JPH0476132A

JPH0476132A - 軽量気泡コンクリート床板の接合工法

Info

Publication number: JPH0476132A
Application number: JP19019090A
Authority: JP
Inventors: Yoshitaka Fujii; 藤井　良隆
Original assignee: Mitsui Home Co Ltd
Current assignee: Mitsui Home Co Ltd
Priority date: 1990-07-17
Filing date: 1990-07-17
Publication date: 1992-03-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は軽１ｉ気泡コンクリート床板の接合１法に関す
るものである。

（従来の技術）従来の枠組壁工法による住宅などの木質構造建築物はそ
の主要構造体としての屋根、壁、床、梁などを木質材料
にて構成し、構築されるものであった。

しかして、構造的には、例えば水平力としての風圧力に
対しては外壁、屋根に加わる面外曲げ力を水平構面とし
ての上階床や屋根もしくは小屋梁が耐力壁に有効に伝達
し、該耐力壁が抵抗することにより対処している。

よって、＋ｉｉＩ記水ｆ構而は水面力を有効に伝達する
ために所定の面内剛性を有するものとする必要がある。

しかしながら、かかる木質構造建築物における床体は、
ＷｉＩ記所定の面内剛性を発現させつるためには構造設
計面及び施工面で相当の注意を必要とし、例えば床根太
材と床表面材との接合は、両者の一体化を図るため所定
本数以、Ｌの釘打ち作業等を要し、作業が煩雑化すると
いう問題があった。

また、かかる木質構造建築物を共同住宅として利用する
ような場合には、界床としての２階床は防火性能や遮音
性能で必ずしも充分ではないという問題も有していた。

そこで、本願出願人は先に実願昭６２−６３２０号にお
いて、屋根、壁、梁の主要構造体を木質材料で構成し、
水平構面としての床板を軽量気泡コンクリートにて形成
してなる建築物を開示し、これらの欠点を解消可能とし
た。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、軽量気泡コンクリート床板は、相互の接
合部を現場にてモルタル充填により緊結する必要がある
ため、Ｌ階の壁体の構築は、当該充填モルタルの硬化を
まって行なう必要があった。

そこで、工程は一律的なものとなり、自由度に欠け、場
合によっては工期の遅延につながる恐れを有していた。

本発明は、上記した従来の問題点を解消し、水平構面と
して充分の機能を有したにで、施−Ｌ性が良好で工程管
理の自由度が高い、軽ｉ′ＩＩ気泡コンクリート床板の
接合］−法を提供することを目的として開発されたもの
である。

（課題を解決するだめの下段）上記目的を達成するため、本発明においては、屋根、壁
、梁の主要構造体を木質材料で構成し、水モ構面として
の床板を軽量気泡コンクリートにて形成してなる建築物
にして、前記軽量気泡コンクリート床板端部の接合目地
部において、」−階の壁体幅よりも欠き込み長さの大き
いコッター部を１１１１記軽：を気泡：１ンクリート床
板の端部に各々形成しておき、前記」ユ階の壁体と下階
の壁体もしくは床梁とをあらかじめアンカーボルトにて
緊結しておいた後に、前記コッター部のうち上階の壁体
よりも幅方向に突出した部分から前記接合目地部に接合
モルタルを充填硬化するようにしたことを特徴とするも
のである。

なお、前記屋根、壁、梁の主要構造体は、枠組壁］、法
により形成されている例が最も効果的であり、また、前
記コッター部は、Ｌ方に向けて拡開するテーパー状の断
面形状に形成されている例が望ましい。

（実施例）以下１本発明の好適な実施例を図面により説明する。

第１図乃至第２図は本発明の一実施例を示すものであり
、第１図は壁体外周部における軽暖気泡コンクリート床
板の接合構造を示す要部概念図、第２図はそのＡ−Δ線
断面図である。

本実施例は、本発明に係る軽量気泡コンクリート床板の
接合工法を枠組壁工法の住宅に適用した例を示している
。

しかして、木材で組まれた枠組に構造用合板等（ｉの表面材を打ち付けた床及び壁を基本として構築される
従来の枠組壁工法の住宅と異なり、本実施例で云う枠組
壁工法の住宅は、水平構面としての２階以上の床がコン
クリート系床体としての鉄筋入り軽量気泡コンクリート
板にて形成されているものであり１本明細書中では説明
の便宜士、かかる構成の住宅を枠組壁工法による住宅に
含めたものとして扱う。

即ち、第１図に示すように、通常の枠組壁［１法により
構築された１階部分の壁体ｌ上端をなす−に枠２及び頭
つなぎ３−トに形成される床は、本実施例では複数枚の
前記軽量気泡コンクリート床板５を敷設して構成されて
おり、各軽徹気泡コンクリート床板５の一端（外周外壁
側）は、頭つなぎ３−１−に載置されて支持され、図示
しない他端は、同じく対向する壁体ｌ上端の頭つなぎ３
に載架されるか、もしくは床梁」二に載架されるように
なっている。

本実施例では、前記軽暖気泡コンクリート床板５の接合
目地部６においては、−Ｌ階の壁体７の幅寸法よりも欠
き込み長さの大きいコッター部８が軽量気泡コンクリー
ト床板５の端部に沿って所定間隔毎に形成されている。

なお、該各コッター部８は、本実施例ではに方に向けて
拡開するテーパー状の断面形状に形成されている。

また、図中９はアンカーボルトであり、上階壁体７の下
枠ｌＯに形成された取付孔１１を座金１２を介してｔ’
を通し、Ｆ階壁体ｌのに枠２及び頭っなぎ３に形成され
た取付孔１３をも貫通して、座金１２、ナツト１４にて
緊結しつるようになっている。

また、１５は、接合目地部６の充填モルタル用の型枠兼
用の外壁仕上材である。

本実施例においては、住宅の構築にあたっては、まず基
礎−Ｌに１階の壁体１等の構造体を形成した後に、壁体
ｌもしくは床梁間の所定位置に各軽量気泡コンクリート
床板５を敷設、載架する。

次に、本実施例では、」二階の壁体７を先に構築してお
き、該」−階の壁体７とＦ階の壁体ｌもしくは床梁とを
、あらかじめ前記アンカーボルト９にてＬ記態様により
緊結しておく。

しかる後に、第１図もしくは第２図に示すように、軽量
気泡コンクリート床板５の前記各フッタ一部８のうち上
階の壁体７よりも幅方向に突出した部分から、第２図に
おいて矢線で示す方向でもって、１１Ｓ１記接合［１地
分６に接合モルタル１６を充填硬化して、十、下階の壁
体ｌ、７と軽７気泡：］ンクリート床板５とを相互に緊
結、一体化するようになっている。

上述した如く構成された本実施例においては、０；１記
各フッタ一部８にモルタル１６を充填硬化する作業は、
上部の壁体７や屋根構造体などを先に施工した後でも可
能となるため、木質系の構築作業を一貫して行なうこと
ができ、施工性を向上させることが可能となり、また工
程の管理も自由度が増加し、工期の短縮化も可能となる
。

また、」−階の床を前記軽量気泡コンクリート床板５に
て形成し、各前記軽量気泡コンクリート床板５相互を強
固に一体化したものであるため、構造的に水平構面に要
求されるだけの面内剛性を充分に有しており、単に鉛直
荷重を支持伝達しうるだけでなく、有効に水平力を所定
の耐力壁に伝達することができる。

この際、各コッター部８では、アンカーボルト９と充填
モルタル１６の作用により、下階壁体Ｉと、上階壁体７
と、軽量気泡コンクリート床板５とが強固に一体化され
ているため、水平力を所定の下階耐力壁によりイｊ効か
つ確実に伝達することができるものである。

また、軽量気泡コンクリート床板５は、内部に多数の空
気層が存在するため、遮音性能に優れ、さらに防火性の
点でも性能が格段に向上する。

よって、共同住宅の界壁としても最適のものとすること
ができる。

さらに、あらかじめ所定寸法にプレキャストされた軽１
１１気泡コンクリート床板５を所定枚数敷設し、各接合
部のみを現場にてモルタル等で一体化させるだけでよい
ため、族１性の面でも優れているものである。

次に、第３図及び第４図は本発明の第２実施例を示し、
本実施例では軽量気泡コンクリート床板５を相互に内部
の壁体１部分で連結接合する例を示している。

しかして１本実施例でも基本的な構成は、上記第１実施
例と同様であり、同一構成要素には同一符号を付して説
明を省略する。

なお、本実施例では、第４図に示すように、コッター部
８が相対向して配置されるため、に１階壁体７の両側の
いずれか、あるいは両方からモルタル１６の充填がｉｉ
）能となるため、施に性がより良好となる。

その他、本実施例においても上記第１実施例と同様の作
用効果を奏しつる。

なお、上記実施例では床体として鉄筋入り軽晴気泡コン
クリート板５を使用する例を示し、遮音性能の面では該
例が最も望ましいが、その他にも例えば人王軽晴骨材を
使用した軽ｒ、１：］ンクリート製Ｐ　Ｃ板など、これ
に準する材質のものを使用することもできる。

また、本発明は十、記住宅に限定されるものではなく、
さらにト記枠絹壁工法の建築物に限らず他の木質系プレ
ハブ建築物や、一般木造建築物のような木質系のすべて
の建築物に適用しうるものである等、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内で種々の変形例が可能であることは云う
までもない。

（発明の効果）本発明はト述した如く構成されており、特に枠組壁１：
法の共同住宅等に最適であり、施工のに目１１度が高く
、水平構面として充分の機能を有し、防火性能、遮音性
能にも優れ、かつ施工性も良好な軽量気泡コンクリート
床板の接合工法を提供しつるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示し、第１図は
壁体外周部における軽量気泡コンクリート床板の接合構
造を示す要部概念図、第２図はそのＡ−Δ線断面図、第
３図及び第４図は第２実施例を示し、第３図は内部壁体
部分における軽：ｉ気泡コンクリート床板の接合構造を
示す要部概念図、第４図はそのＢ　−Ｂ線断面図である
。ｌ・・・下階壁体、３・・・頭つなぎ、５・・・軽量気泡コンクリ− ６・・・接合目地部、７・・・］−階空壁体８・・・：】ツタ一部。９・・・アンカーボルト、１６・・・充填モルタル。２・・・」二Ｎ′！。ト床扱、

Claims

【特許請求の範囲】

（１）屋根、壁、梁の主要構造体を木質材料で構成し、
水平構面としての床板を軽量気泡コンクリートにて形成
してなる建築物にして、前記軽量気泡コンクリート床板
端部の接合目地部において、上階の壁体幅よりも欠き込
み長さの大きいコッター部を前記軽量気泡コンクリート
床板の端部に各々形成しておき、前記上階の壁体と下階
の壁体もしくは床梁とをあらかじめアンカーボルトにて
緊結しておいた後に、前記コッター部のうち上階の壁体
よりも幅方向に突出した部分から前記接合目地分に接合
モルタルを充填硬化するようにしたことを特徴とする軽
量気泡コンクリート床板の接合工法。
（２）前記屋根、壁、梁の主要構造体が枠組壁工法によ
り形成されている請求項第１項記載の軽量気泡コンクリ
ート床板の接合工法。
（３）前記コッター部は、上方に向けて拡開するテーパ
ー状の断面形状に形成されている請求項第１項にしくは
第２項に記載の軽量気泡コンクリート床板の接合工法。