JPH0467430A - 磁気記録媒体の保護潤滑膜形成方法 - Google Patents
磁気記録媒体の保護潤滑膜形成方法Info
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- JPH0467430A JPH0467430A JP17995190A JP17995190A JPH0467430A JP H0467430 A JPH0467430 A JP H0467430A JP 17995190 A JP17995190 A JP 17995190A JP 17995190 A JP17995190 A JP 17995190A JP H0467430 A JPH0467430 A JP H0467430A
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Landscapes
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、磁気記録媒体の表面を被覆する保護潤滑膜の
形成方法に関する。
形成方法に関する。
非磁性基体に強磁性金属(Co系、Co−Cr系、Co
−Cr−N i系等)の磁性膜が記録層として成膜され
た金属薄膜型磁気記録媒体の記録メディアとしての機能
および耐用寿命を安定化するには、磁性膜面に近接対向
する記録・再生用磁気ヘッドとの接触を滑らかにし、磁
性膜と磁気ヘッドの摩耗・損傷を防止することが必要な
ことは言うまでもない。従来より、そのための保護潤滑
膜として、磁性膜表面に液体潤滑剤(パーフルオロポリ
エーテル等)を塗布することが行われている。磁性膜の
表面にダイヤモンド・ライク・カーボンやグラファイト
・ライク・カーボン等の炭素質膜に代表される固体保護
膜を積層成膜する場合にも、その固体保護膜に対する磁
気ヘッドの接触を滑らかにするために、固体保護膜の表
面に液体潤滑剤を塗布するのが一般である。その潤滑膜
厚さは、概ね10〜40人である。
−Cr−N i系等)の磁性膜が記録層として成膜され
た金属薄膜型磁気記録媒体の記録メディアとしての機能
および耐用寿命を安定化するには、磁性膜面に近接対向
する記録・再生用磁気ヘッドとの接触を滑らかにし、磁
性膜と磁気ヘッドの摩耗・損傷を防止することが必要な
ことは言うまでもない。従来より、そのための保護潤滑
膜として、磁性膜表面に液体潤滑剤(パーフルオロポリ
エーテル等)を塗布することが行われている。磁性膜の
表面にダイヤモンド・ライク・カーボンやグラファイト
・ライク・カーボン等の炭素質膜に代表される固体保護
膜を積層成膜する場合にも、その固体保護膜に対する磁
気ヘッドの接触を滑らかにするために、固体保護膜の表
面に液体潤滑剤を塗布するのが一般である。その潤滑膜
厚さは、概ね10〜40人である。
非磁性基体上に成膜された磁性膜の表面、またはその膜
面に積層形成された固体保護膜の表面(以下、その表面
を「媒体の表面」とも言う)に液体潤滑剤を塗布し、媒
体表面と磁気ヘッドとの間の摩擦・摩耗を緩和する保護
潤滑膜として安定に機能させるためには、媒体表面に対
してその潤滑膜を強固に付着させることが必要である。
面に積層形成された固体保護膜の表面(以下、その表面
を「媒体の表面」とも言う)に液体潤滑剤を塗布し、媒
体表面と磁気ヘッドとの間の摩擦・摩耗を緩和する保護
潤滑膜として安定に機能させるためには、媒体表面に対
してその潤滑膜を強固に付着させることが必要である。
付着力が十分でないと、記録再生操作過程における磁気
記録媒体の高速度回転に伴う遠心力の作用で液体潤滑剤
が媒体表面上を移動するマイグレーションを生し、また
磁気ヘッドの反復接触により潤滑剤が飛散・消失し潤滑
効果が著しく減殺されてしまうからである。その付着力
を高める方法として、媒体表面に液体潤滑剤を塗布した
のち、約100″C前後の温度で加熱処理することが行
われているが、その効果は十分なものと言えない。
記録媒体の高速度回転に伴う遠心力の作用で液体潤滑剤
が媒体表面上を移動するマイグレーションを生し、また
磁気ヘッドの反復接触により潤滑剤が飛散・消失し潤滑
効果が著しく減殺されてしまうからである。その付着力
を高める方法として、媒体表面に液体潤滑剤を塗布した
のち、約100″C前後の温度で加熱処理することが行
われているが、その効果は十分なものと言えない。
本発明は、媒体表面に対する上記潤滑膜の付着力を高め
、磁性膜・磁気ヘッド間の保護潤滑膜としての機能を向
上安定させることを目的としてなされたものである。
、磁性膜・磁気ヘッド間の保護潤滑膜としての機能を向
上安定させることを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明は、磁
気記録媒体の表面に液体潤滑剤の塗膜を形成する方法に
おいて、媒体の表面を80℃以上に加熱することにより
、その表面の吸着汚染物質を除去したのち、液体潤滑剤
を塗布することを特徴としている。
気記録媒体の表面に液体潤滑剤の塗膜を形成する方法に
おいて、媒体の表面を80℃以上に加熱することにより
、その表面の吸着汚染物質を除去したのち、液体潤滑剤
を塗布することを特徴としている。
以下、本発明について詳しく説明する。
非磁性基体に、スパンタリング法等による成膜操作が施
されて製造された磁気記録媒体は、成膜チャンバ内かろ
大気中に取出された後の保管過程で、経時的に酸素、水
分、炭酸ガス、ノ1イト口カーボン等の分子レベルの′
JjyJ質が吸着することによる汚染を免れない。
されて製造された磁気記録媒体は、成膜チャンバ内かろ
大気中に取出された後の保管過程で、経時的に酸素、水
分、炭酸ガス、ノ1イト口カーボン等の分子レベルの′
JjyJ質が吸着することによる汚染を免れない。
本発明は、磁気記録媒体の表面(磁性膜面、その膜面上
に固体保護膜が積層形成されている場合は固体保護膜の
表面)に吸着したこのような汚染物質の存在が媒体表面
と液体潤滑剤との均質で強固な付着関係を妨げる大きな
要因をなしていること、その汚染された媒体表面に一定
の加熱処理を施すことが、媒体表面の清浄化と潤滑膜の
付着力強化のための効果的な方法であること等の知見を
得てなされたものである。
に固体保護膜が積層形成されている場合は固体保護膜の
表面)に吸着したこのような汚染物質の存在が媒体表面
と液体潤滑剤との均質で強固な付着関係を妨げる大きな
要因をなしていること、その汚染された媒体表面に一定
の加熱処理を施すことが、媒体表面の清浄化と潤滑膜の
付着力強化のための効果的な方法であること等の知見を
得てなされたものである。
本発明における磁気記録媒体の表面に対する加熱処理温
度の下限を80℃としたのは、それより低い温度では、
潤滑膜の付着力強化に必要な媒体表面の浄化作用が得ら
れないからである。好ましくは、100℃を下限とする
。加熱温度を高める程、媒体表面の清浄化効果が明瞭と
なる。加熱温度の上限は特に限定しないが、磁気記録媒
体に対する熱的影響(例えば、磁気的特性の低下、基板
の変形、炭素質膜等を有する場合はその膜体の劣化等)
を考慮すべきはいうまでもなく、この点から約500℃
を越える加熱は避けるべきである。実際の加熱処理にお
いては約300℃まで1十分であり、それを越える加熱
温度は特に必要としない。加熱処理時間は、処理温度に
もよるが、約0.5〜2時間程度で十分である。
度の下限を80℃としたのは、それより低い温度では、
潤滑膜の付着力強化に必要な媒体表面の浄化作用が得ら
れないからである。好ましくは、100℃を下限とする
。加熱温度を高める程、媒体表面の清浄化効果が明瞭と
なる。加熱温度の上限は特に限定しないが、磁気記録媒
体に対する熱的影響(例えば、磁気的特性の低下、基板
の変形、炭素質膜等を有する場合はその膜体の劣化等)
を考慮すべきはいうまでもなく、この点から約500℃
を越える加熱は避けるべきである。実際の加熱処理にお
いては約300℃まで1十分であり、それを越える加熱
温度は特に必要としない。加熱処理時間は、処理温度に
もよるが、約0.5〜2時間程度で十分である。
上記媒体表面の加熱処理は大気雰囲気または真空雰囲気
のいずれにおいても行うことができる。
のいずれにおいても行うことができる。
大気雰囲気で行う場合、雰囲気の湿分があまり高いのは
好ましくなく、相対湿度で約60%以下であるのが適当
である。真空雰囲気(例えばlXl0−’Torr以下
)で行う場合は、大気中で行う場合に比し、加熱温度を
低くすることができ、また同じ加熱温度を与える場合は
、処理時間を短縮することができる。従って、処理対象
の磁気記録媒体が、その基体、磁性膜、あるいは磁性膜
面上の固体保護膜に熱的な損傷・劣化を生し易いもので
ある場合は、真空中で処理するのが有利である。
好ましくなく、相対湿度で約60%以下であるのが適当
である。真空雰囲気(例えばlXl0−’Torr以下
)で行う場合は、大気中で行う場合に比し、加熱温度を
低くすることができ、また同じ加熱温度を与える場合は
、処理時間を短縮することができる。従って、処理対象
の磁気記録媒体が、その基体、磁性膜、あるいは磁性膜
面上の固体保護膜に熱的な損傷・劣化を生し易いもので
ある場合は、真空中で処理するのが有利である。
媒体表面に加熱処理を施した後の液体潤滑剤の塗布は、
表面の再汚染を避けるために、速やかに、好ましくは1
時間以内に行われる。使用される液体潤滑剤は、例えば
パーフルオロポリエーテル等に代表される公知の各種潤
滑剤が任意に選択される。塗布法についても制限はなく
、所定の液体潤滑剤に媒体を浸漬する浸漬塗布法、媒体
を回転させながら液体潤滑剤を吹付けるスピンコーティ
ング法、または液体潤滑剤を加熱1発させて媒体表面に
沈着させる蒸着法等の公知の方法に従って行えばよい。
表面の再汚染を避けるために、速やかに、好ましくは1
時間以内に行われる。使用される液体潤滑剤は、例えば
パーフルオロポリエーテル等に代表される公知の各種潤
滑剤が任意に選択される。塗布法についても制限はなく
、所定の液体潤滑剤に媒体を浸漬する浸漬塗布法、媒体
を回転させながら液体潤滑剤を吹付けるスピンコーティ
ング法、または液体潤滑剤を加熱1発させて媒体表面に
沈着させる蒸着法等の公知の方法に従って行えばよい。
媒体表面の加熱処理を真空中で行う場合は、その加熱処
理チャンバ内に、液体潤滑剤を収容した容器を納置して
おき、媒体表面の加熱処理につづいてそのチャンバ内で
蒸着法による塗布を行うようにすることもできる。
理チャンバ内に、液体潤滑剤を収容した容器を納置して
おき、媒体表面の加熱処理につづいてそのチャンバ内で
蒸着法による塗布を行うようにすることもできる。
上記のように媒体表面の吸着汚染物質を除去した後に液
体潤滑剤の塗布を行うことにより、媒体表面と潤滑膜の
界面の密着性が向上すると共に、媒体表面に対する塗膜
構成分子の配向性が高められ、その効果として媒体表面
に対する塗膜の付着力が強化され、実践使用時のマイグ
レーションや磁気ヘッドの摺接による膜面損傷に対する
抵抗性か向上し、長期に亘って良好な潤滑機能が維持さ
れる。
体潤滑剤の塗布を行うことにより、媒体表面と潤滑膜の
界面の密着性が向上すると共に、媒体表面に対する塗膜
構成分子の配向性が高められ、その効果として媒体表面
に対する塗膜の付着力が強化され、実践使用時のマイグ
レーションや磁気ヘッドの摺接による膜面損傷に対する
抵抗性か向上し、長期に亘って良好な潤滑機能が維持さ
れる。
n贋↓(大気中加熱処理)
[1)供試磁気ディスク
アルミニウム合金基板(Ni−P無電解めっき処理)に
、クロム膜(膜厚: 1500人)、CoNiCr系合
金磁性膜(膜厚: 700A) 、および炭素膜(膜厚
:300人)がこの順に積層成膜され、膜面にハーニソ
シュ処理が施された3、5“型磁気記録媒体を使用。
、クロム膜(膜厚: 1500人)、CoNiCr系合
金磁性膜(膜厚: 700A) 、および炭素膜(膜厚
:300人)がこの順に積層成膜され、膜面にハーニソ
シュ処理が施された3、5“型磁気記録媒体を使用。
〔■〕加熱処理
抵抗発熱体を内蔵した加熱処理チャンバ(大気雰囲気)
に磁気ディスクを入れ、抵抗発熱体の輻射熱により媒体
表面を所定温度に加熱保持した。
に磁気ディスクを入れ、抵抗発熱体の輻射熱により媒体
表面を所定温度に加熱保持した。
[I11〕液体潤滑荊の塗布
加熱処理した磁気ディスクをチャンバから数比したのち
、浸漬塗布法により媒体表面に潤滑膜を形成して供試デ
ィスクNo、 11およびN012を得た。塗布処理は
上記加熱処理後30分以内に行った。使用した潤滑剤は
パーフルオロポリエーテル(モンテジソン社製rAM2
001」)であり、塗膜厚さは30人とした。
、浸漬塗布法により媒体表面に潤滑膜を形成して供試デ
ィスクNo、 11およびN012を得た。塗布処理は
上記加熱処理後30分以内に行った。使用した潤滑剤は
パーフルオロポリエーテル(モンテジソン社製rAM2
001」)であり、塗膜厚さは30人とした。
比較例としてディスク表面の加熱処理を省略し、そのま
・浸漬塗布に付して塗膜を形成した供試ディスクNo、
13、および浸漬塗布による塗膜形成後、塗膜付着力
を高めるための加熱処理(100℃×IHr)を施した
供試ディスクN014を用意した(膜厚はいずれも30
人)。
・浸漬塗布に付して塗膜を形成した供試ディスクNo、
13、および浸漬塗布による塗膜形成後、塗膜付着力
を高めるための加熱処理(100℃×IHr)を施した
供試ディスクN014を用意した(膜厚はいずれも30
人)。
(IV’1C3Sテスト
各供試ディスクについて、表面に磁気ヘッドを反復接触
させるCSSテスト(Contact 5tartSt
op Te5t)を行い、反復回数104回後の摩擦係
数(μ)をテスト前のそれと比較した。ディスク回転速
度は3600rρmとした。使用した磁気ヘッドは薄膜
ヘッドである。
させるCSSテスト(Contact 5tartSt
op Te5t)を行い、反復回数104回後の摩擦係
数(μ)をテスト前のそれと比較した。ディスク回転速
度は3600rρmとした。使用した磁気ヘッドは薄膜
ヘッドである。
尖膳拠I(真空加熱処理)
(I)磁気ディスク
実施例1と同し
くn)加熱処理
真空チャンバ(I Xl0−’Torr)内に磁気ディ
スクを装入し、チャンバ内の抵抗発熱体の輻射熱でディ
スク表面を所定温度に加熱保持した。
スクを装入し、チャンバ内の抵抗発熱体の輻射熱でディ
スク表面を所定温度に加熱保持した。
〔■]液体潤滑剤の塗布
真空チャンバ内での加熱処理終了後、同チャンバ内に予
め設置しておいた液体潤滑剤収容ルツボ内の潤滑剤を加
熱し、蒸着法によりディスク表面に膜厚30人の潤滑塗
膜を形成して供試ディスクNo。
め設置しておいた液体潤滑剤収容ルツボ内の潤滑剤を加
熱し、蒸着法によりディスク表面に膜厚30人の潤滑塗
膜を形成して供試ディスクNo。
21およびNα22を得た。使用した液体潤滑剤は実施
例1と同じである。
例1と同じである。
比較例として、ディスク表面の加熱処理を省略し、上記
真空チャンバ内で蒸着法により塗膜を形成した供試ディ
スクM、23、および蒸着法による塗膜形成後、塗膜の
付着力を高めるための加熱処理(100℃XIHr)を
同チャンバ内で行って供試ディスクNo、24を得た(
膜厚はいずれも30人)。
真空チャンバ内で蒸着法により塗膜を形成した供試ディ
スクM、23、および蒸着法による塗膜形成後、塗膜の
付着力を高めるための加熱処理(100℃XIHr)を
同チャンバ内で行って供試ディスクNo、24を得た(
膜厚はいずれも30人)。
(IV〕C3Sテスト
各供試ディスクを実施例1と同じC5Sテスト(反復回
数:104回)に付し、テスト前後の摩擦係数(μ)を
比較した。
数:104回)に付し、テスト前後の摩擦係数(μ)を
比較した。
各実施例における試験結果を第1表に示す。まず、実施
例1において潤滑剤塗布前に加熱処理(大気中)を行っ
た発明例No、 11およびNo、 12と、その加熱
処理を省略した従来材に相当するNo、13 (いずれ
も、潤滑剤塗布は浸漬塗布による)とを比較すると、C
3Sテスト前の両者の摩擦係数は実質的に同一レベルに
ありながら、C3Sテスト後におけるNo、 13の摩
擦係数は大幅に増大し、これに対し発明例Nα11およ
びNo、 12の摩擦係数の変化は極めて小さく、低い
摩擦係数を維持している。また、実施例2における加熱
処理(真空中)を行った発明例No、21およびNo、
22と、加熱処理を省略した従来材に相当するNo、2
3 (いずれも潤滑剤の塗布は蒸着による)についても
、No、23のC3Sテスト後の摩擦係数が大きく増加
しているのに対し、発明例Nα21、No、22は低い
摩擦係数を維持している。
例1において潤滑剤塗布前に加熱処理(大気中)を行っ
た発明例No、 11およびNo、 12と、その加熱
処理を省略した従来材に相当するNo、13 (いずれ
も、潤滑剤塗布は浸漬塗布による)とを比較すると、C
3Sテスト前の両者の摩擦係数は実質的に同一レベルに
ありながら、C3Sテスト後におけるNo、 13の摩
擦係数は大幅に増大し、これに対し発明例Nα11およ
びNo、 12の摩擦係数の変化は極めて小さく、低い
摩擦係数を維持している。また、実施例2における加熱
処理(真空中)を行った発明例No、21およびNo、
22と、加熱処理を省略した従来材に相当するNo、2
3 (いずれも潤滑剤の塗布は蒸着による)についても
、No、23のC3Sテスト後の摩擦係数が大きく増加
しているのに対し、発明例Nα21、No、22は低い
摩擦係数を維持している。
上記のように、従来材相当のNo、13(実施例1)お
よびNo、23 (実施例2)の摩擦係数が大きく増大
しているのは、C3Sテスト過程でのマイグレーション
や磁気ヘッドの反復接触により潤滑膜面が大きく損なわ
れたからであり、発明例のNo、 11、N012 (
実施例1)およびNo、21、No、22 (実施例2
)が、C3Sテスト後も低摩擦係数を示しているのは、
潤滑膜面形態が良好に保持されているからに他ならない
。
よびNo、23 (実施例2)の摩擦係数が大きく増大
しているのは、C3Sテスト過程でのマイグレーション
や磁気ヘッドの反復接触により潤滑膜面が大きく損なわ
れたからであり、発明例のNo、 11、N012 (
実施例1)およびNo、21、No、22 (実施例2
)が、C3Sテスト後も低摩擦係数を示しているのは、
潤滑膜面形態が良好に保持されているからに他ならない
。
なお、塗膜形成の後に加熱処理を施したNo、 14(
実施例1)およびNα24(実施例2)の摩擦係数の増
加はや1少なく、Nα13およびN023に比し、改良
された潤滑性能を有してはいるが、発明例のそれとは比
肩すべ(もない。
実施例1)およびNα24(実施例2)の摩擦係数の増
加はや1少なく、Nα13およびN023に比し、改良
された潤滑性能を有してはいるが、発明例のそれとは比
肩すべ(もない。
これらのことから、本発明による加熱処理は、ディスク
表面に対する潤滑膜の付着力を高め、潤滑機能の安定化
・耐久性向上に極めて有効であることがわかる。
表面に対する潤滑膜の付着力を高め、潤滑機能の安定化
・耐久性向上に極めて有効であることがわかる。
本発明方法により磁気記録媒体の表面に形成される保護
潤滑膜は、媒体表顔に対して強い付着力を有し、記録再
生操作の反復過程におけるマイグレーションや磁気へン
ドの摺接による膜面損傷を生じにく1、良好な潤滑作用
が長期に亘って保持されるので、磁性膜や磁気ヘッドの
保護効果にすぐれ、記録メディアとしての信軌性、安定
性の向上に寄与するものである。
潤滑膜は、媒体表顔に対して強い付着力を有し、記録再
生操作の反復過程におけるマイグレーションや磁気へン
ドの摺接による膜面損傷を生じにく1、良好な潤滑作用
が長期に亘って保持されるので、磁性膜や磁気ヘッドの
保護効果にすぐれ、記録メディアとしての信軌性、安定
性の向上に寄与するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、磁気記録媒体の表面に液体潤滑剤の塗膜を形成する
方法において、 磁気記録媒体の表面を80℃以上の温度に加熱すること
によりその表面の吸着汚染物質を除去したのち液体潤滑
剤を塗布することを特徴とする磁気記録媒体の保護潤滑
膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17995190A JPH0467430A (ja) | 1990-07-06 | 1990-07-06 | 磁気記録媒体の保護潤滑膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17995190A JPH0467430A (ja) | 1990-07-06 | 1990-07-06 | 磁気記録媒体の保護潤滑膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0467430A true JPH0467430A (ja) | 1992-03-03 |
Family
ID=16074808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17995190A Pending JPH0467430A (ja) | 1990-07-06 | 1990-07-06 | 磁気記録媒体の保護潤滑膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0467430A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6218747B1 (en) | 1999-03-09 | 2001-04-17 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Car AC generator |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61133029A (ja) * | 1984-12-03 | 1986-06-20 | Nec Corp | 磁気デイスク媒体の製造方法 |
JPH02149923A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-08 | Fuji Electric Co Ltd | 薄膜磁気記録媒体の製造方法 |
-
1990
- 1990-07-06 JP JP17995190A patent/JPH0467430A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61133029A (ja) * | 1984-12-03 | 1986-06-20 | Nec Corp | 磁気デイスク媒体の製造方法 |
JPH02149923A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-08 | Fuji Electric Co Ltd | 薄膜磁気記録媒体の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6218747B1 (en) | 1999-03-09 | 2001-04-17 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Car AC generator |
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