JPH04599Y2 - - Google Patents

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JPH04599Y2
JPH04599Y2 JP1983030555U JP3055583U JPH04599Y2 JP H04599 Y2 JPH04599 Y2 JP H04599Y2 JP 1983030555 U JP1983030555 U JP 1983030555U JP 3055583 U JP3055583 U JP 3055583U JP H04599 Y2 JPH04599 Y2 JP H04599Y2
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circuit
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distortion
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • H04B1/1661Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/12Neutralising, balancing, or compensation arrangements
    • H04B1/123Neutralising, balancing, or compensation arrangements using adaptive balancing or compensation means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数の中間周波帯域幅を有し、受信条
件によつて中間周波帯域幅を選択するように構成
されるとともにステレオ復調出力中に生ずる歪分
を低減するための調整回路とを備えたFMステレ
オ受信機に関する。
従来、FM受信機において、たとえば広帯域中
間周波回路と狭帯域中間周波回路とを備えて、受
信条件に応じて広または狭帯域中間周波回路を選
択するようにしたFMステレオ受信機がある。
一方、FMステレオ受信機において、中間周波
回路におけるバンドパスフイルタの周波数対振幅
特性および周波数対位相特性に起因してステレオ
復調出力中に高調波歪が発生する欠点がある。
(考案の目的) 本考案は上記にかんがみなされたもので、選択
された中間周波帯域幅に応じて、ステレオ復調出
力中に生ずる高周波歪を打消すようにしたFMス
テレオ受信機を提供することを目的とする。
この目的は本考案によれば、中間周波段が広、
狭の中間周波帯域幅に選択可能に構成されたFM
ステレオ受信機において、FM復調出力を受けて
中間周波段にて発生する歪成分に応じた歪打消出
力を発生する歪打消出力発生手段と、歪打消出力
を受けて入出力レベル比が広帯域幅側中間周波段
により生ずる歪分に対応させた第1レベル調整回
路と、歪打消出力を受けて入出力レベル比が狭帯
域幅側中間周波段により生ずる歪分に対応させた
第2レベル調整回路と、中間周波段の中間周波帯
域幅選択に対応して第1レベル調整回路の出力と
第2レベル調整回路の出力との一方を選択する選
択手段と、選択手段の出力をFM復調出力から減
算することによつて達成される。
以下、本考案を実施例により説明する。
第1図は本考案の第1実施例の構成を示すブロ
ツク図である。
(考案の第1実施例における構成) 本考案の第1実施例のFMステレオ受信機はフ
ロントエンド1とフロントエンド1から出力され
た中間周波信号を選択増幅する広帯域幅中間周波
回路2および狭帯域幅中間周波回路3と、広帯域
幅中間周波回路2の出力と狭帯域幅中間周波回路
3の出力との一方を選択出力する切替スイツチ回
路4と、切替スイツチ回路4の出力が供給されて
FM復調するFM復調回路5と、FM復調された
FM復調信号をステレオ復調するステレオ復調回
路6と、ステレオ復調回路6の出力が供給されて
高周波歪打消出力を発生する後述の歪打消回路7
と、歪打消回路7によつて歪が打消されたステレ
オ復調出力をそれぞれ増幅する図示していない低
周波増幅器を備えている。
歪打消回路7はステレオ復調回路6から出力さ
れた左側チヤンネル信号のレベルを1/2に減衰す
る減衰回路7Aと、ステレオ復調回路6から出力
された右側チヤンネル信号のレベルを1/2に減衰
する減衰回路7Bと、減衰回路7Aの出力と減衰回
路7Bの出力とを加算する加算回路7Cと、減衰回
路7Aの出力から減衰回路7Bの出力を減算する減
算回路7Dと、加算回路7Cの出力と減算回路の出
力7Dとを乗算する乗算回路7Eとからなり歪打消
出力を発生する歪打消出力発生手段71と、歪打
消出力発生手段71の出力、すなわち乗算回路7
の出力が供給さけて乗算回路7Eの出力レベルを
調整するレベル調整回路7Fおよび7Gと、切替ス
イツチ回路4と連動して切替つてレベル調整回路
Fの出力とレベル調整回路7Gの出力との何れか
一方を選択出力する切替スイツチ回路7Hと、左
側チヤンネル信号から切替スイツチ回路7Hの出
力を減算する減算回路7Jと、右側チヤンネル信
号と切替スイツチ回路7Hの出力を加算する加算
回路7Kとからなつている。8はアンテナである。
(考案の第1実施例における作用) 以上の如く構成した本第1実施例において、フ
ロントエンド1〜ステレオ復調回路6の作用は従
来のFMステレオ受信機と同一である。切替スイ
ツチ回路4によつて広帯域幅中間周波回路2の出
力と狭帯域幅中間周波回路3の出力との何れか一
方を放送電波の状態に応じて選択し、放送電波の
状態に適合した受信を行なう。
一方、余弦波cospt(0<p2π×15kHz)で、
ステレオの左側または右側の一方のみを変調した
ときの変調信号SMは SM=1/2cospt+1/2cosptcosωct で表わされる。上式においてパイロツト信号は省
略してあり、ωcは副搬送波信号の角周波数であ
る。上記の変調信号SMの放送を受信したときに
おけるFM復調信号SDは、中間周波回路のバンド
パスフイルタの影響により生ずる最も大きい歪分
だけを考慮すると SD=1/2cospt+1/4cos(ωc+p)t +1/4cos(ωc−p)t+kcos(ωc+2p)t +kcos(ωc−2p)t で表わすことができる。ここでkは中間周波回路
のバンドパスフイルタが示す特性により定まる定
数である。また広帯域幅中間周波回路2に対する
定数kをk1、狭帯域幅中間周波回路3に対する定
数kをk2とする。以下、定数k1,k2を必要の生ず
るまでkで代表させることにする。
ステレオ復調回路6がスイツチング方式である
としたとき、ステレオ復調のために副搬送波信号
S2A,S2Bが作られる。副搬送波信号S2A,S2Bはそ
れぞれ S2A=1+2cosωct S2B=1−2cosωct で表わすことができ、ステレオ復調回路6におい
てFM復調信号SDと副搬送波信号S2A,S2Bとが乗
算される。この乗算出力はそれぞれローパスフイ
ルタを通し、音声信号帯域を超える成分の通過が
阻止されて左側チヤンネル信号および右側チヤン
ネル信号として出力される。いま上記の乗算によ
る出力をSML,SMR、ローパスフイルタの出力すな
わちステレオ復調回路6から出力されるステレオ
復調出力をSL,SRとすれば、 SML=SD×(1+cos2ωct)=1/2cospt+1/4
cos(ωc+p)t+1/4cos(ωc−p)t +kcos(ωc+2p)t+kcos(ωc−2p)t+1/
2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p)t +1/4cospt+1/4cos(2ωc+p)t+1/
4cospt+1/4cos(2ωc−p)t +kcos2pt+kcos(2ωc+2p)t+kcos2pt+kcos
(2ωc−2p)t SL=cospt+2kcos2pt SMR=SD(1−cos2ωct) SR=−2kcos2pt となる。SL,SRから明らかな如くステレオ復調回
路6から出力されるステレオ復調出力には基本波
の第2高調波歪分が存在している。
そこで、減衰回路7Aおよび7Bの出力信号S7A
およびS7Bは S7A=1/2cospt+kcos2pt S7B=−kcos2pt となる。
加算回路7Cの出力信号S7Cおよび減算回路7D
の出力信号S7Dは S7C=1/2cospt S7D=1/2cospt+2kcos2pt 乗算回路7Eの出力信号S7Eは S7E=1/4+1/4cos2pt+1/2kcos3pt +1/2kcosptとなる。
レベル調整回路7Fの入出力レベル比をl1(=8
k1)、レベル調整回路7Gの入出力レベル比をl2
(=8k2)に設定してある。レベル調整回路7F
よび7Gの出力信号S7FおよびS7Gは S7F=l1/4+l1/4cos2pt+l1/2kcos3pt +l1/2kcospt S7G=l2/4+l2/4cos2pt+l2/2kcos3pt +l2/2kcospt となる。
ここで歪分のレベルは基本的信号レベルに対し
て非常に小さい範囲を問題にしているためk≪
1,l1,l2≪1と見做せる。また直流分は信号に
無関係であるため省略すると、 S7F≒l1/4cos2pt S7G≒l2/4cos2pt となる。
いま、切替スイツチ回路4により広帯域幅中間
周波回路2の出力を選択しているときは切替スイ
ツチ回路7Hによりレベル調整回路7Fの出力が選
択される。
したがつてこの場合におけるステレオ復調回路
6から出力されるステレオ復調出力SLおよびSRは SL=cospt+2k1cos2pt SR=−2k1cos2pt であり、減算回路7Jの出力信号S7Jおよび加算回
路7Kの出力信号S7Kは S7J=cospt+(2k1−l1/4)cos2pt S7K=(l1/4−2k1)cos2pt となる。ここでレベル調整回路7Fのレベル比l1
はl1=8k1に設定してあるため、減算回路7Jおよ
び加算回路7Kから出力されるステレオ復調出力
中において第2高調波歪が存在することがなくな
る。
また、切替スイツチ回路4により狭帯域幅中間
周波回路3の出力を選択しているときは切替スイ
ツチ回路7Hによつてレベル調整回路7Gの出力が
選択される。
したがつてこの場合におけるステレオ復調出力
SLおよびSRは SL=cospt+2k2cos2pt SR=−2k2cos2pt であり、減算回路7Jおよび7Kの出力信号S7Jおよ
びS7Kは S7J=cospt+(2k2−l2/4)cos2pt S7K=(l2/4−2k2)cos2pt となる。ここでレベル調整回路7Gのレベル比l2
はl2=8k2に設定してあるため、出力信号S7Jおよ
びS7K中に、すなわちステレオ復調出力中な第2
高調波歪が存在することがなくなる。
したがつて切替スイツチ回路4によつて広帯域
幅中間周波回路2の出力または狭帯域幅中間周波
回路3の出力を選択したときにおいてもステレオ
復調出力中における第2高調波歪が打消されるこ
とになる。
また、広帯域幅中間周波回路2、狭帯域幅中間
周波回路3の周波数対振幅特性、周波数対位相特
性のばらつきによつてFM復調信号SD中における
定数k1,k2が負の値をとるときにおいては、レベ
ル調整回路7F,7Gのレベル比l1,l2を(−l1),
(−l2)とすればよい。
また、定数k1,k2は広帯域幅中間周波回路2、
狭帯域幅中間周波回路3によつて定まるため、レ
ベル調整回路7F,7Gのレベル比の極性も定ま
る。
しかし、レベル調整回路7F,7Gをまとめて第
2図に示す如く乗算回路7Eの出力の増幅する利
得1の非反転増幅器7Lおよび利得1の反転増幅
器7Mと、非反転増幅器7Lの出力と反転増幅器7
の出力とを合成する可変抵抗器7Nおよび7P
から構成し、可変抵抗器7Nの摺動子と可変抵抗
器7Pの摺動子とを切替スイツチ回路7Hで切替え
るようにしてもよい。このように構成すれば可変
抵抗器7Nでレベル比l1を、可変抵抗器7Pでレベ
ル比l2をそれぞれ正、負の何れにも調整すること
ができて、定数k1,k2の正、負何れの極性にも対
応することができる。
つぎに本考案の第2実施例について説明する。
第3図は本考案の第2実施例の構成を示すブロ
ツク図である。
(考案の第2実施例における構成) 本第2実施例においては本考案の第1実施例の
歪打消回路7に代つて、後述する歪打消回路9が
FM復調回路5とステレオ復調回路6との間に挿
入してある。
歪打消回路9は、FM復調信号SDからメイン信
号を抽出するメイン信号抽出回路9Aと、FM復
調信号SDからサブ信号によるダブルサイドバンド
信号を抽出するダブルサイドバンド信号抽出回路
Bと、メイン信号抽出回路9Aの出力とダブルサ
イドバンド信号抽出回路9Bの出力とを乗算する
乗算回路9Cとからなり歪打消出力を発生する歪
打消出力発生手段91と、歪打消出力発生手段9
1の出力、すなわち乗算回路9Cの出力レベルを
調整するレベル調整回路9Dおよび9Eと、切替ス
イツチ回路4と連動して切替つてレベル調整回路
Dの出力とレベル調整回路9Eの出力との何れか
一方を選択出力する切替スイツチ回路9Fと、
FM復調信号SDから切替スイツチ回路9Fの出力
を減算しかつ出力をステレオ復調回路6に供給す
る減算回路9Gとからなつている。
(考案の第2実施例における作用) 以上の如く構成した本第2実施例において、本
考案の第1実施例の場合と同じ変調信号SMの放
送を受信したときにおけるFM復調信号SDは本考
案の第1実施例の場合と同一である。したがつ
て、ステレオ復調のためにこのFM復調信号をス
テレオ復調回路6で副搬送波信号と掛算すると、
FM復調信号SDの式中第4項、第5項の(ωc+
2p)(ωc−2p)成分が2p成分となつて、ステレオ
復調出力信号中に基本波の第2高調波歪として現
われる。しかるに本第2実施例においては歪打消
回路9により下記の如く第2高調波歪分は打消さ
れる。
まず、メイン信号抽出回路9Aの出力信号S9A
よびダブルサイドバンド信号抽出回路9Bの出力
信号S9Bは S9A=1/2cospt S9B=1/4cos(ωc+p)t+1/4cos(ωc
−p)t+kcos(ωc+2p)t+kcos(ωc−2p)t となる。ここでkは本考案の一実施例の場合と同
様である。
乗算回路9Cの出力信号S9Cは S9C=S9A×S9B=1/16cos(ωc+2p)t+1/16c
osωct+1/16cos(ωc−2p)t+1/16cosωct +k/4cos(ωc+3p)t+k/4cos(ωc+p
)t+k/4cos(ωc−3p)t+k/4cos(ωc−p)
t となる。
レベル調整回路9Dの入出力レベル比をl3(=1
6k1)、レベル調整回路9Eの入出力レベル比をl4
(=16k2)に設定してある。レベル調整回路9D
の出力信号S9Dは S9D=l3/16cos(ωc+2p)t+l3/16cosωct+l3
16cos(ωc−2p)t+l3/16cosωct +kl3/4cos(ωc+3p)t+kl3/4cos(ωc+p
)t+kl3/4cos(ωc−3p)t+kl3/4cos(ωc−p
)t となる。
ここで本考案の第1実施例の場合と同様にk≪
1、l3,l4≪1と見做せる。たまωc成分は歪に無
関係であるため省略すると S9D≒l3/16cos(ωc+2p)t +l3/16cos(ωc−2p)t となる。
同様にレベル調整回路9Eの出力信号S9Eは S9E≒l4/16cos(ωc+2p)t +l4/16cos(ωc−2p)t となる。
いま、切替スイツチ回路4により広帯域幅中間
周波回路2の出力を選択しているときは切替スイ
ツチ回路9Fによりレベル調整回路9Dの出力が選
択される。
したがつてこの場合における減算回路9Gの出
力信号S9Gは S9G=SD−S9D=1/2cospt+1/4(ωc+
p)t+1/4cos(ωc−p)t +(k1−l3/16)cos(ωc+2p)t(k1
−l3/16)cos(ωc−2p)t となる。
ここでl3=16k1に設定してあるため、減算回路
Gの出力信号S9G中の(ωc+2p)成分、(ωc−
2p)成分は零となつて、減算回路9Gの出力信号
をステレオ復調回路6において副搬送波で乗算し
てステレオ復調したときにおいてステレオ復調信
号中に第2高調波歪分が存在することはなくな
る。
また、切替スイツチ回路4により狭帯域幅中間
周波回路3の出力を選択しているときは切替スイ
ツチ回路9Fによつてレベル調整回路9Eの出力が
選択される。
したがつてこの場合における減算回路9Gの出
力信号S9Gは S9G=1/2cospt+1/4(ωc+p)t
+1/4cos(ωc−p)t +(k2−l4/16)cos(ωc+2p)t+(
k2−l4/16)cos(ωc−2p)t となる。
ここでl4=16k2に設定してあるため、減算回路
Gの出力信号S9G中の(ωc+2p)成分、(ωc−
2p)成分は零となつて、この場合においてステ
レオ復調信号中に第2高調波歪分が存在すること
はなくなる。
つぎに本考案の第3実施例について説明する。
第4図は本考案の第3実施例の構成を示すブロ
ツク図である。
(考案の第3実施例における構成) 本考案の第3実施例は、本考案の第1実施例に
おける歪打消回路7に代つて後述する歪打消回路
10がステレオ復調回路6に接続してある。
歪打消回路10はステレオ復調回路6から出力
された左側チヤンネル信号のレベルを1/2に減衰
する減衰回路10Aと、ステレオ復調回路6から
出力された右側チヤンネル信号のレベル1/2に減
衰する減衰回路10Bと、減衰回路10Aの出力信
号から減衰回路10Bの出力信号を減算する減算
回路10Cと、減算回路10Cの出力信号を3乗す
る3乗回路10Dとからなり歪打消出力を発生す
る歪打消出力発生手段101と、歪打消出力発生
手段101の出力レベル、すなわち3乗回路10
の出力レベルを調整するレベル調整回路10E
よび10Fと、切替スイツチ回路4と連動して切
替つてレベル調整回路10Eの出力とレベル調整
回路10Fの出力との何れか一方を選択出力する
切替スイツチ回路10Gと、左側チヤンネル信号
から切替スイツチ回路10Gの出力を減算する減
算回路10Hと、右側チヤンネル信号と切替スイ
ツチ回路10Gの出力とを加算する加算回路10J
とからなつている。
(考案の第3実施例における作用) 以上の如く構成した本第3実施例において、余
弦波1/2cospt,−1/2cosptをそれぞれステレオの 左側チヤンネル信号、右側チヤンネル信号として
ステレオ変調したときの変調信号SM1は SM1=cosptcosωct =1/2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p)t で表わされる。上式においてcosptの高調波歪を
問題にしているためパイロツト信号は省略してあ
る。
一方、上記変調信号SM1の放送を受信したとき
におけるFM復調信号SD1は、中間周波回路のバ
ンドパスフイルタの影響により生じる最も大きい
歪分だけを考慮すると、 SD1=1/2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p
)t+kcos(ωc+3p)t+kcos(ωc−3p)t で表わすことができる。ここでkは本考案の第1
実施例の場合と同様である。
FM復調信号SD1を副搬送信号S2A,S2Bと乗算
し、ローパスフイルタを介して出力されるステレ
オ復調信号SL1,SR1は次の如くなる。
SL1=cospt+2kcos3pt SR1=−cospt−2kcos3pt 上記ステレオ復調信号SL1およびSR1は従来のス
テレオ復調出力信号であり、基本波の第3高調波
歪分が存在している。
減衰回路10Aの出力信号S10Aおよび減衰回路
10Bの出力信号S10Bはそれぞれ S10A=1/2cospt+kcos3pt S10B=−1/2cospt−kcos3pt となる。
減算回路10Cの出力信号S10Cは S10C=cospt+2kcos3pt となる。
3乗回路10Dの出力信号S10Dは S10D=(S10C3=(cospt+2kcos3pt)3 =cos3pt+6kcos2ptcos3pt+6kcosptc
os23pt+8k3cos3pt となる。
レベル調整回路10Eの入出力レベル比をl1(=
8k1)とし、レベル調整回路10Fの入出力レベ
ル比をl2(=8k2)とすれば、レベル調整回路1
Eの出力信号S10Eおよびレベル調整回路10F
出力信号S10Fはそれぞれ S10E=l1cos3pt+6kl1cos2ptcos3pt+6kl1cosptcos23pt
+8k3l1cos3pt S10F=l2cos3pt+6kl2cos2ptcos3pt+6kl2cosptcos23pt
+8k3l2cos3pt となる。ここで本考案の第1実施例の場合と同様
にk≪1、l1,l2≪1と見做せる。したがつて、 S10E≒l1cos3pt S10F≒l2cos3pt となる。
いま切替スイツチ回路4で広帯域幅中間周波回
路2の出力を選択しているときは切替スイツチ回
路10Gによりレベル調整回路10Eの出力が選択
されて、この場合における減算回路10Hの出力
信号S10Hおよび加算回路10Jの出力信号S10Jはそ
れぞれ S10H=SL1−S10E=cospt+2k1cos3pt
−l1cos3pt =(1−3/4l1)cospt+(2k1
−1/4l1)cos3pt S10J=SR1+S10E=−cospt−2k1cos3p
t+l1cos3pt =−(1−3/4l1)cospt−(2
k1−l1/4)cos3pt となる。ここでレベル調整回路10Eのレベル比
l1はl1=8k1に設定してあるため、出力信号S10H
およびS10J中には第3高調波歪分が存在すること
はなくなる。
また、切替スイツチ回路4によつて狭帯域幅中
間周波回路3を選択しているときは切替スイツチ
回路10Gによりレベル調整回路10Fの出力が選
択されて、この場合における減算回路10Hの出
力信号S10Hおよび加算回路10Jの出力信号S10J
それぞれ S10H=SL1−S10F=cospt+2k2cos3pt
−l2cos3pt =(1−3/4l2)cospt+(2k2
−1/4l2)cos3pt S10J=SR1+S10F=−cospt−2k2cos3p
t+l2cos3pt =−(1−3/4l2)cospt−(2
k2−1/4l2)cos3pt となる。ここでレベル調整回路10Fのレベル比
l2はl2=8k2に設定してあるため、出力信号S10H
およびS10J中には第3高調波歪分が存在すること
はなくなる。
つぎに本考案の第4実施例について説明する。
第5図は本考案の第4実施例の構成を示すブロ
ツク図である。
(考案の第4実施例における構成) 本第4実施例においては本考案の第3実施例の
歪打消回路10に代つて、後述する歪打消回路1
1がFM復調回路5とステレオ復調回路6との間
に挿入してある。
歪打消回路11は、FM復調復調信号からサブ
信号によるダブルサイドバンド信号を抽出するダ
ブルサイドバンド信号抽出回路11Aと、ダブル
サイドバンド信号抽出回路11Aの出力を3乗す
る3乗回路11Bとからなり歪打消出力を発生す
る歪打消出力発生手段111と、歪打消出力発生
手段111の出力レベル、すなわち3乗回路11
の出力レベルを調整するレベル調整回路11C
よび11Dと、切替スイツチ回路4と連動して切
替つてレベル調整回路11Cの出力とレベル調整
回路11Dの出力との何れか一方を選択出力する
切替スイツチ回路11Eと、FM復調信号から切
替スイツチ回路11Eの出力を減算する減算回路
11Fとからなつている。
(考案の第4実施例における作用) 以上の如く構成した本第4実施例において、本
考案の第3実施例の場合と同じ変調信号SM1の放
送を受信したときにおけるFM復調信号FD1は本
考案の第3実施例の場合と同様である。したがつ
てステレオ復調のためにこのFM復調信号をステ
レオ復調回路6で副搬送波信号と掛算すると、
FM復調信号SD1の式中第3項、第4項のωc+3p、
ωc−3p成分が3p成分となつて、ステレオ復調信
号中に基本波の第3高調波歪として現われる。し
かるに本第4実施例においては歪打消回路11に
より下記の如く第3高調波歪は打消される。
まず、FM復調信号SD1が供給されたときのダ
ブルサイドバンド信号抽出回路11Aの出力信号
S11Aは S11A=1/2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p)
t+kcos(ωc+3p)t+kcos(ωc−3p)t となる。ここで出力信号S11AとFM復調信号SD1
は等しくなつている。このためダブルサイドバン
ド信号抽出回路11Aは不要の如くに視えるが、
上記の場合はメイン(L+R)信号成分が存在し
ない場合であつて、現実の状態においてはメイン
信号成分も存在するのが一般的である。したがつ
て出力信号S11A中にメイン(L+R)信号成分が
存在することを防止するためにダブルサイドバン
ド信号抽出回路11Aが必要である。
一方、本考案では基本波信号レベルに対して歪
分のレベルが非常に小さい範囲を問題にしている
ため、定数|k|≪1と見做せる。
したがつてダブルサイドバンド信号抽出回路1
Aの出力信号S11A中の第3項および第4項を無
視して、3乗回路11Bの出力信号S11Bは S11B≒〔1/2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p
)t〕3=1/8cos3(ωc+p)t+3/8cos2(ωc
+p) tcos(ωc−p)t+3/8cos(ωc+p)tcos2
ωc−p)t+1/8cos3(ωc−p)t =9/32〔cos(ωc+p)t+cos(ωc−p)t〕+
1/32〔cos(3ωc+3p)t+cos(3ωc−3p)t〕 +1/4〔cos(3ωc+p)t+cos(3ωc−p)t
〕+1/4〔cos(ωc+3p)t+cos(ωc−3p)t〕 となる。
上記した出力信号S11B中、(3ωc+p),(3ωc−
p),(3ωc+3p),(3ωc−3p),(ωc+p)およ

(ωc−p)の成分はステレオ復調時の歪とは無関
係であるため省略すると、 出力信号S11Bは S11B≒1/4cos(ωc+3p)t +1/4cos(ωc−3p)t となる。
ここでレベル調整回路11Cの入出力レベル比
をl5(=4k1)、レベル調整回路11Dの入出力レ
ベル比をl6(=4k2)とすると、レベル調整回路
11Cの出力信号S11Cおよびレベル調整回路11D
の出力信号S11Dはそれぞれ S11C=l5/4cos(ωc+3p)t+l5/4cos(ωc
− 3p)t S11D=l6/4cos(ωc+3p)t+l6/4cos(ωc
− 3p)t となる。
ここで切替スイツチ回路11Eによりレベル調
整回路11Cの出力信号が選択されているときの
減算回路11Fの出力信号S11Fは S11F=SD1−S11C=1/2cos(ωc+p)t+1/2c
os(ωc−p)t +k1cos(ωc+3p)t+k1cos(ωc−3p)t−l5
/4cos(ωc+3p)t−l5/4cos(ωc−3p)t =1/2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p)
t +(k1−l5/4)cos(ωc+3p)t+(k1−l5
4)cos(ωc−3p)t となる。
ここでl5=4k1に調整してあるため、減算回路
11Fの出力信号中における(ωc+3p)および
(ωc−3p)成分は零となり、減算回路11Fの出
力信号S11Fをステレオ復調回路6に供給して、ス
テレオ復調回路6において副搬送波で乗算してス
テレオ復調したときにおいて、ステレオ復調信号
中に第3高調波歪が存在することはなくなる。
また切替スイツチ回路11Fによつてレベル調
整回路11Dの出力信号が選択されているときの
減算回路11Fの出力信号S11Fは S11F=SD1−S11D=1/2cos(ωc+p)t+1/2c
os(ωc−p)t+k2cos(ωc+3p)t +k2cos(ωc−3p)t−l6/4cos(ωc+3p)t
−l5/4cos(ωc−3p)t =1/2cos(ωc+p)t+1/2cos(ωc−p)
t +(k2−l6/4)cos(ωc+3p)t+(k2−l6
4)cos(ωc−3p)t となる。
ここでl6=4k2に調整してあるため、減算回路
11Fの出力信号中における(ωc+3p)および
(ωc−3p)成分は零となり、減算回路11Fの出
力信号をステレオ復調した場合において、ステレ
オ復調信号中に第3高調波歪が存在することはな
くなる。
(考案の効果) 以上説明した如く本考案によれば中間周波帯域
幅が切替可能に構成されたFMステレオ受信機に
おいて、選択した中間周波帯域幅に対応して、歪
打消回路中におけるレベル調整回路の調整値を選
択するようにしたため、歪打消回路の効果を最大
限に発揮させることができ、歪の少ない再生出力
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の構成を示すブロ
ツク図。第2図はレベル調整回路の一例を示すブ
ロツク図。第3図は本考案の第2実施例の構成を
示すブロツク図。第4図は本考案の第3実施例の
構成を示すブロツク図。第5図は本考案の第4実
施例の構成を示すブロツク図。 1……フロントエンド、2……広帯域幅中間周
波回路、3……狭帯域幅中間周波回路、4,7H
F,10Gおよび11E……切替スイツチ回路、
5……FM復調回路、6……ステレオ復調回路、
F,7G,9D,9E,10E,10F,11Cおよび
11D……レベル調整回路、71,91,101
および111……歪打消出力発生手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中間周波段が広、狭の中間周波帯域幅に選択可
    能に構成されたFMステレオ受信機において、
    FM復調出力を受けて中間周波段にて発生する歪
    成分に応じた歪打消出力を発生する歪打消出力発
    生手段と、歪打消出力を受けて入出力レベル比が
    広帯域幅側中間周波段により生ずる歪分に対応さ
    せた第1レベル調整回路と、歪打消出力を受けて
    入出力レベル比が狭帯域幅側中間周波段により生
    ずる歪分に対応させた第2レベル調整回路と、中
    間周波段の中間周波帯域幅選択に対応して第1レ
    ベル調整回路の出力と第2レベル調整回路の出力
    との一方を選択する選択手段と、選択手段の出力
    をFM復調出力から減算する減算手段とを備えた
    ことを特徴とするFMステレオ受信機。
JP1983030555U 1983-03-04 1983-03-04 Fmステレオ受信機 Granted JPS59137660U (ja)

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JPS59137660U JPS59137660U (ja) 1984-09-13
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