JPH0450633A - 牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車のカバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車が空気抵抗
を受けないようにする牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車
のカバー装置に関する。

（従来の技術） 従来、タイヤの転がり抵抗を測定する場合には、例えば
室内においてタイヤ試験機（ドラム式、フラットベルト
式等）を測定装置として用い、その抵抗成分を測定する
方法が採られている。また、実車においてタイヤ転がり
抵抗の測定する場合には、惰行法によりμ、Ｗ（転がり
抵抗骨）十μ。

Ｖ２　　（空気抵抗骨）に回帰させて転がり抵抗係数μ
４を算出したり、ロードホイール式６分力計やロードホ
イールトルクメータを車軸に装着して一定速走行時の駆
動抵抗を測定する方法が採られている。すなわち、牽引
式のタイヤ転がり抵抗測定装置は用いられておらず、そ
のカバー装置もなかった。

なお、タイヤ関連の測定機として牽引式のスキ・ンドナ
ンパ測定機が知られているが、これは車輪に大きな制動
力を加えるものであり、空力の影響はほとんど無視でき
ることから、空力カバーは設けられていない。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来のタイヤ抵抗測定装置にあって
は、タイヤ転がり抵抗を間接的にしか測定できないため
、タイヤ転がり抵抗を高精度に測定することが困難であ
った。

これに対して、牽引式のタイヤ転がり抵抗測定装置（以
下これを牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車という）によ
る測定が考えられるが、この場合、タイヤ転がり抵抗が
小さい（例えば、転がり抵抗係数μ、　＃　０．０１５
）ため、車速を上げていくと、タイヤ及び計測装置の空
気抵抗が無視できないレベルに達し、正確な測定値が得
られない。

本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもの
であり、空力カバーにより牽引式タイヤ転がり抵抗測定
台車を覆うとともに、この空力カバーの空気抵抗を測定
台車に影響させないようにして、タイヤ転がり抵抗の測
定精度を向上させることを目的とする。

（課題を解決するための手段） 請求項１記載の発明は、牽引式タイヤ転がり抵抗測定台
車を覆う空力カバー部と、該カバー部を支える車輪と、
を備え、前記牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車とは独立
に、牽引車両によって牽引されるようにしたことを特徴
とする 請求項２記載の発明は、前記空力カバー部のほぼ周状の
下端部に、路面に近接するラバー部材を設けたことを特
徴とする 請求項３記載の発明は、前記空力カバー部と牽引式タイ
ヤ転がり抵抗測定台車側との間に、前記牽引車両の牽引
点を中心にした両者の相対的振子運動によって作動する
ストッパ機構を設け、該ストッパ機構により、空力カバ
ー部と牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車との衝撃を伴な
う接触が発生するのを防止するようにしたことを特徴と
する請求項４記載の発明は、前記ストッパ機構の作動直
前に前記空力カバー部の振子運動に伴う牽引式タイヤ転
がり抵抗測定台車の振子運動を検知し、該検知信号を前
記牽引車両に搭載された車載計測装置に出力する振子運
動検知手段を設けたことを特徴とする。

（作用） 請求項１記戦の発明では、測定台車に空気抵抗が加わら
ず、しかも、空力カバー部の空気抵抗も測定台車に影響
することがない。したがって、タイヤ転がり抵抗を単独
で直接的に測定することができ、測定精度が向上する。

請求項２記載の発明では、ラバー部材によって、路面と
空力カバー下端部の間で空気の出入りが制限される。し
たがって、牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車への空力抵
抗がほぼ完全に除去され、測定精度がより向上する。

請求項３記載の発明では、前記空力カバー部と牽引式タ
イヤ転がり抵抗測定台車側とが牽引車両の牽引点を中心
として相対的に振子運動するとき、ストッパ機構によっ
て両者の衝撃を伴う接触が防止される。

請求項４記載の発明では、リミットスイッチによって、
前記ストッパ機構の作動直前に空力カバー部の振子運動
に伴なう測定台車の振子運動が検知され、その検知信号
が前記牽引車両に搭載された車載計測装置に出力される
。したがって、前記振子運動時の測定データを他のデー
タから分離して測定データの信鯨性を高めることができ
る。

（実施例） 以下、本発明を図面に基づいて説明する。

第１〜５図は請求項１〜４記載の発明の一実施例を示す
図である。

第１図において、１１はカバー装置であり、このカバー
装置１１は、牽引部１２、骨組部材１３、外板１４、ラ
バー部材１５及び左右一対の車輪１６を具備している。

牽引部１２はカバー装２１１を後述する牽引車両５０に
よって牽引するための部位であり、この牽引部１２には
例えば下向きに開口する球状の凹部１２ａが形成されて
いる。骨組部材１３及び外板１４は、互いに結合されて
図示のような空力カバー部２１を形成し、この空力カバ
ー部２１が一対の車輪１６に支えられている。また、ラ
バー部材１５は、空力カバー部２１のほぼ周状の下端部
２１ａに、路面Ｓに近接するよう設けられた可撓性の部
材であり、空力カバー部２１の下端部において空気の出
入りを制限するようになっている。

第２．３図に示すように、空力カバー部２１は牽引式タ
イヤ転がり抵抗測定台車２０の上方及び周囲をすべて覆
うものであり、この測定台車２０とカバー装置１１とは
それぞれ独立に、牽引車両５０の牽引用ブラケット５１
に連結されている。具体的には、牽引用ブラケット５１
には水平路面上で同一地点に位置する（平面座標におい
てそれぞれの中心点が一致する）上下のピボット部５２
．５３が設けられており、ピボット部５２にカバー装置
１１の牽引部１２が、ピボット部５３に牽引式タイヤ転
がり抵抗測定台車２０の牽引部２２がそれぞれ揺動可能
に連結されている。また、この牽引用ブラケット５１に
は、牽引車両５０による測定台車２０の牽引力を測定す
る牽引力測定部５５が設けられている。この牽引力測定
部５５は、例えば牽引用ブラケット５１に前後揺動可能
に取り付けられ、上端部に前記ピボット部５３を設けた
揺動部材５６と、この揺動部材５６と前後方向に衝合し
て揺動部材５６から荷重を受ける荷重センサ５フ等を有
し、前記牽引力に対応する信号を出力する。

なお、第２．３図において、２４は牽引式タイヤ転がり
抵抗測定台車２０のフレーム、２５はこの測定台車２０
に取り付けられたリーフスプリング、２６は測定対象の
タイヤを装着した左右の車輪Ｗを軸支するビームアクス
ル、２７はフレーム２４とビームアクスル２６との間に
介装されたダンパ部材である。

ここで、ビームアクスル２６はピボット部５２．５３に
対し、車輪１６の軸心とほぼ同じだけピボット部５２．
５３より後方に位置している。また、２８は慣性ブレー
キ機構である。この慣性ブレーキ機構２８は、基端部で
牽引部２２に前後揺動可能に支持されるとともに中間部
で測定台車２０のフレーム２４に回動自在及びスライド
可能に結合されてたレバー２９と、このレバー２９の揺
動端部に連結されたブレーキケーブル３０ををしており
、例えば牽引車両５０の減速時にフレーム２４と牽引部
２２の間で測定台車２０の慣性によってレバー２９を前
方に揺動させ、ブレーキケーブル３０を介して図示しな
い公知のブレーキ装置を作動させる。

また、第４図に示すように、空力カバー部２１の全面の
外板１４ａは複数のビス１７によって骨組部材１３に取
外し可能に取り付けられ、左右前方の外板１４ｂは先端
側の回動により開閉可能（見開き可能）になっており、
これにより牽引車両５０に測定台車２０を連結した状態
で、その後方から空力カバー部２１を前進させて牽引車
両５０に連結することができるようにしている。

一方、第５図に示すように、空力カバー部２１と牽引式
タイヤ転がり抵抗測定台車２０との間にはストッパ機構
４１が設けられている。このストッパ機構４１は、牽引
車両５０の牽引点であるピボット部５２．５３を中心と
して空力カバー部２１と測定台車２０とが相対的に振子
運動するときに互いに衝合する弾性体４２．４３と、こ
の弾性体４２．４３を空力カバー部２１及び測定台車２
０に支持させる支持部材４４．４５と、弾性体４２．４
３０通常の隙間を可変するためのシム４６とを有してい
る。すなわち、ストッパ機構４１は、測定台車２０と空
力カバー部２１が前記振子運動するときに作動し、この
振子運動によって両者が衝撃を伴う接触をすることを防
止するようになっている。また、支持部材４４にはブケ
ット４７を介してリミットスイッチ４８が取り付けられ
ており、支持部材４５にはこのリミットスイッチ４８を
作動させるためのブラケット４９が取り付けられている
。このすミツトスイッチ４８は、ストッパ機構４１の作
動直前にブラケット４９により操作され、測定台車２０
の振子運動に伴なう空力カバー部２１の振子運動を検知
する振子運動検知手段であり、その検知信号を牽引車両
５０に搭載された車載計測装置（図示していない）に出
力するようになっている。

なお、第２．３．５図において、６１は、空力カバー部
２１の上面又は後面に装着され、牽引車両５０のストッ
プランプと連動して点灯するランプであり、６２はその
配線である。

次に、作用を説明する。

まず、測定対象のタイヤを装着した車輪Ｗが牽引式タイ
ヤ転がり抵抗測定台車２０に取り付けられ、この測定台
車２０の牽引部２２が牽引車両５０のピボット部５３に
連結される。次いで、予め外板１４ａ、１４ｂを開放し
ておいたカバー装Ｗ１１をこの測定台車２０の後方から
牽引車両５０側に前進させて牽引部１２をピボット部５
２に連結した後、外板１４ａ、１４ｂを閉じる。この状
態において、牽引車両５０が走行を開始する。このとき
、空力カバー部２１の前方に測定台車２０に空気抵抗が
加わらず、し７かも、空力カバー部２１の空気抵抗も測
定台車２０に影響することがない。したがって、空気抵
抗成分等を除去したタイヤ転がり抵抗単独での直接的な
測定ができ、測定精度が向上する。また、ラバー部材１
５によって路面と空力カバー部２１の下端部の間で空気
の出入りが制限され、牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車
２０への空力抵抗がほぼ完全に除去されるので、測定精
度がより向上する。

一方、カバー装置１１に例えば横風入力が加わると、空
力カバー部２１と牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車２０
とが牽引車両５０のピボット部５２．５３（牽引点）を
中心として振子運動する。具体的には、先ず空力カバー
部２１が横風の作用により牽引部１２を中心として左右
に振子運動し、これが測定台車２０とぶつかることによ
って測定台車２０も振子運動する。このとき、測定対象
のタイヤの向きとその進行方向とに角度差、所謂スリッ
プ角がタイヤに生じ、前記計測装置は本来のタイヤ転が
り抵抗に上記スリップ角に起因したタイヤの引きずり抵
抗を加えた値を、タイヤ転がり抵抗として測定すること
になる。これらの問題に対し、ストッパ機構４１の弾性
体４２．４３が互いに衝合することによって両者の衝撃
を伴う接触が防止される。また、リミットスイッチ４８
によって、ストッパ機構４１の作動直前に空力カバー部
２１の振子運動に伴なう測定台車２０の振子運動が検知
され、その検知信号が牽引車両５０に搭載された車載計
測装置に出力され、二〇車載計測装置によって、振子運
動時の測定データが他のデータから分離される。したが
って、測定データの信転性が高まる。

（効果） 請求項１記載の発明によれば、牽引式タイヤ転がり抵抗
測定台車に加わる空気抵抗成分を除去して９、タイヤ転
がり抵抗を単独で直接的に測定することができ、タイヤ
転がり抵抗の測定精度を向上させることができる。

請求項２記載の発明によれば、空力カバー部と路面の隙
間における空気の出入りを制限し、前記空力抵抗をほぼ
完全に除去して測定精度をより向上させることができる
。

請求項３記載の発明によれば、空力カバー部と測定台車
側とが相対的に振子運動して衝撃を伴う接触が発生する
のを防止することができる。

請求項４記載の発明によれば、タイヤにスリップ角が発
生し得る測定台車の振子運動を検知し、該振子運動時の
測定データを他のデータから分離して測定データの信転
性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明に係る牽引式タイヤ転がり抵抗測定
台車のカバー装置の一実施例を示す因であり、 第１図はその斜視図、 第２図はその空力カバー部と牽引式タイヤ転がり抵抗測
定台車との概略平面図、。 第３図はその使用状態を示す要部側面図、第４図はその
空力カバー部の前部平面図、第５図はそのストッパ機構
近傍を示す空力カバー部と牽引式タイヤ転がり抵抗測定
台車との平面図である。 １１・・・・・・カバー装置、 １２・・・・・・牽引部、 １５・・・・・・ラバー部材、 １６・・・・・・車輪、 ２０・・・・・・　牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車、
２１・・・・・・空力カバー部、 ４１・・・・・・ストッパ機構、 ４８・・・・・・リミットスイッチ（振子運動検知手段
）５２．５３・・・・・・ピボット部（牽引点）。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車を覆う空力カバ
   ー部と、該カバー部を支える車輪と、を備え、前記牽引
   式タイヤ転がり抵抗測定台車とは独立に、牽引車両によ
   って牽引されるようにしたことを特徴とする牽引式タイ
   ヤ転がり抵抗測定台車のカバー装置。
2. （２）前記空力カバー部のほぼ周状の下端部に、路面に
   近接するラバー部材を設けたことを特徴とする請求項１
   記載の牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車のカバー装置。
3. （３）前記空力カバー部と牽引式タイヤ転がり抵抗測定
   台車との間に、前記牽引車両の牽引点を中心にした両者
   の相対的振子運動によって作動するストッパ機構を設け
   、該ストッパ機構により、空力カバー部と牽引式タイヤ
   転がり抵抗測定台車との衝撃を伴う接触が発生するのを
   防止するようにしたことを特徴とする請求項１又は２記
   載の牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車のカバー装置。
4. （４）前記ストッパ機構の作動直前に前記空力カバー部
   の振子運動に伴なう牽引式タイヤ転がり抵抗測定台車の
   振子運動を検知し、該検知信号を前記牽引車両に搭載さ
   れた車載計測装置に出力する振子運動検知手段を設けた
   ことを特徴とする請求項３記載の牽引式タイヤ転がり抵
   抗測定台車のカバー装置。