JPH0444195A - 防災用予備警報装置及び災害発生状況記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビル内部の異常を感知して警報を発する防災
用予備警報装置、及び災害の原因調査や災害状況の調査
を行うための災害発生状況記録装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来のビル管理システムでは、火災の発生などを検知し
て消火動作を行う防災設備は、空調設備などから独立し
て設けられていた。これは防災設備の信顛性などが考慮
されているためである。上記の防災設備において火災を
検知する手段としては、温度センサの他に煙センサやガ
ス漏れセンサが用いられる。これらのセンサは常にビル
内部の状態を監視し続け、例えば温度センサの場合であ
れば、部屋の温度が一定温度を越えたことを検知すると
、直ちに消火動作を行うように設定しである。

〔発明が解決しようとする課題〕

防災設備が温度の上昇を感知して消火動作を開始する場
合において、この消火動作を開始する温度を低く設定し
すぎると防災設備が誤動作を生じる原因となる。例えば
今日のオフィスには種々のＯＡｍ器が配置されているの
が普通であり、これらの機器から放出される熱も多いた
め局部的にはかなりの高温となる。このような状況を防
災設備が火災と誤って認識し部屋の天井に設けられたス
プリンクラ−の放水動作を開始すると、高価なＯＡ機器
は一瞬にして使用不可能な程の被害を受ける可能性があ
る。このようなことから、現在の防災設備では一般に摂
氏８０度程度を消火動作開始の設定温度としており、こ
の温度をこれ以上低くすることはできない。

しかし、このように設定温度が高いと、実際に火災が発
生してから温度センサが設けられた位置の温度がこの設
定温度まで上昇するのにかなりの時間がかかり、その間
に延焼範囲が広がって被害が大きくなるとともに、消火
活動も難しくなるという問題がある。

次に、実際に災害、たとえば火災が生じた場合、消火後
に、火災発生の原因を究明する必要がある。

しかし通常、得られる手掛かりが少なく、調査活動を迅
速に行うことは困難である。

本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、火災
等の災害の際に予備的な警報を発する防災用予備警報装
置を提供することを目的とするものである。

また、本発明は上記事情に基づいてなされたものであり
、火災等の災害原因の調査を容易に行うことができる災
害発生状況記録装置を提供することを目的とするもので
ある。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するための第１の発明は、温度センサ
、湿度センサ、ダクト温度センサ、又は二酸化炭素濃度
センサを有し、これらのセンサによって得られたデータ
を基に空調を行う空調設備と、 前記温度センサ、湿度センサ、ダクト温度センサ、又は
二酸化炭素濃度センサによって得られるデータが所定の
値に達したときに警報を発する警報手段とを具備し、 前記空調設備の温度センサ、湿度センサ、ダクト温度セ
ンサ、又は二酸化炭素温度センサを利用して防災設備が
作動する以前に予備警報を発することを特徴とするもの
である。

前記の目的を達成するための第２の発明は、上記第１の
発明である防災予備警報装置に対して、温度センサ、湿
度センサ、ダクト温度センサ又は二酸化炭素濃度センサ
によって得られるデータを記録するデータ記録手段を付
加したことを特徴とするものである。

〔作用〕

第１の発明は前記の構成により、従来より設けられてい
る一般の空調設備と警報手段とを組み合わせることによ
って、たとえば通常の防災設備では消火動作を開始しな
いような低い温度でも、予備警報を発することによって
火災の危険を報知できるので安全性が向上する。またダ
クト温度センサや二酸化炭素濃度センサによって、火災
だけでなくガス漏れ等の予備警報も可能となる。

第２の発明は前記の構成により、温度センサ、湿度セン
サ等によって検知されたデータを記録するデータ記録手
段によってこれらのデータを絶えず記録することができ
、火災などの災害があった場合にこれらのデータを解析
することによって火災の発生原因の調査などのための資
料を提供できる。

〔実施例〕

以下図面を参照しつつ実施例について説明する。

添付図は本発明の一実施例の防災用予備警報装置及び災
害発生状況記録装置のブロック図である。

同図において室内温度センサ２、湿度センサ４、ダクト
温度センサ６、二酸化炭素濃度センサ８は、いずれも従
来のビル管理システムの一部として設置されている空調
設備に使用されているものである。すなわち室内温度セ
ンサ２、湿度センサ４は室内の温度、湿度の変動を検知
し、その信号空調設備の制御部（図示しない）に送る。

制御部は変動があった場合に、温度や湿度をもとに戻す
よう働く。同様にしてダクト温度センサ６はダクトの温
度を検出し、制御部はこの部分の温度を一定に維持する
よう動作する。また二酸化炭素濃度センサ８は、一つの
部屋に大勢の人数が集まっているような場合に二酸化炭
素濃度の上昇を検知し、制御部は二酸化炭素濃度が上昇
した場合に、外部から新鮮な空気を導入するよう動作す
る。

本発明は、このように元からある室内温度センサ２等を
そのまま使用できるという点に大きな特徴がある。すな
わち、例えば火災が発生した場合には室内温度、ダクト
温度及び二酸化炭素濃度が上昇するとともに、室内の湿
度が低下する。このような状況を既存の各種センサによ
って検出することができる。但し既存の各センサは空調
のみを目的としているため、そのままでは測定レンジが
狭い。各センサの測定範囲は例えば、室内温度センサが
０〜５０°Ｃ１湿度センサが３０〜８０％、ダクト温度
センサがθ〜５０　’Ｃ１二酸化炭素濃度センサが０〜
１０００　ｐｐｍ程度とされている。

これを室内温度センサの場合にはｉｏｏ’ｃまで測定で
きるように、湿度センサは３０％以下を測定できるよう
に、また二酸化炭素濃度センサは煙が発生した場合の二
酸化炭素濃度を測定することができるように測定レンジ
を広げる必要がある。

基準データ入力装置１０は予備警報を発する基準となる
値を入力するためのものである。例えば温度に関しては
、通常の防災設備で消火動作を開始する温度（一般に摂
氏８０度程度）よりも低い温度で予備警報を発生するよ
う設定することができる。論理演算装置１２はこれらの
設定値と室内温度センサ２〜二酸化炭素濃度センサ８に
よって検出された値とを比較し、設定値を越えたときに
は警報発生装置１４によって予備警報を発生する。

この警報発生装置１４は警報音を発するもの、または管
理室のコントロール用のＣＲＴ画面に火災等の発生の可
能性が生じたことを見やすいように表示するものなどが
考えられる。

このようにすれば、たとえ予備警報が発せられたとして
も直ちに消火動作が開始されるわけではないので、噴出
されるスプリンクラ−の水によってＯＡ機器が被害を受
けることもなく、また防災設備の他にこのような設備を
設けることにより火災等の危険を未然に回避し、また火
災が起こったとしても早期発見が可能となるので被害を
小さくでき、安全性が向上する。

また二酸化炭素濃度センサ８は火災だけでなくガス漏れ
等の予備警報用のセンサとしても用いることができる。

データ記録装置１６は室内温度センサ２、湿度センサ４
、ダクト温度センサ６、二酸化炭素濃度８によって得ら
れた各種のデータを記憶しておくためのものである。記
憶方法としては、例えば磁気ディスクなどを用いること
ができる。室内温度センサ２等は絶えず検知動作を行っ
ているので、ある程度のデータが蓄積されると記憶領域
がふさがってしまう。この場合には自動的に古いデータ
から順次削除して新しいデータに置き換えるようにする
。これによって現在から一定期間遡ったデータが絶えず
記録されていることになる。

一方実際に火災が生じた場合には、火災発生の初期の段
階から経時的に種々のデータが蓄積されることになる。

これらのデータを火災後に解析することによって発火地
点からどのよう番こ温度が上昇し、延焼が進んだのかを
知る手掛りが得られ、出火原因の調査などに役立てるこ
とができる。このほかにもダクト温度や二酸化炭素濃度
の変化の様子を解析することによって、例えば煙がどの
ように流れたかということを知ることができ、将来の防
災対策を考える上での資料を提供することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、通常の防災設備で
は誤動作を生じるために消火動作を開始する温度として
は設定できないような低い温度において予備警報を発生
するよう設定することができるので、火災の早期発見が
可能となり被害を最小限に食い止めることが可能となる
。またこの装置を構成する多くのものが従来から空調設
備に設けられていたものであるため、既存の設備を有効
に活用して追加投資を低く抑えることができる防災用予
備警報装置を提供することができる。

また本発明によれば、既存の設備によって得られるデー
タを記録しておくことによって、実際に火災等が発生し
た場合の原因究明や新たな防災設備の開発等のための貴
重なデータが得られる災害発生状況記録装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例の防災予備警報装置及び災害発生
状況記録装置のブロック図である。 ２・・・温度センサ、４・・・湿度センサ、６・・・ダ
クト温度センサ、 ８・・・二酸化炭素濃度センサ、 １０・・・基準データ入力装置、 １２・・・論理演算装置、１４・・・警報発生装置、１
６・・・データ記録装置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）室内温度センサ、湿度センサ、ダクト温度又は二
   酸化炭素濃度センサを有し、これらのセンサによって得
   られたデータを基に空調を行う空調設備と、 前記温度センサ、湿度センサ、ダクト温度センサ、又は
   二酸化炭素濃度センサによって得られるデータが所定の
   値に達したときに警報を発する警報手段とを具備し、 前記空調設備の温度センサ、湿度センサ、ダクト温度セ
   ンサ、又は二酸化炭素濃度センサを利用して防災設備が
   作動する以前に予備警報を発することを特徴とする防災
   用予備警報装置。
2. （２）請求項１記載の防災予備警報装置に対して、温度
   センサ、湿度センサ、ダクト温度センサ又は二酸化炭素
   濃度センサによって得られるデータを記録するデータ記
   録手段を付加したことを特徴とする災害発生状況記録装
   置。