JPH0450273B2 - - Google Patents

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JPH0450273B2
JPH0450273B2 JP57234742A JP23474282A JPH0450273B2 JP H0450273 B2 JPH0450273 B2 JP H0450273B2 JP 57234742 A JP57234742 A JP 57234742A JP 23474282 A JP23474282 A JP 23474282A JP H0450273 B2 JPH0450273 B2 JP H0450273B2
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JP
Japan
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abrasive grains
cbn
boron nitride
polycrystalline
catalyst
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JP57234742A
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JPS59121167A (ja
Inventor
Shuji Yatsu
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 技術分野 本発明は研磨、研削用砥粒として利用される立
方晶型窒化硼素(CBN)の硬質砥粒及びその製
造法に関するものである。 (ロ) 技術の背景 立方晶型窒化硼素(以下CBNと記す)はダイ
ヤモンドに次ぐ硬度を有し、焼入鋼等の研磨、研
削用砥粒として広く使用されている。従来CBN
砥粒を製造する方法として用いられたのは六方晶
型窒化硼素(以下hBNと略す)を原料として、
これと周期律表a,a族元素(例えばLi,
Na,K,Mg,Ca,Sr)とその窒化物、又はこ
れ等元素と硼素、窒素の化合物、又はAとFe,
Ni,Co,Si,Mn等の合金又はAN等の触媒を
混合又は積層して超高圧、高温装置内に入れ、
CBNが安定な高圧、高温下でCBNに転換せしめ
るものであつた。例えば特公昭38−14号では
a,a族元素、鉛、アンチモン、錫又はこれ等
の窒化物を触媒とし、圧力50kb以上、温度1200
℃以上で3〜5分間処理することにより1〜
300μのCBN結晶が得られるとしている。また特
公昭57−43523では良質のCBN結晶をCaと硼素、
窒素の化合物である。 Ca3B2N4を触媒として用いることにより合成
する例が示されている。この方法では50kb,
1450℃〜2000℃の圧力、温度条件で10μ以上の不
純物の少い単結晶が60%もの収量で得られるとし
ている。 以上の方法により得られるCBN結晶はその殆
んどの粒子が単結晶からなるものであり、合成後
は触媒物質と未変換hBNのマトリツクス中に埋
め込まれて生成しているCBN単結晶をマトリツ
クスから分離する必要がある。通常触媒を王水等
で溶解除去し、更に未変換hBNを比重分離する
等の手法が用いられている。このようにして得ら
れたCBN粉末は通常60〜400メツシユの各粒度に
分級されて砥粒として使用される。 このような従来のCBN砥粒は焼入鋼等の硬い
鉄合金や超合金の研削加工に用いられている。 従来のこのCBN砥粒の欠点は粒度が粗くなる
にしたがつて破壊強度が著しく低下し、これを用
いた研削砥石の寿命が低いことであつた。これを
改良するために近年極めて微細なCBN微結晶を
焼結した多結晶CBN砥粒が提案されている。こ
れは多結晶体とすることによつてCBN結晶の劈
開による破損を食い止め破壊強度を上げようとす
る考えに基くものである。 例えば特開昭55−167110号には気相合成により
得られた熱分解六方晶型窒化硼素を用いて合成触
媒を使用せず直接65〜70kb,1900〜2500℃の高
圧、高温を加えてこれをCBN多結晶体に転換せ
しめ、この焼結体を粉砕して多結晶質砥粒を得る
方法が開示されている。 触媒を使用しないためこの方法で得られる多結
晶砥粒の個々のCBN一次粒子は極めて微細であ
る。同号証に引用されている先例米国出願第
812283号(特開昭54−33510に対応する)によれ
ばこの一次微結晶のサイズは約1000〓(0.1μ)の
オーダーであるとされている。このような微細結
晶の集合体からなる多結晶砥粒は粒としての破壊
強度が単結晶砥粒より著しく改善されるが、あま
りに強度が高すぎるため研削時に砥粒として重要
な特性である砥粒の劈開による自生刃先生成が少
くなり切れ味が低下するという欠点を有する。砥
粒として理想的なものは適度の強度を有し、有効
な切刃が摩耗した時点で微細な破壊により次の刃
先が自生することである。本願はこのような特性
を有するCBN砥粒の合成を目標として種々検討
した結果得られたものである。 (ハ) 発明の開示 CBN単結晶砥粒では劈開性が強く、強度面の
改良には限界がある。多結晶砥粒では前述の如く
切刃の自生作用が劣るが、本発明では従来の多結
晶砥粒とは異なつた製法により合成実験を行なつ
て検討した結果、多結晶砥粒の一次粒子サイズが
粗くなるとこの欠点が改良されることを見出し
た。 本発明の多結晶CBN砥粒はhBNとCBN合成触
媒の所定量の混合物を圧力40〜60kb、温度1350
℃〜1800℃に加圧、加熱処理してhBN→CBNの
変換と同時にこれを焼結せしめ、更にこの焼結体
を粉砕することで製造するものである。前記した
従来のCBN多結晶砥粒の製法では触媒を用いず
に変換率を高めるため熱分解六方晶型窒化硼素を
原料としているが、この方法では100%近い変換
率を得るためには極めて高い圧力、温度で処理す
る必要がある。また前記した如く触媒を用いない
ために変換したCBN一次結晶も極めて微細であ
る。 本発明の多結晶砥粒は通常のhBNに触媒とし
てMg,Ca,Sr等の周期律表a族元素の硼窒化
物を容積で1〜10%均一に混合したものを原料と
して使用する。触媒として用いるものは従来の単
結晶CBN砥粒を合成するために用いられている
ものの中から選択したものである。尚触媒は上記
の1種を単独で又は2種以上を用いても良い。従
来の単結晶砥粒合成では触媒の混合量は通常体積
で20%以上であり、当然のことながら生成した
CBN単結晶が相互に結合して集合体とならない
ようにhBN及び触媒がCBN粒子のマトリツクス
として周囲に存在するように合成されていた。本
発明では用いる原料hBNの殆んどをCBNに転換
せしめるもので、このために必要最小限の触媒を
使用する。 触媒としては前述のものを用いるが、中でも
Mg,Ca,Sr,Ba等のアルカリ土類金属と硼素、
窒素との化合物、例えばMg3B2N4,Ca3B2N4
Sr3B2N4,Ba3B2N4を用いるとhBNに対し5容
量%以下の添加で100%の変換率を得ることがで
きる。 また合成条件も圧力45〜55kb、温度1350〜
1500℃で目的とする一次結晶粒度が1μ以上に発
達した多結晶体を容易に得ることができた。この
ような方法で製造した焼結体中には触媒構成物質
が残留するが実験によると添加して全量が残留す
るのではなく、変換、焼結反応時に焼結対外周部
に溶出するため、焼結体中へはその一部が残留し
ていた。 本発明の多結晶砥粒は原理的に巾広い粒度のも
のが製造できる。一般的に使用される粒度は16メ
ツシユ以下、400メツシユ以上である。また本発
明の多結晶砥粒中に残留する触媒構成物質の量は
5容積%を越えると砥粒の強度が充分でなく、ま
た0.1%未満にするには触媒の添加量が少なすぎ
るため、CBN多結晶中に六方晶型窒化硼素が残
留するため好ましくない。 以下実施例により更に具体的に記す。 実施例 1 hBN粉末とMg3N2の混合粉を窒素雰囲気中で
処理してMg3B2N4粉末を合成し、これを触媒と
して用いた。hBN粉末97容積%、Mg3B2N43容
積%を均一に混合した後、2t/cm2で10mmφ、高さ
2mmに型押成型した。 この成型体3枚を超高圧、高温発生装置に入
れ、圧力50kb、温度1450℃で5分間保持後取出
した。得られた円板をX線回折により調べたとこ
ろCBNの回折ピーク以外は見られなかつた。又
X線マイクロアナライザーで調べた結果Mgが少
量存在していた。 このMgは恐らくMg3N2の形の化合物と考えら
れる。化学分析の結果Mgの残存量は0.3重量%で
あつた。CBN結晶の粒度は焼結体の破面を走査
型電子顕微鏡で観察して測定したところ平均5μ
であつた。このCBN焼結体円板を更に多数個作
成し、これを機械的に粉砕して篩分し砥粒とし
た。この砥粒表面に55重量%のNiをメツキした。
メツキした砥粒を更に篩分して60/80メツシユの
ものを用いて性能試験を行なつた。この砥粒でレ
ジンボンドのカツプ砥石を製作した。砥石径は
100mm、集中度75とした。比較のために同一の砥
石を市販の単結晶CBNにNiメツキを施した砥粒
を用いて製作した。被削材として高速度鋼SKH
−9(HRc62)を用い周速1160m/分、テーブル
速度2.6m/分、切り込み0.05mm/パスで試験し
た。 結果は本発明による多結晶砥粒を用いた砥石で
は研削比360で従来の単結晶砥粒を用いたもので
は研削比100であつた。 実施例 2 触媒としてCa3B2N4を用いた他は実施例1と
同様にしてCBN焼結体を得た。 これを粉砕してNiメツキを行ない80/120、メ
ツシユの砥粒を製作した。尚多結晶砥粒中の一次
結晶サイズは約10μであつた。比較のために触媒
を用いずに製造された市販の多結晶砥粒を使用し
た。 実施例1と同様のカツプ砥石をこの2種の砥粒
を用いて製作し、実施例1と同一条件で研削荷重
を一定にした定圧研削法により被加工材の一定量
を加工するに要した時間で研削能力を比較した。
被加工材はSKH−9(HRc62)で研削体積2c.c.の
場合、研削荷重30Kgでは本発明の砥粒を用いた砥
石では25秒で加工できたのに対し、市販多結晶砥
粒では1分を要した。砥石を観察すると後者は砥
粒の目つぶれが多く見られた。 実施例 3 六法晶型窒化硼素を原粒とし以下の触媒配合組
成でCBN多結晶体を得た。
【表】 この多結晶体を粉砕して60/80メツシユサイズ
の砥粒を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 六方晶型窒化硼素と合成触媒としての周期律
    表a族金属の硼窒化物が容積比で各々90〜99
    10〜の割合である混合物を立方晶型窒化硼素の
    熱力学的安定領域の圧力、温度範囲で圧力40〜60
    Kb、温度1350〜1800℃にて加圧、加熱して六方
    晶型窒化硼素を1μ以上10μ以下の立方晶型窒化硼
    素に変換すると同時に溶媒構成物質を0.1〜5容
    量%含んだ状態で多結晶体に転換せしめ、これを
    取り出した後粉砕して所定の粒度の多結晶型窒化
    硼素砥粒にすることを特徴とする硬質砥粒の製造
    法。
JP57234742A 1982-12-27 1982-12-27 硬質砥粒の製造法 Granted JPS59121167A (ja)

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JPS59121167A JPS59121167A (ja) 1984-07-13
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CN101362591B (zh) 2003-08-20 2011-06-15 昭和电工株式会社 立方氮化硼、制造立方氮化硼的方法、含有立方氮化硼的砂轮、和烧结立方氮化硼压制体

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JPS58199706A (ja) * 1982-05-14 1983-11-21 ベロルススキ−・ポリチエフニチエスキ−・インスチツ−ト 立方晶窒化ホウ素の多結晶の製造法

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