JPH0444751Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は店舗用上り座敷の構造に関し、さらに
詳しくは、上り座敷上に設置されたテーブルに配
膳するに際し配膳員がいちいち履物をぬいで座敷
上に上がらずとも土間につづいて土足のままテー
ブルの中央部近くにまではいり込むことができる
ようにしたものである。

（従来の技術） とくに飲食店などにおいては椅子席のテーブル
のほかに、土間の一部に上り座敷を設け、その上
に１又は２以上の座敷用のテーブルを載置する上
り座敷の構造はよくみかけるところである。

（考案の解決すべき問題点） しかしながら上記した従来構造の上り座敷にあ
つては座敷上のテーブルに配膳する場合、配膳員
がいちいち下足をぬいで座敷上に上り込むため
に、とくに両手に大きな配膳盆等をもつたままで
上り難いばかりでなく転倒の危険があり、又重労
働である等の問題があつて改善策が望まれていた
ところである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記した従来の問題点を解決し上り座
敷における配膳作業の危険を除去し、作業能率の
向上をはかるようにしたものであつて、具体的に
は、土間の少なくとも一部に設けられた上り座敷
と、該上り座敷に、一側辺部を上り座敷の辺部に
接近させて設置される１又は２以上のテーブルと
からなり、該テーブルには、その上り座敷の辺部
に接近させた一側辺部からテーブル中心方向にか
けて形成した切欠部を設けるとともに、上り座敷
には、その辺部から上記テーブルの切欠部に沿つ
て割り溝を設けたことを特徴とする店舗用上り座
敷の構造に関する。

（実施例） 以下において本考案の具体的な内容を図示の一
実施例をもとに説明すると、１は土間、２は土間
１の少なくとも一部に設けられた上り座敷、４は
上り座敷２上に設置されたテーブルを示す。

テーブル４は上り座敷２上に、その一側辺部４
ｂを上り座敷２の辺部２ａに接近させて１又は２
以上載置され、しかも該テーブル４には、その上
り座敷の辺部２ａに接近させた一側辺部４ｂから
テーブル中心方向にかけて切欠部５が設けられて
いるとともに、該切欠部５にそつて段部５ａが形
成され、しかも該段部５ａ上には上記切欠部５の
大きさに合致する補助板６が上記テーブル４の上
面と面一となるようにスライド自在に載架され
る。

尚４ａはテーブル４の脚を示す。

さらに前記上り座敷２には一側を土間１側に開
口させるとともに、その辺部２ａから上記テーブ
ル４の切欠部５に沿つて割り溝３が形成されてい
る。

（作用） 上記した実施例の構成において、配膳時に補助
板６を取り外し、切欠部５を開口させた状態にお
いて土間１から割り溝３に沿つて土足のまま上り
座敷２の割り溝３、およびテーブル４の切欠部５
内に入り込み、テーブル４上に必要な配膳を済ま
せた後、前記補助板６を再度テーブル４の段部５
ａ上に嵌め込んで切欠部５を塞ぐ。

また片付ける際においても上記補助板６を取り
外して配膳時同様に作業をおこなう。

（考案の効果） 本考案は上記したように、一側辺部を上り座敷
の辺部に接近させたテーブルに、その一側辺部か
らテーブル中心方向にかけて形成された切欠部を
設けるとともに、上り座敷には、その辺部から上
記テーブルの切欠部に沿つて割り溝を設けたため
に座敷上のテーブルに配膳する場合に配膳員がい
ちいち下足をぬいで座敷上に上る必要がないため
に両手に配膳盆をもつていても転倒する等の危険
が全くなく、安全にしかも効率がよく、また作業
の省力化をはかることができる等種々の有益な効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である上り座敷の構
造をあらわした平面図、第２図は第１図における
Ａ−Ａ線矢印方向の断面図である。 １……土間、２……上り座敷、３……割り溝、
４……テーブル、５……切欠部、５ａ……段部、
６……補助板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 土間の少なくとも一部に設けられた上り座敷２
   と、該上り座敷２に、一側辺部４ｂを上り座敷２
   の辺部２ａに接近させて設置される１又は２以上
   のテーブル４とからなり、該テーブル４には、そ
   の上り座敷の辺部２ａに接近させた一側辺部４ｂ
   からテーブル中心方向にかけて形成した切欠部５
   を設けるとともに、上り座敷２には、その辺部２
   ａから上記テーブル４の切欠部５に沿つて割り溝
   ３を設けたことを特徴とする店舗用上り座敷の構
   造。