるよう
な装置において高倍率の出力を得ようとする
と、PLL回路の構成が難しくなるとともに、
高速の処理回路(デバイス)を必要とするた
め、装置のコスト高を招いてしまうという欠点
がある。 その第2は、変倍時において、通常の周期的
な画素クロツクつまり同期パルス列の間に余分
のパルスを挿入した画素クロツクを使用する方
式(たとえば、特開昭53−11601)である。こ
の新たな画素クロツクを、メモリへの書込みア
ドレスの指定に使用し、読出し時のアドレス指
定には元の画素クロツクを使用すれば、ある原
画の絵柄の再生画素数が原画から読みとつた
(サンプリングした)画素数に比べて増大する
ために、拡大画像出力が得られる。逆に、読出
し時のアドレス指定にのみ、上記新たな画素ク
ロツクを用いれば、縮小画像出力が得られるわ
けである。しかしながら、この方式では、あら
かじめ定められた周期を有するパルス列の間
に、別のパルスを挿入しなければならないとい
う関係上、変倍時における倍率指定におのずか
ら制約が生じてしまい、上記特開昭53−11601
に開示された実施例においては、出力可能な倍
率範囲は50%〜200%にとどまる。また、倍率
設定可能間隔(分解能)も、nを整数として、
[(n±1)/n]×100%すなわち1/2,2/
3,…1,…3/2,2/1に限定されるとい
う欠点がある。 その第3は、一定の周波数(画素クロツク)
ないしはサンプリングピツチでメモリへの画像
データの書込みを行ない、読出し時において
は、メモリのアドレスの一部を省略(縮小時)
あるいは重複(拡大時)してアクセスすること
によつて、出力される画素数の減少・増大を計
つた技術(たとえば、特開昭54−65601、特開
昭54−35613)である。この技術では、上記省
略あるいは重複するアドレスの分布を平均化す
ることによつて、縮小・拡大時における出力画
像の不均一性をかなり減少させることができる
が、この平均化のための回路構成が複雑になつ
てしまうという問題がある。この傾向は、変倍
範囲が大きくなるにつれてさらに顕著となる。 このように、従来の変倍方式では、比較的簡易
な回路構成で、広い変倍範囲にわたつて付加する
画素を均一に分布させた画像を得ることが困難で
あるという問題が存在する。 また、上記の各種装置においては、メモリに書
込まれている画素のデータのみを用いて出力を行
なつているために、拡大時における再生画像で同
一画素データをくり返す場合には、特定の階調を
有する画素がいくつか連続した後に、いきなり別
の階調を有する画素に移つてしまい、再生画像中
の空間的な階調変化が滑らかにならないという問
題もある。 また、拡大画像を得るにあたつて、拡大画像の
画素配列における各画素の位置と原画像の画素配
列における各画素の位置との関係をすべて求めて
補間処理を行なう技術(特開昭58−84358号)も
あるが、これにおいては、演算すべき補間データ
の数が多く、特に変倍可能に構成した場合には、
必要とされるメモリ容量の増大もしくはそれにか
わる演算回路要素の数の増大という問題が生じ
る。 (発明の目的) この発明は、上記の従来技術に記したよう
に、倍率に関係なく一定のサンプリングピツチで
ピツクアツプした画像データに対して倍率変換を
行うものにおいて上記のような問題点を克服する
ことを意図しており、その目的は以下に列挙した
通りである。 すなわち、一定周期のクロツクによつて得られ
た画像データを前提とし、それに基づいて拡大画
像を得る装置において、 (a) 拡大時における再生画像の空間的な階調変化
が滑かで自然なものとなるようにすること(第
1の目的)、 (b) 必要なメモリ容量の増大や演算回路要素の数
の増大するという状況の発生を防止しつつ、比
較的簡単な構成と比較的少ない演算量で均一な
拡大画像を得ることができること(第2の目
的)、 (c) メモリ容量の増大や演算回路要素の数の増大
という状況を発生させずに、広い変倍範囲での
拡大処理を簡単な構成で達成できること(第3
の目的)、 (d) 上記の各目的を達成するにあたつて、さら
に、使用されるデータの読出しのための構成を
簡単化できること(第4の目的)、 (e) また、それらの実現にあたつて、データ利用
効率を向上させること(第5の目的)、 を目的としている。 (目的を達成するための手段) 上述の目的を達成するため、この発明では、一
定周期の第1のクロツク(後述する実施例では
CK1に相当)に基づいて、画像データを画像デ
ータ記憶手段に記憶した後、上記画像データを指
定された倍率で出力する画像処理装置において、
上記倍率に応じた所定の規則に基づいて、上記
第1のクロツクの配列の中からクロツクを規則的
に欠落させた第2のクロツク(後述する実施例で
はCK3に相当)を発生する第2のクロツク発生
手段と、上記倍率が拡大であるときに、上記画
像データ記憶手段に記憶されている上記画像デー
タを、上記第2のクロツクに基づいて読出す読出
手段と、読出された上記画像データである原画
画素のデータの間を補間して少なくともひとつの
補間データを発生する補間データ発生手段と、
当該所定の規則に対応してあらかじめ設定され、
かつ、前記欠落させたクロツクのそれぞれに対応
して値が付与された選択データに基づいて、上記
クロツクの上記欠落によつて付加される付加画素
に上記補間データを選択的に付与する補間データ
付与手段とを設けた構成としている。 そして、さらに、第2のクロツク発生手段は、
選択データが表現する値の数より1大きい数値を
表現可能な複数ビツトの複合データを記憶する複
合データ記憶手段を含んでいる。 前記第1のクロツクの欠落は、このような複合
データで表現され得る値の中の特定の値で指示さ
れでいる。また、複合データの残りの値によつて
前記選択データが表現されている。 第2のクロツク発生手段と補間データ付与手段
とは、上記複合データ記憶手段から読出された上
記複合データに基づいてそれぞれの処理を行な
う。 (作 用) 画像データ記憶手段に記憶された画像データを
読出す際に、そのデータの記憶に使用した第1の
クロツクではなく、この第1のクロツクを規則的
に欠落させた第2のクロツクを使用する。 このようクロツクの欠落によつて原画素の配列
の間に新な付加画素が生じることになるが、それ
らの付加画素に、補間データを選択的に付与す
る。 この補間データの選択付与は、第2のクロツク
を生成するにあたつて、第1のクロツクのいずれ
の部分を欠落させるかを定めた規則に応じて決定
された選択データによつて指示される。 欠落クロツクを指定する上記規則や、それに応
じて定まる上記選択データを変えることによつ
て、種々の拡大率に対処可能である。 第1のクロツクの欠落と選択データとは、別個
のデータとして準備されるのではなく、それらを
組合わせた複合データの形式となつているため、
それを読出して第2のクロツク発生手段や補間デ
ータ付与手段に与えるにあたつて、記憶手段から
複数種類のデータを同期して読出すための複雑な
構成は不要となる。 また、この複合データを特定のデータ構造にす
ることによつて、比較的少数のビツト長のデータ
によつて比較的多くの補間データの中から必要な
ものを選択指定できる。その理由については、実
施例の欄において、例を示して定量的に説明す
る。 (実施例) 以下、図面を参照してこの発明の実施例を順次
説明する。 (A) 実施例の全体的構成 第1図は、この発明を円筒走査型製版用カラー
スキヤナに適用した一実施例の構成図であるが、
この発明はこれに限定されるものではなく、円筒
走査型製版用白黒スキヤナや平面走査型製版用ス
キヤナなどにも用いることができる。なお、この
第1図では、画像信号を二重線矢印で、コントロ
ールパルスを実線矢印で、また、副走査駆動モー
タの制御信号を点線矢印で、それぞれ示してい
る。 このカラースキヤナ1においては、原画2を巻
着した原画ドラム3と、感光材4を巻着した記録
ドラム5とが、ドラム軸6に固着されている。こ
のドラム軸6は、プーリ7とベルト8とを通じて
与えられるモータ9の駆動力によつて同期的に回
転する。一方、上記原画ドラム3と記録ドラム5
とにそれぞれ対向して、ピツクアツプヘツド10
と露光ヘツド11とがそれぞれ軸6に平行に移動
可能に配設されており、これらは、駆動用パルス
モータ12,13から送りねじ14,15へとそ
れぞれ与えられる駆動力によつて、それぞれ移送
されるようになつている。 上記ピツクアツプヘツド10には、色分解光学
系や複数組の光電変換素子などが内臓されてお
り、原画2の色調および濃度を読取つて、三原色
の色分解画像信号を発生する。この色分解画像信
号は、色修正および階調修正回路16において、
色調や階調の修正のための演算処理を受け、記録
用画像信号へと交換される。変換後の信号は、
A/D変換器17へと与えられ、このA/D変換
器17では、この信号が、後述するタイミングコ
ントロール部23からの周期的な画素クロツク
CK1に応じてサンプリングされて、順次A/D
変換される。そして、A/D変換後の画像信号が
画像メモリ装置18へと与えられる。 一方、この装置においては、CPUや、デジタ
ルスイツチとデコーダとの組合せなどによつて構
成可能な倍率設定部20において、あらかじめ所
望の再生画像倍率を指定しておく。そして、画像
メモリ18への画像データの書込みにあたつて
は、この倍率設定部20からの信号に応じて、上
記メモリアドレス発生部19が、後に詳述する態
様でアドレス信号を発生し、画像メモリ装置18
のそのアドレスへ上記画像データが書込まれる。
画像メモリ装置18からの画像データの読出しも
同様であつて、メモリアドレス発生部19の出力
が指示するアドレスから画像データが読出され、
次段の補間演算回路21に入力される。この補間
演算回路21は、指定された倍率が拡大の時は、
後述する態様で、読出された画素間の補間を行な
い、等倍または縮小のときには補間を行なわず
に、その出力を網点発生器22へと与える。網点
発生器22は、ここに入力する画線信号と基準網
点信号とを比較して網点出力を発生し、露光ヘツ
ド11を介して感光材4への画像記録(再生)を
行なう。 一方、上記タイミングコントロール部23は、
ドラム軸6の回動に同期するパルス発生装置PG
からのパルス入力に同期して、上記画素クロツク
CK1と、主走査の1回分の開始または終了を指
示する主走査周期クロツクCK2と、駆動用パル
スモータ12,13への制御信号とを発生し、図
示した各部へと与える。残余の機構的構成などに
ついては、周知のフアクシミリ等の技術と同様で
あるため、説明は省略する。 (B) 関連技術 ここで、この発明の理解を容易にするために、
この発明と密接に関連したひとつの技術について
先に説明しておく。この技術は、この発明の発明
者によつて提案された未公開技術であり、この発
明の上記第1の目的を達成する技術である。以
下、この関連技術の実現例について開示する。 (B‐1) 関連技術例の構成 この技術例においては、上述した第1図の構成
と比較して、補間回路21を設けない点と、メモ
リアドレス発生部19の細部構成を異なつたもの
としているという点とにおいて、主たる相違があ
る。第2図は、このような技術例におけるメモリ
アドレス発生部19aの詳細を示すブロツク図で
あり、その周囲の回路構成等については、第1図
に示した参照符号を準用してある。同図におい
て、このメモリアドレス発生部19aは、第1図
のタイミングコントロール部23から与えられる
画素クロツクCK1を入力するアドレスカウンタ
(プログラマブルN進カウンタ)31を含んでい
る。このアドレスカウンタ31には、CPUを用
いて構成した倍率設定部20からの所定のロード
値が、レジスタ32を介してあらかじめ与えられ
る。このロード値としては、設定された倍率を
n/m(n,mは整数)としたとき、アドレスカ
ウンタ31がダウンカウンタであるときにはmか
ら1を差引いた数(m−1)を、また、アドレス
カウンタ31がアツプカウンタであるときには、
このアドレスカウンタ31のビツト数ををlとし
て2lからmを差引いた数(2l−m)を、それぞれ
採用することができる。こうすることによつて、
このアドレスカウンタ31の出力は、画素クロツ
クCK1がm個のパルスを発生するごとに元に戻
る循環的なアドレス出力を与えることになる。 このアドレスカウンタ31のカウント出力は、
クロツク用メモリ33のアドレス入力となる。こ
のクロツク用メモリ33には、倍率に応じた所定
の規則(後述する)に応じて定められるmワード
×1ビツトのデータが、倍率設定部20からあら
かじめ与えられてストアされており、このデータ
の1ワードずつが、アクセスされたアドレスから
読出されてAND回路34に出力される。この
AND回路34では、画素クロツクCK1を上記ク
ロツク用メモリ33の出力でゲートすることによ
つて、画素クロツクCK1のクロツクパルスの配
列から規則的にクロツクパルスを欠落させたクロ
ツクCK3(第2のクロツク)を発生する。 次段のセレクタ35は、画素クロツクCK1と
上記クロツクCK3とを入力して、そのうちのひ
とつをアドレスカウンタ36へと与える。その選
択動作は、書込みと読出しとを選択するフリツプ
フロツプ37の出力と、縮小と拡大とを選択する
レジスタ38の出力とをその入力ととするEx.
OR回路39の出力によつて行なわれる。そし
て、その選択は、拡大時には、画像メモリ装置1
8からの画像データの読出しの際に、また縮小時
には書込みの際に、それぞれクロツクCK3を選
択し、他の場合には画素クロツクCK1を選択す
るように行なわれる。つまり、たとえば第2図で
はS=1でA入力を、S=0でB入力を、それぞ
れ選択するわけである。なお、フリツプフロツプ
37は、主走査同期クロツクCK2を入力として
おり、レジスタ38は、倍率設定部20からその
入力を得ている。 このようにして選択されたクロツクが与えられ
た上記アドレスカウンタ36は、入力クロツクを
カウンタして、そのアドレス出力を画像メモリ装
置18へと与え、画像メモリ装置18では、この
アドレスに応じて画像データの書込みまたは読出
しが行なわれる。 (B‐2) クロツク用メモリ33のストア内容 次に、上記クロツク用メモリ33にストアして
おくべきデータ内容を説明するが、、このクロツ
ク用メモリ33には、設定倍率に応じて次記のよ
うに画素クロツクCK1のクロツクパルスの中か
らどのクロツクパルスを欠落させるかを倍率設定
部20で演算し、その演算結果をそのつどストア
する。この関連技術例では、倍率を上記n/mと
したとき、上記AND回路34において、画素ク
ロツクCK1とクロツク用メモリ33の出力との
論理積をとることによつて、m個のクロツクパル
ス中から(m−n)個を欠落させ、それによつて
クロツクCK3を作ろうとしている。したがつて、
クロツク用メモリ33にストアさせるべきデータ
は、画素クロツクCK1のmパルス分の期間のう
ち、(m−n)パルス分だけ“0”となり、残り
のnパルス分は“1”となるようなデータとする
必要があり、さらに、そのnパルス分の“1”
は、できるだけ平均的に分布させることが望まし
い。 そこで、この関連技術例では、連続するいくつ
かのワードを順次集めてみて、そのワード数を
(n/m)倍し、その値が1ワードを超えるごと
に、その最後に位置するワードに対して“1”を
与えることによつて、平均分布を得ようとしてい
る。この考え方を第3図に例示する。この第3図
は、縮小率30%(n=3,m=10)の場合につい
て、横軸に、クロツク用メモリ33のアドレスな
いしはデータのビツト順位(I=1,2…,m)
を、横軸に(n/m)×Iをとつた場合のグラフ
である。図示のごとく、(n×m)×Iは、Iにつ
いて直線的に増加するが、この値は、Iが4,
7,10に至つたところ(小白丸で示す)で、縦軸
の整数1,2,3をそれぞれ越える。したがつ
て、この例では、1番目からI番目までのワード
の集合を考え、Iを順次増加していつたとき、I
=4,7,10において“1”にしてもよいワード
がそれぞれ新しく出現することになるため、これ
らのIの値に対応するワードDATA(I)を“1”
としておくのである。 もつとも、I=m(図示例では10)までのデー
タ全体を考えるときには、I=mで(n/m)×
Iが厳密にnとなることからわかるように、厳密
にmビツト中nビツトが“1”となつている。つ
まり、指定された倍率は厳密に守つた上で、極め
て高精度の近似で平均分布が得られるわけであ
る。 第4図は、この規則に従つて、クロツク用メモ
リ33にストアすべきデータを倍率設定部20が
作成する際の手続を例示したフローチヤートであ
る。以下、この第4図につき説明するが、第4図
中、「A」および「A1」で呼ばれる量とIとの関
係については、上記第3図中に例示しており、こ
の図をも参照されたい。 まず、ステツプS1でI=1,A=0としてお
き、次のステツプS2においては、(n×m)×I
の整数部を演算して求め、これをA1としておく。
そして、ステツプS3において、A1とAとの一致
性が判断される。たとえば、第3図の例において
I=1のときにはA1=A=0であるため、ステ
ツプS4へと進み、番目のワードに与えるべき
データDATA(I)を“0”とする。そして、次の
ステツプS6ではIを1だけ増加させるとともに
その時点におけるA1によつてAを再定義して、
ステツプS7に進む。そして、Iがmより大きく
ないときにはステツプS2へと戻る。第3図の例
では、I=1,2,3のそれぞれについてこの動
作が繰返されるが、その後、I=4となつたとし
よう。すると、ステツプS2においてA1=1(第3
図中、I=4に対応するA1を参照。)となるため
に、ステツプS3では、A1≠Aとなり、ステツプ
S5に移つてDATA(I)を“1”とする。そして、
ステツプS6ではA=A1(=1)とする。すると次
の処理ループ(I=5)では、A1=A(=1)と
なるために、DATA(I)は再び“0”となる。こ
のようにして、各IについてのDATA(I)を定義
し、I>mとなつた時点で、データ作成処理を完
了する。 第3図に例示したように、この第4図の処理
は、(n/m)×Iの整数分を示すA1と、1ワー
ド分だけ遅れてA1に追随するAとが、A1が変化
したところでのみ不一致となるということを利用
して、この不一致が生じたIについてのDATA
(I)を“1”にしているのである。この不一致が第
3図の(n×m)×Iのグラフ上で小白丸を付し
たところで生ずるということは、この図から理解
できよう。 第1表は、このような規則に基づいて求められ
た、クロツク用メモリ33にストアすべきデータ
を示す。たとえば、倍率30%の行(m=10,n=
3)を参照すると、上記第3図の下部に示された
データ(ただし、第1表では便宜的に“1”から
始まる形で書いてある。)が示されている。
【表】 ところで、上述した説明は、縮小の場合につい
てであつたが、縮小と拡大とは、このデータに基
づいて得られるクロツクCK3を画像メモリ装置
18への書込時に用いるか読出時に用いるかの相
違があるのみであり、データ内容は、互いに同一
のものを対応させて使えばよい。第1表におい
て、n/m倍への縮小に関するデータが、m/n
倍への拡大に関するデータと同一となつているの
はこのためである。 (B‐3) 関連技術例の動作 次に、第5図に示したタイミング図を参照しつ
つ、この技術例の動作を、特徴部を中心に説明す
る。この第5図は、m=3,n=2、つまり倍率
150%への拡大および倍率66%への縮小について
の動作例である。 150%の拡大 まず、倍率150%への拡大時の動作を述べる。
画像入力に先だつて、倍率設定部20に、この倍
率(150%)を設定する。すると、倍率設定部2
0は、第4図に示したフローチヤートに従つて、
クロツク用メモリ33にストアすべきm(=3)
ワード×1ビツトのデータを演算して求め、この
クロツク用メモリ33にストアする。それととも
に、mの値を、レジスタ32を介して、アドレス
カウンタ31にロードし、さらに、レジスタ38
に信号を与えて、“拡大”を指示する状態とする。 原稿2からの読取りが開始された時点において
主走査周期クロツクCK2が与えられて、フリツ
プフロツプ37が“書込”を指示する状態とな
り、また、アドレスカウンタ36がクリアされ
る。そして、タイミングコントロール部23(第
1図)からの画素クロツクCK1が、第5図aに
示すように、周期的に与えられる。アドレスカウ
ンタ31では、この画素クロツクCK1をカウン
トして、1パネルごとに増加または減少するアド
レス信号を、画素クロツクCK1のm個のパルス
ごとに、循環的に出力する。クロツク用メモリ3
3では、この出力をアドレス入力として、その内
部にストアされている上記データ(第5図b)を
順次出力する。このデータを受取つたAND回路
34は、このデータによつて画素クロツクCK1
をゲートし、第5図cに示すような、画素クロツ
クCK1のパネルを規則的に欠落させた形のクロ
ツクCK3を発生する。 一方、この時点では、上記レジスタ37の出力
は“1”(書込み)であり、かつレジスタ38の
出力は“0”(拡大)であるため、Ex.OR回路3
9の出力は“1”となる。前述したように、セレ
クタ35は、S=1に対してA入力を選択するよ
うになつているため、この場合には画素クロツク
CK1がアドレスカウンタ36に与えられる。し
たがつて、アドレスカウンタ36は、周期的な画
素クロツクCK1に応じたアドレス出力(第5図
d)を発生して画像メモリ装置18に与える。こ
のため、書込み時には、この装置に入力された原
画画素データがそのまま画像メモリ装置18にス
テアされる。 次に、拡大の際における読出し動作を考える。
この場合に、上記書込みの動作と異なるのは次の
点である。すなわち、主走査周期クロツクCK2
によつて、フリツプフロツプ37が“0”(読出)
状態となる。すると、Ex.OR回路39の出力は
“0”となつて、セレクタ35ではB入力つまり
クロツクCK3が選択される。すると、アドレス
カウンタ36には、第5図cの形でパルスが与え
られることになり、同図eに示すように、クロツ
クCK3のパルスが欠落した箇所では同一のアド
レスをアクセスし続ける。このため、画像メモリ
装置18からの画像データの読出しは、これらの
箇所において、同一の内容を持つ画素が複数回連
続して与えられた後に次の画素に移るということ
になり、画像が拡大した形で再生される。 66%の縮小 縮小時にはおける動作は、上記拡大時の逆であ
る。すなわち、レジスタ38が“1”(縮小)を
指示するために、セレクタ35は、書込時にクロ
ツクCK3を、読出時に画素クロツクCK1をそれ
ぞれ選択する。したがつて第5図fに示すよう
に、書込時において、クロツクCK3に応じたア
ドレス信号が発生し、原稿2上の主走査方向に沿
つて、途中画素を省略した形での画像データ記録
が行なわれる。そして、読出時には画素クロツク
CK1によつて読出すため、縮小再生画像が得ら
れる。 このように、クロツクパルスの欠落を生ぜしめ
ることによつて、画素の水増し(拡大時)および
間引き(縮小時)が、それぞれ行なわれるのであ
る。 (B‐4) 関連技術例の効果と問題点 上記の技術例によれば、n,mを任意に定める
ことができるために、広い変倍範囲での画像処理
を行なうことが可能で、その回路構成も簡単なも
のとなる。また、例示したような欠落パルスの平
均分布化によつて、再生画像の不均一性なども少
ないものとなる。このため、この関連技術例は、
この発明の第1の目的を達成したものとなつてい
る。 しかしながら、拡大時に再生される画像は、画
素データの水増しによる問題も含んでいる。たと
えば、第6図aに示すような原画データに上記拡
大処理(250%)を加えると同図bに示すような
画像データとなるが、これに鮮鋭度強調処理を加
えると、同図cのように部分的な階調変化の逆転
が生じてしまう。また、第7図aに示すような、
主走査方向および副走査方向のいずれとも異なる
方向の斜線を階調境界線として有する原画に拡大
処理を加えると、同図bのように、大きな段差を
有する階段状の階調境界線となつてしまう。 (C) 実施例の細部構成 そこで、この発明では、上記関連技術例の技術
思想を取り入れつつも、上記のような問題点をも
解消する目的で、拡大時における補間処理を加え
るべく構成される。第8図は既述した第1図の実
施例の細部構成を示すブロツク図であるが、前述
した第2図の技術例と異なる点を中心に説明する
と以下のようになる。 まず、メモリアドレス発生部19は、上記関連
技術例のメモリアドレス発生部19aに比して、
クロツク用メモリ40のデータ入出力が2ビツ
ト構成となり、そのストア内容が新たな情報(後
述する)を含んでいること、AND回路41の
一方の入力が2ビツト構成となること、クロツ
クCK3と、クロツク用メモリ40の出力とが補
間計算回路21へと与えられていることなどに特
徴を有する。一方、画像メモリ装置18の出力
は、補間計算回路21に含まれる2つのD−フリ
ツプフロツプ(以下D−FFという)51,52
の直列接続に与えられるが、このDフリツプフロ
ツプ51,52のラツチ入力には、上記クロツク
CK3が与えられる。そして、この2つのD−FF
51,52のそれぞれの出力V1,V2は、ともに、
3個の直線補間回路53a〜53cに与えられ
る。これらの直線補間回路53a〜53cは、上
記V1,V2を入力して、 (V1+V2)/2 ……(1) (2V1+V2)/3 ……(2) (V1+2V2)/3 ……(3) の種類の直線補間値をそれぞれ演算し、セレクタ
54のB〜D入力とする。また、このセレクタ5
4のA入力としては、D−フリツプフロツプ52
の出力V1(原画画素データ)がそのまま与えられ
ている。そして、A〜Dの4つの入力のうちの1
つが、クロツク用メモリ40の2ビツト出力によ
つて選択されてY出力となる。この実施例では、
この選択入力が“0”,“1”,“2”,“3”をそれ
ぞれ指示するときに、、D,C,B,A入力をそ
れぞれ選択するように構成される。したがつて、
この場合、“3”は原画画素データを、“2”は前
記(1)式の信号を、“1”は前記(2)式の信号を、そ
して、“0”は前記(3)式の信号をそれぞれ意味し
ていることになる。後述の第2表の“0”〜
“3”はこのことを表している。さらに、このセ
レクタ54の出力と、D−フリツプフロツプ52
の出力V1とがセレクタ55の入力となつており、
倍率設定部20からレジスタ38を介して与えら
れる縮小/拡大指示入力を選択入力として、セレ
クタ55は縮小時にはA入力を、拡大時にはその
B入力をそれぞれ選択して網点発生器22へと与
える。 (D) 実施例におけるクロツク用メモリ40のスト
ア内容 そこで、次に、クロツク用メモリ40にストア
させるべきデータ内容を説明する。このデータは
前記の場合は1ビツトであるが、今回は2ビツト
のデータとなつており、その中に補間データを選
択するための選択データが含まれている。この実
施例では、上述した関連技術例で採用した規則で
画素クロツクCK1のうちからクロツクパルスを
規則的に欠落させるとともに、欠落させたパルス
に対応して新たに付加される画素に対して、その
前後に位置する原画画素のデータを補間した値を
与えようとしている。ただし、この実施例は、
300%までの拡大を対象とする。 この補間値は、当該付加画素と原画画素との位
置関係によつて異なつたものとし、第9図に示す
ように、1つの付加画素P0が2つの原画画素
の間にあるときには、その付加画素P0に対して、
当該2つの原画画素の画素データV1,V2(たとえ
ば階調データ)を単純平均した値を、2つの付
加画素P1,P2が連続し、かつそれらが2つの原
画画素の間にあるときには、当該付加画素P1
P2により近い側の原画画素と、遠い側原画画素
との画素データを2:1で加重平均した値を、そ
れぞれ与える。これはいわゆる直線補間である。 したがつて、画像メモリ装置18の出力のう
ち、いずれが付加画素であるかということと、当
該付加画素と原画画素との位置関係とを知る必要
があるが、この実施例では、上記関連技術例にお
いて用いたパルスの欠落規則を指示するためのデ
ータ(第1表)を変形して利用することによつて
前者の情報を、またこのデータにおいて欠落を指
示するワードに、後述する3種類の値のうちのい
ずれかをとらせることによつて、その位置関係を
指示しようとする。 このような値の付与処理を第10図に示す。こ
の第10図のうち、ルーチンS10は、第4図に
示したルーチンにおいて、A1=Aのときの処理
(ステツプS5)を、DATA(I)=3としている以外
は同様であるので、重複説明は省略する。したが
つて、ルーチンS10を終えた段階では、第1表
のデータ中、“1”を“3”としたデータが得ら
れていることになる。 次のステツプS11では、指定された倍率が拡大
を意味するかどうかが判断され、拡大ではないと
きには、補間の必要がないために、処理をそのま
ま完了する。拡大の場合はステツプS12に進み、
I=1とするとともに、m番目のワードのデータ
を用いて、0番目のワードを、また、1番目のワ
ードのデータを用いて(m+1)番目のワードを
それぞれ定義する。つまり、付加画素が1番目ま
たはm番目のワードに相当する位置にある場合
に、その前後の画素のデータを知る目的で、この
ような定義を行なつておくのである。これは、こ
のデータが循環的に繰返して使用されることを利
用している。 次のステツプS13においては、I番目のワード
が“3”の値を持つているかどうかが判断され、
“3”であるときにはステツプS19へ進む。つま
り、欠落の対象とならないクロツクパルスによつ
て与えられる画素は原画画素であるため、補間の
必要がないわけである。一方、ステツプS13にお
いて、I番目のワードが“3”でないと判断され
ると、次のステツプS14において、(I−1)番
目のワードが“3”を指示しているかどうかを見
る。“3”を指示していないときには、ステツプ
S15で、そのワードを“0”としておく。これ
は、当該パルス部分の欠落処理が行なわれ、それ
によつて生ずる付加画素のひとつの前の画素がや
はり付加画素である場合には、第9図bのP2
相当する画素となるために、後述するような動作
で(V1+2V2)/3の値を付与することを指示す
るための“0”を与えるわけである。 ステツプS14において、(I−1)番目のワー
ドが“3”を指示しているときには、次のステツ
プS16において、(I+1)番目のワードが“3”
であるかどうかを見る。“3”ではないときには、
ステツプS17で、I番目のワードを“1”とす
る。つまり、この場合は、前後に隣接するワード
が原画画素と付加画素とであることを指示するた
め、第9図bのP1で示すような位置関係である
として、(2V1+V2)/3を与えようとするので
ある。そして、ステツプS16で(I+1)番目の
ワードも“3”であると判断されると、第9図a
のP0のように、原画画素ではさまれている付加
画素を指示するワードであるため、(V1+V2)/
2を与えるべく、このワードを“2”とする。 このようなデータ付与を行なつた後のステツプ
S19では、Iを1だけ増加させ、ステツプ20でI
がmより大きいかどうかが判断される。Iがm以
下であればステツプS12に戻つて、上記処理を繰
返すが、mより大きくなると、処理を完了する。 第2表は、このような処理によつて得られたデ
ータを示しており、第1表の“1”がすべて
“3”に、そして第1表の“0”が、第9図のい
ずれの位置関係にあるかによつて、“0”〜“2”
のいずれかに再設定されていることがわかる。
【表】 (E) 実施例の動作 以上のような構成を有するこの実施例の動作
を、上述した第8図と、第11図に示したタイミ
ング図とを参照しつつ説明する。ただし、前述し
た関連技術例と同様の動作となる部分について
は、簡単に説明する。また、ここでは、m=5、
n=2すなわち、250%の拡大と40%の縮小とを
考える。 250%の拡大 250%への拡大時には、この倍率を設定した倍
率設定部20が、第10図のフローチヤートにし
たがつて、m(=5)ワード×2ビツトのデータ
(第2表の“250%”の行)を演算し、第8図のク
ロツク用メモリ40にストアする。また、レジス
タ38を“拡大”状態とする。 原稿2の読取りが開始されると、フリツプフロ
ツプ37が“書込”を指示する状態となり、アド
レスカウンタ36がクリアされる。他方のアドレ
スカウンタ31には、これに先だつて、m(=5)
の値がロードされており、入力される画素クロツ
クCK1(第11図a)のmパルス分を周期とし
た循環的なアドレス信号を順次クロツク用メモリ
40に与える。クロツク用メモリ40は、第11
図bに示すように、ストアされているデータを、
順次、循環的に出力する。AND回路41では、
画素クロツクCK1を、このクロツク用メモリ4
0の出力でゲートして、第11図cに示すよう
な、パルスが規則的に欠落したクロツクCK3を
出力する。 ところが、前述したように、拡大・書込時にお
けるセレクタ35は、そのA入力すなわち画素ク
ロツクCK1を選択するため、アドレスカウンタ
36の出力は、第11図dに示すごとく周期的な
アドレス信号である。このため、画像メモリ装置
18への画像データの書込みは、周期的な画素ク
ロツクCK1に従つて行なわれる。この書込時に
おいては、画像メモリ装置18がデータ入力状態
となつており、データ出力は行なわないため、補
間計算回路21は動作しない。 次に、読出し時を考える。この場合は、フリツ
プフロツプ37が“読出”を指示するため、セレ
クタ35はそのB入力(クロツクCK3)を選択
する。このため、アドレスカウンタ36のアドレ
ス出力は、第11図eに示すように、クロツク
CK3のタイミングに従つたものとなり、画像メ
モリ装置18の読出し出力もまた、このクロツク
CK3のタイミングに応じたものとなる。そして、
このようにして読出された画像データは、補間計
算回路21の中のD−FF51のデータ入力とな
る。 一方、D−FF51には、クロツクCK3がラツ
チ入力として与えられているため、入力された画
像データは、クロツクCK3のパルス間隔分だけ
ラツチされて、次段段のD−FF52に転送され
る。この次段のD−FF52もまた同様の動作を
行なう。このため、D−FF52の出力V1は、ク
ロツクCK3の2パルス分だけ、また、D−FF5
1の出力V2は、1パルス分だけ遅延した画像デ
ータとなつている。この様子を、第11図f,g
に示す。この図では、Doで画像データを示し、
この画像データDoは、…D-1,D0,D1,D2,…
の順に読出されているものとする。 直線補間回路53a〜53cは、このV1,V2
に応じてそれぞれ補間値の演算を行ない、セレク
タ54に出力する。また、このセレクタ54に
は、V1も(A入力として)与えられている。 ところで、このセレクタ54の選択入力Sは、
クロツク用メモリ40の出力から得ているわけで
あるから、クロツク用メモリ40から出力された
データが“0”〜“3”のいずれであるかによつ
て、A〜Dのうちのどの入力を選択するかが決定
される。このような選択関係によるセレクタ54
の出力を第11図hに示す。このため、次段のセ
レクタ55のB入力は、クロツク用メモリ40に
ストアしておいたデータの値によつて制御される
信号となる。 一方、セレクタ55のA入力には、D−FF5
2の出力すなわちV1が与えられており、この2
つの入力はレジスタ38からのS入力によつて選
択されるが、このS入力は、拡大時においてセレ
クタ55のB入力を選択する信号である。このた
め、セレクタ55は、クロツクパルスの欠落によ
つて付加される画素に補間値を付与した拡大画像
データを、網点発生器22に与えることになる。 40%の縮小 上述した250%の拡大時にクロツク用メモリ4
0にストアされたデータは、40%の縮小時にも使
用できる。縮小の場合におけるメモリアドレス発
生部19の動作は、書込時にクロツクパルスの欠
落が行なわれ、読出時には画素クロツクCK1に
よるタイミングで動作が行なわれることを除け
ば、上記拡大時の動作と同様であるため、特に説
明を要しないであろう。ただし、補間計算回路2
1においては、その中に含まれるセレクタ55の
S入力として、倍率設定部20から、そのA入力
を選択すべき信号が与えられる。このため、直線
補間回路53a〜cの出力が網点発生器22に与
えられることはなく、常に、読出された画像デー
タがそのまま出力されることになる。 (F) 実施例の効果 この実施例では、拡大時に、上記のような動作
で補間値を与えるため、第6図dに示すように、
同図aの原画を自然に拡大した画像データが得ら
れる。また、これに対して鮮鋭度強調処理を加え
ても、同図eに示すように、階調の逆転が生じる
こともない。さらに、第7図aのような画像を拡
大した場合も、同図cに示すようにきめ細かな階
段状の階調境界線が得られる。 また、倍率(n/m)×100%または(m/n)
×100%におけるn,mを適宜選択することによ
つて、設定倍率のきざみも任意に小さくすること
ができる。 一方、特開昭59−35270号や特開昭58−184871
号に開示されている技術を適用して、クロツク欠
落に関するデータと補間値選択のためのデータと
を個別に準備し、それらを別個にメモリに格納す
るような装置も考えられる。しかし、この場合に
は、これらのデータを同期して読み出すための複
雑な構成が必要である。 これに対して、この実施例では、クロツク欠落
に関するデータと補間値選択のためのデータとを
複合データとして形成しており、それらは自動的
に同期してクロツク用メモリ40から読出される
ため、これらのデータを相互に同期して読み出す
ための複雑な回路を設ける必要はない。 (G) 変形例 (G-1) 拡大範囲の任意設定 このように、上記実施例では、拡大時に付加さ
れる画素の位置に応じて補間値のいずれを付与す
るかを指示するデータ(選択データ)を、クロツ
クの欠落規則を表現するデータと複合させた複合
データ(第2表)として用いている。ところが、
第8図に示した構成の場合には、1つの付加画素
が2つの原画画素にはさまれている場合の直線補
間値と、2つの付加画素が2つの原画画素にはさ
まれている場合の直線補間値とを計算できるのみ
であつて、これに応じて、クロツク用メモリ40
にストアするデータとしても、補間値を選択する
データが3種類以内であるように構成することが
必要となる。これは、拡大率で言えば100%〜300
%の範囲内に相当する。 このため、300%以上の拡大を要するときには、
別の構成を要するが、そのためには、次のように
すればよい。すなわち、100%〜(100×N)%
(Nは整数)までの拡大範囲を必要とするときに
は、 [LV1+(K−L)V2]/K ……(4) ただし、L=1,2,3,…,(K−1) K=2,3,4,…,N で示されるそれぞれの演算を行なう直線補間回路
を並列に設ける。ただし、上記の中で、実質的に
同一の演算、たとえば: (2V1+4V2)/6 ……(5) (V1+2V2)/3 ……(6) を行なうものについては、このうちの一方を省略
することができる。そして、クロツク用メモリ4
0にストアすべきデータとしては、準備された直
線補間回路の数をQとして、 (1+Q)≦2P ……(7) となるような最小の整数Pに対応したPビツト長
のワードを用いる。このようにすれば、このワー
ドの指示値によつて、クロツクの欠落情報と補間
値の選択情報とをあわせて指示することが可能と
なる。 このように、複合データがPビツトで表現され
る場合には、このPビツト複合データで表現可能
な値の種類2P個のうち、特定の1個の値はクロツ
クの欠落を行なわせるかどうかの指示に使用さ
れ、残りの(2P−1)個の値は補間データの選択
指定のために使用される(以下、これを「事実
1」と呼ぶ)。 第2表の例では、P=2であり、2ビツトで表
現可能な22=4個の値のうち、1個の値“3”に
よつて、 “クロツクCK1を欠落させない” 旨が指示される。 また、残りの(22−1)=3個の値すなわち、
“0”,“1”,“2”は、 “クロツクCK1を欠落させるとともに、その
画素にいずれの補間データを割りあてるか” が指示される。 上記の例では“3”によつて「クロツクCK1」
を欠落させない」ことを指示しているが、「欠落
させる」ということと「欠落させない」というこ
とは排他的な2値論理事項であり、いずれかを指
定することによつて他方が間接的に指定される。
すなわち、「クロツクを欠落させない」画素以外
の画素については「クロツクを欠落させる」とい
うことが間接的に指示される。 このため、この発明において「第1のクロツク
の欠落が、複合データで表現され得る値の中の特
定の値で指示される」ということと、上記の例の
ように「当該特定の値が与えられない画素につい
て第1のクロツクを欠落させる」こととは矛盾し
ない。 一方、このような構成による利点を明確にする
目的で、このような複合データを使用しない場合
(以下、「比較例」)を考えてみる。 すなわち、 クロツク欠落を指示する1ビツトのデータ
と、 補間データの選択指定のための(P−1)ビ
ツトのデータ とが個別に準備されて格納されている場合であ
る。この場合にもトータルのビツト数はPビツト
であつて、その点ではこの発明の実施例の場合と
変わらない。 しかしながら、上記比較例では、補間データの
選択のために利用可能な値の種類は、2P-1個であ
る(以下、これを「事実2」と呼ぶ)。 そして、P≧2の場合では、式: 2P−2P-1 =2P-1(2−1) =2P-1 ≧21 >1 が成立することから、 (2P−1)>2P-1 ……「事実3」 が常に成立する。 これらの「事実1〜3」によれば、この発明の
実施例において補間データの指定に利用可能な値
の種類(2P−1)は、比較例における値2P-1より
も常に大きいことがわかる。 つまり、同じビツト数P(ただし、P≧2)を
用いるという条件下では、この発明の実施例の方
が、補間データの選択指定を行なう自由度が高く
なる。 逆に言えば、その中から選択指定を行なうべき
補間データの種類が同じならば、この発明の実施
例の方が少ないビツト数で足りることになり、こ
の発明ではデータの利用効率が高いということが
わかる。 この原理に従つた構成例を第3表に示してお
く。このように、倍率は任意の範囲で設定可能で
ある。
【表】
【表】 (G-2) 補間計算回路 また、上記実施例では、補間計算としては、直
線補間を行なつているが、直線補間以外の補間を
行なつてもよい。また、補間の前提となる原画画
素のデータの取り込み方式も、上記D−FFを用
いたものに限定されない。 (G-3) その他 さらに、上記実施例は、製版用カラースキヤナ
を例にとり、出力も網点で与えるようにしている
が、この発明はこれに限るものではなく、画像拡
大処理を行なう任意の装置(製版用スキヤナ,フ
アクシミリ、複写機など)に適用できる。画像の
入出力を光学的に行なう必要もなく、電気的・磁
気的に入出力を行なう装置であつてもよい。 なお、この装置では、補間によつて実質的に有
意の画素数が増大するため、互いにサンプリング
ピツチの異なる入力機と出力機との間の画像デー
タの伝送にも利用可能である。 (発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、周期
的な第1のクロツクに基づいて画像データ記憶手
段に記憶させた原画素の画像データを読出すに際
して、第1のクロツクからクロツクを欠落させた
第2のクロツクを使用するとともに、欠落クロツ
クに対応する付加画素に、所定数の補間データの
中から選択されたデータを選択的に与えるように
している。 このため、欠落クロツクに対応する付加画素に
原画素と同一の画像データを付与するという構成
ではなく、補間データを使用しているために、拡
大時における再生画像の空間的な階調変化が補間
処理によつて滑かで自然なものとなる(第1の目
的に対応)。 また、原画素のデータはそのまま使用しつつ、
それらの間に比較的少数の補間データを選択的に
追加して画像の拡大を行なつていることになり、
比較的簡単な構成で均一な画像を得ることができ
る。特に、特開昭58−84358号のように再生画像
におけるすべての画素位置を再計算し、それらの
すべてについて補間演算をする場合に生じる問題
すなわち、補間係数の保持のためのメモリ容量が
増大し、あるいは補間演算回路要素の数が増大す
るという問題も発生せず、補間演算のための構成
が簡単になり、補間演算のための演算量も減少す
る(第2の目的に対応)。 さらに、欠落クロツクの分布や選択データの内
容を変えるだけで種々の拡大率に対応する補間が
可能であり、メモリ容量の増大や演算回路要素の
数の増大という状況を発生させずに、広い変倍範
囲での拡大処理を簡単な構成で達成できる(第3
の目的に対応)。 また、この発明では、クロツク欠落に関するデ
ータと補間値選択のためのデータとを複合データ
として形成して複合データ記憶手段に記憶させて
いるため、これらのデータを個別に格納しておく
場合と異なり、これらのデータを同期して読み出
すための複雑な構成は不要である(第4の目的に
対応)。 さらに、複合データが、第1のクロツク欠落を
指示するひとつの値と、補間データの選択のため
の他の値とを表現可能な複数ビツトのデータとさ
れていることにより、比較的少数のビツトで比較
的多数の補間データからの選択が可能となつてお
り、データ利用効率が高い(第5の目的に対応)。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の概略構成図、第
2図はこの発明に関連する技術例の詳細構成図、
第3図は関連技術例におけるクロツク用メモリ3
3のデータ作成原理を示す図、第4図は関連技術
例におけるクロツク用メモリ33のデータ作成処
理を示すフローチヤート、第5図は関連技術例の
動作を示すタイミング図、第6図および第7図は
拡大処理における画像データを示す図、第8図は
本発明の実施例の詳細構成図、第9図は実施例に
おける補間の原理を示す図、第10図は実施例に
おけるクロツク用メモリ40のデータ作成処理を
示すフローチヤート、第11図は第8図示の実施
例の動作を示すタイミング図である。 18……画像メモリ装置、19,19a……メ
モリアドレス発生部、20……倍率設定部、3
1,36……アドレスカウンタ、33,40……
クロツク用メモリ、53a〜53c……直線補間
回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一定周期の第1のクロツクに基づいて、画像
    データを画像データ記憶手段に記憶した後、前記
    画像データを指定された倍率で出力する画像処理
    装置であつて、 前記倍率に応じた所定の規則に基づいて、前記
    第1のクロツクの配列の中からクロツクを規則的
    に欠落させた第2のクロツクを発生する第2のク
    ロツク発生手段と、 前記倍率が拡大であるときに、前記画像データ
    記憶手段に記憶されている前記画像データを、前
    記第2のクロツクに基づいて読出す読出手段と、 読出された前記画像データである原画画素のデ
    ータの間を補間して少なくともひとつの補間デー
    タを発生する補間データ発生手段と、 当該所定の規則に対応してあらかじめ設定さ
    れ、かつ、前記欠落させたクロツクのそれぞれに
    対応して値が付与された選択データに基づいて、
    前記クロツクの前記欠落によつて付加される付加
    画素に前記補間データを選択的に付与する補間デ
    ータ付与手段とを備え、 前記第2のクロツク発生手段は、前記選択デー
    タが表現する値の数より1大きい数値を表現可能
    な複数ビツトの複合データを記憶する複合データ
    記憶手段を含み、 前記第1のクロツクの欠落が、前記複合データ
    で表現され得る値の中の特定の値で指示される一
    方、 前記複合データの残りの値によつて前記選択デ
    ータが表現されており、 前記第2のクロツク発生手段と前記補間データ
    付与手段とは、前記複合データ記憶手段から読出
    された前記複合データに基づいてそれぞれの処理
    を行なう、画像処理装置。 2 補間データ発生手段は、画像データ中におけ
    る付加画素と原画画素との位置関係に応じた複数
    種類の直線補間データをそれぞれ演算して求める
    複数の直線補間データ演算手段を含み、 選択データは、前記付加画素と前記原画画素と
    の位置関係に応じて値が付与されており、 補間データ付与手段は、前記選択データに応じ
    て、前記複数種類の補間データのうちのひとつを
    選択して当該付加画素に付与する選択付与手段を
    含む、特許請求の範囲第1項記載の画像処理装
    置。
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