JPH0468222A

JPH0468222A - 高周波加熱装置

Info

Publication number: JPH0468222A
Application number: JP17955090A
Authority: JP
Inventors: Jun Nomura; 野村　純
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1990-07-09
Filing date: 1990-07-09
Publication date: 1992-03-04
Anticipated expiration: 2014-04-26
Also published as: JP2887504B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、電熱などの加熱器を有しない高周波加熱装置
に関するものである。

（従来の技術）この種の従来の高周波加熱装置は、ターンテーブルの上
に載せる火皿、庫内底面に置く角皿、および庫内底面に
形成したセラミックの平板を汁受は皿として使用してい
る。これらの汁受は皿は、誘電損失係数の小さい物質又
は金属で形成し、汁受は皿自体の発熱を抑えるように設
計されているため、焦げ目をつけることは不可能であっ
た。

また、最近の例では特開昭６３−２９７５］号公報発明
のように高誘電損失を有する物質でターンテーブル自身
を形成し、あるいは、特開昭６２−１４１７７２号公報
発明のように多孔質炭化珪素セラミック成形板の発熱体
により、焦げ目をつけようとするものもある。

（発明が解決しようとする課題）従来の汁受は皿は、誘電損失係数の小さい物質又は金属
で形成し、汁受は皿自体の発熱を抑えているため、温め
ることはできるが、焦げ目をつけることはできないとい
う問題があった。

また、特開昭６３−２９７５１号公報発明のように、高
誘電損失を有する物質でターンテーブル自身を形成する
ものでは、焦げ目を必要としないときも常にターンテー
ブルが高温になり、熱損失が太きいため、加熱効率が悪
く、また、ターンテーブルが高温となるため、耐熱性の
低い包装用ラップフィルムに入った食品を加熱できない
という問題がある。

また、特開昭６２−１４１７７２号公報発明の多孔質炭
化珪素セラミック成形板および特開昭６３−２９７５１
号公報発明のターンテーブル又はこれらをカバーする板
は、食品と全面で接触するため、食品の周囲から焦げ出
し、中央部が適度に焦げるときには、周辺部は焦げすぎ
て食べられないという問題もあった。また、食品の底面
が加熱板と全面で接触するため、食品から出る蒸気の逃
げ道が無く、食品の底面がべたつき、からっとした焦げ
目かえられないという問題もあった。

これらのため、手動で調理時間を設定してあっても、仕
上がりが悪く、また、食品の持つ水分量によって仕上が
りが大きくばらつき、目的通り焦げ目をつけることが難
しいという問題もあった。

本発明は上記の問題を解決するもので、−様に焦げ目が
つき、底面のべたつきが生ぜず自動的な調理時間の設定
ができる高周波加熱装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段）上記の課題を解決するため、本発明は、高周波により自
己発熱する物質を含む非金属と金属の２つの材料で平板
状の加熱板を構成し、金属部は非金属部より低く、且つ
中央部は非金属で、外周部に向って放射状に金属部を多
くするものである。

また、加熱室からの排気通路に、加熱室の変化を検出す
るセンサを設けるものである。

（作　用）上記の構成により、調理を開始すると、食品が高周波加
熱されると同時に、加熱板も高温となるが、放射状に外
周にゆくほど構成割合が増える金属部により、食品外周
部の過加熱を防ぎ、食品底部を均一に加熱する。また、
食品底面から発生する水蒸気は、非金属部より低く構成
されている金属部から逃げ発散されるので、からっとし
た仕上がりとなる。また、加熱室からの排気通路に設け
られた蒸気センサ、湿度センサ等は、加熱室の変化を検
出できるので、調理時間が自動的に設定され、自動的に
調理が行われる。また、食品の下部から抜く水蒸気は、
食品底面のべたつきを防ぐばかりでなく、蒸気量を増加
するため、上記センサの検知を容易にするので、安定し
た調理の仕上がりが得られる。

（実施例）本発明の実施例を第１図ないし第６図により説明する。

第１図および第２図は、本発明の第１の実施例を示す高
周波加熱装置を正面から見た斜視図、および一部を切り
欠いて側面から見た斜視断面図、第３図はその加熱室の
要部断面図、第４図は本発明による加熱板と汁受は皿の
斜視図である。

第１図において、食品を調理する加熱室１は、その前面
に開閉自在の扉２が設けられている。

第２図に移って、また、加熱室１には、左側の隅に排気
孔３が設けられ、その外側に加熱室の湿度の変化により
調理時間を自動的に設定する湿度センサ４が設けられて
いる。

第３図に示すように、加熱室１には電動機５の回転軸５
ａの上端に固定したターンテーブル６が設けられており
、その上に汁受は皿７および加熱板８が載せられる。電
動機５の回転軸５ａの下端は、重量センサ９の上に載っ
ており、ターンテーブル６に載せた食品の重量変化を検
知して加熱時間を設定する。

第４図に移って、加熱板８は、高周波により自己発熱す
る物質からなり、外周から放射状の切込みを入れた非金
属部８ａとこれを固着した金属部８ｂから構成され、ま
た、金属部８ｂが非金属部８ａより低くなっている。

第５図は第２の実施例を示す加熱室１の要部断面図で、
第１図ないし第３図に示した第１の実施例と異なる点は
、ターンテーブル６を設けず、加熱室１の底面に、加熱
板８を支持する汁受は皿７を置いた点である。その他は
第１の実施例と変らない。なお、金属製の汁受は皿７は
、金属製の加熱室１の間で発生する火花放電を防止する
ため、絶縁材からなる脚７ａを設ける。汁受は皿７が金
属製でない場合は、脚７ａを設ける必要はない。

このように構成された高周波加熱装置の動作について、
水分の多い冷凍ピザの調理を例として説明する。

まず、汁受は皿７に支持された加熱板８の上に冷凍ピザ
を載せ、第１の実施例の場合はターンテーブル６の上に
、第２の実施例の場合は、脚７ａを有する汁受は皿７を
用いて加熱室１の底面の上に載せて、扉２を閉じる。次
に、調理釦（図示せず）を操作して、調理を開始すると
、高周波発振器（図示せず）が放射する高周波を吸収し
、冷凍ピザが高周波加熱されると同時に、加熱板８も高
周波を吸収し高温となり、熱伝導により下面がらも加熱
される９この場合、加熱板８は、放射状の切込みによって外周程
金属部８ｂが多いため、冷凍ピザの外周部の過加熱が防
止され、均一に加熱されて、均一な焦げ目ができる。ま
た、冷凍ピザの底面から発生する水蒸気は、−段低い金
属部８ｂを通って逃げ、底面のべたつきを防止するとと
もに、増加した発生蒸気量によって、湿度センサ４の感
度を向上するので、湿度の変化によって調理の程度を検
出し、自動的に調理時間を調整して調理を終了する。な
お、上記の加熱板８と汁受は皿７の間に隙間が設けであ
るので、汁受は皿７への熱伝導が少なく、またこのため
ターンテーブル６およびこれを駆動する電動機５への熱
影響を少なく抑えることができるため、電動機５の耐久
性を損うこともない。また金属製の汁受は皿７では、加
熱板８との距離を調整することにより加熱板８の加熱温
度を調整し過度に熱くならないように設定することも可
能であり、焦げすぎを防止することも可能である。

第６図（ａ）および（ｂ）は、上記のように構成された
出カフ００Ｗの高周波加熱装置を使用し全面を高周波に
より自己発熱する物質で従来の加熱板と、本発明による
加熱板８をそれぞれ使用した場合の加熱時間と加熱板の
表面温度の関係および冷凍ピザの底面のべたつきの状態
と焦げ目の状態を示したもので、本発明の加熱板８の使
用により、べたつきの領域が減少し、また部分的な焦げ
すぎの領域がないため、良好領域が増加し安定した調理
結果が得られる。

（発明の効果）以上説明したように、本発明によれば、水分の多い冷凍
ピザ等の底面にからっとしたべたつきのない焦げ目をつ
けることが出来るとともに、蒸気を利用した湿度センサ
、蒸気センサ等により自動的に調理時間が設定されるの
で、常に良好な調理結果が得られる高周波加熱装置が得
られる。また本発明の加熱板により食品の底面全体を均
一に焦（ず目を付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明による第１の実施例を示す
高周波加熱装置の斜視図、およびその−部を切り欠いた
斜視断面図、第３図はその加熱室の要部断面図、第４図
は加熱板と汁受は皿の斜視図、第５図は第２の実施例を
示す高周波加熱装置の加熱室の要部断面図、第６図（ａ
）および（ｂ）は従来および本発明による加熱板の加熱
時間と表面温度の関係を示す特性図である。１・・・加熱室、　　２・・・扉、　　３・・・排気孔
、４・・・湿度センサ、　５・・・電動機、　６・・・
ターンテーブル、　　７・・・汁受は皿、　　８・・・
加熱板、　８ａ・・・非金属部、　　８ｂ・・・金属部
、　　９・・・重量センサ。特許出願人　松下電器産業株式会社１−−一刀口大へ１Ｅ７−−−ラ↑受１７皿７Ｑ−脚８−−一刀ロ★８不及、

Claims

【特許請求の範囲】

（１）食品を調理する加熱室と、食品を加熱する高周波
加熱手段と、上記加熱室の開口を開閉する扉とから構成
された高周波加熱装置において、加熱室の内部に高周波
により自己発熱する物質を含むプラスチック、セラミッ
クス、又はガラスと、金属とからなる平板状の加熱板と
、金属又は誘電損失の少ない物質を成形した汁受け皿を
有し、加熱室よりの排気通路部に水蒸気又は湿度の変化
を検出するセンサを設け、自動的に調理時間、高周波出
力等の調理モードを設定し調理を実行することを特徴と
した高周波加熱装置。
（２）上記の加熱板は中央部に非金属、周辺部の一部に
金属を使用したことを特徴とした請求項（１）記載の高
周波加熱装置。
（３）上記の加熱板は、外周から放射状の複数の切込み
を形成に非金属を中央に、金属を周辺にそれぞれ使用し
、且つ金属部は非金属部より一段低く構成したことを特
徴とする請求項（１）記載の高周波加熱装置。
（４）上記加熱板を汁受け皿の周辺部で支持し、中央部
は両者の距離を保ったことを特徴とする請求項（１）記
載の高周波加熱装置。
（５）排気通路部に構成されたセンサのかわりに、汁受
け皿の下方に重量センサを設け食品重量を検知すること
により、自動的に調理時間を設定することを特徴とする
請求項（１）記載の高周波加熱装置。