JPH0463848A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH0463848A
JPH0463848A JP17137890A JP17137890A JPH0463848A JP H0463848 A JPH0463848 A JP H0463848A JP 17137890 A JP17137890 A JP 17137890A JP 17137890 A JP17137890 A JP 17137890A JP H0463848 A JPH0463848 A JP H0463848A
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JP
Japan
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polyolefin
weight
component
resin composition
parts
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Application number
JP17137890A
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English (en)
Inventor
Akira Morii
森井 暁
Shunichi Fujimura
俊一 藤村
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、原子力発電所用電線若しくはケーブルの外被
材又は絶縁材として有用な難燃性樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 原子力発電所用電線若しくはケーブルの外被材(シース
材)又は絶縁材には、火災や冷却材喪失事故(LOCA
)等が起こった場合の重大性を考虜して、高い難燃性や
耐高温水蒸気性か要求される。また、用途から当然に耐
放射線性が優れていることも要求される。
この外被材又は絶縁材としては、従来、熱可塑性樹脂に
、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムのような金
属水酸化物、各種の炭酸塩などの無機系難燃剤を混和し
た樹脂組成物が知られている。
(発明か解決しようとする課題) 上記樹脂組成物は、水酸化アルミニウム等の難燃剤の配
合量を増加させることでICEA S 61−402の
垂直燃焼試験及びIEEE std、 383の垂直ト
レイ燃焼試験に合格させることができる。しかし、その
場合には機械的特性が低下し、特に、大量の放射線に曝
されると非常に脆くなり、伸び特性が大幅に低下する。
また、熱可塑性樹脂に無機系難燃剤を配合したものは、
高温の水蒸気に触れると溶融するため架橋構造にする必
要がある。しかし、電子線架橋ては厚内材料の架橋が不
十分となり、過酸化物を用いた化学架橋では、絶縁体か
再加熱されるため熱変形するなどの問題が生じる。
本発明は、優れた機械的特性及び難燃性を有しており、
耐高温水蒸気性及び耐放射線性も優れている水架橋によ
る架橋体の形成が可能な難燃性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明は、(a)シラン変性ポ
リオレフィン並びに(b)ポリオレフィン100重量部
、無機系難燃剤50〜400重量部及びポリ(2,2,
4−トリメチル−1,,2−ジヒドロキノリン)3〜2
0重量部を含有する樹脂混和物からなり、(a)成分と
(b)成分の配合比が、重量比で(a)成分1に対して
(b)成分が0.7〜7であることを特徴とする難燃性
樹脂組成物を提供する。
本発明で用いる(a)成分のシラン変性ポリオレフィン
は、ラジカル発生剤の存在下、ポリオレフィンにシラン
化合物をグラフト反応させて得ることかできる。
ポリオレフィンとしては、高、中又は低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレンと極性基含有モノマーと
の共重合体を挙げることかでき、これらは単独で又は二
種以上を用いることができる。これらの中でもエチレン
−アクリル酸エチル共重合体が特に好ましい。
シラン化合物としては、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ
エトキシ)シランなどを挙げることができる。
シラン化合物の使用量は、ポリオレフィン100重量部
に対して0.1〜20重量部が好ましい。0.1重量部
未満であると充分な架橋度が得られず、20重量部を超
えて使用しても架橋度が飽和状態になるために好ましく
ない。特に好ましい使用量は0.3〜8重量部である。
ラジカル発生剤としては、ベンゾイルペルオキシド、ジ
クミルペルオキシドなどを挙げることがてき、特にジク
ミルペルオキシドか好ましい。
ラジカル発生剤の使用量は、ポリオレフィン100重量
部に対して0.05〜0.5重量部か好ましい。0.0
5重量部未満であると充分な架橋度か得られず、0.5
重量部を超えると押出成形時に焼けが生じるため好まし
くない。特に好ましい使用量は0.1〜0.2重量部で
ある。
(a)成分のシラン変性ポリオレフィンには、必要に応
して老化防止剤、滑剤などを配合することができる。
本発明で用いる(b)成分の樹脂混和物は、ポリオレフ
ィンに、所定量の無機系難燃剤及びポリ(2,2,4−
トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン)を配合してな
るものである。
ポリオレフィンとしては、上記したポリオレフィンと同
じものを用いることができる。これらの中でもエチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体が好ましく、これらの共重合体の中でも酢酸ビニ
ル単位又はアクリル酸エチル単位含有量が10重量%以
上のものが特に好ましい。
無機系難燃剤としては、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウムのような水酸化物、炭酸カルシウム、塩基性
炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハンタイトのような炭
酸塩、硼酸塩、赤リンなどを挙げることができる。これ
らの中でも水酸化マグネシウムが好ましい。
無機系難燃剤の配合量は、ポリオレフィン100重量部
に対して50〜400重量部である。50重量部未満で
あると樹脂組成物の難燃性か充分に向上せず、400重
量部を超えると機械的性質、耐放射線性及び耐高温水蒸
気性のいずれもが著しく低下する。好ましい配合量は1
00〜300重量部である。
ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノ
リン)の配合量は、ポリオレフィン100重量部に対し
て3〜20重量部である。3重量未満であると耐放射線
性の付与効果が充分ではなく、20重量部を超えると配
合による効果が飽和に達し、却って、機械的特性や電気
的特性の低下が生しる。好ましい配合量は5〜10重量
部である。
上記(a)成分のシラン変性ポリオレフィンと(b)成
分の樹脂混和物の配合比は、重量比で(a)成分1に対
して(b)成分か0.7〜7である。この配合比が0.
7未満であると難燃性か不十分となり、7超えると架橋
度か低下して押出被覆後に著しい凹凸が発生する。好ま
しい配合比は(a)成分1に対して(b)成分が1〜4
である。
本発明の難燃性樹脂組成物には、必要に応じて本発明の
目的を損なわない量のジブチル錫ジラウレートなどの有
機錫化合物のような架橋促進剤、熱可塑性樹脂、難燃剤
、合成ゴム、天然ゴム又は有機若しくは無機の充填剤、
酸化防止剤、滑剤、有機又は無機顔料、紫外線防止剤、
熱又は光安定剤、分散剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤
、可塑剤、気泡防止剤などを配合することができる。
本発明の難燃性樹脂組成物は、使用時において(a)成
分と(b)成分を混合し、押出成形した後、水中に浸漬
することにより架橋させるものである。このため電子線
架橋法や加熱による架橋法などを適用した場合のような
問題か生しることはない。
(実施例) 実施例1〜3及び比較例1〜6 まず、(a)成分を次の方法で製造した。エチレン−ア
クリル酸エチル共重合体100重量部(日本ユニカー製
、WN−170)に対して、ビニルトリメトキシシラン
2重量部、ジクミルペルオキシド0.15重量部、老化
防止剤(チバカイキー製、イルガノックス1010) 
 1重量部をヘンシェルミキサーで混合した後、200
℃で押出して(a)成分のシラン変性エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体を得た。これを第1表において(a
) −1と表示した。なお、比較とじてシラン変性して
いないエチレン−アクリル酸エチル共重合体を用い、第
1表中(a)−2と表示した。
次に、第1表に示す各成分をバンバリーミキサ−により
混練りし、ペレット化して、(b)成分の樹脂混和物を
得た。
これらの(a)−1成分又は(a) −2成分と(b)
成分を、第1表に示す割合でブレンダーにより混合し、
本発明の難燃性樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を、160°Cで6.6 k V、断面
積100mm2のケーブルコア上に、厚さか2.1mm
となるように押出し被覆してシースを形成した。その後
、これを80°Cの温水に24時間浸漬し、試料ケーブ
ルを得た。
この試料ケーブルについて、第1表に示す各試験をした
。試験方法は次のとおりである。なお、(a)成分1に
対する(b)成分の配合比が8である比較例8は、押出
被覆後のシース表面に著しい凹凸が生じ、各特性評価が
不能だった。
引張強度及び伸び率:試料ケーブルから採取したシース
をJISa号ダンベルで打ち抜き、厚さ1mmにした後
、20°Cの恒温室内に1日放置し、東洋ボールドウィ
ン社製のテンシロンにより200mm/minの速度で
測定した。
垂直トレイ燃焼試験: IEEE std、383に準
拠し、垂直トレイに長さ2.4mのケーブル5本を付設
し、燃焼試験をした。バーナーでの燃焼後に自己消火し
、ケーブルの破損長さが1.8m未満のものを合格(○
と表示)とし、1.8m以上のものを不合格(×と表示
)とした。
γ線照射試験・試料ケーブルに対し、Co60線源によ
り、線量率I X 10 ’ rad/hrにて総線量
1X10’radまで照射した。その後、このケーブル
から採取したシースについて、引張試験をし、初期値に
対する残率を測定した。
水蒸気暴露試験:試料ケーブルを171’cの水蒸気雰
囲気に9時間放置した後に、シースの外観の変化を目視
で観察した。はとんど変化のないものを合格(○と表示
)とし、溶融したり変形の激しいものを不合格(×と表
示)とした。
(以下余白) (発明の効果) 本発明の難燃性樹脂組成物を架橋したものは、高い機械
的特性を保持したまま、垂直トレイ試験に合格する優れ
た難燃性を有しており、電気学会推奨案による環境試験
においても、放射線照射後の機械的特性(耐放射線性)
及び耐高温水蒸気性のいずれもが優れている。
また、本発明の難燃性樹脂組成物は、構成成分であるシ
ラン架橋ポリオレフィンと樹脂混和物とを別々に製造保
管しておき、使用時に両成分を混合して難燃性樹脂組成
物とすることにより、前記両成分を混合した状態で保管
した場合のように、保管時に架橋反応が進行するという
不都合が防止できる。このため品質が安定した難燃性樹
脂組成物を継続して供給できる。
本発明の難燃性樹脂組成物は、厳しい品質基準が設定さ
れた原子力発電所用の電線やケーブルの外被材や絶縁材
用として、特に厚肉材料用として好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (a)シラン変性ポリオレフィン並びに(b)ポリオレ
    フィン100重量部、無機系難燃剤50〜400重量部
    及びポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロ
    キノリン)3〜20重量部を含有する樹脂混和物からな
    り、(a)成分と(b)成分の配合比が、重量比で(a
    )成分1に対して(b)成分が0.7〜7であることを
    特徴とする難燃性樹脂組成物。
JP17137890A 1990-06-30 1990-06-30 難燃性樹脂組成物 Pending JPH0463848A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615006A (ja) * 1984-06-19 1986-01-10 Sanki Shoji Kk 皮膚用剤
JP2014111721A (ja) * 2012-11-09 2014-06-19 Sumitomo Electric Ind Ltd シラン架橋性樹脂組成物、絶縁電線及びその製造方法

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JPS63286450A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 Agency Of Ind Science & Technol 耐放射線性を改良した非ハロゲン系難燃性絶縁用組成物

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