JPH0461431B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の対象〕 本発明は、ビデオデイスク、PCMデイスク、
デイジタル光デイスク等のデイスクを収納するデ
イスクカートリツジ及びそれを扱うデイスク装置
に関するものである。

〔発明の背景〕

この種の情報記録媒体としてのデイスクは、そ
の表面を傷、塵埃等から保護する為に、デイスク
カートリツジに収納して使用することが望まし
い。このためこのデイスクに情報を記録又は再生
するに際しては、記録再生装置にデイスクカート
リツジごと装着し、このデイスクカートリツジ内
でデイスクを回転させ、情報の記録又は再生を行
なつている。

一方、デイスク非使用時即ち、記録再生装置へ
の非装着時にはカートリツジ内でデイスクがガタ
ついたり、移動したりして、デイスクが損傷する
ことを防ぐことが重要である。また、記録再生装
置にデイスクカートリツジが装着された時には、
デイスクがカートリツジ内で自由状態となつて記
録再生装置側に設けたデイスク回転用スピンドル
に装着されねばならない。もちろんカートリツジ
を記録再生装置から取り出す場合には、デイスク
が回転用スピンドルからはずされた後にカートリ
ツジ内で自動的に固定されることが重要である。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、デイスクの非使用時にはカー
トリツジ内でデイスクがガタついたり移動したり
することを防止すると共にカートリツジ内でデイ
スクが自由状態にあるか否かを検知できるデイス
クカートリツジを提供することにある。

本発明の他の目的は、デイスクカートリツジが
装置に装着されたときにはカートリツジ内でデイ
スクを自由状態にしてデイスクの回転を可能と
し、しかもデイスクがカートリツジ内で自由状態
になつたことを検知できるデイスク装置を提供す
ることにある。

〔発明の概要〕

本発明は、情報記録媒体としてのデイスクを収
納するカートリツジ内にデイスクの動きを制限す
る押え手段を設けると共に、該押え手段の動きに
よりデイスクがカートリツジ内で自由状態になつ
たことを検知するための穴を該カートリツジを構
成するカバー部材に設けたたものである。この押
え手段は、カートリツジを構成するカバー部材に
設けられ、デイスクの外縁部を押え付ける押えと
デイスクの他の外縁部が押されて当接するリブと
を含み、デイスクの非使用時にはこの押えによつ
てデイスクがリブに押し付けられてデイスクの面
方向の動きが制限される。カバー部材には、デイ
スクが回転可能状態か否かを検知するための穴が
設けられる。この穴は、上記押え手段が解除手段
によつて動かされ、デイスクがカートリツジ内で
自由状態になつたことを検知するものである。例
えば、押え手段の可動部に対向してカバー部材に
設けられた穴である。

デイスクカートリツジを構成するカバー部材に
は、当該デイスクをデイスク装置に装填させて回
転させるためにスピンドルが通る穴、及び記録又
は再生用の穴が設けられる。通常、デイスクの非
使用時、即ちデイスク装置にセツトされて情報の
記録又は再生が行なわれないときには、これらの
穴はシヤツターによつて閉じられている。一方、
記録又は再生に際しては、シヤツターが動いてカ
ートリツジに設けられたこれらの穴は開放状態と
なる。

本発明において、デイスク使用時即ち、デイス
クカートリツジがデイスク装置にセツトされると
きには、上記シヤツターが開かれ、回転手段即ち
スピンドルにデイスクがセツトされ得る状態にな
る。同時に、デイスク装置側に設けられた解除手
段により、上記押え手段によるデイスクの制限状
態が解除され、デイスクはカートリツジ内で自由
状態になり、スピンドルにより回転可能状態とな
る。

好しい実施例においては上記解除手段は、デイ
スク装置のフレームに設けられた凸部であり、こ
の凸部に押え手段の一部が当接して、デイスクの
押え状態が解除される。また、デイスクカートリ
ツジがデイスク装置から取り出されるときには、
上記解除手段による押え状態の解除が外され、再
び押え手段によるデイスクの制限状態に戻る。

さらに好しい実施例においては、デイスク装置
にはデイスクが回転状態か否かを検知するための
検知手段が設けられる。この検知手段は、上記押
え手段が上記解除手段によつて動かされ、デイス
クがカートリツジ内で自由状態になつたことを検
知するものである。例えば、カートリツジにこの
押え手段の可動部に対向して設けられた穴を、こ
の押え手段が動いたときに光学的に検知するもの
である。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説
明する。

第１図は本発明の一実施例であるデイスクカー
トリツジの分解斜視図である。

図において、上側カバー１と下側カバー１′に
は、それぞれデイスク回転用穴３，３′と、記録
再生ヘツドによるアクセス用穴４，４′が設けら
れている。５はデイスクであり、回転穴３，３′
の部分において駆動軸およびクランプ部材に当接
し、回転中に穴４，４′部分において記録再生ヘ
ツドによりアクセスされ、信号の記録再生が行わ
れる。６ａ，６ｂは上側カバー１と下側カバー２
に設けられた凹部７によつて固定されるガイドバ
ーであり、このガイドバー６ａ，６ｂにはそれぞ
れスライダー８ａ，８ｂが穴９ａ，９ｂで移動可
能に取り付けられる。スライダー８ａ，８ｂには
それぞれ１対のシヤツター１０Ａ，１０A′およ
び１０Ｂ，１０b′ピン１２によつて上下より取付
けられ、各シヤツタはスライダー８ａ，８ｂとと
もに左右に移動してカバー上の回転用穴３，３′
と記録再生用穴４，４′の開閉を行う。尚、各シ
ヤツターの端部１３はカバーの表面部に形成され
たガイド１４に係合され、開閉動作時にカバーか
ら離脱しないようになつている。また、スライダ
ー８ａ，８ｂはスプリング１１ａ，１１ｂによつ
て互いに中央寄りに付勢され、常時はシヤツター
が回転用穴３，３′と記録再生用穴４，４′を閉じ
るようになつている。シヤツターが閉じた状態に
あるとき、スライダー８ａ，８ｂに設けられたス
トツパー１５ａ，１５ｂが上側カバー１と下側カ
バー１′の凹部１６に係合するため、シヤツター
の閉鎖状態が保持される。

デイスクカートリツジ内において、デイスク５
の位置はリブ１７と押え１８によつてその動きが
制限されている。すなわち、デイスクカートリツ
ジを記録再生装置に装着しない状態（非使用時）
では、リブ１７と押え１８によりデイスク５の外
縁部が押えられてデイスク５が固定、またはわず
かに動ける状態になつている。これにより、デイ
スクはカートリツジ内でデイスクの面方向にガタ
ついたり、移動したりすることが防止される。一
方、デイスクカートリツジを記録再生装置に装着
すると、カバーの外部にはみ出したパーツ１９が
押え１８をデイスクから離間する方向に移動させ
るため、デイスク５はデイスクカートリツジ内で
自由状態になり他の部材に接触することなく回転
できる状態となる。また記録再生装置からデイス
クカートリツジを取り出すと、パーツ１９が自由
状態となり、付勢手段即ちバネ２１により押え１
８が元の位置に戻り、デイスク５の動きを制限す
る。

２３はデイスクの状態検知用の穴であり、この
穴は押え１８の動きに連動するブロツク２０によ
り開閉されるため、開閉状態を検知してデイスク
５が回転可能か否かが検知される。検出の方法と
しては、フオトセンサーを用いても良いし、また
穴２３にピンを通してデイスクの位置決めを行う
場合には、ピンが通るか否かを検出しても良い。

第２図Ａ〜Ｃは、第１図のデイスクカートリツ
ジ５０を記録再生装置に装着する際の各部の動き
を示した部分断面図である。

２４は記録再生装置フレームであり、このフレ
ーム２４には１対のガイド２５と、各ガイド２５
上のスライドする開放部材２６ａ，２６ｂが取り
つけてある。開放部材２６ａ，２６ｂにはそれぞ
れバネ２７ａ，２７ｂが取付けられ、通常は第２
図Ａに示す位置にある。

デイスクカートリツジ５０をフレームに差し込
むと、第２図Ｂに示す如く、開放部材２６ａ，２
６ｂがスライダー８ａ，８ｂと係合する。このと
き各スライダーのストツパー１５は開放部材２６
ａ，２６ｂによつて押され、カバーの凹部１６か
ら開放される。

デイスクカートリツジを更に挿入すると、開放
部材２６ａ，２６ｂはガイド２５ａ，２５ｂに沿
つて移動し、スライダ８ａ，８ｂがこれに追従す
るため、シヤツタ１０Ａと１０Ｂ，１０A′と１
０B′はそれぞれ左右におし広げられる。

カートリツジ５０の大部分がフレームに差し込
まれた時点では、第２図Ｃに示す如く、パーツ１
９がフレームの両端に設けられた凸部２８と系合
し、押え１８を移動させる。この結果、デイスク
５は自由状態となりカートリツジ内で回転可能と
なるとともに穴２３が「開」状態となり、カート
リツジの装填完了が検知される。

〔発明の効果〕

本発明によれば、デイスクの非使用時には、カ
ートリツジ内でデイスクの外縁部が押えられて、
その動きが制限されるので、カートリツジ内でデ
イスクがガタついたり、移動したりすることが防
止される。しかも、カートリツジ内でデイスクガ
自由状態にあるか否かを検知できるので、デイス
ク装置に装着した際押えによつてデイスクの動き
が制限された状態で誤つて回転されることが防止
され、デイスクを損傷することが防止できる。

また、デイスクの使用時にはカートリツジ内で
デイスクが自由状態になり、しかもデイスクがカ
ートリツジ内で自由状態になつたことを検知した
うえで、デイスクを回転させることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるデイスクカー
トリツジの分解斜視図、第２図Ａ〜Ｃは第１図に
示したデイスクカートリツジを記録再生装置に装
着する際の各部の動きを示す部分断面図である。 １……上側カバー、１′……下側カバー、３…
…デイスク回転用穴、４……記録再生用穴、５…
…デイスク、６……ガイドバー、８……スライ
ダ、１０Ａ，１０Ｂ……シヤツター、１７……リ
ブ、１８……押え、２３……デイスク状態検知用
穴、２８……凸部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ デイスクを収納するデイスクカートリツジに
   おいて、該デイスクの外縁部を押して該デイスク
   の動きを制限すると共に、この制限状態が解除可
   能とされる押え手段を設けると共に、該押え手段
   の動きによりデイスクがカートリツジ内で自由状
   態になつたことを検知するための穴を該カートリ
   ツジを構成するカバー部材に設けたことを特徴と
   するデイスクカートリツジ。 ２ 上記押え手段は、デイスクカートリツジを構
   成するカバー部材の内側に設けられ、かつ該押え
   手段は、デイスクの外縁部に可動に配置された押
   えと、該押えを常にデイスクの外縁部に押し付け
   る付勢手段から構成され、デイスクの使用時には
   該付勢手段にする押し付け力に抗して外力が与え
   られデイスクの制限状態が解除可能となることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載のデイスク
   カートリツジ。 ３ 上記付勢手段は、バネであることを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項記載のデイスクカートリ
   ツジ。 ４ デイスクを収納するカートリツジのカバー部
   材に設けられた、少なくとも該デイスクを回転さ
   せるための第１の穴と、該穴を開閉可能に覆うシ
   ヤツターを備えたデイスクカートリツジを装填
   し、該デイスクカートリツジには該デイスクの外
   縁部を押してデイスクの動きを制限する押え手段
   を設けると共に、該押え手段の動きによりデイス
   クがカートリツジ内で自由状態になつたことを検
   知するための第２の穴を該カバー部材に設け、デ
   イスク装置には、該デイスクカートリツジの装填
   に際して、該押え手段による制限状態を解除する
   解除手段と、カートリツジに設けられた前記第２
   の穴により前記押え手段によるデイスクの制限状
   態が解除されてデイスクが回転可能状態にある旨
   を検知する検出手段と、カートリツジに設けられ
   た前記第１の穴を通して、該デイスクをカートリ
   ツジに収納した状態で回転する回転手段とを設け
   たことを特徴とするデイスク装置。 ５ デイスクカートリツジがデイスク装置のフレ
   ームに装填されるに従つて前記押え手段による制
   限状態が解除されるように、前記解除手段を該フ
   レームに設けたことを特徴とする特許請求の範囲
   第４項記載のデイスク装置。