JPH0448056A

JPH0448056A - 溶融金属めっきの目付量調整装置

Info

Publication number: JPH0448056A
Application number: JP15507890A
Authority: JP
Inventors: Koji Katsushima; 勝島　剛二
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1990-06-15
Filing date: 1990-06-15
Publication date: 1992-02-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、溶融金属めっきの目付量調整装置に関する。

〈従来の技術〉例えば溶融亜鉛めっきラインにおける目付量を調整する
方法は、以前はロールにて鋼板を両面よりはさんで押付
力を制御することにより行っていたが、ロール周囲に亜
鉛が付着することによる手入れ頻度が多く、交換等に時
間を要する等の問題が多いため、最近では高圧空気や高
圧蒸気を吹き付ける高圧ガス吹付は式が主流となってい
る。

第５図に従来の代表的な溶融亜鉛めっき装置を示す、綱
板ｉ　ｃ、を溶融亜鉛浴２内のジンクロール３にて方向
を変えて矢印の方向へ進行し、浴上に配置されたノズル
６により、高圧ブロワ４で発生さ・ヒた高圧空気または
高圧蒸気を配管５を通し噴出して目付量を調整する。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、前記の非接触式の高圧ガス吹付は式には
次のような欠点がある。

即ち、高圧空気等を吹き付けて溶融亜鉛を飛ばすので、
亜鉛スプラッシュの飛散によりノズルを詰まらせる。ま
た、鋼板端部がオーバーコーテイングとなるなど目付量
が均等に得られない。

更に、空気、水蒸気を吹出すので溶融亜鉛が酸化し、ド
ロスが多く発生し、ドロスが鋼板に付着し品質欠陥とな
るばかりか、ドロスの除去作業や亜鉛原単位の…出など
の欠点を有している。

最も大きな欠点は、高圧空気または高圧蒸気をノズルか
ら噴出するための騒音がひどく、作業者は耳栓を必要と
する作業環境の悪さにあった。

本発明は、このような問題を解決した溶融金属めっきの
目付量調整装置を提供することを目的とする。

＜！ＩＩ！を解決するための手段〉本発明は、溶融金属浴から引上げられる鋼板を両面から
はさんで鋼板に付着した溶融金属を所定の目付量にする
ワイピングブレードと、該ワイピングブレードを鋼板に
押付けるための圧下装置と、前記ワイピングブレードを
鋼板の輻方向に摺動させる摺動装置とからなるとともに
、前記ワイピングブレードの少なくとも一方の刃部に、
複数の切欠きを設けたことを特徴とする溶融金属めっき
の目付量調整装置である。

〈作用〉本発明の装置によれば、高圧空気等を噴出するノズルが
ないので、騒音がまったくなく、亜鉛のスプラッシュが
発生せず、またドロスも著しく減少でき、品質の向上と
亜鉛原単位の軽減がなされる。

ブレードが鋼板の両面側に配置され、鋼板を押し当てる
ので、鋼板の振れバクツキを防止でき、両面の目付精度
が向上する。また、ワイピングブレードを常時水平方向
に移動させるので、固定式に比べてスジ模様やスリ疵を
防止できる。

また、高圧ガス吹付は式では、ライン速度が変化すると
目付量も変わるが、プレ−１′式では速度変化に影響さ
れず均等な目付■が得られる。

日付■は、ブレードの板面に押付ける圧下刃を調整する
ことにより調整できるが、本発明ではブレードの刃部に
複数個の切欠きを設けである。これは次の理由による。

即ち、圧下刃を大きくするに従って、目付量少なくなり
、従来の高圧ガス吹付は式で不可能な１００ｇ／ｎｆ以
下の薄目付量も容品に可能となる。

一方、圧下刃を小さくすると目付量は多（なるが、限界
がある。この限界以上に厚目付にするには、鋼板とプレ
−１′間に隙間を設ける必要があるが、これでは安定し
た制御は困難であり、また板のバクツキによるスリ疵発
生の問題もある。

そこで、本発明ではブレードの刃部に複数個の切欠きを
設け、この部分での目付量を厚くするとともにブレード
を鋼板の輻方向に往復摺動させて目付量を均一化させる
。この時、多少の凹凸が残るが、これは表面張力により
緩和され、問題はない。

更に、鋼板の両面におけるブレードの圧下刃に差をつけ
ることにより、差厚めつきも簡単にできる。このとき、
一方のブレードには切欠のないもの、もう一方のブレー
ドには切欠のあるものを用いるようにしてもよい。

〈実施例〉本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の装置の一実施例の側面図である。第２
図は同じ（平面図であり装置の片側を示す。

第１．２図において、７はセラミック等の耐熱・耐摩耗
性材質製のワイピングブレードであり、鋼板１をはさみ
両面側の同一位置に設置されており、溶融亜鉛を鋼板１
面よりかき落とす働きをする。ワイピングブレード７は
上側キャップ９と下側板８との間にボルト１０にて挾持
され、ワイパー装置１９を構成している。

ワイパー装置１９はフレーム１４を介して、固定架台１
５に固定されている。

そして、ワイパー装置１９は昇降シリンダ１２により、
第１図の矢印の方向へ移動可能であり、鋼板Ｉへの押付
は圧力は、昇降用エアーバルブ１７及び減圧弁１８によ
り訓節可能である。

また、ワイパー装置１９は、移動シリンダ１３及びタイ
マーによる移動用エアーバルブ１６の切替により板輻方
向に往復摺動する。

ワイピングブレード７は、第３図に示すように、綱板１
に接触する面にＶ状の切欠き２０を設け、溶融亜鉛２の
付着量を調整可能とする。

例えば、ワイピングブレード７の厚さ（を５閣、切欠き
２０の深さｄを０．５−切欠き２０のピッチＰをＩＯ−
とし、ライン速度２００ｍｐ−で運転した場合のめっき
目付量とワイピングブレード７の押付は圧力との関係は
、第４図Ａに示すような結果が得られた。これに対し、
ワイピングブレード７に切欠き２０をまったく設けない
場合は、Ｂのような結果の薄目付となった。

ここで、ワイピングブレード７の板輻方向への往復摺動
は、タイマーにより２回／秒の作動とした。

これらの条件では、いずれも品質欠陥、外観上の問題は
生じなかった。

なお、上記実施例では切欠きの形状はＶ状としたが、角
状３円弧杖などでもよい。

〈発明の効果〉以上説明したように本発明により、騒音の発生が全くな
くなり、かつ、従来のエアーワイパ一方式における高圧
ガスの吹付けによる多量のドロスの発住、ｔ！ａ融金属
のスプラッシュによる品質欠陥。

ノズルの孔を埋めることによるノズルの手入れの必要や
目付量の不均一等の問題が解消し、また、栄、冷却しな
いのでスパングル模様が大きくなり、外観が良くなる。

更に、電力コストが低下する等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一実施例の側面図、第２図は同
じく平面図であり、装置の片側を示す。第３図（ａ）は本発明の装置に用いるワイピングブレー
ドの形状の一例を示す平面図、第３図（ハ）は同じく側
面図である。第４図は本発明のワイピングブレードの押
付は圧力と亜鉛目付量との関係を示すグラフである。第
５図は従来のエアーワイパ一方式のめっき目付量の調整
装置を備えた溶融亜鉛めっき装置の説明図である。ｌ・・・鋼板、　　　　　　２・・・溶融亜鉛、３・・
・ジンクロール、　　４・・・圧空プロワ−５・・・配
管、　　　　　　６・・・ノズル、７・・・ワイピング
ブレード、８・・・下側板、　　　　９・・・上側キャップ、１０
・・・ボルト、　　　　１１・・・連結バー１２・・・
昇降シリンダ、　１３・・・移動シリンダ、１４・・・
フレーム、　　　１５・・・固定架台、１６・・・１％
　ＩＩＪ用エフェアーパルプ７・・・昇降用エアーパル
プ、１８・・・減圧弁、　　　　１９・・・ワイパー装置、
２０・・・切欠き。第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

　溶融金属浴から引上げられる鋼板を両面からはさんで
鋼板に付着した溶融金属を所定の目付量にするワイピン
グブレードと、該ワイピングブレードを鋼板に押付ける
ための圧下装置と、前記ワイピングブレードを鋼板の輻
方向に摺動させる摺動装置とからなるとともに、前記ワ
イピングブレードの少なくとも一方の刃部に、複数の切
欠きを設けたことを特徴とする溶融金属めっきの目付量
調整装置。