JPH04500462A - 髓内カテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 髄内カテーテル 産業上の利用分野 本発明は、骨髄腔から脈管系に液体を注入するための装置、かかる装置を移植す る方法及びかかる装置を使用する方法に関する。

特に、この装置は、骨に移植され皮膚で覆われて骨髄から脈管系に液体を投与す る入口となる髄内カテーテルを含む。

従来の技術 薬剤等の液体を脈管系に直接注入するには、通常、静脈内装置が使用される。医 者がかかる液体の投与のために脈管系に接近し易くするために、大部分の患者に は静脈内装置が装着される。脈管系に迅速に投薬できる静脈内装置の利点は明ら かであるが、多くの欠点もある。

静脈内装置の使用に際して、例えば、蜂巣炎による周辺組織の感染やバクテリヤ による感染が生ずることがある。さらに、血栓症や（広範囲の組織破壊の原因と なる）静脈の外側への薬剤の注入も生ずる。おそらく、かかる静脈内装置の最大 の問題は、装置を挿入する必要があることである。医師又は看護婦が患者の静脈 を見つけようとして皮膚の下の領域を探ると患者が苦痛を受けるため、かかる静 脈内装置を装着する位置を決めるのが困難なことがある。これらの問題は全て、 薬剤の長期間（例えば、２週間）の投与を必要とする患者に、特に有用である。

通常の静脈内装置の周知の欠点に対する解決策として、幾つかの装置が開発され 代わる代わる使用されてきた。これらの装置の１つに、皮膚の下（通常は胸郭） に装着され、大静脈（通常は鎖骨上静脈）に挿入された、ヒックマン・プロビア ツクのシラスティック・カテーテルがある。また、他の装置として、皮膚下に移 植されセルフシーリング中隔を有する実質的に空洞構造のインファス・ア・ボー ト（インファシードとして販売）及びメディボート（ノーフォークとして販売） がある。薬剤が、皮膚から中隔腔に挿入された針を介して注入される。カテーテ ルが腔から静脈に達して薬剤を静脈に注入する。

かかる移植装置が静脈内装置に代わって望ましいことがあるが、依然として多く の問題がある。例えば、静脈とカテーテルにおける感染及び血栓が、依然として 大きな問題である。さらに、これらの移植装置は、挿入するのに小規模な外科手 術を必要としているが、子供には移植するのが困難である。さらに、かかる移植 装置によって引き起こされる膨らみは、美観上問題がある。

おそらく、かかる移植装置にとって最も困難な問題点は、合併症のおそれがある ために、かかる移植装置の多くを早暁患者から取り外さなければならないことで ある。かくして、かかる移植装置が静脈内装置に代わって望ましいことがあるが 、実際問題と（２て、かかる移植装置には多くの問題がある。

上述の問題点は、本発明の方法及び装置によってほぼ解決される。すなわち、本 発明の髄内カテーテルは、静脈内装置及びかかかる装置の移植装置と関連した感 染、血栓、美観および挿入の問題を起こすことなしに、脈管系への便利な入口を 提供する。本発明の髄内カテーテルは、患者が薬剤の長期間の投与を必要として いる場合に、特に適している。

概括的に言えば、本発明は、脈管系への液体注入の入口となるように骨に取付け られる、髄内カテーテルとして知られる装置を意図している。この装置は、骨髄 腔と連通ずるように骨のボアから挿入される管状の導管を有する。導管の一端に 頭部が取付けられ、周囲の皮膚が頭部のまわりで閉じられるように骨に隣接して 置かれる。頭部は、導管の上に位置する密封機構を有しており、該密封機構は、 密封機構から針を挿入し液体又は他の薬剤を導管に注入して骨髄に導入するのを 可能にする。骨髄に導入された薬剤の多くは、脈管系全体に急速に吸収される。

また、本発明は、かかる髄内カテーテルを装着された患者の脈管系に液体又は薬 剤を注入する方法を意図している。液体注入方法においては、髄内カテーテルは 、骨にボアを開は導管をボアに挿入することによって導管が骨髄腔と連通ずるよ うに、骨に移植される。好適には、骨のボアにはねじ山が設けられ、導管は、カ テーテルがボアにねじ込まれるように、その一部に沿ってねじ山を有する。薬剤 及び他の液体が皮膚から導管内に注入され、骨髄に入り脈管系に導入される。さ らに、本発明は、本発明の髄内カテーテルのような薬剤注入装置を移植する方法 を意図している。

第１図は本発明の髄内カテーテルが移植された腸骨稜の部分解剖図、第２図は本 発明の髄内カテーテルの断面図、第３図は第２図の線３−″３における髄内カテ ーテルの頭部の平面図、第４図は密封機構を備えた本発明の髄内カテーテルの拡 大立面図である。

次に図面を参照すると、第１図は、腹側の腸骨稜のような骨１２に移植された髄 内カテーテル１０を示す。第２図乃至第４図に示すように、髄内カテーテルｌＯ は概括的には、細長い管状の導管１６と、頭部１８とを有する。

第２図から容易！と分かるように、導管１６は、通路２０を構成するように細長 く針状である。導管１６の外側部分は、導管１６を骨１２に取付けるための機構 を有しており、好適な実施例では、かかる機構はねじ山２２からなる。導管１６ の頭部１８から遠い方の端部は単に平らな面であるが、尖っていてもよい。

頭部１８は、導管１６に同心状に取付けられ好適には円筒形のキャビティ３２を 構成する細長い円形のソーサ３０からなる。截頭内錐形のボア３４を構成する構 造は、キャビティ３２を通路２０と連結する。ソープ３０の外周は、複数の円周 方向に間隔を隔てたノツチ３６を有する（第３図、第４図）。

密封機構４（）が、第２図に示すよ−）に、キャビティ３２に嵌め込まれている 。密封機構は、キャビティ内に滑り嵌めされるように寸法法めされた１シラステ イツク“セルフシール膜４２を有する。第２図から分かるように、膜４２は、キ ャビティ３２に対して僅かに大きいので、膜４２の周囲はキャビティ３２を構成 するソープ３０の内壁に密着し、膜４２の中央部分を第２図に示すように外方に 脹らませる。環状の保持ワッシャ４４が、キャビティ３２を構成するソープの内 壁の環状溝に嵌め込まれている。ワッシャ４４は膜４２の上に位置して、膜・１ ２をキャビティ３２内の適所に保持する。

種々の骨にカテーテル１０を移植することができるが、第１図に示す腸骨稜１２ は好適な入口位置である。カテーテルＩＯを移植する方法においては、腸骨稜１ ２の領域に皮膚１４の僅かな切開部が形成され、腸骨稜１２は切開部から確実に 確認される。腸骨稜の確認の後、第１図に示すように、骨髄腔と連通ずるように 骨１２にボアが開けられる。整形外科で骨にビンを挿入するのに使用されるタッ プを利用して、腸骨稜１２に雌ねじが設けられる。

皮膚１４を切開してカテーテルを挿入し、導管１６の遠くの端部を腸骨稜１２の ねじ山付き骨に配置する。次いで、カテーテルがねじ山２２によって骨に固定さ れるように、カテーテルｌＯを腸骨稜１２にねじ込む。移植の好適な方法におい ては、駆動具（図示せず）がカテーテル１０に取付けられるが、かかる駆動具は 、駆動具を回転させてカテーテル１０を骨１２にねじ込むように、ノツチ３６に 嵌め込まれる４つの間隔を隔てたラグを有する。

第１図に示されているように、カテーテル１０は骨１２に完全に挿入されており 、頭部１８は骨１２の外面に当接し、皮膚１４は頭部１８を覆っている。

カテーテルｌＯの使用は、骨髄腔から脈管系への液体注入方法を意図している。

本出願においては、語“液体′は、薬物、薬剤を包含している。液体をカテーテ ルに注入するために、カテーテルを囲む皮膚１４の領域は準備されており、普通 の静脈注射器の端部の針が、皮膚１４を通して膜４２に挿入される。好適には、 針の先端は、通路２０のボア３４の近くの領域に位置決めされている。代表的に 、針は、種々の外部注入システムに連結することのできるねじ山付き、即ちリュ ーア型のハブを有する。針は通常、チューブによって注入場に連結されている。

使用に際して、薬剤等の液体は、力千−テル１０によって骨髄腔に投与される。

薬剤を骨髄腔に注入する場合には、薬剤は骨髄腔から急速に吸収されることが分 か・ノでいる。多くの場合において、薬剤は、静脈内に直接注入するのと同じ位 に急速に、骨髄腔から脈管系に注入される。

実際問題として、カテーテルＩＯ及び移植並びに使用方法は、普通の薬剤注入方 法以上の多くの利点を宵している。例えば、カテーテルＩＯが静脈内に位置決め されない場合の血栓の問題がなく、感染のおそれもない。カテーテルＩＯが挿入 されると、美観を損ねることがなく、カテーテルｌＯの閉塞や移動のおそれが殆 どないか全くない。カテーテルを挿入するコストは極く僅かであり、幼児、老人 又は長期療養者のような困難な患者にも容易に挿入することができる。最後に、 静脈内装置で生ずるような、気胸のおそれもがなく、所望位置の外側に毒薬を洩 らすこともない。

以上要約すると、カテーテル１０及び移植並びに使用方法は、従来技術と比較し て顕著な効果を有する。特に、本発明のカテーテル及び方法は、長期間にわたっ て液体を投与する必要がある患者にとって、顕著な効果を有する。

国際調査報告

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. １．患者の脈管系に、液体即ち薬剤を注入する方法であって、細長い管状の導管 と、導管の一端に取付けられてキャビティを構成する頭部とを有する装置を提供 する段階と、導管が骨髄と連通するようにして前記装置を骨に移植する段階とを 含み、該段階は、骨にボアを開ける段階と、導管を骨に挿入する段階と、前記頭 部の上に位置するように装置に隣接する皮膚を縫合する段階とを有し、 導管を介して骨髄に液体を導入し脈管系に移送するために、前記皮膚からキャビ ティに液体を注入する段階をさらに含むことを特徴とする方法。
2. ２．導管の上に位置するようにキャビティに配置された密封機構をもつ装置を提 供する段階と、 液体を密封機構を介して導管に注入する段階と、を有することを特徴とする請求 の範囲第１項に記載の方法。
3. ３．導管の外面の一部に沿ってねじ山が設けられた装置を提供する段階と、 骨に一連のねじ山を設ける段階と、導管を骨にねじ込んで装置に骨に連結する段 階とを有する移植段階と、を含むことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方 法。
4. ４．装置は腸骨稜に移植されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法 。
5. ５．骨に装着可能であり、脈管系に液体を注入するための入口となるための装置 であって、 骨のボアに挿入可能な細長い管状の導管と、導管に連結されていて、導管を骨に 取付けるための手段と、導管の一端に取付けられた頭部とを含み、導管の他端は 骨内に挿入され頭部は骨に隣接して配置されており、前記頭部は、液体を骨髄に 移送して脈管系に分散させるため、針の挿入を可能にするように導管の上に位置 して液体を導管に注入する密封手段を有することを特徴とする装置。
6. ６．取付け手段は、導管の外面の一部に沿った複数のねじ山からなることを特徴 とする請求の範囲第５項に記載の装置。
7. ７．頭部は、内部にキャビティを構成する拡大円形ソーサを含むことを特徴とす る請求の範囲第５項に記載の装置。
8. ８．密封手段は、頭部のキャビティ内に配置されたシラスティック・セルフシー ル膜からなることを特徴とする請求の範囲第７項に記載の装置。
9. ９．頭部は、膜に隣接していて、膜をキャビティに保持するためのワッシャを有 することを特徴とする請求の範囲第８項に記載の装置。
10. １０．頭部は、導管に対して同心状に配向され、且つ、導管の長さ方向軸線とほ ぼ直交して配向された円形ソーサを含むことを特徴とする請求の範囲第５項に記 載の装置。
11. １１．頭部は、装置をねじ込むための器具に係合するようになった複数の間隔を 隔てたノッチを有することを特徴とする請求の範囲第５項に記載の装置。
12. １２．骨に薬剤注入構造体を移植するための方法であって、骨の上に位置する皮 膚を切開する段階と、骨髄腔と連通するように骨に細長いボアを開ける段階と、 ボアの一部にねじ山を設げる段階と、 細長いねじ山付き導管をボアにねじ込む段階と、導管の上の皮膚を縫合する段階 と、 を含むことを特徴とする方法。
13. １３．細長いねじ山付き導管を頭部に取付け、頭部が骨に当接するまで、導管と 頭部を骨にねじ込むことを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の方法。
14. １４．閉鎖段階は頭部の上の皮膚を縫合することを含むことを特徴とする請求の 範囲第１３項に記載の方法。