JPH0475591A - 油脂の食用利用法 - Google Patents

油脂の食用利用法

Info

Publication number
JPH0475591A
JPH0475591A JP2188213A JP18821390A JPH0475591A JP H0475591 A JPH0475591 A JP H0475591A JP 2188213 A JP2188213 A JP 2188213A JP 18821390 A JP18821390 A JP 18821390A JP H0475591 A JPH0475591 A JP H0475591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fat
fats
oils
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2188213A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumino Nishiuchi
西内 文野
Hironori Takahashi
高橋 弘憲
Hisao Miyagawa
宮川 久雄
Chihiro Katou
加藤 千潯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP2188213A priority Critical patent/JPH0475591A/ja
Publication of JPH0475591A publication Critical patent/JPH0475591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は酵素で改質した油脂のフライ・天ぷら・炒め物
・揚げ菓子・揚げスナック用油脂、ルー・惣菜・真空調
理等の煮込み用油脂、米菓・スナック・麺・調味料・冷
凍食品等のかけ・スプレー等の被覆用油脂、また香料・
天板油・離型油・賦昧油等のベース用油脂、スープ用油
脂等の利用に[従来技術及び問題点] 常温固体脂等融点の高い油脂を用いる場合、安定性は良
いが溶解作業が必要で操作が煩雑になる欠点がある。安
定性が良く融点の低い油脂を得るために行われる分別も
コスト高になるという欠点がある。
また、例えば水添脂を用いた場合は特有の臭気が残るた
め、食品の風味を生かしきることができない。
[発明が解決しようとする課題〕 本発明の課題は安定性を持ちかつ融点が低く作業性の良
い油脂、食品に与える油虱昧をできるだけ少なくし、素
材の持つ本来の風味を生かすことのできる油脂を得るこ
とである。
[課題を解決するための手段〕 上記課題を達成するために液体油(分別油、植物油、動
物油)と液体油、固体脂(水添油、動物脂、植物油)と
固体脂、液体油と固体脂の混合物を1゜3−位置特異性
リパーゼを用いるエステル交換法による油脂改質により
得ることができた。すなわち、油脂中の水分が2oop
pm以下の微水分系で1,3−位置特異性リパーゼを用
いて、選択的エステル交換反応を行うことによって、原
料混合物よりも優れた物性を有する食用油脂を得ること
ができた。
原料の油脂の種類や配合比率を種々変更することによっ
て、目的にあった融点や、物性を持つ風味良好な油脂を
得ることができ方。
本発明で用いるリパーゼとして、リゾーブス属(Rhi
zopus) 、アスペルギルス(Aspergill
us)、ムコール属(Mucor) 、フミコーラ属(
Humicola) 、ペニシリウム属(P enic
Hlitv)由来のリパーゼなどを用いることができる
具体的には、天野製薬(株)が販売している次のリパー
ゼを用いることができる。すなわち、Rhizopus
  delemer由来の「リパーゼDJ (商品名、
以下同じ)Rhizopus  javanicus由
来の「リパーゼF−AP15 J 、Rhizopus
niger由来の「リパーゼAPJ、M ucOr  
jaVanictls由来の「リパーゼ゛M−APJ、
Hua+1cola  lanugfnosa由来の「
リパーゼCEJ、P enicillium  roq
ueforti由来の「リパーゼR−20」などである
また、本発明で用いることのできる油脂としては、ヘッ
ド、ラードなどの動物脂、ヤシ油、パーム油、パーム核
油、大豆油、なたね油、米油、綿実油などあらゆる植物
油脂またはそれら種々の油脂の水添脂、分別油脂、これ
らを配合した混合脂などを用いることができる。
本発明の選択的エステル交換反応は次の様に行う。反応
に使用するリパーゼをレシチンなどの酵素活性化剤と共
に水にとかしてセライトやイオン交換樹脂などの担体に
固定化し・乾燥し、固定化酵素を精製する。この固定化
酵素剤をカラムに充填し、油脂中の水分200ppm以
下、好ましくは1100pp以下に乾燥した混合油脂(
基質)を30〜60°Cで連続的にカラムに流して反応
を行う。なお、この反応は連続式でなく、パッチ方式で
行ってもよい。
実施例1 通過した反応生成物に2重量%の活性白土を加えて80
°Cl2O分間20 mmHg、吹き込み水蒸気蒸留2
.6重量%で真空水蒸気蒸留(脱臭)を行って精製油を
得た。
Rhizopus  delemer由来のリパーゼ(
天野製薬(株)商品名「リパーゼDJ266gと精製粉
末大豆レシチン80gを水600m1に溶かし、担体と
して9000gの陽イオン交換樹脂rWK−13J(三
菱化成(株)製)に加え、約30分間よく撹拌し、担体
の表面にリパーゼが均一にコーティングされた樹脂を乾
燥せずに固定化リパーゼとして用いた。この固定化リパ
ーゼには水分を約6.6%含んでいた。反応基質として
、パーム油となたね油を1:3の比率で混合したものを
減圧乾燥し、水分を50ppmに調製した。固定化リパ
ーゼ3oogを内径10cm、長さ50cmのカラム全
体を60°Cに保った。上記の混合原料油脂を60°C
に加温し、ポンプで毎分5gを定量的にカラムに流し、
60°C連続的に酵素反応を行った。カラムを比較例1 パーム油となたね油を実施例1の原料と同じ油脂比率(
1:3)で混合した油脂を得た。
試験例1 実施例1と、比較例1でrA製した油脂を用いて常法に
てえびの天ぷらを試作し、味覚試験を行なった。試験結
果を表−1に示す。
表−1から明らかなように実施例1は風味の点で評価が
高く、タネの持つ本来の風味・うま味の感じられ方に最
も違いがみられると思われ、時間がたって冷めても食感
(口ざわり)が良いという結果が得られた。
本発明により作業性がサラダ油と同等でかつ風味がよく
、安定性の寓い油脂かえられた。
表−1 表1−1 えび天プラの味覚評価結果 揚げ直後 味覚評価方法 各項目の評点は0を普通とし、±2の範囲でよい・わる
いの相対評価を行ったものであり、評点の平均値をとっ
た。総合評価は10点法で行ない、平均点をとった。パ
ネラ−の人数は18名であった。
表1−2 揚げ後5時間 実施例2 パームオレインとなたね油を1:1の比率で配合し、実
施例1と同様に改質を行い、精製油脂を得た。
比較例2 パームオレインとなたね油を1:1の比率で配合した配
合油脂を得た。
試験例2 実施例2と比較例2を用いて、冷凍コロッケを常法にて
フライし味覚評価を行った。フライ温度、時間は表2と
同様。結果を表2−1に示す。また同様に試作したコロ
ッケをウオーマ−内で5時間保存し、味覚評価を行った
。結果を表2−2に示す。
表2−1より実施例2は油風味が少ないため、フライ直
後の香りは好まれないが、風味は優っていた。ウオーマ
−内で保存後、総合・食感・風味は明らかに実施例2の
油脂でフライしたものが良いという評価が得られた。
店舗・給食・産業・業務用等と同レベルの大きな規模で
フライ試験をした場合の酸価と粘度上昇率・泡高・色の
測定を行った。フライ条件は表2に示す。結果を表2−
3に示す。
表2−1〜3から、実施例2で保存しても風味が良く同
時に安定性の優れた油脂を得られたことがわかる。
コロッケの味覚評価結果 表2−1 フライ直後 表2−2 フライ後5時間 表2−3  フライテスト後の油脂分析方法兼2−3(
薮ヤ) 油脂分析方法 酸価(AV);基準油脂分析法による 粘度  ;E型粘度計(40°C1100rpIIl)
泡高  ;当社の方法による。2.5cm径の試験管を
使用1xlx1.5cm角に切ったじゃがいもを冷水に
つけておく。軽く水気をきったもの1個を150°Cの
油の中にいれたときの泡の高さを測定した。
色 ;ロビボンド 1インチセル使用 フライ条件 フライヤー− フライ温度; フライ時間; 油量; フライ量 ; 実施例3 3kg電気フライヤー使用 185〜195℃ 5分間 kg 冷凍コロッケ 5個/回 パームオレインとなたね油を3:1の比率で配合し実施
例1と同様に改質を行い、精製油脂を得た。
比較例3 バームオレインとなたね油を3=1の比率で混合し配合
油脂を得た。
試験例3 実施例3と比較例3の油脂をフライ油として用い、ポテ
トチップスを試作した。試作直後のポテトチップスをO
とし、0.75力月、1.5力月、3力月間30°Cに
て保存を行ない味覚評価・AV・povの測定を行った
結果を表3に示す。
結果より、試作直後の段階から風味には明らかに差があ
ることがわかる。保存を行なうことによりさらに差がは
っきりしてくる結果となった。泣きがなく、油脂の劣化
速度が遅く、かつ風味に優れたスナック用油脂が本発明
によってえられた。
油脂分析法 過酸化物価(P○■) ;基準油脂分析法による 実施例4 パーム油とコーン油を1=3の比率で混合したものを実
施例1と同様に改質し、精製油脂を得た。
比較例4 パーム油とコーン油を1:3の比率で混合し油脂を得た
試験例4 実施例4と比較例4で得た油脂を用いて常法番こてホワ
イトソースを試作した。
レシピ−は以下に示す。(今回は生クリームで番よなく
牛乳だけを用いた) ホワイトソースそれぞれについて味覚試験を行った。結
果を表4に示す。
表4 ホワイトソースの味覚評価 コメント 実施例4;サラパリしたミルク風味 自然なうまみがある また、給食産業用・業羨用等でルーやソースをつくる場
合には、バターではなくサラダ油やマーガリンが使われ
ることが多い。その場合、コスト面・作業面ではバター
よりも優れているものの、牛乳または生クリームの風味
をいかしきれず、こげつきやすいという欠点がある。一
方、最近は嗜好の変化からバターのみで作られたホワイ
トソースはこくはあるが、くどく感じられ好まれない傾
向にあり、かつ動物脂だけであるため油のバランスも良
いとは言えない。実施例4では、牛乳または生クリーム
の自然な風味とこく、加熱による酸価安定性がよくコス
トを削減することもできる低融点の油脂が得られた。
ホワイトソースレシピ−(4人分) 実施例4   比較例4 バター(大さじ) 植物油(大さじ) 牛乳 (カップ) ブイヨン(カップ) 小麦粉 (カップ) 実施例5 パームオレインとなたね油を1:3の比率で配合し、実
施例1と同様に改質をおこない精製油脂として得た。
比較例5 パームオレインとなたね油を1:3の比率で混合して油
脂を得た。
試験例5 実施例6(レシチン0.5%権加)、比較例5(レシチ
ン1%添加)の油脂をかけ油として用いて米菓を試作し
、保存評価を行った。
油脂を抽出し、その酸価・POvの測定を行った。結果
は表5に示す。
結果より、実施例6は比較例5と風味の点で違いがみら
れた。
実施例5の保存後のPOvは、レシチン添加量が少ない
こと、比較例5よりも測定値がやや高めであるにもかか
わらず風味の点では優っている。油の風味にくせがなく
、保存安定性がよい作業性に優れた油脂を実施例5でえ
られた。
本発明により作業性・剥離性はもちろんのこと、食品の
風味に悪影響のでない風味のない安定性のよい油脂がえ
られた。
実施例 6 パームオレインとコーン油を1:3の比率で配合し、実
施例1と同様に改質し精製油脂を得た。
実施例7 パーム油と大豆油を1=3の比率で配合し実施例1と同
様に改質しn製油脂を得た。
比較例 6 パームオレインとコーン油を1:3の比率で混合油脂を
得た。
比較例7 パーム油と大豆油を1=3の比率で混合し、精製油脂を
得た。
試験例 6 実施例6と比較例6で得た油脂を離型油としてもちいて
カップケーキを常法にて試作し、味覚試験をおこなった
。表6に結果を示す。
試験例7 実施例7と比較例7で得た油脂を用い、常法にてガーリ
ックローストオイルを試作した。無色透明瓶(300m
l)34°C1蛍光灯1000ルクスにて明所保存安定
テストを行った。コントロールとしてなたね油も同時に
保存試験をおこなった。
結果は表7−1に示す。
褐色瓶(300ml)常温にて2力月・4カ月間表6 カップケーキの評価 表7−1 ガーリックオイルの保存評価 保存を行ったものを用いて海の幸スパゲツティを試作し
、味覚評価を行った。
あさり水・いか・えびをガーリックローストオイルで炒
めたあと、塩・こしようで味付けをし、ゆでたパスタに
からめた。結果を表7−2に示す。
表7−1に示されるように保存安定性良好、表7−2よ
り風味の優れた油脂を実施例7で得られえたことがわか
る。
[発明の効果] 本発明によって得られる油脂は、酸化安定性と加熱安定
性に優れているため、保存安定性または泡立ち性におい
ても優れており、融点の低い作業性の良好な油脂である
。また、油風味はさっばりしているため食用にした場合
、素材の持ち味を十分に生かすことのできる優れた特性
を有している。
比願人 昧の素株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液体油と液体油、固体脂(水添脂・動物脂・植物
    脂)と固体脂、液体油と固体脂の混合物を1,3−位置
    特異性リパーゼを用い、選択的エステル交換反応によっ
    て得られる食用油脂の利用方法。
JP2188213A 1990-07-17 1990-07-17 油脂の食用利用法 Pending JPH0475591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2188213A JPH0475591A (ja) 1990-07-17 1990-07-17 油脂の食用利用法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2188213A JPH0475591A (ja) 1990-07-17 1990-07-17 油脂の食用利用法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0475591A true JPH0475591A (ja) 1992-03-10

Family

ID=16219750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2188213A Pending JPH0475591A (ja) 1990-07-17 1990-07-17 油脂の食用利用法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0475591A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH051297A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Fuji Oil Co Ltd 脂肪組成物の製造法
WO1994026855A1 (en) * 1993-05-13 1994-11-24 Loders-Croklaan Human milk fat replacers from interesterified blends of triglycerides
JP2012249617A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Nisshin Oillio Group Ltd 油脂組成物及び該油脂組成物を用いた含気泡チョコレート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH051297A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Fuji Oil Co Ltd 脂肪組成物の製造法
WO1994026855A1 (en) * 1993-05-13 1994-11-24 Loders-Croklaan Human milk fat replacers from interesterified blends of triglycerides
JP2012249617A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Nisshin Oillio Group Ltd 油脂組成物及び該油脂組成物を用いた含気泡チョコレート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101437662B1 (ko) 식감 개량 유지 조성물
JPH0738771B2 (ja) 液状食用油組成物
JP2009089684A (ja) 低トランス脂肪酸油脂組成物
JP2006246857A (ja) 油脂組成物、並びに食品
JPH02291228A (ja) 食用油脂組成物
CN109600984A (zh) 乳酪风味的赋予增强用组合物、乳酪风味的赋予增强用组合物的制备方法、食品的乳酪风味的赋予增强方法及乳酪风味经赋予增强的食品的制造方法
JP5072236B2 (ja) 塩味増強方法と減塩方法、並びに減塩食品とその製造方法
JP2018130052A (ja) 風味増強油脂の製造方法
JP4171136B2 (ja) フライ調理食品用食材およびフライ食品
CA2192749A1 (en) Oils or fats composition for fried food
JPH0475591A (ja) 油脂の食用利用法
US20080206435A1 (en) Edible Oil Composition Suitable For Frying Food
JP2002253118A (ja) 配合食用油およびその利用
JP2000270770A (ja) フライ用油脂およびフライ食品
JPH08298928A (ja) 冷凍揚げ物食品調製用油脂組成物及びこれで揚げた食品
JPS62181738A (ja) 鉄板焼き用油
TWI837250B (zh) 加熱烹調用油脂組成物
JP7055676B2 (ja) 加熱調理用油脂組成物
JP2005160453A (ja) フライ用油脂組成物及びフライ食品
WO2023199789A1 (ja) 水添臭付与剤、油脂組成物、油脂組成物の製造方法、食品に水添臭を付与する方法、及びフライ食品の製造方法
JPH0994064A (ja) 水濡れ性改良食品用油脂組成物
JP2024097287A (ja) 風味油の製造方法、風味油混合油の製造方法、食品への風味の付与方法、及び微細藻類の風味油の製造のための使用
JP2021166479A (ja) 油脂組成物
JP2023122682A (ja) フライ調理用油脂組成物、フライ調理用油脂組成物の製造方法、フライ調理食品の製造方法、フライ調理食品のサクミ向上方法、及びフライ調理食品のサクミ向上剤
TW202023390A (zh) 香味油的製造方法、香味油混合油的製造方法,及對食品賦予香味風味的方法