JPH0455512Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、プラスチツク製キヤツプ体と鉛製お
もり体を結合させた釣り用おもりに関するもので
あり、特にキヤツプ体とおもり体との結合手段の
改良に係るものである。

（従来の技術） 従来技術としては、実開昭57−82173号公報に
示されたものがある。これはキヤツプ体（内筒
２）の下部におもり体（おもり３）を嵌合させ、
キヤツプ体の左右の外側からキヤツプ体を貫通す
るピンをおもり体に挿入することによりキヤツプ
体とおもり体を結合させたものである。

（考案が解決しようとする課題） しかし乍らこの従来技術において、おもり体を
鉛により形成するときは、ピンを挿入するための
孔を一定寸法に正確に成形することは困難であ
り、その大きさに不揃いを生じ易く、そのためこ
れに挿入したピンが使用中に抜けてしまい、おも
り体がキヤツプ体から脱落するという問題があつ
た。

（課題を解決するための手段） 本考案は、プラスチツク製のキヤツプ体を貫通
するピンの頭部に隣接して係合溝を設け、この係
合溝をキヤツプ体の貫通孔に係合させると共に、
鉛製のおもり体に挿入することにより、ピンの抜
けを防止し、キヤツプ体とおもり体とを確実に固
定したものである。

（実施例） 次に本考案の一実施例を図面に基いて説明する
と、１はプラスチツク製のキヤツプ体であり、該
キヤツプ体と後端が開口した中空状であり、且つ
前端には釣糸等の通し孔２を形成している。また
後端には、上下一対の突片３を設け、該突片３に
貫通孔４を設けている。５は鉛製のおもり体であ
り、前端にはキヤツプ体１内へ嵌合する突部６を
形成すると共に、表裏のほぼ中央部に前記突片３
を嵌合する凹部７を形成している。またこの突片
嵌合用の凹部７には、表裏に通ずる透孔８を形成
している。尚上記キヤツプ体１とおもり体５は、
結合状態において全体形状が平偏な卵形になるよ
うに形成している。９は上下一対の硬質プラスチ
ツク製のピンであり、該ピン９の頭部１０の隣接
位置に、貫通孔４に設けたフランジ４ａに係合す
る係合溝１１を形成している。

従つてキヤツプ体１内のおもり体５の突部６を
嵌入すると共に、キヤツプ体１の突片３をおもり
体５の凹部７に嵌合しておもり体５の透孔８をキ
ヤツプ体１の貫通孔４に合致させた後、該上下両
貫通孔２に一対のピン９をそれぞれ挿入して先端
を透孔８内に挿入すると共に、係合溝１０を貫通
孔２の内周に形成したフランジ４ａに嵌合すれ
ば、ピン８はキヤツプ体１に固定され、おもり体
５とキヤツプ体１は確実に連結されるのである。

尚符号１２はピン８の一側に設けた回り止め用
突条、１３及び１４は貫通孔４のフランジ４ａ、
及び透孔８に形成した突条嵌合用溝である。

（効果） 本考案は上記のような構成であるから、たとえ
おもり体の透孔の大きさに誤差があつても、また
衝撃等により透孔が変形しても、ピンはキヤツプ
体に保持されているため、このピンが外れてキヤ
ツプ本体からおもり体が脱落するようなことがな
い。またおもり体を鉛で形成するに当り、透孔の
大きさに多少の不揃いを生じてもこれらを仕分け
することなく使用することができるので、作業性
が良好となり、前留りの向上の相俟つて生産コス
トの低下を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は同上実施例の縦断面図、第３図は同上実施例
の分解状態を示す斜視図。 １……キヤツプ体、２……通し孔、３……突
片、４……貫通孔、４ａ……フランジ、５……お
もり体、６……突部、７……凹部、８……透孔、
９……ピン、１０……頭部、１１……係合溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラスチツク製キヤツプ体の外側から、キヤツ
   プ体を貫通するピンを鉛製おもり体に挿入してキ
   ヤツプ体とおもり体とを結合させた釣り用おもり
   において、前記キヤツプ体の貫通孔に、ピンの頭
   部に隣接して形成した係合溝を係合させたことを
   特徴とする釣り用おもり。